暗黒神ロプトウス/ロプト教団

登録日:2017/10/27 (金) 05:00:10
更新日:2023/11/25 Sat 07:48:01
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概要

『暗黒神ロプトウス』『ロプト教団』とは『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』に登場する神であり、それを崇める宗教。
本作のラスボスであり、本作の全てを裏側から操る恐るべき宗教。
  • 暗黒神ロプトウス
本編では設定だけ語られる神であり、ロプト帝国、ロプト教団が崇めている暗黒神。
その正体はアカネイア大陸で高度な文明を築いていた古代竜族の一つ、地竜族の一体。
暗黒竜メディウスとは同じ地竜族の仲間だが、メディウスとは違い地竜族の王族という設定はない。
しかしメディウスは聖戦の時代から約1600年後に暗黒竜へと変態したのに、ロプトウスは聖戦の時代には既に暗黒竜へと変化している。

ある時古代竜族は子供が産めなくなり、徐々に理性を失うという現象に襲われ、いずれ滅んでしまう事態に陥った。
この事態に竜族の長老や神竜王ナーガが、自分たちの竜としての姿を竜石に封印し姿を人間に変えれば理性を失わずに済むと提案する。
強大な力を持つ地竜族は人間になるという事に耐えられず、メディウス以外の地竜族は竜族の王ナーガの提案に反発した。ロプトウスも反発した一体である。
竜族同士で意見が分かれていた頃、アカネイア大陸に一人の男が竜族の力を求めやって来た。その男の名はガレ。
ロプトウスはその求めに応じ、自身の意思が込められた魔書『暗黒魔法ロプトウス』と、それを操るための資格『ロプトウスの血』をガレに飲ませた。

『暗黒魔法ロプトウス』にはロプトウスの邪悪な意思が宿り、これを手にした者の意識を乗っ取ってしまう。
そのため闇の皇子・ユリウスはロプトウスに意識を乗っ取られており、ロプトウスは設定だけの存在どころか本編に出ているともいえる。

覚醒ルフレ邪竜ギムレーはユリウスとロプトウスのオマージュである。

なお設定上オリジナルのロプトウスは理性を失って獣になり、ナーガ率いる竜族によって倒されたか、ドルーアの地下に封印されたと思われる。
封印された場合、下手したら覚醒の時代にも眠り続けている事になる。

ロプト帝国

上記の経由でユグドラル大陸に帰って来たガレがグラン歴448年に建国した帝国
ガレの持ち帰った『暗黒魔法ロプトウス』の圧倒的な力で当時の若者を感化させ、グラン歴440年に『ロプト教団』を設立。
ロプト教団はガレの思うままに動く悪魔の軍団であり、447年に十二魔将を率いて共和国グランを倒し、翌年に帝国を建国する。
それから200年間ユグドラル大陸を支配する事になるが、その間に帝国がしたのは徹底的な階級制をしき、異教徒の虐殺・弾圧だった。
この虐殺によっての犠牲者は10万人以上になったという。

452年にもなると暗黒神の生贄として子供狩りを行う事になる。エッダの虐殺では数万人の犠牲者が出たという。
535年、虐殺や子供狩りが行われるようになって100年経過し、人々は世界に絶望していた。
その時世界を憂いていた当時の皇帝の弟・聖騎士マイラが反乱を起こした。
この反乱はすぐに鎮静化されたが、マイラの闘う姿を見た人々の中に戦う意思に火がついた。

611年に世界各地で自由解放軍が結成し、帝国を相手に戦い続けたが、20年も経過する頃には風前の灯火状態になっていた。
632年、ダーナ砦にいた戦士に奇跡が起きた。
光神ナーガは、フォルセティなど部下を連れてユグドラル大陸へと赴き、幼い少女の姿で解放軍の前に降臨したのだ。
ナーガら12体の竜はかつてロプトウスがしたのと同じように自身の血を飲ませ、神器を渡した。
こうして生まれた十二聖戦士はロプト相手に15年以上互角以上に戦い、648年にロプト帝国を滅ぼしたのだ。


そしてバーハラの悲劇をへてアルヴィスが建国したグランベル帝国が第二のロプト帝国になっていく。


  • ガレ
ユグドラル大陸に元々あった原始宗教の司教。
若い頃アカネイア大陸に行ってロプトウスの生き血を飲んで、暗黒神をその身に宿す。
帰って来てからロプト帝国を築き初代皇帝になった。
マイラ、シギュン、アルヴィスディアドラセリスユリウスユリアサイアスはガレの末裔。

  • マイラ
530年前後のロプト皇帝の弟。後世で聖騎士と呼ばれる。
マイラは民衆が信じる土着の神を消し去るのではなく、暗黒神ロプトウスを土着の高位に位置づける事で民間の宗教との融和を狙っていた。
ロプト教の信者であるにもかかわらず、ロプト教のしでかす虐殺が許せず反乱。
反乱が沈静化された後は『精霊の森』に追放された。
傍系とはいえ暗黒神の血をひくマイラは自分の子孫に「 子供は一人まで 」という掟を言い残した。


ロプト教団

ガレが創設した暗黒神ロプトウスを崇める宗教。別名は『暗黒教団
ロプト帝国の国教だが、教団が国を制圧して生まれたのが帝国のため帝国=教団である。

教団が共和国グランを滅ぼせたのは『暗黒魔法ロプトウス』だけの力だけではない。
ファイアーエムブレムのHPのデザイナーズノートによれば当時のユグドラル大陸には魔法は存在せず、聖職者も博識で初歩的医療が出来る普通の人だった。
対してロプト教団は特別な書物や杖を用いて魔法を使う事が出来たため、ロプト教団は世界をその手に出来たのである。
アカネイア大陸の魔法は神竜ガトーが広めたものだが、ユグドラル大陸の魔法は地竜族の力を借りたガレが広めたものだった。
アカネイア大陸の魔法とユグドラル大陸の魔法の起源は同じ古代竜族にある。

基本的に暗黒神を崇めている団体だけあって人の命をなんとも思っていない連中が大半を占めているが、マイラのように心優しい人もいる。
マイラの活動に感化されたロプト信者は人々を守るべく『ロプト教団マイラ派』を結成、教団から迫害を受けてもマイラが行っていたロプト教と他宗教との融和を進めていた。
何故融和を進めるのかというと、階級社会の帝国で最下層なのが異教徒だったからである。虐殺対象も異教徒であり、国民の大半は異教徒だった。
虐殺を阻止するには信者を増やすしかなく、宗教替えを強要するより徐々に一つにする他なかったのである。

十二聖戦士の一人、大司祭ブラギもマイラ派の司祭である。

ロプト帝国の全員が酷い人間ではないと知っていたブラギはロプト打倒後に『ブラギの塔』を建設し、
後世への戒めとして「ロプト帝国の子孫を無暗に迫害するなよ」と祭壇石碑に書いていたが、何者かに壊されてしまった。


本編時のロプト教団はロプト帝国の子孫で構成されており、イードの神殿の地下で暮らしていた。
帝国の所業が所業だったため、帝国が滅びた後は迫害され、見つかったら即火あぶりにされてしまう。
時が流れロプト教団の構成員は虐殺とかと関係のない、あくまで先祖が悪さをしただけの宗教へと変わった。
しかしそれでも暗黒教団と言われ地上に出る事が出来ず、いつしか子供ですら暗黒神の復活を願うようになっていく。

神竜ナーガら古代竜族は立場が変わったとたんロプトの関係者を虐殺し始めた人間に失望し、以降人間に関与はしないと決めて大陸を去ったという。
ただ一体の竜を除いて……

また、作中の時代にもなるとロプト教が完全に先祖帰りを果たしてしまったため、教団関係者でも反感を抱いているサラや脱走したセイラムの様な人も居る。
敵として登場する構成員は大半が暗黒魔法の使い手だが、マップ難易度上の都合とは言えうっかりさんが多いことも特徴で、魔法書を一時的に失くしてしまっている姿が印象的。


ロプトの血を引くアルヴィスはこういう先祖の罪を未だに引っ張り粛正する世界を嫌い(自身の保身も目的だったが)、グランベル王国を乗っ取る事で、差別のない世界にしようとしている。

そのためディアドラがロプトの血を引くと知っても気にせず求婚したシグルドは、いろんな意味でヤバかった。

現代のロプト教団の大司教。
ロプト帝国の復活を夢見る爺さんで、本作の全ての元凶。
ロプト教団を非差別階級から聖戦士の末裔を顎で使えるレベルまで立場を逆転させた、
聖戦シリーズどころかFE全体でも最高クラスの内政・智謀チートの持ち主でもある。最後は慢心で帝国ごと身を滅ぼしたが
サラという孫娘がいる。

マンフロイからトラキア地方の制圧を任されている。
トラキア776のラスボス。




追記・修正は暗黒神をその身に宿してからお願いします。

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最終更新:2023年11月25日 07:48