ビーストⅢ/R

登録日:2017/05/18 (木) 03:44:36
更新日:2024/04/08 Mon 09:58:53
所要時間:約 12 分で読めます


タグ一覧
FGO Fate GO TYPE-MOON お前のようなヒロインがいるか この世全ての欲 この肢体に溺れたい だいたいゼパ何とかのせい どの面下げてここに来た ぶっちぎりでイカれた女 やべーやつ アルターエゴ アンチヒロイン アンデルセン何とかしろよ、お前の元マスターだろ オナニー オリチャー サーヴァント ゼパル ダークヒロイン チート テクノブレイク テラニー ビースト ビーストⅢ ビーストⅢ/R フェロモン ヘブンズホール マスターベーション ムーンキャンサー リア充キラー 万色悠滞 五停心観 人類悪 人類愛 人類愛←ただし自分だけ 人魚 天上天下唯我独尊 導師 尼僧 巨乳 快楽 快楽天BEAST 悪役 悪落ち 愛欲 歩く18禁 殺生院キアラ 水着鯖 深海電脳楽土SE.RA.PH 田中理恵 真言立川流 随喜自在第三外法快楽天 魔性の女 魔性菩薩




※注意※




この項目には『Fate/Grand Order』の重大なネタバレが含まれています。















これより顕れるは快楽の海から生まれたもの

魔神に取り憑かれながらこれを呑み込み、自らを特異点そのものにし獣として羽化しようとする大災害

ビーストⅢラプチャー

歓喜自在の快楽天が、果ての快楽を与えましょうや



人類悪 変生





【データ】

ILLUST:ワダアルコ
CV.田中理恵

クラス:ビーストⅢ
マスター:なし
真名:ヘブンズホール


◆ステータス

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C EX B EX A EX

◆クラススキル

○獣の権能:A
対人類、とも呼ばれるスキル。
生殖行為、あるいは広義的な『種の継続』に意味を見出す生命体に対して、高い理解力を持つ。知識形態が異なっていようと意思の疎通・意味の疎通を可能とする。

○単独顕現:B
強く救いを求める声がある世界なら、これを救うために出現できる。
もちろん、声の主をどう救うかはビーストの物差しによる。

◆保有スキル

○万色悠滞:EX
かつてとある電脳世界でキアラが用いた外法。
余人の『肉体と精神と魂』を分離させ、魂を裸(精神にも肉体にも守られていない)状態にし、悩みを聞き、苦しみを取りのぞくという医療ソフトだった。
無論、そんなものは表向きの話。
キアラは肉体と精神から剥奪された無防備な魂を自らの魂に取り込み、これを済度と語りながら味わい、取り込んできた。
究極の“魅了”であり、また、“信徒化”の力。
ビーストとなってその力はより強大なものとなった。

頭に魔羅(獣の冠)を戴き、天魔(魔性菩薩)となったキアラの美しさは見る者の正気・理性・倫理を揺さぶる。
キアラに見つめられたもの、あるいはキアラを見た者はその時点で“己”を保てるかどうかをチェックしなければならない。
『SAN値セーブ』ならぬ『キアラ値セーブ』である。
視覚、味覚、聴覚、嗅覚、触覚。そのすべてにそれぞれセーブがなされ、少しでもキアラを“美しい”と感じてしまった時点でアウト。
その者は己を見失い、軽い眩暈に襲われた後、既にまっとうな平衡感覚も現実感覚も失われている。
その者は気が付かないままキアラの信者となってしまい、既に菩薩の手のひらの上に立っている。

『目を開ければ、そこは無限に続く肌色の平原。魔性菩薩の手のひらの上。果てしなく遠い地平線の彼方でキアラは微笑む。

“人類とはみな未熟な獣。欲を食べ、欲に溺れ、欲に溶ける泡沫の実なのです―――”

その獣性を菩薩の如く受け止める女神であれば、誰が、どうやって、この巨大な愛を、無限の愛を拒めよう。
大悟も解脱もその指一つで随喜自在。
行き着く先は殺生院、顎の如き天上楽土』

……このように、どれほどの力があろうと天魔の前では無力となる。理性あるもの、悦びを知るもの、苦しみを知るものはこの済度から逃れるのは困難だ。
無論、済度といってもこんなものは救いでもなんでもない。菩薩の慈悲を受けると言えば聞こえはいいが、それは犠牲者だけの視点。
キアラにとって見れば、手のひらの上にのった信者なぞ、それこそ虫の如き存在に堕ちた“有象無象”にすぎないのだから。

○ロゴスイーター:EX
快楽天としての特性。
万色悠滞から派生した特殊スキル。
どのような規模・どのような構造の知性体であれ、知性(快楽)を有するもの全てに強力なダメージ特攻を持っている。

○ネガ・セイヴァー:A
ビーストが有するネガ系スキル。

救世主(セイヴァー)の資格を持ちながら、自身の世界のみを救世しようとした獣の末路。
セイヴァー、ルーラークラスが持つ全スキルを無効化、
魔力ランクA以下の対象への魅了確率300%、キアラの手によるバフ効果200%アップ。

ちなみにこのスキルによってCCCでの天敵とされたセイヴァーにも勝てるようになったという意見もあるが、
実際のところ、「奥義・性欲完全オフ」を突破できるかは未知数。
よろしい、ならばカラリパヤットだ

○カルマ・ファージ:EX
キアラが自らの体をSE.RA.PH化した際、その五感……性感帯……をスキルとして切り分け、他者に分け与えたもの。
BBが人間への愛情を余分なものとして切り離し、アルターエゴを作った手法を真似たと思われる。
KPと略され、それぞれボディ・サイト・マウス・スパイス・オルガン、と名付けられた。これらを与えられたセンチネルはキアラの権能を使わされているため、たいへん強力なサーヴァントとなる。

ちなみに作中でカルマ・ファージを与えられたセンチネルは
ボディ:鈴鹿御前
サイト:タマモキャット
マウス:パッションリップ
スパイス:ブラックアイドル
オルガン:メルトリリス
となる。


◆宝具

『スカーヴァティー・ヘブンズホール』

済度の時です、生きとし生ける者、全ての苦痛を招きましょう。
この世に人は我ひとり、この世に星は我ひとつ。
今こそ楽土の土壌とならん。
『スカーヴァティー・ヘブンズホール』


第三魔法と呼ばれる魔法の亜種。
ブラックホールのように超重力で相手を引き寄せはするものの、その本質は廃棄孔とされる。
『人間が善き行いをする時、持っていては都合の悪いもの』。“天の孔”はこの身勝手な人間の悪性情報―――『この世全ての欲』を受け止め、広がり続ける。
紛れもなく醜悪な淀みだが、社会においてこの孔はなくてはならない機構であり、知性活動が行われるかぎり規模を拡大していく。
人間にとってあってはならない、おぞましい欲望を溜め込みながら。
地上すべての快楽の受け皿となる事を望む殺生院キアラの性質を象徴するもの。

ゲーム中の演出では、キアラが手を合わせることで背後から無数の手が伸び上がり、空間に発生した亀裂に敵は吸い込まれる。
そこは魔神柱の巣窟と化しており、間から這い出してきた手に押し潰される。
この空間がどこにあるかというと、キアラの下腹部。もっというなら子宮のやや上あたり。敵を呑み込んだキアラは亀裂を撫でるように塞ぐと説法印を結び、
キアラを太陽に見立てた太陽系が浮かび上がり最後に大ダメージ。

……テラニーは無理だと思ったか? 胎内回帰だ。ようするに鯖ニー
余計酷くなってんじゃねえか!亀裂がもうちょっと下だったら危なかった。

他にも複数の固有スキルや、かつてのパートナーが使った『ゲルダの涙』『カイの欠片』といったコードキャストを複写して使用してくる。
ただしこの時点ではミラクル拳法は使わない。



【概要】

人類悪・ビーストの一角であり、殺生院キアラビーストと化した姿。
ビーストⅢは『対』の概念を持つ獣であり、ビーストⅢ/Rは『快楽』の獣、ビーストⅢの片割れである事を意味する。
Rたるキアラはすべての愛を受け入れるもの、そしてLたる何者かはすべてに愛を与えるものであるという。
Rはラプチャーを意味し、「歓喜・狂喜」と訳される。R指定ではない。
自らを快楽天(随喜自在第三外法快楽天)と名乗る新しい天(かみ)であるキアラには相応しい名であると言える。
正に快楽天ビースト。
魔神を超え、真性悪魔ビーストⅢ/R(ラプチャー)として変生したキアラの姿は、全体的なフォルムは「CCC」の姿から変わらないものの
衣は金に、角は捻くれた魔神柱のそれに、そして胸から股間にかけて、魔神柱と同じ深紅の目を浮かび上がらせた姿へと変貌を遂げる。
おまけに衣装の布面積が減少し、CCCの頃より露出が過多になった。


しかし『FGO』の世界におけるキアラは最初からビーストだったわけではない。
幼少期は『CCC』と同じ人生を辿ったが、14歳の頃、山の外からやって来た医者に病を治してもらった事で山に囚われることなく下山。
幸福な学生生活を送ることになった。

元々『CCC』におけるキアラは病に冒された自分を誰も助けてくれなかったという経験から人間に期待する事を諦めた。
結果として自己愛の怪物となったわけだが、『FGO』ではその医者に助けられた事で命のみならず心を救われたのである。

その後は結果的に聖母と呼べるほどの価値観や善良な精神性が育まれたようだが、無料かつ効率の良い奉仕活動を行ったために既得権益を持つ団体から攻撃され各地を流転、
最後に辿り着いた先が海上に隔離された油田採掘施設セラフィックスでのセラピスト業務であった。
仏教徒なのに西洋の教会をあてがわれた時には呆れたものの、誠心誠意、自らの職務に努めていたが、そこで遭遇したのが冠位時間神殿ソロモンを脱出した魔神柱ゼパル
己の目的達成のための隠れ蓑としてゼパルの寄生対象に選ばれてしまい――――





【本編での活躍】

◆イベントクエスト「亜種特異点 深海電脳楽土SE.RA.PH」において



2017年、1月。
セラフィックスに異常が発生した。
外部との連絡が取れなくなり、内部では原因不明の事故が多発。
怪我人も多くでた。セラピストである私も医療チームに組み込まれ、現場に立ち会った。
その時。私は見てはいけないものを見た。
――暗闇に光る無数の目。人間の心を食らう怪物の姿を。

2017年、2月。
他のスタッフがそうであるように、私にも変調が現れた。
他人を信じられない。自分だけが愛おしい。
良識も道徳も、腐った食べ物のように気持ち悪い。
それは私のこれまでの人生を否定する感情だった。
なぜこんな事になったのか、泣きたくなる。

さんがつ。
きょう、は、ひだりめを、つぶされた。

記録を残さないと。記録を残さないと。
人々は狂気に取りつかれた。それはもういい。どうしようもない事だ。
けれど私は違う。
私は、なにか、別のおそろしいものに取り憑かれた。

私は、私だったものの25年の人生を守りたい。
誰か。誰か。
誰か、私が乗っ取られる前に、私をここで殺してほしい。







―――私は取り憑かれた。
取り憑いたつもりが、そこは私よりおぞましい何かの土壌だったのだ。
……許してほしい。もう解放してほしい。
私は日々乗っ取られていく。取り返しのつかない悪魔を生みだそうとしている。

助けて、見捨てないで、捨てないで、
私を、私の目的も、意思も、理由も奪わないで―――


ああ、きえる、きえる。うすれていく。
たもてない、じぶん をたもてない、
なんでこんな、こんなことに、わるいことなんか
なにもしてこなかったのに、なんで―――
やだ……いやだよぅ……こんなのひどい……あんまりだ……
ころさないで……すてないで……すてないで……
わたしを みすてないで キアラさま―――








紆余曲折、ゼパル様とも話し合った末に和解いたしまして、
今では共に人を救う道を目指すもの。
そうですね、わかりやすくいえば

7つの人類悪のひとつ、
3つめの『快楽』の獣、ビーストⅢでございます。



無理矢理ゼパルに寄生されたキアラは、ゼパルに自身の善性を封印された結果魔性菩薩としての本性が覚醒。
それだけでは飽き足らず、並行世界、月の裏側で行われた聖杯戦争と、時間神殿での戦いを知り、「自分も星の数ほどの英霊たちに何度も殺されたい」という斜め上の願いを抱く。
だがそんな願いは人の身では叶えられず、魔神柱でも不可能と正確に理解した結果、「願いを叶えるにはビーストになる他ない」という発想に至る。

ゼパルによって月の自分と同調させられたキアラは、万色悠滞によってセラフィックスの職員とゼパルを自分なしでは生きられない人形へと変え、
自身に寄生していたはずのゼパルを逆に侵食し、持っていた魔神柱の権能のすべてを略奪。
さらに封印されていた天文室を解放し、コフィンに収容されていた『素材』、128人のマスター候補がコフィンの性質で生と死の間にあることを利用してサーヴァントを召喚。
聖杯戦争とサーヴァントの捕食を開始する。

外界の時間から100倍に引き伸ばされたSE.RA.PHで、マスター候補達を使い潰しながら70をゆうに超える回数をサーヴァントたちに戦わせ続ける傍らで、
魔神柱が願いを叶えるには特異点が必要と知ったところ「自分が特異点になったほうが気持ちがいい」という理由でSE.RA.PHと同調。
加えて月の自分が取り込んだBBメルトリリスパッションリップを手駒として自分の中からサルベージ。
他にも目を掛けたサーヴァントに自身の因子カルマファージを植え付け、センチネルとして使役しつつ128騎のサーヴァント達を栄養源として食らいながら成長を続けていた。
この辺りでゼパなんとかさんは肉体から切り離され、消滅させられてしまった。

しかし、これほどの暴挙も彼女にしてみれば前戯のようなもの。
その真の目的は、「電脳化したセラフィックスで地球の内核に潜行、地球の頭脳体となり自分の身体を地球の性感帯とする」こと。
その結果70億の人類は彼女の快楽のために消費されるリソースに成り果てる。
すなわち、現在のキアラはビーストⅢの成りかけ、蛹の状態であり、地球と融合した時こそが羽化の状態にして、対の性質を持つ真のビーストⅢ/Rとしての変生である。

地上のすべての動物を快楽によって救い、またその快楽の受け皿になって最高の救済を求め、
七十億の命をただ自分(ひとり)の為に使い、絶頂を迎えようとしたもの。
その先の目的も、満足する果ても知らず、ただ快楽のみで“人間”を救おうとしたもの。

以上の本性をもって彼女のクラスは決定された。
快楽天なぞ偽りの名。
其は個人が到達した、
人類を最も端的(最短)に救う大災害。
その名をビーストⅢ/R。
『自己愛』によって人類を滅ぼす、“愛欲”の理を持つ獣である。



イベントストーリーにおいては職員の一人であるマーブル・マッキントッシュの遺体を隠れ蓑とし、主人公と共に行動していた。
この時すでにビーストの幼体と化していたキアラにとっては人間としての肉体は「子機」のようなものであり、
主人公たちの奮闘を間近で見たいという我欲を優先して接触を図ったものと考えられる。
SE.RA.PH探索の妨害をしたかったのか、それともただ単に我慢できなくなったのか、ガウェインを不意打ちして取り込んだり、
生き残っていた職員のアーノルド・ベックマンをつい励まし過ぎて(意味深)調子に乗らせちゃったりと、行動指針は相変わらずの我欲優先っぷりである。

その後、セラフィックスの実験を二度と起こさせないため、生き残りの職員を抹殺しようとしたエミヤ・オルタに銃撃されるが、
正体を現して逆に彼を取り込み、主人公達に差し向けた。
キアラは並行世界の自分の記録を閲覧した事で彼の成り立ちを知っており、その彼を自分の手駒にする事に快楽を感じていたようだが、
結果として、BBとアルターエゴをサルベージした事、そしてここで彼を消滅させておかなかった事は最大の敗因となった。

霊基を侵食され、ロストマンと化したエミヤ・オルタを倒した主人公達に正体を明かし、
一度はその特性によって並み居るサーヴァント達を一蹴したが、BBの90秒分の時間逆行によって取り逃がす。
これを討伐するため、主人公たちはBB謹製のKP(キアラパニッシャー)───アンチR-18フィールド『Wisdom Hold Intelligence Powered』通称メルトちゃんデスwhipをはじめとした
様々なアイテムで大量のチートスキルを封印、ついに打倒された。
(ちなみにこのKP、「化粧落とし」やら「抗エロス剤」やら「賢者カプセル」やら「人理倫理剣」やら徹底的にエロスを殺しにかかっている。
しかしそんな中、最後に解禁されるキアラ戦でのコンテニューを可能にするKPとして「人魚姫の原文」というものがある。アンデルセンが見ればどんな顔をする事か…。)


それでもキアラは、最後の悪あがきにSE.RA.PHの重力圏を破棄。
聖杯戦争の勝利者という名目で主人公たちを排除すると、名もなき魔神柱を増殖させながら独り潜行を続行。
だが、結果として自身の防御機構をも投げ捨てたキアラに、それを予測していたメルトリリスがありったけの令呪を魔力リソースとして吸収、
パッションリップの宝具をカタパルトとして放つ対籠城合体宝具、ヴァージンレイザー・パラディオンとなって突貫。
心臓を貫かれたキアラはそれでもなお諦めず、自分からサルベージして創り出した、自身と同じ霊基を持つメルトリリスに乗り移り、リップとBBを取り込み主人公を抹殺することで再起を図る。
だがその悪あがきも、エミヤ・オルタによって妨害され、メルトリリスはトリスタンに救出されその場を離脱。

悲願の達成まであともう少しというところで、満足出来ずに自己愛の化身の身体は崩壊。
ビーストⅢは絶頂を阻止され、マリアナ海溝の遥か地下深くで霧散して逝った。


キアラはメルトリリスを逃がすべきではなかった。
そうすれば二周目など始まる事もなかった。

エミヤ・オルタを早々に消滅させておくべきだった。
そうすれば彼は立ち上がることはなく、最後の最後で反撃を食らう事もなかった。

全て快楽を最優先する性が招いた自業自得。
その末に愛欲の獣は再び恋によって敗れ、浮上することなく沈んでいったのだ。


なお、人類悪とは人類愛、すなわち『人類がいつか乗り越えなければならない、人類を守ろうという干渉』そのものである。
自分以外の人間を人間と認識できないキアラにとって、人類愛と自己愛は同義であり、同じ『快楽』を司りながらも愛に沈んだキアラが恋に羽ばたいたメルトリリスに敗れたことは意味のあることだったのではないだろうか。





















……でも、愉しかったのは紛れもなく
何が違ったのでしょう―――
私と彼女。快楽に沈んだ私と、
快楽の湖面から翔んだ、あの―――

……ああ、そうですね
その疑問こそ、私に与えられた罰ならば……
彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、
有り得るのかもしれませんね―――





こうした最後の独自を思い浮かべ、深海の泡と消えたキアラであったが―――


◆アルターエゴ:殺生院キアラ



アルターエゴ、殺生院キアラ。救いを求める声を聞いて参上いたしました。

でも……うっふふっ。私のような女を呼ぶだなんて、何と言う方なのでしょう。

私は生きとし生けるもの、有情無情の区別なく味わい尽くす魔性菩薩。

これはもう、地獄の底までお付き合いしていただくしかありませんね。


最後の回想に応え、決着編配信(2017/5/6)からわずか4日後の5月10日、まさかの期間限定サーヴァントとして実装。
カルデアの職員やマシュや他サーヴァントへの影響が懸念されるが、一応反省はしているので大丈夫……なのだろうか。
クラスはアルターエゴ。ランクは★5である。


◇ステータス


身長:166cm
体重:53kg?
出典:『Fate/EXTRA CCC』
地域:SE.RA.PH
属性:混沌・悪
性別:女性

◇パラメータ

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D A+ B+ EX E EX


◇クラススキル

○獣の権能:A→D
対人類、とも呼ばれるスキル。
ビーストからアルターエゴに変化したため、大幅にランクダウン。
通常の単独行動:Bほどのプラスに収まっている。

○単独顕現:E
アルターエゴに変化した事で自己封印している。
自重、というヤツである。とはいえ、単独顕現が持つ「即死耐性」「魅了耐性」を備えている。

○ロゴスイーター:EX→C
快楽天としての特性。どのような規模・どのような構造の知性体であれ、知性(快楽)を有するもの全てに強力なダメージ特攻を持っている。
が、それも今回はアルターエゴになったことでランクダウン。その特性も今ではさわりのようなものだ。まさに前戯に等しい。
ビーストⅢは人類愛なので、当然人間を愛している。
ただしキアラにとって人間とは彼女だけ。キアラにとって自分以外のヒトは、自分という人間を満足させるための玩具でしかない。

○ネガ・セイヴァー:A
ビーストが有するネガ系スキル。こちらはアルターエゴとなってもランクは劣化しないまま保持している。
かつて月に誕生した快楽天はその存在規模こそビーストⅢに勝るものの、このスキルを有していないため、救世主の前には撤退する他なかったという。
ゲームでは自身に「ルーラー」クラスへの特攻状態を付与。


◇保有スキル

○千里眼(獣):D
千里眼としてのランクは低く、遠くを見通せるものではない。
ただし、目の前の人間の欲望や真理を見抜き、暴きたてる。
……それだけなら賢人としてのスキルなのだが、相手の獣性・真理を暴いた事でキアラ自身が高ぶり、随喜を得てしまう。獲物を前にして舌なめずりをする毒蛇のように。

○五停心観:A
ごじょうしんかん。
殺生院キアラが開発した医療ソフト。
メンタルケアを目的として作られた電脳術式で、精神の淀み・乱れを測定し、これを物理的に摘出する事で精神を安定させる。
もともとは患者の精神マップを作り、これを理解するために作られた。

○女神変性:EX
人の身から神に変生するスキル。
キアラの場合は天照大神の化身よりも高い堂々のEXランクである。

○人理昇天式:A
ゼパルを吸収し、体内で魔神柱を飼育することで、キアラは魔神柱を支配する魔人となった。
キアラが扱うのは『七十二柱の魔神』ではなく『名も無い、無個性の魔神柱』。だがその数は無限とも言えるもので、キアラはこれを自在に操る。

○被虐体質
パッションリップのid_es。物理・精神ダメージの六割を自己HPに変換する。これは上乗せとなる。

○加虐体質
メルトリリスのid_es。相手のバフを奪い、自らのものにする。

○緊縛嗜好
ヴァイオレットのid_es。空間凝固。対魔力がC以下の敵は周囲の空間にいるだけでスタン状態になる。

○発育願望
キングプロテアのid_es。無限成長(レベルキャップなし)。

○同属嫌悪
カズラドロップのid_es。同属捕食。


◇宝具

快楽天・胎蔵曼荼羅(アミダアミデュラ・ヘブンズホール)
ランク:EX 種別:対人宝具 最大捕捉:七騎

それでは皆々様、済度の日取りでございます。

大悟も解脱も我が指一つで随喜自在……
行きつく先は殺生院。顎の如き天上楽土。
うっふふふふ!……天上解脱、なさいませ?

快楽天・胎蔵曼荼羅(アミダアミデュラ・ヘブンズホール)

何処まで逃げても掌の上……

アミダアミデュラ・ヘブンズホール。
対人理、あるいは対冠宝具。
体内に無限とも言える魔神柱を飼育するビーストⅢの専用宝具。
もはや彼女の体内は一つの宇宙であり、極楽浄土となっている。
その中に取り込まれたものは現実を消失し、自我を説き(ほぐ)され、理性を蕩かされる。
どれほど屈強な肉体、防御装甲があろうとキアラの体内では意味を成さず、生まれたばかりの生命のように無力化し、解脱する。
ビーストⅢは現実に出来た『孔』そのものだが、その孔に落ちた者は消滅の間際、最大の快楽を味わい、法悦の中キアラに取り込まれる。
苦界である現実から解放されるその末路は、見ようによっては済度と言えるだろう。

名称こそ変わっているが、モーションはビーストⅢだった時の宝具そのままである。

その他、戦闘モーションではCCCの時のような肉弾戦を解禁している他、
FGOのサーヴァントでは初の魔神柱を攻撃に使用しているなどシナリオボスユニットらしくかなり豪勢。
そしてTS洗脳快楽堕ちさせられて幼児退行起こしながら使い捨てられた後、更にカルデアのアルターエゴの武器としてこき使われる羽目になったゼパルくんの未来はどっちだ。


覚者の敵対者。
深海電脳楽土SE.RA.PHに現れた聖者。
類い希なる救世主としての資質をすべて己の為に使い、人ならざるものに変生したもの。
その誓願、その望みはからくも水際で断たれた。
その際にキアラ本人は消滅したが死に際に考え方を改めたのか、
力の一端をアルターエゴとして残し、カルデアに召喚される未来を善しとした。

いいですわよね、カルデア。
様々な時代、場所で争いに身を投じる……私も味わってみとうございます

と慎ましく本人は微笑むが、その真意は当然、「人類の為に」ではない。
多少はまるくなっても性根は微塵も変わっていないので注意されたし。

一応セラフィックスでの戦いで反省したのか懲りたのかは不明だが、アルターエゴになった事でちょっと大人しくなった。
具体的に言うと、契約が終わるまでは禁欲生活をする、と自分に誓った。
なので性格は変わらないものの、目に付く者すべてを餌食にしようという考えはなくなっており、
カルデア内にて今までのように自発的に信者を増やすなどしてカルデアの環境を破壊するような行為は(自分が愉しむためにも)自ら禁じている模様。
………なのだが、危険人物扱いであるのには変わりはないのか、1200万DLの看板に選ばれるもキアラのお祝いコメントはカットされた。残念だが当然である。

マスターへの態度はそれこそ仏敵マーラのそれ。
いつかマスターが欲望に負けて自分に溺れる時を楽しみに待ちつつ、自分の誘惑に負けないように応援している。
……ねえ、この人ホントに制御できるの?

プライベートだと女性として身長が高めなことが気になる他、おはぎが好きと答える人間らしさが垣間見える。
アルターエゴ化に伴いゼパルに封じられていた善性も解放されたのか、
戦いや争いの音を耳障りと捉え、争いを諫めに行こうとするなど聖人らしさも顔を覗かせる。
絆台詞によると寄生される前の頃のセラフィックスの時のようにセラピストとしてお悩み相談も募集中らしい。

しかし丸くなったとはいえ最低最悪と謳われた稀代の悪女としての顔も健在。
エミヤ・オルタに対して「うふふ、因果なものです。私という悪を倒すため、私を慕う無辜の人々を手にかけた正義の味方……うふふっ、愉しいわぁ。堕ちるところまで堕ちて、あとは腐るだけですね」
と嘲笑混じりで感想を述べるなどやっぱり性根はドス黒い。


ゼパルによって『CCC』の自分とリンクさせられた影響か、元相棒であるアンデルセンの存在はかなり気になる模様。
たった1つの嫌いなことに口が悪く偏屈で悲観主義、やる事成す事刺々しい、素直ではない男性を挙げたり、
カルデアにアンデルセンがいることを知ると一度は知らないふりをしておきながら、

存じません。私、あんな方まったく存じません。

メロン峠とか牛女とかどぶ川の毒婦とか。ええ、そんな悪態、まったく覚えがありませんとも。

なので、間違っても同じ部屋に呼んだり、同じパーティーに入れないでくださいね。……後生ですよ?

と答えている。
最も下記の相性を見るにその願いは叶いそうにないが。
忘れられがちだがこれでも一応仏教徒なので、聖杯については「まやかしのようなもの」「功徳には程遠い品物」と考えており否定的なスタンスである。

ちなみにCCCイベントの参加条件は第一部クリアだが、ガチャはクリアしなくても回せる上、更にCCCイベントを経験せずとも以後の福袋やPUでキアラを引くことができる。
そのため、CCCイベント以降に始めたぐだーずの場合「キアラをガチャで引き、だがイベントには参加できず、キアラの本性を知らぬまま共に人理焼却を解決する」という事態もあり得る。
……大丈夫かカルデア。

近年は福袋でマーリンやら孔明やら別のキャラを狙ったのにキアラを引き当てることを「ゼパる」と呼ぶことが増えているそうな。

◇ゲーム中の性能

耐久高めのアタッカー。カード構成はBuster×2、Arts×2、Quick×1でArts宝具なため、Artsブレイブチェインが組める。
HPこそ人間要塞などに劣るがスキル「ロゴスイーター」により「人型」特性を持つ敵からの攻撃が常時軽減する為、実際の耐久はかなり高い。防御バフを貼れば並の宝具すらも耐えられる他、強化解除後に攻撃するため防ぐことが難しいアビゲイルの宝具も素耐えできてしまう。
これに加えて「女神変生」による無敵に宝具による回復もあるため非常に硬い。

スキルはすべてラスボス感満載の複合スキル。
「千里眼(獣)」は敵単体の弱体耐性ダウンに自身のNP増。チャージ量は最大50と多く、周回適正が高め。
「五停心観」は全体へのチャージ減少と防御ダウン。
チャージ減少が全体なのは実装時はキアラだけ、現在でも他にはのみである。基本メリットではあるが、宝具ターンを揃えて纏めて受けるなんて場合にはちょっと扱いに困る。
「女神変生」はタマモちゃんサマーと同様の無敵+αの複合スキル。あちらと比べると「スター発生率アップ」が削除された反面、デメリットが「HP減少大」に変化しているため割と気軽に打てる。

一つ一つの効果は強いが、どれもCTが長いのが難点。
強化クエストをクリアすることで「千里眼(獣)」に敵単体のArts耐性ダウンが追加、2度めの強化クエストで「五停心観」に敵全体の強化解除が追加、ともにCTが1減少するためある程度は改善される。

宝具は上記の通り。無敵貫通に防御無視まで入るためバフを完全無視して打ち込める全体攻撃。更に自身のHPも回復できる。

欠点はやはり長めのスキルCTと、意外と火力がクリティカル頼りであること。
アルターエゴクラスは四騎士とフォーリナー、キアラの場合は加えてルーラーに弱点を付けるが、同じ相性有利でもアサシン、キャスター、ライダー、ルーラー相手にはそこまでダメージが伸びない。
更に未強化の全体宝具ということもあって宝物庫の扉すらもバフ無しでは撃ち漏らすことがあるというのが問題。
ある程度はスキル強化で改善されてはいるが依然付きまとう問題である。

相性がいいサーヴァントはArtsパのお供である玉藻の前か。宝具のスキルCT短縮の効果もかなり高い。全体宝具持ちでNP自給力も高いためアルトリア・キャスターも十二分に役立つ。
アンデルセンとも相性がいい。クリティカル威力アップとスター生成で火力補強、宝具のHP回復で更なる耐久の補助が可能なほか、宝具のランダムバフが全部決まった状態で「女神変生」を使うと一人で当時実装されていた強化状態をほぼコンプリート出来てしまう。カード構成もArts3枚なためチェインを組みやすく、最早狙ったんじゃないのかレベル。
勿論いつものマシュとかマーリンとか孔明とかとの相性も悪くない。

他のCCC組とは露骨に相性差が出る。デミヤBBとは宝具含めてArts3枚なためそこそこだが、メルトやリップとは得意カード色が全く違うため致命的に噛み合わない。水着メルトことラムダもスター集中&味方からNP吸収があるため言わずもがな。

ちなみに、ネガ・セイヴァーのスキルによるルーラー特攻はかなりの倍率を誇り、見た目だけだがルーラーに対して攻撃優位になるという特例処理がなされるほど。たとえクラスチェンジされようともこれは同じである。
ただし、後に登場した相性変更状態とは違うためか、同じく全員の防御不利相性を一時的に消す司馬懿の宝具では対策できないという悪辣な仕様となっている。
その為、2018年のイベントではムーンキャンサーにクラスチェンジした敵として登場した際に本来ムーンキャンサーはルーラーに弱いクラスであった為に弱点を取られて沈められてしまい、不具合だと勘違いしたマスターも多かったとか。

◆ムーンキャンサー:殺生院キアラ

ええ、せっかく夏ですので。うっふふ、可愛らしいこと……。
仕事も未来も恋人も、今はぱたりとこのように。さあ、私わたくしの御殿に参りましょう……?

2020年夏のイベント「サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~」にて水着サーヴァントとして登場。
クラスはムーンキャンサーへと変わり、さらにはBBのシルエットが描かれる同クラスのセイントグラフを禍々しい演出と共に侵食し、自分のシルエットに書き換えている。
そこまでにしておけよ殺生院。

◇ステータス


身長:166cm
体重:53kg?
出典:人魚伝説、今昔百鬼拾遺、『深海電脳楽土SE.RA.PH』より
地域:日本、どこかの海底
属性:秩序・悪
性別:女性

◇パラメータ

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C A+ C A+ B A+

◇クラススキル

○陣地作成:EX
自身のArtsカードの性能をアップ
ある怪異を取り込んでいる為、現世の上に幽世を作り出せる。

○異界作成:EX
自身の宝具威力をアップ

○単独顕現:E
自身のクリティカルアップ&即死体勢をアップ&精神異常耐性をアップ

○ロゴスイーター:D
自身の〔人型〕の敵からの攻撃に対する防御力をアップ
快楽天としての特性。知的生命体を玩具とする思想。通常キアラよりランクダウンしている。


◇保有スキル

○人魚の肉:EX
人魚の肉を食べた者は不死身になるという。
日本において人魚は人語を解さず知性を持たない、ただ『人のカタチをした魚』として伝えられる。
つまり魂がないのである。
魂の無い魚を食べても殺生には当たらず、少女の請願は微塵たりとも損なわれてはいない。———たとえ、食した人魚の数が一つの群れに相当する数であっても。

○神通力(墨):B
羨ましいのか、ビビッときたのか。
もともとは普通の神通力だったが、葛飾北斎(セイバー)の小粋でおしゃれな神通力を見て、これをマネてしまったようだ。

○蛤御殿:A


◇宝具

化楽天・蛟蛤曼荼羅(ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム)
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:1〜333 最大捕捉:1000人


深い海に誘いましょうや?

我が誓願に瑕はなく、嘆きも迷いも大切に……海の泡に還しましょう。
慈無量心、仏性来迎。

化楽天・蛟蛤曼荼羅(ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム)


ニルマーナラティ・ヘブンズフォーム。
魔性菩薩となった殺生院キアラはその掌の上に衆生を乗せ弄んだ。この宝具はその亜種である。
菩薩の霊基には至っていないものの、幻を見せる最大級の神獣・蜃を食べた事により、大規模な範囲での異界化を可能としている。
わかりやすく言うと殺生院大魔海。
蜃が見せる『幻の都』に対象を取り込み、現実と幻の境目をなくし、対象たちが堕落———すなわち『幻でも満たされるのならそれでいい』と感じた時、彼らを幻に帰依させ(幻と同じ存在階梯にしてしまう)、現世の生き物でなくしてしまう。
その後、そのような塵のごとき幻はあっても仕方がないというもの、と優しく微笑んで、吐息で吹き飛ばし、幻の都ごと人間だったものたちを霧散させてしまう。

また毛楽天とは『神』ではなく『界』を表す言葉である。
蜃を食べた菩薩は、その名の通り、欲界の楽土と成った。




◇ゲーム中の性能

カード構成はアルターエゴ時同様。自分用無敵化スキルの代わりに全体用回避1回にガッツと耐久性は少し上がっているが、その真骨頂はスキル同士の連携にある。

第1スキル「人魚の肉」を使用すると、「人魚の滋養」という特殊効果が自身に付与され、これが機能している限り毎ターン終了時に「スキルランクアップ」状態が付与される。
この状態のときに他のスキルを使用すると、「ランクアップ」が解除される代わりにスキルの性能が上がる。
第2スキルならばNPとスター増量、第3スキルなら敵へのデバフと特殊状態「幻惑」の個数増加となる。ちなみにどちらのスキルもランクアップは2ランクまで。

宝具は「幻惑」を含む精神異常系デバフ(魅了、混乱など)の個数が多ければ多いほど威力を増し、仮にダメージで倒しきれなくてもオーバーチャージ対応の「高確率の即死効果」という追加効果を持つため、ニトクリスほどではないが即死耐性の低い高HPエネミー一掃にも役立つ。

欠点はスキル使用タイミングの見極め。スキル封印や強化解除で態勢を崩されると途端に弱体化するため、その手のギミックが入る戦闘での運用は避けたい。

【補足】

  • 本来、並行世界を閲覧できるゼパルでも閲覧は不可能な虚数事象である月の裏側で起きた事件を知ることができたのは、ビースト候補であるキアラ本人の記録だけは「単独顕現」による運命即死耐性を備えていた事で消されずに残っていたため。
    • キアラがビーストとなった事でムーンセルはその存在を感知。自分の領域で起こった事が原因の案件の為、CCC(特務処理)としてBB(正確にはそのコピー)を「FGO」の世界に派遣した。
      しかし、既にキアラはBBでも手の付けられないメガストラクチャになっており、ムーンセルに派遣されたBBとキアラからサルベージされたBB/GOは秘密裏に接触、互いの目的のために入れ替わり、以降聖杯戦争の管理をムーンセルから派遣されたBBが行うことになる。
    • その後、キアラの完全SE.RA.PH化が完了し、マリアナ海溝への突入を開始したが、キアラにとって唯一の見落としが起きる。
      BBが秘密裏に援護した職員の一人、トラパイン女史が肉体を情報化されながらもカルデアとの連絡に成功したのである。そしてカルデアのマスターが派遣される事となったが、キアラの妨害によってサーヴァント達は散り散りとなり、各個撃破されてしまう。
      何とか教会に辿り着いた主人公はそこで消滅寸前だったメルトリリスと出会い、彼女と契約。共に戦うことになるが、最終的には主人公はメルトリリスを庇ってキアラの手で消滅。
      メルトリリスはマリアナ海溝が電脳化している事を利用して時間遡行を試み、パッションリップの助けを借りて飛翔。主人公がレイシフトする前まで時間を遡ることに成功した。これが彼女の経験した「前回」の戦いである。
    • そしてメルトリリスはBBと接触し、記憶を共有。BBはビーストⅢ/Rへの対策としてKP(キアラパニッシャー)の製作に入り、その為の材料としてサクラメントを主人公達に回収させる。キアラにはただの「カルデアへのいやがらせ」に見えるよう、BBスロットも開発した。
      そしてキアラの妨害によって主人公と散り散りになったサーヴァントに代わり、新たに三騎のサーヴァントを召喚。
      主人公は彼らとメルトリリスの助けを借りて、SE.RA.PH探索を進めていく事になる…というのが今回のイベント開始以前の物語の流れ。

  • 知性体に対する特効を誇るビーストとしての権能は伊達ではなく、本編にて幾度となく死線を潜り抜けてきたカルデアのマスターをイベント本編で1度、メルトリリスが経験した「前回」を含めれば2度にわたって完膚なきまでに勝利している。
    • しかも「前回」のぐだ男・ぐだ子の最期はメルトリリスの目の前で、彼女を庇い溶かされて死亡するというなかなかにショッキングな描写であった。

  • ちなみにこの事件はBBによって虚数事象として処理され、セラフィックスには何事もなく、2017年1月に解体されたことになった。
    • しかし、キアラはビーストになった時点で単独顕現による運命即死耐性、つまり「ビーストが発生しなかった事にする」行為に図らずも耐性を持ってしまっていた。
      逆に言えば、タイムパラドクスによってビーストから元に戻ることは不可能、という事になる。
    • 加えて、BBはキアラ(とゼパなんとか)を助ける気は無いため、CCCキアラと融合する前のFGOキアラは恐らくもう存在できないと思われる。
      ゼパなんとか絶許。*1

  • ビーストとしてのキアラ戦は2回に分けて行われる。
    • 初回はイベント戦で、こちらからは一切ダメージを与えられないがキアラも攻撃してこない。3ターン経過すると、巨大化したキアラそのものと言える「魔性菩薩」に形態変化し、チャージアタックで全員のHPを強制的に1まで減らした所で終了となる。
    • 2回目はKPの一つである「メルトちゃんデスWhip」を購入したか否かで、戦う形態が「ヘブンズホール」「魔性菩薩」のどちらかに変化する。
      • 難易度的にはヘブンズホールの方が低いが、本イベント自体が高難易度、なおかつれっきとしたビーストなのもあって気が抜けない強敵である。*2
      • ちなみに魔性菩薩の方はイベント戦と違い、決して倒せない訳ではないがHPゲージ4本持ちとタフであり(ヘブンズホールは3本)、KP未使用ゆえに全く弱体化させないで戦うことになるため、並のPTで倒すのは至難の業。



追記・修正は自分に寄生しにきたゼパルに善性を封じられた結果、逆にそのゼパルを快楽堕ちさせて乗っ取り、指先程度の自由を慈悲で与えて発狂させて、隷属を選ぼうとしたゼパなんとかを心を鬼にして解放してからお願いします

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最終更新:2024年04月08日 09:58

*1 上述通り融合前のFGOキアラはナチュラルにエロスな雰囲気醸し出してサークラかましたりした事はあるらしいが基本的に完全に善性の存在

*2 ちなみに、当のヘブンズホールも強力な常在スキルが大量に存在するため、「デスWhipしか使っていないヘブンズホール戦が魔性菩薩よりも強いのではないか?」と言われている。