ウォズ(仮面ライダージオウ)

登録日:2019/01/20 Sun 22:36:29
更新日:2024/04/05 Fri 21:16:48
所要時間:約 3 分で読めます






この本によれば2019年1月中旬頃、アニヲタwikiに私の項目が作成される……


祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。

その名も”仮面ライダージオウ”! まさに生誕の瞬間である!


ウォズとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダージオウ』の登場人物。

演:渡邊圭祐


●目次


概要

ツクヨミ明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツと同じく2068年の未来の時代からやって来た予言者を名乗る青年。
『逢魔降臨暦』と呼ばれる本を手にし、黒いマフラーやカーキグリーン色のコートを着た出で立ち。
2068年の時代を支配する魔王オーマジオウに仕えているらしく、
2018年における過去のオーマジオウ=常磐ソウゴ/仮面ライダージオウのことを「我が魔王」と呼んでいる。

『ジオウ』第1話でソウゴの前に現れ、「最高最善の魔王になる」と決意した彼にジクウドライバーを献上した。
以後は、ソウゴが魔王となれるように「正しい歴史に導く事」を目的に行動する。

基本的にはツクヨミと同様にアナザーライダーと戦うソウゴをサポートする役割で、
時折ソウゴの前に神出鬼没に姿を現しては予言めいた言葉を投げかけ、アナザーライダー撃破に必要な手がかりや情報を与える。

EP02以降のアバンタイトルでは、逢魔降臨暦を読み上げる形であらすじを語る狂言回し(ナレーション)の役割も兼ねている。魔王大好きっ子で、ネタバレしがちな人。

人物

非常に謎めいた怪人物で、場所を選ばず、しかもしかも屋内外どころか他の異なる時代でも何処からともなく現れる神出鬼没ぶりを見せる。
口調は芝居がかったような言い回しが目立ち、基本的には冷静沈着な性格。
だが、『逢魔降臨暦』に書かれていない事が起きたり、予言の内容が変化したりするなどの予想外の事態が起きた場合は我を忘れて取り乱す場面も。

素の性格はかなり図々しく、言いたいことははっきり口にするタイプ。

彼が2018年にやって来たのは、上述のように「ソウゴがオーマジオウになれるように導くため」であり、そういう点では、
「オーマジオウの誕生を阻止する」事を目的としたツクヨミやゲイツ、「オーマジオウに代わる新たな魔王の擁立」を目的とするタイムジャッカーとは対立関係にあると言える。
ウォズ本人は「正しい歴史(ソウゴがオーマジオウになる)を守ろうとしているのは私だけ」と称している。

その為、基本はソウゴ達の味方をする一方で、ソウゴ達が「オーマジオウが誕生する歴史」に影響が出る行動を起こした場合は、
無理矢理にでも歴史の流れを修復すべく敵である筈のタイムジャッカーと手を組むこともある等、場をかき乱すトリックスターとして暗躍する。
ソウゴに対しては大体協力的な姿勢を見せているが、時々彼に対しても横柄な態度を見せることがある。
ソウゴの大叔父である常磐順一郎からは、ゲイツやツクヨミ同様にソウゴの友人として認識されており、彼に壊れた時計の修理を依頼するという形で登場する事も。

実は2068年の世界では、ゲイツとツクヨミが所属するレジスタンスの実行部隊の隊長を務めており、元々はオーマジオウと敵対する立場にあった。
スパイとしてオーマジオウの動向を探っていたが、何らかの理由でオーマジオウ側に寝返り、レジスタンスにの情報を流すことで第1話冒頭でのレジスタンス壊滅を招いた。
それ故、元々仲間であったゲイツとは仲違いを起こしており、ウォズもゲイツの存在に関しては味方というよりも、寧ろソウゴが魔王になる事を阻む障害の一つとして見ている節がある。
タイムジャッカーの策やアナザーライダーの能力でゲイツが危機に陥り、それをソウゴが助けようとする状況を内心快く思っておらず、ソウゴにはゲイツを見捨てるように申告している。
だが、オーマジオウを唯一無二の魔王とするウォズはアナザーライダーの存在を認めてはおらず、
アナザーライダー撃破の為ならばゲイツ共々ソウゴの考案した作戦に乗るなど、利害が一致する状況によっては協力関係を結ぶ場合もある。

また元仲間であるという事もあってか、オーマジオウ誕生へ向けて立ち回りながらも、ソウゴと共にゲイツの身を気遣っているような節もあり、
仮面ライダーゲイツリバイブのリスクを踏まえて力を使わないよう忠告するなど、(少なくとも表面上は)非情になりきれていない。
様々な人物の思惑が交錯する『ジオウ』の物語において、何の因果か相対的に最も人間味のある存在と化しており、ソウゴにとって最も信用出来る人物となっている。

能力

上述の通り、タイムジャッカー達のように様々な場所・時代に瞬時に現れる様子を見せるが、彼も専用のタイムマジーンを所有しているのかは不明。

EP05では、ソウゴの変身を邪魔しようとするアナザーフォーゼに対し、何と生身でありながら彼のパンチを片手で受け止め、逆に衝撃波を放って吹き飛ばすという能力を発揮。

EP17では、自身の前に現れた白ウォズと対峙した際に首に巻いているマフラーを非常に長く伸ばしたり、マフラーで包み込む事で別の場所に瞬間移動出来る事も判明した。

更にEP27でゲイツと対峙した際には、「ゲイツ君は一度も私に勝てなかった」と述べており、戦闘力という面では最強クラスの模様。この時は逢魔降臨暦を巨大化させて武器にするなどの能力を見せている。
ただ、流石にゲイツリバイブ相手では分が悪かったのか*1、つめモードの2連発を受けてふっ飛ばされている。
この時に何故か紙が全身から飛び散るという謎の演出がなされている。

その強さの本質は戦いにおける最優先課題、或いは当座の勝利条件を見極める判断力。
ゲイツリバイブとの戦いでも正面から勝てない事を承知の上で長期戦に持ち込み、体力の消耗による自滅へ引きずり込むなど、スペック以上に「何をすべきか」を理解して行動に移す戦術眼が強み。

『逢魔降臨暦』

ウォズが肌身離さず手にしている謎の予言書。
非常に分厚い本で、表紙には腕時計と無数の歯車、そして「逢魔降臨暦」のタイトルが描かれており、縁には腕時計のベルトを模した留め具が付いている。
古い書物なのか、若干くすんだ色合いとなっているのも特徴。
現段階では、誰がいつ何の目的で作成したのかは不明で、ウォズがこの本を所持するに至った経緯も分かっていない。
…なお、本編当初は本当に設定としても決められていなかったらしくスタッフ間では出処について様々な説が囁かれていたんだとか。ジオウらしいといえばジオウらしいがそんなんでいいのか。

本の内容についても正確には判明していないものの、ウォズ自身の台詞などから、
「ソウゴが初めてジオウに変身した2018年からオーマジオウとして君臨する2068年までの歴史の流れが記述されている」のは間違いない模様。
ウォズがこれから起きるであろう出来後を予言したり、アナザーライダーの起こす事件に関する情報を知っているのも、この本に書かれている内容を予め読んでいる為。
しかし、逆を言えばウォズの予言はあくまでも逢魔降臨暦に書かれている内容を語っているだけなので、本に書かれていない歴史については流石にウォズにも分からないらしい。

一方で門矢士を呼び寄せたり、本来よりも早いタイミングでジオウIIを誕生させたりと、自らある程度の歴史の改竄を行っている。
恐らく、彼の知る「オーマジオウのいる2068年」を終端として、現在置かれている状況からそこに行きつくように内容がリライトされていると思われる。
ちなみに書かれている歴史の通りの出来事が起きると、表紙に描かれた歯車が回る。

また、この本は武器としても使用可能で、ゲイツリバイブ戦では「巨大化させてはさんで閉じ込める」という攻撃を披露しているが、ゲイツリバイブ剛烈のパワーで打ち破られた上に破壊されている。
しかし、その後は何事もなかったかのようにウォズが所持している事から、自己修復機能が付属している模様。
おまけに映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』にて、によるハンドガンの銃弾も軽々と防ぐなど、通常火器では傷一つ付かない頑強さを誇る事も判明した。

継承の儀

ソウゴが歴代の平成仮面ライダーの力を宿したライドウォッチを手に入れ、
それを使ってライダーアーマーを装着する形で変身する「継承の儀」の際には、項目冒頭にもあるように、

祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者。
その名も“仮面ライダージオウ ○○アーマー”。また一つライダーの力を継承した瞬間である!

という長台詞で、ジオウが新たなアーマータイムやフォームを得た事を讃えるのがお約束となっている。
当初ソウゴには(ウォズが本当にどこからともなく祝福に現れることも含めて)軽く引かれていたが、徐々にソウゴも慣れていき、
ジオウⅡ初変身時には、ウォズに「なんか、久しぶりだね」と楽しそうなリアクションを返していた。

一方ゲイツが新たなライドウォッチを手に入れアーマータイムを果たした場合は、上述の仲の悪さもあってか、彼を讃えるような素振りは全く見せない。

白ウォズとの関係

EP17では、「オーマジオウが存在しない別の未来」からやって来た「もう一人のウォズ/仮面ライダーウォズと邂逅。
自分とは逆に、オーマジオウを倒した救世主たるゲイツリバイブに仕える彼については「別の可能性の未来=パラレルワールドの自分」として認識しているが、
ソウゴが魔王となるよう導く自分の目的と相反する目的(ゲイツを救世主に仕立て上げる)を持っている事から強い敵対心を見せている。

だが、白ウォズは『逢魔降臨暦』にも書かれていない歴史=ウォズの知らない別の未来を知っている上、白ウォズの持つノート型デバイスの能力も相まってか、
今まで余裕のあったウォズが困惑し続けるという珍しい状態となっている。

ちなみに、ウォズが2人存在するややこしい状態となった事で、ソウゴ達からは2人のウォズの区別をつける為、服装の色合いからいつものウォズは「黒ウォズ」、別の未来のウォズは「白ウォズ」と呼ばれるようになる。
これに関してウォズは「私たちはヤギじゃない…」と少し不満げな表情を見せている。
だが端的な表現だったためか、EP19では自分から「黒ウォズの方だよ」と発言している(更に白ウォズの方にもその呼名で通っている)。

オーマジオウとの関連

ある意味、ウォズ最大の謎。
ソウゴを「我が魔王」と呼び、オーマジオウへと導こうとしているウォズだが、その一方では彼はオーマジオウとどのような関係にあるのか未だにはっきりしていない。
そもそも、なぜウォズは「オーマジオウの君臨する未来」を望むのか、その目的の真意もわかっておらず、彼の背景には謎が多い。

一方的に信奉しているだけなのか、オーマジオウの配下なのかも不明だが、ゲイツリバイブを利用しようとする白ウォズと異なり、少なくともオーマジオウへの崇敬の念自体は本物の模様。
その一方、ゲイツやツクヨミが知らなかった「仮面ライダージオウ」の名を明かしたのはウォズであり、同時に現在のソウゴを「オーマジオウ」と呼んだ事は一度もない。
当のオーマジオウも、ソウゴと邂逅したのは僅かな時間であったが、その際にはウォズについては一切語っていない。


劇中での主な行動

EP01で2018年のソウゴの前に現れ、彼に赤いロボット=ゲイツのタイムマジーンに気を付けるように忠告する形で初登場。
以降は概要にもある通りソウゴにジクウドライバーを献上し、度々現れてはアナザーライダー撃破の為に様々な予言を与える。

しかし、ウォズにとっては障害の一つとも言えるゲイツを「仲間」として助けようとするソウゴの行動を「正しい歴史を狂わせる」として問題視し始めており、
特にEP12の「鎧武編(後編)」の終了時には逢魔降臨暦には元々載っていない筈のゲイツの名が現れた事を匂わせる様子を見せ、
EP13の「ゴースト編(前編)」ではタイムジャッカーに接触し、「歴史を正しい流れに修復する」べく一時的に彼等に協力。
”切り札”と称して、何処からともなく世界の破壊者=門矢士/仮面ライダーディケイドを呼び寄せた。

EP16では、ソウゴがオーマジオウになる事を拒んでジクウドライバーを破壊した為、彼に新しいジクウドライバーを渡そうとする*2

EP17では、ソウゴ達や自身の前にもう一人のウォズ=白ウォズ/仮面ライダーウォズが出現。
しかも神蔵蓮太郎/仮面ライダーシノビを始めとする、自身の知らない未来の仮面ライダーが他にも存在する事に驚愕。
以降はアナザーライダーのみならず、もう一人の自分とも対峙していく事態になる。

その後はしばらくソウゴの周辺で散発的にアドバイスを送る程度に留まっていたが、アナザーリュウガの出現に至り、
歴史の改変を許容してでも事態を打開せねばならないと踏み、「正史」よりも早いタイミングで仮面ライダージオウⅡを誕生させた。
しかし流れは留めえず、遂にゲイツリバイブが先んじて登場、その圧倒的な力にソウゴも自身も追い込まれるという窮地に陥る。

もう一人の私め、恐ろしいモノを生み出してくれた。何とかしなければ……

ボヤくウォズは、ゲイツとソウゴをこのまま戦わせるわけには行かないと一計を案じ、ウールを引き込んだ後、彼を介して加古川飛流を動かした。

アナザーライダーを使って白ウォズを襲わせ、彼が変身した直後に仮面ライダーウォズの力を奪い取る。
そして、白ウォズが不思議なノートに「仮面ライダーウォズの力 ウォズのもとに戻った」と書き込んだ瞬間、横から割り込んで仮面ライダーの力を奪取。
2人共「ウォズ」である事を利用し、未来を導くノートの機能を逆手に取って新たな力を得る事に成功した。ここでちゃんと「白ウォズ」と書いておけば……

そして、ソウゴとの決着をつけるべく移動中のゲイツの前に現れ……。



\ウォズ!/

アクション!

変身。


投影!

フューチャータイム!


スゴイ!ジダイ!ミライ!

仮面ライダーウォズ!ウォズ!!


ライダ-

祝え!過去と未来を読み解き、正しき歴史を記す預言者。
その名も“仮面ライダーウォズ”!新たなる歴史の1ページである!

自らへの祝辞を述べて仮面ライダーウォズに変身、ゲイツリバイブとの戦いに臨んだ。
だが、圧倒的な戦闘力を持つゲイツリバイブ相手では正面からの勝利は無理だと分かっていたらしく、フューチャーリングを駆使して粘りに粘り、ゲイツの消耗による自滅へ引きずり込んで戦闘を中断させた。

戦いの後はどこかへ去ったが、その間にクジゴジ堂に向かって順一郎に間借りを申し入れたらしく、和解した3人が帰ってきた後は順一郎の判断でゲイツとの相部屋となっていた。

ええ~……

そしてソウゴを魔王に仕立てあげる事を打ち砕くと宣言したゲイツに対して「仮初のチーム」と話すもツクヨミと共に否定され、「お前が今までしてきた仕打ち、無視出来るわけないだろ!」と反発されるが…

黒ウォズ、謝っちゃいな。今なら大丈夫!

…ごめんね(ニッコリ

…それで謝ったつもりかぁッ!


その後は白ウォズの一件が解決し、分岐点であった「オーマの日」も全く予想外の形ながら無事迎え事とでタガが外れたのか素が出たのか、何かと「祝い事」に拘るようになる*3
しかし、そんなウォズも完全に予想外の変身であったジオウトリニティには動揺を隠せず、初変身時の祝辞は「Maybe」の意の日本語が文頭に必ず入ったふわっとしたものになっており、
ソウゴに「それって、本当に祝ってる?」とツッコまれたこともあってか気にしていたらしく、「アギト編」では新しく考え出した名乗り口上を持ち出している。

ひれ伏せ!我こそは仮面ライダージオウトリニティ!
大魔王たるジオウとその家臣ゲイツ・ウォズ、三位一体となって未来を創出する時の王者である!

しかし、これらは基本的に本人の趣味嗜好によるところが大きく、悪い言い方をすれば自己陶酔である。
響鬼編」ではソウゴの誕生日をどう祝うかで大いに悩んでおり、桐矢京介に案内されて音撃戦士が行う太鼓の修業を行うことになった際は、
「祝福については誰にも負けるつもりはない!」と豪語したのだが、のめり込み過ぎた結果、ソウゴ達もアナザー響鬼も放り出して大暴走。
結果、あきれ返ったツクヨミに「人を祝うって事がまるで分かってない」と断じられてしまった。


私が人を祝う事を分かっていないだと?そんなバカな……

私と言えば『祝え!』ではないのか!?


その事が余程ショックだったのか次話では初登場以来、初めてとも言える程の凄まじい落ち込みっぷりを見せてすっかりヘコんでしまい、
流石に見かねたソウゴがトドロキに頼み込んで一日だけの弟子入りをする事に。
その最中で自身のアイデンティティについての苦悩を吐露するが、それにトドロキは「大切な人の側に、ただ一緒に居てあげるだけでも凄い事」と、
かつての自分の師・ザンキと過ごした日々から学んだ事の一つを答えとして返してくれた事で迷いを吹っ切る事に成功。
その後はアナザー響鬼との決戦にも無事参加し、ソウゴの誕生日パーティーもいつものように「祝え!」と、皆に混じって祝福を送っていた。

電王編」では序盤にモモタロスに憑依されたゲイツがまた憑依されそうになり、二度はごめんだとばかりに咄嗟に近くにいたウォズでガードベントしに憑依させ、
その結果、いつものウォズとは正反対の振る舞いのMウォズになってしまうというハプニングに見舞われるも、*4
戦闘中に良太郎の如く自力で解除するという地味に凄い事をやってのけてみせた。演者さんの顔付きが似てる為視聴者からは『まんま良太郎だった』という感想があったとかなかったとか。
しかし、余程嫌だったのか「口が腐る!」などと散々に酷評。
その後は調子を持ち直し、そしてソウゴの手にレジェンドライドウォッチ20個全てが揃った事で遂に披露された仮面ライダーグランドジオウの姿を見て最大級の祝福を送った。

祝え!!……いや、もはや言葉は不要。ただこの瞬間を味わうがいい!!

しかし、EP41ではアナザー電王との決着後、2068年の時代に召喚され、グランドジオウの力をもってして挑むも、
召喚した仮面ライダードライブを逆に操り攻め立てるオーマジオウを前に圧倒されるソウゴを2019年の時代から救出に駆け付け、
マフラーを使っての瞬間移動で撤退させ、ここで初めてオーマジオウを前に反射的に片膝を付き頭を下げる姿を見せるという明確な主従関係を示した。
直後、歴史の異常を感じ取ったオーマジオウはウォズを2019年に送り返す。

果たしてオーマジオウの感じた通り、2019年は加古川飛流とスウォルツによって歪んだ歴史に改竄・支配されており、
これにより完全に孤立したソウゴだがそれに対して飛流とスウォルツと共に顔を会わせたウォズは、

君がオーマジオウとなる未来は、この本から消えてしまった。

と、ダメ押しをするかのように告げ、改めて飛流の側に付く立場を明確にした。

だが、実際は飛流を二度に渡り仰々しい操り人形に仕立て上げて暗躍するスウォルツの腹の内を探る為の芝居であったのだが、
スウォルツもまた、ウォズの企みを見抜いていた為に途中で力を奪われたツクヨミと共に放逐され、その場は何とか逃げ仰せてソウゴらに再度合流。
そしてソウゴ、ゲイツ、ウォズ、士の4人の仮面ライダーと、飛流が擁するアナザーライダー軍団との総力戦では、
その最中でゲイツからは「歴史が書き換わる前の俺は、お前とも手を組んでいたのか?」と問われるとしれっと「私の忠実な部下として、我が魔王の為に戦っていた」と答えるが、
あっさり「嘘だな、適当な事を言うな!」と返されている。


何故バレるんだろうか…?


その後、スウォルツがディケイドの力を奪ってアナザーディケイドへと変貌。
その力を使っての暗躍の果てに白ウォズとの再会、加速していく世界の崩壊、そしてライダーの資格を手にしたツクヨミと彼女の思わぬ裏切りという波乱。
混乱に混乱が重なり、そして運命は彼が予想もしなかった方向へと突き進んで行く事態になる。

終盤では世界の崩壊を少しでも送らせようと、ウォズを含め仮面ライダー達は絶望的な数の怪人達を相手にする。
その最中でソウゴをゲイツが庇い、命を落としてしまう事態が発生。
その悲しみと沸き上がる激情を引き金に、遂にソウゴは仮面ライダーオーマジオウへと変身する。

かつては最も望んでいた道だったにも関わらず、ソウゴらと共に過ごす内にいつしか「オーマジオウにはならない」という彼の思いに感化されていたウォズは、その光景に呆然とし、
ソウゴからオーマジオウを彷彿とさせるような口調で祝福を促された際も、「は…?」と一瞬戸惑ったが、
再度ソウゴから「『祝え』と言っている…」と促されると、調子を取り戻して最高最後の祝福を声高々に述べる。


……祝え!!時空を越え、過去と未来をしろしめす究極の時の王者!!
その名も“オーマジオウ”!!…歴史の最終章へ辿り着いた瞬間である!!


その力によりアナザーディケイドは粉砕され、崩壊しかけていた世界も『オーマジオウの世界』として一つに統合される事で安定し、絶望の未来は回避された。
名実共に「最高最善の魔王」となったソウゴにウォズは改めて忠誠を誓うも、ソウゴが選んだのは孤独な王の座ではなく「世界の再構築と、そこから始まる新たな未来への道」だった。
それを聞いたウォズは「もう自分に出来るのは、見守る事だけ」と言うかのように、静かにその瞬間を見届けた。



2018年9月。
改変され時が戻った『ジオウの世界』で、ソウゴ達は普通の高校生として青春を謳歌していた。

そんな日常を只一人、これまでと変わらぬ風貌で影から静かに見守るウォズ。
改変される前にソウゴがそう望んだのか、はたまた単なる偶然の悪戯か、彼だけはその存在を改変される事なく『ジオウの世界』に留まっていた。

しかしその表情は、彼らの未来への希望に満ちた微笑みだった。


普通の高校生、常磐ソウゴ。

彼には大魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っている…。

…かどうかは、まだ分からない。

どうやらこの先には、この本とは違う歴史が記される必要が、あるようです……。


彼の最後の言葉をもって『仮面ライダージオウ』の物語は締め括られ、逢魔降臨暦もまた役目を終えたかの様に閉じられると静かに鍵が掛けられるのであった。


余談

  • メインライターの下山健人氏は「狂言回しとして使い勝手がよく、書きやすいキャラクターである」と述べている。

  • 企画当初はジオウとゲイツの王位争奪戦の判定人という設定かつ、オーマジオウに次ぐボス格の存在としても想定されており、中盤で白ウォズを吸収して本性を明かし、仮面ライダーウォズ ギンガファイナリーとなって立ちはだかるという展開が予定されていた。
    しかし、ウォズの人気が高まった結果、敵対する展開は彼の魅力にならないと判断され、彼が裏切る展開は映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』の方に転用される形になった。

  • 元々渡邊氏はソウゴ役でオーディションを受けていたのだが、イメージが合わないと採用に至っていなかった。
    しかし、急遽ウォズ役で出演が決定し、役どころも分からないまま上京したとのこと。
    ちなみにクランクインの3日前まで地元である仙台の古着屋で働いていたという。

ウォズヒロイン説?

Twitterなどでネタ的に囁かれている噂。曰く、
  • 映画『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の公開を記念したヒロイン座談会において何故か出席した
  • 変身音声でライダー名が2回連呼されるのはウォズとツクヨミだけ
……以上2つの要因から「ウォズはヒロインなのでは?」というもの。
単なるネタであるのだが、何故か謎の説得力があり、気付いたら「本当にウォズも『ジオウ』のヒロインなのでは?」と錯覚してしまう程。
当然、むやみやたらに濫用すべきではないため、TPOはしっかりと弁えよう。



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その名も”アニヲタwiki(仮)”! まさに生誕の瞬間である!



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最終更新:2024年04月05日 21:16

*1 変身した仮面ライダーと生身で戦える時点でとんでもないのは自明の理である。ゲイツのセリフ的には通常形態であればアーマータイム込みでも普通に戦える様子である。

*2 だが、ソウゴはゲイツのジクウドライバーを受け取り、結果的に代わりにゲイツが新しいジクウドライバーを手にしている。

*3 オーマジオウ対策とはいえ、ソウゴが積極的にレジェンドライドウォッチの回収に乗り出したこともあると思われる。

*4 なお、この時逢魔降臨暦をかなり乱雑に投げ捨てられている。結局特に何もなかったが(電王編は映画への繋ぎも兼ねていたこともあって)もしいつものトリオや桜井侑斗に中身を見られていたらどうなっていたやら…。