作家(クトゥルフ神話)

登録日:2018/03/21 Wed 21:45:33
更新日:2023/10/06 Fri 23:34:47
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ここでは、クトゥルフ神話に携わった作家達について簡単にかいつまんで説明する。



ラブクラフトとその仲間たち

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト

概ね創始者と呼んで差し支えない、多分。
あまり家庭環境がいいとは言えなかったが、科学や物語の世界に興味を抱きながら育った。
生前は貧乏作家だったが、文通を通して友人達に恵まれていた。
……本人的には編集志望だったらしい。
ダーレスやブロックら後進を導き、スミスやハワードらと互いの作品を論評し合っては、それぞれの作品の設定を貸し借りし合うという楽屋落ちの楽しみに耽っていた。
そう、彼らが楽しんでいた内輪のお遊びこそが、今日のクトゥルフ神話の始まりだったのだ。

余談だが改めてラヴクラフト全集を読み返すとコズミック・ホラー的な作品がそこまで多くなかったり(田舎の怪異メイン)、
意外と邪悪が滅ぼされるオチがそこそこあったりする事にお気づきになると思われる。

他作家の編集・添削やゴースト・ライター業もやっており、邦訳された神話作品集に収録されている作品のいくつかもラヴクラフトが代筆している模様。

諸説あるが概ね猫とアイスと旅行が好きと見てよいと思われる。

彼の作品の数々はパルプ誌に掲載された後はそれで終わりになるはずだったが、作品に魅せられ、やたらと友情に篤い方々が立ち上がった…。


クラーク・アシュトン・スミス

ラヴクラフトの友達その1。イケメン。

彼の創造した神々はその名状しがたい姿とは裏腹に意思疎通が普通に可能なものが多い。
その点も含めてどこかユーモラスな神話作品が特徴的。
もちろんホラーも多いのだが。

古代のハイパーボリア、中世のアヴェロワーニュ、未来のゾティークなど独自の世界観を構築していった。


ロバート・アーヴィン・ハワード

ラヴクラフトの友達その2。逞しい肉体の持ち主。あだ名は2丁拳銃男のボブ。
西部劇小説の名作家、そしてシュワルツネッガー主演で実写化した『英雄コナン』の原作者としても有名。

彼の書く神話作品はガチホラーのものもあれば人間の強さが見て取れるものもある。
強く逞しい人間の主人公はハワードらしいと言えるかも知れないが、ラヴクラフトの作品でも主人公が事件解決するパターンが使われてるし、
初期の作家達が書いた神話作品にもそこそこ勧善懲悪的な部分はあると言えよう。
20世紀前半のアメリカの作家という事もあり、ラブクラフト以上に人種的偏見を作品の文章に垣間見せてしまっているが、
それすらも見ようによってはファンタジックな世界観に昇華しているという点で、決して非凡な作家とは言えない。

また『英雄コナン』シリーズは、クトゥルフ神話作品の古代世界として語られているハイボリア時代を舞台にしており、れっきとしたクトゥルフ神話作品でもある。
特にコナンの名前が初めて登場する『闇の種族』は「略奪者コナンとして男女の愛を引き裂き怪物に襲わせてしまった前世を垣間見た男が、その男女を救わんと行動する」クトゥルフ神話作品で、
コナンはのちのシリーズとは名前が同じ別人とか評されつつも前世の中でバッタバッタと異形の者どもを切り倒している。ヤバイ。
そこから今日に至るまでヒロイック・ファンタジーの金字塔を打ち立てた『英雄コナン』シリーズが始まるのだから、世の中わからない。

そんな才能溢れたハワードだったが、30歳の時、かねてより病で臥せっていた母親が回復の見込みがない昏睡状態に陥ったことにショックを受け、拳銃で自殺。
あまりに突然な訃報に、ラヴクラフトも大いに嘆いたという。


オーガスト・ダーレス

ラヴクラフトの友達その3。
怪奇作家で出版社の創設者でシャーロッキアンでホームズパスティーシュ「ソーラー・ポンズ」の作者で、さらにはアメリカの架空の土地「サック・プレーリー」を舞台にした一連の「サック・プレーリー・サーガ」の作者で……と、とにかくパワフルで多彩。

我が国の場合、日本におけるクトゥルフ神話黎明期にディスられまくったせいか、未だに戦犯扱いされている悲しいお方。
良識あるファンはディスる前に「ダーレスだから」という理由で不当な偏見・勘違いを抱いていないか胸に手を当てて欲しい。

彼の書いた神話作品は旧神関係のアイテムで事件解決するパターンも多いが、意外と登場人物が惨たらしい殺され方をしたりバッドエンドだったりする作品も少なくない。
似たようなプロットの作品乱発は流石にあれだったが、
一時期ガチでダーレスぐらいしかクトゥルフ神話作品を書いていない暗黒期があったので興味持ち続けてもらうためには仕方ないね。
実際、ダーレスが知名度を保つためにオカルトアクション的な話を書き続けたお陰で、今日にクトゥルフ神話を題材にした伝奇アクションものを普通に楽しめるのだから、土壌を広げた彼には感謝してもしきれない。

ラヴクラフトには色々と世話になっており、一度も会った事がなかったとはいえ文通でお互いの作品を論評し合い深い交流を続けた仲であった。

そして友人達とアーカムハウスという出版社を立ち上げるが……。
私財を投げ打って、無名な上に故人であるラヴクラフトの作品を出版するという試みはやはり無謀で、生活も苦しくなる。
当時既に成功していたダーレスが、パルプ雑誌の無名作家として埋もれてゆく運命にあったラヴクラフトの作品を出版するというのは一種異様な話であった。
やがてラヴクラフトのために始めた彼の事業はスミスらの作品の出版、後進の育成などマルチな方向へ広がり始め、徐々に成功を収めていくようになる。

弱小出版社とはいえ彼の元で出版させてもらった後の有名作家もおり、また後進の指導においては俺設定を押し付ける事もせず、
むしろダーレスの善悪二元論的なクトゥルフ神話の世界観に否定的な批評本でさえ出版してあげたという。

クトゥルフ神話に版権を課して自由度を奪った、他の作家が勝手にクトゥルフ神話を書くのを許さなかったという批判もあるがこれも事実を大きく曲解・歪曲していると言わざるを得ない。
実際はラヴクラフトの作品と同じ固有名詞を使い内容までも似ていたC・ホール・トンプソンの作品が登場した時に見かねて苦情を言い渡したのである。
「数ヶ月前我々は(ラヴクラフトの)設定が使われているトンプソン氏の『緑の深淵の落とし子』を見つたが、一度だけの事例と見做しワンドレイ氏と私は静観する事にした」
「しかしまたもラヴクラフトの設定が使われている『クロード・アッシャーの意思』なるトンプソン氏の作品が目にとまった。もしラヴクラフト氏の設定をお使いになる場合はまず我々に話を通して頂けるだろうか」
というような内容でトンプソンのエージェントに手紙を出したら、以降彼はクトゥルフ風な作品は書かなくなったという。
ダーレス、というよりアーカムハウスの関係者達にとってはラヴクラフトの著作を扱っている以上、パチモン似通った作品や無断で設定を使用した作品の登場には敏感にならざるを得なかったはずだ。

彼らの亡きラヴクラフトへの友情が余計にその気持ちを加速させたのかも知れない。

もっとも、上述の通りダーレスは新たなクトゥルフ神話作家達を指導しており、寛容な彼の事だからトンプソンが自分達のお遊びに加わりたいと正式に申し出れば歓迎した事だろう。

作品自体の評価は人それぞれにせよ、このようにダーレス自体の人柄・業績に関する広く知られる通説は風評被害の場合が多く、実際はその性格・人柄の良さ故に多くの著名人から賛辞を受けていたようだ。


フランク・ベルナップ・ロング

ラヴクラフトの友達その4。
ティンダロスのわんわんの生みの親。

どこか異次元チックな作風が魅力。


ロバート・ブロック

ラヴクラフトの友達5。
『サイコ』の作者として有名。

やけにグロかったり楽屋落ちだったりと変テコな作品も多い。
何せラヴクラフトと彼はお互いの作品で相手を殺すという微笑ましい事をやっていたのである。
当時無名の作家志望の少年だったブロックが、尊敬する大先輩にこうして暖かく迎えてもらった時の喜びは察するにあまりあり、彼は以後も生涯通してラヴクラフトを敬愛するようになる。

結果、ブロックは後年スーパーラヴクラフト大戦こと『アーカム計画』の執筆に挑むことに。


ヘンリー・カットナー

ラヴクラフトの友達その6。
登場人物があーだこーだと奮戦して邪悪を封じ込めるパターンが多い気がする。
嫁のC.L.ムーア(『ノースウェスト・スミス』などで知られるふいんき系SF作家)もクトゥルフ系作品を書いている。


ドナルド・ワンドレイ(ウォンドレイ)

ラヴクラフトの友達その7でダーレスの盟友。
ともにアーカムハウスを設立した。
かの『クトゥルフの呼び声』をウィアード・テールズに強く推挙したとか、
著作権代理人だったロバート・バーロウにやたら噛みついていたとか
作品以外の番外戦のほうが作品より知られているかもしれない。


ラブクラフトが影響を受けた作家


ウィリアム・ホープ・ホジスン

ラヴクラフトが大ファンだった英国作家。

異次元から迫り来る超常の怪物に翻弄される人類という意味では、ラヴクラフトとほぼ同一のモチーフの『ボーダー・ランド』三部作を執筆。
さらには科学と魔術を駆使して超常現象に立ち向かう連続短編集『幽霊狩人カーナッキ』は、今日にはクトゥルフ神話作品として扱われる事もあるほどの逸品である。

ただし非常に残念なことに、第一次世界大戦中に戦死されている。貴重な恐怖作家が……。
ちなみにハリー・フーディニが「どんなふうに縛っても絶対縄抜けできる」とか抜かすので、ぎちぎちに手を縛り上げた結果「二度とアイツにだけは縛らせたくない」と言わしめた人でもある。

あと『マタンゴ』の原作者。


ロード・ダンセイニ

ラヴクラフトのリスペクト先その2のアイルランド作家。
『ダンセイニ卿とその著作』というエッセイにて御大も熱く語っているファンタジー小説界の巨人。
『ペガーナの神々』を始めとする初期著作群はクトゥルフ神話のような(というよりはもろにドリームランドもののような)幻想的な創作神話小説である。

なお晩年には飽きてリアリズム寄りになっていた模様。

ロードというのは名前でなく貴族としての称号である。そのためダンセイニ卿とも。


ロバート・ウィリアム・チェインバース

ラヴクラフトのインスパイア先その3の米国作家。
本国ではやたら多作家。

『黄衣の王』を始めとする幻想ホラーはハスター神話としてクトゥルフ神話の元ネタになっているが、
その一部は『悪魔の辞典』で知られる宇宙一イヤミなおっさんことアンブローズ・ビアスの幻想小説からパクリ借用してきたものである。


アーサー・マッケン

ラヴクラフトのオマージュ先その4の英国作家。
ノーデンスやパンなど古い神話ネタを取り入れつつ現実が段々夢幻的になっていく過程を延々と描くという感じ。
地味にかの「黄金の夜明け団」ともかかわりがある。


アルジャーノン・ブラックウッド

ラヴクラフトの影響元その5の英国作家。
『クトゥルフの呼び声』でも引用されている。
マッケンに比べればやや合理性が強く、『心霊探偵ジョン・サイレンス』というカーナッキみたいな作品も書いている。
彼もまた「黄金の夜明け団」に所属する一応ガチの魔術師。


ダーレスに見出された人


リン・カーター

設定厨。

今日における、どこどこの神はどんな性質で~という共通認識に関しては、彼とレイニーの影響がかなり大きいと思われる、下手するとダーレス以上に。

他の作家の作品の後日談や続編っぽいものをそこそこ書いている。

邦訳もされた『クトゥルフ神話全書』を書くにあたってダーレスの世話になったとか。
本書ではダーレスがいかに悪戦苦闘しながら弱小出版社を切り盛りしていたかが詳細に渡って解説されている。
記憶違いの部分は日本版編集に携わった竹内啓氏に訂正されているが。


ラムジー・キャンベル

イギリスのお方。
ダーレスに見出された人。

イギリスを舞台とした独自性の強い神話作品が特徴的である。


ブライアン・ラムレイ

今日のラノベの先駆的作品である『タイタス・クロウ』の作者。
例によってダーレスの世話になった。

確かに旧支配者と激闘を繰り広げる作品も多いが、
それとは反対に後味の悪い作品や切ない作品を書いているのも事実である。

とはいえダーレスが一般ファン層の獲得を目指して執筆した「オカルトアクションとしてのクトゥルフ神話作品」の正統後継者とも言える作風は、多くのファンを掴むことに成功している。
タイタス・クロウサーガも後半になってくにつれてインフレが激しいが、
第一巻にして短編集である『タイタス・クロウの事件簿』に収録されている作品は、そういったオカルトアクション嫌いな方々でもきっと満足して頂ける事であろう。


コリン・ウィルソン

『アウトサイダー』で有名なイギリスのマルチ作家。

ある本でラヴクラフトに辛口評価を書いた事でダーレスと交流を持つようになり、
「君は幻想小説書かないの?」とダーレスに提案されてクトゥルフ神話作品を書くようになった。

ミイラ取りがミイラに…。


日本のクトゥルフ神話作家


菊地 秀行

銃器!暴力!SEX!って感じの膨大な作品を量産してきた伝奇作家。
ラノベ界の「神祖」とか言われることもある。

かの『吸血鬼ハンターD』の世界観にも外宇宙生命体の襲来が関わってるなどクトゥルフ神話を使った長短編は日本での受容史の重要な一端である。
やたら「邪神の落とし子」みたいな要素が多い気がするのは秘密だ。

邪神を復活させるために冒涜的料理を作る『妖神グルメ』や借金取りが邪神の抗争に巻き込まれる『邪神金融街』みたいなトンデモクトゥルフでも知られる。
2010年代以降も精力的に活動を続けているが、作品の展開や取り扱われる題材があまり変わり映えしなくなってきているという読者の指摘も。


朝松 健

数多くの作品を執筆しているラノベ作家兼恐怖作家。
ラヴクラフトにも多くの影響を与えたアーサー・マッケンがPNの元ネタ。

『秘神黙示ネクロノーム』はデモンベイン以前のクトゥルフスーパーロボットものだし、映画『マウス・オブ・マッドネス』のノベライズなども担当。
2011年では『弧の増殖』という和製クトゥルフ長編小説を発表している。

また日本のアーカムを目指したシェアワールド都市「夜刀浦」の作者でもある。


小林 泰三

玩具修理者』や『AΩ 超空想科学怪奇譚』などで知られる恐怖作家。

両作ともほぼそのままクトゥルフ神話作品であり、後者はクトゥルフでウルトラマンをやるという『ウルトラマンティガ』に先駆けた作品である。


小中 千昭

『エコエコアザラク』『ウルトラマンティガ』『デジモンテイマーズ』などの脚本で有名な脚本家。
ちょっと目を離すとすぐにクトゥルフ神話ネタを作品にぶち込んで来ることで有名。
小説作品では『蔭州升を覆う影』(同名ドラマのノベライズ)や『深淵を歩くもの』などを執筆。

『ウルトラマンティガ』ではラスボスのガタノゾーアを始め、「ルルイエ」などのクトゥルフからまんま引っ張ってきたような用語・怪獣が出てきたり、
デジモンアドベンチャー02』でも「ダゴモンの呼び声」とかいう直球ネタの回を書いたり*1、『THEビッグオー』でもちらほらそんな話が……。
小中自身はクトゥルフ邪神は強大で尊大なものと捉えており、ティガの勝利を日本人がクトゥルフ神話を怖がらない理由付けに使われることに怒っている。


栗本 薫

大長編『グイン・サーガ』で知られ、ボーイズラブジャンル黎明期の立役者でもある作家兼(「中島梓」名義での)評論家。
80年代には同時代を舞台に、クトゥルフ神話の邪神と日本を中心とした地球の神々の戦いを描いた大河長編『魔界水滸伝』を執筆。
ノリはサイキック伝奇+怪獣大決戦+デビルマン(オリジナル版の挿絵が永井豪)+BLで、八岐大蛇なライバル美青年×気弱な青年(正体はユゴスのアバター)の悲恋が本筋と並行して描かれ、
戦国時代を舞台にした外伝では対邪神戦の傍らでひたすら織田信長×森蘭丸のBL純愛が紡がれた。
神話解釈自体は「会話の出来るクトゥルフ」に神秘性0の怪獣と化したナイアルラトホテップ、ある意味原典より恐ろしい力を見せたアザトース等後の作品群に比べて浅めの描き方だが、時期的に見れば菊地・朝松に先駆けクトゥルフ神話を一般層に広める端緒になった。
その5000年後を舞台とした『新・魔界水滸伝』も執筆されたが、4巻を最後に続きが出ないまま氏の死去で未完となってしまった。
また栗本は他にも長編『魔境遊撃隊』(作者と同名の青年作家主役シリーズの一つ)にて後のTRPG探索者的な冒険をインディ・ジョーンズ的に描いていた。但しSAN値は減りません。


山本 弘

様々なジャンルの作品を執筆するSF作家で、クトゥルフ神話絡みでは『ラプラスの魔』等を執筆。
日本におけるTRPG普及に貢献した第一人者でもあり、TRPG『クトゥルフの呼び声』の解説本「クトゥルフ・ハンドブック」も手掛けている。
一方、当該書籍においてダーレスに対する(それも80年代当時としても根拠の薄い風評を元にした)苛烈な批判もとい誹謗中傷を書き連ねたり、
短編作品を寄稿したアンソロジー後書きでクトゥルフ神話に対して「掘り起こす価値もないB級小説」と何の臆面もなく書くなど、
小説執筆以外の分野での活動においては問題行為が少なからず散見されるとの声も。
ちなみに前述の小中千昭氏とは訳あって不仲。


風見 潤

『幽霊事件シリーズ』で知られる小説家。
日本国内におけるクトゥルフ神話題材のラノベ作品の先駆けと言ってもいいジュブナイルSF作品『クトゥルー・オペラ』シリーズを発表しており、
神話ファンの間でもそこそこ知名度のある作品の作者であったが……詳しくは死亡説の項も参照。


新熊 昇

クトゥルフ神話の作品集『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー』を刊行した青心社より、
ネクロノミコンの作者アヴドゥル・アルハザードを主役にした『アルハザードの遺産』『アルハザードの逆襲』を発表した作家。
その後は目立った活動は10年以上見られなかったが、2010年に突如神話題材のラノベ『災厄娘inアーカム』を発表、その後8年かけてシリーズ2作を執筆した。


森瀬 繚

小説家というよりはライター業で知られる作家で、クトゥルフ神話絡みの著作を数多く出版している。
特に2005年に刊行された『図解 クトゥルフ神話』は、国内外のクトゥルフ神話絡みの作品にて提示された要素を
フィクション作品の紹介ではなく、さも実在の存在であるかのように解説するという斬新な手法が評価された。
2018年には日本語で触れることのできる神話絡みの作品全てを纏めた労作『All Over クトゥルー クトゥルー神話作品大全』を発表している。
小説絡みではライトノベル作品『うちのメイドは不定形』の原案(後に共著)を担当したが、レーベルの廃刊もあってか2巻を最後に未完のまま終わってしまった。
その他、神話作品の邦訳にも関わっており、2017年からは星海社FICTIONSより刊行されているラヴクラフト著作の新訳にも携わり、
主に後述する大瀧氏のせいで良くも悪くもビギナーの小説好きには読み辛さが否めなかった神話作品に触れる敷居を下げる試みに注力している。
2021年にはクラウドファンディングで、これまで纏まった邦訳に恵まれなかったラムジー・キャンベルの作品集出版を企画、多数の支援を得て見事成功し翌2022年に無事出版するに至った。


大瀧 啓裕

厳密には異なる側面もあるが、ここに記載。
創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』やC・A・スミス氏の著作集、青心社の『クトゥルー』シリーズ等々、
日本で出版された海外のクトゥルフ神話絡みの作家さんの数多くを日本語に訳した翻訳家である。
その仕事量はメジャーな著者の作品からマイナーどころまで多岐にわたり、まさしく日本国内におけるクトゥルフ神話普及を語る上で決して外せない、陰の功労者とも言える人物。
一方で癖の強めな読みづらい訳文にも定評があり、某匿名掲示板を中心に活動する神話ファンの間では「テレヴィ先生」と揶揄される事も。



ここまでこの記事を目にした方は、どうか、私のような不完全な知識で
宇宙的恐怖へ近づきすぎることが今後無いように
追記・修正をすることを望む、そして……(この続きに何が書かれているかは判読できない)

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最終更新:2023年10月06日 23:34

*1 元々クトゥルフ路線にすることは監督が決めており、そのために呼ばれた。