魔法少女育成計画ACES

登録日:2017/05/27 Sat 11:04:08
更新日:2024/02/27 Tue 18:30:23
所要時間:約 10 分で読めます




プクのお友達を守ってあげて欲しいの


魔法少女育成計画ACESとは、 このライトノベルがすごい!文庫から発売されている作: 遠藤浅蜊、絵: マルイノのライトノベルトノベル小説「魔法少女育成計画」シリーズの第5作目。
ファンからの呼称は「ACES」等。

概要

2015年9月に発売。
魔法の国上層部がいよいよダイレクトに関わり、各方面を巻き込んだ国の派閥争いが展開される。
また別々に動いていたスノーホワイトとプフレ&シャドウゲールの物語が前作終盤から引き続き交錯し、急展開を迎えることになる。
なお本作の話は1巻完結の体裁ながら次作『QUEENS』に繋がっており実質続き物。

タイトルに恥じぬベテラン揃いの一方、そもそもベテランは大体人間辞めてるのか遂に変身要素が殆ど消え失せている。
強いて言えばスノーホワイトが群衆に紛れるために変身解除するシーンくらいである。


あらすじ

盟友リップルを捜すスノーホワイトに、三賢人の現身の一人であるプク・プックから一件の頼みごとがされた。
オスカ派の頭であるグリムハートの処分に貢献したスノーホワイトを自らが頭を務めるプク派の仲間になってほしいという。

が、直後に近々行われる『儀式』の主役である魔法少女・プレミアム幸子が脱走したため捜索をお願いしたいという連絡が舞い込んだ。

一方ほぼ時を同じくして、魚山護が登校途中に魔法少女から襲撃を受け何処かに誘拐されてしまう。
襲撃した親玉は先日の件で魔法の国に恨みを持つプリンセス・デリュージだった。
部下もとい友のため交渉を持ちかけるプフレは……

登場人物

学年表記は前作が『limited』と同年度で、更に前作から本作までに年度を跨いだと仮定したもの。

★プク・プック親衛隊
  • うるる
プク・プック親衛隊の長女(同じ児童養護施設出身というだけで血の繋がりはない)
狼をイメージしたコートを着ている。
真面目で堅物な性格だが特に末妹からは適当にあしらわれている。
プクを心酔し、今回彼女に迷惑をかけた幸子を苦々しく思いつつ結局見捨てられないでいる。
魔法:嘘をつくのがとても上手いよ
うるるが嘘だと認識さえしていれば、話した内容をどんな荒唐無稽な内容でも信じ込ませられる。
ただし耳を塞ぐ、繰り返し使われて嘘だと見抜く、うるるの話す言語が理解できない相手には通用しない。
また発動する相手を任意で選べず、聞こえた全員が影響を受けてしまう。

  • プレミアム幸子
プク・プック親衛隊の次女。
四つ葉のクローバーが描かれたワンピースを着ている。
『儀式』の主役を仰せつかったまではいいものの、過去の出来事によるトラウマから屋敷を脱走。
結果それを知った敵勢力が動き出し三賢人の派閥争いが勃発する事態に。
泣き虫で魔法少女としては並の身体能力、更に魔法も役に立たないと散々な言われようだが姉妹からは大切に思われている。
魔法:誰かを少しの間すごくラッキーにするよ
コスチュームに付属している契約書に本人の意思でチェック、サインすると一生分の幸運が訪れる。
が、なにせ文字通り一生分なので直後に最大級の不幸も訪れてしまう。
かつて魔法の副作用に気づかず友人を亡くして以来、幸子は自らの魔法を恐れ関係しそうな事象に対し敏感になってしまった。

  • 中野宇宙美
プク・プック親衛隊の三女。
シャツにオーバーオールのラフなスタイルで、髪からぬいぐるみの足が出ている。
割と享楽的な性格ながら周りをよく見れるよくできた末っ子。
意固地なうるると雇われ人のスノーホワイトが円滑に仕事を進められるようあれこれ思案する。
魔法:封を切らずに中身が分かるよ
不透明な箱や窓を閉めた建物、ロックのかかった携帯端末など密閉されたモノの状態を読み取れる。
密閉されるほど読み取りの精度が上がる。

  • スノーホワイト
本名:姫河小雪 高校2年生
プク・プックに頼まれ幸子捜索に参加、ついでにプク派の魔法少女になった。
相変わらずの可愛げのなさと遠慮のなさでうるるを度々怒らせるもあまり気にしていない模様。
魔法:困っている人の心の声が聞こえるよ
味方側であるうるるの魔法は見破られたら効力を失うため、この魔法で慣れっこな宇宙美並みに素早く立て直せるのが利点。
またプク・プックに協力したのは本当に心から幸子を心配してると判断したからなのだが……

★オスク派
  • CQ天使ハムエル
骸のような天使風魔法少女。
グリムハート亡き今、新たな上司と共に立て直しを図る。
なかなか強かな性格で、人数の少ないオスク派ではポカをやらかさなければ出世のチャンスが大きいと判断し在籍している。
車道で遊ぶ子供を魔法で注意する魔法少女らしいところも。
魔法:頭の中に直接話しかけるよ
コスチュームに付属している魔法の無線機で頭の中に話しかける。
相手の返事は聞き取れないが、一度でも顔を見れば人数も距離も関係なく自由に発動可能。

  • シャッフリンⅡ
魔法:マークや数字によって能力が変わるよ
シャッフリンを改良した魔法少女。
色は赤と白を基調としている。
ジョーカー役がいない代わり能力がかなり上がっており、ハムエルが指揮官を務める。

★プフレとその関係者
  • プリンセス・デリュージ
本名:青木奈美 中学3年生
7753の家で治療した後、精神的な傷が癒えぬまま学校にも行かず研究部門に身を移した。
ピュアエレメンツの仇を討つため、誰かから送られてきた手紙を元に関係者であるプフレに接触する。
更に実質殺害犯であるオスク派とついでにプク派にも牙を向け、幸子の奪取による瓦解を目論む。
移動手段などは研究所から盗んだホムンクルスを使用。
魔法:水の力を使って敵と戦うよ
特に変化なし。
が、復讐とはいえラグジュアリーモード・バーストなど無茶な手をガンガン使用し消耗が激しくなっている。

  • ブルーベル・キャンディ
青いドレス姿の魔法少女。
研究部門に所属しているが惰性で魔法少女をしており、これといって夢も取り柄もないと自覚している。
異端児ゆえか周りから疎まれ頼れる人がいないデリュージの助けになるため奮闘することに。
魔法:気分を変える魔法のキャンディーを作るよ
手のひらにキャンディーを出し、それを口に入れることで感情を操作する。
劇中では興奮状態のデリュージを抑えるために使用。
この他記録されてないはずのピュアエレメンツの最期に関する情報を入手する、謎の芸当をサラッと見せた。

  • プフレ
本名:人小路庚恵 高校3年生
魔法:猛スピードで走る魔法の車椅子を使うよ
引き続き過去の所業について記憶を失ったままだが、それに関してシャドウゲールが一枚噛んでると判断し機会をうかがっている。
そんな中肝心の彼女を人質に取られ(プフレ的に)ありもしない罪についてデリュージから問われることになった。
結局人質をどうにかされてはたまらないため、言いなりになる形で頼りになる部下を紹介し即席のチームを組ませることとなる。

  • ダークキューティー
アニメ『キューティーヒーラーズギャラクシー』の悪役のモデルになった魔法少女。
その名にふさわしく黒い衣装と猫耳状にまとめた髪が特徴。
大人の事情でそのキャラが主人公との決着をつけないまま終了という扱いを受けて以来、『悪役』『主人公』に対し並々ならぬ拘りを見せている。
現在プフレの下で汚れ仕事を担当するチームのリーダーだが、上記の拘りゆえ勝手に暴走することも。
魔法:影絵を本物みたいに動かすことが出来るよ
自ら作った影絵に簡単な指令を与えられる。
オート操縦も可能で、敵の心の声を頼りにするスノーホワイトにとって苦手な魔法。
欠点は光が無いと発動できないことと、立体的な動きができないこと。

  • グラシアーネ
スイーツを模したドレス姿の眼鏡っ娘魔法少女。
ダークキューティー率いるチームの一員。
割と打算的な思考をしつつも魔法少女の華やかなイメージに未練があるようで、自分にアニメ化のオファーがかからないか期待している。
魔法:魔法の眼鏡でいろんな場所が見えるよ
1度に1箇所、眼鏡に任意で指定した場所が映し出される。
何らかの手段で見たことがある場所ならチャンネルが瞬時に切り替わる。
追跡目的の視点移動も可能だが、あまり早くないので魔法少女の走力だと逃げ切られることも。

  • 物知りみっちゃん
白衣姿の魔法少女。
ダークキューティー率いるチームの一員。
頭の回転がとても早く、サブリーダー的役割が多い。
また初見の相手でも能力を推測して正確に把握することができる。
魔法:手にしたものを他のものに変えられるよ
「紅茶(こうちゃ)を昆布茶(こぶちゃ)に」など、手にしたものの名前を1文字変えて声に出すと本当に変えられる。
制約として生き物は不可、大きさはみっちゃんの手に持てるまで。
魔法の重ねがけはOK。劇中インカムが必要になった際は即座に手元の地図で
マップ(地図)→マッチ→パッチ(治療用の布)→(穴あけ)パンチ→パン粉→判子→印鑑(判子)→インカム
という具合に作り上げた。
半永久的に真っ当な(?)暮らしが充分可能な魔法だが、何故わざわざ危険な汚れ仕事で収入を得ているのかは謎。

★その他
  • シャドウゲール
本名:魚山護 高校3年生
ほぼ全シーンを通してヒロインポジション。
登校中デリュージの襲撃に遭い監禁状態に陥る。
監禁先では常時ホムンクルスに監視され、救助要請を図るも何を間違えたかテレビゲームの協力プレイをする羽目に。
魔法:機械を改造してパワーアップできるよ
この魔法でテレビやゲーム機を改造し通信機を作ろうとするも失敗した。
魔法少女としてそれなりの年数を積んでいるはずだが、あまり改造の効率は良くない様子。

  • パトリシア
本名:服部シア(限定短編より)
プフレの部下の警官風な魔法少女。
記憶に関する手がかりを探る目的もあり、主の命令でシャドウゲールの護衛役となった。
さばさばした口調で、陰でゴリラと形容されるほど脳筋。
突如襲われたシャドウゲールを守りながら仲間と一緒に戦うが……
魔法:魔法の手錠でどんな敵でも無力化するよ
コスチュームに付属している手錠を使われた相手は魔法少女だろうが動けなくなる。
またメリケンサックのように殴って攻撃も可能。

  • アーマー・アーリィ
シャドウゲールの監禁先で見張りをしている、申し訳程度のリボンで飾られた鎧。
魔法少女というよりはホムンクルスに近い存在らしい。
知能は人間並みに高いが言葉を一切理解できず、ボディランゲージでコミュニケーションを取る。
魔法:攻撃を受ければ受けるほど強くなるよ
鎧がひしゃげるほどのダメージを喰らっても時間経過で再生、更に防御が高くなる。
魔法で拘束されれば流石に発動できない。

  • リップル
本名:細波華乃
魔法:手裏剣を投げれば百発百中だよ
ダークキューティーチームに突如手裏剣を投げ攻撃、行方をくらましながら『儀式』を望むフレデリカの裏方として暗躍する。
終盤、プクの屋敷にたどり着いたうるる達を待ち伏せていた。
驚くスノーホワイトの四次元袋に手を突っ込み、『儀式』を中止させたいフレデリカの意向に従って中に入っていた幸子をクナイで斬殺する。
その直後洗脳が解け、自分のしでかしたことの重さに耐えきれず逃亡。その後『QUEENS』エンディングで少しだけそれらしき姿が垣間見えたが、結局また行方不明になってしまった。

+ !以下、黒幕のネタバレ注意!(クリックで表示)
  • ピティ・フレデリカ
魔法:水晶玉に好きな相手の姿を映し出すよ
初代ラピス・ラズリーヌと手を組み、プク派と対立する第三勢力として独自に行動する。
デリュージにプフレを巻き込んだ幸子奪取を唆した張本人。
リップルの幸子殺害により『儀式』中止が成功したように思われたが、プクの思惑が若干外れていたことにより、結果から判断すると失敗してしまう。
なおリップルの洗脳を解いたタイミングは(洗脳用に使う『プキンの剣』の対象枠を開けておきたかったのは一応あるが)気まぐれのようなもので、さほど深い理由はない。

  • 初代ラピス・ラズリーヌ
青いコスチュームを身につけたベテラン魔法少女にして『restart』のブルーコメット改めラピス・ラズリーヌの師匠。
フレデリカと腹の探り合いをしつつも、利害一致により行動を共にする。

  • プク・プック
背丈が幼稚園児並みと幼くも高貴で可憐な雰囲気を纏った魔法少女。
アヴ・ラパチ・プク・バルタの現身で、三賢人の中でもずば抜けた交渉術と求心力(ハムエル曰く『魔法』)を持つ。
自宅の屋敷にたくさんの魔法少女を侍らせており、大変可愛がられながらもやる時はやる。
が、その『やる時』ですら着替えに1時間かけるなど浮世離れしすぎた行動も。
年月を重ね実体をほぼ失った魔法の国を復活させるべく、始まりの魔法使いが遺した機械を使った『儀式』の準備を進めている。
うるるからの連絡で彼女らのピンチを知るが、『儀式』の真の主役であるシャドウゲールを確保する方に人員を割いたため助けに迎えなかった。

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最終更新:2024年02月27日 18:30