カントー地方(ポケモン)

登録日:2010/08/25(水) 01:18:25
更新日:2024/01/29 Mon 22:22:11
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カントー地方(Kanto)とは、『ポケットモンスター』シリーズの舞台となる地方の名称である。



また続編の『金・銀』『クリスタル』及びリメイクの『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』でも舞台となる。
モチーフは言うまでもないだろうが関東地方。


【概要】


ポケモン世界の記念すべき最初の地方。作品の舞台となった回数は最も多く、シリーズ中でも名前が何度も語られている。

他の地方と比べて高低差が少なく平坦な地形が特徴で、気候の変化もほとんどない。
岩山が多く、主なダンジョンは建物や洞窟が中心。

ポケモンバトルが盛んで、『LEGENDS アルセウス』の時代のヒスイ地方でも、カントーでは競技としてポケモンを戦わせる文化が既に確立されていたことが知られていた。
セキエイ高原に立地するポケモンリーグはポケモンバトルの最高機関と呼ばれ、全世界に数多あるポケモンリーグを統括する本部としての役割がある。


人間の活動や技術開発が特に活発な地方であり、古くからポケモンの研究が熱心に行われてきた。
マサラタウンのオーキド研究所、ニビシティの科学博物館、グレンタウンのポケモン研究所といった研究施設が各地に点在する。
著名な研究者として、ポケモンのタイプによる分類法を提唱したオーキド博士や、モンスターボールの発明に一役買ったタマムシ大学のニシノモリ教授など、ポケモン学の草分け的な功績を残した人物がいる。
また、ハナダシティの郊外に住むマサキが開発した「ポケモン預かりシステム」はトレーナーにとって欠かせない存在となっている。

ヤマブキシティに本社ビルを構える大企業「シルフカンパニー」はモンスターボールや各種回復薬、スプレー、一部の技マシンなどポケモン関連のあらゆる道具を製造しており、製品は全世界で流通している。
その技術力は凄まじく、どんなポケモンも確実に捕獲するマスターボール人工ポケモンの開発といった他の追随を許さないレベルにまで達している。

その一方で、他の地方と異なりポケモン関係の神話や伝説がほとんど存在しない。
を操る3匹の伝説の鳥ポケモンが生息しているとされるが、他の地方での目撃例もあるため、カントーに住んでいるわけではなく色々な地方を巡っていると考えられている。
人間が科学を用いて優位に立つが故に、伝説のポケモンには住みづらい地方なのかもしれない。


ジョウト地方とはトージョウの滝を境に陸続きとなっており、リニアモーターカーや船などの交通機関で行き来できるなど、両地方のつながりは非常に深い。
生息ポケモンの種類もかなり似通っているが、カントーでは広葉樹が生えているのに対してジョウトには針葉樹が多く、植生に違いが見られる。
また、ジョウトに独自のポケモンリーグは存在しないため、ジョウトですべてのジムバッジを集めたトレーナーはカントーのポケモンリーグに挑戦することになる。

本土よりかなり離れた沖合には「ナナシマ」と呼ばれる7つの小さな島がある。
同じカントー地方ながら、暖かな気候と自然が人気の観光スポットとなっている。


□主な市街地



マサラは まっしろ はじまりの いろ

物語の始まりとなる小さな町。
主人公とライバルの家、そして有名なポケモン研究家「オーキド博士」の研究所しかない。
イメージカラーは「白」「まっさら」
静岡県下田市辺りに位置する。モデルは東京都町田市とする説が有力。

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トキワは みどり えいえんの いろ

緑と森に囲まれた街。ポケモンジムがあるが来た当初は何故か無人。
セキエイ高原に一番近いこともあり、金銀・HGSSでは強いトレーナーが集まる「トレーナーハウス」が出来ている。
イメージカラーは「緑」「常磐色」
位置的には静岡県伊豆市辺り。


  • ニビシティ

ニビは はいいろ いしの いろ

ポケモンの化石月の石が所蔵された「ニビ科学博物館」があり、石畳で舗装された「石の街」
カントー名物 「ニビあられ」の本場でもある。
イメージカラーは「灰色」「鈍色」
位置的には群馬県前橋市。


  • ハナダシティ

ハナダは みずいろ しんぴの いろ

北側に川が流れる「水の街」
やたら高い自転車屋やコソドロに入られた家がある。
イメージカラーは「青」「縹色(はなだいろ)」
金玉橋……げふんげふん『ゴールデンボールブリッジ』が真北に構える。
位置的には栃木県宇都宮市。(埼玉県さいたま市との説もあり。)



クチバは オレンジ ゆうやけの いろ

海に面した様々な船が往来する港町。夕焼け時には街中がオレンジに染まる。
おしゃべりな会長がいる「ポケモン大好きクラブ」や地ならしするワンリキーが有名*1
何故か港東南の方に通常プレイではまず見れないトラックがあることでも有名。
LPLEでは22年ぶりに通常プレイでもトラックが見放題になった。(見ても特にイベントはない)
FRLGの追加マップであるナナシマへの連絡船「シーギャロップ号」もここの港から乗れる。
イメージカラーは「橙」「朽葉色」
位置的には千葉県千葉市だが、神奈川県横浜市の要素もある。



シオンは むらさき とうとい いろ

イワヤマトンネルの先にある町。
亡くなったポケモンの霊を弔う「ポケモンタワー」や捨てられたポケモンを預かる「ポケモンハウス」などの施設がある静かで荘厳な町。
金銀・HGSSではポケモンタワーがラジオ局に改築され、活気ある町に様変わりした。
イメージカラーは「紫」「紫苑色」
位置的には茨城県の鹿嶋市辺り。町の特徴からモデルは牛久市という説もあり。



タマムシ にじいろ ゆめの いろ

デパートやレストラン、ゲームセンターなど賑やかな街。
ちなみにジムは男子禁制。

……しかし、町中をロケット団がウロウロしている。怪しい……。
イメージカラーは「虹色」「玉虫色」
位置的には東京都の世田谷から神奈川県の相模原辺り。


  • セキチクシティ

セキチクは ピンク はなやかな いろ

巨大な「サファリパーク」が名物の観光の町。
金銀ではサファリは閉園しているが、HGSSでは園長の息子夫婦が新しく「パルパーク」を開園している。
LPLEでは「GOパーク」に変更…と世代ごとに施設は異なる。
イメージカラーは「ピンク」「石竹色」
位置的には千葉県の南房総辺り。



ヤマブキは きんいろ かがやく いろ

四方を街に囲まれ、無数の高層ビルが立ち並ぶカントーの中心地。
「ポケモンジム」がある他に「かくとうどうじょう」があったりする。
巨大企業「シルフカンパニー」本社やモノマネ娘の家が有名。金銀・HGSSではコガネシティとを結ぶリニアが開通している。
イメージカラーは「金色」「山吹色」
位置的にはそのまんま東京都なのだが、東京タワーに相当するタワーは無い。エッフェル塔や通天閣はポケモン世界にあるのに何故だか無いのである。

  • グレンタウン

グレンの あかは じょうねつの いろ

海に浮かぶ休火山の島。
怪しげな「ポケモン屋敷」や「ポケモン研究所」があるが、
金銀では火山噴火の溶岩でポケモンセンター以外埋まってしまった。
トキワの森などと違いマップが消滅した明確な理由付けがなされていたからリメイク版のHGSSでも埋まったままとなっており、BGMは初代同様ながら非常に物悲しいアレンジとなっている。

LPLEでは、島民たちはグレンジムで行われているカツラのクイズショーを楽しみにしているが、
火山活動が最近活発になってきているという金銀への予兆も感じさせる設定になっている。
イメージカラーは「赤」「紅蓮色」
位置的には伊豆大島。 


□その他の名所


  • トキワの森
トキワシティの北にある森。中は薄暗く天然の迷路。
むしポケモンだけでなくポケモンの顔としてお馴染み「ピカチュウ」もいる。
初代・FRLGはBGMが怖い。
金銀では当時のカートリッジ容量の都合上かなり縮小され草むらすら無いただの通路同然になってしまったが、
HGSSではちゃんと初代・FRLG風の森が復活している。
位置的には埼玉県にある奥秩父山塊。

  • おつきみ山
かつて月の石が見つかった山。珍しいポケモン「ピッピ」をまれに見かける。
金銀・HGSSでは規模が縮小したが、途中に広場と土産物屋がある。
月曜の夜に来ると……。
位置的には赤城山辺り。

  • みさきのこや
ハナダ北東に位置するマサキの住む小屋。
しかし初めて訪れた際には不幸な事故によりマサキはポケモンと合体しており、
主人公の手で分離してあげるとお礼に船のチケットをくれる。
設定の固まってない初代らしいイベントだが、まさか今になって回収されるとは……。

金銀・HGSSではマサキがコガネの家族の元に帰っているため祖父が住んでいる。
位置的には茨城県の北部。

  • ディグダの穴
ディグダ達が掘った洞窟。ニビシティからクチバシティを繋げている。
位置的には加曽利貝塚。

  • ちかつうろ
ヤマブキの地下に位置する、ハナダ-クチバ間とタマムシ-シオン間を結ぶ通路。
初代・FRLGでは最初からヤマブキに侵入できないためここを経由してストーリーを進める必要がある。
金銀でもハナダ-クチバ間の方は残っているが、タマムシ-シオン間は不良のたまり場になったという理由で閉鎖されており、
特にイベントが無いためかトキワの森・ふたご島・ハナダのどうくつ等が復活したHGSSでも再登場しなかった唯一のマップである。
位置的には東西メトロ東西線辺り。さすがにホイホイ電車なんて作れないので地下通路になったと見るべきか。

  • イワヤマトンネル
シオンタウンの北にある洞窟。
薄暗くトレーナーも沢山いる難所。
初代ではフラッシュなしでも輪郭が少し見えててなんとかなったりする。
位置的には筑波山だが、ガマなんて出現しない。

  • サイクリングロード
タマムシ~セキチク間の通行ルート。侵入するには自転車が必須となる。
「サイクリング」と言ってるわりにバイクに乗り世紀末のような恰好をしたスキンヘッズ・ぼうそうぞくがいることで有名。

LPLEではじてんしゃが廃止されたためかポケモンとトレーナーが一緒に歩く「ポケモンロード」となっており、治安も改善された。
クリア後にはムサシコジロウとのイベントもあるのでもう一度訪れよう。
位置的には東京湾のアクアライン辺り。

  • ふたご島
グレンタウンとセキチクシティの中間辺りに浮かぶ島。名の通り2つの島と地下を結ぶ洞窟からなる。
金銀とHGSSでは壊滅したグレンタウンからジムが移転している。
地下最奥部には「氷の神」がいるという噂が……(金銀ではいなくなったが、HGSSでは他2種と同じく復活している)
位置的には江ノ島ではないかと言われているが、確証はイマイチ得られない。

  • 無人発電所
イワヤマトンネルの近くにある無人の発電所。
数年前に破棄され、廃墟となったが、一部の発電機は稼働しているため、でんきタイプのポケモンが住み着いている。
金銀・HGSSではリニアの為、有人化して「カントー発電所」になった。
中とか外に「雷の神」がいるという噂が……。
茨城県辺りには発電所が点在しており、そこら辺の要素が取り入れられたのだろう。

  • チャンピオンロード
ポケモンリーグへ至る険しい洞窟。
多数のポケモンやトレーナーがいる。
中に「火の神」がいるとか、いたとか、いないとか?

  • ハナダのどうくつ
屈強なポケモン達が生息していてあまりにも危険なため、ポケモンリーグが管理している洞窟。
殿堂入り(FRLGではそれに加え、ネットワークマシンを完成)しないと入ることを許されない。
金銀では埋もれてしまっていたが、HGSSで復活した。
はかいのいでんしをその身に宿す「最強のポケモン」が最深部にいるらしい……
位置的には足尾銅山辺り。

  • 27ばんどうろ
ジョウト地方のワカバタウンからなみのりで訪れる際の上陸地点。
一連のシーンはモブキャラの男性から告げられる言葉も相まってポケモンシリーズ屈指の名場面だろう。
位置的には静岡県にある駿河湾。


【カントージムリーダー】



(金銀で変更)


追記・修正はマサラタウンにサヨナラバイバイしてからお願いします。

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最終更新:2024年01月29日 22:22

*1 金銀・HGSSでも地ならしは終わらず……HGSSでは終わらない切実な理由が明かされる