記憶操作

登録日:2018/10/08 Mon 09:04:21
更新日:2024/01/18 Thu 22:46:06
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記憶操作とは、文字通り記憶を操作すること。
この項目では記憶を書き換えたり、消去することができるキャラクターやアイテム、組織などを扱う。

目次


概要

記憶とは個人が人格や自我を確立するために不可欠のものであり、通常なら「狙った部分を、思い通りに消去する/書き換える」というのは非常に難しい。
もちろん心や体に多大な負担がかかった場合などに記憶を失ってしまったり、単純に忘れたりあやふやになったりと、記憶というのは思ったほど強固なものではない(虚偽の自白に詳しい)が、「好きに弄るべきでない、とても大切なもの」だからか、創作において記憶に干渉する事物はよく登場する。
人ひとりの一生を左右するほどの影響力があるため、記憶操作を行うこと自体が「禁忌」とされる世界観も少なくない。

また、記憶・人格のデジタル化が実現した世界観においては、相手の電子頭脳をクラッキングして記憶を改ざんするという展開はむしろ多い。
この場合では明確に違法行為として描かれるのがセオリーとなっている。




能力として

直接的な攻撃力は皆無ながら、対人戦に限れば最強クラスのチート能力の一つである。
対象の記憶を自由にコントロールすることで、その行動までも操れてしまう一種の洗脳能力ともいえるが、ものによってはそれよりも遥かに強力。
そのため、大抵は何かしらの制約がかかっている。
「忘れさせるだけ」という能力もあるが、その場合も記憶喪失になった相手に好き勝手に“記憶”を吹き込む事で似た効果を期待できる。

強力あるいは範囲が広いものだと、自分あるいは他人の記憶を別の人間に植え付けるだの、別人格的な物を植え付けるだの色々できる。

この能力が何よりも厄介なのは、
記憶を弄られているという記憶自体を弄られるため、攻撃されている自覚が全くないことだろう。
相手にとって都合がいい行動をさせられている自覚すらなく、むしろ喜んで相手のために動く。
一度成立してしまうと、対処は非常に困難であると言える。

一方で弱点は、「記憶なんて全く無関係な相手」、簡単に言うと「事故・天災・野生動物・機械」の類にはこの能力単体では全くの無力であること。
記憶操作で作った手駒を活用することである程度対抗できる場合もあるが……。
そのほか、能力発動に相手に接近しなければいけない能力だと、純粋な身体能力の差で対抗できないケースも存在する。

あるいは本人の精神力や周囲からヒントを得て記憶干渉を自力で打ち破る場合もあり、キャラクターの見せ場の一つになる。
ギャグ的かつ比較的現実的な方向としては頭をぶつけるなどして記憶喪失状態になった者に周りがあることないこと吹き込み、一時的にキャラ崩壊させるパターンも。

以下、ABC・50音順で例を挙げる。

記憶操作能力者たち

神経接続された戦闘機を介し、搭乗者にハッキングを仕掛けて記憶を消去した。
記憶を消去された相手は幼児退行を起こしていたが、多少改造しているとはいえ生身の人間であり記憶自体はデータ化されていないという扱いとなっている。
つまり電子的な手段で生身の脳を弄るという、地味に恐ろしいことをしでかしている。
このゲーム自体が「作中の個人が行ったシミュレーションである」という設定なので、厳密に言えばデータ上の存在ではあるのだが…

「HERO TV」を放送しているテレビ局アポロンメディアのCEO。バーナビーの養父でもある。
実は作中の特殊能力者NEXTの一人で、「他者に自分の創造した記憶を植えつける」能力を持っている。
ただし対象者を反撃されないよう薬等で動けなくしなければならないなど使い勝手は地味に悪く、植え付けた記憶と矛盾する出来事がなんらかの方法で露見した場合、本来の記憶が戻るか記憶が混濁し錯乱状態になってしまうという欠点もある。

猫を模した怪獣。一定範囲内の有機生命体から記憶を奪うエネルギーを放出する。
これを浴びた者はあらゆる記憶を失い、何をすればいいのかすら全く分からなくなってしまう。
この特殊能力により、DASHの面々とウルトラマンマックス言葉に言い表せない程のカオスな目に遭うことに……
詳しくは該当項目を参照。

  • 岡絵里(サクラダリセット)
「記憶を足し引きする能力」と表現され、他者の記憶を消したり捏造することができる。対象と5秒以上目を合わせることが発動条件。
漠然としたイメージを植え付けることも可能で、「怖ろしいものが追ってくる」という記憶を植え付ければ、対象本人が思い描く恐ろしいものの幻覚を見せられる。
さらには「逃げなければならない」というような記憶を植え付けることで、ある程度行動を操作することもできる。
強力な反面効果が脆く、外部から指摘されるだけで対象は正しい記憶を取り戻してしまう。しかし本人しか知らない感覚のようなものは指摘のしようが無い。
また同じ人間に対して一度に一つの操作しかできず、記憶操作した相手に後から別の記憶操作をすると、前にかけた効果は解除されてしまう。

対象の頭に手をかざすことで記憶を消すことが可能な超能力者。平時は医院を営んでいる。
消す量は制御可能で、重いトラウマを持った人間の記憶を消して苦痛から開放するのが主な使用法。
その気になれば全ての記憶を消したり、殺害することも可能だが「別の記憶を植え付ける」といったことはできず、何かの拍子に消した記憶が戻ることもある。

「異世界おじさん」の主人公。「記憶忘却(イキュラスキュオラ)」という魔法で、手で触れた対象の特定の期間の記憶を消去できるが、記憶を弄るため多少なり人格への影響がある。
異世界の体系化された魔法とは全く異なる独自の魔法*1なので他の人間が使う場合はおじさんから「借りる」必要がある。
何らかの秘密を守るために他人の記憶を消去する(しかも割と容赦なく使う)のが主だが、「おじさん」の場合それ以上に重要な使い途が「自分の記憶を消すこと」。
異世界に行っている間にセガがゲームハードから撤退したと知ったときなど、自分にとって耐えられないほど辛い出来事があった時、その部分の記憶を自ら消すことで心の安定を図っている。*2
また、他にも対象の記憶を探る「記憶走査(イキュラススラドラーチ)」、対象の記憶を映像化して鑑賞する「記憶再生(イキュラスエルラン)」など、記憶に関わる魔法がいくつかある。後述のメモリーディスクと並んでプライバシー侵害が酷そうな魔法である。

ゲーム本編内では全くそういった描写はないが、ポケモン図鑑内でサラッと 触れた相手の記憶を操作できる ことが語られている。
今のところオーベムたちに人類に敵対的な要素は見られないが、果たして……。
なお、アニメポケスペ等ではその能力を遺憾無く発揮。ギャグに使われることもあれば、恐ろしい悪事に使われることも……。

トイレのスッポンを手に持っており、人間の頭にはめて引き抜くと記憶を蘇らせる。
記憶吸い取り機と合成すると「おもいだ神」に進化し、前世の記憶まで蘇らせることが可能。

経絡破孔の一つ・死環白は対象の記憶を封じて一時的に意識も失わせる。
そして次に目が覚めた時、「最初に目にした者を必ず愛する」という恐ろしい効果を持つ。
カイオウはケンシロウの前でリンに対しこの破孔を突いてリンを野に放ち、ケンシロウたちが信じる愛の無力さを示そうとする。
結果としてリンはバットに保護され、バットを愛するようになるが、バットはといえば「リンが真に愛するべきはケンシロウなのだ」と思い悩み…

経絡秘孔の一つ・頭顳(ずせつ。「ずしょう」と読むと別の秘孔になるので注意)を突くことで相手の短期記憶を飛ばした上で、しばらくの間放心状態にすることができる。
劇中ではKING軍の警備兵に見つかった際にこれを突いて、見つかったことを「なかったこと」にした。
また、北斗虚無指弾という奥義で相手の直近数日間の記憶を消した上でやはりしばらくの間放心状態にすることができる*3。こちらはジャッカルの手下に使った。
ケンシロウによると、北斗神拳は暗殺拳という性質上、このような標的に接近するための技術も多分に含んでいるのだという。

この手の能力を主人公が持っている、珍しい作品。

ご存知我らが万事屋リーダーにして本作の主人公。
品行方正でまっすぐな心を持ち、かぶき町の人々から慕われている好人物。
圧倒的な存在感とカリスマゆえ人を惹きつけるが、時には受難をも引き寄せてしまうこともしばしば。


邪気が信号機の形を真似て実体化したオルグ魔人
顔は自動車用信号機を模しており、青信号から放つ光線「記憶消去・グリーンシグナル」を浴びた者は記憶喪失になる。

多彩な技を出せる「ゴシック真拳」の奥義の1つに相手の記憶を破壊する技「記憶破壊陣」があり、
一度は作品最強キャラの魚雷ガールの無力化に成功する。ほぼ不死身かつ状態異常にも強いところ天の助さえほぼ封殺したあたり、かなり凶悪な技と言えよう。
ところがバカ過ぎて記憶という概念が無かった首領パッチには記憶破壊が通じず、算段を狂わされることになる。

超人系悪魔の実「メモメモの実」の能力により、対象の記憶を映画のフィルムのように抜き取り自由に改竄できる。
非常に強力だが、プリン本人の戦闘力が低く強豪海賊との戦闘で使えるような力ではないのが難点。どちらかというと情報工作で役立つ裏方型の能力。

漢方を用いた特別な洗髪料・ナンバー110で相手の髪を洗いつつ、頭のツボを刺激することで記憶を操作する魔拳「洗髪香膏指圧拳(サイファツヘンゴウしあつけん)」を使う。
元に戻すには操作したときとは別の漢方液・ナンバー119が必要となる。また元の記憶にあった強い印象が呼び起こされたりすると記憶が戻ってしまうこともある。

超人系悪魔の実「ホビホビの実」を食べた海賊。
珍しい、「能力の対象となった人間」ではなく、「それ以外の人間」の記憶を改竄する能力。
触れた人間を小さなおもちゃの人形にしてしまう能力だが、なんとこの能力によっておもちゃに変身させられた人間は世界中からその存在を忘れられてしまう
仲間による救助が絶対に見込めないまま無力な玩具の状態に落とし込まれるという非常に極悪な能力。

「精神」ならなんでもござれの能力「心理掌握(メンタルアウト)」を有する超能力者(レベル5)。
洗脳や読心、念話などと並び「記憶操作」も平然とやってのけるなど能力の幅は非常に広い。
ただし、相手の体液から生体電流を介して間接的に精神操作を行うという原理の都合上、強力な電気を操る御坂美琴には通じないなど完全な万能ではない。
また彼女自身のポリシーとして、私利私欲ではこの能力を使わないようにしている。自分に口答えした派閥メンバーに、罰としてエクレア20個を早食いさせた事はあるが

様々な能力を持つスタンド達の中にも、記憶に関わるものがいくつかある。

物語の黒幕にしてラスボス、邪悪なるゆるふわ愛され系暗黒破壊神。
地球に飛来すると同時に地球人の「山岡一」という研究者に憑依し、組織内でのデータベースの情報だけでなく
組織内で山岡一を知る人物全員の記憶を改竄して自分が都合よく動けるように暗躍していた。

対象者の両こめかみを拳骨でグリグリする(『クレヨンしんちゃん』で野原みさえしんのすけに行うお仕置きに似ている)事で記憶を操作する事が出来る。
このSPECで主人公側・敵側どちらにも記憶操作を行って偽りの人間関係を構築し、最終的には世界を思うがままにしようとしていた。
ただし完璧というわけではなく、何らかの切っ掛けで記憶が元に戻ってしまう欠点がある。

催眠術を繰り返しかけることでむくろに優しく接していた記憶を捏造し
復讐されることを防いでいた。

相手と視線を合わせる事で記憶を覗き削除できる「視憶」と記憶を書き込む「操憶」の魔法を持つ魔法使い。
その特性上、視線を合わせない、サングラスをかける…といった手段でも防御が可能。
良太に弱点を見破られてしまったがそれでも寧子を操る事に成功した。
しかし寧子の優しい人格に負け無事味方フラグが立つが直後にイジェクトされ体を溶かされる。序盤からこんな強力な魔法使えるのが味方になるとは何か制約があるのでは?と察した人もいるだろう。
死ぬ間際に視憶の能力を使い良太の脳内に入る事で自分の持っていた大半の情報を良太に与え、以後良太一行が追い詰められた節々に良太にヒントを与えてくれるようになる。
そして一部の読者からは脳内嫁と言われるように。

非常に限定的な記憶操作能力を持つ少女。
能力対象は、主人公であるソラ及びその周辺の一部の人物のみ、というごく限られたもの。ただし主要人物のほぼ全てが該当するのでぶっちゃけ彼女がその気になったら全部ぶち壊せる
なぜここまで限定的なのかは彼女の出自が関係している。
記憶の改竄についてはかなりゆっくりとしたペースだが、『キングダムハーツ』世界では「強い心の絆があればどんな闇からでも帰ってこれる」という設定があるため、その心に関係した記憶を改竄してしまうこの能力は見た目以上に凶悪だったりする。また、改竄にこだわらず記憶ごと無理矢理心を壊してしまうなら一瞬で済む様子。
かなり凶悪な能力なのだが、この手の能力者にしては珍しく本人は割と善良。

対象人物の電脳*4に侵入し、記憶や認識を改ざんする技術「ゴーストハック」の持ち主。
詳細は項目へ。
一般人を記憶操作により手足のように使うことから「人形使い」の名で呼ばれるようになった。

ちなみに『攻殻機動隊』の世界において記憶の改竄(およびハッキング)は終身刑あるいは死刑に値する重罪であり、電脳をはじめほとんどの機材にはハックしてきた者の脳を逆探知して焼き殺す文字通りのファイアーウォールが備えられている。

鬼の手を用いた心霊治療の一環として、他人の記憶を部分的に消す事も可能。
ただし、言うまでもなく他人のプライバシーや人生経験に関わる要素であるため、作中では友人の忌み名*5を知ってしまった美樹や、失恋で人体発火現象が暴走してしまったいずなのような「消さなければ本人の人間関係、最悪生死に影響が出てしまいかねない」ケースの他に記憶消去を試みた場面は無い。
また、鬼の手で触れた相手の記憶を読んだり、誰かの記憶を別の人に見せたりするといったことも可能。

  • ネコ(K)
周囲の記憶と知覚全てに干渉し操作する。
記憶操作に加え幻術も加わり本人の頭が弱いことを除けばとても強い能力。
操作できるのはあくまで周囲の人間だけであり、範囲外に出れば効果は消えてしまう。記憶には残ったり残らなかったりする。
アニメ1期ではこの能力を用いて記憶喪失であったシロに伊佐那社の名と記憶と学園生活を与え、夜刀神狗朗も含めた3人の前でシロの本来の記憶を上映し共有したことで事態を収束へと向かわせた。
本人は特に何も考えてなかったのだろうがその性質と学園島の特色から学籍と人伝の両方から社を捜索の手から逃れさせている。
猫と人の両方の姿を取るが、これは猫になれる能力もあるというだけで普通の人間。本名は雨乃雅日(緑のクラン調べ)。

尾の一本から無数に出てくる妖怪・婢妖を人間に取り付かせて人々から主人公である潮ととらに関する記憶を奪った。
連載開始から4、5年経った終盤での出来事であり、その間に会った事件や人々の数は膨大で、その記憶を読者と潮達は共有している為、読者に「忘れられ、無かった事にされる」事の恐ろしさと絶望を自分の事の様に感じさせた。
『うしおととら』が長期連載になり、様々なエピソードがあったからこそ出来た演出と言えよう。
その後、一度は砕かれ、方々に散らばった獣の槍の無数の破片達が潮の下に集まりながら取り付いていた婢妖達を全滅させ、人々は潮達の事を思い出した。

特質系念能力者。触れた対象の記憶を読み取ることができ、さらに読み取った記憶を銃弾に込めて撃つことで他人に記憶を伝えることができる。
また本編では披露してないが、記憶を奪った本人にこの銃弾を撃ち込むことで記憶自体を抹消できる。
団長も語っているように激レアな能力であり、今までのところ同系統の能力は一切登場していない。
尋問・拷問いらずで嘘も許さない情報収集系能力ではトップクラスに厄介な代物である。

青いドレスと冠が特徴的な魔法少女。
「相手の記憶や感情を抜き出し、それを魔法のキャンディーとして人に与えコントロールできる」魔法を使える。
本人の登場と能力の説明は4作目『ACES』時点で行われているが、本編中明らかに記憶操作目的で使用したシーンは6作目『魔法少女育成計画QUEENS』、短編であれば2作目直後の『episodes』が初。

発動方法は相手の身体に触れること、キャンディーの場合は食べさせること(自分以外の人が使ってもOK)
建物の記憶を抜き出すことも可能らしい。
劇中事件の証拠隠滅や戦争の強引な終結、意図的なメンタルコントロール手段として扱われ、真っ当な使われ方は殆どされていない。
なお抜き出した記憶がその人の心の大多数を占めるものだった場合、そのままでは卒倒するか最悪廃人と化してしまう。

登場当初は訳あって自分に魔法を使い、至って人畜無害な魔法少女を演じていた。

MARVEL最強のテレパスにして、ミュータントヒーローチームX-MENの指導者。
基本的にはMARVELユニヴァースでも強い影響力を持つ善の側の重鎮なのだが、生徒達が未熟な時代に自らの失策で子供ばかりの若年チームを全滅させた挙げ句、それを弟子達の記憶を断りも無しに弄くって無かったことにしていた事が明るみに出て『選ばれし子らの学園』から追い出されたことがある。
また、盟友のウルヴァリンも元々は自分の暗殺に現れたのを記憶を改竄して仲間に引き入れていたことまでも判明……と、理想の為の方法論に危うさがある人物として描かれている。
一応フォローすると、これらの描写は殆どが後年の後付け設定であり、メタ的に見ればシリーズの長期展開の弊害による被害者とも受け取れるが……

第39話「忘却のエスカルゴン」に登場した「忘れ魔獣」。
幽霊のような姿で、その小ささと仄かに光るところから蛍のようにも見える。
頼りない姿とは裏腹に、取りついた相手に関する記憶を周囲の者達から消し去る能力を持つ。
ちなみに取りついた相手が激しい苦痛を受けると耐えかねて抜け出すことがあり、そうすると周囲の記憶も戻る。

  • ボーゼル(ラングリッサーシリーズ)
200年ごとに蘇り、アルハザードを手にして混沌の神カオスを蘇らせようとする闇の王子。
魔族たちに「人間は美味い」という意識を植え付けることでその攻撃性を高め操っている他、作中ではナーギャとラーナを忠実な下僕へと仕立てている他、ルートによってはリアナやレイチェルも操っている。
しかしボーゼル自身が死亡すると、その効果は消えてしまう。

主人公・かずみの友人の一人であり中学生にして現役売れっ子作家の魔法少女。
相手の情報を分析・解析する情報調査能力に優れているが、応用として対象の記憶改竄も可能で、
元々知っている特定の存在だけを記憶から消し、そこに別の何かとすり替える彼女の能力が
作中におけるプレイアデス聖団の計画のカギの一つとなっている。

主人公・環いろはのチーム・みかづき荘のメンバー。加入前は傭兵として神浜市を渡り歩いていた。
ハンマー使いのオレっ娘で戦闘狂のパワータイプだが、固有魔法が「忘却」
上記の海香ほど高性能ではないが、攻撃対象の記憶を一部忘れさせる。
魔女に両親を殺され復讐を誓うフェリシアだが、固有魔法に直結する彼女の「願い」は……

実写映画版に登場した妖怪。彼が持つ忘れ草の花は、相手の記憶を消すことができる。
妖怪石を巡る事件の終結後、実花と健太から鬼太郎の記憶を消し去ってしまった。

  • ルアン・バルディータ(STARDUST BLUE)
イシュタリア帝国軍の4幹部「デモンズゲート」の一人であり、「イレギュラー」と呼ばれる特殊能力者。
主人公・ウェインが過去に恋人を亡くし自責の念に苛まれていることに付け込み、「自分こそがデモンズゲートの5人目・ヴィストである」という嘘の記憶を植え付ける。
(実際はデモンズゲートに5人目などおらず、もちろんヴィストなどという人物も実在しない)
そしてウェインとの対面の際にわざとらしく驚愕の態度を見せ、まるでヴィストという同胞を心配する友人という立場を演じた。

彼はヴィストの人格を植え付けると共に、その上から敢えてウェインの元の人格を上書きしておいた。
これによって、まるで偽のウェインの人格が剥がれ落ちて本物のヴィストの人格が現れているように見せ掛け、ウェイン達の感情を散々に揺さぶった上で裏切りという最悪の結果に持っていくという悪魔のような計画であった。
しかし、心理学者のコーツヴィル博士によって真実を知ったヒロイン・ティサがウェインの心の中に入り込み、対話を行うことで事態は収束する。

  • ルシリス、ジェシカ(ラングリッサーシリーズ)
光の女神と、その化身として転生を繰り返す魔術師。
どちらも記憶を操作することが可能で、デアではヒロインであるリアナが光輝の巫女の使命を優先してエルウィンと戦うことを望んだためにその恋心を消している。
失った記憶を取り戻させることも可能であり、マクレーンの妹マリアンデールの記憶を戻したりレイチェルの記憶操作を解いたりしている。

ロボットでありながら、この記憶操作能力を用いて政界の重役にまで上り詰めていた。
認識そのものの書き換えや人格を植え付けるなども可能とかなり応用が利く他、集団に一度に記憶干渉を伝染させられるという奇妙な特性を有している。
ただし記憶操作の痕跡として耳の裏に❇︎型の傷跡が残ること、記憶操作の効かない特異体質の人間には通用しない*6など、不完全な点も。
また、001自身はロボットであるため、記憶操作や精神干渉が一切効かない。
記憶操作能力を持っているのに当人は記憶操作能力を無効化するという少し変わった存在。

  • わすれん帽(妖怪ウォッチ)
古くなって捨てられ、誰からも忘れ去られた帽子が变化した妖怪。
人間の頭に噛み付いて記憶を食べ、ウィスパーも取り憑かれて何度もわすれん帽の紹介をするハメに。
進化すると人間一人の記憶をまるまる食い尽くす「メゾン・ド・ワスレ」になる。


道具として

秘密結社や異能者集団が秘密を保つべく、目撃者や一時的な協力者に対しこの能力で忘却させることも。この場合は下記のニューラライザー等、誰でも使えるアイテムや、誰でも使える記憶操作術などが供給されていることも多い。
こうしたアイテムは悪意のある人間の手に渡ると大変なことになりかねないため、厳格に管理される傾向にある。

記憶を操作する道具・術


  • BLEACH』の記憶改変アイテム

色々と危ないものもあるドラえもんの道具の中でも、かなり危険な部類にあるのは間違いない。

「忘れん帽」と「ど忘れ玉」が存在し、前者は記憶を吸い取る帽子、後者は一時的に物忘れさせるもの。


  • ニューラライザー(メン・イン・ブラック)
MIBのエージェントたちは、宇宙からもたらされた超技術で作られた記憶抹消装置「ニューラライザー」を持っている。
ペンのようなものが”ピカッと”光り、その光を見た者はその瞬間までの記憶を消去される…というもので、
宇宙人にまつわる事件が起きた際、目撃者にこの装置を使用してその事件にまつわる記憶を消し、適当なカバーストーリーを植え付けて解放することで事件を隠蔽している。
なお、消す記憶の長さは調整可能で数十年分一気に消すことも可能だが、同じ人間に何度も使うと脳に後遺症が残る可能性もあるらしい。
また、ニューラライズ(消去)された記憶を復活させる「デニューラライザー」もあるが、こちらは巨大な装置で携帯型ではない。

Obliviate(オブリヴィエート)(忘れよ)」という呪文で対象の記憶を消去・改変できる。量の上限は術者の腕前次第。
禁忌の呪文ではなく解呪も可能なものの、魔法を見てしまったマグルの記憶を消して秘密を守るのを仕事とする「忘却術師」という職が存在するあたり、濫用は厳禁な模様。

  • 「血清」(HITMANシリーズ)
作中に登場する製薬会社「エーテル社」が開発している記憶消去薬。
現状では短期・長期の記憶をまとめて消す効果のみのようだが、研究者の会話や書類によれば、研究が進めば個々の記憶(過去のトラウマのみをピンポイントに消すなど)にも対応できるようになるらしい。
主人公の47は少年時代にこの薬を使われて記憶を失っていたが、少年時代の親友ルーカス・グレーによって「血清」と対になる記憶修復薬を投与され記憶を取り戻す。
一方、47とグレーの攻撃対象である秘密組織「プロヴィデンス」の最高幹部「コンスタント」ことアーサー・エドワーズは、47にもう一度「血清」を投与して彼を自らの手駒にするよう画策するが…
+ HITMAN3ネタバレ
最終ミッション「アンタッチャブル」ではコンスタントを排除するのが目的。
彼がいるオフィスには多数の武器があり、コンスタントも抵抗を示さないのでどのように始末するかはプレイヤー次第となる。
しかし直前の会話ではコンスタントは47に「血清」の再使用を勧めており、その為の注射器をチラつかせている。勿論これをコンスタントに使う事も可能。
一方、特定の手順を踏むと47が自分自身に「血清」の投与をする事ができるようになる。この場合はエンディングも全く別の物になる。


記憶操作を行う組織・施設

人類側たる財団記憶処理として使うし、オブジェクトの中にも使ってくる奴がいる。
財団の施す記憶処理はA、B、C、D…P(物理)…と、消す記憶の量や強さによっていくつかの段階に分けられている。
オブジェクトの中には覚えていること、知っていること自体が悪影響を及ぼすパターンが多いため、記憶処理が使用される機会は多め。
なお、『SCP Foundation』の特性上、機械なのか薬物なのか、どの程度の時間がかかるのかなど、具体的手段について一貫した設定はない。

  • 強化人間関連施設(ガンダムシリーズ諸作品)
機動戦士Ζガンダム』のニュータイプ研究所では強化人間の訓練及びチューニング課程において、
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のエクステンデッドを使用する各部隊では戦闘1回ごとに行う整備の過程で、記憶の消去や偽の記憶の書き込みを行っている。

スペースビーストの性質上、恐怖の拡散を防ぐ目的でレーテの携帯電話型端末メモレイサーで恐怖の記憶をレーテに収容していた。
消す記憶の指定は「スペースビーストに付随する事件」という括りまでしかできないようで、記憶が一部残るケースもあった。

K'(ケイ・ダッシュ)クーラ・ダイアモンドの記憶を奪い、
クローンのクリザリッドにの記憶を移植するなど記憶を自由に操る技術を持つ。
記憶がないのは記憶を奪われたためだと思っているが実は「生まれて間もないクローンなので取り戻すべき記憶など初めから存在しない」なんて構成員までいる。
記憶を消したり移植したりの詳細は不明だが、イグニスとの決戦前のデモを見ると戻す方はワンタッチでできるようだ。

事件や事故に巻き込まれ心身ともに傷付いた少女を福祉という名目で引き取り、「少女の心を救うため」という大義名分の元、表向きは障害を負った人々の治療に用いられる義体(サイボーグ)化技術を利用して敵対組織である「五共和国派」との戦闘要員として改造している。
その際に裏切り防止と公社への忠誠心を植え付ける為に「条件付け」と呼ばれる洗脳及び記憶封鎖を行っており、骨や内臓を人工物に置き換える大規模改造手術や薬物による「条件付け」による脳への負荷によって義体となった少女達の余命は数年しかない。*7
「条件付け」の強度は義体の担当官の裁量に任されているが、敢えて軽めに済まされている義体は精神的に不安定になりやすい欠点もある。
追加の「条件付け」や譜面の書き換えと呼ばれる「条件付け」の内容変更時にも脳に更なる負荷を掛けることになり、寿命が迫った義体は味覚の鈍麻や日記を見ても思い出せないほどの記憶障害、封鎖されたはずの記憶のフラッシュバック現象等に襲われ、過度の投薬は義体が薬物中毒を併発する恐れがある
場合によっては「条件付け」を一度リセットする事も可能だが寿命の大幅減少と感情の喪失という多大なリスクがあり、実験段階ではあるが記憶封鎖を解除するためのバックドアも密かに用意されている。


その他

一般人が連想する、記憶消去(物理)の為の民間療法。
ここまでに挙げたような特別な手段に頼らずとも良く、使い手を選ばないのが利点。
しかし「成功率が不明で確実性に欠ける」「相手に重大な怪我を負わせ、最悪の場合は相手の死に繋がりかねない」「別記憶の刷り込みは『能力として』の項で述べたように後から吹き込むしかなく、怪しまれるような内容は吹き込みにくい」等、難点も多い。

  • 茗荷(みょうが)
物忘れの効果があるとされる植物。
吸い物、串焼き、浅漬け、煮つけ等々、様々な料理に用いられる。
創作で有名なのは古典落語『茗荷宿』だろうか。
なお、相手を傷つける心配は無いが、肝心の薬効は更に穏やかで、もはや眉唾レベル。




追記・修正お願いしm……あれ?何を頼もうとしていたんだっけ?

この項目が面白かったなら……\ピカッと/

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最終更新:2024年01月18日 22:46

*1 おじさん固有の能力で「記憶の精霊」の力を借りている

*2 ただ消すだけではなく、その出来事を手帳に残し印をつけてカウントすることで「消した記憶がいくつあるのか」自体は認識できるようにしていた。

*3 秘孔の突き方はメディアによって異なり、漫画では不可視の弾をデコピンで相手の頭にぶつけ、アニメでは頭の秘孔を指で突く。

*4 =電極を繋いだ状態の脳。こうすることで、考えるだけで機械類を操作できる。作中の人類のほぼ全員が脳をこの電脳に改造しており、していないのは老人などごく一部のみ。

*5 隠された真の名前。これを使って指示を出すと、相手を言いなりにできる。

*6 劇中の描写を見るに、この特異体質の人は少なくとも30人以上さらわれていたのだが、彼は本編時系列の10年前から偽装した全国一斉検診などをして国家規模で特異体質症例を探していたため、ほぼ日本全体で30人前後と言って等しい状態。この場合耐性保持者は100万人に1人未満のレアケースと思われる。

*7 負傷した際の治療で行われる追加投薬も脳に負荷が掛かり、全身に金属片を浴びた義体は最初期に改造され元々寿命が迫っていた事もあり「とうとう脳がダメになった」と診断され、同時期に改造され片手足を狙撃された義体は追加投薬で重篤な記憶障害が発生する事を察していた。