オーゼン(メイドインアビス)

登録日:2017/09/11 (月) 00:38:00
更新日:2024/04/21 Sun 20:56:52
所要時間:約 4 分で読めます





フフ~ン…

まだ生きてたんだ あの子供(ガキ)


メイドインアビス」の登場人物であり、作中世界における生ける伝説の探窟家「白笛」の一人。
二つ名は『不動卿』『動かざるオーゼン』
登場は2巻12話。
CV:大原さやか

◆概要

『深界(アビス)』二層「誘いの森」にある拠点監視基地(シーカーキャンプ)に居を構える女探窟家。
身長2mをゆうに超える妙齢の美女だが、50年以上前から白笛としての名を馳せており実年齢は不明。*1
長年の上昇負荷の影響で頭皮が捻れてきており、それを隠すため奇妙な髪形で整えている。
おまけに靴の上からではわかりにくいが、その足もヒトのカタチをしていない。
かつてはライザの師匠であり、長じてからは親しい友人兼相棒のような関係。


◆人物

性格は非常に偏屈な上に歯に衣着せぬ辛辣な毒舌家。
自他ともに「大人げない」と称される人物であり、相手が年端もいかない子供であろうと優しく接することは微塵もない。
「子供騙しは嫌い」と公言し、
  • 相手が泣き出してもお構いなしに徹底的に痛めつける行動
  • 苛烈で残酷、サディスティックな言動
  • 昂った際のホラー漫画の如き不気味すぎる形相
  • 明らかに殺しにかかるかのような容赦のない素振り
これらから、一見すると誰がどう見ても悪役にしか見えない。

しかし実際の性格は癖こそ強いが面倒見のいい姉御肌。それ故に部下からも慕われている。
劇中では悪態をつきながらもリコとレグにスパルタではあるが探窟家としての修行や教育をつけた、リコとレグにとって探窟家としての偉大な師である。
50年以上白笛を務めているその経験から来るアビスに関するアドバイスは至って現実的で、ムダ知識など欠片もない極めて貴重なシロモノ。
子供騙しを嫌う性分から、例え子供であろうとアビスに関する情報を一切出し惜しみすることはない。
日光に弱く地上で暮らせないマルルクにも気にかけており、
「一々地上に戻らなくていい」と言いつつそのマルルクと共に暮らすあたりに心根の優しさが垣間見える。

面倒見の良さに加え義理堅さも相当であり、ライザの依頼を受け止めリコ達に短い期間の間に徹底的に探窟家のノウハウを叩き込んでいる。
そもそも死産の赤子だったリコを遺物に格納した状態で4層から地上に送り届けたのは、リコに心を抉るような辛辣な憎まれ口を叩いていたオーゼン自身であった。
総評すると偏屈なだけで根は生真面目ですごくいい人。かなりお人好しの部類である。


弟子であったライザには少なからず弟子以上の感情を向けていたらしく、ライザから結婚報告を受けた際は愕然としていた。
それゆえか色々拗らせているようで、男の子であると思われる弟子のマルルクにメイド服を着させる、(おそらく頻繁に)彼を裸吊りにするなど性癖のヤバい変人疑惑が持ち上がっている。

「私みたいに優しくないから(ほかの白笛、とりわけボンドルドには)気をつけるんだね」と忠告してレグに「それは冗談なのか?」と返されるようなキツい人ではあるが、
実際後に出てきた同じ白笛のボンドルドろくでなしを超えたド畜生だったこともあり、オーゼンはマジで優しかったことが判明した。
加えてボンドルドも六層に降りている先導卿や神秘卿のことを「乱暴で勝手な方たち」と評しているので、信憑性はともかくオーゼンが白笛一のそしてたぶん唯一の常識人である可能性は非常に高い。



地臥せり(ハイドギヴァー)

オーゼン配下の探窟隊。
ビジュアルは真っ当な人類であり、メンバーも老若男女問わず色々いる。
オーゼンが「地上に戻る場所のないろくでなし」と紹介していた事から、何かしら脛に傷を持つアウトロー出身の者で構成されているらしい。
実際、下記の3名が地上の定食屋で食事をした際にはわざわざフードで顔を隠していたほか、
イェルメに至っては酔っ払いを装ってスリ行為を働いている。テパステ曰くイェルメは前科4犯、笛の「格下げ」までされた事があるとか

登場したメンバー(イェルメ、シムレド、ザポ爺)は人相こそ悪いものの皆気さくで穏やか。
純粋な尊敬ゆえか、あるいは拾われた恩ゆえか、隊長であるオーゼンを慕っている。
オーゼンほどスパルタ気質な訳でもないようで、彼女から苛烈な仕打ちを受けて泣かされたレグとリコを慰める姿も見せた。


◆戦闘力

身体に移植した遺物「千人楔」による桁違いの剛力の持ち主。
「30人以上乗ったゴンドラを引き上げた」「10メートルもある岩を支えた」などの逸話を残しており、
残した逸話に違わずその剛力は頑強なレグの肉体を握力だけで軋ませ、片手で軽々と持ち上げ振り回せるほど。

戦闘経験も非常に豊富で、レグの攻撃を容易く見切って一方的に蹂躙している。
火葬砲が発射されようとする瞬間であろうと平然とレグに接近しイニシアチブを取るなど判断力・胆力もずば抜けており、ただの脳筋ではない実力者である。

探窟家としての服装は無骨な甲冑を彷彿とさせる和風っぽいデザイン。
三度笠のような帽子や分厚く頑強な手甲が目を引く。


◆千人楔

オーゼンが肉体に埋め込んでいる遺物。オーゼン曰く「健康の秘訣」
肉体に一刺しすることで千人力を得るとされる一級遺物。
オーゼンが埋め込んでいる総数は120箇所。そのため腕の表面は奇怪な樹木めいた状態となっている。
その素肌を見たレグは「人の事をとやかく言う割によっぽど人間離れしている」とドン引きしていた。

探窟中に事故で大ケガを負ったオーゼンは持ち帰る途中だったこの遺物をやむなく使用、そのまま高額で買い取ることになった。
以来見つける度に実費で買い取りそのまま自らに楔を打ち込んでいる。



◆余談

作者によるとデザインコンセプトはミノタウロス+魔女。
また単行本4巻の特典には「怪力おばあさん」と書かれる羽目になった。




本気さァ。本気で追記・修正しなきゃ伝わらないだろ?

私は子供騙しが嫌いなんだ


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最終更新:2024年04月21日 20:56

*1 のちに、アビスは深層になればなるほど時間の流れが遅くなることが明かされた為、長くアビスから出ていないオーゼン自身はそこまで老いているわけではない様子。