洞木ヒカリ

登録日:2018/09/02 Sun 14:23:24
更新日:2022/04/04 Mon 14:01:13
所要時間:約 4 分で読めます






…明日は食べてくれるかなぁ…?


洞木ヒカリとは、『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するキャラクターである。

+ 目次

プロフィール

生年月日:2002年2月18日
年齢:14歳
身長:不明
血液型:不明
声優:岩男潤子

人物

第3新東京市立第壱中学校2年生。
本作の主人公である碇シンジのクラスメイトで、2年A組の学級委員長を務めている。
惣流・アスカ・ラングレーが心を開いている数少ない人物でもある。

髪の色は少し茶色い黒髪。やや長い髪を後ろで2つに纏めている。
頬にあるそばかすがトレードマーク。
制服を着用している事が多いが、パジャマはチャイナ風のものを着ている。
私服姿もヤシマ作戦時に一瞬だけ確認出来る。

母親は既に他界しており、父親の有無は不明。
3人姉妹の次女であり、姉にコダマ、妹にノゾミがいる。家事全般と姉妹達の弁当を用意するのはヒカリの役目。
ちなみにヒカリを含めて全員「新幹線」の種類から名前がとられている。

生真面目な性格で、大人しそうに見えて思った事ははっきり言うタイプ。
授業中にシンジがEVA初号機のパイロットだと判明しクラスが騒然となる中でも彼女だけ真面目に授業に集中していた。
委員長なだけにしっかり者であり、トウジが掃除を怠けようとする度に厳しく注意をしている。

クラスメイトの男子は基本「○○君」と呼んでいるが、鈴原トウジだけは「鈴原」と呼び捨てにしている。
トウジが不真面目な態度をとる度に説教ばかりしているが実は彼に好意を抱いており、彼のために弁当を作ってあげようとするなど何かと気にかけている。
ちなみにトウジの優しいところに惹かれたらしい。

シンジ達と違って目立った特徴は特にない普通の少女であり、日常も普通の女子中学生そのものである。*1


劇中での活躍

TVアニメ版

第参話から登場しているが、当初は目立った活躍はそんなになかったためモブに混じっている事が多かった。
第九話辺りから出番が増えていき、ドイツから来日してきたアスカと友人となる。

トウジがいつも購買部の弁当で昼食を済ましている事を日頃から気にしており、ある日思い切って彼に弁当を作ってくる事を提案する。
その際にはトウジを君付けで呼び、「弁当を作るといつも材料が余ってしまうから」と素直でない事を言ってしまうが、トウジはそれを快く了承した。
早速翌日からトウジの弁当を用意するが、初日はトウジとレイが屋上で話をしている光景を眺めるだけで終わってしまう。その時にはトウジが好きな人はレイだと勘違いしていた。

そしてその次の日も弁当を作ってくるが、その日はフォースチルドレンに選定されたトウジがEVA3号機の起動実験に参加していた日であった。
トウジが3号機の暴走に巻き込まれた後、重傷を負った彼をいち早く見舞いにやってくる。
ここでも素直になれないでいたが、彼に妹・サクラへの伝言を頼まれると責任を持ってそれを伝える事を約束した。

使徒に自分の心を汚され自暴自棄になっていたアスカを泊めた際、親友として優しい言葉をかけるが、自信を喪失していたアスカを救うまでには至らなかった。
そして第3新東京市がアルミサエル戦の大爆発により消失した後は、ミサトの頼みで彼女が飼っていたペンペンを引き取り疎開していった。

漫画版

アニメ版と設定や性格はほとんど同じ。
この作品では3号機暴走事件でトウジは死亡してしまう。そのため「トウジと一緒に手作り弁当を食べる」という彼女の小さな夢は永遠に叶わなくなってしまっている。
トウジが死亡した事を知らずに彼が学校に来るのを待ち続けているが、もう二度と戻ってこないという事を薄々感づいており、無意識にシンジとも距離を置くようになった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

TVアニメ版とほとんど同じ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

プライドが高くクラスから孤立しかけていたアスカを気にかけ、一緒に弁当を食べようと声をかけたりしている。
トウジに好意を抱いているような描写は特に見られないが、第10使徒の襲来時にトウジに爆風から庇われている。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

出番は1ミリもなかった。前作から14年もたっているので生死が気になるところ。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

+ ネタバレ注意
実はトウジ、ケンスケやその他大勢の人達と共に 生き残っていた
『破』からの14年間、ニアサードインパクトの影響で第3新東京市は壊滅的被害を受けた末、さらにゼーレとゲンドウが起こしたサードインパクトで多くの人がエヴァンゲリオン・インフィニティと化したものの、ヒカリは前述の人々と共にケンスケのサバイバル知識とミサト率いるヴィレの支援の元、 『第3村』 を形成してそこの住人となっている。
特にトウジとはこの14年間で仲がさらに深まり、結婚して一人娘の ツバメ をもうけてすっかりお母さんになっている。
『Q』で意気消沈し、失語症となってしまったシンジと、アヤナミレイ(仮称)を快く家に迎え入れる。

特にアヤナミレイの自我形成やその生き様に大きく影響を与えており、レイの事を 『そっくりさん』 *2呼んで彼女に色々なことを教える。*3

アヤナミレイは最終的に彼女やツバメ、第3村の人々と触れていくうちに自我を獲得し、失語症から立ち直ったシンジからも 『綾波は綾波だ。』 と言われるほどまで成長した。

終盤にてフォースインパクトが発動し、エヴァンゲリオン・インフィニティが旧南極のセカンドインパクト爆心地から地上に放出し、第3村まで襲来するシーンでは封印柱のおかげもあって第3村に被害はなかったものの、ヒカリはツバメを抱きながら泣いてしまっていた。

シンジによってアディショナルインパクトが発動され、エヴァンゲリオンがいなくなった世界を作る際、シンジは『時間も世界も変えない。』と言っているので、おそらくヒカリもトウジやケンスケと共に新しい世界でも楽しくやっているのだろうか?


他作品での活躍

新世紀エヴァンゲリオン(セガサターン版)

シンジが記憶喪失になってしまい、ルートによってはヒカリが彼女だと認識してしまう。
文化祭では「地球防衛バンド」のボーカルとして幻の名曲『奇跡の戦士エヴァンゲリオン』を熱唱する。

新世紀エヴァンゲリオン2

ヒカリシナリオではトウジとの甘酸っぱい恋愛模様が描かれる。やたら性格の悪いケンスケ、異常な殺傷力を持つ階段なども見どころ。

スーパーロボット大戦シリーズ

パイロットではないため物語に深く絡む事はなく、日常パートぐらいしか出番はない。
『α』ではトウジが自軍に参加した際に、ずっと弁当を作ってトウジの帰りを待っていたという一途な面が判明。
『MX』ではヤシマ作戦の時に自転車発電班のメンバーとして人力発電で電童に電気を供給しており、EDではトウジと周囲公認のカップルになった事が語られているが、
掃除をサボろうとするトウジを追いかけるヒカリの姿に「付き合っているようには見えない」とアスカからボヤかれていた。
『第3次Z地獄篇』ではシンジ達と一緒にボランティア部に参加している。


余談

名前の由来は村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物「洞木紘一」と新幹線「ひかり号」から。

名前が新幹線由来であるため『エヴァンゲリオン』が『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』とコラボした際には姉妹揃ってゲスト出演し、主人公のハヤトと一時的に行動を共にしており、ヒカリはハヤトから仄かな恋心を抱かれている。
ちなみに本作で姉妹の容姿が初めて判明した。コダマは温和で巨乳な工科大学生、ノゾミは元気でサッカー好きな新幹線オタクである。どちらも中の人はヒカリと共通である。



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最終更新:2022年04月04日 14:01

*1 彼女の所属する2年A組の生徒にはある共通点(2年A組の生徒は全員母親を亡くしている)があったので、彼女がEVAの操縦適格者として選ばれていた可能性もある。

*2 そっくりさんと呼んでいるのはアヤナミレイが『私は違う』と言ったからである。トウジと共に『ならそっくりさん!』と納得(?)しているが。

*3 アヤナミレイが実質的な主役となる序盤では、彼女に様々なことを教える他、娘のツバメを彼女に任せるなどかなり信頼している。