宗教と空想科学の特性を融合させた概念を有する、一般的にはカルトと呼ばれている宗教組織。
ウェブサイトにて教義や理念を公開しており、あらゆる人間が銀河連邦について調べることができる。いや、それでいいのか財団。
同組織は欺瞞的な ミームを生み出す能力を持った人員で構成されている。
…が、大体が知識もなく生み出したりするため、力の制御がうまく行かず、
無意識的に能力を使用したりなどといった厄介な事態に発展する事例もある。
(これによって財団や中国国内の行政機関が対応に追われることもあるらしい)
組織の運営理念は「宇宙航行と仏教の統合を図る」といった荒唐無稽なものであり、
世間的にも「馬鹿げた」内容であるという辛辣なコメントで評されている。
財団エージェントが組織の内情調査を行ったところ、内紛が絶えないカオスな状態が続いているという。
それでも彼らは自分達の教義を根本として、日夜アノマリーを生み出しては暴発させているのだった……。
ちなみに、銀河連邦は過去に実在した同名のカルト団体を元ネタにしているようで、
彼らの掲げていたクソ長いスローガンが「ラノベのタイトルみたい」という理由でネタとなっていた。
詳しくは「我们不用很麻烦很累就可以成佛」で検索して頂きたい。
超常現象に深い知識を有する小規模なグループ。いわゆる仙人集団。
中国・怒江山の人里離れた渓谷に拠点を置いていたことが分かっている。
道教の勃興に関わりがあるとされるが、異学会(後述)の文献によると、道教よりもずっと早い時代から活動していた模様。
風水や錬丹術など、古代中国の様々な文化をアイデンティティとして取り入れている。
そのため、オブジェクトの傾向もそれらを意識した、骨董的なものが多いとのこと。
クイヤン派から得られる情報は信頼性が高く、有用なものが多い。
しかし、組織を構成する仙人たちは「神隠し」を使い、自在に姿をくらますことができるため、彼らの拘束に成功した例は無い。
略称は「C.C.」。
異常存在をカリキュラムに使用している中等教育機関の一種で、いわば中国版Alexylva大学。
学校プロフィールには香港に所在するとされ、一般的な入学手続きで入ることができると説明されている。
しかし、現在までに学舎がその住所に所在しているという証拠はつかめておらず、
財団による推測では、異空間上に存在しているのではないかとされている。
C.C.は「社会に通用する優れた人材を養成するため、最先端の資源を用いる」という理念の下に動いている。
先述の通り、異常な物品を収集してはその使い方や能力をカリキュラムに取り入れているため、
一般的な中国の中等教育要領とは大幅な乖離が見られる。
在学生や教員は校長に対して、熱狂的な信者のように振る舞っており、崇拝対象として奉られている。
C.C.の卒業生は様々な要注意団体に流れており、財団もまた例外ではない。
学院発行の就職情報誌(SCP-CN-999)によると、日生研(JP)やプラグソフト(KO)など、他支部の要注意団体にもコネがあるらしい。
財団はこれらの人物を要警戒対象とみなしており、C.C.出身の財団職員は常時監視状態に置かれているという。
かつて中国に存在した、国内最大のオカルト研究組織。中華異常事物現象学会とも呼ばれる。
後に財団によって多くのメンバーが吸収されており、日本支部で言うところの蒐集院に通じるものがある。
学会の歴史は晋から唐代にまで遡り、当時は時の統治者や学者らによって運営されていたが、
漢王朝時代に弾圧され、行動が大幅に制限されるなどの扱いを受けていた。
学会は「竹簡」と呼ばれる、異常存在について詳細に記された書物を保有していた。
学者たちは竹簡に記載された異常存在の取扱方を元にして、長い間研究を続けていたという。
後に清王朝時代になると、当時の統治者は学会の理念に理解を示すことはなく、
竹簡で得られる情報が減少するなどの理由もあり、学会は急速に衰退していった。
現在、財団は学会が有していた竹簡やそれに纏わる文献を現代の表記に直し、保管する試みを続けている。
財団中国支部の起源に深く絡む存在であり、CNの 001提言にて頻繁に言及されている。
え?あのO5が要注意団体?と思った方もいるだろう。
だがこれはO5評議会ではない。05(ゼロゴー)議会である。つまりO5評議会のパチモンというわけである。
05議会は自由に財団のデータベースに入り込み、SCP報告書などを改竄することで知られている。
その改竄方式はO5クラスの管理人員のコメントを模しており、
05-[何かしらの英単語の頭文字]という署名が文末に付記される。
財団は大焦りで彼らを調査しているが、現在までその正体はやっぱり掴めずにいる。
改竄の目的は定かでないが、彼らが書き残した文章からは、財団の活動に対する敵意や反感、対抗心が見て取れる。
ただ、財団を破壊してしまうような過激な行動に出ることはなく、
どちらかといえば「今の財団はダメだから、俺たちで変えてやる」といった感じである。
オブジェクトのより安全な収容方法を教えてくれることもあり、まるでツンデレみたいなキャラをしているのが特徴的。
メディアあるいは製品の代理販売を手がける企業で、多数の並行宇宙にまたがって活動している。
さまざまな次元からやって来た異常実体によって構成されており、取締役も複数存在しているらしい。
経営方針は取締役によってバラバラであり、よく言えばフリーダム、悪く言えば適当な組織体制となっている。
社名についても「オブザーブ・メディア」「オォォォォブライト!メディア」など、複数の呼び方があるようで、
財団では便宜的に「OBメディア」表記で統一している。
異次元人の企業ということもあってか、製品やサービスの大半は人間向けに調整されておらず、利用者は碌な目にあっていない。
それでも彼らは地球への販路拡大を狙っているようで、財団は対応に手を焼いている状況にある。
SCP-CN-707(次元間お見合い)では社員らしき人物が登場しているが、
触手の付いたキューブ状の肉塊という、なんともグロテスクな姿をしていた。
異常性のあるゲームを制作・販売している企業。1982年設立。
異常こそあれど、人間に被害を与えることは少なく、概ね安全に遊べるものが多い。
「人が死んだら売り上げ減るだろ!」という、要注意団体にしては至極真っ当な観念を持っているようだ。
一部のゲームは他のオブジェクトの収容に極めて効果的らしく、
財団では彼らの製品を購入し、機動部隊に配備する案が検討されたりしている。
レターズ社は元々、多数の独立系ゲームスタジオが連合してできたものであり、
その流れを汲み、スタジオの自由度が非常に高いものとなっている。
スタジオ間の仲は昼ドラ並に入り乱れており、過去には同じ社内で熾烈な販売競争が繰り広げられたとか。
また、財団に対する態度もまちまちであり、中には財団への転属を希望するスタジオまで存在する。
製品の販売ルートとしては、 Steamで普通に公開したり、 MC&D社などの要注意団体に委託したりしている。
OBメディアや マクスウェリズム教会とも提携しており、地球外やサイバースペースにも販路を拡大している模様。
「ゲーム」に関するものならなんでも作っているようで、PCや携帯ゲームの他、アナログゲームを扱うスタジオもある。
悪人への過激かつ残忍な制裁を至上とする組織。名前とのギャップが大きすぎる。
普段は公益団体や犯罪ツールの販売業者として活動している。
行動原理は未だ判然としていないが、彼らの本拠地である特異社会では、以下のような噂が流れている。
- 当組織は”暴力を以て暴力を制す”ことをレクリエーション活動として利用するプライベートクラブであり、共通の目標と嗜好を持つ人間を集め、彼らの影響を受けた犯罪者を尊大な態度で観察し、愉悦に浸っている
- 当組織は特異社会で暮らす青少年が組織した風変わりな「公益団体」であり、未成熟かつ現実的な道徳観念に欠けているため、犯罪分子に対する暴力的制裁という方式で、彼らの望む「公益目標」を成し遂げようとしている
…いずれにせよ、厄介な組織であることには変わりないだろう。
財団世界とは別の世界に存在する出版社。本社はイタリアに所在する。
並行世界の探索に熱中しており、ネタ探しを円滑化するため、並行世界に支社を開設することもある。
彼らの作り出すオブジェクトは情報収集目的のものがほとんどであり、正しく使えば危害を及ぼさないことが多い。
また、オブジェクトは通常、紙やディスク、カセットなど、情報媒体に付与する形で作られている模様。
ECO出版社の世界は国の位置が東西で反転したような世界となっており、例として、中国はヨーロッパに位置している。
ECO世界における中国大陸にはヨーロッパ諸国が立地しているようで、純粋な中国語はイタリアのみで使われているらしい。
英名はフィクスド・フラワーズ。
社会や道徳を異常な手段をもって改めようとする組織。「人類社会の軌道修正」をモットーに掲げている。
彼らが生み出すオブジェクトは総じて植物を元にしており、一部にはミームや認識災害も含まれている。
元は産業革命期のイギリスにおいて、工業化に抗議するために生まれた組織であった。
過激な環境主義者と理想主義者で構成されており、紆余曲折を経たのち、清朝時代の中国に流れ着いた。
彼らは中国を工業化の及ばない「緑の大地」「天朝上国」にしようと試み、一時期は数万人規模に拡大したこともあった。
しかし、戦火によって組織は壊滅、大規模な改革が行われた末、地下活動へと完全にシフトしていくこととなった。
世界オカルト連合や 壊れた神の教会とは犬猿の仲であり、度々衝突を起している。
一方、袖まくり倶楽部など、同じような理念を持つ組織とは一時的に協力したこともある。
正式名称はSchistosoma Protect Institute(住血吸虫保護協会)。某適性検査とは全く関係ない。
「無視されし希少生物の保護」を基本方針とする環境テロ組織である。
名前とは裏腹に、住血吸虫以外の生物についても保護の対象としている模様。
レターズ社と同じく、いくつかの組織の連合体であると見られ、
RICPI(無視されし希少生物の保護協会)が中心となって活動している。
財団とは異常生物の保護を巡って対立しており、回収時に衝突が発生することもある。
一方、厄介な影響を持つアノマリーに対しては、財団と協力して収容にあたるケースも存在する。
構成員の体内には多数の寄生虫が生息しており、大部分が希少あるいは未発見の新種であることが確認されている。
これも保護活動の一環なのだろうか……?
異常医学を研究している組織、あるいは個人。
行医一生、救人万世(医者は生涯を通じて、人を救い続けなければならない)というスローガンを強く意識しており、
永久的に人類の為となる・時代に埋もれることのない医療技術の開発を目指している。
彼らの起源は不明だが、各地の神話・伝承において似たような組織の存在が確認されている。
また、世界的に著名な医療従事者も何人か在籍していたらしい。
”The Doctor”名義でリリースされている研究成果からは、高い自尊心と厳粛な態度が見受けられる。
彼らは出来の悪い・失敗した研究を恥ずべきものとしており、自主的に抹消することもある模様。
他の要注意団体に興味を持つことは滅多にないものの、唯一 サーキック・カルトに対しては明確な敵意を抱いている。
メカニト並かそれ以上の サーキック絶対滅ぼすマンであり、財団にサーキック退治に役立つ医療技術を提供することさえある。
正式名称は「Gpエクスプレス・ロジスティクス株式会社」。2014年に設立された、比較的新しい企業。
マーシャル・カーター&ダーク社の物流部門が独立して出来た組織という、要注意団体の中でも特異な経歴を持つ。
本社は米オレゴン州・ポートランド市に位置し、全世界に支社や流通センターを設置している。
異常物品の輸送を主な業務としており、物品を安全に保管するため、奇跡や異常技術の研究も盛んに行っている。
アノマリーの管理体制については今の所、財団と同等の水準にあることが分かっている。
一企業であるため、戦闘面においてはかなり脆弱だが、個々人の戦力はそこそこ精強なものとなっている。
社員は「荷物を守る」ことに絶大な執念を見せており、命と引き換えにしてでも、荷物の保護を優先するようだ。
一方で、受け渡しの終わった荷物に対しては関心を失うようで、財団は受け渡し時を狙って荷物を回収したりしている。
異常物品の輸送業者であることから、彼らの登場する作品では必然的に多数の要注意団体が登場する。
古巣のMC&Dやファクトリー、OBメディア等を主要な得意先としているようだ。
世界オカルト連合とは過去に一悶着起こしたようで、輸送中の襲撃に備え、奇跡爆弾などの専用装備を保有している。
余談だが、当団体は初出から2週間という凄まじい速さで要注意団体に昇格している。まさにエクスプレスである。
SPIとはまた別の環境テロ組織。略称はGSF。
地球資源の枯渇を憂慮しており、余分な「害虫人口」……即ち、老弱で下等な人間の駆除を理念に掲げている。
本部は米フロリダ州にあるものの、主な活動拠点は中国に置かれている。彼ら曰く、人口も汚染も一番酷いからだとか。
生物系アノマリーの製造技術を有するが、もっぱら人間への攻撃に利用している。殺意全開のニッソといったところか。
今まで出てきた要注意団体の中でもかなりの過激派に位置しており、あらゆるGOIに喧嘩を売っている。
2017年にはブチ切れた財団による襲撃に遭い、実験室が占領される大損害を受けた。
財団への報復を誓ったものの、末端からは上層部の腐敗が問題視されるなど、一波乱起きそうな様子を示している。
非合法な公道レースを開催しているネットフォーラム。
異常なドライバーやコース、車両についてやり取りしており、他の要注意団体のメンバーも利用している。
多元宇宙を管理する組織で、正式名称は「異類現実・次元研究総署」。財団とは正式な外交関係を結んでいる。
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