オレン(ドラゴンボール)

登録日:2019/01/17 Thu 00:54:16
更新日:2024/03/13 Wed 10:11:49
所要時間:約 4 分で読めます






良いねぇ…!強いの好きだよ!




オレンとは、ゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』の『ユニバースミッション』にて初登場となったキャラクター。

ヒーローズのオリジナルストーリーである「宇宙争乱編」において、主要敵役を務める。
定義的にはゲーム出身のキャラだが、宇宙争乱編が短編アニメ化しているためにDBのアニオリキャラクターとしても分類される。

CV:粕谷雄太

解説

監獄惑星における「コアエリア」に封印されていた戦士の一人の男性。双子の姉にカミンと言う人物がいる。

監獄惑星が崩壊しかけたことでコアエリアの封印が解放され、ザマスやオレンなどと共に姿を世に現した。
ハーツやザマスとは共闘関係を結んでおり、彼らと共に各宇宙とそこに居住する人間を滅ぼそうとする。

外観は、純白な肌と逆立った髪型、そして青い目が特徴的。
眼の色や眼の上にある模様のデザインは、ドラゴンボールGTにおけるツフル人の機械生命体・ベビーを想起させる。
服装は、黒いボディスーツ丈の短い青色のジャケットを上に着用しており、腕などにはカンバーやザマスも付けていた物と同デザインの拘束具が見当たる。

後述する出身経緯も影響しているのか、性格は無邪気で好戦的。
面白そうと思った相手や高い実力を見せた相手には、喜んで真っ先に戦いを挑む姿勢を見せる。
アニメ版ではオレンと戦闘したヒットからも、戦いを楽しんでいると評された。
また、ベジータ達を見て第6宇宙のサイヤ人を標的にする案を思いつくなど、悪意のある頭の回転っぷりを見せる。

肉親である姉との信頼関係は強い様で、姉を「姉さん」と呼んでいる。
双子である事もあってか、多少の差はあれど基本的な思考は似通っている。

上述したベビーにも通ずる外観から察しが付いた人は多いだろうが、その正体にはツフル人が関与している。
実は、第六宇宙にも存在していたツフル人が最強の生命体として作り上げた男性型の人工生命体。
しかし、想定以上の戦闘力を持っていた姉と共に抹殺処分をされそうになってしまった。
抹殺されかけた後、どのようにしてフューによる監獄惑星への封印にまで至ったのかに関しての経緯は不明。

身勝手な理由で殺害されかけたことで姉と同じく人間全体を憎むようになり、全人類の抹殺を誓うようになった。
ただし、ザマスに話しかけた際には「人間が我らに指図するな」と、皮肉にも人間扱いされていた。

名前の元ネタは、ツフル人の命名ルールに従って果物の蜜柑の英語「オレンジ」から。

漫画版では、「人間に自由を与える」と発言したハーツに口答えすることもない。(逆にザマスは人間を賛否するハーツに対し、苦虫を噛み締めるような顔をしていた。)
人間を憎む描写はほぼなく、上記のような背景や人間への憎悪があったのかは不明。
ただ性格については、第11宇宙でカンバー諸共、ディスポやトッポ、ベジータと交戦した際、カンバー諸共吹き飛ばそうとする、監獄惑星でボロボロになったカンバーを「殺しちゃう?」とカミンと話すなど、他媒体同様の残虐さがある。

戦闘力

アニメ版・ゲーム版では、最強の生命体として作られただけあってか、戦闘力はヒットすらも上回る第6宇宙最強クラス。

ヒットの時飛ばしを「インプットされている」として瞬時に破るなど、人工生命体としての強みも使っている。
1人だけでも十分な実力なのだが、双子であるカミンとの連携した戦闘も得意な様子。
ただし、アニメ版では余裕の態度をしたが故に反撃を受けるなど、戦闘面では未熟な部分も見せていた。

漫画版ではやや強さは控えめである。
描写はないが、ベジータやトランクスの強さを見た際にカリフラやケールを「さっきの奴よりは楽しめそう」と見下した事や、スピードに特化したディスポの攻撃が効かないなどの戦闘力を持っている。また、カミンとオレンの2人がかりであれば、超サイヤ人となったケフラに喰らいつける戦闘力もある。
しかし、ベジータを洗脳したものの、支配しきれず自力で寄生を解除される、超サイヤ人ゴッドのベジータに圧倒されるなど、神の領域には及ばない描写がなされてる。

作中の活躍

ゲーム版

監獄惑星から帰還して地球に戻ってきたベジータ一行の前に、ザマスと共に登場。

ベジータやトランクスに関心を抱き、姉と共に彼らと戦って遊ぼうとするが、ハーツに後回しにするよう止められる。
すると、故郷にベジータと同じ種族がいる事を思い出し、第6宇宙のサイヤ人のいる惑星サダラへと移動する。

界王神によって惑星サダラへとベジータ達が到着したころ、駆けつけた彼の前で惑星サダラの支配完了を宣言。
姉と一緒に寄生能力を活かして、第6宇宙のサイヤ人達を支配下に置いてしまったのだった。
ベジータの質問に応じて自分語りで吐き出した姉の恨み節に同調するとともに、ベジータを葬ろうとする。
しかしベジータの殺害には至らず、後にザマスが乗り込んできたりと何だかんだあったが、ハーツが第6宇宙の壊滅を確認した後に、第11宇宙へと移動したのだった。

第11宇宙移動後にベジータ達と再度対面するが、ベジータ達に同行して付いてきたケールを狙って「遊び」と称して彼女に寄生。
カリフラオレンと化したオレンは、困惑するトランクスに倒すように指示するベジータ達と再度交戦するが、結局寄生が解けてしまった。
すると、今度はベジータの隙をついて彼に寄生し、スーパーオレンへと変貌を遂げる。
その直後に悟空が駆けつけて交戦するが、最後は完全寄生に成功したと思っていたベジータの気を制御できなくなり、分離を許してしまうのだった。

最期は究極カミオレンとして超ハーツと共に身勝手の極意に挑んだが敗北して沈黙し、宇宙の種がハーツの進化に使われることになった。

アニメ版

監獄惑星編最終話となる第6話において、ザマスの後ろにシルエット姿のみ登場。

そして、宇宙争乱編1話となる第7話で弟と共にアニメに初登場。
第6宇宙を壊滅状態に追い込み、姉と共にヒットを始めとする第6宇宙の戦士達と戦闘を繰り広げていた。
カリフラとケールを相手に数的不利を苦にもせず余裕の態度を見せ、カミンが交戦していたヒットの強さに興味を示し、交代でヒットの相手をする。
ヒットの戦闘力の高さを直に確認すると、ヒットの強さに喜びを見せた。

事前にヒットのデータを入手していたようで、ヒットの時飛ばしも瞬時に破って余裕を見せつける。
しかし、慢心しきっていたのか肘打ちを使った手痛い反撃によるダメージを受けるが、自己再生ですぐに回復。

その後、救援に駆け付けたベジータ親子にも姉と共に関心を抱き、超サイヤ人へと変身した彼らと激突。
ベジータやトランクスとの戦いに楽しみを見出す最中、ある策を姉に提案するが……?

直後の第8話、第6宇宙の女性サイヤ人コンビを狙って彼女達に寄生。
オレンはカリフラオレンへと変貌を遂げ、スマッシュブレイクでヒットに大ダメージを与える。
この際、自身達姉弟の出自とそれによる怒りをベジータに語りだす。
しかし、第6宇宙の戦士とベジータ達の連係プレイによって、寄生状態から分離させられるが、相も変わらず余裕の態度を見せる。
後にハーツが乱入してベジータ達を葬ろうとするが、まだベジータ達との交戦を望んだ姉と共にハーツに提言を行い、それを中止させた。

第9話では、第11宇宙に移動した後にそれを追ってきたベジータ達に宇宙の種の激しい光で錯乱を行い、その隙を付いてベジータに寄生。
スーパーオレンへと覚醒したオレンは、トランクスを蹴散らした後にカンバーとジレンの間に介入し、カンバーに代わってジレンとの肉弾戦を繰り広げる。
しばらくしてザマスに怒りを見せて動くトランクスにダメージを与え、彼を葬ろうとするが、その時に悟空が登場。
その様子に不快感を見せるが、一方的に身勝手の極意に圧倒されて寄生を解除させられてしまったのだった。

第10話では、悟空に一方的に弄ばれ続けるがカミンの提案でカミオレンへと合体。
悟空がラグスに倒された後は、超サイヤ人ブルーを経て超サイヤ人ブルー進化へと覚醒したベジータと激突する。
しかし、直後の第11話においてベジータのファイナルフラッシュの一撃を浴び、合体を解除させられてしまった。

第12話で第7宇宙に移動してからはベジータ達と再戦をするが、カミオレンへの合体を遂げてもピッコロと17号のコンビネーションに追い込まれてしまう。
追い込まれて感情を高ぶらせていたカミオレンはハーツに「らしくない」と評されると、宇宙の種を取りこませられたことで究極形態へと暴走進化。
一気に形勢を逆転させて第7宇宙の戦士達を追い込んで悟空も絶体絶命に陥れるが、これが悟空の身勝手の極意・兆発動のトリガーになってしまう。

身勝手の極意・兆に苦戦を強いられる最中に巨大な気功波を叩き込むことに成功するが、今度はこれを受けた悟空の身勝手の極意が完全になってしまう。
第7宇宙の戦士達のアシストも受けている最強形態の悟空相手には最早究極カミオレンですらどうしようもなく、最後は悟空の拳で宇宙の種の中心を打ち砕かれ、宇宙の種の完成体を残し消滅した。
宇宙の種は悟空との戦闘を見物していたハーツが回収して利用することとなり、「死は決して無駄にはしない」とこそ言われたものの、実質使い捨ての駒だったと言える。

漫画版


第6宇宙で、ケールカミンと共に、カリフラオレンとしてキャべをいたぶる形で登場。第7宇宙から駆けつける形で現れたベジータとトランクスにより寄生を解除された後は、界王神シンのポタラを借り合体を行ったケフラと、カミンと一緒に交戦する。

その後ハーツとザマスがヒットを倒し、宇宙の種のエネルギーを育てるためジレンを第11宇宙に移動する。ケフラとの決着は不明なまま、第6宇宙を離れた。なお、第3宇宙にある科学技術を奪還に行ったラグス・カミンとは別行動である。
カンバー・ハーツ・ザマスと共に、トランクスや第11宇宙の戦士を苦しめる。ディスポのスピードに驚嘆するも、ダメージはほぼ受けなかった。ディスポをハーツに任せつつ、ハーツに釘付けのベジータを寄生する。この姿での戦闘描写は無いものの、ハーツ・カンバー・ザマス・オレンより壊滅状況の第11宇宙に駆けつけた身勝手の極意「兆」の悟空の変身を解除する活躍を見せた。(ベジータの姿で攻撃することで、悟空を動揺させ身勝手の集中を解除)

しかし、ベジータのプライドの高さまではオレンの力を以ってしても洗脳できず、寄生は解除される。その後、「戦闘では負けない」と意気揚々に超サイヤ人ゴッドのベジータと拳を交えるも、圧倒される。
エネルギー弾を打ち込まれ、劣勢に立たされるが、第3宇宙から技術を奪い他のコアエリア戦士と合流したラグスの援護によって、難を逃れる。その後、「遊びは終わり」と言ったカミンによって寄生され、「カミオレン」となる。
ゴッドのベジータを圧倒するも、超サイヤ人ブルーとなったベジータには敵わなかった。ハーツを追うために邪魔を行おうとするも、あっさりあしらわれる。

ブルーベジータや、カンバー相手に破壊神モードを見せたトッポの強さを見て、今後の戦いに適応する為に宇宙の種の吸収を決意する。宇宙の種の1部のみを吸収し、「究極カミオレン」となる。
一騎打ち中のトッポと超サイヤ人3のカンバーを一撃で戦闘不能に追い込むデタラメな力を見せつけた。
一気に第11宇宙の戦士やトランクスを絶体絶命に追い込み、トッポのとどめを刺そうとする。しかし、別の任務を終え、救援に来たジレンによって阻止される。右フック→投げつけ→腹パンのコンボであっさり瞬殺された。
アニメやゲームと違い、ジレンに殺されることはなく、寄生と宇宙の種は解除され、カミンと共にプライドトルパーズに拘束されることとなった。


形態

  • 通常形態
通常のオレンの姿。アニメ版ではこの時点で、ヒットに優勢を取るなど戦闘力は恐ろしいレベルで高い。
漫画版では、ゴッドベジータに苦戦する様子があり、やや控えめに抑えられている。

  • カリフラオレン
第6宇宙の女性サイヤ人・カリフラに寄生した姿。外観はスーパーベビーのカリフラ版を想像すれば分かりやすい。
カリフラはオレンを下回る戦闘力だが、カリフラにオレンが寄生した姿は大幅に戦闘力は上がっているらしい。
男性に該当する生命体が女性の体内に寄生とか嫌らしさを感じると思った人も少なくないだろう。
このカリフラオレンも、理論上は後述のスーパーオレンに覚醒できる可能性はあると考えられる。SDBHのカード命名的に予想するなら「スーパーオレン:カリフラ」というところだろうか。

  • スーパーオレン
ベビーがベジータに寄生したように、オレンもベジータに寄生…結局「超」基準の世界観でもベジータは寄生される運命のようだ。
神の領域に達してブルー進化にまで到達したベジータに寄生したおかげか、「ベジータオレン」的な形態を経由せず、かつてのベビーの「スーパーベビー」に相当する形態に達したようだ。
外観はベジータベビー的だが、肌色や髪色までオレンの肌と同一化しており、より一層寄生しています感が強まっている。

しかし、ゲーム版や漫画版では完全に制御できなかったことで最終的に寄生解除を許してしまい、アニメ版では悟空の身勝手の極意・兆の一撃で分離するなど、寄生態としては不安定な運用だったと言える。

  • カミオレン
姉であるカミンと合体した最強形態とも呼ぶべき姿。合体の原理こそ大きく違うが、ツフル人版フュージョンと言っても良い。声もそれらの合体と仕様が同じ。
天と地の程の戦闘力の差があった身勝手の極意・兆にも圧倒されなくなっており、アニメ版の台詞から戦闘力の差は結構縮まっている模様。
ベジータの超サイヤ人ブルー相手には優勢であり、超サイヤ人ブルー進化への覚醒を見せてもその気に動揺するどころかむしろ余裕の態度を見せる程…だったが、流石にブルー進化には敵わなかった。

漫画版では、合体ではなく、カミンがオレンに「寄生」することでこの形態になる。オレン単体では大苦戦を強いられた超サイヤ人ゴッドのベジータを圧倒する力を見せたが、ブルーのベジータには苦戦を強いられ、宇宙の種を少し吸収することを決意した。

  • 究極カミオレン
アニメ版では、超ハーツによって宇宙の種を投入されたことで進化した究極形態。大猿のような巨体を持つ怪物のような姿になってしまった。
その巨体が示すだけのパワーを誇り、アニメ版では第7宇宙の戦士達をまとめて圧倒する程の戦闘力を見せ、超サイヤ人ブルー進化のベジータと互角以上の強さを見せた。しかし、流石に身勝手の極意の戦闘力に届くには至らなかった。

漫画版では自分の意思で少しだけ宇宙の種を取り込むことで、進化に至った。破壊神トッポと超サイヤ人3のカンバーを一撃で倒すという圧倒的なパワーを見せつけた。しかし、ジレンには遠く及ばず、3発程度でやられるハメとなった。

使用技

  • スマッシュブレイク
オレンの必殺技。

高速で敵の真正面に向かって直進した後、体を青い光の球体に包ませて爆発を起こす。
アニメ版では、ヒットに対して致命傷とまではいかなかったが絶叫させるほどのダメージを与えた。

カミンの「クラッシュブレイク」とは、名称や一部の見た目の違い以外に大きな差異があるのかは不明(殆どなさそうではある)。

  • エネルギーフィスト
スーパードラゴンボールヒーローズにおけるカリフラの必殺技だが、カリフラオレンになると使える。

  • ファイナルフラッシュ
ベジータの必殺技だが、スーパーオレンになると使用可能。オレンの少年声で「ファイナルフラッシュー!」と絶叫する。

  • 自己再生
身体を青白く光らせて傷を癒す。アニメ版では、ヒットから受けた小さくないダメージを一瞬で回復させるチート性能を見せた。

  • 寄生
ベビーも用いた他者への寄生能力。ゲーム版では、カミンと共に惑星サダラのサイヤ人に寄生して支配下に置いた。
しかし、スーパーオレンにおける状態を見ると、寄生の効果自体は非常に高い反面、寄生した相手の戦闘力があまりにも高すぎた場合は、長時間の寄生は難しい可能性がある。

余談

本キャラの声優を務める粕谷雄太氏は、過去にもドラゴンボール作品への出演歴がある。

映像作品では『ドラゴンボール改』でオバケ役を務め、ゲーム方面では『ドラゴンボール ゼノバース2』のタイムパトローラーの声を担当。
ただし、本格的な戦闘要員キャラとしてはオレンが初めての演技だったためか、粕谷氏はキャラを演じる事をTwitterでも強く喜んでいた。






さぁ……(追記・修正を)はじめようか

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • オレン
  • オレンジ
  • 蜜柑
  • みかん
  • ミカン
  • ドラゴンボール登場人物項目
  • ドラゴンボール
  • スーパードラゴンボールヒーローズ
  • ツフル人
  • 人工生命体
  • 無邪気
  • 粕谷雄太
  • ドラゴンボール超
  • 第6宇宙
  • 双子
  • カミオレン
  • カリフラオレン
  • スーパーオレン
  • ドラゴンボール悪役リンク

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月13日 10:11