電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー

登録日: 2017/12/10 Sun 00:59:55
更新日:2024/03/21 Thu 21:27:16
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見る戦士に、奇跡がおきる!


ネジレジア&宇宙暴走族の
悪の連合軍をやっつけろ!




『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』とは、スーパー戦隊シリーズVシネマ作品3作目。
1998年3月にVHSでレンタル開始、レーザーディスクで発売された後、2001年3月21日にDVDが発売された。


【概要】

電磁戦隊メガレンジャー』と『激走戦隊カーレンジャー』のクロスオーバー作品。
監督は田﨑竜太、脚本は『カーレンジャー』と『メガレンジャー』双方でサブライターを手掛けた荒川稔久が担当。

カーレンジャー側からの出演はカーレンジャー5人とダップのみとなっており、宇宙暴走族ボーゾックは登場しないが、小道具として「キッチンがいなも」の弁当や芋長の芋羊羹が登場する。
また、メガレンジャー側も久保田博士とメガシルバーこと早川裕作の出番は少なめとなっている。

なお、今回共演する2大戦隊は作品の方向性は異なるが、互いに「普通の一般人がある日突然地球を守る正義のヒーローに選ばれた」という筋書きの「等身大の正義」を描いた作品であり、そのためか両戦隊の交流が多く描かれている。


【あらすじ】

学校へ登校するも遅刻する伊達健太。今日は卒業アルバムの集合写真を撮る日でクラスは慌ただしかった。
ふと、遠藤耕一郎が窓を見ると空から一筋の光が流れていく所を見る。
咄嗟に腹痛といい、その場を抜け光を追ったメガレンジャーは謎の二枚貝と宇宙暴走族ヘルメドーと遭遇する。
メガシルバーの援護を受け、ヘルメドーを撃退したメガレンジャー一行は学園へ侵入した謎の5人組により二枚貝を取られてしまう。
5人組を追ってきたメガレンジャーの前にカニネジラー率いるネジレジアの軍勢も現れるが、そこで5人組が激走戦隊カーレンジャーへと変身。
共に戦い、二枚貝がピコットと呼ばれる宇宙の妖精であり、願いを5つまで叶えてくれる事を知る。

宇宙妖精ピコットを巡って2大戦隊・ネジレジア・ヘルメドーによる三つ巴の戦いが始まった!


【登場人物】

電磁戦隊メガレンジャー
諸星学園高等学校に通いながらヒーローをやっている高校3年生の若者達。
メガシルバーは今回、サポート役に徹している。

『メガレンジャー』本編では年相応の一面を見せる事も多く、実際本作でも今村みくが「大きなケーキ」と願いを無駄撃ちしたためカーレンジャーから睨まれる場面があるが、
カーレンジャーの方がよりお調子者なせいか本作ではしっかりとした一面が強調されている。

終盤の決戦ではピコットへの願いによりパワーアップ装備「メガテクター」を纏った姿を披露。ジャケットのCGイラストもこのメガテクター姿となっている。

何気に「ひとりひとりの力は小さくても、俺たちは5人で100万倍の力になるんだ!」とOPの歌詞を一部交えての名言を残している。
「俺達は1の力を5分割して戦ってるだけだ!」と宣ったカーレンジャーとは本当大違いである

激走戦隊カーレンジャー
自動車会社ペガサスで働きながらヒーローをやっていた大人達。直樹だけメガレンジャーとほぼ同年代な気もするが……
ボーゾックとの戦いを終えた今ではダップを始めとする宇宙中の友達に会いに行くため、宇宙旅行ができる車を持つ事が夢。
カーレンジャーのメインライターである浦沢義雄氏が関わっていないためか、(『カーレンジャー』本編と比べると)ギャグ要素は控えめ。

ピコットを探すためとはいえ諸星学園へ潜入し、いい年こいて学生服姿を披露。
当然ながらメガレンジャー側から全く通用せず、特に陣内恭介上杉実は城ヶ崎千里から「特にあなたとあなたは無理ありすぎ!」と突っ込まれた。
また、恭介が「カツ丼」と願いを無駄撃ちしたため、メガレンジャーから睨まれるなど相も変わらず締まらない場面が多い。
しかしながら、終盤の決戦では「俺達の夢は俺達が自分で実現させるさ」「高校生の癖に無理すんなって言うの!」
「俺らはな、戦いに勝って笑顔で卒業写真に写ってほしいんや!」とピコットへの願いをメガレンジャーへ譲るなど、大人の先輩戦士として格好良い一面を見せる。

I.N.E.T
世界の科学者達が集結した国際組織で、メガレンジャーを支援する。メガシルバーはここの職員でもある。
ダップが地球へ向けて発したメッセージを偶然受け取りメガレンジャーへ伝えるが、
ダップの語尾「だっぷ」を特殊な暗号だと勘違いして総力を挙げて解読に挑んだ。これがシリアスな笑いか……

ダップ
惑星ハザードの生き残りである少年でカーレンジャーの支援者。
ピコットの件で事前にカーレンジャーなどにメッセージを送っている。FAXで。
久々にカーレンジャーと再会するも、ヘルメドーに捕まって成り変わられたりと帰ってきて早くも災難に遭う。
だが、自身のクルマジックパワーとメガレンジャーの力を合わせる事により、カーレンジャーを正気に戻すという汚名返上も見られた。

宇宙妖精ピコット
CV:山田ふしぎ

本作オリジナルキャラクターであり、キーパーソン。
2億4000年に一度地球へやってくる妖精。
普段は貝殻に入っているが、水をかけて2回撫でると5つまでどんな願いでも叶えてくれる。

邪電王国ネジレジア
メガレンジャーと敵対するネジレ次元からの侵略者。
カーレンジャーの出現に戸惑うものの、ヘルメドーと共闘。
カーレンジャーを洗脳させてメガレンジャーと戦わせるも、結局はヘルメドーに利用された。
またピコットへの願いにより、一部のサイコネジラー(トカゲネジラー、コンドルネジラー、ライオンネジラー、ヤマアラシネジラー、カマキリネジラー)が再生されて登場。
が、再生怪人の例に漏れず、最初こそメガレンジャーを圧倒するも、最期は共闘した2大戦隊によって倒された。
なお、トカゲネジラーとヤマアラシネジラーのスーツは後にそれぞれジゴクネジラーとテンソウネジラーに改造されたため、撮影時期を窺い知る事が出来る。

カニネジラー
CV:桑原たけし

本作オリジナルのサイコネジラー。
カニらしく防御力が高く、腕のハサミから水や泡を放つ事が出来る。また、横歩きで進む場面もある。

宇宙暴走族ヘルメドー
CV:加藤精三

本作オリジナルキャラクターであるフリーの宇宙暴走族。
ジェイル星の宇宙刑務所に服役していたが脱獄し、ピコットを求めてメガレンジャーの前へ現れる。
自分用のバイクやショットガンなどを持ち、芋長の芋羊羹無しでも自力で巨大化可能。
ストレートに暴走族がモチーフのキャラであり、ダップに変身したりネジレジアを利用する、ピコットの願いで呼び出したビーム砲を使ってジェイル星を破壊したりと狡猾で残忍な面を持つ。
ボーゾックと皇帝エグゾスはなんでこんなまともな人物をスカウトしなかったのか
他方、変身前の健太達メガレンジャーを「チーキュの一般市民」と呼ぶ、ピコットへの願いが「暴走天国」という、かつてエグゾスが建設を目指していた「悪の大宇宙ハイウェイ」に通ずるものだったりと、
やはり彼もまたカーレンジャー時空の住人である事がうかがえる。

決戦では皮肉にも自らが利用したネジレジアに洗脳され、忠実な配下にされてしまう。

ちなみに、声を当てた加藤精三氏は『カーレンジャー』のTV本編でボーゾック一の探しもの名人・QQキュータンを演じた他、
スーパー戦隊Vシネマ次作『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』でもオリジナルの敵怪人であるグレゴリ艦長を務めている。

カツ丼
これが勝利の鍵だ!!


【巨大ロボ】

前半戦に登場。
巨大化したヘルメドー相手にブースターライフルで攻撃するが、バリアで防がれてしまう。
その後はスーパーギャラクシーメガとなって「ガトリングランチャー」でバリアを破壊し、「スーパーギャラシーナックル」でヘルメドーを等身大に戻した。

  • メガウインガー
後半戦に登場。
ヘルメドーとカニネジラー相手に苦戦するRVロボとメガボイジャーの助っ人として参戦し、ヘルメドーのレーザー砲を破壊した。

後半戦にてヘルメドーと交戦した後、「ウインガースパルタン」でカ二ネジラーを撃破した。

後半戦にてカニネジラーと交戦した後、「RVソード激走切り」でヘルメドーを撃破した。


【ラストシーン】

地球での役目を終えたピコットは「また2億4000年でね」という台詞を残して去り、実は「会えるかーい!?」と叫びながらピコットを見送った。
結局、メガレンジャーの5人は卒業写真の撮影には間に合わず揃って丸囲みになってしまったが、その写真の隣にはカーレンジャー達とダップと共に海岸で撮った記念写真も飾られていたのだった。



追記・修正は海岸で一緒に記念撮影をしてからでお願いします。


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最終更新:2024年03月21日 21:27