お助けキャラ(RPG)

登録日:2018/09/25 Tue 13:32:58
更新日:2024/04/09 Tue 10:55:17
所要時間:約 6 分で読めます




ここでは主にRPGを始めとしたゲームで登場するお助けキャラを紹介する。

概要

ざっくり説明すると『一時的に主人公パーティーに加わり戦闘などを共にするNPCキャラクター』である。
特に決まった名称はないが、「お助けキャラ」「初心者救済キャラ」「NPC戦闘員」「ゲストキャラ」、
シミュレーションRPGなら「スポット参戦」などと言われることが多い。
ゲームに不慣れな初心者がある程度経験を積むまで強固にサポートしてくれる頼りになる存在。
基本的には序盤のごく限られたストーリーにのみ同行し、それ以降は離脱してしまうことが多いキャラクター。
また序盤のお助けキャラに比べて出てくる作品・キャラの比率は低いが、終盤のごく限られた期間のみ運用できる強力なキャラクターがこう呼ばれることもある。

主な傾向としては、
  • その時点での主人公に比べて非常に強い、もしくはその周辺の敵に対して特効能力を持っており有利に戦える
  • 攻撃だけでなく回復魔法も使いこなせ、サポート能力が高い
  • 倒れてもデスペナルティは緩い
  • NPC扱いされており操作は不可能であることが多い
  • ある程度ストーリーが進むと離脱してしまうor通常キャラになることが多い
  • 加入期間の短さから育成できないorその必要性がない

離脱後再び仲間に加えることができるかは作品による。
離脱理由も様々で、「死亡」「離反」「諸事情で付いていけなくなった」などがある。

またお助けキャラ級に強力なユニットを「任意で」「永続的に」「長期間」使用でき、さらには「育成も可能」となると、「バランスブレイカー」と呼ばれるようになることが多い。



代表的なお助けキャラ達


ホイミン(ドラクエ4)

人間になることを夢見るホイミスライム。
シリーズ初のお助けキャラであり、初めて登場する仲間モンスターである。
一章主人公のライアン脳筋であり、回復手段の乏しい第一章にとっては優秀な回復役になってくれる。

スコットとロレンス(ドラクエ4)

三章で登場する用心棒。お金を払うと5日だけ仲間として同行してくれる。
資金稼ぎのために魔物を倒し続ける必要のあるトルネコにとってありがたい存在。
主に同章の「女神像の洞窟」を攻略するために雇うことになるが、洞窟内では日付が変化しないため
洞窟最深部で期限切れで離脱、ということにはならないので安心。
五章以降にも登場するが、仲間にはならない。

オーリン(ドラクエ4)

マーニャミネアの父、エドガンの弟子。
特技こそないが高い戦闘力で敵を圧倒する、非力な姉妹にとって大変心強い存在。
PS以降のリメイク版ではFC版と比べて攻撃力が14、守備力が5低下してやや弱体化してしまったがそれでも強い。
また、「まほうのカギ」がなければ開かない扉も力づくでこじ開けてくれる。

四章終盤で姉妹を逃がすため、キングレオ城の兵士達と一人で戦い、力尽きて"ただのしかばね"となってしまった、と思いきや…?

ベラ(ドラクエ5)

妖精の少女であり、奪われた春風のフルートを取り戻すため主人公に協力を依頼する。
主人公と打撃しかできないベビーパンサーしかいない時期では貴重なバランスタイプ。
なお、SFC版では命令できるがリメイク版ではできなくなっており、完全なNPCとなっている。

パパス(ドラクエ5)

主人公の親父。 強い 。とにかく 強い
彼が同行している間は彼に任せきりにしておけばOKである。
しかし、少年編の全てで同行するわけではなく、むしろいない時間の方が長い。
その割には印象に残るのはやはりその圧倒的な強さと最期が理由だろう。

戦闘では2回行動で直接攻撃とベホイミを使った回復を行う。また、仕様上やたらと会心の一撃発生率が高い。
味方の人間キャラで完全2回行動をするのは歴代でもパパスだけである
また、戦闘終了時に主人公が傷付いていると一発で全回復する特殊仕様のホイミを使って怪我を治してくれる。
なお、なぜかパパスの習得魔法にホイミはない。不自然だと思われたか、リメイク版では追加されている。

PS2版ではオープントレイバグにより最後まで同行させることも可能。
レベルが上がらないのと仕様上装備品の変更が非常に難しい(不可能ではない)ので、最終的にはやや戦力不足。
少しでも傷付くとやたらホイミ(なぜかベホイミではない)を優先する思考も相まって終盤はお荷物になる可能性も高い。
とはいえそれでも2回行動と会心率の高さでそれなりの戦力にはなる。

主人公にとって最も頼れる存在だったが、ゲマの卑劣な策略によりなすすべもなく殺される。
「これだけ強いパパスですら敵わない相手」という形で敵の卑劣さと強大さを上手く演出し、主人公の成長のきっかけとしている。

ミレーユ(ドラクエ6DS版)

3人目の仲間となる、夢占い師の女性。
下の世界で主人公達が周りの人達に見えるようにする『夢見のしずく』を採りに行くために夢見の洞窟に同行する。厳密にはSFC版でも同行はしてくれるものの戦闘に参加しない。
正式加入前でありNPC扱いで命令できないため、MP管理をしづらいがそれを差し引いてもSFC版より攻略難易度が下がる。*1

マチルダ(ドラクエ7)

最初に訪れる過去の世界ウッドパルナに住む女戦士。
道に迷った主人公たちを村まで案内する役目を買って出る。

普通に道を歩くと、大体 10秒 で同行期間が終わるため印象が薄くせいぜい1戦ぐらいしか一緒に戦うことはないだろうが、それはとてももったいない。
なぜなら彼女、 アホみたいに強い のだ。
いなずまぎりとドラゴンぎり(ただし、ドラゴンぎりの特攻モンスターはこの辺にはいない)を縦横無尽に振るい、ウッドパルナ周辺の強敵であるオニムカデもワンパンするその様は、レベル1主人公たちにとって非常に頼れる存在。
さらに、パパスと同じくホイミが使える上万が一死者が出た場合なんとザオリクで蘇生までしてくれる。
ここまで丁寧なサポートをしてくれる救済キャラもそうそういないだろう。
しばらく彼女と一緒に戦闘の経験を積んでおくと、この先がかなり楽になる。
ただし、一緒に歩けるのはフィールド上だけでカラーストーン採掘場と東の塔には入れない。

なぜ彼女がここまで強いのかはシナリオを進めると明らかに……

ハンク(ドラクエ7)

同じくウッドパルナの助っ人キャラ。怪我をして寝込んでいた村一番の戦士。
マチルダには技のバリエーションでは流石に及ばないが、それでもこの時点での主人公たちよりは圧倒的に強い。
剣(エフェクトの違いからどうのつるぎではない模様)を振るってゴーレムだろうがチョッキンガーだろうが容赦なく叩きのめしてくれる。
また、脳筋な見た目に反して魔法も得意で、ルカニによるサポートやホイミによる回復もしてくれる。

おまけにリメイク版では、1/16の確率で 防御力無視&攻撃力×2.5倍ダメージの会心の一撃 を放つようになるというとんでもない強化が施された。
具体的にはこの時点の主人公たちの攻撃によるダメージがせいぜい10~20程度である中で、ハンクの会心の一撃は 約120ダメージ を叩き出す。ボスすら瞬殺である。
この会心の一撃はマチルダには使えないため、余計にハンクの強さが際立っている。

ゲーム中では移動中のグラフィックでも戦闘中のエフェクトでも明らかに剣を装備しているのだが、小説版では何故か おおきづち を愛用している。

きこり(ドラクエ7)

ガボが仲間となるオルフィー編で同行することになるNPC。
ウッドパルナで猛威を振るった先述の二人とは違い動物と話せるだけ(十分にすごいが)のただのきこりであり、同行理由も動物と喋らない人間しか存在しないオルフィーの町での通訳であるため、戦闘力は低く会心の一撃も繰り出さないなど火力としては期待できない。
ただしNPC故の無限肉壁は健在で、時折薬草での回復も行ってくれるため、特にボス戦時に呪文の使用ができないPS版においては地味にいい仕事をすることも。

フーラル、カシム、ザジ、フォズ(ドラクエ7)

転職前最大の難関であるダーマ編で同行するNPC。
ボスのアントリアの罠で呪文・特技が封じられることを考慮してか一地方で参加する人数が作中最多である。

小悪党盗賊フーラルは最初に同行する分あまり強くなく、たまに薬草を使う程度。むしろ彼は無限薬草とも言える奇跡の石をくれるのが最大のアイデンティティ。
しかしこれからボス戦、というところで主人公たちを見捨てて逃げる(しかも強制全滅の負けバトル)ためプレイヤーからの印象は悪い。

短足親衛隊員カシムはフーラルよりかは強いものの、3ターンに1度確定で攻撃しないのが難点*2
フォズ救出の際に同行し、フーラルとは違ってボス戦(上述の負けバトルのリベンジ戦)にも参戦してくれる。なおこの時フーラルも同行しているのだがこちらは一切戦わない。働け。

シスコン姉思いの少年ザジはイオで全体攻撃、スカラとベホイミでサポートや回復をしてくれる万能型。何故か攻撃力もカシムより高い。
魂砕きの剣の副作用*3によって変わり果ててしまった姉ネリスを救うために、ダーマ神殿の地下決闘場6連戦に人数合わせで参加してくれる。
決闘場入口には強力な装備を売る店もあるため、人によってはザジを連れて資金稼ぎ(&レベル上げ)に長時間勤しむことも。

ロリ大神官フォズは(最後に加入するためか)この中で最も攻撃力が高く、この時点では強力なヒャダルコによる範囲攻撃やベホイミで回復をしてくれる。
ボスのアントリア戦に向け、大神官自らの手でダーマ神殿を奪還するために参戦する。
リメイク版での会心の一撃モーション(くるりとその場で一回転すると 何故か相手が死ぬ )が可愛いと評判。

3DS版では彼らもハンクと同様の会心の一撃を放つようになった……のだが、 何故かカシムのみ使えない
カシムはこの中で唯一戦闘を生業とするキャラなのだが、相対的に一番弱いキャラとなってしまった。
スマホ版ではついにカシムにも会心の一撃が与えられ強化されたが、何故か主人公たちと同じ普通の会心の一撃。他の3人は相変わらず超強力な会心の一撃を持つので、カシムは強化されてもなお変わらず4人中最弱のまま。あんまりである。

ろうがくし(ドラクエ7)

(難易度的な意味で)作中屈指のトラウマシナリオとして名高いハーメリア編で同行する不思議な力を持ったトゥーラ弾きの爺さん。
明言されていないが、別のシナリオで出会ったとある青年の未来の姿である事が示唆されている。
合流のタイミングがよりにもよってボスと戦う直前のためダンジョン攻略には間に合わないものの、年齢のわりにやたら硬く、回復が手厚いため戦力としてはなかなかの物。

マルチェロ(ドラクエ8 3DS版)

追加ダンジョン『奈落の祭壇』で、ラプソーンの部下ジャハガロスのやられたフリから結界による拘束を破り颯爽と登場し、そのままNPCとして参戦する。
敵対峙からいてつくはどうが無くなったのと攻撃力が下がった*4以外はほぼ同じ。

ニード(ドラクエ9)

お助け?と言うには微妙に弱っちい気もするが、一応。
ウォルロ村の村長の息子で、いわゆる一つのニート
主人公が天使の力を失ってリッカの世話になっているのが気に食わず、何かと突っかかってくるが、
峠の道を解放する際に主人公に同行する辺り一応村長の息子としての責任感はあるのかもしれない(リッカへの下心の方が大きそうだが)。
レベルは3で職業はなし。経験値は入らずレベルアップはしない。
どうのつるぎを装備しており、打撃力はそれなりにあるが、本当にそれだけ。もっとも、肉壁兼打撃役と見れば、一人旅の主人公にとってそれなりに役には立っている。

ちなみにこれ以前にイザヤール(レベル20)が一緒に戦ってくれる機会があるが、イベント戦であり実質チュートリアルのようなものなのでお助けというには少し違うだろう。

勇者姫アンルシア(ドラクエ10

初の主人公でなく、血縁関係もない勇者。
DQ10では初めて実装されたNPC戦闘員であるが、最大の特徴は「王家の迷宮」というコンテンツで育成や装備の変更、着せ替えが可能である点。
Ver.2ではメインキャラということで参戦する戦闘もかなり多かったが、Ver.3~4はそれぞれ一回ずつしかなく、かなり引いたポジションに落ち着いていた。
だが、Ver.5で 超強化 されて再登場した。

仲間キャラ(ドラクエ11)

なんと主人公の仲間としてパーティーに加わる全員が、それぞれ身に振りかかった困難や厄災を解決すべく加入直前の街や村~ボス戦辺りまでNPCキャラクターとして同行してくれる。
ただしマルティナだけは同行期間が異様に短い上、3DS版だと敵とエンカウントしないので印象に残りづらい。
その期間中はHPとMPが無限な上、セーニャ以降は元々習得している補助系の呪文やスキルを割と適切に使ってくれるためぶっちゃけ加入後より頼もしく感じる
なおお助けキャラと言うにはだいぶ遅いが、ストーリーの都合上一時的に共闘するキャラクターとしてハンフリーやアーウィン(主人公の実父)も存在する。

また最序盤では成人の義に臨むべく幼馴染のエマと犬のルキが同行する。
上記の仕様上主人公より犬の防御力が凄まじいことになるが気にしてはいけない。

ミンウ(FINAL FANTASY Ⅱ)

フィンに仕える熟練の白魔導士。
加入時点のパーティメンバーのほぼ全てを凌ぐ能力値、高レベル白魔法でパーティをサポートしてくれる。
回復のケアル・レイズ・エスナ・バスナはもちろん、防御のブリンク・シェル・プロテス・ウォール、攻撃のテレポと全く隙がない。
あまりにも強いため、加入直後のパーティには強敵となるキャプテンを狩る際の要にもなる。

離脱した後も別行動を取り、最期は究極魔法アルテマの封印を解くために命を使い果たしてしまう。
が、(メタ的に)FF2のアルテマは控えめに評価してもどうしようもないゴミなので、報われない男である…
いや、リメイク版で追加のシナリオ「Soul of Re・Birth」では主役の一人として活躍するので、むしろ報われているはず...。
リメイク版ではアルテマが高い伸び代を持つようになり名実共に最強の魔法となったうえ、件の「Soul of Re・Birth」では彼の魔法が無ければ下手すると前半部分から立ち行かない難所続きであり、お助けキャラとしての性能そのままにラストまで役に立つようになった。

本作ではパーティの4人目がABキャンセル不可能なスポット参戦枠となっているが、ミンウより後から加わるキャラはいずれも、普通に進めていればメインキャラと同等か低い能力値であり、お助けキャラとは感じにくい。

FINAL FANTASY Ⅲ(DS版)のNPCキャラ

FC版では同行して時々ヒントを教えてくれるくらいだったが、DS版では戦闘で時々援護してくれるようになった。
特に小人状態で進まなければならないダンジョンにて敵をサンダラで殲滅するデッシュは頼りになる。
但し、低レベル攻略をするプレイヤーからは「ありがた迷惑」と思われることも。

テラ、フースーヤ(FINAL FANTASY Ⅳ)

FF4では短期加入→離脱となるキャラが非常に多いが、この二人に関してはお助けキャラとしての性格がやや強いため記載する。

賢者テラは高齢によりかつて使えた魔法の大半を忘れているが、とあるイベントを経て多くの魔法を思い出し、さらに最強の黒魔法メテオを手に入れる。
……が、MPが90で固定*5のため消費MP99のメテオは任意で使用できず、実質イベント専用。

月の民フースーヤは最初から全ての白・黒魔法をマスターしているが、こちらもMP190でほぼ固定*6

どちらも魔法キャラであるため肉体的には脆弱だが、その時点では他のメンバーがまだ覚えていない強力な魔法を使えるため、ここぞという時の切り札として活躍してくれる。
またMPが成長しないことから、そのうち役目を果たして離脱するであろうことが大抵のプレイヤーから予測された。
こういった特性を持つためか、離脱キャラの大半が復帰するようになったGBA版・PSP版でもこの二人だけは復帰しない*7

11匹のモーグリ(FINAL FANTASY Ⅵ)

ティナ防衛線でロックの助太刀をするモグ率いるモーグリ軍団。
実はこのモーグリたちは後に仲間になる主人公達のキャラデータと共有されており、彼らの初登場シーンで新キャラとして上書きされてパーティーに加わるようになっている。
しかしその初登場シーンをスルーしてモーグリのデータをそのまま繰り越してパーティーに加わる「モグタン将軍」と呼ばれるバグ技が存在する。

ブランク(FINAL FANTASY Ⅸ)

劇団タンタラスのメンバーで、主人公ジタンの兄貴分。
あるダンジョンのボス戦から脱出までという超短期間加入で、その間戦闘は最多でも3,4回しかないが、最序盤で黒魔道士であるビビ以外火力に差がなく、トランスでもしない限り対ボスの火力として十分頼りになること、そしてその衝撃的な離脱から印象に残りやすい。

マーカス(FINAL FANTASY Ⅸ)

タンタラスのメンバーの一人で、Disc2の序盤でガーネットとスタイナーと同行する。
前述の「モグタン将軍」と同じ原理で彼が取得した成長ボーナスがエーコに受け継がれる為、エーコ最強育成の為には欠かせないキャラである。

レダス(FINAL FANTASY Ⅻ)

物語終盤で加入する元ジャッジマスターで空賊のスキンヘッドのナイスミドル。
実質的なラストダンジョン『大灯台』攻略に同行する。
直接戦闘のスペックは高く頼りになるのだが、 敵対状態でない敵に余計な手出しをして敵を増やす、勝手にトラップに掛かって味方を巻き込む、倒してはいけない敵を倒してしまう *8など、ダンジョンの内容とことごとく噛み合わないガンビットでやりたい放題暴走したため、当時の2cHスレでは一周回って愛されるネタキャラとなった。一応トラップに関してはレビテトで常時浮遊させておく、余計な手出しに関しては必要時以外戦闘不能か石化にするかで対応は可能。
インターナショナル版では彼を直接操作できるため、暴走はしなくなった。

ヴァイスとカチュア(タクティクスオウガ、同運命の輪)

主人公デニムの幼馴染ヴァイスと姉のカチュア。
ストーリー序盤だけNPCとして同行してくれる。
力尽きても「転移石」というアイテムで脱出することで死亡扱いにならないのが特徴。

ヴァイスは一見すると普通のソルジャー(男性ユニットの初期クラス)なのだが、実は中身はまったくの別物。
何とほぼすべての成長率にプラス1加えられており、 ロードデニムやミルディン、ギルダスといった終盤のエースキャラ
さらには強敵で名高い暗黒騎士団のテンプルコマンド と比べても遜色ないほどという、とんでもない魔改造を施されている。
おまけに固有キャラの特権で、初期能力に1レベル分の上乗せもされているので、放っておくと開始直後から大暴れ。
経験値を稼いでレベルが上がろうものならさらに手のつけられないことになっていく。
ゲームの進行自体は楽になるのだが、何らかの形で稼ぎを行いたいプレイヤーの算段をことごとくぶち壊してくれることになるので、
慣れたプレイヤーには盾と鎧でガチガチに重りを付けて可能な限り行動を制限させられたり、
戦闘開始直後に 味方からの集中砲火を浴びせることで退場させる という対策を取られることもしばしば。

カチュアは「ハイプリースト」という専用クラスに就いており、主にヒーリングで味方を回復してくれるサポーター。序盤は彼女に救われることも多いはず。
こちらのハイプリーストも実は凄まじい成長率で、終盤の「プリンセス」という専用クラスとほぼ遜色ない。
どんな場面でも腐らず邪魔にもならない回復役というポジション、さらに2章終盤までという長い期間同行してくれることもあって、ヴァイスのように邪魔者扱いされず普通に活躍させられることが多い。
ちなみに、設定を反映させられた特徴的なAIが組まれており、かなり高い割合で弟デニムの回復を優先するようになっている。

また、ストーリーを進めるとアルモリカ騎士団長のレオナールも少しだけ同行してくれるようになる。NPC3人体制のこの状況はかなり楽になる。
だが、彼らに頼り過ぎるとヴァイスとレオナールが一気に抜ける二章突入直後がキツイので、自分達で戦うことも覚えておこう。

この先も二章中盤あたりまでは部隊に帯同する味方NPCユニットが何人か登場するのだが、それらのキャラはどちらかと言うと救出対象であり、下手に死なせないように気を使う必要がある。

ファイアーエムブレムの老兵を中心とした初期上級職キャラ

シリーズ通して序盤に登場する老兵キャラがこの手の救済キャラの定番となっている。
序盤としては初期ステータスが高く、最初から上級職に就いているが、成長率その他に難があり、中盤以降は力不足になっていく。イラナイツ縛りプレイでは最後まで活躍できる
詳細はジェイガンなどの項目を参照。
また後半~終盤で加わる強力なキャラクターが、既存ユニットの育成に失敗した時の救済措置に見えることもあり、その時もその追加ユニットがお助けキャラと呼ばれることになる。
その能力は上記の典型的なジェイガンタイプが多いか、剣聖カレル魔道軍将パント大賢者アトスのようにこれまで下級から育てたキャラを凌駕する強さを誇る者もいる。
また、近年というか烈火以降では序盤でも後半でも上級職加入キャラの若い美男美女率が増えたためか成長率は高くなる傾向にあり、その場しのぎのお助け要因ではなく普通に育成・運用できるキャラが多くなっている。

ヴォルコフ(ラングリッサー

メサイヤが送り出した名シリーズも最初はFEに近い形だったので、お助けキャラがいる。
しかし傭兵が最重要なこのゲームにおいて、強力な傭兵を雇えるヴォルコフは侵攻してきた敵の皇帝をも倒し、ストーリーすら変えてしまうほどにあまりにもお助け過ぎた。
5面終了後に毒矢からレディンを庇い死亡してしまうのが非常に惜しいほどだった。
このためリメイクされたPS版以降、クラスはソードマスターだが傭兵は最弱の基本兵種ソルジャーのみと大幅な弱体化を受けてしまった。
その煽りを受け、むしろ無理ゲーなほど5面の難易度が異常に上がってしまった。調整があまり極端すぎる…

ジーク(ティアリングサーガ)

FEの生みの親である加賀昭三氏がエンターブレイン移籍後に作ったティアリングサーガに登場する暗黒騎士。
ゲーム前半に加入するのだが、高い初期能力値に全キャラ中トップクラスの成長率、
意外と低い初期レベルからくる成長機会の多さから、ロストしないように気を使いつつ適当戦わせてるだけでみるみる内に自軍の中核に収まるほどになるが、
途中で強制離脱するため正にゲーム前半限定のお助けキャラな人物。
これだけ聞くと「途中で抜けるなら使わない方がいいのでは?」と思われるかもしれない。
だがティアリングサーガは非常に難易度が高く加賀氏の作品らしく全体的にキャラの成長率が悪いため、
ジークに与えた分経験値が無駄になり他のメンバーの成長が鈍化し中盤以降が幾分辛くなろうと、彼がいる間だけでも頼った方がゲーム全体で見て圧倒的に楽になるのが実情である。

ラケル(ティアリングサーガ)

ゲーム序盤で仲間に加わる上級弓兵。
初期上級職らしい高初期値・(運を除いて)低成長で、能力値だけならいかにもな後半になると自然とスタメンから外れるお助けキャラ。
だが彼女のは人間キャラには絶対に止めをさせない、つまりは好きなキャラに経験値を稼がせることが可能という唯一無二の特性を持っており、
それこそ育成の必要がなくなる最終局面直前まで十分お助けキャラとして運用可能なのである。
お助けキャラというのは強さで評価されたりシナリオ・実力の面から途中で使わなくなることが多いが、
純粋な実力以外で役に立ちそれにより最後の方まで十分実用に耐えるという、お助けキャラの中でも希少な活躍の仕方をするキャラと言える。

ブルネク(アルカイックシールドヒート)

DSのシミュレーションRPG、「アルカイックシールドヒート」のお助けキャラ。
主人公の王女アイシャに仕える騎士であり、序盤に非常に多い火属性の敵に有効な水属性の攻撃を持っているため大変頼りになる。
各種ステータスも全体的に高めで、さらに回復魔法のヒールも使える万能型。

……が、もちろんこんな優秀なキャラが最後まで同行してくれるはずもなく……

スーパーロボット大戦の中立味方NPC

経験値・資金泥棒。
非常に高いHPとそこそこ程度の火力、特攻AIが合わさり、雑魚をガンガン撃墜してこちらのリソースを目減りさせる。
そのくせボスは半端に削って撤退条件を満たして大損…というメリットがほぼ見当たらない酷い存在。
加えて近年の作品では撃墜されても撤退せず、その場でHPが最大まで回復して戦闘を続行するため非常に厄介。
そもそも縛りプレイでもやらなければこちらの火力が不足することもほとんど無いため、実質的に単なるお邪魔キャラである。
終盤では弱すぎて介護対象となることもあり、お助けキャラとはなんだったのか…となる事態も。

古くは第4次でのギリアム駆るゲシュペンストMk-Ⅱや、ティターンズなどの一時的に味方と共闘する第3勢力が該当する。
特にあの伝説の忍者戦士BXで発掘された黒いヤツはその強さとAIにより、勝利、報酬、フラグまで泥棒されかねないので語り草である。

「NPCではなくPCとして加入し、その時点では強いが後に永久離脱する」というのはこのシリーズではレアケースであり、OG1のイングラム・プリスケンなどが該当。

プレイヤーが操作出来るまともなお助けキャラというと、第3次や第4次でのテキサスマック、EXで各味方勢力間を行き来するゴーショーグンZなどで条件を満たすと終盤〜最終話で味方増援としてスポット参戦するユニットくらい。

ドンとゴン(ポポロクロイス物語)

ポポロクロイス王国に仕える兵士。国一番の腕前……ということは別にないただの若手兵士。
でも、まともに動けるのが彼らぐらいだったので王子ピエトロの護衛という大役を任されることに。
一応初期状態のピエトロよりはそれなりに強く、とりあえずの頭数としては十分な戦力。
どんぐりの背比べだが、ドンの方が少しだけHPと攻撃力が高く、ゴンの方が少しだけMPと防御力が高い。
こんなんでも魔法の素質は一応あるらしく、ドンは攻撃魔法のファイアーボール、ゴンは回復魔法のヒールウォーターを使える。
……と、戦闘力としてはそれなりなのだが、 メンタルが大変弱い という重大な弱点があり、フローネルの森の奥で化け物に遭遇した際に あろうことか王子を放り出して逃げる という大失態を犯す。
その後、城に戻っても再び仲間にすることはできない。まぁこれ以降は新しい魔法も覚えず完全なお荷物なのでしょうがないが……。

実は秘めたる潜在能力はかなりのものだったようで、番外編「ポポローグ」ではクリア後に仲間にできる隠し傭兵として登場。
全ての武器を装備でき、専用技を除くあらゆる魔法と特技を習得できる というまるでミュウのようなトンデモ特性を持っている。
成長率も全体的に高く、育てれば何でもできる万能キャラに化ける。「クリア後のオマケ」だから許される超性能だろう。

また、ピノン世代では将軍に出世しているので、やはりメンタルが弱いだけで能力自体は決して低くない模様。

グリフィン部隊(ドールズフロントライン)

支援部隊が出撃できるマップであれば使用可能なNPC部隊。分かりやすく言うとフレンド部隊の代わり
基本的にそのマップに出現する雑魚より強く設定されており、後半のボスマップ以外なら「HQ攻略」を指示した彼らに任せていても問題ない。
単独でボス撃破が可能なほど強くはないので、別の強力なフレンド部隊が居ないならプレイヤー部隊にもある程度の強さは必要になる。

フライングマン(MOTHER)

マジカントに住む5人の戦士で、主人公を助けるために生まれた存在。話しかけるとNPCとして一人だけ連れて行くことができる。
そこそこの能力値なのだが、 戦闘でHPがゼロになると死亡し、二度と生き返らない。
詳細はリンク先の項目を参照。

イヴ(MOTHER)

ホーリーローリーマウンテンのとある工場に存在するロボット。NPCとして仲間に加わり、戦闘能力は非常に高い。山に入る前に仲間になれば苦労しなかかったのに
だが、道中での「R・7038XX」との戦闘でパーティを助けるため道連れになる。
その後の展開は...その目で見てほしい。

ブンブーン(MOTHER2 ギーグの逆襲)

10年後の未来からやって来たというカブトムシのようなキャラ。
見た目とは裏腹に高い戦闘力を誇り、最初のボスであるスターマンのむすこをも圧倒するほど。

しかし、戦闘に参加するのは1回だけで、その後…。

ヨクバ(MOTHER3)

行商人を装った、ブタマスクの一員。
普段は猿のサルサを虐待するド外道だが、いざ戦闘に入ると体当たりや高威力のボム等で攻撃してくれる、一転して頼りになる存在となる(サルサが非力なため尚更)。

但し、NPCとして一緒に戦ってくれるのは3章のみで、それ以降は主人公リュカ達の敵として何度か立ちはだかる。

ケルベロス(女神転生シリーズ)

シリーズを通して、ケルベロスがイベントで仲魔になることが多い。通常は主人公よりレベルが高い悪魔を作成することは出来ないが、イベントでならレベルに関係なく加入出来る。普通に進めていれば、主人公より強くて頼りになる。
しかし……
ずっと同行する場合、ストーリーを進めていく内に主人公の方が強くなっていくため、やがては悪魔合体の素材に……勿論、そのまま断固として合体素材に使わず同行させ続ける事も可能。
オルトロスも同じような立ち位置であるが、メガテン2くらいしかイベントがない。

他に似たような悪魔にピクシーも該当し、真3SJでは悪魔交渉のチュートリアルも兼ねて必ず仲魔になる。ただ、序盤に出現する雑魚の方と能力値が変わらないため、お助けキャラとは呼びにくい。
『真3 マニアクス』版以降の追加イベントに於いて、最初に仲魔になったピクシー或いはその変異形態であるハイピクシーかクイーンメイブ、最初に仲魔になったピクシーを合体素材にした仲間を連れてとある場所にいくと、
そのピクシーまたはピクシーを合体素材にした仲魔は消滅する代わりに、Lv80かつ強力な魔法と高ステータスを携えたピクシーが仲魔になるというイベントが発生する。
ただし、序盤に発生する選択肢でピクシーと別れたなどの理由で悪魔の手持ちにもいない場合、別途仲魔に加えたピクシーや悪魔全書*9から喚び出したピクシーは対象外のためそのイベントが発生する場所に侵入不可能となる。あくまでも最初のピクシー関係の仲魔でないといけない。

レッドウルフ(METAL MAX)

本作世界で名を馳せる凄腕のモンスターハンター。
主人公のハンターが最初に行くダンジョンのボス「バイオニックポチ」戦の2ターン目に愛車と共に現れ、圧倒的な強さで敵を葬る。
その後、ウルフが先に目当ての戦車に辿り着いたものの、ポンコツだということで主人公に譲り、その場を去っていく。

やがて、主人公がウルフの戦車を受け継ぐことになる。

ビイハブ(METAL MAX2)

家族を殺したモンスターへの復讐に執念を燃やす船長。
賞金首である「Uシャーク」と戦う時だけ参戦。ただし、パーティ枠がもう空いていないので犬嫌いなためポチと入れ替えで加入する。
その能力値は、これも普通に進めていればポチより高い。

フレイ(ヴァルキリープロファイル)

アース神族の女神。序盤にレナスの案内役として、最初のダンジョンであるアルトリア山岳遺跡を攻略するまでプレイヤーキャラとして同行する。非常に強いとまでいかないので、ゴリ押しせず操作テクニックを身につけておこう。
攻略後は天界での情報発信とレナスの監視に専念するため、二度とパーティに加わらなくなる*10

レイステイルズ オブ エターニア

序盤から仲間になる魔術師キャラのキールが事情によりパーティから離脱しているため、その穴埋めとして加入する。
能力値は高く強力な4つの技で敵を圧倒してくれるひと目でわかるお助けキャラである。なお成長率自体はとても悪い。
最終的には主人公リッド達が敵対している王国の関係者ということが判明。
その王国に従い敵対する事となり、以降はすれ違いもあってパーティに復帰すること無く死別することとなる。
今まで流されるままに戦っていたリッドの超えるべき壁として立ちふさがり、死後も登場人物たちの心に残り続けるという事から人気はあるが、その特殊性からかテイルズシリーズのオールスターものへの出演も非常に少ない悲運のキャラである。

ジェイド・カーティス(テイルズ オブ ジアビス)

死霊使い(ネクロマンサー)の名で恐れられるマルクト帝国軍第三師団の大佐。
ストーリーの序盤、チーグルの森のボス「ライガ・クイーン」との戦闘中に一定時間経過するとルーク達に加勢してくれる。
高い地位にいるだけあって既にレベル45にまで達しており(この時点でのルークとティアのレベルは普通に進めていれば1桁)、ライガ・クイーンを強力な譜術で瞬殺してくれる。
その後も色々な都合で共に行動することになるのだが、少しストーリーを進めると敵にかけられた「封印術(アンチフォンスロット)」という名の「大人の事情」によって、一気にルーク達と同程度のレベル5にまで落とされてしまう。
それ故、彼のレベルアップ(何故か45ではなく50まで)は他のキャラのような「成長」とは異なり、「封印術の解除」という設定になっている。

きんにく(ポケットモンスター 金・銀・クリスタル)

コガネ百貨店にいる少年と、スリープ(クリスタルではケーシィ)と交換する事で手に入るワンリキー♀。
コガネシティのジムリーダー・アカネのミルタンク♀の対策用に用意された救済ポケモンとして知られる。
詳細は個別項目参照。
後の世代でもオーガーというポケモンが救済ポジとして活躍しているとか。奇しくもこっちもかくとうタイプである。

ネプギア(神次元ゲイムネプテューヌV)

前作主人公でもあったネプテューヌの妹。
ゲーム冒頭から序章の間だけスポット参戦するが、レベル1のネプテューヌに対してレベル10と若干高く、正式加入する4章相応の装備をしているためかなり強い(武器防具共に大体ネプテューヌの10倍)。
回復魔法も使えるものの、そもそも防具の強さでほぼノーダメージになるため彼女一人に戦闘を任せても全く問題ない。


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最終更新:2024年04月09日 10:55

*1 SFC版では2人しかいないところに最大3匹で現れマヒ攻撃を仕掛けるヘルホーネット、集団でギラを連発してくるベビーゴイルといった強敵が結構な頻度で出現する序盤の難関。DS版では彼らの出現率・数が調整された。

*2 彼の行動は完全ローテーション、かつ行動の中に「ようすをみる(無駄行動)」が含まれるため。

*3 本人の魂が元となった剣。刃こぼれするとそれに応じて本人の精神が文字通りすり減っていき、最終的に死に至る。

*4 それでもPS2版の時と同じ

*5 レベルアップで一切増えず、テラの加入時期にはドーピングアイテムも入手できない。DS版では2周目以降ならばやろうと思えば使用可能。

*6 ドーピングアイテムは使用可能。またレベル70以上にまで上げればMPも成長を始めるが、普通に進めればまずその前に離脱する。

*7 そもそもストーリー上の都合を考えると、この二人(特にテラ)はパーティーに復帰すること自体が不可能としか言えないのだが。

*8 特定の敵を倒すと進むための足場が出現するのに対し、逆に倒すとその足場が消えてしまう敵がいる

*9 資金であるマッカを支払う事で登録したステータス、スキル内容の悪魔を再召喚出来るシステム

*10 エクストラダンジョンのセラフィック・ゲートでは難易度Hard限定で仲間になるが、本編の話と関係ないため除く。