断公九(麻雀)

登録日:2009/05/28(木) 13:48:14
更新日:2020/10/02 Fri 12:12:28
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麻雀の手役の一つで一翻役。
読みはタンヤオチュー。
通称はタンヤオ。
正しくはヤオの字は公の字の二画目がないもの。うにコードじゃないので出ません。異体字である「幺」を代わりに使うこともある。
英語で言うとAll Simples。成立条件がシンプルだからであろうか。

構成は面子を四つ(順子でも刻子でも構わない)に雀頭であるが、名前の通りヤオ九牌(一、九、字牌)を断ち、中張牌(二から八までの数牌)のみで構成する必要がある。
4面子と雀頭全てにヤオ九牌を含む混全帯ヤオ九(チャンタ)、ヤオ九牌のみで構成された混老頭は真逆と言えるかもしれない。

中張牌は自由に使えるため、順子が作りやすい。
そのため、平和と並んで作りやすく、他の役と複合しやすい基本的な役の一つである。
その出現率は約21%。これは役全体の中では3番目の頻度である。
立直、平和とともに成立させることが容易であり、これら3つの複合を「メン・タン・ピン」と呼ぶことがある。(メンはメンゼンリーチのこと)
つまり鳴きのないメンゼンの状態で平和とタンヤオを狙うわけである。

他の複合役の例も考えてみよう。
同じ順子二つあれば成立する一盃口であるが、この順子二つを中張牌で成立させていればタンヤオを同時に成立させられる可能性が高まる。後は残りの面子2つと頭を中張牌で作ればよい。
一盃口が成立するのは鳴かない時なので門前清自摸和の可能性も高いし、残りの面子を順子で作れば平和も複合できるかもしれない。

赤ドラのあるルールでは5の数牌があればそれだけでドラを乗せられるが、これは中張牌であるのでタンヤオの時に入ってくる可能性は高い。
単純にドラが中張牌である場合も順子があれば引っかかりやすいし、ドラの刻子を持っていればそれだけで3翻達成である。ドラがヤオ九牌だった?がんばれ

牌を切る時は当然ヤオ九牌が優先して切られていくので待ち牌が絞られにくい。(まあタンヤオ狙い中張牌の待ちは割れるかもしれないが…)

タンヤオ狙いで他に注意しておくことは順子になる前の二三、七八といった牌がある時であろう。
それぞれ一、九が来れば面子成立であるがその場合はタンヤオの可能性はついえる(もちろん他の役が狙えるならそれでよい)。役が立直のみや役なしのダマなどの時に和えて、一九牌を逃すのも手ではあるがフリテンになってロンなしツモ上がりのみになる可能性も考慮しなければいけない。いっそ二三、七八の形を崩してしまうのもありかもしれない。

Q.喰いタンってなんですか?
A.寺沢大介作の探偵漫画です。

冗談は置いておいて喰いタンとは、門前ではなく、副露して作ったタンヤオのことである。
副露してタンヤオを作ることができるかどうかで聴牌の難易度が大きく異なってくる。
そのため、喰いタンの可否によって麻雀の戦略性が少し変化する。

ナシが当たり前だったり、アリが当たり前だったり、人によって違うため、初めて打つ人が相手の場合、始める前にアリかナシか決めておいた方がいいだろう。
初心者は上がりたいがために、やたら鳴いてこれを目指すことが多いが、鳴くということは手牌が少なくなるということで必然的に安牌が少なくなるので振込みやすくなる。
喰いタンを狙うのは相手の親を流したい時やドラで既に高得点が狙える時等の早上がりを目指す時だけにした方が無難。
間違えても、喰いタンのみでアガラスとかはやってはいけない。殴られるどころか殺意まで向けられるだろう。
ルール確認でアリアリやアリナシ等があるが、これは喰いタン、後付けの確認である
アリアリなら喰いタンあり後付けあり
ナシアリなら喰いタンなし後付けアリ
ナシナシなら両方なし
一番メジャーなのはアリアリだが、確認は必要である



追記、編集お願いします。

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  • ちなみにこれは四暗刻

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最終更新:2020年10月02日 12:12