ドラゴン(クロスアンジュ)

登録日:2017/08/30 Wed 22:54:52
更新日:2024/04/01 Mon 11:05:21
所要時間:約 8 分で読めます




Dimensional
Rift
Attuned
Gargantuan
Organic
Neototypes


概要

ドラゴンとは『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する巨大敵性成物の総称。
名前の由来は「次元を越えて侵攻してくる巨大攻性生物」の英単語の頭文字を繋げたもの。
我々がよく知る巨大なコウモリのような翼を持つタイプの西洋の龍の姿をしているが、どちらかと言うとワイバーンに近い(一部を除く)。

巨大な時空の裂け目「シンギュラー」を通して出現し、人類の世界に侵攻してくる生命体である。
肉食性でメイルライダーも捕食対象するなど、凶暴な性質でありながら、フライトモード時のパラメイルに体当たりすることでライダーを機外に放り出したり、戦況に応じた攻撃方法を用いたりするなど知能も相応にあり、小型のドラゴンは集団で相手を攻撃し、大型のドラゴンは防御壁の展開や固有の特殊攻撃を行う上、驚異的な生命力を持つ。
仲間意識も強く、作中では多数の飛行艇で運ばれた仲間のドラゴンを助けようとしていた。
この生命体を撃退することがアルゼナルに閉じ込められたノーマ達の任務であり、存在意義なのである。なお未確認のタイプは「初物」と呼ばれ、仕留めれば大量の懸賞金が貰える。

しかしなぜこの世界に侵攻してくるのか、どこから来たのかは謎とされており、また、凍結バレットで氷漬けになったドラゴンの亡骸をマナ国家の飛空艇が運ぶという意味深な場面がある為、マナ国家がドラゴンの死体を何に使うのかは謎であるものの、何らかの関係を持っている模様。

ドラゴンの種類は船舶の名前から取られており、以下のように分けられる。

■スクーナー級
全長15~20mの小型級に分類されるドラゴンで、体色は朱色。ワイバーンに近い姿を持つ。
主に群れで活動し、数による物量戦を行う。ミランダを3匹で食いちぎる場面はみんなのトラウマ
だが、銃弾やナイフで傷つく等、その耐久性は低い。


■ガレオン級
100mを越える巨体を誇る大型級のドラゴン。複数の眼と長い首を持ち、翼の先端が人間の手のようになっている。体色は濃い緑。
魔法陣の発動によって防御壁を展開したり、固有の特殊攻撃を行う事が出来る。


■ブリッグ級
体色がダークブルーになっている新種のドラゴン。大きさはガレオン級と同じくらい。


■フリゲート級
高い戦闘能力を有するドラゴン。体色は明るい茶色。


■ビッグホーンドラゴン
紫色の体色を持つその名の通り2本の大きな角が特徴のドラゴン。
強力な重力波を発生させる能力を持つ。


以下ネタバレ





























その正体は別世界の荒廃した地球の環境に適応する為に自ら遺伝子改造を施した地球人の末裔「アウラの民」。
元々はドラグニウムによって荒廃してしまった地球に適応し、地球環境を浄化する為、自分達の身体を遺伝子レベルで生態系ごと造り変えた人類の生き残りがドラゴンなのである。

この事を知ったアンジュは人間を殺していたことを知り吐き気を催した後、全てを知っていながら敢えてそれを教えなかったジルに恨み節をぶちまけた。

その後ドラゴン達のいる世界に転移したアンジュとタスクは彼等がなぜ自分達の世界に侵攻してくるのかを知ることになる。

彼等が地球に侵攻してくるのは物語の黒幕であるエンブリヲから自分達の祖先にあたるドラゴン・アウラを取り戻すため。
そのことを予測していたエンブリヲはノーマ達に彼等の撃退を強要、ドラゴンの遺骸から結晶化したドラグニウムを取り出してアウラに食べさせる事により、マナを使える人間たちの繁栄を継続させていたのだった。
真実を知ったアンジュは余興屈折を経てアルゼナルのメンバーにそのことを伝えた後、彼等と共に打倒エンブリヲへの道を歩むことになる…。

ちなみに男性はドラゴンの姿のままだが、女性は人間の姿に戻ることが出来る。
中華系もしくはアジア系の文化が混ざり合った文化を持つ。


サラマンディーネ
アウラの民の近衛隊長。詳しくは項目で。


●ナーガ
CV:森なな子

サラマンディーネ側近を務める女剣士で、紫の長髪と衣服が特徴の小ぶりの双刀の使い手。
冷静沈着な性格だが、サラマンディーネへの愛ゆえに暴走してしまうこともあるうっかりさん。
龍神器「蒼龍號」のパイロットを務める。


●カナメ
CV:葉山いくみ

緑色の衣服に茶色の短髪が特徴の薙刀使い。
ナーガ同様サラマンディーネの側近を務めており、昔からの親友である。
明るい性格とは裏腹に、大局を見通せる視野を持った参謀役としての才能を持つ。
龍神器「碧龍號」のパイロットを務める。


ミィ
幼き頃に並行世界の地球へ飛ばされ行方不明になった少女。その正体は…?


●ラミア
CV:中原麻衣
上記のミィのお母さん。長い間彼女の帰りをずっと待っていたとても優しく穏やかな性格。


リザーディア
アウラの民側のスパイ。詳しくは項目で。


●ドクター・ゲッコー
CV:渡部明乃
独特な髪型が特徴の宮殿勤めの医師。遺伝子改造もやってのける何気に凄い人。


●大巫女/アウラ・ミドガルディア
CV:阿澄佳奈
幼いながらもアウラの民の最高指導者に選ばれた少女。ドラゴンの中でもっとも古い歴史を持つ、アウラ直系の一族の巫女姫。


外部作品での扱い

スーパーロボット大戦シリーズでは『スーパーロボット大戦V』にて初登場。
作中の舞台の一つ『西暦世界』に侵攻しており、始祖連合国の情報規制によって連邦軍が彼等を撃退することはなかった。
何気に原作では成し遂げられなかったドラゴン単独による神聖ミスルギ皇国への侵攻も行っている。

中盤で原作同様その正体が判明するものの、本作では『エンブリヲとミケーネとの戦争、そしてドラグニウムによって一度滅んだ宇宙世紀世界の古代人の末裔』と言う設定になっている。
一度滅んだ世界を浄化した後は隠遁し、自らの住む場所を強力な結界によって外界から遮断したため、そのためほとんどの人々がその存在を知らなかった。
(ただしゲンドウやDr.ヘルなどごく一部の人間はその存在を知っており、上記の件から『翼ある隠者』と呼んでいた)
ちなみにアンジュ達は原作とは違い人間同士の戦いを何度も経験していたからか、彼等の正体を知っても「相手が誰であろうとも戦うまでよ」と決意を新たにしていた。

外界にはほとんど干渉しないが、彼らがいる地球そのものを危機に及ぼす事態が発生した時、または世界を脅かす存在『理を壊す者』が出現した際にはそれを守る為に行動しており、後述のある出来事に深くかかわっている。
何故かブラックゲッター真ゲッターロボを狙っており、ゲッター線を抑え込むという能力を見せていたが…?


彼等の正体を知った自軍は戸惑いを見せるものの(刹那自らの能力でなんとなく知っていた節があった)、ジュドーのように「友達になりたい」と受け入れたり、
アムロのように自分達がアウラの民にしてきたことを謝罪しつつ、お互いに歩み寄りたいと語るなど、ほぼすべてのメンバーが彼等を仲間として受け入れるのだった。

そんなことがあってか、イスカンダルへ向かう直前の40話ではガレオン級のドラゴン達がミケーネの神々を蹴散らして自軍を援護するという場面が見られた。
(サラマンディーネ曰く「大巫女様がゲッターチームがドラグニウムを正しく使う者として認めた」との事)
そして西暦世界を影から操っていた真の黒幕との決戦ではドラグニウム…ゲッター線の力が勝利を導くカギとなるのだった。


スーパーロボット大戦X』では、『クロスアンジュ』の世界観が異世界アル・ワースに組み込まれているため、同世界における『マナの国』周辺に出現する脅威として認知されている設定。
本作においてはドラグニウムは神部七龍神をはじめとするマジモンの龍に由来するパワーであり、ヒトであったアウラがその導きで接触。
神部七龍神にドラグニウムにまつわる教えを受けたアウラと同胞の民たちは原作通りドラゴンとなって自分たちの世界を浄化していき、
本編ではその恩義に報いる形でサラマンディーネが救世主であるワタルの助力となるためにやって来た、という流れになっている。
ここまで書くと龍神器やラグナメイルが魔神のバリエーションに思えてくるものである。

ちなみに、流石に『ワタル』勢に人を殺めさせる訳にはいかなかったのか*1、マップ上での撃墜モーションが爆発ではなく「撤退」を思わせるエフェクトとなっている。
和解後は敵として登場しなかった『V』と異なり、本作においては中盤の第32話対ドアクダールート以降でエンブリヲに精神操作されてしまった個体がこちらに襲いかかってくるが、ルートの関係上同行しているサラマンディーネが撃破後にそれを解き放ってくれている。


追記・修正はアウラの奪還を果たしてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • クロスアンジュ
  • ドラゴン
  • ネタバレ項目
  • 次元を越えて侵攻してくる巨大攻性生物
  • アウラの民
  • ゲッター線を組み伏せし存在
  • ゲッター線
  • グロ注意
  • 翼ある隠者
  • ワイバーン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月01日 11:05

*1 『X』序盤に「有人機のパイロットは撃墜後にちゃんと脱出装置が作動している」と龍神丸が解説する場面があり、ドルジエフなどシナリオの都合上『撃墜=死亡』が確定のネームドについては極力『ワタル』勢の参加しない分岐ルートに割り振られている形である程度配慮されている。