BORUTO‐ボルト‐

登録日:2018/04/14 Sat 04:10:03
更新日:2023/05/04 Thu 12:20:34
所要時間:約 27 分で読めます




『BORUTO‐ボルト‐』とは、漫画NARUTO‐ナルト‐』の主人公うずまきナルトの息子、うずまきボルトを主人公としたアニメ映画・漫画・テレビアニメ作品。
漫画、テレビアニメの正式タイトルは『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS』。

●目次


◆あらすじ

第四次忍界大戦から十数年後。
子供の頃からの夢を叶え、七代目火影に就任したうずまきナルトが統治する木ノ葉隠れの里。
ナルトの息子であるうずまきボルトは下忍として日々修行中。
ボルトの忍術の才能は誰もが認めるところだったが、彼はある悩みを抱えていた。

一番自分のことを認めて欲しい存在である父親のナルトは、火影の仕事に追われ毎日家に帰ることすら叶わない。
それどころか自分のことをろくに知りもしないくせに、会えばいつもお説教ばかり。
ついには妹のヒマワリの誕生日にさえ影分身で参加し、結局台無しにしてしまったナルトにボルトは怒り心頭となる。

そんな中、新たな忍の育成を目的とした「中忍選抜試験」の日が近づいていた。
最初は乗り気でないボルトだったが、試験には火影であるナルトも見に来ると聞き、チームメイトのうちはサラダ、ミツキとともに参加することを決める。

そんな折、カグヤの情報が記された巻物を抱えて、うちはサスケが里に帰ってくる。
どうしてもナルトを見返したいボルトは、ナルトのライバルであり、ナルトと唯一対等に戦えたとされるサスケに弟子入りを申し出る。

ゲームのレベル上げしかり、修行とか地味でめんどくさいことはやりたがらないボルトだったが、サスケに弟子入りする条件として螺旋丸の習得を命じられ、木ノ葉丸の指導の下、悪戦苦闘しながらも螺旋丸を発動させる事に成功。
さっそくサスケに螺旋丸を披露し、改めて弟子入りを志願するが、完成した螺旋丸はとても小さかった為、それをサスケに指摘されたボルトは、サスケに弟子入りを却下されたと勘違いして螺旋丸を「投げ捨てて」走り去ってしまう。

そんな時にボルトは、新しい忍具をつくる科学班班長のカタスケからいいコマだと目をつけられ、科学忍具を手渡される。
科学忍具の力で通常サイズの螺旋丸を披露し、サスケに正式に弟子入りしたボルトは、中忍試験が始まるまでの間サスケの元で修業を受ける。

科学忍具の力で順調に中忍選抜試験を勝ち上がったボルトだったが、本選の第二回戦でシカダイと当たった際に科学忍具の使用が発覚。
不正により試験失格となるも、その直後に大筒木モモシキ/大筒木キンシキが試験に乱入し、会場を無茶苦茶にした上、ナルトを連れ去ってしまう。

モモシキとキンシキに連れ去られた父を助け出すため、ボルトはサスケや五影達と共に異界へと突入。
異空間に突入後、無事ナルトの拘束を解き、今まですまなかったと謝る父に対し「そのままでいい。でもたまに帰ったら説教じゃなく昔話が聞きたい」と和解。

その後サスケ&五影達VSキンシキ&モモシキの戦いは苛烈を極め、ボルトはしばらく安全な場所で見守っていたが、敵を追い詰めた所で出世を狙うカタスケが科学忍具で術を放ち、モモシキが術を吸収してしまった事で形成が大きく逆転してしまう。
しかし機転を利かせたサスケがボルトに修行時に見せた消える螺旋丸を放つように指示を出し、うまく連携プレイでモモシキの意表を突く事に成功する。

そしてボルトはそのまま父の元に向かい、ナルトの力を借りて特大の螺旋丸を作りだしモモシキとの闘いに決着をつけた。


◆劇場版

劇場版『THELAST』のエンディング後に劇場版「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」として制作が発表された。公開日は2015年8月7日。

本作は「NARUTO新世代開幕プロジェクト」の集大成として公開前から話題となり、公開されると前作が記録したシリーズ最大の興行収入記録を塗り替える26億円を記録する大ヒットとなった*1

岸影様曰く『これ以上のものはもう僕には描けません!』
「『NARUTO』の仕事は忙しすぎたので、もうこれ以上は描けないから少しゆっくりさせて欲しい」ということらしい…


◆漫画・テレビアニメ

いずれも『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS』として連載・放送。

ジャンプフェスタ2016にて、2016年春から週刊少年ジャンプにて月一で連載されることが発表された。
原作者である岸影様は原作・監修という立場に退き、劇場版の脚本協力をしていた小説家の小太刀右京氏が脚本を、岸本氏のアシスタントを務めていた池本幹雄氏が作画を担当する。
漫画・アニメは幼少時代のボルトの話からスタートしているが、冒頭はなんと崩壊した木ノ葉隠れを舞台に青年ボルトが敵へと立ち向って行くと言う衝撃的な始まりをしている。
その為、NARUTOのような長期連載・長期放送を想定した大規模な企画と思われる。
2019年28号で週刊少年ジャンプの連載は終了し、7月よりVジャンプに移転連載開始。
第52話から岸影様自身が脚本を担当することとなり、小太刀氏は脚本担当から降板となった。

また、2016年4月に発売された21・22合併号には、岸本先生による特別読み切り「NARUTO-ナルト-外伝~満ちた月が照らす道~」が掲載された(本作漫画版1巻に収録)。
本作や外伝「七代目火影と緋色の花つ月」の前日譚であり、後にボルトのチームメイトとなる少年ミツキが主人公を務める。

そしてジャンプフェスタ2017にて、遂に、TVアニメ化決定が報じられた。
上記の月一連載版と同じのタイトルで、2017年4月より、テレビ東京系で放映開始。
『NARUTO-ナルト-』の連載20周年記念では原作者、岸本斉史の原案を元に「タイムスリップ編」が製作された。

放送時間帯はNARUTOと異なり、水曜日午後5時55分~だったが、2018年5月からはかつてのNARUTO枠である木曜日午後7時25分~に移動。
更に同年10月からは日曜午後5時30分~に移動した。

ちなみに岸影様が毎週脚本はチェックしており、OK出したものしかオンエアされていないと特番で語られている。

2023年3月で第一部の放送を終了。
その後『BLEACH 千年血戦篇』第1クール再放送や『NARUTO』新作エピソードなどの放送を挟んだ後、第二部を放送予定。


◆登場人物

【木ノ葉隠れの里】

第七班

猿飛木ノ葉丸を担当上忍として組まれたチーム。
班の番号は7班、結成時は3班であったがサラダの直訴により7班となる。
メンバーはうずまきボルト、うちはサラダ、ミツキ。
平和な世の中になって久しいため、通常任務は害獣駆除などの低ランクが主である。
ただし、個々の能力は高く、初受験である中忍試験では全員が第三の試験に進んでいる。

CV:三瓶由布子
本作の主人公。
前作『NARUTO』の主人公うずまきナルト日向ヒナタの間に生まれた息子。妹にうずまきヒマワリがいる。
ナルトの血を色濃く継いでおり、外見は良く似ているが、目の青色はこちらの方が鮮やか。
アカデミーを卒業後はサラダとミツキと共に猿飛木ノ葉丸が率いる第7班に配属されている。
詳細は項目を参照。

CV:菊池こころ
ボルトの幼馴染。
うちはサスケ春野サクラの間に生まれた娘。
外伝『七代目火影と緋色の花つ月』では主人公を務める。
ボルトとは逆に真面目な優等生タイプ。
幼馴染のボルトの事は「男って…… ほんっ…と バカだね」と若干呆れているものの、何だかんだ言って色々と気になるらしく、サクラの「またボルト?」という言葉からも、どうやらサラダは家では頻繁にボルトの事を話題に出している様である。ツンデレ?
母親のサクラとの関係は良好で、母娘というよりも姉妹のような雰囲気。サクラの仕事が忙しい事もあってよく家の手伝いをしている。
逆に家に殆ど戻らない父親のサスケを毛嫌いしていたが、外伝の『七代目火影と緋色の花つ月』で何とか和解した。
火影であるナルトには憧れており、将来の夢も火影になる事。ちなみにボルトに火影になった時は側近になって支えると宣言された際は顔を真っ赤にしている。
サスケ譲りの才覚で忍者学校で習う術は一通り会得している他、サクラ譲りの怪力も扱え、*2さらにはうちはの血継限界である写輪眼にも、上記の外伝で開眼している。一方で精密なチャクラコントロールは不得手らしく、そのため医療忍術は苦手。
幼馴染だけあってボルトと組んだ際のコンビネーションは抜群で、少しの合図で見事な連携技を見せている。
ちなみに掛けている眼鏡は本人は知らなかったが元『鷹』の香燐から贈られたもので、デザインも彼女のものとそっくり*3
そのせいで外伝では自分の本当の母親はサクラではなく香燐なのではないかと疑っていた。
忍者学校を卒業後はボルトとミツキと共に猿飛木ノ葉丸が率いる第7班に配属された。

  • ミツキ
CV:木島隆一
音隠れの里からやって来た転校生。
成績はボルト以上に優秀だが、世間知らずで少し天然気味。神出鬼没で気づいたら目の前にいる事も多い。
何故かボルトを「僕の太陽」と呼び執着しており、ゴースト事件でも事件解決に向けて共に行動していた。
ボルトの影響で以前より丸くなった事を認めていた。
天然ではあるが洞察力に優れており、サラダがボルトに好意を持っていることを察して何処へ去るという空気を読める一面もあるが、思った事をハッキリ言う空気を読めない時もある。
外伝『満ちた月が照らす道』では主人公であり、上記の執着の理由と、彼の出生の謎が明らかになる。
忍者学校を卒業後はボルトとサラダと共に猿飛木ノ葉丸が率いる第7班に配属された。

CV:高橋英則
第七班の担当上忍。三代目火影猿飛ヒルゼンの孫。
兄貴分であったナルトの縁からボルトとは古くからの付き合いで彼を大事にしている。
20代半ばで部隊を任されるまでになるが、我の強いボルトには過去の師であるイルカのように手を焼いている。
上忍と呼ぶに相応しい程の成長を遂げており、若くして螺旋丸や口寄せなど高等忍術、難易度Aの術を短期間でマスターしており、アカデミーでも憧れの存在となっている。
普段は真面目で普通に喋るが、その反動か酒癖が悪く、熱くなったり、ボルトにペースを乱されたりすると幼い頃の口癖出てしまう時がある。
詳細は項目を参照。

第十班

風祭モエギを担当上忍として組まれたチーム。モエギ班とも。
班の番号は10、奇しくもメンバーの親世代が所属していた班と同じ番号。
メンバーは山中いのじん、奈良シカダイ、秋道チョウチョウの三人。
山中、奈良、秋道の三家は「猪鹿蝶」と呼ばれ、先祖代々チームを組むのを伝統としている。

  • 奈良シカダイ
CV:小野賢章
ボルトとは幼馴染で数少ない本音を言い合える程の親友同士。
互いに相談に乗ることが多く、ゴースト事件解決にも協力していた。ゲーム仲間でもある。
奈良シカマルと砂暮れのテマリの間に生まれた息子。
外見・性格共にシカマル似だが、目だけはテマリに似ている。
母親のテマリの事は非常に恐れており、口癖は父親と同じく「めんどくせー」。
影縛りの術はもちろん、父親の頭脳を引き継いでいる。母親が得意とした風遁も会得しているが、当初はシカマルの顔を立てるため使用を控えていた。
忍者を時代遅れと思っており、政治家の道を進もうとしていたが任務を通して忍者を志すようになる。
卒業後はいのじんとチョウチョウと共に風祭モエギ率いる第10班に配属された。

  • 山中いのじん
CV:阿部敦
山中いのサイの間に生まれた息子。ボルトとシカダイの遊び友達でよくゲームをしたり、ハンバーガーを食べに行ったりとよくつるんでいる。
髪と瞳の色は母親のいの、肌の色は父親のサイ譲り。
父親と同じく口は悪いが本人に悪気はない。母親のいのの事は非常に恐れている。
両親たちから次世代の「猪鹿蝶」として修業を付けられているが、マイペース過ぎる他の二人に若干手を焼いている。
戦闘では主にサイから教わった超獣偽画を使うが、山中一族の秘伝忍術である心転身系の術も一応は使える模様。
超獣偽画はモノクロの墨画ではなくカラーになっており、父親のセンスは古いと思っている。
また一時スランプに陥り超獣偽画が使えなくなった際には、サイの助言でボルトの妹のヒマワリに弟子入りした。
何かと動物の類に好かれやすい体質の持ち主。
卒業後はシカダイとチョウチョウと共に風祭モエギ率いる第10班に配属された。

  • 秋道チョウチョウ
CV:白石涼子
サラダの親友。
秋道チョウジと雲隠れのカルイの間に生まれた娘。一人称は「あちし」。
マイペースな性格だが、イケメン好きかつ若干自意識過剰で異性からの視線を気にしている。
父親譲りの「倍化の術」や「肉弾戦車」などの秋道一族の術を用いるが、後者は女の子としてはあまり使いたくないらしい。
その一方、大らかな性格とマイペースぶりもあって、父と違ってデブ呼ばわりされてもさらりと受け流し、怒ることはない。
秋道一族の秘伝忍術であるカロリーコントロールも会得しており、使用すると激ヤセして母親のカルイに似た美少女に変身する。
「名づけて“超チョウチョウ蝶モード!!”
ただしチョウジと異なり不完全であるため、現状は見かけのみ。スリムになるだけでフルパワーは出せなくなるので、戦闘時には意味がないどころかマイナスになるのが難点。
卒業後はシカダイといのじんと共に風祭モエギ率いる第10班に配属された。

  • 風祭モエギ
CV:下屋則子
第10班の担当上忍。
元エビス班の紅一点。スリーマンセルを組んでいた木ノ葉丸とは現在も交流が続いており、少女期の頃と同様、彼を「ちゃん」付けで呼んでいる。
同性で同期のハナビとは、呼び捨てで呼ぶほど親しい仲。
水遁や土遁の他、本来は柱間細胞がなければ習得できないはずの木遁忍術を扱える。*4

第五班

伊勢ウドンを担当上忍として組まれたチーム。
班の番号は5で、第5班、第五班とも表記される。
メンバーは全員がボルトのクラスメイトで、メタル・リー、結乃イワベエ、雷門デンキの三人。

  • メタル・リー
CV:西谷亮
ロック・リーの息子。
ガイ譲りの『自分ルール』を承継した過酷な修行に明け暮れている。
どこか親に対して斜に構えているところがある他の新世代木ノ葉忍の面々と違い、父親のことは「パパ」と呼び尊敬している。父親の師であるガイも憧れの対象。三人で暑苦しく抱きしめ合う場面も。
リーにも負けない努力家で引き継いだ体術センスも悪くないのだが、あがり症で本番に弱く、それをゴーストにつけ込まれ暴走したこともあった。荒療治でなんとか体術に取り入れる形で克服しようと頑張っている。
ちなみに母親は不明。
卒業後はデンキとイワベエと共に伊勢ウドン率いる第5班に配属された。

  • 雷門デンキ
CV:一木千洋
ボルトのクラスメイト。
木ノ葉の大企業『雷門グループ』の御曹司。
気弱な性格で、本当は忍者になりたくなかったが、父親の命令に逆らえずアカデミーへ入学した。
ボルトとの出会いによって忍者を目指すようになり、気弱な性格も改善されつつある。ボルトを目標としている。
IT関係に強く、ハッキングでロックを解除するなど機械関係で活躍をみせる。
将来は科学分野を取り入れた新しい忍術を開発するという目標を持っている。
アカデミー定期試験で、イワベエと互いの苦手分野を教え合う機会があり、イワベエの協力で、苦手だった実技を克服した。
卒業後はリーとイワベエと共に伊勢ウドン率いる第5班に配属された。

  • 結乃イワベエ
CV:浜添伸也
ボルトのクラスメイト。
通称『ダブりのイワベエ』。
土遁を得意とし、実技では既に下忍クラスの実力者だが、学科の成績が壊滅的に悪いため卒業試験に二度落ちている。
当初は、実技、座学の両方ができないと忍になれないアカデミーのルールを逆恨みして腐っていた。
ボルトを親の七光りとバカにしていたが、ボルトとの忍術勝負を通じて、友情が芽生えたことを切っ掛けに、少しずつクラスに溶け込んでいく。
修学旅行編では実は祖父が四代目水影・橘やぐらに殺害されている事から、当初は霧隠れに対して嫌悪感を持っていたが、やぐらの孫である枸橘かぐらとの交流の末和解。
新・忍刀七人衆のクーデター時には、新・忍刀七人衆の一人である鬼柚子一朗太と交戦し勝利した。
クラスメイトのデンキとの交流によって苦手だった学科も克服し、卒業試験に合格した時は涙を流していた。
不良ではあるが、大戦の英雄であるナルトに憧れているなど過去の大戦の忍達や火影に対する尊敬は本物で友情に熱い一面もある。
卒業後はリーとデンキと共に伊勢ウドン率いる第5班に配属された。
料理が上手い他チャクラコントロールに長けており、医療忍者としての素質も垣間見せるなど、実は密かな有望株でナルトも注目している。

  • 伊勢ウドン
CV:重松朋(NARUTO時代)→野瀬育二 (BORUTO時代)
第5班の担当上忍。
木ノ葉丸や、モエギと同じくエビス班の元班員。
風祭モエギとともに、幼いころから木ノ葉丸と三人で行動しており、木ノ葉丸同様にナルトを慕い尊敬していた。
本人曰く、不器用者で、アカデミーも留年して卒業し、下忍時代は、度々任務に失敗して木ノ葉丸とモエギに助けられることも多かった模様。
それでも、諦めずにコツコツ努力して上忍まで上り詰めた苦労人。
現在は、第五班の担当上忍として、イワベエ、メタル、デンキを指導している。
得意な忍術は『忍法ハナミズキの術』。
大量に吐出した鼻水にチャクラを練り込み、形態変化させることで、コンクリートをも打ち砕くことができる。

第十五班

日向ハナビを担当上忍として組まれたチーム。
班の番号は15で、第15班、第十五班とも表記される。
メンバーはボルトのクラスメイトだった筧スミレ、伊豆野ワサビ、雀乃なみだの三人。
男女比率の都合からか男二人に女一人の班、ないし男のみの班が多かった木ノ葉隠れでは珍しく、担当上忍を含め全員くノ一で構成されている珍しい班。

アニメの第137話でスミレが科学忍具班へ移動することとなり、鉄の国からの留学生である鉄ツバキがハナビ班の新メンバーとなった。

CV:遠藤綾
忍術クラスのクラス委員長を務める気弱な少女。
口癖は「はわわ」。
漫画版ではアカデミー卒業後は中忍試験は受けず、カタスケの下の元科学忍具の開発に関わっている。
アニメでは当初、父であり元木ノ葉の暗部「根」の一員であった信楽タヌキから里に対する復讐を引き継ぎ、アカデミーへ通う傍ら「ゴースト事件」の黒幕として暗躍していた。
忍者としての才能は無いが、父のスパルタ指導と血の滲むような努力もあってアカデミー生の段階で高い戦闘力を持っており、異界ではミツキとも渡り合っている。
しかし本心ではアカデミーでの生活や罪悪感、父親の復讐という呪怨のような言葉の中悩まされており、本心では復讐を望んでいないことをボルトに指摘されたことで改心している。
ゴースト事件解決後は罪意識からアカデミーを去ろうとしたが、シノのアドバイスもあってアカデミーに戻る道を選んだ。
以降は漫画と同じく自分を救ってくれたボルトに対して好意を抱いている模様。
卒業後はわさびとなみだと共に日向ハナビ率いる第15班に配属されたが、第103話から漫画と同じく科学忍具班行きを決意。
第137話で科学忍具班へ移動となった。

  • 伊豆野わさび
CV:山田奈都美
ボルトのクラスメイト。
男勝りなくノ一志望の少女。
比較的長身で、いつもしっぽのようなアクセサリーを身に着けている。
本人も柄じゃないと思っているが医療忍術が得意。
ボルトの同期生のなかで最速の速さを誇り、戦闘では『忍法・猫かぶりの術』で偽獣化し、身体能力を向上させ戦う。
卒業後はスミレとなみだと共に日向ハナビ率いる第15班に配属された。

  • 雀乃なみだ
CV:松本沙羅
ボルトのクラスメイト。
気弱な性格のツインテールの少女。
わさびと仲が良い。
号泣することで超音波を発し、相手を気絶させる術を使う。
卒業後はスミレとわさびと共に日向ハナビ率いる第15班に配属された。

  • 鉄ツバキ
CV:長妻樹里
鉄の国から来た留学生のサムライ少女。
鉄の国の侍大将だったミフネの最後の弟子。
科学忍具班に移動になった筧スミレの代わりに第十五班に配属された。

  • 日向ハナビ
CV:浅井清己
第15班の担当上忍。
日向一族宗家の次女で、日向ヒナタの5歳下の妹。ボルトやヒマワリから見ると叔母に当たるが、歳が比較的近いため「ハナビ姉ちゃん」と呼ばれている。
父ヒアシと共にボルトとヒマワリを溺愛している。
特にボルトに対しては手料理の味を褒められることを特に喜び、ハナビ自ら寄り添い肉じゃがを食べさせてあげている。
普段はノリが軽い時もあるが、部下の指導・訓練などでは日向一族仕込みの厳しい一面も見せる。
無論、厳しさ以外にもボルトに白眼が開眼した様子は見受けられないことは認めつつも、直後に開眼する可能性も告げてフォローを入れ相談に乗ったりと優しい一面も見せている。

第二十五班

担当上忍は負傷のため離脱中。
メンバーはボルトのクラスメイトだった竹取ホウキ、黒衣ハコ、国防レンガの三人。
チームワークがバラバラでDランク任務も失敗続きだったが、スケアがホウキにアドバイスして班の体制を仕切り直したことが功を奏して爆破事件解決に貢献。
カカシの推挙で山中サイの指揮下に入り、諜報任務に従事することになった。

  • 竹取ホウキ
CV:岡井カツノリ
はたけカカシを尊敬しており、忍者学校時代からカカシを真似て口元をマスクで隠していた。
下忍になって額当てを支給されてからは第四次忍界大戦以前のカカシ同様左目を覆っている。
高い記憶力を誇り、一度見たものは絶対に忘れない。サイの元で暗部としての修行を重ね、高いレベルの土遁や自分の精神に干渉する術に対する対策なども会得している。
ちなみに「NARUTO」でペイン襲撃事件の時に日向宗家が会いに行っていたのが「竹取一族」だが、関係は不明。

  • 黒衣ハコ
CV:稲瀬葵
ゴスロリで目が隠れる程前髪を伸ばした少女。
いつもぬいぐるみを抱いていて、それを忍術で操る傀儡師。
高い観察眼を持ち、指揮に回ることで真価を発揮する。
アカデミー時代と容姿の変化はなく額当てはぬいぐるみにつけている。

  • 国防レンガ
CV:時永洋
茶色のシャツを着た少年。下忍になって中にもう一枚シャツを着て鼻に絆創膏を付けた。
パワータイプだが、広範囲に効果を及ぼす防御忍術を得意とする。

第四十班

担当上忍は負傷のため離脱中。
えんこの力の暴走が続き、一度は他の二人と一時引き離すために森乃イビキによって班が解体させられる。
えんこの暴走をつるとドウシュの二名が収めたことで班は復活し、イビキがそのまま担当上忍として三人を指揮することとなった。

  • 糸井つる
CV:東内マリ子
黒髪ポニーテールでへそ出しの女子。
下忍になってからはアップのポニーテールをやめ髪を垂らし、へそ出しをやめ額当てを装着している。
髪を自在に操る忍術の使い手で、伸ばした髪を用いて対象の捕縛などが可能。

  • 鬼熊えんこ
CV:宝木久美
くりくりお目々でヘアピンが特徴的な少女。
下忍になってからはヘアピンとシャツがボタンのないTシャツに変わる。
額当ては首飾りとしてかけている。
口寄せの獣を憑依させる鬼熊一族の出身で、恐ろしい形相の手を隠すためグローブをはめている。
術をまだ完全に制御できておらず、力が暴走し担当上忍を負傷させてしまった。

  • 呉越ドウシュ
CV:太田一騎→鍛治本大樹
キャスケットと人民服のような服装の男子。
下忍になってからはシャツのファスナーが見えなくなりベストを上から着るようになった。
額当ては帽子の横部分に付けている。
輪っか状の拘束具を投げて相手を拘束する術を使う。

研究者・民間人などその他

CV:早見沙織
ボルトの妹。
母親譲りの温厚な性格でお兄ちゃん想い。うずまきの血が濃い兄に対し、日向一族の特徴が強く出ているが、ナルト譲りの頬の線は同じ。
火影としての仕事が忙しく家族との時間がなかなかとれない父に対しても、兄とは違い特に不満を口にする様子は見られない。
まだ幼いが既に日向一族の血継限界である白眼 を開眼している。
怒りによる偶発的な開眼であり修行の結果の習得ではないが、その素質は高く、物陰に隠れるボルトを遮蔽物越しに透視して見つけるだけでなく、ナルトの点穴を見抜いて打ち抜き丸一日昏倒させてしまった事もある。
後にアカデミーの体験会に参加した時点では既に白眼を使いこなせるようになっており、不完全ながらチャクラコントロールもやってのけるなど、その高い素質が徐々に開花しつつある。
「親子の日」にナルトに買ってもらったぬいぐるみ「いちびのシュカーク」を殊の外気に入っており、茶釜に入った小さな状態の本物の守鶴(ウラシキから保護するため砂隠れから連れてこられた)もお気に入り。

  • 遠野カタスケ
科学忍具班の班長。
中忍試験に試作忍具を使うようナルトに提案するが却下される。
しかし、裏でボルトにゲームのチートデータを提供するなどして取り入っており、ボルトにナルトに禁止された試作忍具を提供することとなった。
その後、キンシキ・モモシキとの戦いの直後に乱入してきていらない事をするなど「邪魔するだけの奴」感が強いが、
中忍試験の直前に精神操作を受けた結果の事であると後に判明している。
力の無い者や大切な何かを失ったものの助けになるための「科学」を目指しており、ボルトに対する優しさやその思いは本物で根はいい人。ただし科学的に興味深い物にはついつい深入りしてしまう点がある。
処分も軽微なもので済んだが、自分が犯した事への責任感から今まで以上に里の為に励み、戦闘も進んで志願している。
中忍試験後はボルトからも邪険されていたが、上記の行動から徐々に彼を慕うようになる。

  • まどかテントウ
CV:田所あずさ
火の国の大名の息子。
父親の火の国の大名が火影と会談を行う為に木ノ葉隠れの里を訪れた際、第七班の護衛を受けボルトと友人になる。
多忙な父に構ってもらえない寂しさからワガママを行うなどボルトと境遇が似ている。


アニメオリジナルキャラクター。忍者学校の新米教師であり、ヒマワリや(任務のために入学した)カワキの担任となる。

【犯罪者・抜け忍】

CV:檜山修之
外伝『七代目火影と緋色の花つ月』で登場した暁の残党。
全身に写輪眼が埋め込まれた気味の悪い容姿をしている。
詳細は項目を参照。

  • ショジョジ
CV:楠見尚己
貉盗賊団の頭。
生きたまま脳を食らってその相手に完全になり替わり、外見も声も独自の術すらも会得するというとんでもない禁術・屍分身を用いており、この術で色々な人間を食い殺しては成り代わってきた。
「敵を倒す力は敵が持っていればいい」をモットーとしており、認識した攻撃なら風遁で全て対処できるという強敵。
テントウを誘拐して身代金を要求しつつ、救援に来たボルトを食って成り代わろうとしたが、背後からテントウの手裏剣を受けて隙を生んでしまい、振り返ったところにボルトの螺旋丸を受けて倒され、拘束された。


大筒木一族

チャクラの祖とされる大筒木カグヤが属していた一族。
作中世界とは次元の異なる異世界出身であり、神樹に実るチャクラの実を喰らって進化する事を重ねていき、いずれは「」となる事を目的としている。

CV:浪川大輔安元洋貴
劇場版「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」の敵役。
大筒木カグヤと同じ大筒木一族で、いわゆる宇宙人。
各地に散った尾獣のチャクラを集めて「丹」と呼ばれる丸薬を作り、それを食うために木ノ葉隠れの里を襲撃した。

CV:中井和哉
アニメ版『BORUTO』で新たに登場した大筒木一族の男。
眉間を除いた額を覆うように角が映えており、服装はモモシキたちと比べるとかなりの軽装。
武器は釣り竿。両目の白眼は輪廻写輪眼への切り替えが可能。

モモシキとキンシキと共に大筒木本家から派遣された。
表向きはモモシキの配下という扱いで、モモシキの命令で大筒木カグヤや尾獣ゼツの事など情報収集を行っているが、モモシキのいないところでは「モモちゃん」と呼ぶなど小馬鹿にしている節がある。

  • 大筒木イッシキ
CV:津田健次郎
かつてカグヤと共にボルト達が住む星へやって来た大筒木の一角。
とある事情で身体の大部分を失っており、現在は「殻」のリーダー・ジゲンの脳内に寄生して操っている。
神樹の植樹と共に自身の復活を虎視眈々と狙っている。

詳細は個別項目を参照。

  • 大筒木シバイ
かつて実在した大筒木一族の一人。
度重なる進化の果てに「神」となり、「神術」と呼ばれる神懸かった術を使用していた。
本編前には高次元の存在へと昇華し、肉体を捨ててこの次元を去っている。
残された肉体は遺体として残り、後にDNAを移植した改造人間の作成に利用されている。

詳細は個別項目を参照。


作中で暗躍する謎の組織。
十尾を所有しており、大筒木一族と何か関係があるようだが…?

「殻」のリーダー。
目の下にⅣが描かれた辮髪風の髪型をした男。
顎に「」の印がある。

「殻」のメンバーの一人。
顎髭を生やした仮面の男。額当ての「油」の鏡文字、ミナトの関係者以外は習得していない螺旋丸が使えること、火遁を得意としガマの口寄せを操ることなど、前作で死亡した自来也を思わせる要素が多くみられる。

  • デルタ
「殻」のメンバーの一人。
額に細い逆三角形が描かれた眼がストライプの女性。
全身に科学忍具を仕込んだ一種のサイボーグで、殺さないよう手加減していたとはいえ、ナルトとも単独で渡り合えるほどの実力者。

「殻」のメンバーの一人。
赤茶色の髪にベルトのような装飾を巻いた青年。
内陣の中でもデルタを凌ぐ猛者とされており、固有のマーキングで自在に移動できる能力「爪痕」を有している。

「殻」の脱走者。ボルトと同じ「」の印を左掌に持つ少年。
漫画及びアニメ第一話の冒頭では互いに成長した状態であり、壊滅した木ノ葉の里の中、崩壊した火影の顔岩の上でボルトと対峙していた。


◆用語

この世界での忍者は、チャクラを操り忍術を扱う一種の傭兵や戦国時代の侍に近い存在。
実際の歴史で存在したいわゆるスパイに近い存在ではなく、海外でイメージされる「ジャパニーズニンジャ」をそのまんま表現したような連中である。
(というより、チャクラを介した超能力じみた技を多用する辺り、もっとファンタジーな存在でもある)
作中では定義がもう一つあり、初代火影が唱えた「目的のために耐え忍ぶ者」というものである。こちらはいわば忍者としてどうあるべきかを諭す心構えに近い。
ボルトの世代になってからは大きな争い事が起こらず、平和が続いている影響で依頼数が大幅に減少に加えて。過去の大戦を知らない世代の意識低下や実力不足と忍者はすっかり時代遅れと揶揄されている。
だが国境地帯の治安悪化と忍五大国以外の小国の情勢不安、急激な経済成長に伴う貧富の差が深刻な問題となっており、未だ世界にとって必要不可欠の存在となっている。

  • チャクラ
忍者が術を使用する際に必要とするエネルギー。
身体エネルギーと精神エネルギーを練り合わせ、印を結ぶことで術が発動する。
術は主に忍術・体術・幻術の3つに分類される。
精神を宿す霊魂としての側面もある。

特定の一族の間にだけ受け継がれる特殊な体質や、それに依拠する術のこと。
その能力故に敵から狙われたり、戦争の道具に使われたりと不幸な人生を歩む者もいる。
例:うちは一族・写輪眼
  日向一族・白眼

生き物や物体を自分のもとに転送する時空間忍術の一つ。
ちなみに「口寄せ」は実在の単語であり、イタコが行う降霊術の俗称。本作の固有名詞ではないので注意。

尾を持つ巨大な獣。その体は膨大なチャクラの塊。
尾の数でそれぞれ一尾や九尾等と呼ばれる。
かつては「天災」として非常に恐れられていたが、平和な時代を経て現在はゆるキャラ化しグッズも多く出回っている様子。

NARUTO世界で忍の里が存在する国の中で特に強大な5つの国のこと。
五大国の隠れ里で頂点に立つ忍は影の称号を授かり、5人の影は総称して「五影」と呼ばれる。

火の国:木ノ葉隠れの里/火影
水の国:霧隠れの里/水影
風の国:砂隠れの里/風影
土の国:岩隠れの里/土影
雷の国:雲隠れの里/雷影

これらの他にも様々な隠れ里がある。
第四次忍界大戦後、各国の隠れ里が同盟を結び、交流が活発化したこと。
また、平和になったことでそれまで軍用に用いられていた技術が民間に転用されたことで急速に社会が発展した模様*5

  • 雷門カンパニー
木ノ葉隠れの里で一番の大企業。
雷門デンキの父親である雷門エレキが社長を務めており、電化製品や鉄道事業、外食産業など事業内容は多岐に渡り扱っている。
会社のマークは黄色い四分円二つと白い半円でできたマーク。

  • 雷車
忍界を走る鉄道で、木の葉隠れの里内を走る路線は勿論、他里への長距離路線もある。
ボルトは頻繁に雷車の客車ではなく車体の上に乗っては、車掌たちに叱られている。
過去へとタイムスリップしたボルトがナルトに「人や物を運べる大きな乗り物」のことを話していたのを当時現役の忍者だったエレキが聞いたことが切っ掛けに構想が出来上がった。

  • 雷バーガー
雷門カンパニー系列のハンバーガーショップ。
ボルトやその同期の忍たちがよく集まる場所で、ナルトたちにおける「一楽」のような場所になっている。
特にハンバーガーはボルトの、フライドポテトは鉄ツバキの大好物となっている。
ハンバーガーやフライドポテト、ジュースなどを販売している。

  • 激・忍絵巻
通称ゲマキ、雷門カンパニーの商品の一つであるトレーディングカードゲーム。
もともとは父親のエレキの趣味が高じて出来たカードゲームだが、第二弾以降はデンキも積極的にカードの作成に関わっている。




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最終更新:2023年05月04日 12:20

*1 ただ、主人公がナルトではないため、シリーズに入らないとする考えもある。

*2 サクラの怪力はチャクラコントロールと百豪の術によるものだが、サラダはどうやら生来の模様。

*3 現在サラダがかけているメガネは香燐が「鷹」時代に使っていたメガネのおさがり

*4 コミックス4巻に記載されているが、実際に使用した描写はまだない。

*5 電車にテレビ放送に機械仕掛けの忍具。果てには携帯ゲーム機にトレーディングカードまで流通している