SCP-1500

登録日:2018/06/17 Sun 14:39:49
更新日:2024/04/12 Fri 23:12:23
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我らの親愛なる友人、ザカリー・キャラハンに乾杯!



SCP-1500は、SCP Foundationに登場するオブジェクトのひとつ…というか1人。
オブジェクトクラスはSafe。


SCP-1500は植物のような性質を持ったヒト型生命体。
本来はZachary Callahan(ザカリー・キャラハン)という、肥満の白人男性だった。


……えっ?知り合い?

そうですか、あなたもザカリーの友達でしたか。
最近会えなくて寂しかったという人も落ち着いて続きを読んでもらいたい。


今のザカリーは皮膚にメラニンの代わりに葉緑体を持っていて光合成を行うことができ、一か所に長時間放置されれば「根っこ」を地面へ伸ばし、養分と水を吸い上げる。
まさしく植物人間である。

元々は病院で血液検査を行った結果、樹液よりも高い糖濃度であるという情報が財団の耳に入り、本人の希望もあって収容されている。

そう、現状は本人が希望した結果でもある。

SCP-1500ことザカリーさんはますます植物に近くなっていき、20██年1月15日、SCP-1500は自力で動くことさえも困難に。
調べてみるとザカリーの体細胞の周囲にセルロースの細胞壁が形成されていた。

現在の彼の体は非常にデリケート。
ちょっとしたことで傷つく繊細な身体になってしまったので、体の変化が完了するまで放置することにし、それを本人も望んでいる。


収容プロトコルも言ってしまえば植物同様に扱うことが定められている。
常に照明で照らされ、床には土を敷き詰め、貯められた雨水と粘土と養分の混合物がポンプで最低週2回送り込まれる。
日光による悪影響を防ぐため、収容室に窓は無く、ザカリーさんが怪我を負わないように何があっても人が入ることは禁止。
電球が切れた場合も自動装置で交換される。

本人にもわからないし、会うこともできないので、超常的な特性の起源を探る試みは無駄骨だろうと思われる。


ついでながらこのザカリー君、妙に顔が広い人物だった。
子供の頃に彼と遊んだり、世話になったりした人は、何の偶然か多くが政治家や軍人の高い階級に上り詰めているらしい。
現にどこぞの上院議員は子供の頃「Zach Callahan」という人物と釣り旅行に行ったことがあると演説の中で仄めかした。
さらにさらに、なんと財団の関係者にも彼の知り合いがたくさんいるという。

なかなかにやり手の人物だったのだろうが、今は彼自身が静かな生活を望んでいる。
会えないのは寂しいだろうが、できればそっとしておいてあげよう。





ザカリーを知ってる人も知らない人も追記修正をお願いします。

SCP-1500 - ザカリー・キャラハン
by Anaxagoras
http://ja.scp-wiki.net/scp-1500
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最終更新:2024年04月12日 23:12