空牙団(遊戯王OCG)

登録日:2018/05/25 (金) 16:35:60
更新日:2024/02/21 Wed 18:10:11
所要時間:約 10 分で読めます






空牙団、参上!



空牙団とは、遊戯王OCGに登場するカードカテゴリの一つである。



概要

遊戯王OCG10期のデッキビルドパックである「ダーク・セイヴァーズ」にて初登場。
アニメには登場しない、OCGオリジナルのテーマ群となっている。

同時期に登場した閃刀姫とは逆に、ひたすらモンスターを展開して数で圧す、物量戦が持ち味となっている。
特殊召喚に関する効果を全てのモンスターが持っており、下級は展開とアド稼ぎ、上級は制圧と攻撃を担当する。
また、カテゴリではあるが属するモンスターは種族・属性ともバラバラであり、「群雄割拠」などが思いっきり刺さる。

英語名は「Fur hire」。直訳だと「毛皮の雇われ」、意味としては「獣人の傭兵たち」と言ったところだろう。
また、「○○ for hire」だと「雇われの○○」という意味になるのだが、TCG版の空牙団のテキストはこの言葉遊びのためにテキストの形式が変えられており、本来は「Fur hire ○○」となるべきところが「○○ fur hire」になっている。

設定では、普段は母艦であるファンドラで世界の空を駆け廻る傭兵集団で、団員達はトラブルに遭遇した場合、真っ先にバックアップを要請するよう訓練されているらしい。


カード性能

下級モンスター

主に展開を担当する。
共通効果として、メインフェイズに同名カード以外の空牙団を手札から特殊召喚する効果と、自分がいる時に他の空牙団が特殊召喚された場合の効果を持つ。

  • 空牙団の伝令 フィロ
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 0/守 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の伝令 フィロ」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合、
自分の墓地の「空牙団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、
フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。
固有効果は空牙団の蘇生。守備表示限定なのでリンクモンスターは対象外だが、「空牙団を特殊召喚する」という一点が何より大きい。
共通効果で呼んできた方のトリガーを引けることに加え、空牙団が3体並ぶのでフォルゴのリンク召喚もスムーズにつなげることができる。
コイツ自体がレベル1なので、「ワン・フォー・ワン」を空牙団をコストとして使えばリクルートと蘇生先の用意を同時に行える。

  • 空牙団の撃手 ドンパ
効果モンスター
星2/風属性/獣族/攻 500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の撃手 ドンパ」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
固有効果は単体除去。対象を取る破壊、と防がれやすいが、他の下級空牙団同様自分の効果でトリガーを引ける。
モンスターの除去にはうってつけだろう。
このカードに限った話ではないが、A・ジェネクス・バードマンなど、自分のモンスターをバウンスするモンスターと相性が良い。展開後にバウンスされても、展開した方の空牙団の効果でまた出て来られる。

  • 空牙団の飛哨 リコン
効果モンスター
星2/風属性/獣族/攻1000/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の飛哨 リコン」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合、
フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
固有効果はセットカードの破壊。露払いには向いているものの、特殊召喚がトリガーである都合上妨害されやすい。
囮と割り切るのも一つの手。

  • 空牙団の剣士 ビート
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1200/守 500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の剣士 ビート」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
デッキから「空牙団の剣士 ビート」以外の「空牙団」モンスター1体を手札に加える。
固有効果は空牙団のサーチ。
カテゴリ縛り以外の制限は何もなく、空牙団においては重要なカードの一つ。戦士族であるため「増援」「戦士の生還」に対応しており、手札に持って来やすいのが長所。
他の下級空牙団がいれば、こいつを出すだけでビート→下級→別の空牙団、と繋ぎ、モンスターが一気に3体並ぶ。

  • 空牙団の舵手 ヘルマー
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 0/守2000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の舵手 ヘルマー」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合、
手札から「空牙団」カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
固有効果は空牙団をコストとしての手札交換。このカードと展開したカードと捨てるカード、で3枚消費して1枚ドローでは割に合わないが、シールの効果でサルベージすれば多少は軽減できる。
それでも優先度は低いので、投入するとすればピン差しが安定か。

  • 空牙団の参謀 シール
効果モンスター
星4/闇属性/獣戦士族/攻1600/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の参謀 シール」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合、
自分の墓地の「空牙団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
固有効果は空牙団のサルベージ。
序盤では持て余しやすく、空牙団は特に墓地を利用するカテゴリでもないが、反面手札に強く依存するため、あって困る効果ではない。

  • 空牙団の闘士 ブラーヴォ
効果モンスター
星4/炎属性/爬虫類族/攻1900/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
手札から「空牙団の闘士 ブラーヴォ」以外の「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
自分フィールドにこのカード以外の「空牙団」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
フィールドの全ての「空牙団」モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで500アップする。
固有効果は空牙団の全体強化。コイツ自体もアタッカーとして十分な打点を持ち、さらに効果で攻撃力2400にアップするが、後から出て来た空牙団は強化されないため、出来る限り展開のラストにコイツの効果を使いたいところ。ただし、空牙団であれば敵味方を問わず強化されるので、ミラーマッチの際は注意。
スネーク・レインで大量に墓地へ送れるので【フレムベル】に投入するのもあり。

  • 空牙団の積荷 レクス
効果モンスター
星2/地属性/恐竜族/攻 300/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「空牙団」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドに「空牙団」モンスターが存在する場合、
自分・相手のメインフェイズに墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の「空牙団」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
対象のカードがモンスターの場合、手札に加えず特殊召喚する事もできる。
共通効果を持たない空牙団。
見た感じ生まれたばかりであり、どうやら「積荷」の卵が孵ってしまったようだ。
まだ赤ん坊であり他の空牙団のような戦闘も出来ないという意味でも「荷物」というダブルミーニングも兼ねているのかもしれない。
まぁ見ての通りお荷物とは言えない超強力カードなのだが。

(1)は空牙魔法・罠カードのサーチ。
今までサーチできなかったカードをサーチでき、特に《新風の空牙団》をサーチして展開を連鎖することができる。

(2)は空牙団のサルベージまたは蘇生。
下級空牙団の(2)や上級・最上級空牙団の(1)を相手ターンに発動する事も狙える。

どちらの効果もカード・アドバンテージを稼ぐ優秀な効果であり、
カードを湯水のごとく消費させる本デッキにとっては非常にありがたい一枚になる。


上級

特殊召喚時の誘発効果としてフィールドの空牙団の数を参照する効果と、もう一つの効果を持つ。

  • 空牙団の孤高 サジータ
効果モンスター
星5/風属性/鳥獣族/攻1200/守2400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
「空牙団の孤高 サジータ」以外の自分フィールドの
「空牙団」モンスターの種類×500ダメージを相手に与える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はこのカード以外の自分フィールドの「空牙団」モンスターを効果の対象にできない。
誘発効果は自分以外の空牙団の数×500のバーン、もう一つの効果は他の空牙団への対象耐性付与。
攻撃力が低いのが難点だが、それゆえにリクルーターや「地獄の暴走召喚」に対応している。2体並べれば対象耐性が完全になるが、全体除去や戦闘で吹き飛ばされるので対策は怠りなく。
空牙団は展開力に優れるため、〆にコイツを持って来れば2000バーンを叩き込め、終盤なら引導火力も見込める。

  • 空牙団の豪傑 ダイナ
効果モンスター
星6/地属性/獣戦士族/攻2500/守1400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドの「空牙団」モンスターの種類の数まで相手の墓地のカードを選んで除外する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手は他の「空牙団」モンスターを攻撃対象に選択できない。
誘発効果は墓地除外、もう一つの効果は他の空牙団への攻撃選択阻害。
墓地除外が響くデッキは現在の環境ならかなり多く、キーカードが1枚外されるだけでも一手遅れかねない。
2番目の効果で他の空牙団を攻撃から守れるが、自身もあまり攻撃力が高いわけではないので、コンバットトリックを仕込むか、ブラーヴォを特殊召喚して牽制するなどの対策が必要。効果除去を待ち構えてカウンタートラップに引っ掛ける囮にするのも手。

  • 空牙団の叡智 ウィズ
効果モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻1600/守2800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分は「空牙団の叡智 ウィズ」以外の自分フィールドの「空牙団」モンスターの種類×500LP回復する。
(2):相手が魔法・罠カードの効果を発動した時、
手札から「空牙団」カード1枚を捨てて発動できる。
その発動を無効にする。
誘発効果はライフ回復、もう一つの効果は空牙団をコストとした魔法・罠へのカウンター。
この手の効果では珍しく、「カードの発動」ではなく「効果の発動」を無効にするので、永続カードや墓地発動でも、チェーンブロックを作るなら潰せる。ただし、無効にするだけで破壊はしないので、タイミングに注意。
属性や触手の伸びたフォルムからして、恐らくタコの魚人。

  • 空牙団の英雄 ラファール
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
「空牙団の英雄 ラファール」以外の自分フィールドの「空牙団」モンスターの種類の数だけ自分のデッキの上からカードをめくる。その中のカード1枚を選んで手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。
(2):相手がモンスターの効果を発動した時、
手札から「空牙団」カード1枚を捨てて発動できる。
その発動を無効にする。
誘発効果は擬似強欲で謙虚な壺、もう一つの効果はモンスター効果へのカウンター。
空牙団の天敵である幽鬼うさぎを自前の効果で潰せる上、打点も高く、さらに誘発効果で手札を補充できるため、真っ先に特殊召喚したいところ。下級の空牙団がいればあっさりと呼び出せる。
恐らく空牙団のリーダー。

リンクモンスター

  • 空牙団の大義 フォルゴ
リンク・効果モンスター
◀   ▶
リンク3/闇属性/獣族/攻2400
種族が異なるモンスター3体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
このカードはリンク素材に出来ない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。そのリンク素材としたモンスター3体とは異なる種族の「空牙団」モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
(2):相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。その後、自分フィールドの「空牙団」モンスターが3種類以上の場合、自分はデッキから2枚ドローする。
ソウル・フュージョンに収録された空牙団のリンクモンスター。
種族がバラバラで展開力の高い空牙団ならばリンク召喚は容易で、リクルート効果により消耗もある程度フォローできる。ただし、リンクモンスターゆえに「烈風の空牙団」「空牙団の修練」に対応しないのが痛い。
特筆すべきは(2)のドロー効果で、相手のカードが破壊されればドローができる。さらに、空牙団がこのカードを含めて3種類いれば追加で2枚ドローできるため、最大で3枚ドローできることになる。手札消費の荒い空牙団にとっては非常にありがたい能力であり、かつ空牙団はリンクマーカーに依存しないため、このカードを維持できればかなり安定した戦いが可能。


  • 空牙団の懐剣 ドナ
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/地属性/獣戦士族/攻1600
種族が異なるモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの「空牙団」モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(2):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
リリースしたモンスターとは元々のカード名が異なる「空牙団」モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで特殊召喚する。
リンクモンスターをリリースして発動した場合、さらにもう1体選んで特殊召喚できる。
ダークウィング・ブラストに収録された2体目の空牙団のリンクモンスター。
フォルゴ同様に異なる種族のモンスターを素材の要求するが、リンク2のためEX含めて種族統一したデッキでもなければ空牙団以外のデッキでも出しやすい。
(1)の効果は自分の空牙団と相手のモンスターを1体ずつ破壊。
展開力に長けた空牙団ならコストの確保は容易で、シールのサルベージや烈風の空牙団による蘇生でコストにした空牙団の回収も出来る。勿論、自身をコストにする事も可能。
(2)の効果は自分のモンスター1体をリリースして同名以外の空牙団を手札・墓地から特殊召喚。リンクモンスターをリリースした場合更にもう1体特殊召喚出来る。
こちらも展開力に長けた空牙団ならコストの確保は容易。リンクモンスターをコストにすれば2体まで出せるので空牙団を適当なリンクモンスターにしてその効果を使った後に素材となった空牙団達を戻す事も可能。こちらも自分をリリースして発動出来る。何気に2体同時ではなく1体ずつ特殊召喚するので発動させたい空牙団の誘発効果を選べるのもポイント。

特に(1)の効果の汎用性は高く、自分もコストに選べる事から【空牙団】以外のデッキでも相手のカードを道連れに自殺する事が可能。
特に“自分の場にモンスターがいない”状況が重要となる【クシャトリラ】では能動的に自分の場を空けられる事が非常にありがたく、サーチ効果持ちのクシャトリラの特殊召喚条件を満たせるだけでなく、妨害として相手から押し付けられたモンスターを適当なモンスター(主にライズハート)と合わせてこのカードの素材にする事で処理できると言う替えの聞かない役割を果たしている。その影響で何処かのキノコ人間が注目される事になるがそれはまた別のお話

魔法・罠カード

  • 飛竜艇-ファンドラ
フィールド魔法
(1):自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。
このターン通常のドローを行う代わりに、デッキから「空牙団」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分フィールドに「空牙団」モンスターが5種類以上存在する場合、
フィールドゾーンのこのカードを墓地へ送って発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。
専用フィールド魔法。ドローの代わりの空牙団サーチと、相手の場のカードの全体破壊効果を持つ。
空牙団は手札にあってこそ意味のあるカードばかりなので有用ではあるが、発動して次のターンまで維持しないと意味がないのは辛い。「メタバース」「終焉の地」「ポップルアップ」なども併用すべきか。
また、全体除去を使うとダメージを与えられないというデメリットもかなり痛い。そもそもこの効果を使える状況なら、展開した空牙団でエクシーズなりリンクなりで除去のできるモンスターを呼べば済むので使いどころは難しい。
イラストに描かれているのはクジラを象った空中帆船。空牙団はこれに乗って世界を飛び回っている。

  • 烈風の空牙団
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「空牙団」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
専用の蘇生カード。守備表示での蘇生になるが、空牙団の中には守備力の方が高い連中も多いので大したデメリットではない。
速攻魔法なので、ダブった場合は1枚を自分の、1枚を相手のターンで使うのも良いだろう。
相手のターンに空牙団モンスターの効果を能動的に使う手段の一つなので、覚えておきたい。

  • 新風の空牙団
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分は「空牙団」モンスターでしか攻撃宣言できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターよりレベルが1つ高い、
またはレベルが1つ低い「空牙団」モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。
烈風が蘇生ならこちらはリクルート。空牙団限定で速攻版のトランスターン/ダウンビートをかますと思えばいい。
空牙団以外での攻撃はできないので、ラッシュをかけたい時には注意。

  • 空牙団の修練
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「空牙団」モンスターが、戦闘または相手の効果で破壊された場合、
そのモンスター1体を対象として発動できる。
デッキからそのモンスターの元々のレベルより低いレベルを持つ「空牙団」モンスター1体を特殊召喚する。
空牙団モンスターを擬似リクルーターとする永続罠カード。
効果の関係でラファールを呼ぶことは出来ないのと、下級空牙団の固有効果はダメージステップに使えないことに注意。
また、破壊された空牙団を対象に取るため、効果処理のタイミングでその時存在したゾーンから移動させられると不発になる。



相性の良いカード

空牙団は属性・種族・レベルがバラバラであるため、それらのサポートは使いづらい。

  • 増援、戦士の生還
キーカードとなるビートをサーチ・サルベージ出来る。
とにかく迅速に大量の空牙団モンスターを手札に確保することが何より重要なこのデッキにおいて狙った空牙団カードを素早くサーチできるビートを最序盤に引き込めるかどうかは生死を分ける分水嶺といっても過言ではない。
絶対に投入しておくこと。

  • 名推理
空牙団はレベルがばらけているため予想しづらく、成功しやすい。

  • 強欲で貪欲な壺
御存じハイリスクドローソース。ビートで必要なカードをサーチしてから使いたいところ。

  • 烏合の行進
獣族・獣戦士族・鳥獣族の種類だけドロー。
発動するターンは他の魔法・罠が使えないが、空牙団はモンスター効果で展開するためリスクは少ない。

  • ドロー・マッスル
手札を補充しつつモンスターを守る。展開の要である下級空牙団を守るのに使いたい。

  • 貪欲な壺/瓶
墓地に落ちた空牙団を回収しつつ手札を補充できる。空牙団はとにかく手札がないと回らないので、ドローソースは重要。

  • 雪花の光
フルモン型の構成になるが、空牙団はモンスター効果だけでも動ける。デッキ自体の戦術が狭まるのは留意すべし。

  • 半魔導帯域
互いのメインフェイズ1の間、対戦相手による効果除去を封じる。空牙団は相手のターンにはあまり動かないので、相手への耐性付与はある程度スルー可能。安全に展開するための手段として用いるのが○。

  • 撤収命令
自分のモンスターを全バウンス。空牙団の特殊召喚時効果を再利用できるため、除去を回避するのに使いたい。

  • 鎖龍蛇(さりゅうじゃ)-スカルデッド
展開力に優れた空牙団ならば楽に呼び出せる。
展開効果を持つためデッキの動きを邪魔せず、4体でリンク召喚すれば手札交換によって空牙団の戦術を補助できる。

ドンパとリコンでエクシーズ召喚できる。このデッキでは高打点のラファールを簡単に呼び出せるため、トークンと合わせれば1ターンキルが視野に入る。手っ取り早く呼ぶならレスキューキャットの出番。

獣・獣戦士・鳥獣と、空牙団のメインとなるモンスターと同じ種族を要するカテゴリ。サポートをある程度共有できる上、リンクモンスターの性能が優秀なので戦力拡大に一役買ってくれる。

  • 各種蘇生カード
墓地に落ちた空牙団を再利用し、効果でさらなるアドバンテージを稼ぐために使う。相手のターンに動きたければ罠カードが良いだろう。

  • 各種除去カード
メタ系のカードを外すのに使う。永続罠に対しては、こちらの動きも狭まるが「王宮のお触れ」も検討したい。

  • センサー万別
群雄割拠とは逆に同じ種族のモンスターは同時に1体までしか存在できなくなる永続罠。
空牙団は種族がバラけているため影響を受けにくい。


弱点

  • ハンデス
手札の枯渇はほとんどのデッキの弱点だが、空牙団の場合手札がないと本当に何も出来ないため、X-セイバー辺りは天敵となる。

  • 特殊召喚メタ
これまたこのデッキに限ったことではないが、特殊召喚が出来なくても機能停止する。汎用除去カードで対応したい。

  • スキルドレイン
フィールドで効果を発動することで意味を成すカードばかりなのでこれも天敵。

  • 御前試合、群雄割拠
それぞれフィールドの属性、種族を1種類に限定する永続罠。これがあると展開自体出来ず圧殺される。先攻で張られて除去手段がなければ諦めるしかない。


余談

  • 空牙団と閃刀姫
空牙団が登場した「ダーク・セイヴァーズ」には、同じく新規カテゴリとして「閃刀姫」が収録されている。
みんなで協力して戦う空牙団に対して、閃刀姫の特徴はレイちゃんぼっち孤軍奮闘。
リンクモンスターのみで戦うことを目的としている。
「メインモンスターゾーンを使わないカテゴリ」と「メインモンスターゾーンを埋め尽くすカテゴリ」という非常に対照的な2テーマとなっており、公式でも比較されてたりする。
あなたはどちらが好みだろうか?
ワンプッシュ人気投票では閃刀姫が圧勝してたけど。




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最終更新:2024年02月21日 18:10