グレイグ(DQ)

登録日:2017/09/14 (木) 08:14:17
更新日:2024/04/25 Thu 15:42:48
所要時間:約 6 分で読めます




この項目には『ドラゴンクエストⅪ』の重大なネタバレが含まれています。




見つけたぞ。悪魔の子め……。



出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

概要

『グレイグ』とは『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に登場する漆黒の騎士。
世界五大大国の中でもっとも栄えているデルカダール王国の英雄。36歳独身。
稀代の名君と呼ばれるモーゼフ・デルカダール3世に仕える将軍でもある。
セーニャからのあだ名は『盾おじ様』。そこからファンの間では「盾おじさん」「盾おじ」等と呼ばれている。


デルカダール王国の英雄と呼ばれるほどの武勲と実力を持つ男で、国王直々に漆黒の鎧を貰っている。
実力は非常に高く、主人公を庇いながらだったとはいえマルティナを苦戦させるほど。
少年時代からの親友で軍師のホメロスの指揮のもと、グレイグが愛馬・リタリフォンで出陣すれば天下無双の部隊と化す。

元々はデルカダールの民ではなく、2~30年ほど前にウルノーガに滅ぼされた五大大国の一つで芸術の国・バンデルフォン王国出身。*1
国を滅ぼされた後強くなることを決意し、デルカダール3世に拾われた。
拾われた後はホメロスと共に王国一の騎士を目指し、最強の騎士の証である『デルカダールの盾』を貰える日を夢見ている。

若い頃にはソルティコの街の剣の達人・ジエーゴに弟子入りしていた事もあり、ジエーゴの息子のゴリアテとは修行仲間。
ゴリアテが言うには修行に来た当初は剣術も馬術も自分より下手だったらしいが、
ゴリアテが家出する前にはゴリアテがグレイグに勝つとセザールが「凄い成長だ!」と喜ぶ(それだけグレイグに勝つ事が名誉となるほど強い)ほど力関係が逆転している。

20歳になった頃にはデルカダールに帰郷して魔物に名を知られるほどに活躍。
ユグノアの悲劇の際には報告を聞いてデルカダール王を救うべくユグノア城に向かい、王を救出。
その際にユグノア王はデルカダール王を亡き者にしようとし返り討ちにあい、王妃に至っては王女のマルティナを人質にして逃げ出したことを知る。
この時の活躍でグレイグは『デルカダールの英雄』として世界に名を知らしめ、グロッタの町にはユグノアの功績から巨大な銅像が作られた。

主人公が『悪魔の子』と呼ばれてからはデルカダール王の命で世界中を股にかけて主人公と対決。
圧倒的な実力差で主人公一行を追いつめるものの、あと一歩で取り逃がし王に怒られる日々を送る。

転機、そして……


物語が中盤に差し掛かる頃、魔女リーズレットの失言からホメロスが怪しいと踏み、真偽を確かめるため、王を連れてホメロスが行った命の大樹へと行く。
そこでホメロスの悪落ちとデルカダール王が魔族に憑依されていたという真実を知るが、命の大樹が崩壊し世界は滅亡してしまう……。

崩壊後の世界では自責の念を抱えつつも、イシの村に避難していた人々を守るため、
デルカダール兵たちを率いて「英雄様」と民から尊敬されるも、実際は故郷を追われ民を失い友に去られたと心身ボロボロ気味で戦っていた。
そして主人公が参戦して事態は急変、ドラゴンクエストヒーローズばりの戦闘ムービーと敵陣への切り込みを敢行、六軍王の一人を倒して絶体絶命の状況を打ち払うことに成功する。
主人公に対しては勇者の力を目の当たりにし、勇者である主人公の盾となって戦う決意を固める。
後に魔から解放されており、正気に戻っていたデルカダール王の命令でグレイグはデルカダールの盾を託され、主人公の仲間になる。つまり彼は本作における8人目のパーティキャラクターであった。
散り散りになってしまった中での最初の仲間であり、NPC参戦の時を含めて大いに頼りになってくれるだろう。


と、加入するまでシリアスな背景を背負って散々主人公を追いかけていたグレイグだったが、実は真面目過ぎて面白いネタキャラだったことが速攻でバレる。
実は彼、人間臭いプライベートなネタも豊富であり、どうも根っからのスケベおじさんだったのだ。


出典:ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて、スクウェア・エニックス、オルカ、2017年7月29日
© 2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.


グレイグは逞しい筋肉と功績から女性からの黄色い声が絶えない英雄なのだが、少年時代から男だらけの修行生活のため女性と縁のない生活を送っている。
将軍という立派な地位、36歳という年齢にもかかわらず結婚していないのは、単純に相手がいないため。
ロウの持っているムフフ本に反応したうえ妙に詳しかったり、
主人公がぱふぱふ屋に行くとぱふぱふされるところでも想像したのか手をそわそわさせながら「羨ましい」と言ったり、ロウと二人仲良く呪われしマルティナのぱふぱふで気持ちよくなったり、
天空のぱふぱふを見ると「あんなの俺の知ってるぱふぱふじゃない」と言ったりと、スケベイベントでは何かしらの反応を示す。

デルカダールの王女であるマルティナとは彼女が生まれた時からの付き合いであり、彼女と王を守ると少年時代に誓っている。
そのためマルティナと再会した時は王の命令に逆らうなら王女でも殺すと言いながらも、それが出来なかったため主人公を取り逃がしてしまう。
一緒に冒険し始めてからはグレイグは過保護な家臣……というか忠犬になっている。マルティナとの連携技『忠義の鉄塊』でのグレイグはまさに犬と飼い主。
あと多分シリーズで一番アストロンを攻撃的に使っている。(防御呪文だしね…)

ホメロスのことは友人と思っていたが、当のホメロスはグレイグに劣等感を抱き、ウルノーガの闇に魅入られる。
世界に異変が起きた後、デルカダール城で何故私の前を歩くと怒りをぶつけられた。天空魔城での決戦の後、「故郷を奪われ、家族を失い、一人きりだった俺にとって、お前こそが光だったんだ…」と打ち明け、ホメロスはペンダントを残して消滅する。過ぎ去りし時を求めた後ではホメロスは主人公たちに倒され、デルカダール王に化けたウルノーガに成敗されたため、ホメロスの心情を理解できることはなかったが、DQ11Sでは因縁を補完するイベントが用意された。

なお虫が大の苦手。
また踊りにも疎く、祖国で教わった『バンデルフォン音頭』しか知らない。敵に誘う踊りをされた時に踊っているのがそれだろう。*2

洞察力はあまり高くなく、ホメロスが魔に手を染めたのを実際に目の当たりにするまで王の異変に気付かなかった(罪なき村を焼き討ちにする命令を知っていながらである)。*3
DQ11Sは本人も「いつだって気づくのが遅すぎる」と自覚している節がある。

ゲーム発売前はグレイグが正式なパーティーメンバーであることは完全に伏せられていた*4…が、みちくさ冒険ガイドのカバー折り返しにいたりする。
崩壊後の世界では最初の仲間になるが、以降合流するかつての仲間たちの中でグレイグと話すのは、
ドゥルダ郷のロウ、正体バレした後のシルビア、グロッタでのマルティナぐらいのものであり、加えてかつての彼を悪く言う仲間は誰もいない。
まぁ、この時点ではデルカダールの暗部を誰もが知っており*5、彼を咎めるのは筋違いという考え方で納得しているのだろう。
実際ロウも運命に翻弄された哀れな男と話し許している。
というより、ロトゼタシアの住民の大半は基本根に持たない人ばかりである。


戦闘

スキルは『片手剣』『両手剣』『盾』『斧』『英雄』『博愛』
能力的には戦士を通り越してパラディンやバトルマスターに近い。
魔法は自力でスクルト・べホイミといった必要最低限の回復・補助呪文を覚える。

仲間になるまでのイベントや戦闘で散々両手剣を振り回していたのだが、加入する際に念願の『デルカダールの盾』を貰う。
その際に「自分は勇者の盾だ」と宣言するのだが、盾を装備するにはこれまでの両手剣を捨て片手剣か斧を装備しなくてはいけなくなるという、ジレンマが発生する。
主人公が片手剣ならば『デルカダールの盾』を没収し、両手剣ならば宣言通り盾扱いにすればいいだろう(イベント時に使っていた仁王立ちが当初使えないけど)。

斧はパーティでグレイグにしか扱えないため、斧を選択し役割を被らせないようにするのもいい。
特に盾を装備しつつグループ攻撃技(オノむそう)が使えるのは斧だけである。
「かぶと割り」や「蒼天魔斬」といったボスに有効な防御ダウンや麻痺といった追加効果のある技も使える。

どの武器を持たせてもそれなり以上の攻撃力を持ち、
守備力を犠牲に攻撃力を2段階引き上げる「すてみ」や、単体に6回攻撃を行う「天下無双」など、ダメージソースとしては優秀な特技を多く覚える。
しかし殆どの特技が単体攻撃であり、最大でも1グループ攻撃止まりで全体攻撃はない。
火力は高いが殲滅力が低い、どちらかと言えばボス戦向けのキャラと言える。
高い能力も多いが、きようさとすばやさは低め。3DS版では足の遅さにも注意が必要なあたり、生粋の戦士系である。
一方でゾーン状態になると素早さが2倍になるという特質を持つため、戦士系では珍しく先手を打ちやすくなる。
また、過去の特技偏重のバランスを見直したためか、本作の特技には重めのMP消費が課せられるようになっているので、ガス欠に注意したい。

『博愛』の解禁はかなり後だが盾役としての性能にさらに磨きがかかる上にザオリクも使用可能になる。
ちなみに「におうだち」を任意で使えるようになるのも『博愛』解禁後である。

耐性面では敵の怯え攻撃を防ぎやすいという鋼のメンタルを持つ。
一方でぱふぱふを防ぎにくいというエロ、もしくはウブなおじさん特有の耐性なので、呪われしマルティナには「はしたない」と言った直後の戦闘でぱふぱふで骨抜きにされがち。

また性能とは別の面で賛否両論なのがそのダサ…独特な私服のデザイン(色の組み合わせを変えれば今よりマシになるという説も)。
仲間になってからのデフォ状態がこれなので気にする人はオシャレ装備に着せ替えさせたい。
幸い敵対時に着ていたデルカダールメイルや錬成で作れるジェネラルマントやマーシャルマントと、強力で見た目も良い装備もある。
また過ぎ去りし時を求めた後で手に入る英雄王シリーズを着せれば先代勇者パーティの一人である英雄王ネルセンとそっくりになる。
ただし最高の耐性を誇るメタルキング鎧を着せる場合や旅の思い出のシーン、防具縛り等ではやはりあの私服姿になってしまうが。

なおこの私服が彼の選んだものかどうかは不明であるが、はずかしい呪いで出てくるグレイグ専用のメッセージに

「グレイグはノリノリで着た私服が友人にダサいと言われたことを思いだした」

というものがあり、少なくともファッションセンスは良くないというのは公式であるらしい。


台詞

  • イレブン……。逃がしはせぬ。地の果てまで追いかけてやるからな……。
  • 驚きました。なかなかのお手前ですぞ。16年前はただのおてんば姫であられたが、相当な修羅場をくぐり抜けてきたようですな。
  • ……イレブン。
    いままでの非礼をわびる。すまなかった。
  • 故郷を奪われ民を失い……友は去った。英雄と呼ばれて戦い続けても俺に守れるものなど何もないと思っていた。
    だが……まだだ。
    まだ俺にも守るべきものがある。イレブンが世界を救う勇者なら……俺は勇者を守る盾となろう。
  • イレブン。我らが勇者よ。この命、今日からあなたに預けます。
  • ……誰にも言ってくれるなよ。
    今だから言うが
    俺はあまり虫が得意ではないのだ。
  • むっ……! これは数あるムフフ本の中でも最高と名高い……『ピチピチ☆バニー』ではないか!
  • 不幸中の幸いとはこのこと……。この修行者、哀れな最期ではあったがきっと幸福に包まれ天に召されたに違いない。
  • きっ、貴様。まさかとは思うが……、ゴリアテか?
  • な、なんてことだ。生真面目なゴリアテがあんな姿に…。
  • ひっ、ひっ……姫様! な、なんと、はしたないっ……!
  • …ホメロス。お前は俺になりたかったと言ったな。
    だが俺は王に拾われ続けて以来、お前の背中を追い続けてきた。
    お前こそが…俺の光だったんだ…。
    今の俺があるのはお前のおかげだ。ホメロス、なぜそれがわからぬ…。
  • あんなにセクシーな女性とお近づきになれるなんて、羨ましいぞ……。
  • 認めたくはないが…俺がうまく立ち回れたのも
    ゴリアテのフォローがあればこそ。
    貴様の乙女心とやらも たいしたものだ。
  • どうしたイレブン? 俺になんの用があるのだ? まさか俺を選ぶんじゃないだろうな?
  • なっ……何を言っているのだ!? こ、このグレイグ、たしかにお前に命を預けるとは言ったが……。
    この人生まで捧げると誓うつもりは毛頭ないぞ……! イレブンよ。お前は本当に俺を選ぶのか……!?
  • 俺とて一国の兵を束ねる将軍。相手の目を見ればその者が本気か、そうじゃないかくらいわかる……。
    イレブンよ。お前の心は受け取った。とはいえ、ものごとには順序がある。ま……まずは友人関係から始めてだな……。
    ……なに? これはリハーサルだから落ち着けだと……? や、やはり俺で遊んでいたのだな! イレブン!? 
    し、しかしそうか……。本気でどうしようか考えてしまった。リハーサルでよかった……。



追記・修正は勇者を守る盾となると誓ってからお願いします。

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  • 36歳
  • イケオジ
  • ナイスミドル
  • グレイグ
  • 勇者一行

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最終更新:2024年04月25日 15:42

*1 ローシュの仲間であるネルセンがグレイグの面差しに何か感じているようなので、案外子孫だったりするのかもしれない。

*2 DQ11Sではボイス実装を伴い踊っている踊りが明確にバンデルフォン音頭だとわかるようになった。

*3 参考としてロウとマルティナは実際に会った後薄々感付いていた。

*4 発売前のイベントでのデモプレイでは人食い火竜と戦ったが、その際はネタバレ防止のためグレイグの代わりにこのタイミングではいない筈のベロニカがいた。

*5 勇者が悪魔の子と言うデルカダールの主張がウソだった程度しか伝わっていないようで、崩壊後はサマディー王がロウにウルノーガの存在を知られるまではデルカダールがウソをついてたと話しており、過ぎ去りし時を求めた後は「勇者が悪魔の子であるという明確な証拠が無ければ信じなかったシャール女王の判断が正しかった」と話すNPCもいる。