ウルトラマンジード(登場キャラクター)

登録日:2017/07/15 (土) 09:30:00
更新日:2023/09/24 Sun 18:42:33
所要時間:約 21 分で読めます


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僕はジード

画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~12月23日) 第25話「GEEDの証」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会

ウルトラマンジードだ!!


円谷プロ製作の特撮作品『ウルトラマンジード』に登場するウルトラマン
この項目では作品ではなく登場キャラとしてのウルトラマンジードについて記載する。




【プロフィール】

身長:51m
体重:4万1千t(※基本形態であるプリミティブの数値)
飛行速度:マッハ5.5
脚力:マッハ2
泳力:マッハ1.5
出身:不明(坂本監督によればM78星雲出身とのこと)

声:濱田龍臣
スーツアクター:岩田栄慶



そして……








◆概要

主人公である朝倉リクが変身アイテム「ジードライザー」と2種類の「ウルトラカプセル」を用いて変身するウルトラマン。


あのウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐ息子という衝撃の出自を持つ、歴代の主役でも特に異端な存在。
経歴も異色であり、M78星雲のウルトラ族でありながら地球育ちで、地球人として育てられた。
更にウルトラ族でありながら他のウルトラマンの力を借りなければウルトラ族の姿になる事ができない点も極めてイレギュラー。
外見のデザインも分かりやすいように、父親・ベリアルと同じく釣り上がった目つきや尖った頭が特徴的。
本人には可哀想な話だが、やはり正義のヒーローとしてはかなり人相が悪い。

画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第1話「秘密基地へようこそ」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


実際、初陣ではベリアルの面影が強く出た容姿から、地球人の大人たちにはベリアル同様、嫌悪感や恐怖を抱かれている(子供は割と好意的)。
あまりに危険視されるためにマスコミに対して本人名義で「自分は人類の敵ではない」というメッセージを送るほどである。
それでもなお、作中の人々からの自分に対する不信感は完全に払拭出来ていない。
これでは不都合だからか、超有名人である伏井出ケイ/ストルム星人の声明もあって、とりあえず正義の味方だということにはなったが。

しかし、心に秘めている正義感と、限りない可能性は本物。
若さ故に実力はまだまだ発展途上だが、人々を守りたいと願う熱い心で凶悪な敵に果敢に立ち向かってゆく。

名前の『ジードGEED)』とは、当初ウルトラマンとしての名前が無かったために、
リク自身が自分の口癖であるジーっとしてても、ーにもならねぇ!』を略した『ジード』から名付けた造語。
なのだが、この口癖を教えてくれた幼馴染相手には照れ隠しのためか、
遺伝子(GENE)と運命(DESTINY)から2文字ずつ取り、運命をひっくり返すという意味を込めて「DE」を逆にして「GEED」……ジードという名前としたと言い張った。
間違ってもこの漫画に出てくる最初の敵の名前ではない。(大体あっちは「Z」もしくは「ZEED」でジードだし)

顔が悪人面で目立っている分、カラータイマーのデザインは丸みを帯びた長方形のカプセル型と比較的シンプル。
というか、カラータイマーに関しては前二作の主役が捻ったデザイン過ぎた。

なお、基本形態の瞳が青い主役ウルトラマンは、映像作品ではウルトラマンパワード以来となる。
「平常時は瞳が青いが、ウルトラマンの感情が昂ぶると瞳が赤くなる」という要素もパワードと同じだったりする。



◆朝倉 リク

演:濱田龍臣

ジードの人間態。どこにでもいるような、平凡な19歳の少年。出自の謎も含め、詳しくは別項で。

中の人は7年ほど前にアナザースペースを守るため、鋼鉄の武人に搭乗してベリアルと戦ったことがある。
劇場版ではそんな彼と共演するぞ!

ちなみに「朝倉リク」というフルネームの由来はイギリスのSF作家「ー・C・クラーク」を捩ったものとのこと。



変身アイテム共通アイテム


融合!

アイゴー!

ヒア ウィー ゴー!


フュージョンライズ!!


ジードライザー

音声:檜山修之(ウルトラカプセル)、松本健太(怪獣カプセル)

天文台地下の秘密基地にてレムより託された変身アイテム。
握力測定器のような何とも言えない不思議な形状をしている。

ウルトラカプセルを2つ装填できる黒い「装填ナックル」、
装填ナックルに装填されたカプセルをスキャンする本体「ライザー」の2つで1セット(超全集によればこちら単体ではスキャナーとも呼称するらしい)。
元々は両者合わせて単にライザーだったようだが、リクによって改めてジードライザーと命名された。

ジードライザーの中心部にはDNAの二重螺旋のような発光部がある。
また装填ナックルは基地との通信機も兼ねており、握る事で基地に居るメンバー(レム含む)と会話する事が出来る。

リクはライザーでスキャンされ解放されたカプセルのウルトラマンの力を融合し、フュージョンライズ(=変身)することができる。
ウルトラカプセルを交換すれば違う姿や能力を持つ別の形態にもフュージョンライズ可能で、オーブ同様、戦況や敵に応じた形態に変身して戦う。

音声がまさかのフュージョン繋がりな勇者王なため、一言一言の声量がむちゃくちゃ熱い。
ちなみに氏がウルトラシリーズに関わるのはメフィラス大魔王の声以来で、映像作品には初参加。

本来はウルトラマンベリアルによって引き起こされた争乱に終止符を打つべくウルトラマンヒカリが開発したアイテム「ライザー」であったが、
どうやらかつての騒動の最中、後述のウルトラカプセルと共に何者かによって盗まれてしまっていると判明する。
また、この手の変身アイテムとしては珍しく量産されており、1つはリクの元にジードライザーとして、
1つは伏井出ケイが、1つはゼロとレイトへヒカリから手渡され、
更にもう1つベリアルも持っており、少なくとも劇中では4つのライザーが登場。
リクのもの以外は単に「ライザー」と呼称される。

『ウルトラマンZ』では、復活したギルバリスとの戦闘の余波でジードライザーが破損してしまった事が語られ、
『Z』第15話でヒカリが修理を終えるまでは、変身アイテムとしての役割をゼットライザーに譲る事になる。




ウルトラカプセル

サイドスペースでの戦いの中、ヒカリが逆転を期して作った決戦兵器。歴代ウルトラマンの強大な力が宿ったカプセル状のアイテム。
カプセルにはそれぞれ、力が込められているウルトラ戦士のガッツポーズが描かれているというビックリデザイン。

M78ワールドのウルトラマンは右腕を、それ以外の宇宙のウルトラマンは左腕を挙げている。
書籍でM78ワールドとされたゼアスやナイスの腕がどっちか気になるところだったが、ガシャポン版にてゼアスが左腕を挙げていたことから、
ウルトラ銀河伝説に出演できたM78ワールドウルトラ戦士が右腕を挙げている様子である。

掌ほどの大きさしかない小さな代物だが、たった一つで戦局を覆すほどの可能性を秘めているという。やっぱヒカリ博士スゲーよアンタ
ただ、実戦投入の前にベリアルに押し切られた挙句、混乱の中でストルム星人に奪われてしまっている。

いつでもすぐに取り出せるように、リクの右腰部には「ウルトラカプセルホルダー」が装着されている。

怪獣カプセルの仕様から、中身のウルトラマンの召喚も出来ると思われるが実際可能なのかは不明。


ジードクロー

第6話「僕が僕であること」にて初使用された、三叉の爪。
伊賀栗レイトとの一日限りの入れ替わり体験を通した交流を思い出したリクが、
「必ず見つけてみせる…自分の大切なものを!この世界を…壊すわけにはいかないんだ!!」と奮い立たせた事で使用可能となった。

この装備はペガとライハも知らなかったが、レムは「機は熟した。そういうことです」とあらかじめ知っていたような発言をしており、
公式の情報ではレムが授けた武器ということになっている。

各フュージョンライズ共通装備で、リク=ジードの動作に反応し、人差し指と中指の位置にあるトリガーを引くことで回転する。
また、グリップ中央部のスイッチを押すことで光子エネルギーがチャージされ、威力が増す。
更に、ジードライザーを介することで「シフト・イントゥ・マキシマム!」の音声が鳴り響き、爪部が展開し必殺技が使用可能となる。


ウルトラゼットライザー

RIKU Access granted!

音声:パトリック・ユウ

『ウルトラマンZ』で再登場した時にリクが使用する変身アイテム。宇宙規模の混乱に対応するために光の国で開発された。
デビルスプリンターにより復活したギルバリスとの戦闘でジードライザーが破損し、変身できなくなったリクに、ペガ経由でウルトラマンヒカリから託された。安心と信頼のヒカリ宅配便
ゼットライザー使用の際に用いられるリクのウルトラアクセスカードの色は赤。
ヒーローズゲートの開き方は十字が浮かび上がってから開く。*1

ウルトラアクセスカードをゼットライザーの中心部にセットしてアクセス認証を行ってから起動し、3枚のウルトラメダルをはめ込んでスキャン。
トリガーを押すことでメダルの力がジードへと宿り、ウルトラフュージョンを果たす。
本編で使用したメダルはウルトラマンギンガ、ウルトラマンX、ウルトラマンオーブの3つ。
これにより新たなる形態「ギャラクシーライジング」に変身する。

ジードライザーの修理が完了した後はギンガ・X・オーブのメダルをハルキに譲っている為、ゼットライザーを変身アイテムとして使わなくなったと思われる。

また、DX版の玩具ではリクのカードをセットしてメダルをスキャンせず変身orウルトラマンとベリアルのメダルをスキャンでプリミティブの、
フュージョンライズと同じ組み合わせのウルトラメダルを2枚スキャンすれば、ウルティメイトファイナルを除いた各フュージョンライズ形態の変身音声が再生されるが、
『Z』本編では、上述のギャラクシーライジング以外の形態にゼットライザーを用いて変身しておらず、同様のやり方で実際に変身できるのかは不明。


ウルトラアクセスカード
ウルトラゼットライザーを起動させるための認証キーの役割を持つカード。
リクのカードは赤色で、上部にあるジードをあしらった模様を上下逆さまにするとベリアルの顔に見えてくるデザインになっているのが特徴。


◆フュージョンライズ


スキャンされたカプセルを使って2人の歴代ウルトラマンの力を使って変身するジード最大の特色。

前作フュージョンアップと比べると、タイプチェンジ等と違ってそれぞれの形態の共通点は目元やカラータイマーくらいであり、
力を借りているウルトラマンたちの意匠を取り込んだ個性的な姿の形態ばかりという点は同じだが、
フュージョンアップ形態の名称や技名の多くが元のウルトラ戦士に由来していた点などは大きく異なり、
フュージョンライズ形態や技名はオリジナリティ色が強いものばかりになっている(玩具オリジナルではフュージョンアップ形態っぽい名称のものも存在している)。

これは坂本監督のインタビューによれば「今回はデザイン面でも、それぞれ明確にタイプごとの差別化を突き詰めてみようと思っています」とのことで、
同時に「一応、アメリカ人としての知識で、これをきっかけに子どもたちに英語を覚えてもらえたらいいなと」とも語っている(監督はアメリカ国籍を取得している)。
確かに「プリミティブ」「マグニフィセント」などの英単語の意味をジードで初めて覚えた人は多いかも。

地球上でフュージョンライズできる時間は例によって例の如く3分間
更に変身後は20時間のインターバルが必要であり、すぐに再変身するとはいかない。

ちなみに、この制限が怪獣カプセルのようにウルトラカプセル側の問題なのかジード自身の限界なのかは長らく謎だったが、
どのウルトラカプセルでフュージョンライズしても継続して3分間の変身時間と20時間のインターバルがあること、
戦闘ダメージなどで形態解除される場合、プリミティブの姿へと戻る様子などから、
どうやらウルトラカプセル側の問題というよりジード自身が無理やり変身しているためのようだ*2

これほどに燃費の悪いウルトラマンは歴代でも極めて珍しいというか、
怪獣ボール・セブンガー(50時間)やマケット怪獣(1時間)以外でインターバルが明言されたのが非常に珍しいというか。
どちらにせよ、このインターバルのせいで街に被害が出ているのに変身できないというパターンもあった。

ジード変身時におけるリクは、戦闘時にはジードの顔と重なるイメージで描写されており、『ジードが本来のリクの姿』という面が強調されている。
とはいえ、『ギンガ』から『オーブ』までのインナースペース(いわゆる亜空間)描写が全くなくなったわけではなく、
ウルトラカプセル関連ではそれが描写されており、流星が飛び交う銀河輝くオーロラ
サイバーラインが煌めく電脳空間漆黒の闇の中で輝く星々ときて、
ジードの場合は周囲に蠢く細胞組織がやや生々しさを感じさせるものとなっている。

カラータイマーにリトルスターが宿ると、亜空間に存在するリクのウルトラカプセルホルダーが反応、新たなウルトラカプセルが起動する。
状況に応じて別の形態にフュージョンライズすることも可能。ただし、インターバルのこともあるため無暗に別形態に変身することは難しい。

初変身時においては、自身の姿が完全に見えていなかったリクからも、
「建物も道路も柔らかい……砂で作ったみたいだ……!」とラジコンカーを持つように建物の破片を抱えながら評されている。

ちなみにプロセスはカプセル起動→装填ナックルにセット→ライザーでリード→トリガー、というものだが、
最後のトリガーを引いた時のSEは、変身先の形態に強く反映されるウルトラマンのものが使われている。


【アーリースタイル】



画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第1話「秘密基地へようこそ」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


変身の際に一瞬だけ映される、ウルトラマンジードとしての本来の姿。(ぐんぐんカットの直前に顔面がどアップで映っている)。
光に覆われているため劇中では確認不能だが、外見としては完全にアーリーベリアルとなっている。
違いとしてはベリアルよりも赤が濃いことと、カラータイマーの形状。またバンクでは他のジードの形態のように目の色が水色になっている。

坂本監督曰く、
ベリアルの遺伝子をもつのだからジード本来の姿はベリアルのアーリースタイルのような姿であろう
という考えから登場させたとか。

なお、当初はこの形態の正確な名称は不明だった(超全集でも初期変身形態であるとしか書かれていない)ため、
ファンの間ではオーブになぞらえた「ジードオリジン」、あるいは「ジード素体」という非公式な仮称が使われることが多かった。
後に円谷プロ監修の『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』第15号でアーリースタイル状態という正式名称が判明し、現在はこちらの呼び方が主流となっている。

「アーリー(early)」には「初期の」という意味があるので、「アーリースタイル」は「初期形態」という意味になる。

変身の際は、ジードライザーから放射される光のエネルギーでこの姿になった後、
ウルトラカプセルのパワーと融合し、フュージョンライズ先の姿に変身するというプロセスを踏んでいる。
ライザーとカプセルはウルトラマンを強化するためのアイテムなので、
人間態のウルトラ族をウルトラマンの姿へ強制的に変身させてからカプセルのパワーを融合させているのだろう。

オーブの場合と異なり、ウルトラマンとして未熟なためか別の理由か、
この「ジードオリジン」というべき姿に単独変身するのは不可能な模様。
これは伏井出ケイの言葉を信じる限り意図的に仕込まれた欠陥……仕様なのだと思われる。*3

ちなみに両目の色はリクの精神的コンディションを反映しており、フラットに近いほど青く、逆にバランスが崩れると赤に近づく。
劇場版でオーブとの同時変身でプリミティブになった際は、気負いのためか若干紫になっていた。





プリミティブ


フュージョンライズ!!


決めるぜ!覚悟!


ジィィィィィィィィィィド!!

ウルトラマン!  ウルトラマンベリアル!


画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第1話「秘密基地へようこそ」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ウルトラマンジード!

プ リ ミ テ ィ ブ !


ウルトラマン」と「ウルトラマンベリアル」のカプセルを使ってフュージョンライズするジードの基本形態。
プリミティブ (primitive)とは「原始的な、幼稚な」という意味を持つ。
変身時のSEはベーターカプセル。

メインカラーはをベースにの入り混じったラインが全身を走っている。
カラータイマー以外にも、胸部にはベリアルの爪にも似た鋭角状のシンボルが左右に施されており、禍々しい雰囲気を漂わせているが、
全体で見ると初代ウルトラマンのデザインにベリアルの凶悪な意匠を組み合わせた、良くも悪くもシンプルなデザイン。
また、両手首には元々のベリアルのデザインのモチーフであった鮫の意匠が現れているのか、ヒレのような部位が見受けられる。

数あるフュージョンライズ形態の中でも能力のバランスが最も良く、荒々しくワイルドな野性味溢れる格闘で敵を攻め立てるのが得意。
現在のところは格闘である程度相手を足止めして隙を作り、そこにレッキングバーストを撃ち込むのが基本戦術。
「格闘で相手に隙を作り、必殺技でトドメ」という戦術自体はどのウルトラマンも用いているお馴染みの戦術ではあるが、
プリミティブの場合、初戦のスカルゴモラからしてタフだったり硬かったりで格闘が敵怪獣にあまり通用しているように見えない(よろめく等の有効打を与えたような描写が少ない)ことと、
そんな相手を一撃で倒すレッキングバーストが(実際強力なのだが)派手なエフェクトもあって非常に強力な必殺技に見えることから、プリミティブの戦術として視聴者に強い印象を与えている。

後に登場した2つのフュージョンライズ形態が必殺技以外でも相手を圧倒したり、
翻弄したりしているのに対し、プリミティブは格闘戦では苦戦しがちなのも要因だろう。

もっとも、児童誌の設定とはいえ、光の国では光線技を自在に使いこなせるようになるには相応の練習・訓練を積まなければならないことを考えると、
使い方の記憶があったとはいえ、いきなり光線技を使いこなしているというのは親譲りの優れた戦闘センスの賜物と言えるかもしれない。
ただし、初使用時のレムのアドバイス曰く「発射方法は既に知っているはず」とのことなので、センスというよりは元から使用法をインプットされていたとも取れる。

ジードの初期変身形態にもっとも近い形態であり、通常はこの形態に変身してから別のフュージョンライズ形態に変わっている。
そのためか他のフュージョンライズ形態でダメージが蓄積するとこの形態に戻る。

詳細は個別項目『プリミティブ』にて。





ソリッドバーニング


フュージョンライズ!!


燃やすぜ!勇気!


ジィィィィィィィィィィド!!

ウルトラセブン!  ウルトラマンレオ!


画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第3話「サラリーマンゼロ」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ウルトラマンジード!

ソ リ ッ ド バ ー ニ ン グ !


ウルトラセブン」と「ウルトラマンレオ」のカプセルを使ってフュージョンライズするジードの近接格闘形態
変身時のSEはレオリング。

三本の角が伸びた頭部と六つのサークルが施されたプロテクターが特徴で、外見・戦術ともレオの要素が強い。
体重も通常形態より4千tも増加した4万5千tで、全身にはロボットのようなモールド、両手足にはプロテクター、随所に施されたバーニア部などが施され、
まさに 男の子が大好きな要素 をたっぷりと盛り込んだデザインをしている。


変身後、地上に着地した際には灼熱の炎が巻き起こる。
やがて、胸部プロテクターが閉じられた後、周囲からの熱気と共に全身からのバーニア部から排熱作業が行われる。

「硬質」を意味するソリッド(solid)の名の通り、硬いボディから繰り出す格闘戦と頭部から取り外す宇宙ブーメラン「ジードスラッガー」が最大の武器。
その攻撃力は、プリミティブではまったくダメージを与えられなかったダークロプスゼロの固い装甲も難なく大打撃を与え、「全然痛くない!鎧を着ているみたいだ!」とリク本人が称するほど。
見た目通りの剛力から繰り出す徒手空拳は、バーニア部からの噴出で機動力・攻撃力を増幅させる。
また、ジードスラッガーは手足のプロテクター部に装着可能。パンチやキックの威力を高めていく。

攻撃時にはセブンやレオの攻撃SEがちょくちょく入る。特にエメリウム光線やレオキックのSEは、知っているファンからすれば非常にわかりやすい。

詳細は個別項目『ソリッドバーニング』にて。





アクロスマッシャー


フュージョンライズ!!


見せるぜ!衝撃!


ジィィィィィィィィィィド!!

ウルトラマンヒカリ!  ウルトラマンコスモス!


画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第5話「あいかた」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ウルトラマンジード!

ア ク ロ ス マ ッ シ ャ ー !


ウルトラマンヒカリ」と「ウルトラマンコスモス」のカプセルを使ってフュージョンライズするジードの高速戦闘形態
変身時のSEはコスモプラック。

全体的に白銀の姿に青いラインが引かれたシンプルかつ青トラマン特有のデザインだが、
頭頂部の青いメット部分がかつてのハンターナイト ツルギを髣髴とさせる。ジードの形態のなかでは頭部以外はかなりシンプルなウルトラマン体型である。
体重も3万5千tと、ジードのフュージョンライズ形態の中でも一番軽い。

発表時のスチール写真にも写っていた、太極拳を思わせるファイティングポーズが非常に奇抜で独特な事から、
登場前にも関わらずコラ素材として凄まじい人気を集めていた。通称:「アクロ襖ッシャー」。
初登場回担当の市野監督曰く「青いジードさんが扉を開ける?」。
その他、初登場回のサブタイトルから「あけかた」とも。
実際登場した際も、腕の動きの中にそっと開け閉めするように左右に動かす動作が存在していた。ひょっこりはんではない。

ちなみにこれ以外にも独特なポーズを何個か持っていたりすることが直前スペシャルで判明している。
本編でもこの構えを取りながら、蝶のように舞い蜂のように刺す、華麗なスピーディな戦法を得意とする。
また、その動きは流れるようにゆったりしたものとなっている。その高速移動はコスモスのように体を動かさずにスライド移動するスタイルもある。

詳細は個別項目『アクロスマッシャー』にて。





マグニフィセント


フュージョンライズ!!


守るぜ!希望!


ジィィィィィィィィィィド!!

ウルトラマンゼロ!  ウルトラの父!


画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第12話「僕の名前」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ウルトラマンジード!

マ グ ニ フ ィ セ ン ト !


ウルトラマンゼロ」と「ウルトラの父」のカプセルを使ってフュージョンライズするジードの防衛形態。
強固なプロテクターにゼロスラッガーとウルトラホーンが入り混じった二本の角が特徴の「偉大なる力を秘めた崇高な戦士」
変身時のSEはウルトラゼロアイ。

その名にふさわしくあらゆる攻撃を拳で跳ね除けてはウルトラアレイ状の光のバリア・アレイジングジードバリアで打ち消して、
エメラルドの光を纏った鉄拳・メガボンバーパンチや光の手裏剣・メガスライサークロス、角から放つ電撃攻撃・メガエレクトリックホーンといった技を繰り出して立ち向かっていく。
初変身時のシチュエーションが示すように「守る」ことに特化した形態であり、悠然と構えながら攻撃を受け止め、強力な技を打ち込みながら戦う。

必殺技はL字型に両腕を組んで放つ破壊光線・ビッグバスタウェイ。

詳細は個別項目『マグニフィセント』にて。





ロイヤルメガマスター


ウルトラマンベリアル!  キング!


我、王の名のもとに!


キング!


変えるぜ、運命!!


ジィィィィィィィィィィド!!


画像出展:ウルトラマンジード(2017年7月8日~) 第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命!!」より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ウルトラマンジード!

ロ イ ヤ ル メ ガ マ ス タ ー !


キング」と「ウルトラマンベリアル」のウルトラカプセルで召喚した宝具『超絶撃王剣キングソード』を用いて変身する第五の形態。
変身時のSEはウルトラベル。

あのウルトラマンキングが直接変身素材として関わった初のウルトラマン。
獅子のタテガミを思わせる頭部のみならず全身に施された金の装飾と紫色のボディ、そして赤い裏地のマントが特徴。
外見的にはほぼ完全にキングであり、パッと見ベリアルの要素は目つきくらいしかない。敢えて言うなら体模様がアーリースタイルのベリアルに近いと言えなくもない程度。

ジードライザーで装填ナックルにカプセルをセットしリードするというのはこれまでのフュージョンライズと同じだが、
キングソードにキングのウルトラカプセルをセットしなければ完全にこの形態にはなれない。

プロセスが若干違うためか、コールの順番も微妙に異なっている。
正確にはフュージョンライズでキングソードを呼び出し、それを使ってキングの力を解放することでこの形態に変身する。
またぐんぐんカットが武器持ちなのはロイヤルメガマスターが初である。

武器としても使用できるキングソードは、そのままでも刀身から放つスウィングスパークル等の技を使える他、
ウルトラカプセルを装填することでカプセルに応じた技を使うこともできる(例:ウルトラ6兄弟カプセル→ブラザーズシールド)。
必殺技は、ウルトラマンキングのカプセルを装填して放つ破壊光線・ロイヤルエンド。その威力はあのベリアルをも倒してしまうほど。
ちなみに、キングソードはその名のとおり剣なのだが、杖モードで持っていることが多い。

今作のキングの中の人や金ぴかで王ということから、某勇者王を思い出した人も多かったようだ。

ちなみにテレビ版の形態の中では、唯一変身時の「ジィィィィド!」のシャウトがはっきり聞き取れる(他の形態だと途中でフュージョンライズのコールが被さって最後が聞き取れない)。

詳細は個別項目『ロイヤルメガマスター』にて。





ウルティメイトファイナル


アルティメットエボリューション!!


つなぐぜ!願い!!


ジードッ!!



画像出展:劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!(2018年3月10日公開)より
@円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会


ウルトラマンジード!

ウ ル テ ィ メ イ ト フ ァ イ ナ ル !


劇場版『つなぐぜ!願い!!』に登場する、ジードの究極形態。
クシア人の遺産である「赤き鋼」こと「必勝撃聖棍ギガファイナライザー」にリク自身の想いで起動したエボリューションカプセルをセットし、
ジードライザーで読み込むことでアルティメットエボリューションを遂げた姿。
最終回でキングが言っていた秘められた無限の可能性の一つの答えともいうべき形態。
なので厳密にはフュージョンライズではない(自分自身とのフュージョンライズ、またはアイルを含んだクシア人とリクの想いの融合というべきか)。

他のウルトラマンの力を借りるのではなく、リク自身のウルトラマンとしての力を最大まで引き出した姿であり、
自分自身の力を用いて変身する形態」という意味ではオーブオリジンに近い。
ファイナライザーで貫く「ギガスラスト」、ジードプルーフ以上の破壊力を持つ「ライザーレイビーム」、ジード版デスサイズ「クレセントファイナルジード」を駆使して、
全宇宙の知的生命体を滅ぼそうとするギルバリス率いるギャラクトロン軍団に立ち向かう。

ジード自身の力を極限まで引き出したことで、その血に連なるベリアルにも近づいているが、この辺はさすがに親子というべきか。
また、「変身アイテムがそのまま最強の武器」というのはオーブオリジンと同じ。

黒い部分が増えて全体的にマッシヴな体格になっている他、専用武器として棍を用いることなど、プリミティブよりも更にベリアルに近いスタイルとなっている。
リク役の濱田くん曰く「素のままなのにフィジカルが強そう」「今までと違って円や直線が主体で幾何学的」「すごくジードっぽくないジード」。

なおあくまで変身形態の一つであり、素の姿である仮称「ジードオリジン」とはまた別。
ギガファイナライザーの性質的にはそちらの形態になれる可能性もあったようだが、ギャラクトロンMK2との戦いで喰らったギルバリスのウイルスの影響でこの姿になったようだ。
そのため、ぐんぐんカットや出現時はウルトラマンXを思わせる幾何学的な光のラインが走る、サイバーじみた演出となっている。

詳細は個別項目『ウルティメイトファイナル』にて。



フュージョンライズ形態は上記以外に前作のフュージョンアップ形態同様、「フュージョンファイト」オリジナルのものがいくつか設定されており、


となっている。

詳細は個別項目「フュージョンライズ」にて。



◆ウルトラフュージョン



ギャラクシーライジング



RIKU Access granted!


ライブ! ユナイト! アップ!


ウルトラマンギンガ!ウルトラマンエックス!ウルトラマンオーブ!




集うぜ! 星!



\ショウラァッ!/  \イィーサァァッ!/  \デヤァッ!/

ジィィィィィィィィィィド!!

画像出典:ウルトラマンZ(2020年6月20日~) 第6話「帰ってきた男!」より
©円谷プロ、「ウルトラマンZ」製作委員会・テレビ東京


ULTRAMAN GEED!

G A L A X Y R I S I N G !


ウルトラマンZ』客演時の新たな姿。
復活したギルバリスとの戦いでジードライザーが損傷したため、ペガを通じてヒカリからもたらされたウルトラゼットライザーと、
新世代ヒーローズ直近の3人の先輩ウルトラマンギンガエックスオーブのメダルを用いて変身する。
変身メロディは『ウルトラギャラクシーファイト』の主題歌「Ultra Spiral」のアレンジというまさに新世代ヒーローズを象徴する要素が大集合している。

その外見はさながらプリミティブがニュージェネレーションズの意匠を持った鎧を着こんだかのような姿で、
見方によってはウルトラマンベリアル アトロシアスウルトラマンゼロ ビヨンドのジード版とも見える。
なお、変身時にはギンガ、エックス、オーブに加えて初代ウルトラマンとベリアルのビジュアルがリクに重なる演出がされており、
その後、一瞬初期変身形態に変身した後*4、ジードの顔アップ→ぐんぐんカットという、『ウルトラマンジード』本編を意識した変身シーンとなっている。
変身バンクの流れや後述の通りプリミティブをベースにしているといった記述から一旦プリミティブに変身し、その上でウルトラメダルの力を上乗せした形態のようだ。

能力的には「すべてのバランスが良いプリミティブをベースに、全体的な攻撃力が強化されている」と公式で紹介されており、
戦闘スタイルもプリミティブと同様に荒々しく、初戦闘では雄叫びをあげる場面があるほか、戦闘で切断技を多用するのも特徴的。
また、ジードクローの如く巨大化したゼットライザーを手持ち武器として用いることもある。

なお、ゼットライザーによる変身のためウルトラフュージョンだが、公式Twitterの『ウルトラマンZ「AtoZ」』のコーナーではフュージョンライズの項目で紹介されている。
詳細は個別項目『ギャラクシーライジング』にて。



テトライトクロス
フュージョンライズと同様に存在する「フュージョンファイト」オリジナルのウルトラフュージョン形態。

ジャックコスモスネクサスのメダルを用いて変身する。
一見すると繋がりがなさそうに見える組み合わせだが、地味にゼロとの繋がりが深い*5組み合わせでもある。
また形態名にテトラ(ギリシャ語で4)とある様にそれぞれ「ウルトラ兄弟4番目」、「平成ウルトラシリーズ4つ目の作品」、
「2004年放送」と地味に「4」と言う数字に縁があると言うやや無理矢理感は否めないが超マニアックな繋がりがある。

ギャラクシーライジング同様にプリミティブをベースにした外見であり、黒と銀の体色をベースに上半身や手足には水色が追加され、
全身には赤いクリスタルを鎧の様に纏い、背中からは翼の様にも見える水色のクリスタルが生えている。
また、指先には鋭い爪が生えているのも特殊。
背中のクリスタルはアークベリアルをモチーフにしているのではないかと言われている。

その刺々しい外見とは裏腹にウルトラ戦士たちの「守る力」を色濃く受け継いだ姿であり、障壁を操る攻防一体のカウンタースタイルを得意とする。
必殺技は光球を円柱状に圧縮して敵の上から叩きつけて押し潰す「ギガフィールドプレッシャー」。

『DXウルトラゼットライザー』の収録音声で存在だけは早い段階で知られていたが、正式な登場はゼットヒート3弾までお預けとなった。


◆先行登場


その気配……! 貴様は……!?

ジュワッ!!

ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』の終盤にて、本編に先駆けジードが先行登場。
既に瀕死の状態であったとはいえ不死身のレイバトスの肉体を不意打ちのレッキングバーストで跡形もなく消滅させた。

平成2期の仮面ライダーはほぼ毎回やってる反面51年という長い歴史のウルトラシリーズとしては、次回作の主人公の先行登場は事実上初。
あらすじに「衝撃のラスト」とは書かれていたとはいえ、事前の予告は一切なしでのサプライズ出演には驚いた視聴者も多かった様子。
事前情報を知らなかった視聴者からは早速「これにせウルトラマン」「主人公なんて嘘だ!こんな悪そうなのに」とか言われてしまっていたが

なお、ジードの最終話では、これは本当はウルトラマンベリアルであったことが判明しており、放送前という形を狙ったミスリードの類だった様子。
レイバトスには目の前に現れたベリアルが、その時まだいないはずのジード・プリミティブに見えたために混乱したようだ*6


劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

最序盤から登場する。
別宇宙にある地球へ飛ばされ、ウルトラマンとして巨悪と戦う羽目になる。
冒頭では怪獣を見て「ジーっとしてても、どうにもならねえ!」と変身したら隣に別のウルトラマンが2人現れるという珍事が発生。
更にそのうちの1人から「目つきが悪い」と言われてしまい、「ほっといてください!」と言い返していた。

その後お互いの素性を知ってからは湊一家のお世話になり、怪獣が現れたときには同じウルトラマンとして共闘した。
なお、イサミ(ウルトラマンブル)と同時変身するシーンで「ジーっとしてても染め上げろ!」と変身前の口上が混じってしまった*7ことも。


ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ

夕陽の惑星サンダウィンにてエックスと共にウルトラダークキラーと交戦するも、踏んだり蹴ったりな目に遭い、危機一髪のところをギンガに救われて事なきを得る。
その後は光の国に集められたニュージェネウルトラマン達と共にダークキラーを倒し、囚われたゼロ、グリージョを救出するため、決戦の地である惑星テンネブリスへと向かう。

また、ジードはM78星雲出身のウルトラ族だが、今回の一件で始めて光の国を訪れることになる。
このため光の国に来たときは興奮しており、しばらく周りの話を全く聞いていなかった。

惑星テンネブリスでは久々にマグニフィセントで活躍したほか、いつの間にか会得していた能力でゼロのサポート役をこなし、ウルトラマンとしての成長ぶりを見せていた。

劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス

ニュージェネレーションヒーローズの一員として登場。
初対面のヒロユキからは、気配でベリアルと間違えられてしまう。
実の父であるタロウと対峙する事になってしまったタイガを気遣う。
前年の映画で湊兄弟共々トレギアと対決したこともあり、因縁に終止符を打つ形となった。

新型コロナの影響で公開が延期され、下記のウルトラマンZへの客演の後に封切りとなった。
そのため、ジードライザーはいまだ健在である。


ウルトラマンZ

今回はサブトラマンとして新たな姿・ギャラクシーライジングとともに参戦。
何気にかつてのゼロと同じ様なポジションとなった。

ベリアルの細胞の一部である「デビルスプリンター」が宇宙各地で怪獣が突然復活・暴走・凶暴化する怪現象を引き起こしていることを受け、
ジード(リク)は彼の息子として、父の安らかな眠りを守る為にも事態の収拾に協力しており、その関係で『Z』の舞台となる地球に降り立った。

第6話「帰ってきた男!」では、惑星アインにてデビルスプリンターによって復活したギルバリスと戦闘になり、
一時は戦いのダメージでジードライザーが故障し、変身能力を失ってしまう大ピンチに陥るが、
ペガが届けてくれたウルトラゼットライザーによってギャラクシーライジングへの変身能力を得る。
そして、逃げたギルバリスを追ってゼットのいる地球に来訪。一度はギルバリスを倒す事に成功するがコアに逃げられてしまう。
その後、ジャグラーとの再会を経てストレイジの作戦でおびき寄せられたギルバリスをゼットとの共闘にてコアごと撃破に成功した。
ちなみに地球でのギルバリスとの戦闘で1戦目は「GEEDの証」が、ゼットと共闘した2戦目は「フュージョンライズ!」がBGMとして流れていた為、番組が「ウルトラマンジード」になりかけていた。
誰が言ったか「奪うぜ(違うぜ)!番組!」そういえば、1年前は東映特撮似たようなことが…*8
しかし、「ベリアルの息子」である事からベリアルのメダル製造を目論むカブラギに目を付けられてしまう。

続く第7話「陛下のメダル」では、カブラギに操られるバリスレイダーによって誘拐され、体内のベリアル因子を抽出されてしまう。
ジャグラーによってリクは拘束から逃れるも、既にカブラギは本来の目的を達成しており、抽出したベリアル因子を利用してベリアルのウルトラメダルを入手。
「検証実験」と称して、ベリアルのメダルと暗躍中に集めた怪獣メダルを用いてベリアル融合獣に変身して暴れ回った。

ゼットと2人で止めに入るが、スカルゴモラ→サンダーキラー→ペダニウムゼットンと、タイプチェンジの様に瞬時に姿を切り替えるカブラギの戦術に振り回されてしまう。
そこへブルトンの四次元空間から脱出したゼロが援軍として登場。3人の連携でベリアル融合獣の撃破に成功する。

その後、ベリアルの力を奪った存在が気になるものの、ゼットに後は任せてデビルスプリンターの騒動終結の為に地球を去っていった。


◆ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ


父さんもかつて、光の国に迷惑をかけたって聞いた……。

『息子』の僕が、光の国の危機を
黙って見ているわけにはいかない!

ジーッとしてても、どうにもならねぇ!!

第17回「決めるぜ覚悟~秘密基地へようこそ~」と第18回「SHoUT(シャウト)」のナビゲーションを担当。
光の国を中心に「ウルトラの記憶」が消される中、ジード=リクはディメンションナイザーを手にこれまでの記憶を振り返っていく。
ウルトラマンとしての第一歩、ベリアルの息子だという事実を思い返した瞬間……

DIMMENSION ROAD!

ULTRAMAN GEED!!

ジードの記憶がディメンションナイザーを介してディメンションカードとなり、ゼロの元に送られた。

これが……未来に伝わる僕の『記憶』……か。よかった!

その後、ゼロと初めて会った時の記憶をきっかけに、ジードは様々な思い出を振り返る。
フュージョンライズとその起動に欠かせないウルトラカプセル、カプセル起動の鍵となるリトルスターとストルム星人伏井出ケイの策略、そしてレイトの再起とゼロの復活、ゼロビヨンドの誕生……

こうやって思い返すと、僕達は色んな戦いを潜り抜けてきたんだなあ……。

その『記憶』は、消しちゃいけない!

ジードの想いに反応するかのように、再びディメンションナイザーが起動。
新たなディメンションカードが生成される。

DIMMENSION ROAD!

ULTRAMAN ZERO BEYOND!!

これは……
僕と一緒に戦っていた頃のゼロの『記憶』……ってことなのかな?

ゼロビヨンドのディメンションカードは、ディメンションナイザーを介してゼロの元にも届いていた。

……ったく、ジードの奴に俺のデータを引き出してもらうとはな。

あいつも多くの経験を積んできた。
あいつは、ウルトラマンベリアルの『息子』だからな。

そして、ジードの心に去来する『父』であるベリアルとの決別の記憶。
これを受け、三度起動するディメンションナイザー。

DIMMENSION ROAD!

ULTRAMAN BERIAL!!

ジードの記憶の中にある『父』のデータが、ディメンションカードとして生成された……それは、ジードがベリアルの『息子』である事実を否定しなかったことの表れでもあった。
今までも、そしてこれからも訪れるであろう苦難の日々を見据えながら、ジードは決意の言葉を告げる。

……見ていてください、父さん。

何を言われたって、僕は僕の道を進み続けます!



余談

M78系列のウルトラ戦士かつ出生を含めた人生のほとんどが判明しているため*9
光の国の住民について考察する際にジードが話題に出る場合も多い。
例を挙げると

  • ベリアルの遺伝子から作られたのにもかかわらず、生まれながらに人間の姿で19年間を過ごしていたことから、
    「光の国の住民もやろうと思えば擬態ではないヒューマノイドになれるのでは?」「人間に擬態するタイプのウルトラマンが元の姿に戻れなくなる理由に繋がっているのでは?」など

  • ほぼ19年間を地球で過ごしていたのにもかかわらずなぜカラータイマーがついているのか?(外科手術を受けていたのかどうか)*10

などが考察対象となっている。

地球人のまま暮らしていたことや変身の制約については、後にウルトラマンリブットから「ウルトラ戦士は地球人の姿になった場合、光の力を解放するアイテムがなければ元に戻れない」という制約があることが語られており、
ジードの場合はそれがライザー(から発せられる光)とウルトラカプセルとなるように伏井出ケイによって調整されたのだと考えられる。

他の謎としては、リクがまだ19歳であるのに、ウルトラマンジードとしての姿は成人のウルトラ戦士となっていることが挙げられる。
光の国のウルトラマン達は何千年もの時間をかけて成長するため、生まれて19年のジード=リクは経過した年月だけで数えれば赤ん坊のレベルである。

これについては、その特異な出自から、あらかじめウルトラ戦士として戦える程度にはフュージョンライズで変身できるようになっている説、
または人間としての年齢がそのままウルトラマンの姿に反映されているという説が有力(人間の1歳分の成長=ウルトラマンの数百年だが、逆も成立する)。
ジードは上述したようにジードライザーの光で初期変身を行った後、改めてウルトラカプセルの力でフュージョンライズするというプロセスのため、
このような独特の変身となったと推察できる*11

また、実は「人間が超パワーによって光の巨人になる」というプロセスは、光の国の住民がたどった歴史の縮図である。
そういう意味ではジードは、模造品として生み出されながらも、もっともオリジンに近いウルトラマンと言えるのかもしれない。


ちなみに、歴代ウルトラマンの最年少記録を更新している(ジード以前の最年少記録は27歳のデュアル)。
変身者の年齢で言うなら劇場版エックスのユウトだが、ウルトラマンとしての最年少記録はジードとなる。




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最終更新:2023年09月24日 18:42

*1 「『光の国の大罪人・ベリアルの息子』と言う逃れ得ぬ『十字架』を背負っている」事を現しているのではないか、と言う考察もあるが真偽は不明。

*2 17話にてゼロが前回ゼロビヨンドになってから20時間経過するのを待って再変身していたののは、ジードの再変身の時間を待っていたという可能性が高め

*3 カプセルさえ奪えば完全に無力化できるため都合が良い

*4 本編に比べて初期変身形態の姿がわかりやすくなっている。

*5 オーブのフュージョンアップ形態であるハリケーンスラッシュのコンビかつ同じウルトラハリケーンの使い手でもあり急遽差し込まれた設定だが同じランス使いとしての訓練相手、サーガでの共闘相手にして融合相手、(正確にはノアだが)ゼロにウルティメイトイージスを授けた

*6 そもそも本編で確認できる限りでは(一番短い最終回のバージョンでも)レッキングバーストは溜めが長く、不意打ちでは撃てない。仮にゼットシウム光線のように短縮版が打てるとしても時系列を考えればジードにあれほどの威力は期待できないと思われる。

*7 ついでに変身アイテムを構える動作も混じっている

*8 ゼットも翌年同じことをやったが。

*9 というかニュージェネレーションヒーローズ含めた歴代作品で一番判明しているウルトラマン。

*10 尤も、一部作品のタロウのように生まれた時からカラータイマーがついていたりする場合もあり、この辺は元々設定があやふやである。

*11 ウルトラ銀河伝説で明かされたディファレーター光線による超人化のシーンではヒューマノイド形態の光の国の人間が成人サイズのウルトラ戦士になっており、仮に当時の光の国の人間の寿命が地球人とそこまで変わっていなかったとすれば、ジードも似たような経緯と見ることができる。