マクロファージ(はたらく細胞)

登録日:2018/09/12 (水) 01:27:02
更新日:2024/01/04 Thu 21:46:07
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力業でゴリ押すわよーー♡



出典:はたらく細胞、第10話『黄色ブドウ球菌』より、2018年7月8日から9月30日まで放送、
david production、アニプレックス、講談社、
©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction。

概要

『マクロファージ』とは人間の体内にある細胞の一つ。ここでは『はたらく細胞』のマクロファージについて解説する。


本編
CV:井上喜久子
  木村珠莉、貫井柚佳(モブ)

BLACK
CV:椎名へきる

演:平田裕香

白血球の一種。赤血球の数倍はある大きさと、貪食能力が強力。
主に単球が血管から組織に移動すると分化してマクロファージになるが、最近の研究ではそれ以外にも卵黄嚢、胎児肝臓由来の前駆細胞からも分化するらしい。

血管内ではなく臓器・組織内で恒常にいる細胞であり、各組織にいるマクロファージごとに仕事は異なる。
主な役割は見つけた異物を貪食して抗原や免疫情報を見つけ出し、それを樹状細胞に連絡するのが仕事。
また死んだ細菌や細胞も片付ける掃除屋でもある。
他にも赤芽球を育成して赤血球にしたり、感染細胞と一般細胞を見分けられなかった未熟胸腺細胞を食べるなど、他細胞の育成にも関わる。
もうマクロファージだけでいいんじゃないかなってくらい副業しまくっている細胞である。
欠点としては大きいせいか移動が遅いため好中球の足止めが必要な事と、
マクロファージがウイルスに感染すると他の免疫細胞にマクロファージを止める術がないので感染の拡大に協力することになる。



出典:はたらく細胞、第6話『赤芽球と骨髄球』より、2018年7月8日から9月30日まで放送、
david production、アニプレックス、講談社、
©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction。

本作でのマクロファージはおだやかで上品なお姉さまとして擬人化している。それも巨乳。
男性しかでてこない好中球とは違い、こちらが逆に女性しか出てこない。ただし例外的にスピンオフの「はたらく細胞LADY」では男性のマクロファージが登場している。
他の細胞たちの同じくらいの身長で、純白のナイトキャップにロングドレス、レースで縁取られたエプロンという服装*1だが、
戦闘時には巨大なナタを軽々振り回して敵細菌を斬殺し、ステゴロで豪快に敵を殴り殺す。(BGM:「うふふ抹殺」)
主に登場する個体の武器も貪食能力の高さを表すためにスレッジハマー、メイス、大斧 、果ては 釘バットと、どういう訳か揃いも揃って得物が物騒に。*2
しかも戦闘時には凄い形相になる好中球とは違い、あくまで笑顔を忘れずにニコニコしながら異物の排除を行うのだ。それも返り血なんか気にせずニコニコと。
これだけ巨大な武器を持っている事から分かる様に実は格闘戦も得意。
アニメ特別編「風邪症候群」ではライノウイルスのイタズラで倉庫にあった鈍器類を羽子板、
ラケット、サーフボードなどスポーツ用品に変えられてしまったが、問題無く強くライノウイルス軍団をボコボコにした。

小説版ではインフルエンザ編とおたふくかぜ編で活躍。
容姿は「フリルとレースでかざられた、ふわりとした白いエプロンドレスを身にまとった、とてもきれいなおねえさん」と表現されている。
しかしナタの刃わたりは三十センチメートルほどと表現されているのは何かがおかしい。体内の話なのに。スギ花粉の大きさが三十ナノメートルなのに……。
通常の人間に置き換えた時のサイズ感だろうか…

前述したとおり基本的に大部分のマクロファージは単球から分化してなるが、本作ではこれを『着替え』で表現している。つまり単球とマクロファージは同一人物。
つまりマクロファージは血管内で仕事をするときはガスマスクと防護服を着て単球になるのだ。

ちなみに単球は2話が初登場で、その時のセリフは「おい、見ろ!! 湖に何かが……」だった。
おだやかなマクロファージとは思えない口調。少なくともこの個体の中の人は攻撃的な性格のマクロファージということになる。
アニメスタッフもこれはおかしいと思ったらしく、アニメでは単球のセリフはカットされた。
ちなみに樹状細胞も単球からの分化なので、マクロファージの単球の群れに紛れ込んでいるのかも?


本編の活躍

初登場は1話から。赤血球AE3803が間違って脾臓にきたため対応してあげた。
ちなみに脾臓とは古くなった赤血球を破壊する臓器で、その担当はマクロファージの一種であるため、実は地味にヤバいシーンである。*3
次の2話にも登場したが、ヘルパーTに花粉の事を伝えただけで出番終了。

正式に出てきたのはインフルエンザの回。圧倒的な殺傷能力をナイーブに見せつけた。
以後は赤芽球の回と単球の回以外は端役として出演している。

はたらく細胞BLACK

デザインはほぼ同じだが、ドレスとキャップがピンクがかった色合いに変更されている。
主に登場するのは糸目でナタを持った個体。
荒っぽい言動の目立つ他の細胞に比べて丁寧な物腰だが「もっと殺さなきゃ……もっと……」と呟きながら歩き、赤血球を敵と間違えて殺しかけるなどかなり滅入っている模様。
笑顔も見せるが、優しさより不気味さを感じさせる笑みである。
出番は少なめで、目立った活躍はしていないが登場時のインパクトは強め。

はたらかない細胞

  • マクロファージ先生
公式スピンオフではメインとして登場。ニート細胞……もとい赤芽球たちの先生。
単球からマクロファージになって間もない頃に『赤血球ドラフト会議』で優秀そうな赤芽球を生徒にしたが、これが揃いも揃ってダメ赤芽球だった。
全員脱核する年になっても核を取らず、つまり赤血球として独り立ちするのを拒んでいるのだ。
そんなニートたちを赤血球にするべく悪戦苦闘中。

はたらく細胞LADY

上述の通り本編とは違い男性のマクロファージ。あちらがメイド風だったのに対しこちらは燕尾服姿の執事風のイケメン。
主人公の眼鏡をかけたマクロファージは礼儀正しいが潔癖症で融通のきかない性格。
ガサツなキラーT細胞とは犬猿の仲だが有事とあれば完璧な連携を見せる。
体の主である女性を「お嬢様」と呼び深い敬意を払っている。

お嬢様の行動や情報を全部『お嬢様手帳』にメモしており、そのストーカー染みた行為は周りの免疫細胞をドン引きさせた。




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最終更新:2024年01月04日 21:46

*1 現実のマクロファージの形状をキャップで、縁の波打っている部分をフリルの形で表したものと思われる

*2 他の免疫細胞に比べて各個体の武器の差異が大きいのは、現実のマクロファージにおいても対象を貪食する際に使用する酵素が各個体ごとに異なっていることを表現したものではないか、とする意見がある

*3 赤血球の寿命と分解はBLACKでシルエットだが描写された