登録日：2018/07/18 (水) 08:39:42
更新日：2023/12/18 Mon 21:30:40
所要時間：約 5 分で読めます
【概要】
『クズとメガネと文学少女(偽)』とは星海社が運営するウェブサイト『最前線』の『ツイ4』で、2017年2月から2018年5月まで配信されていた
漫画。
作者は谷川ニコ。全2巻。
顔以外
地雷しかない文学少女(偽)に一目惚れしたクズと、クールな読書家のメガネの三人が様々な文学作品をテーマにストーリーを展開する。
文学作品がテーマと言っても、作品を深く解説や考察をしたりするわけではなく、文学作品をお題にしたギャグ漫画と言った方が正しい。
単行本には、登場する作品を作者が解説するコラムが載っている。
【登場人物】
全身黒ずくめの服装で固めた、文学少女(偽)。
家族は母親と妹が登場している。地元は新習志野。中学時代のあだ名は「おーり」。
朝、校門から入った先にある並木道で読書をする事を日課にしている。
一見、凜とした知的な美少女に見えるが実際は「進学校でバカだと思われるのが嫌だから」という理由で文学少女キャラを演じているだけの偽物。
中学時代は特に何もしなくても勉強が出来たらしいが、現在は進学校の壁に跳ね返されて壊滅的な成績である。
成績を抜きにしても
バカであり、中学時代の友人には何で進学校に受かったのか不思議がられている。
当然、まともに本を読んだ事も無かったが古河や守谷達と交流するうちに、少しずつ文学作品へ興味を持つようになっていった。
メンタルが弱く、図書委員長に日課の読書をしている時、膝を立てて座っていたためにパンツが見えていた事を指摘された時には一時的に不登校になってしまい、
同じく図書委員長から容赦ない罵倒を受けた時には耐えきれず気絶してしまった。
また、『悪の教典』を読んだ時にはその残酷な内容に感情移入しすぎて嘔吐した。
図書委員ではないが、毎日
図書室に入り浸っているので古河達と一緒に本の買い出しに行くなど、図書委員長には委員同然に扱われている。
黒ずくめのファッションは、黒タイツと
京極夏彦に影響された
皮手袋に野球のアンダーシャツ。
もこっちからは「めちゃくちゃ痛い奴」「あれで文学少女のつもりか！？」と酷評されたが、衣栞はもこっちの服装を「無頓着系文学少女もいいかも……！」と割りと好意的に見ていた。
ちなみに、私服は文学少女のイメージとは程遠いカジュアルなものばかりである。
古河との関係は、結局友達以上に進展しなかったが……。
単行本2巻の書き下ろしで告白のような言葉を受けて、少しは意識するようになった……かも知れない。
『わたモテ』に衣栞が登場した事から、衣栞達一年生はもこっちの二つ下(
平沢雫と同学年)、図書委員長はもこっちと同学年である事が確定した。
高校に入学してすぐに出会った衣栞に一目惚れし、
怪しい妄想にふけったり、下校しているところをつけ回したり、寝ているところに悪戯しようとしたりと様々な変態行為をしている。
最初は衣栞と一緒に図書委員になろうとしたが衣栞がジャンケンで負けたためになれず、
思惑とは違ったが図書室に入り浸る衣栞と交流を深める事には成功し、友達にはなる事ができた。
しかし、ある誤解が原因で衣栞からは同性愛者だと思われており、全く意識されていない。
こちらも、本は読んだ事はなかったが衣栞と本の話をするために読書を始め、文学を楽しむようになっていった。
衣栞に対する行動はクズそのものだが、それ以外は守谷の天然な受け答えへの突っこみ役だったりと結構まともな面も持っている。
進学校に入学するだけあって成績は良く、期末試験は学年で20位。
中間試験は学年3位だったが、これは
カンニングをしたためで図書委員長から「クズ」と罵られた。
クールな性格な読書家のメガネ。
フルネームは不明。家族は父親が登場している。
他の二人とは違って本物の読書家で、家でも学校でも読書ばかりの生活をしている。
様々なジャンルの本を幅広く読んでおり、古河や衣栞に「こんな本が読みたい」という希望にも、すぐに対応して本を紹介できる。
これまでは読書ばかりで親しい友人は作ってこなかったが、古河や衣栞が自分の薦めた本を楽しんでくれるのを嬉しく思っている。
実は、子供のころから母親から日常的に暴力を受けていたというとんでもない過去を持ち、これは古河も処理できなかった。
古河と守谷の所属する図書委員会の委員長。名前は不明。
白いカラーコンタクトに
ピアス、ネイルなど、派手なファッションが特徴。
髪形のバリエーションが多く、登場する度に毎回変わっている。
非常に毒舌で衣栞を
保健室送りにしたり、古河の変態行為をクズ呼ばわりしているが、
守谷は古河の行為を言葉に出して止めたりしないので、実質古河へのストッパー役になっている。
実はぼっちであり、教室ではリアル
いないもの状態。
髪形が毎回違うのも「毎日髪形を変えてみれば誰か反応するかも」という考えからだが、
反応は一切ないという同じ作者の別作品に登場する
ぼっちのプロ以上のぼっちである。
図書委員長になったのも、1年の時に全図書委員の
夏休み当番を代わった功績によるもの。
衣栞に勉強を教えてくれたり(既に手後れであり匙を投げたが)
夏休みにアイスをくれたりと、基本的には面倒見のいい人物。
衣栞達と過ごした夏休みの思い出を大切に感じているようだ。
ちなみに、成績は派手な格好の割りに中の上とまあまあで、何となく残念な気持ちになる。
作者によると、名前は決まっていたものの発表する機会がなかったらしい。
【登場した作品】
- 罪と罰／ドエトフスキー
- 文庫版 姑獲鳥の夏／京極夏彦
- 幽談／京極夏彦
- 十角館の殺人／綾辻行人
- 仮面の告白／三島由紀夫
- 禁色／三島由紀夫
- 不思議の国のアリス 新装版／ルイス・キャロル
- ミッキーマウスの憂鬱／松岡圭典
- 永遠の仔／天童荒太
- ノルウェイの森／村上春樹
- 「心が凹んだとき」に読む本／心屋仁之介
- ストレス、パニックを消す！ 最強の呼吸法 システマ・ブリージング／北川貴英
- 悪の教典／貴志祐介
- インシテミル／米澤穂信
- Another／綾辻行人
- Another エピソードS／綾辻行人
- 君たちはどう生きるか／吉野源三郎
- 漫画 君たちはどう生きるか／吉野源三郎(原作)／羽賀翔一(漫画)
- 火花／又吉直樹
- こころ／夏目漱石
- 夏と花火と私の死体／乙一
- GOTH 夜の章／乙一
アニヲタwiki？ 知ってるわ。追記・修正よね。
- 図書委員長好き。スタイルも良いし（クズ） -- 名無しさん (2018-07-18 11:38:24)
- 一定のゲス＆ポンコツ可愛い面白さがあったので唐突に完結したことに驚いた。同作者の「ライト姉妹」も同時期に完結したから多分「私がモテないのは～」に専念するためなんだろうね。書き下ろし分で中々進展していて良かった。 -- 名無しさん (2018-08-28 14:39:03)
- にわか曝して凄い早口になるおーり好き -- 名無しさん (2018-08-28 15:21:17)
最終更新：2023年12月18日 21:30
