ヤジロベー(ドラゴンボール)

登録日:2018/05/11 Fri 17:18:46
更新日:2024/04/24 Wed 23:28:37
所要時間:約 8 分で読めます






きょうは変な日だぜ…
やけにつよいやつと出くわすな…


ヤジロベーとは、漫画『ドラゴンボール』の登場人物である。



人物

日本刀を携え各地を旅している風来坊。後にカリン塔に居座るようになる。
エイジ735年生まれ悟空より2歳上。身長は165cmで体重は78kg。
趣味は釣り、狩猟、昼寝。好きな食べ物は野豚の丸焼きで好きな乗り物はエアカー。ちなみに彼のエアカーはどこかからかっぱらってきたものである。
恰幅のいい体格で縦縞の着物を着用。脇に差している日本刀は切れ味抜群であり、魔族を一刀両断したり、サイヤ人の戦闘服を切り裂く事も出来る。
声はクリリンと似ており、作中でも悟空から突っ込まれている。アニメ版では威勢のいい名古屋弁を喋っている。
ちなみに声がクリリンと似ているのは、原作者の鳥山先生「クリリンの死によって田中さんの声がもう聞けなくなるのは寂しいと思ったので、田中さんにヤジロベー役を頼んだから」であり、アニメで名古屋弁を話すようになったのはクリリンとの演じ分けのためである。

ドラゴンボールを拾って首にかけていた事でそれを探しに来た悟空と出会い、一緒に戦ううちに仲間となる。

太っているだけに大食漢であり、悟空にも引けを取らないほど食い意地が張っている。
図太い所もあるが、根は臆病で小心者。一番嫌いな事が「死ぬこと」なので、ヤバそうな展開になってくると真っ先に逃げ出し、危険な戦いに巻き込まれそうになっても訊かれる前から不参加を表明する。
物臭な面もあり、サイヤ人襲来に備えて神様の下で修行を行なった後はすぐに修行用の重い服を脱ぎ捨てて気ままな狩猟生活を送っていた。
だがいざという時には捨て身の覚悟で敵に斬りかかるなど、たまに勇気を出して悟空達のピンチを救っている。

戦闘力は初登場の時点で第22回天下一武道会終了時の悟空と互角。初めて戦った際には悟空の本気の攻撃を受けても平然と起き上がるタフさを見せ、悟空から「こんな(自分の攻撃が)こたえねえやつは初めてだ」と内心驚かれていた。
(ヤジロベーの方も「こんな強い奴は初めてだ。」と悟空の強さに驚いていた。)
このタフさはかなりのもので後のシンバルとの戦いでも攻撃を受けてもまるでこたえず(初戦で彼のタフさを知っていた悟空が平然と立ち上がってきたヤジロベーに驚くシンバルを見てニヤニヤしており悟空からも認められている)
弱っていたとはいえベジータから攻撃されても一時的にダウンはしたが殆どダメージを受けた様子はなかった。
また悟空を背負ったままカリン塔を約半日でよじ登り、「とんでもないやつじゃな」とカリンを驚愕させていた。
これだけでもかなりの素質を持っていた事がうかがえるが、修行嫌いな性格が災いし、最終的な戦闘力はサイヤ人編時点の970となった(栽培マンより低く、フリーザ軍の一般兵にも普通に負けそうなレベル)。
神様の下で修行を積んでいるので気を感じ取る事は出来るが、気功波系の技や舞空術は習得していない。
ということはヤジロベーは毎回あのカリン塔にしがみついて上り下りしているのだろうか…
そのため戦いが激化していくにつれ徐々に戦闘に参加しなくなるが、その代わりにカリンや神様のメッセンジャーとして悟空達に仙豆を持ってくるようになる。


原作での活躍


  • ピッコロ大魔王編
朝メシを食べようと巨大魚を焼いていたが、目を離した隙に悟空に食べられてしまう。
焼き魚を食べられた事で悟空の事を怒るが、首からドラゴンボール(3年前に拾った一星球)をかけていた事で悟空にピッコロ大魔王の一味と勘違いされ、彼と勝負をする事となる。
その勝負中に誤解は解けたものの、今度はそこにピッコロ大魔王の手下であるシンバルが出現。シンバルがボールを狙っていたので、悟空とのじゃんけんに勝ちシンバルとの勝負を始めた。
シンバルの出す光線に手こずる場面はあったものの難なく彼を一刀両断し、さっきの魚の代わりにそれを焼いて全部平らげた。
ちなみに後に現れたタンバリンも同じようにして食べようと考えていたが、悟空が怒りのあまりタンバリンを木っ端微塵にしてしまったため「どうしてくれるんだ」などと文句を言っていた。

ピッコロ大魔王がやってきた時には、直後に彼の恐ろしさを思い出して悟空にボールを押し付け、すぐに物影に退散。
ピッコロ大魔王が去った後は、やられた悟空の墓を作ってやろうとするが、悟空が辛うじて生きていたので、彼の頼みでカリン塔まで行く事に。
聖地カリンに到着後は悟空を背負ったままカリン塔を登り、そこでカリンと対面する。(この後仙豆をしこたま食ってしまい、腹が膨れて苦しむ羽目になった)
悟空が超神水を飲もうとした時には「悟空が死のうが知ったこっちゃない」と言いながらも最初は飲むのを止めようとし、悟空がそれを飲んで6時間近く苦しんでいる間も彼の事を見守り続けた。
悟空が苦しみに打ち勝ち隠されたパワーを引き出した後はカリン塔に残り、勝負がついた頃にキングキャッスル跡地に現れる。
そして悟空を連れて再びカリン塔へ戻り、戦いで消耗した悟空をカリンに治してもらった。

  • 第23回天下一武道会編
カリン塔に登ってきたクリリン達に誘われ天下一武道会の予選に参加。
恥ずかしく負けた時のために覆面をして参加するが、予選で当たったシェン相手にみっともなく負け予選敗退となってしまう。
だがヤジロベーはシェンがただ者ではないと見抜き、「予選であんなすげえやつとあたっちまうなんてよ…」と吐き捨ててその後は観客席で試合を観戦していた。
ちなみにシェンの正体は神様だったのでヤジロベーの勘は正しかったが、シェンは一見普通のオッサンだったので、彼に負けたヤジロベーの台詞を聞いた誰もがただの負け惜しみと思った事だろう。
悟空vsマジュニア(ピッコロ)戦の際は決着がつくまでずっと隠れており、悟空が優勝した後でひょっこり顔を出して彼に仙豆を渡していた。
この時は悟空の仲間達とアナウンサー以外の人間は全てその場から逃げ出していたので、自分で地面に穴を掘って隠れて見守っていたヤジロベーはむしろ根性があると言えるだろう。
悟空がピンチになった時にさっさと仙豆渡せばよかったのではとか言わない。クリリン達が助太刀に入ろうとして失敗するくらいなのでヤジロベーが助太刀に入っていても失敗していた可能性も高いし、そもそも悟空が納得しないと思われる

  • サイヤ人編
悟空がラディッツと相打ちになって死んだ後、カメハウスに現れてカリンとあの世にいる悟空からの伝言をクリリンに伝える。ちなみにその際にクリリンに名前を「アルマジロ」だとわざとらしく間違えられた。
その後はクリリン達と神様の神殿で修行を積むが、修行を終えて仲間と別れた後は普通に狩猟をして暮らしていたので、他の仲間のような劇的なパワーアップは果たせなかった。
サイヤ人との決戦では悟空vsベジータの場面でようやく駆けつける。
だがただ物陰から見ていただけであり、悟空がかめはめ波でべジータを吹き飛ばした後でようやく姿を見せる。
その後は悟空にすぐに逃げるよう言われそそくさと退散するが、物陰に隠れながらも悟空とべジータの戦いを見守り続ける。
そこにやってきたクリリンに「大猿化したべジータの尻尾を切るために気をひいてくれ」と頼まれると、尻尾を切るのに失敗したクリリンに替わり勇気を振り絞って刀で尻尾を切り落とした。
地味にこのシーンはベジータ戦での大殊勲と言っていい行動で間違いなく、ヤジロベーが作中一番輝いた場面であろう。

そしてまた物陰に隠れてしまうが、べジータが倒れている悟飯に止めを刺そうとしていた時に再び飛び出していき、彼の背中を刀で切り裂いた。
だが倒しきれていなかったので反対に殺されそうになり、「ボ、ボク キミを尊敬してるんだ!!仲間にしてくんない!?」と命乞いをするも、キックとパンチでぶっ飛ばされそのまま失神した。
(当時ベジータが気息奄々だったためトドメは刺されなかった)

その後は悟空が何とか戦いに勝利し事なきを得るが、ピッコロでなく彼が生き残った事でブルマから不条理に悲観されてしまう事に。
悟空達と違って軽傷で済んでいたが、彼らが仲間を生き返らせるためにナメック星でドラゴンボール探しをしようと言い出した際には「絶対に行かない」と不参加を表明する。
その際にカリンから「だれもおぬしなんかにゃ期待しとらん」とハッキリ言われていた。
なお、悟空の妻でありながら悟空や仲間たちを蔑ろにするチチの態度にはさすがのヤジロベーも怒っており、悟空に「こいつ殴っていいか?」と尋ねている。

  • フリーザ編
サイヤ人襲来から6ヵ月後、出来上がった仙豆を手に悟空の入院する病院に現れ、悟空にそれを食べさせてケガを完治させた。

  • 人造人間、セル編
人造人間との戦いを控えた悟空達の前に現れ、カリンから預かっていた仙豆を手渡す。
まだ死にたくなかったのですぐにその場を去っていくが、スカイカーで移動中に人造人間に攻撃され、そのまま海へ落下する。
すぐに悟飯に救助され、その後は別の場所へ移動していく悟空達をブルマと一緒に見送った。
その際に「あんたなんともおもわないの!?」などと責められるが、舞空術を習得していなかったうえに移動手段のスカイカーも撃墜されたので「飛べねえんだよ オレは…」と一言だけ言う。さすがのブルマも急に常識的なツッコミを食らって困惑する事となった。
よくよく考えればあんなにホイホイ飛ぶのがおかしいのである
その後は嫌々ブルマに同行。セルゲームが開かれる事になっても例によって出場しようとしなかった。それでも「自分はいざという時に頼りになる」と強がってはいた。

  • 第25回天下一武道会、魔人ブウ編
この頃から口の周りに髭を生やし、マタギのような服装となる。今までと比べると出番は少なく、背景にちょっと登場するのみである。
魔人ブウが復活しても天界に避難せずにカリン塔へ残り、その後は地球の爆発に巻き込まれ死亡したが、後にドラゴンボールで生き返る。アニメ版では悟空の元気玉に協力していた。


アニメ版での活躍


『未来トランクス編』で初登場し、未来世界の彼も登場している。
アニメ版『Z』では未来世界の彼は人造人間との戦いで死亡した事になっているが、本作では瀕死の状態の時にカリンから最後の仙豆を貰い生き延びていた事が判明する。
その後はレジスタンスとしてトランクス達と一緒に人造人間達に立ち向かっているが、やはり臆病なので戦闘中はいつも隠れている。
この世界の彼も舞空術を習得しておらず、過去からやってきた悟空を救出する際に「飛べないから無理」と返していた。
『宇宙サバイバル編』では、力の大会に出場する亀仙人に究極技「萬國驚天掌」の実験台にされる。

『ベビー編』に登場。
究極ドラゴンボールの影響で地球が爆発する際、キビト神の能力でツフル星に瞬間移動した。

  • 劇場版
超サイヤ人だ孫悟空』などに登場。
こちらでも大体悟空達に仙豆を持ってくる役回りである。
特に『とびっきりの最強対最強』はカリン様が理不尽な癇癪を起して仙豆を渡そうとしなかったため、彼がカリン塔にいなかったらヤバかった。


余談

実は旧ジャンプコミックス版の背表紙の一枚絵に2回登場した事がある。
これは鳥山先生のミスであり、読者からの指摘でこのミスに気づき、コミックスに謝罪のコメントを載せている。
なお、新カバー版で新規の一枚絵が描かれた後もこの謝罪コメントは残っていたが、後にコミックスのコマに差し替えられている。

サイヤ人編から仙豆が急速に枯渇するようになったことについて「ヤジロベーがカリン塔に常駐するようになった時期と合致するため、彼が大量に食べたことが原因ではないか」とネタにされることがあるが、作中でヤジロベーが仙豆の味を好いていない描写があること、そもそもピッコロ大魔王編の後の3年間の間にZ戦士達はカリン塔に登っており、仙豆も使うようになったことからヤジロベーが犯人である可能性は極めて低いといえる。

キャラ付けや悟空と出会う経緯などは作者が好きだと発言したことのあるアニメ『未来少年コナン』のジムシィの影響が噂されている。

「ちくしょう!!!こんなことで死ぬんならもっと追記・修正しときゃよかったーっ!!!」


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  • カリン様
  • ベジータ戦のМVP
  • やる時はやる
  • 初登場が第22回天下一武道会~無印編終了まで
  • 天才

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最終更新:2024年04月24日 23:28