Friday the 13th: The Game(ゲーム)

登録日:2018/04/13 Fri 22:48:47
更新日:2024/04/05 Fri 22:20:43
所要時間:約 5 分で読めます





『Friday the 13th: The Game』とは、2017年5月27日に発売されたサバイバルホラーゲーム。


【概要】

文字通りホラー映画『13日の金曜日』を題材とした海外のオンライン対戦ゲームであり、対応機種はWindows・PlayStation4・Xbox One。開発元はIllFonicで販売元はGun Media。
アップデートによる追加でシングルモード(1人だけ)のプレイも可能。

殺人鬼ジェイソン」と「若きキャンプ指導員達7人」に分かれてプレイする3人称視点となっており、
プレイヤーは生存者側となってジェイソンから逃げて生き延びるか、もしくは殺人鬼ジェイソン側となって生存者を殺害することが目的となっている。
ぶっちゃけ「人間VSジェイソン」の鬼ごっこであり、『Dead by Daylight』に近い内容となっている。

●目次

【システム】

キャンプ指導員達のステータス値(スタミナ、ステルス、スピードなど)はメンバーによって異なり、キャラクター自体にもそれぞれ長所・短所が設けられている。

クリア条件はジェイソン側とカウンセラー側で異なり、ジェイソン側は皆殺し等でキャンプ場に自分以外いなくなるか、タイムリミット(1マッチ20分)が過ぎればクリア(終了)。
カウンセラー側は、脱出用の車両・ボートを修理して脱出する、電話ボックスを修理して呼んだ警察が到着した出口から脱出する、
特殊な条件を満たしてジェイソンを完全に倒す、タイムリミットまで隠れ続ける…のどれかを満たせばクリア。ジェイソンに殺されれば当然ゲームオーバーとなる。

ゲーム開始時にはどの車両・ボート・電話ボックスも要修理状態にあり、車両・ボートの場合はガソリンや各パーツなどのアイテムをマップで拾得しないと修理ができないため、
カウンセラー側は、修理が得意なキャラは修理を担当、ステルス性が高いキャラはジェイソンの目を盗んでパーツを探す…等々、協力し合うのが基本となる。
なお、ラジオを使って「ジェイソンを倒した男=Tommy Jarvis」を呼べば、死亡したプレイヤーの1人がステータス値の高いTommyとしてゲームに復帰できる。
なお、やろうと思えばジェイソン以外のプレイヤーキャラクターが他のプレイヤーキャラクターを殺害する「味方殺し」も可能

また、本作はインターネットを通じてアップデートならびに有料DLCが配信されており、コスチュームや特典の追加ができる。



【プレイヤーキャラ】

殺人鬼

ジェイソン・ボーヒーズ

マスクで生まれつき奇形である顔を隠した筋骨隆々の大男。クリスタルレイク付近に潜む連続殺人鬼。母親の意思を継ぎキャンプ場を閉鎖したままにするため、カウンセラー達を虐殺する。
常に母親の幻聴を聞いている。

原作では映画毎に演者が違っていたが、本作では「パート7」~「ジェイソンX」の四作でジェイソンを演じたケイン・ホッダーをモデルとしているため、体格がどのコスチュームのジェイソンも共通している。
特にパート2のジェイソンは原作では痩身であったために違いが顕著。
また、動作もケインの演技をモーションキャプチャーしたものである。

通常時の移動速度は遅いものの水中ではカウンセラーを遥かに上回る速度で泳ぐことができる上に、「ジョーズ」の様に常に潜水するため、カウンセラーに気付かれにくい。また、水中での攻撃は即死攻撃となる。

時間経過と共に原作映画でも見せた特殊能力を使えるようになり、好きな場所へ瞬間移動する「モーフ」、
感覚を研ぎ澄ませ指導員の気配を感じ取る「感知」、一時的に透明になり高速移動する「シフト」、そして相手に気づかれずに忍び寄る「ストーキング」の順に解禁される。
最後に解禁される能力は「激怒」で、全ての特殊能力がパワーアップする上、壁やドアを発泡スチロールの様に容易く突き破ることができるようになる。
ただし、どの特殊能力も連続使用は出来ず、一度使うとクールタイムが過ぎるまで再使用はできない(「激怒」のみ例外で、一度発動するとずっと発動しっぱなしとなる。所謂パッシブスキル)。

マッチ毎に経験値とゲーム内通貨CPを獲得し、新しいコスチューム、異なるバージョンのジェイソンをアンロックできる。CPを消費することでパーク(特殊スキル)やジェイソンの処刑技の種類も増やしていける。
コスチュームによってジェイソンの性能が異なる他、DLC限定のコスチュームも用意されている。
また、原作では披露されなかったコスチュームを含めたジェイソンの素顔を閲覧できる。

使用出来る武器は鶴嘴、手斧、豚切り包丁、植木鋏、即席の、マチェーテ、消防斧、伐採用両刃斧(なぜか戦斧と訳されている)、鋤。
最初はコスチューム毎に固定されているが、レベルアップに伴い他のコスチュームにも持たせられる様になる。
また、いずれのコスチュームも消費武器である投げナイフとベアトラップを初期装備しており、投げナイフに限り補充できる。
投げナイフはジェイソンの人間離れした腕力とコントロールによって遠距離まで水平に投擲され、シューティングゲームの様に狙うことができる。連続して当てるとこれだけで殺すことも可能。

カウンセラーを掴むことで演出が入る即死攻撃を繰り出すことができるが、カウンセラーがポケットナイフを所持している場合は無条件で逃げられてしまう。

スタート地点は原作映画の「パート2」に登場したジェイソンが建てた小屋「ジェイソンハウス」。


ジェイソン パート5/ロイ・バーンズ

新・13日の金曜日に登場したブギーマンっぽい服(紫の作業つなぎ)を着たジェイソンの模倣犯。
身長はジェイソンと大差はないが、ジェイソンより少し痩身。職業は救急隊員。息子のジョイがパインハーストの患者に惨殺されたことから、復讐のためパインハースト近辺の若者達を惨殺する。
映画ではトラクターに轢かれ、チェーンソーで切られ、ナイフで刺されても死ななかったが、本作ではダウンしやすい上にヒットポイントも少ない。
また、映画では大の男の遺体を窓ガラスを突き破るほどの勢いで投げ飛ばしたり、納屋の壁に握力だけで張り付くほどの怪力の持ち主だったが、本作では掴む力が弱い。
ジェイソン パート3と同様に最初から使用できる。
映画では走らなかったが、本作では走ることができる他、投げナイフを多く所持し、「ストーキング」の使用可能時間が長く、再使用できるまでの時間が短い。
デフォルト武器は原作映画でも使用した植木鋏。


キャンプ・カウンセラー

クリスタルレイクへやって来たキャンプ・カウンセラー達。映画本編と同様、いくつかの手段を用いて脱出するか、チームワークやアイディアを駆使してジェイソンを倒すことを目的とする。

カウンセラー独自のシステムとして「恐怖値」があり、ジェイソンに攻撃されたり、他のカウンセラーの死体を見たりすれば上昇する。
上がりすぎるとプレイヤーの視点が狭くなったり、スタミナの回復が遅くなったりというデメリットがあるため、なるべく恐怖値を上げない方が無難。

使用できる武器は野球バット、マチェーテ、斧、角材、木の枝、パイプレンチ、鉄パイプ、鍋、フライパン、フレアガン、ショットガン等。
これらの武器で一時的にジェイソンを怯ませたりダウンさせられるが、特殊な方法を用いない限り、ジェイソンを完全に倒すことはできない。

ジェイソンに掴みからの即死攻撃をされると一発で死亡する他、ナイフやトラップなどのダメージが蓄積すると足を引きずって移動速度が下がり、一定量を超えるとやはり死亡する。
しかし、「バイオハザード」に出てきそうな救急スプレーを使うことでダメージ回復ができ、ポケットナイフを所持していればジェイソンに掴まれても一個につき一度だけ無条件で脱出できる。

足止めの方法もいくつか存在し、キャビンのドアをロックしたり、トラップに掛けることでジェイソンの行動を妨害出来る他、爆竹などの直接ジェイソンを怯ませるアイテムもある。
女性キャラクターのみ、「ジェイソンハウス」で拾得できる『パメラのセーター』を着ることで、対峙したジェイソンを惑わせることも可能。

こちらもDLCのコスチュームが用意されている。



その他のキャラクター

パメラ・ボーヒーズ

ジェイソンの母親。ミイラ化した生首。ジェイソンには彼女の幻聴を聞こえている。ジェイソンがカウンセラーを殺すと誉め、ジェイソンがカウンセラーに反撃されると励ます。
また、誰かが「ジェイソンハウス」に侵入すると、ジェイソンにチクる。
「パメラテープ」では、夫エリアスを殺害したことを自ら明かす。
ジェイソンが死ぬ以前から異常な精神の持ち主であったことが示唆されている。

フォックス

PART3で登場した不良女。アップデートでなぜかカウンセラーとして追加された。
原作では主人公達の足を引っ張るお邪魔キャラであったが、本作では女版アダムと言えるほどバランスが良い性能のキャラとなっている。

シェルドン・フィンケルシュタイン/シェリー

PART3で登場した非モテでKYで童貞でアフロでデブな青年。アップデートでカウンセラーとして追加された。
ジェイソンに関わらない立ち回りをすれば能力を十分発揮できる。
殺され役の1人であった彼がプレイヤーに選ばれた最大の理由はジェイソンのトレードマークとなるホッケーマスクを最初に持ち込んだ人物であるからとの事。
映画では殺されるシーンすら省かれて殺された。
本作の「チャレンジモード」ではティファニーにフラれ、落ち込んでいたところを股間を貫かれ死亡。
やはりジェイソンは非リア充にこそ厳しいのがわかる。

トミー・ジャーヴィス

原作のPART4からPART6まで主人公を務めた、ジェイソンを二度、模倣犯を一度倒して生き延びた男。
本作ではPART6の姿で登場。
ジェイソンを倒したキャラであるだけに全てのステータスが最強の助っ人キャラ。
無線機で助けを呼ぶと脱出または死亡したキャラがランダムで1人「トミー」として参戦する。なのでマッチが終わったと思ってその場を離れたプレイヤーにあてがわられてしまうと、棒立ちしたままのトミーがステージにいるだけになってしまう。
基本はステージに残されている他キャラの救援と脱出を目標とすべきところだが、車に乗り込んで勝手に一人で脱出してしまうトミーや、初心者にあてがわれてしまったが故に起こる雑魚トミーが生まれてしまう事も。
条件を満たすとジェイソンを殺せる。
「トミーテープ」では原作映画の後日談が明かされる他、「パート5」のラストシーンはトミーが見た悪夢であったことが明らかになる。

アリス・ハーディー

映画1作目に登場したヒロイン。キャンプ・クリスタルレイクのカウンセラー候補生。連続殺人鬼のパメラを死闘の末に倒すが、5ヵ月後ジェイソンに復讐としてアイスピックを頭に刺され殺された。
パメラの生首の近くにもたれ掛かっている死体が彼女の成れの果てである。

ロブ・ダイアー

原作映画「パート4/完結編」に登場したキャラクター。ジェイソンへの復讐に燃える男だが、本作では最初に殺されるために生まれてきた男*1


【バグ】

アップデートの度にある程度解決しているが、本ゲームではとにかくバグが多い。「アイテム取得バグ」「マップ画面から通常画面に戻れなくなるバグ」「窓や扉を何が何でも急いで突破してしまうバグ」など枚挙に暇が無い。
更にラグも酷く、ジェイソン側は掴む事も失敗しがち。各々の通信環境に大きく左右されるので、通常攻撃すら当てるのに苦労する。
後述の日本語吹き替えに関しても、日本語と英語が入り混じってしまうバグが発生している。

【余談】

アップデートを行えば日本語対応でもプレイが可能であるため、日本でも知名度が高い。

のちに日本版の発売が発表された。タイトルが『フライデー・ザ・13th:ザ・ゲーム』。
こちらは日本語吹き替えが追加されており、矢尾一樹松本梨香等の豪華キャストが出演予定。
タイトルにちなんで2018年7月13日の金曜日に発売予定。
……のはずだったのだが、版権問題の都合で8月2日に延期されてしまった。ぶっちゃけ版権元と開発元が揉めたせいだとか。

そうした版権元と開発元が権利関係で揉めた影響で、アップデートが途中の段階で途絶。本来予定していたはずの新ステージや未実装のジェイソンシリーズが日の目を見る事なく埋もれてしまった。




























◆ジェイソンの殺し方

まず、下準備として女性キャラクター一人以上とトミーがいる状態にしておく。

STEP1

ジェイソンを殴ってマスクを外す。

STEP2

マスクを拾ってジェイソンハウスに行き、パメラのセーターを着る(女性キャラクターのみ可能)

STEP3

パメラのセーターでジェイソンを惑わせ、その隙に攻撃し、膝をつかせる。

STEP4

マチェーテか斧を装備したトミーでジェイソンを攻撃し、倒す。





追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 13日の金曜日
  • ゲーム
  • ジェイソン・ボーヒーズ
  • PS4
  • ホラー映画
  • キャンプ場
  • 該当日に建てられた項目
  • 鬼ごっこ
  • サバイバル
  • フェイス・オープン
  • XBOXOne
  • ホラーアクション
  • ホラーゲーム
  • Steam
  • 矢尾一樹
  • 松本梨香
  • Friday the 13th: The Game
  • Nintendo Switch
  • Xbox One
  • ナツメアタリ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月05日 22:20

*1 背後から武器で襲われる・焚き火に頭を突っ込まれる等、殺され方は何故か多彩。