海賊同盟(ONE PIECE)

登録日:2018/09/03 Mon 12:19:54
更新日:2024/03/18 Mon 21:14:01
所要時間:約 15 分で読めます





海賊同盟とは、漫画ONE PIECE』に登場する用語。

●目次

【概要】

ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を求めて海賊たちがに犇めく大海賊時代。
しかしそれは野望を同じくする他の海賊たちと競い合い、勝ち残っていかなくては生き残ることすらできないということである。
いざ偉大なる航路(グランドライン)に出てもそこで待ち受けるのは三大勢力こと「海軍」「王下七武海」そして「四皇」。
そこいらの有象無象では明日生きている保証すらない。

特に偉大なる航路(グランドライン)後半「新世界」は海賊の皇帝・四皇に支配されており、
海賊たちは「四皇の傘下に入る」か「挑み続ける」のどちらかを選ばなくてはならない環境が待っている。

そこで「挑み続ける」うちに浮上する選択肢の一つが、「他の海賊たちと同盟を結ぶこと」である。
お互いに利のある目的を達成するため、海賊艦隊のような「傘下と親分」とは違う上下のない関係を結ぶ。
あくまで「敵の敵は味方」理論に基づくので、作戦が終われば当然ながら解散し敵対関係に戻る。
当然、トカゲの尻尾切りのような「危険で損な役回りを同盟相手にさせる」「途中で切り捨てる」といった裏切りが起こりうる可能性も高いため、船長も船員も気はあまり抜けない。
もっとも、海賊の間に強い絆が芽生えた時にはその限りではないだろう。


また、四皇赤髪のシャンクスエドワード・ニューゲートの「目的不明の接触」の際は、世界政府が「あまりに危険」としてそれを阻止しようとして失敗。
世界政府最高権力「五老星」が接触時に動揺で血相を変えていたため、世界政府は四皇同士が「同盟」を結ぶ可能性も危惧していた様子。
一つの四皇の戦力で海軍本部に比肩することもあり、四皇同士の同盟は世界政府や海軍打倒も現実的なためと思われる。

【登場した海賊同盟】

◆バギー&アルビダ連合


めざす獲物はただ一人 海賊同盟ここに結成!!


バギー海賊団…船長:"道化"のバギー
アルビダ海賊団…船長:"金棒"のアルビダ

実は最初に登場していた海賊同盟。

ルフィの「ゴムゴムのバズーカ」で吹き飛ばされたバギーだったが、サバイバルの最中アルビダによって助けられる。
ルフィに殴り飛ばされたことで逆に彼に惚れたアルビダ、ルフィに吹き飛ばされたことで彼を恨むバギー。
共にルフィを狙っていることを知った二人は、共通の目的を持つ者として手を組むことにした。
モージカバジたちと合流した後も同行している。
航海はバギー海賊団の「ビッグトップ号」を使用しており、アルビダのかつての部下たちも所属しているのかは不明。
船員はアルビダを「姐さん」と呼んで慕っており、実質的にはバギー一味がW船長制になったようなものである。

ローグタウンでルフィと交戦し取り逃がすものの、彼らを追って偉大なる航路(グランドライン)入りすることになった。
その後エースと会ったりキャプテン・ジョンの財宝を探したりと色々あったが、
なんだかんだでバギーのみインペルダウンに幽閉され、一度はアルビダに見捨てられてしまう。
そこでも再びルフィと出会い、彼に便乗しつつ大量の脱獄囚の支持を得た上で脱獄に成功。
そのままマリンフォード頂上戦争に参戦、色々と振り回されたもののルフィやジンベエの脱出に貢献し、自らも大戦を生き抜いた。

新世界編ではなんとバギーが"千両道化"の異名と共に王下七武海入り。
当海賊団もインペルダウンの元囚人ら屈強な海賊傭兵を戦場に派遣する海賊派遣組織「バギーズデリバリー」の座長として盤石な地位を獲得した。
東の海(イーストブルー)の辺境海賊は見事な成り上がりを果たしたのであった。

なお、本来は七武海とそうでない海賊が同盟を結成した場合、世界政府としてはその七武海を除名することとなる(ローの例参照)はずだが、元は七武海バギーと対等だったはずのアルビダも何食わぬ顔で在籍している。
七武海傘下名目の海賊ならば恩赦が得られるため、少なからず誤魔化したか、アルビダが副座長あたりの名目になったのだろう。


◆猿山連合軍


幻想に喧嘩売る度胸もねェヒヨッ子が… 海賊を語るんじゃねェ


最終園長(ラストボス)モンブラン・クリケット
マシラ海賊団…園長(ボス):"サルベージ王"マシラ
ショウジョウ海賊団…大園長(おおボス):"海底探索王"ショウジョウ

嘘つきの烙印を押された先祖モンブラン・ノーランドとの決着を付けようと黄金郷を探すクリケットの下に、
ノーランドの童話のファンであり、トレジャーハントの技術を持つマシラとショウジョウが自分から勝手に子分になってできた連合軍。
かつてはクリケットも自身の海賊団を率いていたが、ノーランドの嘘つき伝説の地ジャヤに留まって黄金を見つけだし、一族の宿命にケリをつけようとする彼についていけるはずもなく今は一人も残っていない。
立場上は船長(クリケット)と幹部(マシラとショウジョウ)といった感じ、ショウジョウの方がクリケットより懸賞金高いけど。

空から降ってくる船などをサルベージするマシラ、自身の声を使って海底をソナーで調べるショウジョウ、
そして何年間も素潜りで海底の黄金を探そうとしてきたクリケットと、メンバーは宝探しに執念を燃やす専門家ばかりである。
何よりも、「ロマン」を追い求めている者同士だからこそ集い、共に活動を行っている。

空島に行こうとするルフィのロマンに賛同し、ゴーイングメリー号の改造に協力した。
途中ベラミー一味に黄金を奪われたりするものの、なんやかんやで麦わらの一味を突き上げる海流(ノックアップストリーム)まで送り届けることに成功。

空からルフィの鳴らした黄金の鐘の音が聞こえたことで黄金郷が空にあったことを知り、彼らの当初の目的は達成される。
別れを覚悟するマシラとショウジョウだったが、

クリケット「次ァ どんなロマンを追いかけようか」

かくして猿山連合軍は次なるロマンを求めることになったのであった。
新世界編の頃には幻の島「夢幻郷(ナクロワ)」を探している。


◆新魚人海賊団×フライング海賊団


メリットは互いにある 目的は一つだ!!!



リュウグウ王国を転覆させようとするホーディと、しらほし姫海王類を操る能力が欲しいデッケンの利害が一致して結成された同盟。

ホーディの想定した計画はこんなもの。
  1. 新魚人海賊団が捕まえた人間の海賊を、デッケンの能力でしらほしの居所=竜宮城内部に飛ばして侵入させる。
  2. 城の中から門を開けさせてホーディたちも侵入し、竜宮城を占拠し王族を捕らえ処刑。
  3. 次の世界会議(レヴェリー)にはホーディが国王として出席し、会議の場で世界の王を惨殺する。
恐らくしらほしはそのままデッケンがいただき同盟は解散と思われる。
はっきり言って無謀としか思えない*1が、ホーディとしてはエネルギー・ステロイドさえあれば十分達成可能だと踏んでいた模様。

その中でしらほしが城から抜け出すというある意味想定外の事が起き、それに気付いたデッケンと外で遭遇。
しかししらほしには「タイプじゃない」とフラれてしまう。デッケンは逆上し、方舟ノアを投げて魚人島に叩き落そうとする。
ホーディは当初自分達も潰されかねない事態に激しく動揺し怒りを見せたが、機転を利かせて自分たちの敵わない麦わらの一味を潰そうと目論み、ノアに乗り込んでデッケンを槍で貫き気絶させた。この時点で同盟関係は完全に崩れたと言えよう。
その後、ホーディと幹部たち(ワダツミも)は麦わらの一味に完全敗北し、ホーディ一味とデッケンは竜宮城に投獄。
投獄後のホーディ一味はエネルギー・ステロイドの副作用で老け込んでしまった。共に再起は叶わないだろう。


◆麦わらの一味×ハートの海賊団


「四皇」を一人…!!! 引きずり降ろす"策"がある



パンクハザードでローが持ち掛けた、「四皇」カイドウを討つための同盟。
持ち掛けた時点での推定成功確率は30%

計画の骨子は「百獣海賊団の戦力の源である人造悪魔の実"SMILE"の生産を止めること」。
全体の流れはこんな感じ。
  1. パンクハザードでSMILE生産に必要な原料「SAD」の製造に不可欠なシーザー・クラウンを誘拐し、SMILE生産を人質に取る。
  2. シーザーのパトロンでありSMILEをカイドウに売っているドフラミンゴは、もしSMILEを売れなければカイドウの怒りを買い、百獣海賊団にドンキホーテファミリーは滅ぼされてしまう。
  3. ロー達はシーザーの解放を条件に、ドフラミンゴに王下七武海の座を退かせ、世界政府の後ろ盾を奪う。
  4. ローとドフラミンゴの交渉の隙にドレスローザにあるSMILEの工場を破壊する。
  5. 結局SMILEの供給ができなくなったドフラミンゴは、そのままカイドウに消される。その戦いとSMILEの製造停止によってカイドウの戦力を削がせる。
  6. おそらくその後は普通に攻め込む。*2

ただしルフィの方は海賊同盟というものを「友達になること」ぐらいにしか考えておらず、対カイドウの作戦に全く関係のないことにもローの協力を求めたりしている。
通常海賊同盟は裏切りも警戒しなければいけないのだが、ウソップサンジはローに「ルフィは同盟について勘違いしているし身勝手さは四皇並みだから注意しとけ」とわざわざ忠告して唖然とさせていた。
一方のローも根は優しい性格であるため、ルフィらの頼みもあったとはいえパンクハザードの子供たちの救出や治療に貢献している。


なお、ローの真の目的はカイドウではなく、ドフラミンゴを倒し、コラソンの本懐を遂げること
作戦の一環とされていた「カイドウ軍によってドフラミンゴが殺される」ことがローにとっての本命であり、麦わらの一味はそれに利用された形となる。
ローにとっては七武海入りもシーザーとの接触などこの計画をスムーズに進行させる手段であり、
ドフラミンゴさえ潰せればと自分の命すら惜しんでいない。仲間と再会する気すらなかったようだ。
また麦わらの一味を利用しつつも、「"D"はまた必ず嵐を呼ぶ」と自分の隠し名とも重ねて信頼を置いている。

シーザーの誘拐も上手く行きドフラミンゴも七武海脱退と、計画成功かに見えたが、ドフラミンゴは世界政府上層部を秘密の権力(元天竜人のコネと思われる。親戚はまだあちらに在籍しているし)で動かし「七武海を辞めた」という誤報を流させることによって、海軍を味方につけたままシーザーを連れて来させることに成功。
その後なんとかシーザーの奪還には成功するが、ドフラミンゴにこだわるローや友達思いのルフィによって、紆余曲折の末カイドウにぶつけられないままルフィが直接ドフラミンゴを撃破。

作戦の流れには支障が生じたものの、コロシアム出場者たちやトンタッタ族も味方につけたことでローの当初の目的は達成された。
何だかんだでローとルフィ達の絆も深まり、建前上の目標であった打倒カイドウへ方向を戻し、最終的に後述の新たな同盟に繋がることになる。

忍者海賊ミンク侍同盟


よーしおれ達は!! 「四皇」カイドウをブッ飛ばす為の!!
"忍者海賊ミンク侍同盟"だ!!!


麦わらの一味…船長:"麦わら"モンキー・D・ルフィ
ハートの海賊団…船長:"死の外科医"トラファルガー・ロー
ワノ国九里大名"跡取り"光月モモの助
モコモ公国公爵:イヌアラシ/くじらの森守護神:ネコマムシ
キッド海賊団(実質途中参加)…船長:ユースタス・"キャプテン"キッド

ゾウにてミンク族とワノ国の侍とも合流して結成された同盟。
ワノ国はカイドウに支配されており、モモの助と錦えもんたちはカイドウ撃破とワノ国の開国を願い、国内の反乱分子を搔き集めていた。
彼らはさらに光月家の兄弟分であるゾウのミンク族にも助太刀を要請するため、ゾウに向けて出発。
その道中で偶然にも同じくカイドウを標的に定める麦わら・ハート同盟と出会ったのである*3

メンバーは利害関係以上に、恩人・友人と懇意な関係にあり、ルフィにしてみても例によって「友達」扱いであった。

まずはビックマム海賊団に連れて行かれたサンジ奪還のため、ルフィ以下数名が別行動としてホールケーキアイランドへ出発、残りのメンバーで一足先にワノ国へ向かうこととなる。
その後ミンク族ペドロの犠牲もあって何とかサンジを取り戻したルフィ達が改めてワノ国に上陸。
たまたま遭遇したカイドウに敗北したルフィの投獄などのアクシデントもあったが、最終的に再び同盟メンバーが集結し、カイドウ討伐は金色神楽の時と決まり、水面下で準備が進められることになる。
決戦時は後述の通り敵側にビッグマム本人が加勢するという更なるハードモードな事態まで発生、さらにキッド海賊団やマルコの加勢、ヤマトドレークの裏切り、さらにお玉の裏工作、CP0の暗躍と、事態は混沌とした様相を呈した。
凄まじい戦いの末、最終的にリンリン・カイドウを打ち倒したことで、名目・実質はどうあれ同盟の目的自体はついに達成された。
前述のルフィとローの同盟も解消され、前代未聞の成果を上げた同盟は晴れて円満に解散となった。


◆キッド海賊団×オンエア海賊団×ホーキンス海賊団


"同盟"を組もうって話だ!!! 話し合いもできねェのかお前ら!!!


キッド海賊団…船長:ユースタス・"キャプテン"キッド
オンエア海賊団…船長:"海鳴り"スクラッチメン・アプー
ホーキンス海賊団…船長:"魔術師"バジル・ホーキンス

「四皇」赤髪のシャンクス打倒のため、『最悪の世代』中4人が集まった同盟。
ビッグ・マム海賊団に挑んではシャーロット・クラッカーに蹴散らされたり逆に傘下の船2隻を沈めたりと暴れていたキッドだが、赤髪海賊団に敗れて左腕を失うなど四皇との戦いの凄まじさがうかがえる、“2年の修行をしなかったルフィ”ともいえる風貌となっており、四皇打倒のためにアプーとホーキンスをアジトに招く。
短気なキッド、からかい好きのアプー、冗談嫌いのホーキンスと話は始まる前に決裂しかけたが、キッドの右腕である殺戮武人キラーのとりなしもあって話は進み、無事結成。
なお、キッドのアジトにて密かに結成されたはずだったが、フリーライターのアブサによって即日情報が流出した。

結成後、3つの海賊団合同で祝いの宴会をしていたところ、突如趣味の自殺をしていたカイドウが偶然アジトに降ってきた
その後ぶちのめされたキッドはカイドウに幽閉され、アプーとホーキンスはカイドウ傘下に収まっている。
結果的に同盟ごと立ち消えてしまったようだ。

ホーキンスによると、実は同盟結成時点でアプーはカイドウの傘下に入っていた裏切り者であり、
「俺の部下になるなら歓迎する」と語るカイドウに、ホーキンス自身は勝利も逃走も一切の希望を見いだせず、怪物カイドウを前に心が折れて百獣海賊団に屈することを選んだとのこと。
そして絶対に屈さないキッドとキラーは動けなくなるまでカイドウに挑み続け、そうした気骨のある者を気に入るカイドウは、部下にしようとあえて殺さずにキッドたちを捕らえた。


◆麦わらの一味×ファイアタンク海賊団×シーザー・クラウン


作戦は!?
完璧なものを考えてある
さっさとやるぞ!!! それで終いだ!!!


麦わらの一味…船長:"麦わら"モンキー・D・ルフィ
ファイアタンク海賊団…頭目(ファーザー)カポネ・"ギャング"ベッジ
科学者シーザー・クラウン
ジェルマ66(途中参加)…総帥:ヴィンスモーク・ジャッジ
タイヨウの海賊団(以前からの約束はあったが途中参加)…船長:海侠のジンベエ

ビッグ・マム海賊団の本拠地ホールケーキアイランドにて結成された連合軍。
ベッジによるお茶会ことサンジ結婚式でのビッグ・マム暗殺計画にシーザーが協力させられる。
加えて茶会で殺されるサンジの家族を救いたい麦わらの一味とも手を組んだことで結成された。

茶会でビッグ・マムの前に置かれるマザー・カルメルの写真を破壊し、マムに発作を起こさせることで弱体化させ、
そこにシーザーの開発した毒ガス弾「KXランチャー」を打ち込んで殺害するという計画。

ベッジの部下の仕込みによってルフィはウェディングケーキを破壊、ヴィンスモーク家の救出には成功したものの、マムの覇気でKXランチャーが破壊されてしまい、暗殺計画は失敗。
偶然玉手箱が爆発してホールケーキ(シャトー)が崩れたことで、かろうじて脱出には成功する。
その後三者は解散し、それぞれの手段で逃げることとなった。

ウェディングケーキに対して発生したマムの"食い煩い"を止めるため、解散後もサンジとファイアタンク海賊団は協力することとなった。
同盟結成前は、ペコムズを撃ったベッジやシーザーにルフィは悪感情を抱いていたが、ルフィはベッジのシロシロの実のロマン溢るる能力や彼の部下思いの人柄に好感を抱いた様子。
ベッジの妻シフォンはサンジやナミに友情と恩を感じて逃げる隙を作らせたりと、ここで生まれた人間関係は無駄にはならなかったようだ。

なお、世界経済新聞でお茶会の一件は、「お茶会のその場で麦わらの一味が、ジェルマ66やファイアタンク海賊団を“従えた”」と報じられた。
さすがのベッジもこの報道内容には御立腹だった。


百獣海賊団×ビッグ・マム海賊団


協力し!! 世界を取ってからでいいよな!!
殺し合いの続きはよォ~~!!!


百獣海賊団…総督:百獣のカイドウ
ビッグ・マム海賊団…船長:“ビッグ・マム”シャーロット・リンリン

まさかの四皇同士が手を組むという世界最強最悪の海賊同盟。

かつて同じロックス海賊団に所属していた仲間であったこともあるカイドウとリンリン。
特にリンリンはカイドウにとある大恩を売った仲でもあった。

この同盟の発端は、お茶会を台無しにした麦わらの一味討伐のためのビッグマム海賊団によるワノ国への突入である。
百獣海賊団との戦争を目的としたものではないため、昔のよしみで事前にリンリンがカイドウへ電伝虫で連絡を入れるも、おなじく麦わらの一味に因縁あるカイドウはこれを固辞し来るなら殺すと豪語、リンリンも相談ではなく一報入れただけだと言い放ち、やれるならやって見ろと挑発
一触即発の状況は海軍にも盗聴されており、対応を巡って一時世界が騒然となった。

その後、ルフィがカイドウに敗北し捕らえられた4日後にリンリンと幹部達を乗せたクイーン・ママ・シャンテ号が入国を試みるが、大看板“火災のキング”の妨害にあってしまい、海に投げ出されたリンリンのみ事故で記憶喪失になりながらなんとかワノ国の海岸に漂着。
紆余曲折を経て記憶を取り戻したリンリンは、大看板疫災のクイーンの手で寝ている間に鬼ヶ島まで護送され、ついにかつて仲間だった二人は再会。
そしてカイドウは、リンリンの拘束をわざわざ外して彼女と決闘を開始。

天を割るほどのリンリンとカイドウの一騎打ちは、夜通し行われたものの決着はつかず。
その果てに二人は、「おれ達で手を結んで世界を取ってから、改めて決着をつける」という結論に達したようで、これまでの対立はとりあえず水に流すことになった。

元々はルフィ達への報復で動き出した両海賊団だが、同盟目的はそれに止まらず、世界を制覇し一気に海賊王の座まで突っ走らんとの勢いを見せていた。
冒頭で述べた通り、四皇の海賊団はその内の一つだけでも海軍と王下七武海という世界政府の最大戦力と同等の戦力を有するとされており、そんな四皇のなかでもずば抜けて危険度の高い二人が手を組んだとなれば、世界中ありとあらゆる勢力にとって最大最悪の脅威が誕生したと言えるだろう。
その総合懸賞金額はかつてんlロジャー海賊団白ひげ海賊団を上回るとされる。

さらにこの同盟が組まれたのはよりによって世界会議によって王下七武海が廃止され、元七武海逮捕のために海軍の戦力が分散した最悪なタイミング
これには七武海による国家乗っ取りを目の当たりにし七武海廃止の口添え、その代替となる海軍の新戦力に期待を寄せていた藤虎も驚愕していた。

彼らは現状、ラフテルへの道しるべであるロード歴史の本文を1つずつ、さらに確認されている限り合計3つのポーネグリフを所持、さらにリンリンの元にはいずれ歴史の本文を読めるようになるとされる三つ目族のハーフもおり、これらが一つに合わされば麦わらの一味に続いて最も多くの歴史の本文の内容を確保出来ただろう。

作中全世界を震撼させた同盟だったが、そのお披露目の場であった金色神楽においてワノ国光月家に使える侍達及び麦わらのルフィを始めとする海賊たちの同盟が来襲、両同盟の間に全面戦争が勃発する。
この時点で合流しようとしていたビッグ・マム海賊団の幹部たちは駆けつけたマルコの手で分断されており、実質的には百獣海賊団+リンリンの状態だった。
それでも四皇二人に3万の強大な勢力と、絶望には十分過ぎるほどの戦力を誇ったが、最終的にカイドウ、リンリン、百獣海賊団幹部の全員が倒され、同盟は壊滅。
長年海に君臨してきたカイドウ・リンリン両名が四皇の座から脱落し、世界は新たな風とさらなる不安定に晒されることになる。

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最終更新:2024年03月18日 21:14

*1 何せ当時の魚人島はビッグ・マム海賊団の傘下、つまり世界政府以前に圧倒的戦力のビッグ・マム海賊団を相手にしなければならない…

*2 それかローの思惑からして特に考えてなかったか

*3 カイドウの関係者であるドフラミンゴに追われるうちにパンクハザードに辿り着いたモモの助と、カイドウ及びドフラミンゴを討つためにシーザーに近づいたローの出会い自体は偶然ではないかもしれない。