アナザービルド(仮面ライダージオウ)

登録日:2018/09/09 Sun 22:33:10
更新日:2024/04/21 Sun 19:03:15
所要時間:約 3 分で読めます


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2017 BUILD もう一人のビルド もう一人のビルド←忍じゃない アナザーウォッチ アナザービルド アナザービルドウォッチ アナザーライダー アナザーライダー第1号 ウール キモイ グロい スポーツ タイムジャッカー ドジッ子 バスケットボール バスケット選手 パチモン ビルド ビルドもどき フルボトル ヘイト&ウォー ベストマッチ ライダーもどき ライダー怪人 ラビットタンクフォーム ラブ&ピース←嘘 仮面ライダー 仮面ライダージオウ 仮面ライダービルド 出渕裕 勝利の法則も糞もない 始まりの敵 左右非対称 平成ライダー 弓道 弾痕 怪人 怪人ライダー 戦車 最初の敵 森大成 水泳 通り魔 野球



BUILD

2017


オレ、ビルド! オマエ、クローズ! ベストマ~ッチ!


アナザービルドとは、『仮面ライダージオウ』に登場する怪人「アナザーライダー」の1体。


演・CV:森大成


身長:196.0cm
体重:99.0kg
特色/力:能力吸収と、その能力に応じた特殊攻撃
変身者:2017年(ビルドの時代)のバスケット選手の青年*1
契約したタイムジャッカー:ウール
モチーフ:仮面ライダービルド
デザイン:出渕裕
登場話:第1話、第2話
※身長・体重は、仮面ライダービルド ラビットタンクフォームと全く同じ。


概要

第1話、第2話に登場した最初のアナザーライダー。
変身者はとあるバスケット選手の青年。本来の歴史では2017年に車にはねられ、選手生命を絶たれる筈だった。
しかし車に轢かれる直前、時間を停止させながら現れたタイムジャッカーの一人・ウールによって見出される。
「自分と契約を結べば選手生命を絶たずに済む」ことをウールに提案され、止む無くこれに承諾した結果、
ウールが本来の仮面ライダービルド=桐生戦兎から奪った力で作り出した「アナザービルドウォッチ」をバスケット選手の体内に埋め込むことで変身させた。

アナザーウォッチに意識を乗っ取られている様子で元のバスケット選手の人格はなくなっているものの、
万丈龍我/仮面ライダークローズと遭遇した際には「仮面ライダービルド」として何か感じるものがあったのか、項目冒頭の台詞を言いながら彼に抱き着こうとしていた。

んだよ気持ち悪ぃ…

ちょっと妬けるなぁ。

素体の意識が失われた代償なのか、本家ビルドと比べて行動・言動共に理性が感じられず、本能の赴くままにフラフラ無計画に行動するのが特徴。

変身者であるバスケット選手の青年は後に第25話で再登場。
ランニングしていたところを加古川飛流が変身したアナザーオーズに突如襲われ、アナザービルドの力を奪われたことで気を失ってしまう。このことから、役者の都合で登場はしていないが檀黎斗も既に飛流に襲われてアナザーウォッチ生成に利用されたことが分かる。


容姿

容姿は仮面ライダービルド ラビットタンクフォームを模しているが、全体的に有機的・生物的な要素の強いグロテスクな外見で、
全身の至る所からトゲなどの突起物が生えている。
色合いもビルドに比べると若干暗めで、体表には弾痕のような傷も見受けられる。
弾痕のような傷は、戦兎が信条としている「ラブ&ピース」と真逆であり、『ビルド』のテーマでもある「戦争」を体現しているという意見もある。
後に新世界にて「心を失った兵器」こと、もう一人のアナザービルドが登場した。

顔には人間のような鼻と牙を剥き出しにした口があり、生物のように表情が変化する。複眼は若干透けていて、その奥には大きな眼球が存在し、瞬きもする。
右胸にはアルファベットで「BUILD(ビルド)」、背中には「2017」の文字が描かれている。
腹部にはビルドドライバーを模したベルトを巻いており、取り込んだボトルの効果を発揮させる際にはボルテックレバーに相当する部分を回す。

後のアナザーライダーと比べると悪趣味なアレンジ要素は少なめだが、全体的に見るとその姿はビルドの面影を残しながらも、醜悪なをイメージさせる。

能力

固有の能力として、自身の周囲にいる人間をフルボトルの成分に変化させることができる(成分にされた人間は恐らく死亡する)。
ビルド同様、相性の良い2種の組み合わせ「ベストマッチ」を見つけ出すことで戦闘能力を向上させることが出来、ベストマッチを見つけ出すために次々と人間を襲ってフルボトルに変えてしまう。
発動した能力は以下の通り。

因みに人間を吸収する際は、ビルドと同じエンプティボトルを用いる。
吸収後のボトルは浄化していない膨らんだ形状の小道具流用スマッシュボトルであり、「人間を吸収している」ことも相まって不気味さに拍車がかかっている。
なお、上述したようにビルドドライバーにあたる器官はあるが、ボトルはドライバーに装填するのではなく口から呑み込んで吸収する。

戦闘時には本家のラビットタンク同様、左足のバネによるジャンプ力強化や右足のキャタピラによるキック力強化も可能で、交戦した万丈からも「まるでビルド」と評された。
更に変身者がバスケット選手だった影響からか、掌からバスケットボール型の火球弾を精製し敵に投げつける等、元のビルドにはない攻撃も使用できる。
誰が呼んだか「ラビットダンク
なお、ビルドの専用武器であるドリルクラッシャーなどは所持していない。

歴史改変の影響

戦兎(葛城)と万丈はアナザービルド出現による歴史改変によってごく普通の一般人と化しており、2人揃って「ツナ義ーズ」のファンとなっている。*2
また、アナザービルド撃破後に後述の更なる改変が行われることになる。

一方で『ビルド』本編の世界の戦兎と万丈には影響は及んでおらず、こちらの2人も『平成ジェネレーションズFOREVER』においてソウゴ達と対面することになる。
詳しい事情は明かされていないが、恐らく『ビルド』原典における新世界から召喚されたのだと思われる。


劇中での活躍

第1話「キングダム2068」

概要にもある通り、2017年に車にはねられる筈だったバスケット選手の前に、轢かれる直前で周囲の時間を停止させたウールが現れる。
ウールは助ける代わりに自分と契約する(=アナザーライダーになる)ことを迫り、その条件を受け入れたバスケット選手にアナザービルドウォッチを埋め込みアナザービルドに変身させた。
この時のウールの「今日から君が仮面ライダービルドだ」という台詞は、アナザーライダーが本来のライダーに置き換わり存在することを象徴する印象深いものであり、その後もタイムジャッカーの決め台詞となっている。

以降はこの姿で人間を襲い、次々とボトルに変化させていた。
元がバスケットの選手であるせいか、標的になっていたのは様々なスポーツ選手(テニス、空手、卓球)ばかりだった。

その後、世間にバレることなく2017年~2018年までの1年の間スポーツ選手を襲い続けていたらしく、
2018年(ソウゴのいる現代)では連続行方不明事件として新聞にも載っている。

その後、人を襲っているところでソウゴと遭遇。彼にも襲い掛かるが、ソウゴはウォズから与えられたジクウドライバーで初めて仮面ライダージオウに変身。
最後はジカンギレード・ケンモードによるギリギリスラッシュを喰らい爆散した。
変身が解除されたことで素体となったバスケット選手に戻るが、茂みに隠れてしまった上にゲイツがジオウに挑みかかったことで放置されてしまう。

第2話「ベストマッチ2017」

アナザーライダーの性質上、体内のアナザービルドウォッチは停止するのみで破壊されておらず、気を失っていたバスケット選手に対し、ウールが体内から取り出したウォッチを再起動し埋め込むことで復活した。

その後は野球選手の力を手に入れ、ジオウやゲイツと戦闘を繰り返すが、アナザーウォッチを破壊されない限り何度も復活する厄介な性質によってジオウとゲイツを苦戦させる。
そこで本物のビルドである戦兎に協力を求めるソウゴだが、2018年の戦兎と万丈は仮面ライダーやソウゴの事をすっかり忘れていた。
しかし、ゲイツの「タイムバースト」でアナザービルドが倒されると歴史が一時的に戻り、戦兎たちの記憶が復活。同時に二人が持っていたブランクウォッチにビルドとクローズの力が宿ると戦兎はそれらをソウゴに渡す。

そして、ソウゴたちが向かった2017年では「水泳選手×弓道」のベストマッチにより手に入れた能力「地中移動」と「光の弓矢」を用いてビルドやクローズと交戦していた。
途中でジオウとゲイツが戦いに加わるもビルドとクローズは歴史改変の影響で力尽きて離脱。最後はビルドアーマーに変身したジオウの「ボルテックタイムブレーク」とクローズライドウォッチを使用したゲイツの「ギワギワシュート」を受けて敗北。
アナザーウォッチが砕け散って消滅したことでバスケット選手も完全に元に戻った。

その後、バスケット選手はウールと契約した場所で目覚めたが、事故は起こらなかったので本来遭うべき不幸は回避された。

しかし、記憶と力を奪われた当の戦兎はビルドウォッチをジオウに渡した(=「ビルドの力がジオウに奪われた」と歴史が認識した)ことで結局は歴史改変の影響を受け、「佐藤太郎の顔をした葛城巧」となっている(記憶も人格も葛城のまま)。
同じく万丈も影響を受け「葛城巧の相棒」という立場に変化している*3

第25話「アナザージオウ2019」

加古川飛流が変身したアナザービルドが登場。
アナザーエグゼイドの変身者だった飯田が病院に搬送される所へ駆け付けたソウゴと黒ウォズの前に現れ、ビルドアーマーを装着したジオウと戦う。
ビルドアーマーの必殺技を喰らうが、直後にアナザーエグゼイドの姿に変身した。

第28話「オレたちのゴール2019」

加古川飛流によって、バスケット選手とは別の人間にアナザービルドウォッチを埋め込んだことで復活。
アナザーライダー軍団の1体としてジオウⅡと戦うが、ジオウⅡが繰り出した覇王斬りでアナザーエグゼイド共々倒された。

第42話「2019:ミッシング・ワールド」

加古川飛流/アナザージオウⅡによって召喚・使役されている個体が登場。他のアナザーライダー同様、身体に刻まれている年号が「2019」に変化している。
アナザーカブトと共に、ツクヨミを追撃する追っ手として差し向けられる。
一度はツクヨミを捕獲するもディケイドの介入で逃げられ、アナザージオウⅡがディケイドとゲイツリバイブに止められている間に追いかけようとするも結局、ウールに先を越された。
なお、ツクヨミを追っていくシーンで積まれていた障害物を跳び越そうとするシーンがあるが、高さが足りずに激突し思いっ切り転倒してしまった。*4

第43話「2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル」

アナザージオウⅡ率いるアナザーライダー軍団の1体として現れ、飛流の屋敷までやって来たソウゴ達を迎え撃つ。
最後はウォズギンガファイナリーの超ギンガエクスプロージョンを喰らい、他のアナザーライダー共々まとめて倒された。


余談

上述のように、元々のバスケ選手の人格はあまり見られず、発言も「ベストマッチじゃない…」「ベストマ~ッチ!」などややカタコト気味。
アナザーライダーとしても「成分を集め、ベストマッチを探す」という、オリジナルの行動を本能的になぞったような行動しか見せていない。

後々のアナザーライダーたちは、
  • 自在に変身と変身解除ができる
  • 変身していても普通に喋れる
  • 人格は変わらず、個々の目的のためにアナザーライダーの力を活用している
といった具合なのもあって、彼だけ浮いている。

最初のアナザーライダーということで、タイムジャッカーも手探りだったのかもしれない。
もしくはウールが多少遊びを入れたか、適合具合が他と違ったのか、他の契約者と違い事故から助けられた時点で願いが叶っていたから
……等、色々と理由が考えられる。あるいは単に、設定が固まってなかっただkヒヒーン!グシャッ

一方で
  • 自在に変身と変身解除ができず、変身していると人格が失われる→スマッシュ化の副作用
  • 本能の赴くままにフラフラと無計画に行動する→戦兎の記憶喪失
  • 名前も明かされないバスケット選手の青年→どこの誰でも良いとして犠牲にされた佐藤太郎
と「仮面ライダービルド」の要素を散りばめた存在なのではないかという考察もある。

後に本人の意思を無視した暴走アナザーライダーとしてアナザーゴーストが登場しているが、
あちらは本人が契約を拒否しており、アナザーゴースト自身も本人の要素が暴走していると言える状態であったため、そういう目線で見た場合のアナザービルドはやはり特殊性の高いアナザーライダーと言える。


追記・修正は、タイムジャッカーと契約してアナザービルドになってからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 19:03

*1 役名は「バスケ選手」となっており名前は不明。

*2 誰も特に言及していないが何気に桐生戦兎という仮面ライダービルドの主人公の存在そのものが消滅して「仮面ライダーになることがなかった」とかのレベルではなく文字通り「いなかった」ことになっている。これは冬映画の特殊な状況を除けば存在そのものがイレギュラーなディケイドこと門矢士と現行ライダージオウアナザーに関わる話以外では唯一。その2人ですら存在を知られていないor忘れられただけで存在自体はしており、冬映画を観ればわかるが桐生戦兎とはある意味自他共に認める『記憶こそ時間』を体現した人物だったりする。

*3 なお補完計画によると葛城が佐藤太郎の容姿なのは所謂「大人の都合」であり、馴染み深い「桐生戦兎」に見えているのはソウゴと視聴者のみであるらしい。ちなみに歴史改変後の万丈も改変の影響が表れているらしく、エボルトの遺伝子がなく見た目も実際は黒髪でエビフライでもないそう。あまり追及すると馬に蹴られるので止めておこう。

*4 隣でこの光景を目にしたアナザーカブトのリアクションは「驚いて急に足を止める」という完全に素のものであり、恐らく本来は脚本にないNGになるようなシーンだったが、(アナザービルドが受け身〜立ち上がるまでの動きを流れるように行ったのもあってか)そのままOKが出たものと思われる。