留まりし思念(キングダム ハーツ)

登録日:2018/8/13 (月曜日) 10:16:20
更新日:2024/03/27 Wed 21:57:50
所要時間:約 10分で読めます







「アクア─── ヴェン───」




概要

マント付き茶色系統ガッチガチフルメイルを着込んだ謎の人物。
物々しいキーブレードを持っているが、鎧に隙間がないので中の人は確認不可能。後述のようにCVもなし。ソラより背の高いグーフィーくらいの背丈。
PAUSE中のメッセージ『謎の男を倒せ!』や「俺」という一人称から男性であり、見た目が見た目なのでソラは「ヨロイの男」と呼んでいる。
「留まりし思念」という名は彼を倒した後にジミニーメモへ追記される名称からで、本人が名乗っているわけではない。
凄まじい強さやその正体、専用戦闘BGM「Rage Awakened」からシリーズでも屈指の人気を誇るキャラクター。


KINGDOM HEARTSII

初出作品。
シークレットムービー『Gathering』で登場。
夥しい数のキーブレードが刺さる荒野にて同じく鎧姿の2人と共に、ソラ・リク・ミッキーのものと思しき朽ちかけたキーブレードを引き抜き、闇を纏った影を見据える…という1のシクレ以上に衝撃的なムービーであった。


KINGDOM HEARTSII Final Mix

全クリ後、全てのワールドをクリアしてディズニーキャッスルへ行くとイベントが発生。
光の礎の間にワームホールのようなものが出現し、チップ&デールが慌てふためいてる。

どこへつながっているんだろう?
なぜか心がふるえだす……。


入ると砂の吹き荒れる謎の荒野が広がっており、取り敢えず進むソラ達。


そこには
跪いた鎧が地に刺したキーブレードに両手を添えて佇んでいた


空洞に空気が流れ込むような声が発せられ咄嗟に臨戦態勢へ入るソラ達だったが、その手に現れたキーブレードを見て鎧は何かを語り出す。



「キーブレード──」


「おまえは何者だ───」

「感じる おまえには会った事がある」

「あの時の─────」



「いや おまえではない──」

「俺はおまえを選んでいない──」

「なぜ彼ではない?」




「ゼ ア ノート───」




「なのか?」



「ゼア ノート────」




何故か自身がソラを選んでいないのにキーブレードを持っている事を訝しみ、偽アンセムゼムナスの元となったゼアノートだと勘違いした鎧は、立ち上がりキーブレードを引き抜いた。


戦闘

シリーズ最強と称される裏ボス
攻撃はキーブレードを用いたものだが、斬ったり突いたりだけではなく質量を無視した変形で様々な武器に変え、多様で苛烈な攻撃を連発してくる。
また特殊な防御補正を持っており、コンボ数を稼ぐ程防御力が減衰して多くのダメージが与えられるのでとにかくコンボを叩き込まなければならないが、2にはハメ防止の反撃があるため見極めなければ強烈なカウンターが待ち受けている。
低難易度のビギナーモードやスタンダードモードなら高レベル・ダメージ半減のリボン系フル装備でそこそこ対等に立ち回れるものの、最高難易度のクリティカルモードでは一撃死を防ぐリーヴ系がなければ大抵即死する。
リアクションコマンドが発生する行動もないため、真正面からガチンコで闘わなければならない。
でもスティッチだけは勘弁な!*1
但し、シリーズ最高の戦闘バランスと称される2FMだけあって、慣れれば闘うのが楽しくなってくるのも事実だろう。

KH世界にそぐわない外見、それまでの敵とは次元が違う強さ、キーブレードの多段変形や含みのある戦闘前後の台詞、1FM追加裏ボスの例も相まって何者なのかと考察が絶えなかった。

主な攻撃

※技中は完全無敵なので、リフレガやリフレクトガードで防御、ドッジロールやエアスライドやグライドで回避して凌ぎ、技後の隙を狙っていく事になる。HPが減ると攻撃を織り交ぜて矢継ぎ早に繰り出してくるので間合いや攻撃モーションの見切りが必須。
技名はアルティマニアより

突進攻撃
宙に浮いて突進しながらキーブレードで突きや斬り払いを3回放つ。
パターンは一定かつ着地後は攻撃チャンスだが、突進速度や追尾性能が非常に高い。
HPが減ると1セットを連発してきたり、突進と見せかけて回り込むフェイントをかけてきたり、着地寸前に他の技に派生するのでしっかりと見極める事。

ドリル攻撃
折り畳むように変形させたキーブレードを右拳に装着してソラへ走り寄って2回殴りつけ、トドメに大きく踏み込んで巨大な歯車状のエネルギーをドリルのように回転させた強烈な一撃を放つ。
HPが減ると連発してくるパターンあり。

ムチ攻撃
キーブレードの刀身をに変形させ、周囲を素早く何度も薙ぎ払う。
非常に出が早く広範囲、且つダメージ判定が連続で発生する厄介な技。最後まで食らうと大きく打ち上げられ、更に反撃でも使用して別の技に派生したり、遠距離でいきなり出した場合は回転させながらソラへ突進することもある。
リフレクトガード可能だが、距離が近すぎるとめくられてしまうので注意。技後は距離が離れるも、ロックオンサンダガなら思念に直当て出来るので反撃チャンスが生まれる。

コマンド封印攻撃
ソラ目掛けてジャンプし、杖状に変形させたキーブレードを着地と同時に地面へ刺して魔方陣と魔法柱を展開する。
INFORMATION
一部のコマンドがロックされた! 元に戻さなければ!
ヒットすると柱の色に応じて攻撃か魔法のコマンドが封印され、『封印コア』が浮かんだ留まりし思念に攻撃を加えてそれを破壊することで封印を解除できる。
INFORMATION
コマンドが使えるようになった!
HPが減ると画面外から強襲してきたり、遠距離からワープと同時にぶっ刺してくる。微弱ながらダメージもあるので、リーヴで何とか耐えたと思った瞬間串刺しにされる事も。
リフレクトガード不可だが攻撃判定は一瞬。技後は隙だらけだが無敵なので攻撃に備えよう。

コマンド変化攻撃
キーブレードをのような湾曲に変形させて引き絞り、矢のようなエネルギーを発射する。
INFORMATION
コマンドがロックされた! 元に戻さなければ!
ヒットするとキーブレードを更に変形・拘束された後にダメージを受け続け、コマンドが全て『フォール』となり、一つだけ出てくる『エスケープ』を選ばなければダメージとコマンドの変化を解除できない。
INFORMATION
コマンドが使えるようになった!
勿論『フォール』を選ぶと追加ダメージを受ける。矢は短い間隔で連射してくるうえ距離が離れていれば思念も一矢毎にワープし更にリフレクトガード不可だが、発射タイミングが決まっているためドッジロールやリフレガで躱せば隙は膨大。

ビット
攻撃の合間にテトラポット形のビットを放つ。
2個展開するパターンと、思念が姿を消して複数のビットを展開するパターンがある。ビットはファンネルの如くソラの周りを不規則に移動しながら一定の間隔で光弾を連射し、一部の攻撃でなければ消せないうえ当たると仰け反る。後者は消しても増えるが逃げ回っていればそのうち思念が姿を現す。前者は他の攻撃中にもオプションとなり自動で攻撃してくるうえ、仰け反りはリーヴ効果を打ち消すので早めに消さないとかなり危険だが、展開直後は消してもすぐに補充してくる。鬼か。

ウェイブライダー
キーブレードを巨大なバイクのように変形させて跨り、旋回させた後ソラ目掛けて凄まじい勢いで何回も突っ込んでくる。
初見では明後日の方に走っていったバイクが一瞬で距離を詰めてくるのでビビる事必至。
凄まじい速さのためリフレクトガードやドッジロールで簡単に処理できるが、HPが減ると突進回数が目に見えて増え、錐揉み回転して衝突タイミングをずらしたり、ビットを展開してきたり、重力系魔法でソラの移動を制限したり、ソラを追尾する氷の塊を複数放って回避を困難にしてくる。ビットと氷を併用されると無敵技連発でしか凌げない極悪な技と化す。

キャノン砲
巨大化させたキーブレードを担ぎ、砲台のように変形させたそれから超巨大な光弾をぶっ放す。
光弾の速度は遅いが、追尾性能が半端なく高いうえ、ヒットした時の爆発は即死級の威力を持つ。
最初の担ぐ時の余波と光弾はリフレクトガード可能だが、光弾は跳ね返しても直ぐに戻ってくるので無敵時間のあるドッジロールでぶつかり消すのが無難。発射直後の近距離で跳ね返して思念にヒットさせればダメージ+打ち上げで追撃可能となるが、最初の余波はヒットすると遠距離まで吹っ飛ばされる。


超乱舞
HPが半分程減ると強制反撃から解禁する大技。
キーブレードを掲げて周囲に魔法陣を展開し、鎧の隙間から赤いエネルギーが迸る程のパワーをチャージして、
1.ソラへ突進、追いつけなかったらワープしてエネルギーを纏ったキーブレードで乱舞
2.キーブレードを分割して両手に持ち、ソラへワープして高速追尾しながら自身を中心に歯車状のエネルギーを何度も放出して切り刻む
3.キーブレードを合体させ、ワープを繰り返して形を大きく逸脱させたキーブレードで縦横無尽にソラへ何度も斬りかかって大ダメージ回転斬りでフィニッシュ
間間に隙があるためリーヴ系は無効化され、歯車状のエネルギーはリフレクトガード不可。3の攻撃はリフレクトガード可能だが、あらゆる方向から斬りつけてくるので最初の方向を誤ると全発喰らってしまう。このため、思念が移動できない壁や崖を背にしてリフレクトガードするという奇策が有効。
この攻撃を完全に見切れるようになれば勝利は目の前。*2






「そうか おまえの強さは──」

「おまえから感じたのは───」

勝利するとソラに何かを感じ取り、キーブレードを収めて再びその場で跪く。
初回に限り『つながりの証』という勲章的アイテムをゲット。

これ以降、思念とはいつでも再戦可能に。


「また来たか
若きキーブレード使い…」

「俺にはもう何もおまえに
伝えられる力はない…」

「ただ一つ我が身に残りしゼアノートへの憎しみ…」

「それをおまえの心に
刻ませてくれるのか…」

倒す毎に合成アイテムの「現れた幻影」が手に入る。


留まりし思念
ディズニーキャッスルから
つながる空間に現れた謎の男。

その身をヨロイで包み
ソラ以上にキーブレードの力を
使いこなしていた。
ジミニーメモより抜粋。


その後

2FM追加のシークレットムービー『Berth by Sleep』にて無印シクレの続きが展開*3
影の正体は謎のハゲ爺であり、仮面を付けたムキムキリクそっくりのボディを持つ少年と現れる。3人の鎧は立ち向かうも超常の力を振るうハゲ爺には手も足も出ず、次第に破壊されていく鎧から中身が露わとなり、1人は少女、1人はロクサスそっくりの少年、そして留まりし思念と同じ鎧を身に付けていたゼアノートに似た顔の青年の瞳が金色と化し…という無印に輪をかけて衝撃的なムービーが流れた。

この段階では謎が謎を呼ぶシークレットムービーだったが、後に新作として同名サブタイトルのBerth by SleepがPSPで発表され、それぞれ過去編のアクアヴェントゥステラというキーブレードマスター・エラクゥスの弟子達であり、更にハゲ爺はエラクゥスの兄弟子のマスター・ゼアノートというキーブレードマスターであった。
また鎧は世界を隔てる壁を通るために開く回廊を進む際、闇に侵食されないように装着する宇宙服のようなものだと判明。便利な事に一瞬で着脱可能な代物。そして機種の都合でマントを付けられなかった。
そのため回廊内での戦闘、及び友達と共闘やミニゲームを楽しめるぼっち涙目の『ミラージュアリーナ』ではアバターのようにカラーリングを変更した鎧姿を操作可能。

その他詳細はテラの項目へ


テラ=留まりし思念?

鎧の形状は元より、テラの持っている初期キーブレード『アースシェイカー』のデザインが留まりし思念のキーブレードと似ており、ストーリー中盤のイベントで入手する強化版の『ガイアベイン』は思念の持つキーブレードそのものである。

そのイベントでテラはキーブレードを自分が選んだ人間に継承する儀式を行うが、その相手は幼きリクであり、前述の思念の台詞「俺はお前を選んでいない」というのは、この継承されたキーブレードがKH1でリクからソラに移り、持ち主が変わったためと推測できる。

またテラはマスター・ゼアノートに諭されて闇の力に目覚めていくが、
  • 専用コマンドスタイル『ダークインパルス』のコンボフィニッシュが大きく踏み込んでエネルギーを放出させるもの
  • キーブレードを乗り物に変形させるキーブレードライド時にはバイク型に変形させるうえ、回廊内戦闘やミニゲーム『ランブルレーシング』で旋回するモーションあり
  • キーブレードを変形巨大化させて光弾を発射する専用シュートロックコマンド『アルテマキャノン』
と、テラ=留まりし思念が確定的となっていく。

しかし留まりし思念という名称の由来だけは不明のままだったが…



以下、BbSテラ編 最終盤ネタバレ注意
















KINGDOM HEARTS Birth by Sleep


マスター・ゼアノートによってマスター・エラクゥスが殺され、最終決戦のためキーブレード墓場へ集う3人。
そこへマスター・ゼアノートは仮面の少年ヴァニタスと共に現れ、2FMシクレの再現で3人を圧倒。闇の力に目覚めさせていたテラへマスター・ゼアノートはヴェンの心を弄んだ事を語って激昂させ、更にヴァニタスに二人の始末を命じてテラの前に立ちはだかる事で闇の力を極限まで引き出させる。
その力でテラはマスター・ゼアノートに膝をつかせるが、χブレード誕生=ヴェントゥスの危機を目にした一瞬の隙にマスター・ゼアノートは解放した自らの心をテラへ放ち、テラは咄嗟に闇を遮断する鎧を纏う。

しかし…


「心は闇に帰った」


「世界は闇に始まり 闇に終わる」

「心も同じだ」

「心に芽生えた小さな闇が」
「やがて心の全てを飲み込む」

「それが心のあるべき姿」



「あらゆる心は 闇に帰るべきなのだよ」


鎧を脱ぎ散らしガイアベインを棄てた銀髪金眼褐色肌CV大塚明夫となったテラ…いやテラの肉体を乗っ取ったマスター・ゼアノート
老いた肉体の代わりに若く強靭で強大な闇を秘めたテラの体を手に入れる事がマスター・ゼアノートの目的であった。
この時の姿はアンセムの弟子だったゼアノートに似ており、声と台詞は1のラスボス連戦前に闇の賢者アンセムが言ったものと、シリーズプレイヤーはここで一連の黒幕の始まりを知る事になる。

自身のキーブレードを手に、もう一つの目的たる完成したχブレードの元へ揚々と向かうテラ=ゼアノート。
この時、アクアとヴェントゥスはそれぞれ死闘を繰り広げており、そこにゼアノートが到れば彼らの敗北は明らかだった……
















「…なに!?」


突如、それを阻むように周囲が鎖のような結界によって包囲された。
あまりにも異様な事態に混迷するゼアノートは、背後に生まれた何かの気配に慌てて振り返る。




そこには
跪いた鎧が地に刺したキーブレードに両手を添えて佇んでいた



…ここまで全て計画通りだった自らの奸計。
それを乱す者の正体を見極めたゼアノートは、怒りを剥き出しにして叫んだ。



「…思念となってなお逆らい、留まろうというのか!」


憤るテラ=ゼアノート。
だが、それを凌ぐ凄まじいRage Awakened(目覚めた怒り)を内包した鎧は立ち上がり、キーブレードガイアベインを引き抜く…








INFORMATION
テラの体を乗っ取ったゼアノートを倒せ!



テラ編ラストバトル開幕
BGMはまさかのRage Awakened -The Origin-
それどころか鎧のポーズから動き出す動作まで裏ボス版と一緒、さらには事前にどのキーブレードを装備していても強制的にガイアベインに装備が変更されるという徹底振りである。
留まりし思念とはテラの強い思いが鎧に宿った存在であり、つまり厳密に言えばテラであってテラではなかったことになる。中の人も最初からいなかったのだ。
2FMをやり込んだ人にとって最高に燃える展開だが、非常に残念な事にヴェントゥス編のラストバトルのように専用のデッキコマンドにならず、テラのものを引き継いだまま。
しかも相手が全盛期の肉体を手にした歴代最強のキーブレードマスターなので滅茶苦茶に強く、テラ自体は他の主人公二人に比べて緊急回避が貧弱な為、ラスボス戦だから仕方ないが裏ボスのような無双ができるどころかあっさりと死んでしまう事も。時系列的には後にはなるが裏ボス時代と戦ったプレイヤーはがっかりしたとかしてないとか。
テラ編も同じ仕様にして鞭でしばき倒したりバイクで轢き逃げしたかったものである。
せめてもとアルテマキャノンを担いでいってぶっ放した諸兄は多い筈。
ちなみにストーリー中のムービーを鑑賞できるシアターでのこの一連シーンのタイトルは『留まりし思念』だったりする。


テラ=ゼアノートを打ち破った鎧は役目を終えたように膝をつく。
直後、アクアとヴェンの活躍によって発生したχブレード崩壊の余波がキーブレード墓場を包み込み全てを弾き飛ばすが、心のない鎧だけはその荒野へ残る事になった。


アクア ヴェン───




俺がいつの日か 必ず────



微かによぎった2人の笑顔を思いに留めて…。




移植版の『2.5』では膝をつく直前にマントがにゅるりと生えてくるようになり、最初から据え置き機で出せばよかった開発側も気にしていた模様。

また、紆余曲折あってヴェンの心はソラの中にあったため、2FMで感じたのはヴェンの心ということになる。

後にKHシリーズのコンサートの朗読劇にて、テラ役の声優置鮎龍太郎氏が2FMの留まりし思念の台詞を朗読するという熱いファンサービスが行われた。
その朗読劇においてナミネと僅かに交流した事、そしてソラからはヴェンの心と同時にアクアに似たものも感じたらしい。


そして…









KINGDOM HEARTSⅢ


アクアとヴェンを救出し、修行を終えたアクセルカイリでようやく7人の光の守護者が揃ったのでキーブレード墓場に向かったソラ達だったが、道中でテラ=ゼアノートが出現。若い肉体を持った反動か、この場で全員を倒してχブレードを完成させると言い放つ。
前述通りの無茶苦茶な強さを遺憾なく発揮し、誰も反応できない速さでヴェンを斬り飛ばした挙句カイリを庇ったアクセルをも瞬殺、ドナルドの命をかけた魔法『ゼタフレア』でなんとか撃退したところでハートレス『デビルズウェーブ』が出現し、そのままなす術もなく全員飲み込まれ、予見通り光は闇に敗北してしまった。

この後ソラが何とか皆の心を取り戻して時間が墓場到着時に巻き戻り、再びテラ=ゼアノートが現れる。
同じ流れでヴェンを斬りつけようとするが、その刃が届く前に衝撃と砂埃が発生。

それらが晴れていくと共にRage Awakenedのイントロが流れ…



「おまえは何なんだ!?」






「ゼアノートだな」



留まりし思念がヴェンを庇う形でガイアベインで防いでいた。
しかも今回はマントとCVが付いており、勿論置鮎龍太郎氏が担当。


「この時を…待っていた」
*4


そのまま2FMでみせたムチ攻撃やビームバージョンのアルテマキャノンを繰り出し、剣戟でも一方的に追い込むなどテラノートを圧倒、光の守護者達の窮地を救う大金星をあげる。

彼がここに来たのはソラたちの敗北の運命を変えるためにナミネによって呼び寄せられたためなのだが、前述のコンサートの朗読劇前提かつ該当シーンが期間限定の任意イベントのため混乱したプレイヤー多数。
そしてこの一連シーンのタイトルはやっぱり『留まりし思念』だった。

その後、テラは無事に復活し光の守護者たちの活躍で物語はいったん幕を閉じるのだが留まりし思念がどうなったのか全く不明だった。
テラ=ゼアノートは気が付いたらヴェンたちと戦っており、テラは留まりし思念と関係ないところで復活してしまっており全く情報がなく、後に発売されたアルティマニアによるとテラ復活の際に消滅したとさらっと書かれており描写不足を指摘する声が多かった。

そしてDLC「re;mind」でテラ=ゼアノートとの戦いの行方が明らかになった。またナミネがイベントに登場するようになり、ナミネのおかげで留まりし思念が来てくれたことがわかりやすくなっている。
サイヤ人ばりの大激戦を繰り広げた*5思念とテラノートだが、テラノートが一瞬のスキを突き背後の怪物を出したことで状況は一変、大ダメージを受けてしまう。
守護者たちの心を巡るために未来から来ていたソラのおかげで、なんとか逃れたものの今度はソラが捕まえられてしまう。
トドメを指そうとしたテラ=ゼアノートの攻撃からソラを庇った留まりし思念は頭部をバラバラに砕かれ、その空っぽの鎧を再び荒野に晒すこととなった…。

しかし思念を通じテラはテラ=ゼアノートの闇にのまれそうになったソラを心の中に保護していた。
これによりソラはテラにまたしても救われたことになる。


余談

BbSでは同じく思念で裏ボスの『ヴァニタスの思念』が、BbSFMでは同じく鎧に思念が宿った『アーマーオブザマスター』『ノーハート』が登場。裏ボスゆえどいつも本編とは格段にパワーアップしている。
思念が異様に強くなるのは、元となった人物の思いのせいらしい。

BbSでは留まりし思念のようにキーブレードをプレイヤーの任意で自在に変形出来る戦闘にする予定であり、この戦闘は今後のゲーム性のお披露目だった。
しかし、PSPの容量の制約上任意で自在に変更させる仕様には出来ず*6、実現はPS4にて発売するKHⅢを待つこととなった。

留まりし思念との戦いで流れるBGM『Rage Awakened』だが、テラ編のラストバトル、以降の作品においてこのフレーズを組み込んだ曲*7が登場するが、いずれもゼアノートとの戦いというシチュエーションとなっていることから、ゼアノートとの戦いを表す曲として扱われている傾向にある。禿爺殺す



追記・修正はクリティカルレベル1でフォームチェンジとれんけいとしょうかん縛って留まりし思念を倒した方がお願いします。


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最終更新:2024年03月27日 21:57

*1 しょうかんコマンドで呼び出せるスティッチの事。「ウクレレ」による画面全体攻撃で思念の技後の隙を狙いやすくなり、更にHPボールを出させるのでリーヴ系によって即死率が低下し、MPチャージ状態を解除する「ベロベロ」で無敵状態のリフレガ連打やリーフベールケアルガで窮地を脱せる事が格段に多くなる為

*2 超乱舞はモーションが長いため反撃値が0になり、解禁後は一定数のコンボを叩き込むと確実に超乱舞を使用してくるので、超乱舞を凌ぐ→技後の隙に反撃が来ないコンボ→超乱舞を使わせて凌ぐ→技後の隙に反撃が来ないコンボ、で完封可能

*3 朽ちたキーブレードはオミット

*4 この台詞はBbSでマスター・ゼアノートが再三口にしていたので意趣返しと思われる

*5 思念は友のために自分の体ごとゼアノートを滅ぼすつもりだった

*6 2FMではその場で変形していたキーブレードライドが、キーブレードを上空に投げる→光に包まれてその中から変形したバイクが出てくる等

*7 マスター・ゼアノート戦で流れるDark Domination、ゼアノート&ヴァニタス戦で流れるDawn of Hope