フューチャー・アベンジャーズ

登録日:2017/08/29 Tue 23:56:46
更新日:2022/08/02 Tue 21:49:33
所要時間:約 17 分で読めます







未来を掴め! アベンジャーズ!!



【概要】

『フューチャー・アベンジャーズ』は、衛星放送チャンネル「Dlife」にて放送されたアニメ作品。
2014年にテレビ東京系で放送されたディスク・ウォーズ:アベンジャーズと同じく、MARVEL作品『アベンジャーズ』を題材としており、
日本的アレンジが行われたヒーローも原作およびMCUを踏襲したデザインになっており、日本独自の要素として超能力を授けられた少年少女がメインとなっている。
シリーズ構成にキング・リュウ、アベンジャーズを演じるキャストおよびナレーションの落合隼亮氏も『ディスク・ウォーズ』を踏襲しているが、アニメーション制作は東映アニメーションからマッドハウスに変更。
過去にマッドハウスは『アイアンマン』『ウルヴァリン』『X-MEN』『ブレイド』の四作をアニメ専門チャンネル「ANIMAX」で放送していたため、このチョイスは妥当といえる。
キャラクターデザイン・監督はマッドハウス版『アイアンマン』と同じ梅原隆弘と佐藤雄三が務めている。
夏休み限定企画として、本編の第1話から第5話を7月22日から8月31日までGyao!で配信、以後毎週土曜日に1週間限定で見逃し配信が実施された(全26話)。
ちなみに10月から地上波のTOKYO MX、ディズニーXDチャンネルでも放送中。

なお、小学館「別冊コロコロコミックススペシャル」でも、本編開始に先駆けてコミカライズ漫画が連載された(漫画:水野輝昭)。

2018年7月30日から10月にかけてシーズン2も放送(全13話)。それに伴いGyao!でも毎週月曜日に1週間限定で最新話が見逃し配信を行っている。



ストーリー

悪の秘密結社ヒドラの遺伝子操作により、超能力を授けられた少年兵士。
彼らはヒーローチーム・アベンジャーズを史上最悪のヴィランチームと教え込まれ、自分たちを正義のヒーローと思い込まされていた。
真実を知ったアディ、クロエ、そしてマコトの三人はヒドラから脱走し、アベンジャーズに弟子入りし「フューチャー・アベンジャーズ」を結成。
アベンジャーズと共に、真のヒーローを目指す!



キャラクター

【フューチャー・アベンジャーズ】

ヒドラに遺伝子改造を施され、世界征服の尖兵たるヴィランになるために作られた少年兵。
真実を知り、自らの意思でヒドラに反旗を翻した三人の少年はアベンジャーズの弟子となり、真のヒーローになるために日々奮闘する。
チームの命名者はマコト。それには「運命は選べない、でも未来を選ぶのは俺達」という意味が込められている。

第4話ラストにて、トニーから「ヴィスコ」という腕時計型支援ガジェットを手渡される。
このBISCOは通信・索敵・分析機能だけでなく、算数の問題も出したり、寝坊帽子の電気ショックを与えることもできる。タブレットのように踏みつけても壊れにくいカモ。
スイッチを押すとカッパに似たキモカワ系(クロエ談)なゆるキャラチックなホログラフ(CV:原優子)が出て対話ができるカモ。
下にスライドすると専用スーツが生成、防弾・防塵・耐熱・耐衝撃も万全に対応できるカモ。
デザインは青と白を基調にしたもので、自分達のスーツができないことにやきもきしていたマコトもご満悦な出来だった。


  • マコト(CV:金田アキ)
今作の主人公で、リーゼントチックな青髪と台風に似たうずまきマークのシャツが特徴。
思い立ったら行動に移す直情一直線の俺様小僧だが、「未来を決めるのは運命じゃねえ。自分自身だろ?」とひたすら前向きでひたむきな性格。
ブルーノを相棒としており、彼と共に最強のヒーローチームになることを夢見ており、脱走する際にもヒドラの忠誠と友情の狭間で揺れ動くブルーノも連れて行こうとした。
トニーのいるアベンジャーズタワーにアポなしで突入し、アディらを救うためにヒドラの秘密基地の情報を伝えたり、B級ヴィランという真実を知らされながらもA級ヒーローを目指せばいいと考えてるあたり、正義感とガッツは年相応なりにあるようだ。
特殊能力は気流を自在に操る「エアリアル・アクト」
「エアリアル・アクト〇式」のフレーズ共に全身から風を巻き起こすことでスピードを強化したり、強力な竜巻や螺旋丸圧縮した空気弾を放ったり、と多種多様な使い方を見せるが、パワーを使いすぎると身体のオーバーヒートに陥るのが弱点。それ故か不明だが、とにかく大食い。
それ故か、トニーからは「そよ風キッド」「台風ボーイ」といったあだ名を着けそうになっている。
また、潜在能力もかなりのもので、時折エメラルドの光を放ち、エメラルド色の翼を無意識に生成したり、ハルクとアレスの戦いを遠視することもできる。この力はヒドラの「エメラルド・レイン計画」とかかわりがあり、クン・ルンの僧正らも不吉な予知*1を感じさせたようだが…?

後にトニーから「ハリケーン」という正式なコードネームを与えられる。
マコト「うおーっ!なんかかっけー!!」


  • アディ(CV:田丸篤志)
褐色の肌にモスグリーンのシャツが特徴の少年でマコトとは旧知の仲らしい。
1年前、クロエと共にとあるミッションに就いた時に、「自分たちがヴィランの尖兵だった」という真実に気付きヒドラから離反する。
三人のまとめ役だがやや気弱で、ヒドラの汚れ仕事を押し付けられた過去からの反動のせいか当初は「三人でアパートを借りて静かに暮らしたい」願望が強かった。
特殊能力は機械系統に振れることで自在に制御・操作する「テクニカル・アクト」で、それ故に「テクノプリースト」という新人ヴィラン名を望まずして授けられている。
クン・ルンでは「体術修行に気持ちが入っていないようだ」と果樹園での修行をアイアンフィストにつけられている。
スーツの手甲部には鎖鎌が内蔵されているが、控えめ気味な本人はもっぱらコンピューターを使い分析能力でアベンジャーズをサポートする。

後にキャップから「コーデック」*2というコードネームを授かった。
アディ「ちょっと照れくさいなあ…」

宇宙要塞スローン内での決戦ではテクニカル・アクトでアイアンマンの強化アーマー・ハルクバスターを操縦しメンバーをサポート。
その後気に入ったのか、マクシマス派との最終決戦でも勝手に持ち出したハルクバスターで参戦している。


  • クロエ(CV:木村珠莉)
金髪ツインテール…というかツインテール部の大きさが目を引く少女。
アディともども既にヒドラから離反しており、マコトをバカだがひたむきな弟のような存在として見ている。
三人の中では常識人およびツッコミ担当で、自身の生まれや力を顧みて「どう生き、どんな人間になりたいのか」を考え今後の人生のビジョンを見据えている。
とはいえ、意外とミーハーなところもあり、カマラの護衛もかねてスクールに転校してきた際はテレビのドラマみたいだと大はしゃぎする面から、年頃の女の子らしさを感じさせる面も。
特殊能力は変身能力「カモフラージュ・アクト」で、不本意ながらもその能力から「アクトレス」というヴィラン名を授けられている。
自身が見たものに変身するが、まだまだ未熟なため気が抜けたりすると正体がバレて、ツインテール部やアホ毛が飛び出たりしてしまう。
苦手な虫を見てしまったり強烈なダメージを受けると変身が解けてしまうものの、ブラックパンサーに変身した時には本物と引けを取らない戦闘力を見せている。今後の成長に期待といえよう。
かつてチームを組んでいた同僚に、ヒドラによるサイボーグ手術を施された少年兵がおり、ヒドラを離れられないブルーノの事情も察していた。
後にクン・ルンにおけるアイアンフィストとの修行により、便利という理由でトンファーの技術を習得。彼女のスーツにもそれが内蔵されている。
ちなみにキング・リュウのtwitterによると、「当初のクロエのスーツはゴスロリっぽい服スカートでしたが「戦闘員がそうした服を着るのは現実的ではない」というアメリカサイドの監修を経て現在のデザインに。肩口のヒラヒラに僅かにゴスロリの名残?」とのこと。

ちなみにワスプからコードネームを与えられかけるが「私までもらったらオマケって感じじゃん?」と速攻拒否。後にカマラとの共闘を経てキャプテン・マーベルから「シャレード」*3というコードネームを与えられた。
クロエ「悪くないわね。もらってあげるわ!」


  • ブルーノ(CV:浜添伸也)
マコトの相棒だったヒドラの少年兵で、機械の手足が目を引く。
共に訓練に励む日々の中でマイペースなマコトを鬱陶しく感じながらも、ヒーローを目指す彼のひたむきさを羨ましく感じていた。
サイボーグ手術を施されており、三日に一度ヒドラによるメンテナンスを受けなければ拒絶反応を起こしショートしてしまう自身の肉体を歯がゆく感じている。
レッド・スカルから既に呪われた運命を知らされながら、それを承知の上で既にヒドラに忠誠を誓っており、勝手に脱走したマコトに複雑な感情を抱いていた。
レッド・スカルの自爆によるヒドラ基地の爆破後、マコトに「お前と未来の話をしている時だけ……俺、ヒーローの気分になれた……ありがとな。マコト……」と純粋な思いを吐露し、暴走する動力炉に自ら身を投げ、爆破する基地と運命を共にした。

しかし、シーズン1第8話にて生存が確認。エメラルド色の光と共にレッド・スカルが作り出したナノマシンを取り込み、アイアン・スカルを思わせる強力なボディを得た。
ザ・リーダーによると、この現象はエメラルド・クリスタルから与えられた力によるものらしく、強力な輝きはブルーノ自身の人格も変質させ、マコトへの友情も闘争心へと変化させていく。
シーズン1第16話にて標的の周囲を球状のナノマシンで取り囲み攻撃する「デッドリーケイジ」を披露。マコトを翻弄するがエアリアル・アクト十二式・バーストに打ち負かされた。
シーズン1第19話と第20話で旧ヒドラ基地でマコトと決戦。これまでの思い出を語りながら「俺だけヒーローになったって意味ねぇんだよ!」とこれまでの過ちを受け入れ相棒と信じるマコトに力を吸われて気を失った。正気に戻ったのはいいものの、シーズン1第21話で寝込んでいる間にマコトから顔に落書きされる羽目に…。
「ったく、ロクなことしねえなお前は!!」
征服者カーンとの最終決戦にも参加。マコトと共にエメラルドの力を開放、合体攻撃「エメラルド・エクスプロージョン」で宇宙要塞スローンのバリアを破壊する。

その後、互いが対等の立場でいるためにひとり旅に出ようとも考えたが、ウィンター・ソルジャーの後押しもあって残留。フューチャー・アベンジャーズの正式メンバーにもなった。
なお、彼の頼みでだっせえ専用スーツは着ずにヒドラ時代のスーツの色替えでメンバー参入。コードネームは「ブルーノマン」(Byアディ)「デビルアイ」(Byクロエ)と様々な案が挙げられたが
最終的にマコトの案で「ツイスター」というコードネームを授けられている。
「しょうがねぇ。もらっといてやるか」


【アベンジャーズ】

本名トニー・スターク。ご存知我らがスターク・インターナショナル社社長で、自作のスーツを装着し戦う。
素面で登場時にはヒドラがジャパニーズ・スシショップでスシ職人に変装したヒドラ兵士に命を狙われる散々な目にあった。
格闘戦特化スーツ・大気圏内活動スーツ・ステルススーツ・海中探査スーツ・アタッシュケース型変形スーツなど、自身の生体認証コードでのみ装着可能な多くのスーツを持っているが、
今回トニーが主に装着するのは遠隔操作式スーツで、マーク43を意識した金の割合が多いカラーリング。
主な武装はおなじみのリパルサー&ユニビーム。今回ユニビームは頭にアルティメットとつかない他にもアームミサイルや拳部に内蔵されたリパルサーブレードなどがある。
特に、リパルサーブレードはトニーも「我ながらいい出来だ!」と評するほど切れ味バツグン。
フランクな性格は『ディスク・ウォーズ』と同じで、マコトからは「見た目はチャラいけど天才」と評されている。
その一方で、平和のために製造・取引していた自身の武器が戦争の道具として多くの人々を傷つけたという血塗られた過去をアディのテクニカル・アクトで暴かれた際にも否定せず、過去を背負いながら未来を選ぶことはできると体を張った姿勢で彼に諭すのだった。*4
そしてトニー最大の武器は優秀な科学者としての頭脳と不屈の精神。
征服者カーンの力で6世紀に飛ばされても当時の資材を最大限に用いて石炭駆動の巨大装甲車を作り出したり、
時空要塞スローンでの決戦でも征服者カーンのシステムをハッキングするなど、土壇場でその力は発揮される。
シーズン2第11話ではアディと共にブラックボルトの音波攻撃をキャンセルするTA(トニー・アンド・アディ)システムを開発した。「できる男は本番に強い」とはこのことか。


フルネームはソー・オーディンソン。
アスガルドの勇者にして、アスガルドの王オーディンを父に持つ。
性格は『ディスク・ウォーズ』を踏襲した厳格なものとなっており、マコトの無鉄砲さを愚かと言いながら勇敢だと評し、星を守る者には分け隔てなく友愛の精神を見せている。
トニー「まったく、体育会系ってヤツは……」
得物たる雷を呼ぶ鉄槌・ムジョルニアの強度も申し分なし。
昔話をしながらキャップのシールドを叩き付け、その衝撃波で周囲の敵を戦闘不能にするコンビネーションも行う。
投擲攻撃ムジョルニア・スローや電撃攻撃ライトニング・ストライクを使用する。
戦闘服は甲冑風だった『ディスク・ウォーズ』時と異なり、上腕が見える原作およびMCUを踏襲したものとなっている。
シーズン2第11話では、極寒の地で自信を強くするための魔法の石を探し求め入手する。
その魔力はTAシステムでも防ぎきれないブラックボルトの音波攻撃を無効化し、アベンジャーズ&フューチャー・アベンジャーズの戦闘力を一時的に上昇させた。


本名スティーブ・ロジャース、愛称キャップ。
1918年生まれの第二次世界大戦で活躍した超人兵士・スーパーソルジャーで、アベンジャーズの正式なリーダーを務める。
今作でも「アベンジャーズ・アッセンブル!!」の号令を言う役目で、シールドタックルやシールドブーメランなど、ヴィヴラニウム製シールドを駆使した戦闘術と持ち前の不屈の精神であらゆる悪意に立ち向かう。
かつての大戦の経験者ゆえか、マコトたちをアベンジャーズに弟子入りするにはハルクともども反対気味だったが、ワスプとソー、そしてトニーの賛成意見を聞きやむを得ず承諾した。
自身の過去に悩むアディに対し、年の功ゆえかその心の傷を察しながら、自らを省みず女の子を救い出したその姿にこそヒーローになる資格があるのではないかと諭す、模範的な大人でもある。
シーズン2でもその精神は変わらず。続発する能力者をヴィラン予備軍とみなし、問答無用で拘束せんとする世界安全保障委員会に対しても対立の意思を示している。
『ディスク・ウォーズ』では硬質なプロテクターだった戦闘服も、今作は原作およびMCUを踏襲したレザータイプとなっており、シーズン1第9話におけるウィンター・ソルジャーとの決闘の際、あえてマスクを脱いで彼の眠れる友情を呼び覚まそうと試みている。


本名ブルース・バナー。
多量のガンマ線を受けて変異した物理学者だが、今作も『ディスク・ウォーズ』同様常時ハルク化している模様。
怒りの剛腕から繰り出すハルク・スマッシュなど、その巨体から繰り出すパワフルな攻撃でヴィランを打ちのめす。
『ディスク・ウォーズ』と同じく変身前のブルース博士と統合しており、ある程度の知性と理性とおちゃめなジョークを言うパーソナリティを持ちながらキャップとウィンター・ソルジャーの決闘を見届ける懐の広さを見せている。
しかし、シーズン1第11話にてグリーン・ゴブリンからの特殊ガス爆弾を受けて理性を失い暴走。トニーもハルクバスターを呼び出し力づくで抑えたが、結局はニューヨークに甚大な被害をもたらし、オズボーンが提唱したスーパーヒーロー規制法案を作り出すきっかけを作り出してしまう。
この責任を感じたハルクは、アベンジャーズタワーを離れカナダに身を潜めた。同じ諸刃の剣にもなる強大な力の持ち主であり、病室で付き添った恩義のためマコトは意地でも彼を呼び戻そうと奮闘、突如襲った山火事を共に鎮火させたことで立ち直った。
シーズン2第11話ではインヒューマンズに対抗するため、キッド・カイジュウことカワデ・ケイのいる島に来訪。彼の友達であるモンスターズ・アンリューシドに特訓を求めた。


本名ジャネット・ヴァン・ダイン。
アベンジャーズの紅一点で、蜂に似た戦闘服で空を自在に飛び回り、ピム粒子による伸縮自在の能力でヴィランを攪乱する。
「山椒は小粒でもピリリと辛いってね!」
必殺技は掌から蜂の針のごとく鋭い電撃を浴びせるワスプスティング。
今作ではオカン属性が付加されており、アベンジャーズタワーでマコトらの処遇に安全のためラボにでも放り込もうとジョーク交じりに話すトニーに対して身寄りのない彼らの今後について真剣に考えるべきとクギを刺したり、強大な力に目覚めかけたブルーノに手を差し伸べる様を見せている。
なお、キング・リュウのtwitterによると今回のワスプの衣装は映画版『アントマン』を踏襲したもので、キャラデザインの梅原隆弘の手によるもの、とのこと。
シーズン2第11話でピム博士に頼みスーツを調整。巨大化機能も追加したが、体力を大幅に消耗してしまうリスクまでもついてしまった。


【その他ヒーロー】

本名キャロル・ダンヴァース。
異星人クリー人の超能力を受け継いだ女性ヒーローで、プライベートでマコトらと接触。
幼稚園でヒーローショーを務めており、アベンジャーズタワーから抜け出したマコトらにヒーローショーを依頼した。
その後、アレスの襲撃に怯える子ども達を守るマコトらの意志を認めており、その力を人のために、戦う力を持たない人達のために使えると確信。三人が立派なヒーローになると保証している。
彼女の正体は子ども達にも知れ渡っているようで、アベンジャーズの窮地にも颯爽と駆けつけている。

飛行能力と掌からの光弾・フォトンブラスト、そしてエネルギー吸収能力が特徴で、アイアンマンのユニビームを吸収し光の鉄拳・ブラストパンチでアレスに大打撃を与えるだけでなく、
暴走するマコトのエネルギーを一度は吸収、さらににせキャプテン・マーベルから本物のヒーローであるミズ・マーベルに覚醒したカマラとクロエの窮地を救うといった活躍を見せている。*5

原作アメコミでは元々初代ミズ・マーベルで、「キャプテン」の称号は自らの力の源になった同名男性ヒーローのものを2010年代に襲名したもの。
前作ではメンコバチ魂にラインナップされていたが、本編には未登場に終わったヒーローだった。
ちなみに別会社にも同名で衣装の似たヒーローがおり(商標登録はマーベル側が先だったため改題したそうな〉、2019年には両方の主演映画公開が予定されている。


本名カマラ・カーン。
ニュージャージー州でキャプテン・マーベルの小さなニセモノとして現れる。
とはいえ、やることは悪事ではなく憧れのキャプテン・マーベルのように街の人を助けたり、強盗を捕まえるといった小さな善意によるおせっかいなのだが、
過剰なまでのファンサービスのせいかかえって本物に困られてしまう。
マコトらの猿芝居でおびき出されるものの、クロエのカモフラージュ・アクトで化けたキャプテン・マーベルの前で彼女のファンだと告白するが、勢い余って互いの正体がバレてしまう。
カマラはどこにでもいる、ヒーローに憧れるごく普通の学生だったが、謎の霧(テリジェント・ミスト)を浴びたことで特殊能力に目覚めてしまう。
互いの正体を知ったクロエとカマラはこっそりコンビを組むが、インベンターが生み出したビッグ・ワニとの戦いでキャプテン・マーベルではないありのままの姿としてのヒーローに開眼。
稲妻模様のスーツに赤いマントをたなびかせた姿となる。
その後、本物のキャプテン・マーベルからヒーローに任命されて感激した。

クロエと同じ変身能力の持ち主で宇宙忍者ゴームズよろしく手足を自在に伸ばしたり巨大化させたりすることも可能。
ちなみに実家はかなり古い体質らしく、門限にかなりうるさいとのこと。
そのためか、征服者カーンとの決戦には参加できず……残念。

シーズン2第6話にて再登場。門限厳守のためか、本家のキャプテン・マーベルやアベンジャーズのように知名度は高くはないようだ。
クロエの計らいでアベンジャーズ・タワーにも招待されてすっかり大喜び。キャプテン・マーベルは別ミッションで会えなかった上に、アベンジャーズとの共闘は叶わなかった模様。
そんなカマラだが、トニーは彼女の髪の毛をこっそり抜いてひとり分析した結果、生物学的に見て人間ではないという事実を知る。
偶然入ってきたマコトにも、クロエや他のメンバーにもこのことを秘密にするよう促すが、後に能力者問題で世界安全保障委員会からもマークされることになる。
後にインヒューマンズが彼女を含めた能力者を保護。クロエもまたアティランへと向かった。
その後、紆余曲折を経てクリスタルとも仲良くなって最終決戦にトリオで参加。
ちゃっかり「フューチャー・アベンジャーズ、アッセンブル!」とコールするのだった。
クロエ「あたしが言おうと思ったのに! てゆーかカマラ、まだフューチャー・アベンジャーズ入りしてないしー!」

原作アメコミではムスリム系統のパキスタン移民二世でスパイダーマンとキャプテン・マーベルのカップリング小説を書くほどのヒーローオタクだが、アニメではムスリム関連の設定はあまり描かれていない。
ただし、ランチでハラールフードを食べている描写がありムスリム設定がなくなっているわけではない。


  • ホークアイ(CV:勝沼紀義)
本名クリント・バートン。
エキスパートチームS.H.I.E.L.Dのメンバーで、弓矢の達人。アベンジャーズとは旧知の仲で、家族にも近い関係と自称している。
矢先は電磁波を放出するものドリルになっているものなど、状況に応じて使い分ける。

シーズン1第9話にて休暇中だったところを宅急便を装ったチンピラ三人組にボコられ、自慢のアベンジャーズフィギュアを盗まれかけるが、
アベンジャーズ消息不明のニュースを受けた後隠し扉を暴かれて本気モードになりチンピラを返り討ちにして休日出勤。
アベンジャーズタワーでアディ、クロエ、キャプテン・マーベルと接触、アベンジャーズ不在の中マスターズ・オブ・イーブルを迎え撃ったが、呆気なく一蹴された。
アベンジャーズの到着後、トニーとキャプテン・マーベルの一計に1人だけ気付かれなかったのに若干不満な様子だった。
後に時空要塞スローンに召喚した援軍ヒーローズも知らされていなかったのも気にしていたあたり、意外と根に持つタイプらしい。
なお、ドクター・ストレンジによれば「もう少しユーモアを学んだ方がいい」とのこと。

デザインは『ディスク・ウォーズ』を踏襲した筋骨隆々の寡黙なノースリーブだったが、今作では若干軽薄気味な皮肉屋で嘘は付けないキャラとなっており、声優も『ディスク・ウォーズ』の竹本英史から勝沼紀義に変更されている。
ちなみにシーズン1第9話ラストではチンピラ三人組を警察に引き渡すのをうっかり忘れており、帰宅後夜食を一緒に食うかと促す場面も見られる。

シーズン2第3話ではトニーらに内緒でアパートに流れ着いた子猫スリングショットをアディと共に引き取り、動物失踪事件解決に貢献する。
…が、うっかりアディが口を滑らせてしまったせいでトニーらにいじられてしまうのだった…。


本名ナターシャ・ロマノフ。
ホークアイの同僚たるS.H.I.E.L.Dのエージェントで、ホークアイの後に続くかのようにアベンジャーズタワーに到着。
ミーティングルームでウィンター・ソルジャーの正体を確認した。
特殊能力こそ持たないが格闘術と銃火器のプロで臨機応変な戦法を見せる。バイクは投げ捨てて撃ち抜くもの
時空要塞スローンの最終決戦でもホークアイと共に参戦、征服者カーンが送り出す援軍相手に奮戦した。

シーズン2第2話では豪華客船で行われる美術品や密輸武器の闇オークションへの潜入をワスプに依頼。
留守番待機で退屈しているクロエのカモフラージュ・アクトも見抜いて参加させた。

声優は『ディスク・ウォーズ』と同じく浅野まゆみが担当するが、若干髪は伸びており、ライダースーツの所々に赤いアクセントと緑のラインが入ったものになっている。



【インヒューマンズ】

シーズン1で征服者カーンの口から語られた強力な宇宙種族。
太古にクリー人により改造されたネアンデルタール人の末裔で、月の軌道上に存在する衛星都市アティランが首都。
シーズン2で本格的に活動開始、第8話ラストにてアベンジャーズの前に現れる。
能力者やその一員として世界安全保障委員会にマークされたカマラの保護を巡ってアベンジャーズと対立した。

しかし、「どんな壁が立ちはだかろうとも絶対にあきらめない」という理念はアベンジャーズと共通しており、最終的に共闘に至った。


  • ブラックボルト(CV:???)
シーズン1最終回に登場したインヒューマンズを束ねる王的存在で、惑星すら破壊する「声」の持ち主である。
額の角が発光すると能力が発動。口を開けて一言呟くだけで強力な衝撃波が迸る。
その威力はシーズン2第8話ラストのようにモードック率いるスーパーアダプトイド軍団を難なく吹き飛ばし、第9話ラスト間際のようにラフト刑務所の壁を破壊してしまうほど強大だが、それ故に連続使用ができず会話もままならないのが難点。
他者に自身の意志を伝達する際には、テレパシーを介する必要があるが、能力者を保護するだけでなく故郷の映像を見て涙するカマラの思いを察する人格者でもある。
スーツには滑空翼が内蔵されており、意識を集中することで飛行も可能。さらに強力な光の鉄拳も繰り出す。

メデューサが昏睡状態に陥ったことでアベンジャーズと敵対。
しかし、マコトとブルーノの合体技「俺達式デュアルエメラルド・エクスプロージョン」とのぶつかり合いの中で
音波攻撃を中断。最初から本気を出せなかったのも、無意識に「これは正しい選択ではない」と思っていたからだとマコトとブルーノに知らされた。彼もまた、ひとりのヒーローなのだ。


  • メデューサ(CV:牛田裕子)
シーズン1最終話にてロックジョーと共に謁見室でブラックボルトに進言するが、無言で静止され、アベンジャーズの監視を続行していた。
ブラックボルトとは側近以上の関係で、彼の意志を伝えるメッセンジャーも兼ねている。本来なら1か月後に結婚式を挙げる予定だった。

赤いロングヘアーを任意に伸ばし敵を拘束することも可能。その力はスーパーソルジャーであるキャップでも振りほどけないほど。
アベンジャーズとの会談でマクシマスの操り人形となった世界安全保障委員会の襲撃を受け意識不明の重傷を負う。

マクシマスの演説にブラックボルトが死んだと思い込む妹のクリスタルに真実を伝え、彼の凶行を止めてほしいと懇願。
クリスタルの案でブラックボルト&メデューサに変身したクロエ&カマラの作戦が失敗に終わった後、瀕死の身を押して全アティランの国民にブラックボルトの『言葉』に耳を傾けるように伝え、地球消滅の危機を救った。


  • ロックジョー
シーズン1最終話にて、マコトとブルーノを監視する形で登場。
征服者カーンと同じくテレポート能力を持つ巨大なブルドッグで、額の角を発光させることで自身だけでなく対象物を瞬時にテレポートさせる事も可能。


ブラックボルトらと同じロイヤルファミリーの一員で、メデューサの妹でもある。
四大元素を自在に操る能力の持ち主。
偽の能力者の情報を流し、「エメラルド・クリスタルの申し子」であるマコトと直接対面する。
勢い任せの彼に呆気にとられながらもインヒューマンズの情報を伝え、月に来ないかと提案している。

よそ者に厳しいアティランでもクロエとカマラたち地球の能力者を保護し、クロエとカマラのよきお姉さん役も務めている。
真相を知った囚われのクロエ&カマラを解放し、共にアティランを救うために奔走した。
ロックジョーのテレポート能力でクロエ&カマラと共に最終決戦で参加。
その後、地球で交換留学生として訪れることになる。

実質上、インヒューマンズサイドのヒロイン的存在といえる。
流行にも敏感で、ムーンマンゴーのスムージーが好物。

アメコミではX-MENのクイックシルバーと結婚して娘を授かったが離婚、その後ロナンと再婚してクリーと同盟を結ぶなど大変な経歴の持ち主。


  • カルナク(CV:木下浩之)
小柄な壮年でありながらも、形あるものなら何でも欠点を見抜く眼力の持ち主。
怪力自慢のハルクの拳をかわしきり、目にも止まらぬ突きで秘孔盲点を突く早業・フェイタルインパクトで致命傷を与えた。
そこ、どこの北斗の男?とか言わない。

シーズン2最終話では拳士つながりでアイアン・フィストと共闘。マクシマス派を退けた後で決闘を約束した。


キャプテン・マーベルすら「バケモノ」呼ばわりする、半魚人の姿をしたの達人。
地球上では思うように活動できないのか、常に酸素マスクを着けている。

アティランでは若きインヒューマンズの武術指南も務めているようで、第10話アバンタイトルではクロエとカマラを稽古した。
しかし、「どんな手を使ってもいいぞ?」と言ったのが運の尽き。
カモフラージュ・アクトでブラックボルトに化けたクロエのフェイント攻撃に敗れてしまった。

最終決戦ではワスプと共に一般市民の避難を誘導した。


  • ゴーゴン(CV:白熊博嗣)
筋骨隆々の巨漢。
額のメタルプレートから強力な電撃攻撃・キネティックショックウェーブを放ち、あらゆるものを吹き飛ばす。

最終決戦では電撃繋がりでソーとタッグを組んでアベンジャーズ・タワーの防衛に回った。



【マスターズ・オブ・イーブル】

シーズン1におけるヴィラン組織。
ヴィヴラニウムから生成されるエメラルド・クリスタルを用いた「エメラルド・レイン計画」を実行しようと目論んだ。


  • ザ・リーダー(CV:佐々木義人)
本名サミュエル・スターンズ。
シーズン1のヴィランチームである「マスターズ・オブ・イーブル」のメンバー。
シーズン1第4話、任務失敗したウィンター・ソルジャーを嘲るかの如くアレスとエンチャントレスと共に現れた。
緑肌にデップーが突っ込むような枝豆のごときデカい長い頭を持っており、それに見合った優れた頭脳を持っているが、やたら饒舌で足元を掬われやすいのが玉に瑕。
「エメラルド・レイン計画」についても知っているが、アベンジャーズが勘づくのには予想できなかった模様。

シーズン1第19話でブラックパンサーの「大量のヴィヴラニウムが保管されている」という偽の記者会見に釣られて、南極のヒドラ基地にメンバー揃って決戦に挑む。
シーズン1第20話でロキを撃ち抜いたことと脆弱と嘲ったことでソーを怒らせてしまい、本気のムジョルニアの電撃をくらいかけるが、すんでの所でロキに救われる。
…が、シーズン1第21話で反旗を翻したロキに始末されるのだった。
最終的にしぶとく生き延びマコトとブルーノに銃口を向けて抹殺しようとするが、ウィンター・ソルジャーの介入により失敗に終わった。


  • アレス(CV:岩崎征美)
マスターズ・オブ・イーブルの切り込み役を務める巨漢。
「戦いの神」「オリンポスの神・ゼウスの息子」を自称するだけあって、その巨体に見合った態度のデカさが特徴。
巨大なを武器とし、その剛腕から繰り出す切れ味はアイアン・レギオンのリパルサーを弾き返してはまとめて両断、アイアンマンスーツをバックスクリーンで直撃するほどの強さを見せつける。
「戦いの神」の名は伊達じゃなく、怒りをパワーとするハルクとほぼ互角。単なる脳筋なわけでもなく、ハルクの弱点を見抜く観察眼も持っているが、キャプテン・マーベルとの合体攻撃ダブルスマッシュを受けリタイア。
必殺技は、上空に飛び上がり斧を地面に叩き付けて衝撃波を放つウォリアーズレイジ。

シーズン1第20話でザ・リーダーの提案でエメラルド・クリスタルの力で強化しアベンジャーズを圧倒、適合しない事を承知の上で最後の最後まで力を出し切り最終的に敗北した。


  • エンチャントレス(CV:米丸歩)
本名アモラ。
マスターズ・オブ・イーブルに与するアスガルドの魔女で、アスガルド人の誇りなどそ知らぬ顔で悪事を働くその女王様気質態度はソーを激怒させるほど。
その一方でソーには幾度も煮え湯を飲まされたようで、その雪辱を果たすためなら卑怯な手をも辞さない。
既にクン・ルンに侵入しており、シャオ・ラオ打倒を果たせず散った過去のクン・ルンの戦士とシャオ・ラオの魂を利用し下僕に変えクン・ルンを滅ぼそうとするが、アイアンフィストの教えでエアリアル・アクト十式バインドに目覚めたマコトにより阻止された。
必殺技は、指先から緑色の炎の竜を召還するヘル・フレイムドラゴンと光の槍を放つダークネススピアー。

シーズン1第20話ではザ・リーダーの提案を受けたアレスに巻き込まれる形で強化。
当初は「危険な賭けに従うよりはおとなしく捕まった方がマシよ!」と拒否したが、強化後はまんざらではない様子だった。
が、結局エメラルドの力に適合できずリタイア。


フライデーのデータベースにも登録されていない謎のヴィラン。
ロシアの汚れ仕事担当のエージェントとして知られているが、サングラスとガスマスクで顔を覆われたその正体を知る者はいない。
赤い星がマーキングされた左義手が特徴で、現在は「マスターズ・オブ・イーブル」に属しており、キャップを獲物として付け狙い、彼と1対1との決闘を求めている。
レッドスカルの始末を目的に、ラフト刑務所に移送する護送車を狙撃。
センサーにも補足されないほどの光学迷彩で攪乱し、正確な狙撃でアイアンマンを翻弄した。
このテクノロジーはマコトらを改造した謎の技術が使われているようで、マコトのエアリアル・アクト二式センサーがなければ見破れなかった。

シーズン1第8話にてキャップと対決。ヴィヴラニウム製シールドを左腕で受け止め、両手に電磁ナイフを携えて交戦する中、サングラスとマスクを自ら剥ぎ取った。
その正体はバッキー・バーンズ。キャップの友人で第二次世界大戦時にミッションに失敗し戦死したと思われていたが、ヒドラに拉致されゾラによる催眠術を受け彼の操り人形として数々の罪を重ねてロシア最悪のヴィランと化した。
しかし、バッキーとしての記憶は完全に消えてはおらず、第16話にてゾラにより再び洗脳されかけるが、マコトとトニー達に背中を押されたキャップに救出され共闘に至る。
その重い罪からロシア議会から無期限の冷凍睡眠刑に処されるが、東側の技術によるコピーロボットをカモフラージュに逃され、ひとり罪を背負いながらロシアの雪原を歩き出す。
そしてシーズン1最終回ではしぶとく脱出したザ・リーダーの魔弾からマコトとブルーノを救い、ブルーノにフューチャー・アベンジャーズ入団を促した。

後に、シーズン2第11話でアベンジャーズ・タワーで特訓するキャップと再会。
マクシマスの策略によるインヒューマンズとの望まざる決闘に苦悩するキャップの訓練相手を務めた。
最終話で弾切れになったホークアイ&ブラック・ウィドウを遠距離狙撃で援護している。

『ディスク・ウォーズ』におけるバッキーはキャップの回想シーンにのみ登場。ウィンター・ソルジャーもバチ魂にラインナップされていたが、未登場に終わった。


  • 征服者カーン(CV:斎藤次郎)
シーズン1第21話にて姿を現したマスターズ・オブ・イーブルの元締めで、西暦3000年の地球から現れたヴィラン。
ザ・リーダーが畏れ敬う彼の存在はアベンジャーズはおろか、ソーですら知らなかった。
ソーが言うには「アスガルドに攻め入った氷の巨人を遥かに凌ぐ」異様さを持つらしい。
反旗を翻しザ・リーダーを倒したロキをあっさりと始末した後地球に飛来、アベンジャーズタワーを上回る巨体*6を見せつける。
その目的はエメラルド・クリスタルの雨を降らし忠実な超人兵士を作り出し、自身の野望を阻む宇宙種族ことインヒューマンズを蹴散らして真の平和のために全宇宙を完全に支配すること。
キャプテン・マーベルが吸収しきれないほど強力なエネルギー光弾を放ち、アベンジャーズの一斉攻撃すら跳ね除けるバリアや瞬間移動能力、
更に両手から超音波を発生させ、機械のみならずヒーローを戦闘不能にする上にアイアンマンら5人を時空の彼方へと飛ばす力を見せつけた。
「征服者」の名は伊達じゃない。

その能力は玉座から発せられるもので、最終的にシールドスローに隠れていたワスプのサポートを受けたアイアンマンに
30世紀のコード内にわずかながら残っていた、フライデーを基にしたプログラム言語を解析されたことで形勢逆転。玉座内のシステムをハッキングされ、ついにエメラルドクリスタルもろともその野望を完全に砕かれてしまう。
スローンと運命を共にする前、カーンはインヒューマンズではない過去の人間でありながらもアイアンマンことトニーを「優れた戦士にして科学者」と認めている。

「悠久なる時の流れのどこかでまた会おうぞ、アイアンマン! いや……トニー・スターク!!」

しかし、この戦いでカーンの存在が消滅したとも限らない。
現に原作アメコミでは複数のカーン/ナサニエル・リチャーズが形を変えて数奇な運命をたどり、ヴィランとして数々のヒーローと相まみえている。
今作で最期に叫んだ台詞のように、無数の時間の分岐点で第二第三の征服者カーンが現れ、いずれアベンジャーズと再び相まみえることであろう……。



【その他登場ヴィラン】

  • レッド・スカル(CV:清川玄夢)
本名ヨハン・シュミット。
秘密結社ヒドラの総帥で、マコトら少年兵士のボスともいえる存在。
『ディスク・ウォーズ』ではMCUと同じく人肌と髑髏が一体化した唇のあるデザインだったが、今作では唇がなくなり完全な髑髏面となっている。
シーズン1第2話で孤島アベンジャーズと対峙。ナノマシンスーツを纏い「アイアン・スカル」を自称する。
トニー「アイアンはやめてくれ! イメージダウンだ!」
外部からの技術であるナノマシンで構成されるスーツはビームや実弾を跳ね除け、タコ足のごとくうねうね動く触手や髑髏のタコチューアーマータコ型マシンを生成しアベンジャーズを苦しめた。
基地の奥深くにある制御室のコントロールを掌握されるとナノマシンに不調が起き、ハルクの鉄拳でもダウンしてしまうほど弱体化してしまう。
最大の武器は自爆
トニーとフライデーの奮闘で無力化された後、ラフト刑務所に移送される。
しかし、エメラルド・レイン計画の要がマコトにあると知ったのか、投獄されてもなお不気味な哄笑を響かせるのだった…。


  • ロキ(CV:武藤正史)
皆様お待たせいたしました。ソーの義弟にして笑いの神たるロキさんはシーズン1第19話に満を持して登場いたします。
アスガルドの王の座を幾度も狙い謀反の罪で投獄されていたが、エンチャントレスによる術に操られたと主張。
マスターズ・オブ・イーブルのテレポート・デバイスを封じるためにソーが一時的に釈放、まさかのアベンジャーズとの共闘に至る。
妙な真似をするとソーの意志に反応する手錠が反応、たちまち気絶してしまう。
変身能力でザ・リーダーに化けてマコトらをからかいながらもソーに化けたクロエにお返しされ、本物のソーに化けの皮を剥いでやると強がったら手錠に悶絶したり、と相変わらずのネタっぷりを見せる。
トニー「お前の弟はいつもこうなのか?」
ソー「アスガルド人に効く頭痛薬があったら、教えてくれ…」
ソーとの関係を聞かれたマコトに事情を語り、ブルーノとの関係を重ね合わせた彼に励まされたことがきっかけで奇妙な友情が芽生えていく。
愛用の杖・セプターをかざしエンチャントレスの魔法を防いだり、ソーと共にザ・リーダーを追い詰めたりしたが、
サイオニック・イリュージョンで過去の罪*7を思い出させるが、それを知りながら手を伸ばすソーに兄弟の絆を感じ涙する…と、『ディスク・ウォーズ』の頃とは比べ物にならないほどのきれいなロキさんを見せてくれたが、ザ・リーダーの悪あがきからソーを庇い凶弾に倒れてしまった。
…と思いきや、それはすべてロキの芝居で、怒りのムジョルニアの雷鳴を謎の箱に吸収しザ・リーダーと共に姿を消した。
そりゃないぜロキ! これまでの感動を返せ!(シーズン1第21話予告より)

シーズン1第21話にてエメラルド・クリスタルの制御方法を学びザ・リーダーを始末。
地球とアスガルドを手に入れ、兄と父に見下されてきた雪辱を晴らさんと燃えるが征服者カーンに一蹴されて再び囚われの身になった。
しかしここで引き下がるロキではなく、マコトらに救われてテレポートデバイスを無効化してカーンに吠え面かかせることに成功!

征服者カーンとの決戦後は医務室でしぶしぶ治療を受けながらも魔術で逃亡、一般市民に紛れ込んでいずこへと去る。
怒り心頭なソーもいつか牢獄に叩き込んでやると言いながらも「別れの挨拶のひとつぐらい、してもよかろうに…」と呆れさせるのだった。

シーズン2最終回である第13話にも登場。マコトのスピーチに水を差そうとするマクシマスをセプターで阻止し、クールに去った
「悪い弟は一人で十分だ。アベンジャーズ、借りは返したぞ。フフ…」

顔つきはMCUでロキを演じたトム・ヒドルストンを意識した流し目っぽいものになっている。


  • マクシマス(CV:高橋広樹)
シーズン2のメインであるインヒューマンズ編におけるヴィラン。
ブラックボルトの実弟で、表向きは彼の補佐を務めている。
それ故に信頼こそ強いが、一方で幼い頃から強い野心を秘めており、
催眠術を駆使して兄を亡き者にして自身がインヒューマンズの王にならんと暗躍する。今日から私がインヒューマンズのニューリーダーだ!

シーズン2第9話ラスト、ひとり街の影で計画通りとほくそ笑み、洗脳した世界安全保障委員会のエージェントを操り
アップデートしたヴィスコからの通信を盗み聞きしてトニー&キャップとの会談を利用しブラックボルトの抹殺を目論むが失敗。
だが結果として地球とインヒューマンズの全面戦争勃発という最悪な状況を引き起こすことになった。
アベンジャーズとインヒューマンズの決闘が中断すると知らされても、火種を消させるかと全艦隊を率いて文明と全生命ごとブラックボルトのいる地球を破壊せんと強硬策をとる。

奸計にも長けており、ブラックボルトがアティランの民を攻撃できないことを知りつつ攻撃を続けスタミナ切れを図ったが、メデューサの介入で最終的に失敗に終わった。
計画が完全に狂った時は玉座を放棄しブラックボルト始末にひた走ったが催眠術による精神攻撃でトニーのみならずマコト&ブルーノを翻弄したが
「どっちが上とか…」「どっちが強えとか…」「あいにくとこちとら…」「とっくにやり飽きちまってんだ!!」とエメラルドパワーで乗り切られ、俺達式デュアルエメラルド・エクスプロージョンで木っ端微塵に吹き飛ばされてしまった。

しかし転んでもただじゃ置かないのがマクシマス。
テレポートデバイスであの爆発から生き延びて、インヒューマンズとの和平式典でテリジェン・ミストをまき散らして混乱を巻き起こさんと目論むがロキさんの魔法で失敗に終わった。この愚か者ME☆GA!

ドラマ版およびDlifeやディズニーXDで放送されている「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズではポストロキさんトラブルメーカーとして描かれており、今作でも何かやらかすのではないかと警戒されていたが、案の定だった。



【その他の登場人物】
アイアンマンことトニーのサポートAIで、今作におけるジャーヴィス的存在。
普段はスターク・インターナショナル本社ビルの管理を務めているが、ヴィラン、ティーンエイジャー、ヒドラ絡みの事件のデータベースの管理やヒドラの秘密基地のシステムの掌握も可能。
トニー「愛してるぞ、フライデー!」
ペッパー「トニー!?」
その他、ヒドラ基地以外の環境を知らないマコト達の教育係も務めている。
なお、水沢氏は前作ではトニーの秘書たるペッパー・ポッツを演じているが、形をかえどもトニーをサポートする役割に変わりはない。


  • ライナー議員(CV:斎藤響)
世界安全保障委員会のメンバー。
委員会とは数々の軋轢を抱えるアベンジャーズに対して、個人的な意思で協力的な姿勢を見せている。
シーズン1第3話では、ラフト刑務所に収監されるレッドスカルの護送をアベンジャーズに依頼した。
シーズン1第11話にて、スーパーヒーロー規制法案を巡りオズボーンと議論をかわすが、「正義を法で縛りつける暴挙ともいえる法案だ」と否定するが、結局可決されてしまう事態に歯痒さを感じていた。
シーズン1第13話でオズボーンの正体が暴かれた後、彼の支持を受け規制法案は廃案となった。


  • ブルショフ将軍(CV:天田益男)
ロシア軍の将軍で、キャップはおろかウィンター・ガードをも『命を失うことも厭わず務めを果たす消耗品』とみなしている。
実はヒドラと裏でつながっており、拘束したキャップを護送ヘリ内で人知れず処刑しようとしたり、ゾラの協力者リストを探すウィンター・ガードを葬り去り、
彼らに代わりウィンター・ソルジャー軍団を新たな盾にしようと目論んだが、キャップとバッキーにウィンター・ガード、
そしてどこからともなくヴィヴラニウムを奪還したアベンジャーズによりその野望を阻まれ、冷凍睡眠刑に処されるのだった。


  • オーディン(CV:佐々木敏)
アスガルドを統べる王にして、ソーの実父。
シーズン1第19話にて、故郷を留守にしながらもヴィランからミッドガルド(人間世界、つまり地球)を守るソーの姿勢を労いながら、もう一人の息子でもあるロキと話すように促した。


  • マーリン(CV:佐々木省三)
6世紀の老魔術師で、魔女モーガン・ル・フェイから王国と聖剣エボニー・ブレードを守り抜いていた。
征服者カーンの力で未来から飛ばされてきたアイアンマンら5人を「時を超えた友」と呼び、彼らにアーサー王なき王国を守ってほしいと頼んだ人格者。
ちなみにエボニー・ブレードは彼とアーサー王にしか抜けないはずだが、なぜかドクター・ストレンジの力でこの時代に来たマコトにも引き抜けた。
これもエメラルドの力によるものだろうか…?


  • スリングショット
シーズン2第3話でホークアイの住むアパートに逃げ込んだ子猫。
インベンターの遺伝子改造から抜け出したところをホークアイに拾われ、彼の飼い猫となる。
後に彼が身に纏ったアーマーはアディがフライデーに頼みアイアンマンカラーのものに改造される。
飛行能力だけでなく胸からユニビームも発射される便利使用で、インベンターにキッツイお仕置きを下した。


ワスプとは昔馴染みの科学者で、ピム粒子で動く彼女のスーツも彼が開発したもの。
シーズン2第11話でインヒューマンズとの決戦前にワスプと再会、巨大化できるように調整した。

今作のピムは『ディスク・ウォーズ』版と異なりMCUを意識した壮年の博士で登場しており、映画『アントマン』ラストに登場したワスプスーツを思わせるスーツが置かれたラボも出ている。
ワスプとは年齢も離れており、彼がアントマン/ジャイアントマンにもなることもない。


  • スタン・リー(CV:若林佑)
MARVELのお父さん的存在。
なんと今作のシーズン1第13話にもカメオ出演してるよ!クレジット名義は「ホットドッグ店主」だけど!
ハルクバスターを操るグリーン・ゴブリンにケータリングカーごと投げ飛ばされるが
間一髪のところでスパイディに救われ、「今度(ホットドッグを)サービスするから寄ってってよ!」と彼に感謝の意を述べた。
スパイディ「ありがと。じゃ、オニオン多めで頼むよ!」
ちなみに、英語版では中の人はスタン・リー本人が務めている。



今作のキーワード

  • エメラルド・レイン計画
シーズン1のカギでもある、ザ・リーダーらマスターズ・オブ・イーブルがレッド・スカル率いる秘密結社ヒドラと手を組んで実行した計画。
ナノマシン技術もマスターズ・オブ・イーブルによる技術の結晶だが、これを得たレッド・スカルは離反し、自らの手でこの計画を実行せんと目論んだ。
しかし、その真価はヴィヴラニウムから錬成されるエメラルド・クリスタルにこそある。
その結晶体から放つエメラルドにも似た輝きは、人間の中に眠る神秘的な力を引き出すことが可能で、このクリスタルを用いることで制御することが可能。

マコトらヒドラの少年兵士の能力もクリスタルにより仕組まれたもので、その進化の象徴たるエメラルド・レインはマコトとブルーノの体に宿っている。
その輝きはアキラだけでなく、ブルーノに暴力の匂い、破壊の興奮、死の予感を欲するほどの変質・進化を促し、マコトに鋼鉄の羽を生やし顔に赤いカブキマンの模様を与え、ブルーノの顔に青い髑髏の模様を施すほどだった。
覚醒した両者の共鳴現象は主なきヒドラ基地をも巻き込んでいったが、キャプテン・マーベルの能力がなかったらマコトのみならずアベンジャーズも跡形もなく吹っ飛んでいたことであろう。

後に、クリスタルの口からエメラルド・クリスタルはインヒューマンズの力の源である神秘の結晶テリジェン・クリスタルの紛い物と知らされる。
征服者カーンはそれを利用し地球人をインヒューマンズと同じ超人に変えて宇宙征服に乗り出そうとしていた。


  • 時空要塞スローン
宇宙に存在するマスターズ・オブ・イーブルのアジト。
正気に戻ったブルーノからはカーンが征服した未来の技術が使われているらしく、地上からはその位置を探知できない。
マコトはトニーならどうするかと冷静に考え、アディのテクニカル・アクトで数千基の人工衛星を操作、そこに探知できないエリアにあると判明した。
カーンの間にはエメラルド・クリスタルが培養されており、彼はこれを利用しインヒューマンズに対抗しうる超人兵士を生み出そうと目論んだが、アベンジャーズとフューチャー・アベンジャーズの活躍で阻止された。


  • テリジェン・ミスト
カマラ初登場のシーズン1第15話でも存在が触れられた、謎の霧の正体。
インヒューマンズはテリジェン・クリスタルから生成されるこの霧を受け能力者となる。
幼い頃のブラックボルトも例外ではないが、この儀式を受け能力者となった際には強大すぎる能力を制御しきれず、弟のマクシマスが次期王候補と評されるほどだった。
アベンジャーズとインヒューマンズの対立時、メデューサが「そなたたちには過ぎた力だ」と言い放っているが、それが誰が何のために地球に流出したのかは不明。
シーズン2最終話でそれがマクシマスによるものだと思しき描写が描かれている。さすがにロキさんのおかげで二度目は防がれたようだ。



他にも、今作は様々なヒーロー&ヴィランが登場する。当該項目を参照されたし。




いくぜ!未来をかけた追記・修正!!



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最終更新:2022年08月02日 21:49

*1 彼らによると、「大いなる力、世界を闇に包む。闇は邪悪なる深き緑の雲と共に舞い降りる。やがて呪われし雨が世界に降り注ぐ」とのこと。その一方で、「闇の先を照らす強き光、生まれる。その光、いずれ未来を照らす強き光となる」とソーに告げている。

*2 データの符号化・複合化によって情報の形式変換を行うソフトウェア・ハードウェアを意味する。

*3 英語で身振り手振りで言葉あてをする遊びを意味する。

*4 なお、シーズン1第6話放送日にはトニー役の花輪氏もtwitterで「MCUのアイアンマン1作目をご覧いただいているとなお楽しめます」と宣伝している。

*5 なお、身体がはじけそうなマコトのエネルギーを吸収した後、トニーの提案でヒドラのアジトを爆破。アベンジャーズはその爆発に巻き込まれ消息不明のフリをすることになった。

*6 実際にはカーンが時空要塞スローンから発したホログラフなのだが

*7 そのイメージの中には、映画「アベンジャーズ」のメンツにワスプを加えたものも入っている