アニマルガール(けものフレンズ)

登録日:2017/04/19 (水) 17:20:11
更新日:2023/05/01 Mon 02:32:15
所要時間:約 9 分で読めます





ヒトの姿をしたキュートな<アニマルガール
サーバルやキタキツネ、コアラやライオン、
トキやハクトウワシ、コウテイペンギンやシロナガスクジラなど、
おなじみの動物から珍しい動物まで多種多様!


アニマルガール(フレンズとも)とは、メディアミックス作品『けものフレンズ』に登場する、動物を擬人化したキャラクターの総称である。
導入のとおり、様々な種類が存在する。

概要

けものフレンズの舞台である超巨大動物園「ジャパリパーク」に降り注いでいる謎の物質「サンドスター」の力で女の子の姿に変えられた動物たちの総称。
その種類はネコ科やイヌ科のような身近な動物から、アライグマカバに代表される良く知られた動物、ニホンカワウソやサーベルタイガーなどの絶滅種と多岐に亘る。
更にはツチノコ九尾の狐稲荷神などの未確認生物(UMA)や妖怪、神格までフレンズとなっている(絶滅種はジャパリパーク内の研究施設で記録・記憶から復元されたらしいが、妖怪、神格については言及されていない)。
さらにアプリのケロロ軍曹コラボイベントではのメンバーが、攻殻機動隊コラボイベントでは休暇で訪れたタチコマ達もフレンズ化したほか、タチコマ達のメモリー情報にサンドスターが影響し、その場に居ないはずのHAW-206ロジコマまでもが同じくフレンズ化した。

動物からアニマルガールに変わることは『フレンズ化』と呼ばれる。
基本的に動物や動物だったもの(残骸や遺物など)にサンドスターが接触することでフレンズ化が起こり、ジャパリパーク外(サンドスターの降下範囲外)に出たりセルリアンに食べられるとフレンズ化が解除される。
デザイン原案は『ケロロ軍曹』などを手がけた吉崎観音氏。
(ただし、すべてのフレンズをひとりでデザインしている訳ではなく、アプリ版に登場した別の人物が手掛けたフレンズを、より元の動物の特性を反映するために吉崎氏がリデザインを行うこともあるとのこと)

2017年4月現在、371種(アプリに登場した365種(コラボキャラのケロロ小隊5体、タチコマ6体含む)、新規公開された6種(アクシスジカ、イワハイラックス、オーストラリアデビル、クロハゲワシ、ジャイアントペンギン、ロイヤルペンギン))が正式に公開されている。
また吉崎氏のツイッターではマヌルネコ、オジロヌー、ニューギニアハイランドワイルドドッグ、ゴジラなどのフレンズが新たに生み出されており、今後その数をさらに増やすものと予想される。


特徴

見た目の特徴

耳、羽、角

元の動物によっては頭にケモ耳や羽、角がついている。
よく四つ耳についてツッコまれるが、これは爬虫類などのケモ耳の存在しないアニマルガールともデザインを統一させるため。
人に聴き取れない音を聴く時などにケモ耳が動き(アニメ第8話)、羽は羽ばたかせて飛行することが可能。
吉崎氏によれば、 シカ科などの角は髪の毛で表現している とのこと。

尻尾

元動物と同様の形、模様の尻尾がある。鳥系ガールの尾羽やクジラやイルカの尾びれも同様。

服の上にくっついているような場合とスカートの内から生えている場合の二種類があるが媒体によってまちまち。例えばサーバルは漫画版などではスカートの外にくっついているが、アニメ版ではスカートの内側から生えている。

IUCNレッドリスト(いわゆる保全状況)によってハイライトが変化する。たとえば絶滅寸前(CR)判定を受けているワシミミズクの目のハイライトは小さく、絶滅(EX)種であるオーロックスに至ってはハイライトが無い(トキは保全状況が絶滅危惧(EN)にも係わらずハイライトがないが、これは純日本産が既に絶滅しているためだと考えられる)。
未確認生物には瞳孔を囲む輪がある(ただしアニメ版のツチノコには存在しない)。
また、ラクダ科などは横長の瞳孔を持つなど、一部のフレンズは元動物の特徴を受け継いでいる。

アニマルガールによって様々だが、近縁種は似た服装の場合が多い(ヒョウ属のアメリカンスクールガール風の服など)。
服やソックス、手袋の柄は元動物をモチーフとしている。時には特殊な装飾品を持つことも。
ツチノコ含むヘビのアニマルガールはフードを被っていたり、有袋類はエプロンを着用するなど、元動物の見た目や生態が衣服に反映される事もある。
服は本人が『服』として認識した時点で脱げ、それまでは動物としての機能を果たしたまま(詰まるところが『毛皮』の状態)である。アプリ版と漫画では他の服に着替える要素がある。
またこの衣服を仮に失っても、毛皮のように自然に再生していく。

武器

シカ科やサイ、イッカククジラなど、元の動物の時点でツノなどの攻撃的な特徴を持つ場合はフレンズ化の際にも槍などの手持ちの武器として反映される。この武器は本人の意思で出し入れ可能。

生態の特徴

性別

その名の通り、アニマルガールは女の子しか存在しない。
元々雄の個体でもフレンズ化の際には容赦なく女の子の姿となる上に、その際に雄のみの種族的特徴を獲得することもあるため、雄の外見的特徴があることと元の動物の雌雄に関係性はない( 参考 )。
このため、ライオンのたてがみやクジャクの飾り羽など、本来は雄にしか見られない外見的特徴を持っているフレンズも多い。
生殖や交尾といった要素も作品からは排除されている。ただし大きなお友達の薄い本の前ではどこ吹く風である

食性

フレンズ化した動物達は元の動物のように他動物を狩ったりはせず、狩猟本能は「かりごっこ」などの形で現れる。「ジャパリまんじゅう(ゲーム版のアイテム。通称ジャパまん)」「ジャパリまん(アニメ版)」を始めとして自身の好きな食品、人間と同様のお菓子やケーキなども口にできる。このためネコ科のフレンズがタマネギを食ったりしても死ぬことはない。

運動能力

フレンズ化した場合、走力、跳躍力、泳力など、元の動物の運動能力の特徴は、動物時より大幅に向上して発現する(羽が小さくなったにも係わらず飛行能力が向上しているトキや、擬態ではなく自身の持ち物も合わせて無色透明になるパンサーカメレオンなど)。伸びしろは元の種の運動能力に比例している模様。
また、元の動物とは関係なく人間離れした耐久力や怪力を持つ場合もある(コミック版のサーバルは体力測定の際、1kmの距離を推定34秒で走破し、300kgの岩を持ち上げた挙句16mも投げ飛ばした)。

知能・感覚

知性や器用さも一般的なヒト並みとなっているが、ヒトの文化に対する理解や順応度は個体によって差異が存在する。
もともと色盲、あるいは色の認識能力の低い動物(赤色錐体細胞を持たないネコ科や、2色性色覚(色盲)のウシ科など)であっても、ヒト並みに色に対する話題をつつがなく語り合っている。
他の能力も同様であり、基本的にフレンズは元動物とヒトのいいとこ取りになっている。

元動物の記憶

元の動物の記憶は保持している場合が多い。動物時代の趣向や習性などがそのまま行動に反映されていたりする。
絶滅動物を復元したフレンズの場合は、種の最期を記憶していることもある。フレンズから元の動物などに戻った時も同様だが、引き継ぐ度合いは元の種族ごとの記憶力・言語能力の違いが反映されるようである。
元動物の種全体の記憶が受け継がれているのか、一個体の記憶なのかは定かではない。

野生解放

アプリ版におけるレベル上限開放システム。
アニメ版においては、ワシミミズク曰く「野生部分を開放する」とされており、自分の意思で一時的に身体能力、戦闘能力を向上できる。この際、自身の武器(爪や手持ちの武器)からサンドスターが放出され、瞳が輝く。

その他の特徴

種族名

原則として和名を使用し、慣用では複数種を総称して呼ばれる場合も、種族・亜種で厳密に区別している(例として「オオカミ」ではなく「タイリクオオカミ」と「ニホンオオカミ」、「キリン」ではなく「アミメキリン」と亜種名を明記するなど)。
アニメ版では、元の種族名が不明な場合、ジャパリ図書館のコノハ博士・ミミちゃん助手に同定してもらっている描写がある。

個体

双子などの例を除き、全く同じ生物種のフレンズは常に1体しか確認されていない。そのため種族名をそのまま個体名として使っている者が殆どであり、固有名をもっているフレンズはごく稀(世代交代は存在する模様)。
ただし、同じ生物種であっても、色違いなどの突然変異種・劣性遺伝種は同時に存在する(ジャガーとブラックジャガーなど)。


各媒体での扱い

アプリ版

世界中の動物を集めるという目標のもとに、海底火山の噴火によって出現した島をまるごと敷地とし建設されていたジャパリパークに、突如として宇宙からサンドスターが飛来、フレンズ化が発生した。

作中でのアニマルガールの呼称は「アニマルガール」、「フレンズ」、または単に「けもの」と、多岐にわたる(アプリ序盤の説明によると、プレイヤーと協力関係になったアニマルガールが「フレンズ」と呼ばれるらしい)。
アニマルガール達はそれぞれ自身に合った地域で気ままに暮らしていたり、また漫画やゲームなど、ヒトの文化に触れたりしている。

コミック版

フレンズ化については「ある不思議な現象」とされ、作中ではサンドスター等の説明は詳しくされていない。フレンズによる日常モノという作品である以上、不必要な説明であるとして省略されたものと思われる。
アニマルガールは自身の家や部屋(それもヒトが暮らすような立派な一軒家など)を持っている者が多く、買い物をしたりバイトしたり受験したりと、より人間に近い活動をしている。

アニメ版

ジャパリパーク(正確には「パークの一部であるキョウシュウエリア」)の中央にある火山の山頂にサンドスターの噴出孔があり、「噴火」という形で噴き出したサンドスターから新たなフレンズが誕生する。

ゲーム版、漫画版と異なり呼称は「フレンズ」で統一されている(1話冒頭に1度だけ「けもの」というセリフが登場する)。とても仲が良くていつしか「フレンズ」と呼ばれるようになった、とのこと(メタ的な視点では視聴者の混乱を避けるため「フレンズ」に統一した可能性が高い)。
園内に人が確認できないために、他媒体と違いヒトの文明に触れられていない(深く理解できていない)アニマルガールが多い。ジャパリまんの配給などの最低限の面倒を見ることはパーク内に複数存在するラッキービーストが行っている。

けものフレンズ3

海底火山の噴火によって出現した島の調査時に、既にその島でコロニーを形成していた海鳥や、調査隊が試験用に持ち込んだ動物がフレンズ化した。先行調査隊はアニマルガールという名称はつけられたものの、後続調査隊は実物を目にしてもその存在を信じきることはできなかった。
その後いかなる理由か、そんな島をまるごと敷地としてジャパリパークが建設された。アニマルガールはパークの外に出られないということもあり、パークの外でアニマルガールの存在を信じているものは皆無である。それどころかパークで働くスタッフですら、信じているというよりも信じざるを得ないという方が正確だという。


余談

けものフレンズがアニメ版から人気に火がついたのは周知のとおりだが、アニメ版で頻出した「フレンズ」という呼称から転じて、けものフレンズファンのことも同様に「フレンズ」と呼ばれるようになった。
また、けものフレンズが流行したきっかけとなった掲示板のやりとりやTwitterの投稿などからこの「フレンズ」という単語が一人歩きし、作中では誰も発言していない君は○○のフレンズなんだね!」などの定型文も生まれている。



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最終更新:2023年05月01日 02:32