登録日:2017/04/23 Sun 02:47:23
更新日:2022/12/26 Mon 19:21:42
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ガンとゴンとは、1970年代に制作、放映されたテレビアニメである。
制作元は時報映画社の日本動画というスタジオであり、同社が手掛けた2番目の作品と言われている。ちなみに3番目は一部で有名な「
星の子ポロン」である。
もともと本作にかかわる情報はとある書籍に掲載されていたタイトルと制作会社などの情報、そして1枚の画面写真のみという状況で、星の子ポロンよりもさらに貴重な作品と言われていた。
2016年、大量発掘されたポロンと並行する形で有志によるガンとゴンの調査も始動。その過程で各所での放送時期や珍妙なサブタイトルの数々が明らかになってゆき、年末には初の映像発掘までに至った。
あらすじ
人相は悪いが心は優しい正義漢、冒険好きでオッチョコチョイのガンと、眠ることばかり考えているが、イザとなると抜群のアイデアをひらめかす、おとぼけ者のゴンは、宝を捜して世界中を歩くでこぼこコンビ。
悪者に追われるインディアンの少女を助けたり、騎馬隊や保安官と張り合ったりと、その活躍ぶりは止まるところを知らない。イキなふたりを目の敵にして襲ってくるイヤなやつらも、ガンとゴンの絶妙なコミカルパワーにはかなわないのだ。
(「TVアニメ25年史」より引用)
ポロンとは違ってストーリー物のギャグアニメとなっており、さらに各エピソードは一話では完結しない続き物で、中には30話分も続く長編エピソードもあったとも言われている。
上記を見ると舞台は西部劇の世界かと思われるだろうが、現状確認されているサブタイトルから推測すると、香港とか無人島とかラーメン星(!?)を舞台にした話もあるようだ。
登場キャラ
主人公コンビの小さいオレンジ色の
ネズミみたいな方。
人相が悪い正義感というところまでは大体合っているのだが、悪役に対する仕打ちがいちいち過激な鬼畜ヒーロー。
中の人の演技のせいか早口すぎて何を言ってるのか分からないことがよくある。
「マッダマボウシノダイジャナイゾ!」「
あ~轢いちゃった☆」
主人公コンビの大きくて黒い
恐竜っぽい方。
ガンに基本振り回される側だが、あらすじにあるアイデアをひらめかすようなシーンは(現在発掘されている話には)特にない。
「あ~今頃
ラーメン100杯食べられたのになぁ~」
発掘順で言えばガンとゴン以外で初めて登場したキャラ。イスラムっぽい感じの衣装に身を包み、オアシスを根城にしている。
正式な名前かどうかは不明だがガンが突如彼に向かって「ダウト!」と呼んだことから名前でないかと推測されている。
そのガン曰くなんか悪いことをしたらしく石油を積んだトラックを奪われ…
自身の金貨を洞窟にため込んでおり、それをガンとゴンに運ばせたことにより争奪戦に発展。ちなみに終始無言という珍しいキャラ。
帽子をとると被っていた部分がスッパリと切れているという、結構ホラーな頭の形をしている。
ガンとゴンと共に空中戦(笑)を繰り広げたオオカミなんだかネズミなんだかよく分からないカートゥーンチックな生物。
飛行機に飛びつくガンとゴンに対し地味な攻撃を繰り出すも最後は表情を一切変えずに撃墜され、「懸賞金」を奪い返されてしまった。
「オ、ォオオ゛オォオ゛オォオ゛ォオォ゛オ゛オ!!(笑顔)」
インデアンの少女。映像発掘前まではガンとゴンと共に存在が判明していたキャラである。(さすがにキャラ名や設定は不明だった)
爆死寸前の悪党に「助けてあげちゃいけない?」と情けをかけたかと思いきや別のエピソードでは同じ人物に向けて「もう駄目ねwいい気味だわ!」と言い放つなど性格が一貫していない。
それどころか作画も一貫しておらず、アップの絵になると唐突に鼻が伸びたりする。
これまで星の子ポロンなどに美少女成分が不足しすぎていたためか、界隈での人気はやたら高い。
インデアン編の悪役で、悪い酋長と保安官のコンビ。
具体的にどんな悪事をしたかは今のところ不明だが、ガンとゴンとラーラを追いかけまわしその度に手痛い反撃を食らっている。
↑の二人曰く途中で死んだらしい。敵か味方か、どういう人物なのかは現在不明(下記の老インデアンの事ではないかという説はある)。
ラーラの父親で、そのものズバリ「老
インデアンの死」というエピソードで死んでいたことが発覚。
いきなり
冒頭から墓の状態という衝撃的なデビューを飾った。しかもインデアンの筈なのに墓が十字架(
キリスト教?)である。
発掘済みエピソード
+
|
... |
※発掘順に記載。ちなみに本作は断片的にしか発掘されていない為、この順が時系列順とは限らないし大抵のエピソードは話全体の一部しか分かっていない。
行き倒れにしか見えない出オチからの「あ~轢いちゃった☆」
最初の発掘回なだけあって、視聴者にガンとゴンの何たるやを強烈に植え付けた。
こちらもまた唐突に盗賊との金貨争奪が始まるのだが、なぜか最後に突如登場したロケットちゃんに撃たれ、その後金貨の行方は投げっぱなしで終了。
展開から見て↑の前にあたるエピソード。爆弾から始まって砲撃だの爆撃だの視聴者置いてけぼりな展開が特徴的。
間延びっぷりではワースト1な回。なぜか雲と戦ったり磁石で飛行機を引っ張ったりと意味不明な展開の連続。
カットが少なすぎるせいで笑顔のまま撃墜されるパイロットが最大の見所。ラストもいろいろと衝撃的。
初めに公開されたインデアン回。巻き込まれたとか言いつつガンとゴン側が先制攻撃している。
なぜかタイトルコールは「きけんがまっていた」になっており、しかもとある新聞のテレビ面には「危険が追っていた」と誤記されていたりする。
「でも何だか可哀想。助けてあげちゃいけない?」からの…
なお老インデアンの死については冒頭の冒頭で割とあっさり片付けられる(前日譚となるエピソードは未発掘)。
「もう駄目ねwいい気味だわ!」これである。
ちなみにオチは「磁石になってしまった敵がどこからともなく引き寄せられる ナイフから逃げる」とシュールながら結構怖い。
その他存在が確認されているタイトル(一部抜粋)
- 泣くな大将
- 男対男
- カーレース
- 忍者になったガンとゴン
- 港町ブルース
- 香港の夜
- 悪党ピピー
- ピピーの最後
- あの子がかわいい
- チャンネル0
- 地中海二人ぼっち
- ペンダントをよこせ
- ラーメン星人のたくらみ
- ラーメン星からの脱出
- 燃える太陽の不思議
- ギャング対シルクハット
- 大鳥族のしゅうげき
- 今日か・明日か
- 大ガニ
- 女王変身す
- 大蛇天国
- 催眠術はこわい
- 男の名はタコラ
- 何が何だか
- どうなっているの
|
「ダウト!どうだガンとゴンだぞ!」
「もう悪いことはやめるか!?それとも追記・修正する気か!?」
「あー轢いちゃった」「轢いちゃった…」
「wikiへ連れて行こうよ」「ソダネ」
- アストロガンガンとゴン -- 名無しさん (2017-04-23 09:34:47)
- 項目立ったかwwwwwwガンのデザインは現代でも通用すると思う -- 名無しさん (2017-04-23 18:35:57)
- ↑同じく、ラーラも現代でも十分通用するキャラデザだと思うが、作画のブレっぷりが惜しまれる -- 名無しさん (2017-04-23 18:44:11)
- ↑「星の子ポロン手描き合作~呪!大量発掘1周年の巻~ 」で証明された気がする -- 名無しさん (2017-08-23 02:34:37)
- 今で言う「なんだかんだワンダー」みたいなのがやりたかったんだろうなぁ…… -- 名無しさん (2017-09-07 01:37:07)
最終更新:2022年12月26日 19:21