サンチョ(DQⅤ)

登録日:2011/06/28 (火) 13:21:30
更新日:2024/01/22 Mon 23:16:52
所要時間:約 4 分で読めます




坊っちゃん 私を仲間に入れてくださるんですね。

それでは はりきって行きますぞ!

◆概要

ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁の主要人物。
CV:塩屋浩三(CDシアター)/稲田徹(ライバルズエース)

丸い体型と、背中に大きな荷物をかかえたその姿はどこか前作の転売厨ことトルネコに近いものがある。
初期装備は大金槌にお鍋の蓋、ステテコパンツにシルクハットというコーディネート。
どう見ても変質者です。本当にありがとうございました。

主人公の父パパスの召使で、主人公のことは「坊っちゃん」と呼んで我が子のように面倒を見ている。
時折、主人公の母マーサのことを口にして懐かしがるものの、具体的なことは語ろうとしない。


◆戦闘面

HP、力がよく伸びる上に重装備も可能なためアタッカーとして使っていける。
一方で素早さやMPはあまり伸びない。

装備品は魔神の鎧や破壊の鉄球、魔神の金槌等があり結構豊富。
元々本作は物理アタッカーが優遇されているので、人間系のキャラの中では比較的強い部類に入る。
魔神の鎧による最遅行動でAIに高精度な回復をさせたり、星降る腕輪による高速化と鉄球の範囲攻撃で雑魚を散らしたり、金槌&刃の鎧+破滅の盾でメタル狩りをやらせたりと工夫次第で様々。
RTAでは貴重なHP300超えに加え、魔神の金づち+魔神の鎧で物理特化エースの1体として使われたりもする。


◆覚える呪文、特技

スクルト・ザキ・メダパニ・メガンテ・忍び足・盗賊の鼻・口笛・マホトラ・ラリホー・フローミ。

リメイク版では全て移動中専用ではあるものの忍び足・盗賊の鼻・口笛という3つの特技と探索の手間を省く呪文フローミが使えるようになった。
単純な戦力としてはゴレムスなど他の戦士系に劣るものの、これらの利便性の高さから連れて行く価値は十分にある。
特に仲間モンスター集めの際には口笛が便利。

ちなみに本作の人間キャラの中で特技が使えるのはサンチョのみ。
また、装備できるものの中にも他のキャラだとモンスターしか装備できないようなものが装備できたりする。
これらの点から「サンチョは元々モンスターだったのでは?」という疑問の声が、一部ファンから時折聞こえることも。


以下ネタバレ



◆来歴

サンチョは元々グランバニア出身で、国王パパスの家臣。
主人公が生まれてすぐに拉致された王妃マーサを取り戻すべく、パパスに付き従って旅へ出た。

パパスは赤子の主人公を置いていくつもりだったが、火がついたように泣き出し止まらなかったたために断念。
しかし旅に出る以上は何があるか分からないため、グランバニアに帰るまでは王子という身分を主人公には打ち明けないこととした。
サンチョもパパスの召使いということになっておき、サンタローズの村に居を構えて2人を支え続ける。

主人公が6歳になった頃、パパスはサンタローズの隣国ラインハットの王に呼び出される。
いつものように主人公を伴って出立し、サンチョもいつものように見送った。
それが今生の別れになるとも知らずに…。

妙な胸騒ぎがしてすぐに2人のあとを追うサンチョだったが、時すでに遅し。
パパスはラインハットの王子ヘンリー誘拐事件へと巻き込まれた末に命を落とし、主人公も行方不明となる。
更にパパスが王子誘拐犯という濡れ衣を着せられたことで、サンタローズまでもがラインハットによって焼き討ちにされてしまった。

途方に暮れたサンチョはグランバニアに戻り、失意の日々を過ごす。



しかし10年後のある日、思わぬ来客が。
死んだと思っていた主人公が立派に成長し、さらにまで連れてサンチョの家を訪れたのである。

サンチョは感激のあまり泣き崩れ、主人公がグランバニア王子であるという事実を初めて打ち明け、ぜひ父の後を継いで国王になって欲しいと頼む。
でなければ、亡きパパス王に顔向けが出来ないから。

幸いパパスの弟である現国王オジロンは譲位に積極的であり、大臣の横槍はあったものの滞りなく新王は誕生した。
すでに懐妊していた花嫁の出産、つまりは王子王女の生誕も重なり、盛大な祝賀が行われる。
主人公は勿論サンチョにとってもまさに幸福の絶頂だった…が、それはまたしても一夜にして打ち砕かれてしまう。
花嫁が攫われ、そのあとを追った主人公も行方不明になってしまうのだ。

まるで丁寧に再現された悪夢のような出来事に、サンチョは歯噛みする。
繰り返させてなるものかと国を挙げた捜索に乗り出し、同時に生まれたばかりの王子・王女を守りつつも育てる日々。
王子が幼いながらも伝説の勇者として、王女が魔物使いとして覚醒した後は、2人を連れての果てしない旅路。
それらがようやく実を結ぶのは、実に8年も経ってからのことだった。



…主人公も波瀾万丈の人生と言われるが、サンチョも相当な苦労人である。
そしてその苦労は、常に主君とその息子や孫たち、ひいては祖国グランバニアのために向けられてきた。誠の忠臣に乾杯。

以降はグランバニア国内に待機しており、酒場での号令ひとつで自由に連れ歩くことが出来る。





◆サンチョの憂鬱


あの時 私もいっしょに ラインハットへ行っていれば……。

……今さらですよね。ははは……。

ラインハットに関してはかなり思う所があるらしく、リメイク版でラインハットに連れて行き会話すると
「胸がはりさけそうになる」
「だから私はここへは来たくなかった」
「このお城にいるっていうだけで疲れる」
など、珍しく言葉を荒げる。
主君が命を落とした原因であり、さらに汚名まで着せて何の罪もない村を滅ぼした国なのだから無理もない。
ゲマやニセ太后といった魔物が騒動に便乗していた面もあるが、便乗されるような背景を抱えた国であったこともまた事実。

主人公の娘によると、主人公を探している最中ですらラインハットには足を踏み入れようとしなかったらしい。
(パパスの汚名はヘンリーが全力で晴らしたと思われるため、サンチョが訪れても外交的な問題はない筈である)
ラインハットの住民は主人公を探すグランバニア兵士を見かけたと言っているので、捜索そのものはしていたようだ。

もっとも、ラインハットを恨み続けたところで仕方がないこともまた理解しており、
「頭ではわかっているのですが…」
「いつまでも情けないことで申し訳ありません」
など、わだかまりを捨てられない自分を恥じる様子も見せている。

いや本当、アンタはよくやったよ…。パパス時代と合わせたら20~30年くらい探し続ける人生だもん…。

ちなみにヘンリーやその息子コリンズ王子に対して愚痴ったりもしているが、
それはわだかまりと言うよりは、王子の生意気で悪戯好きな性格及び親のしつけの問題に関してであり、
ヘンリー本人の性格については「主人公が行方不明になった時、たいそう心配したと聞いてるから、一度お礼を申し上げては」と提案したり、
王位に就かなかった点を「欲のないお方。そこが主人公と気が合うところなのか」と評価している様子。




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最終更新:2024年01月22日 23:16