ミッキー&フレンズ(ディズニー)

登録日:2017/05/11 Thu 15:51:01
更新日:2024/04/24 Wed 00:57:23
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ミッキー&フレンズ(英語表記:Mickey Mouse & Friends、Mickey & Friends)とは、ディズニーの商業展開などにおいて、ミッキーマウス及びその周辺キャラを表すものである。
本項目ではこのカテゴリに入るキャラクターを紹介していく。
なお英語版ウィキペディアではミッキーの登場する世界観を便宜的に「Mickey Mouse universe」、ミッキー関係のキャラを「Disney core universe characters」として区分しており、この項目でもその定義を参考とする。


●メインキャラクター

本項目では簡略化のため、現行のブエナビスタ(BVHE、ウォルト・ディズニー・ジャパン)版日本語吹き替えキャストのみを掲載する。

●ミッキーマウス(Mickey Mouse)

  • CV:青柳隆志*1星野貴紀
  • みんな大好き世界一有名なネズミさん。1928年11月18日にモノクロ映画『蒸気船ウィリー』でデビューし(制作順だとこの後に公開された『プレーン・クレイジー』が先)、一躍世界のトップスターへと躍り出た。
  • 生まれてから10年くらいは黒目だけの眼だったが、1937年の短編映画『ミッキーの猟は楽し』から白目ありの眼になり、『ミッキーマウス!』等一部の作品を除いて今でも続いている。
  • 年齢は「ティーンエイジャー」だそうだが、友人にそこそこ大きい子供がいたり、車や飛行機を普通に運転したりしているため、すでに成人しているような感じが強い(青年といったところか)。
  • 初期においてはかなりいい加減な面が強かったが、ドナルドら仲間が増えていくにつれ皆のリーダーにふさわしいしっかり者になっていった(その極地が「王様 」)。それでも、短編などではポンコツな面を見せる時もあるが。
  • 担当声優の傾向としては初代が作者ウォルト・ディズニーだったため、「男性が高い声を出して演じる」のが定番となっており、全体として「本職タレント」より「ミッキーらしい声の人」が優先されやすい。また原語版では『ミッキーマウス!』のみ別キャストが声をあてているのだが、日本版ではあえて統一している。

●ミニーマウス(Minnie Mouse)

  • CV:水谷優子→遠藤綾
  • ミッキーと共にデビューした彼のパートナー。ミッキーをそのまま女性にしたような顔であり、主な違いはまつ毛とリボン。
  • 90年代に制作された短編『ミッキーがミニー?(Mickey 's Big Break)』では、そのことを生かして、ミッキーが女装して壊したミニーの写真を撮り直していた。
  • ミッキーとはずっと恋人同士であり、『キングダムハーツ』など一部の派生作品を除いて結婚に至る気配はない。
  • ペットは犬の「フィフィ」と映画『ピノキオ』に登場した猫の「フィガロ」。ネズミが猫を飼うとはこれいかに。

●ドナルドダック(Donald Duck)

  • CV:山寺宏一
  • フルネームは「ドナルド・フォントルロイ・ダック(Donald Fauntleroy Duck)」。短気でいつもうるさい海兵さんルックのアヒル。
  • そのヘリウムガスを吸ったような声は歴代担当声優が喉と口を全力で使うことによって作られており、日本でも過去の一部を除いて受け継がれている。
  • 登場こそミッキー・ミニーペアから6年後だったが、コメディリリーフとしての使いやすさから人気を博し、ミッキー以上の主演作品数を誇っている。
  • もっとも、リスや甥のせいでひどい目に遭うケースがほとんどだったり、WW2中は「海兵風」な姿からの連想か、戦意高揚・戦費確保用プロバガンダ映画に使われたりもしたが。
  • 甥と伯父が主演の『ダック・テイル(わんぱくダック夢冒険)』があったりするなど、彼の顔を基にしたキャラは結構いたりする。
  • ちなみに公式テーマの一つとして、日本で制作された『D.D.D! 〜Happy 65th Anniversary for Donald Duck〜』(歌はTHE ALFEE)がある。

●デイジーダック(Daisy Duck)

  • CV:土井美加*2
  • ドナルドのガールフレンド。王道ヒロインなミニーとの差別化からか、勝ち気でよりメイクや髪型(最近ではポニーテール)に凝っている。
  • 彼氏とは「喧嘩するほど仲が良い」という感じで、日本語版ウィキペディアではその様子を「ツンデレ」だと評されている。
  • 基本的にしっかり者な性格だが、『ミッキーマウスとロードレーサーズ』の一部エピソードではうっかり者な一面を見せることも。

●グーフィー(Goofy)

  • CV:島香裕→宮本崇弘
  • 作者: Art Babbitt, Pinto Colvig
  • フルネームは「グーフィー・グーフ(Goofy Goof)」。のっぽでドジな犬で、口癖は「アヒョ(ah-hyuck!)」英語版では"Gawrsh!"ともいう("Gosh"のなまった言い方)。
  • 主演作品では様々なことにチャレンジするも、毎回ドジや偶然から騒動を起こす。
  • 天然ボケな性格から意図せずして周りに迷惑がられたりもするが、根は素直で優しく一生懸命なため皆から愛されている。
  • クラシック短編、コミックスでは基本的に独身で子持ちの設定はなかったが、1992年の「パパはグーフィー(Goof Troop)」シリーズからマックスという息子が登場した。妻については作品内で言及されたことがないため不明。
  • 1951年のクラシック短編「グーフィーのお父さん」でも「グーフィーJr.」という息子が登場しているが、この短編ではグーフィーは「社会人ジョージ・ジーフ(George Geef)」を「演じて」いるため、本当の息子ではない説が有力。
  • スー○ーマンのようなヒーロー「スーパー・グーフ(Super Goof)」として活躍するコミックがある(2021年現在日本では未刊行)。
  • 時代によって容姿の変化が激しく、40-50年代の短編では耳を省略されたこともあった。

●プルート(Pluto)

  • ミッキーのペットで、動物たちが普通に擬人化されて社会を形成している世界では珍しい、ただの四足歩行で喋れない犬。
  • 話によってはミニーの飼い犬「フィフィ」やダックスフントの「ダイナ」との間に子供をもうけている。
  • 原語版では現在グーフィーの担当声優が鳴き声を担当しており、日本語版でもその声が流用されている。
  • 名前は「冥王星」を意味し、『ミッキーマウス クラブハウス』ではミッキーそっくりな「火星ミッキー」の飼い犬「冥王星プルート(Pluto from Pluto)」が登場するなんてギャグがあった。

●チップとデール(Chip'n'Dale)

  • CV:滝沢ロコ(チップ)、稲葉実(デール)
  • やんちゃなシマリスの二人組。たまに「brother」と互いを呼び合うことから日本語版では兄弟ともされたりするが、実際には親友関係である。
  • ドナルドにとっての天敵でもある。だが現行版キャストになる前テレ東で放送された主演アニメ『チップとデールの大作戦』では、何と山寺声のデールが堀内賢雄声のチップとタッグを組んでいた。
  • 『キングダムハーツ』『ミッキーマウスとロードレーサーズ』ではその小ささを生かして乗り物の整備を担当している。
  • 『リス君は歌姫がお好き』ではナイトクラブの歌姫「クラリス」に憧れ、『チップとデールの大作戦』では女性発明家の「ガジェット」を尊敬している。
  • 詳しくは個別記事にて。

●サブキャラクター


●ピート(Pete)

  • CV:大平透→北川勝博
  • ミッキーより先にデビューしたヤマネコのおっさんで、最初こそやんちゃなミッキーを叱る上司だったが、その後はミッキーと対立する悪役(ヴィランズ)となった。
  • 作品によっては「気難しい友人」くらいの関係に収まっている場合も多い。
  • 『パパはグーフィー』では2児の父として登場しており、この時登場した息子の「ピート・ジュニア(PJ)」は後の作品にも登場している。
  • 別名は「ブラック・ピート(Black Pete)」、「ペグレグ・ピート (Peg-Leg Pete)」。

●ヒューイ、デューイ、ルーイ(Huey, Dewey, and Louie)

  • CV:坂本千夏/永澤菜教、高乃麗、梅田貴公美(『クワック・パック』)/代永翼、永塚拓馬、小林大紀(ディズニーXD版『ダックテイルズ』)
  • ドナルドの甥で、チップ&デールと同じくらい彼を困らせるやんちゃな三つ子。
  • 母はドナルドの姉妹だが(双子とも)、名は媒体によって「デラ」(名前初出の新聞漫画や『ダックテイルズ』(CV:岡村明美)等)、「ダンベラ」(『ドナルドの腕白教育』等)、「テルマ」(一部ダック家家系図)と異なっている*3
  • いつもの名前はニックネームで、フルネームは「ヒューバート・ダック(Huebert Duck)」と「デューテロノミー・ダック(Deuteronomy Duck)」と「ルイス・ダック(Louis Duck)」*4
  • ダックテイル』以降は大伯父スクルージの家に預けられており、頑固でケチなスクルージの性格を少し丸くしている。
  • ちなみに目立たないが、ミッキーにも双子の甥「モーティー(モーティマー)」と「フェルディー(フェルディナンド)」(姓はフィールドマウス)、ミニーにも双子の姪「ミリー」と「メロディ」(『ミニーのリボンショー』等に登場)、デイジーにも三つ子の姪「エイプリル」と「メイ」と「ジューン」(2018年のアニメ『三人の騎士の伝説』等に登場)がいる。
  • 最近ではなぜか出番が少なく、子供の教育目的なはずの『ミッキーマウス クラブハウス』や現行の『ミッキーマウスとロードレーサーズ』では出番をミリーとメロディに取られ、主演作『ダックテイルズ』でも米日共に声が変更されている。

●スクルージ・マクダック(Scrooge McDuck)

  • CV:北村弘一→伊井篤史→小形満
  • ドナルドの伯父で、スコットランドからアメリカに移民して億万長者となった苦労人。
  • モデルが『クリスマス・キャロル』のエベニーザ・スクルージのため、ドケチで金フェチな頑固爺という愛されなさそうな性格だが、ヒューイとデューイとルーイと同居するようになってからは多少優しくなっている。

●クララベル・カウ(Clarabelle Cow)

  • CV:福島桂子
  • ミッキーと共にデビューしたキャラの一人で、背の高い乳牛のお姉さん。但し視聴者層を考慮してか胸はミニー達と同じ様に人並みだったり。
  • かつてはホーレス・ホースカラーとセットで登場することが多かったが、『ハウス・オブ・マウス』でグーフィーの思い人として登場して以来単体出演が増加。ミニー、デイジーに次ぐ貴重な女性枠となっている。
  • 登場初期(及びそのデザインを基にした着ぐるみ版)ではかなり鼻穴が強調された…割合ブス顔だったが、現在ではバランスの取れた顔として描かれている。

●ホーレス・ホースカラー(Horace Horsecollar)

  • CV:伊井篤史→魚建
  • 最初こそただの馬だったが、すぐに他キャラ同様二足歩行する様になった馬男。
  • 「陽気で知ったかぶり」だそうだが、キャラ的に後発のドナルド、グーフィーより弱いため印象が比較的薄めである。

●クララ・クラック(Clara Cluck)

  • 鶏のお母さん。いつも鳴き声しか発しないが他キャラには意味は通じている。

●モーティマー・マウス(Mortimer Mouse)

  • CV:江原正士/水内清光
  • ミッキーのいとこ。ミニーを巡ってミッキーと対立することが多い。
  • 名前の由来はミッキーの没ネーム。

●マックス(Max)

  • CV:山口勝平(映画等)/坂本千夏(パパはグーフィー)
  • グーフィーの息子で、フルネームは「マクシミリアン・グーフ(Maximilian Goof)」。
  • 年齢設定は作品によって異なるが、『パパはグーフィー』では声変わり前の少年、映画では高校~大学生として描かれた。
  • ドジなグーフィーに苦労しているが、いざという時奮闘する父を尊敬してもいる。
  • 彼を出すとどうしても「グーフィー=中年」というイメージになってしまうせいか(他は「甥・姪」なのでまだカツオ・タラちゃんライクではと推定できる)、近年の『ミッキーマウス クラブハウス』・『ミッキーマウスとロードレーサーズ』等登場しない作品も多い。

●ルードヴィッヒ・フォン(ヴォン)・ドレイク教授(Professor Ludwig Von Drake)

  • CV:沢りつお
  • 作品によって関係にぶれがあるがドナルドの親戚であり、様々な発明をするマッドサイエンティスト。
  • 名前がドイツ風なのはウィーン生まれのオーストリア人なため。

●オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット(Oswald the Lucky Rabbit)

  • ウォルト・ディズニーによって最初に生み出された主役キャラクターであり、同時にユニバーサル・スタジオに取られ、消えてしまった悲劇のキャラクターでもある長い耳にオーバーオールのウサギさん。
  • オズワルドを人に取られた苦い経験が、ディズニー内に厳しい版権管理体制を築かせるきっかけになった。
  • 50年以上も歴史の闇に埋もれていたが、2006年にディズニーが権利を買い戻したことにより復活。ゲーム『エピックミッキー』でミッキーと共演した。
  • 一時期東京ディズニーシーでグッズが販売され、整列グリーティングが行われたことがあった。また、東京ディズニーランドの期間限定パレードに彼をイメージしたフロートが登場したことも。
  • オルテンシア」という猫耳なガールフレンドがいる。
  • 声は原語版では英語版初代メガトロンの中の人フランク・ウェルカー氏だが、日本語版では個別クレジットされていないので不明。


追記・修正は夢の国の仲間にお願いします。

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最終更新:2024年04月24日 00:57

*1 ちなみにブエナビスタ版では青柳となる前、『ミッキーのジャックと豆の木』等にて納谷六朗が担当していた。

*2 現行版の前に流通していた「バンダイ・ポニー版」後半からデイジー役を演じており、現行の吹き替えキャスト内では最古参にあたる。

*3 なお、2014年にオランダで発表された『Donald duck 80 jaar』と『ダックテイルズ』では2作間で細かな事情や職業設定こそ異なるが、生まれたばかりの三つ子をドナルドに預け宇宙へと旅立つが諸事情で帰れなくなり、結果宇宙で一人きりというトンでも設定になっている。

*4 『ダックテイルズ』ではデューイとルーイのファーストネームが変更され、それぞれ「デューフォード・ディンガス(Dewford Dingus)」と「ルーウェリン(Llewellyn)」となった。