クリフト(DQⅣ)

登録日:2009/07/27(月) 18:45:09
更新日:2024/04/23 Tue 10:30:44
所要時間:約 5 分で読めます




ドラゴンクエストⅣの登場人物。
第二章に登場し「導かれし者」の1人。
CV:中村大樹(CDシアター )緑川光(ドラゴンクエストヒーローズ)


【生い立ち&人柄】
サントハイムで神官を務める青年。
神学校を主席で卒業して城仕えになった努力の人。

真面目で礼儀正しく、何事にも慎重だが行き過ぎて小心者と評されがち。
神に仕える者として立ち居振る舞いには気をつけているが、率先した人助けなどは彼自身の性格によるもの。


【容姿】
頼りなさげだが気の良さそうな青年。
ゲーム中だとドットの都合で分からないが髪の色は青。

服装はサントハイムの紋章が入った縦長帽子、膝辺りまで覆う緑のコート、その下に白い長袖と長ズボン。

背中には剣を袈裟掛けしている。


【作中での活躍】
  • 第二章 おてんば姫の冒険
ブライと共にアリーナのお目付役として同行。

ブライの手前 控えめだが、アリーナを慕っており彼女に危険が伴わない限りは旅に賛成的。
むしろアリーナとの旅に心踊らせている。

行く先々の事件ではブライが面倒くさがっていても、アリーナに続いて解決を目指す。


  • 第五章 導かれし者達
旅の途中 船内で病(麻疹)に倒れ、ミントスの宿屋で寝込んでいる。

パデキアの根で回復した後はアリーナと揃って加入。
粉骨砕身働く。


【キャラ性能】
DQⅢ僧侶賢者(の回復補助魔法)を足して2で割り、不純物を混ぜて呪文をミネアと半々にした感じ。

勇者よりは歪だがバランスタイプ。
ミネアと比べるとみのまもりは高いが、ちからがかなり低い。

低い腕力を補って、回復役にしては豊富な装備品と並以上の耐久力が魅力。
はぐメタの剣&鎧を装備できるためミネアに劣る部分も気にならない。
特にFC版だと彼にザラキを撃つことを防がせるためにはぐメタの剣を装備させるのは予想以上に有効。

呪文ではクリフトがザキ系、スクルト、ベホマラー、ザオリク。
ミネアはバギ系、ラリホーマ、フバーハ、メガザルが持ち味。

攻撃呪文がザキ系だけなのは心許ないが、全体回復と完全蘇生は魅力。
というかリメイク版のピサロを除けば彼以外にザオリクは使えないため最重要戦力の一人と言える。

FC版ではAI戦闘のみだったので、ボスに対してザキ&ザラキを連発する問題児。
FC版のAIは「敵を倒した時点で耐性を学習する」というものなので初対面の奴にはとりあえずザキをかます無礼者。
ちなみにこれが起きてしまうのは、相手の耐性が分からないときはとりあえず攻撃呪文や攻撃を行うのだが、
クリフトの場合はザキ系しか攻撃呪文が無い。つまりクリフトの「一番強そうな攻撃」は「ザキ・ザラキ」になってしまうという理由。
しかもドラクエ4のAIは仕様上、ザキ・ザラキのAI評価値が極めて高い*1という仕様もあるので、余計にこちらを優先してしまう。
前述の通り、彼にはぐメタの剣のような強い武器を持たせたり、他の呪文効果のある杖なんかを装備させておくと、
初見の敵でも「こちらの方が良く効く攻撃」と判断してザラキ連発をある程度防ぐことも可能であったりする。
またここまでザキ・ザラキを連発してしまうのは当時プレイした子供たちが「ガンガンいこうぜ」にすることが多かったのも理由。
実は他の作戦ならそれほど連発しないので、これらの仕様さえ理解していれば簡単に防ぐことも可能。
同じ緑色のキャラ同様、プレイした人の当時の印象というものに振り回されているともいえる。


と、このザキ連発のFC版の問題点があり、後述するようにプレイヤーにネタにされて、挙句公式も載っかかる形でネタにしたため勘違いする人もいるが
別にクリフトが役に立たない役立たずであるというわけではない。それどころか使用できる呪文には、
全体回復とザオリクや、4では凄まじい性能を誇るスクルトもあるため、むしろ必須キャラクターである。というか一軍に組み込むことがほぼ必須である為この現象に会うことが多くなったのである。

つまり、クリフトの呪文が非常に有用である→一軍によく起用される→出番が多いため、必然的に前述の仕様によりザキ・ザラキ連発
そのせいで肝心な時に限って回復用のMPが足りなくなるのは誰もが通る道。

というパターンを見ることが多くなってしまったという理由でよく知られる「デスピサロにザラキ」が生まれてしまったに過ぎず、
FC版のドラクエ4のAIの問題点は彼以外にも非常に多い。というかクリフトがネタにされすぎているだけで、
ほかにもあるもっと大きな問題が目立っていないだけである。
その為ネタ以外で「クリフトはザラキ連発だから使えない」などというのは赤っ恥なだけであるためネタにするのはほどほどにすること。

リメイクのAIは「耐性は最初から知っている」に変化したが、
FC時代散々ネタにされたのを引っぱってクリフト"だけ"特別にいじられておりザキ連発。
ちなみにこの仕様はかなり批判が多い。というのも、PS版のAI戦闘だと、実質クリフトだけAIが機能しないに等しい為。
まともに仕事をせず、耐性を完全無視してボスにすらザラキを撃つ仕様であるため、学習させれば絶対に起きなかったFC版と違って回避できないからである。
「おれにまかせろ」でも無視してザラキ。ここまで堂々と作戦無視するのはトルネコとこいつくらいである。
流石に呪文使うなと言えば使わなくなるが…

「めいれいさせろ」にすれば避けられるリスクだが、古き良き時代に浸るため「ガンガンいこうぜ」にするのも悪くない。
ついでに仲間会話でザキに関する台詞も追加されてる。

「強いオーラを感じます」
「あの相手に私のザキは効くのだろうか……」

「いざとなれば、わたしのザキ(PS版は呪文)で……」






「アリーナへの恋心」はFC版だとそれを匂わせる場面があるくらいだが、仲間会話が追加されたリメイクでは超姫様ラブ。
高所恐怖症という設定も追加されたので、踏破済みで用のない塔などにわざわざ登るとイイ反応を見せてくれる。

会話ができるようになったことで「身分の違い」、「神に仕えているという自身の立場」、
「それらを抜きにしても自分はアリーナの魅力に見合う男なのか」など片思いに関する葛藤が垣間見える。
普段はアリーナに興奮してるだけだが悩み多きお年頃。

「王子は姫と姫は王子としか結婚できないのでしょうか」
「しょせん私のような身分の低いものに王族との結婚はかなわぬのでしょうか……」

「もしも 世界を破滅から救うことができたら」
「そのときは 私も姫さまに……」
「いっ……いやっ!」
「そんな 出すぎたマネは私には……あああっ!」
「愛ですよ愛。愛っていいなあ……」



アリーナのことになると「兵士ごとき」や「下々の者」などつい汚い言葉がでたり、子供相手に本気になるのは御愛嬌。

クリフト視点だとアリーナの怪力は健康美、無鉄砲は前向きなどに補正がかかるらしい。
しかし「旅に出るまで姫様以外の女性はか弱いものと思っていた」などさらっと凄いことも言っている。

アリーナに認められるには彼女に勝つのが一番と感じているが、多分タイマンなら勇者でも勝てないと思う。

後にアリーナは「結婚する相手は私より強い人がいい。私より弱い男は王族でも嫌」と実際に明言してる。
王族は要件じゃないらしいものの、クリフトにとって吉なのか凶なのか微妙。
というか身体能力には自信がないためか、
「私が姫様に勝てるとは思えない。せめてザキでも使えれば…。」ととんでもないことを言い出している。死姦する気か、それとも腕力にそんなに自信がないのか…
なお、ザキ系禁止でアリーナとクリフトが戦うと、大体半々の確率でクリフトの方が勝つ。補助系・回復系呪文揃ってるからね。
PS版ではこのアリーナラブが戦闘面でも活かされてしまっており、AI任せにするとアリーナのHPが50%を切った段階でアリーナ優先で回復、命大事にだと70%を切った段階で彼女を優先して回復する。例えアリーナの横に瀕死のキャラがいても。

小説版では母がアリーナの乳母で彼女とは乳母兄妹であったりで兄のようなポジションだったり、漫画版ではアリーナのために激昂したりする。
また小説版ではテンペでの生贄事件の際、生贄は清らかな乙女でなくてはならないという事から、顔を真っ赤にして謝罪しながらだが。
アリーナに対してレイプ未遂を起こしている。
(ブライに阻止された)動揺して抵抗出来なかったアリーナだが、この出来事をヒントにして魔物の隙を作って退治し、クリフトに礼を言った。

ゲームブック版では異常なまでの堅物で、事ある毎にアリーナに長い説教をして煙たがられている。
また選択肢次第では、テンペの生贄事件でアリーナの代わりに女装して身代わりになる事がある。
アリーナとブライは大笑いしていたが、魔物曰く「ちょっと大柄だけど、これまでで一番可愛い」らしい。

DQⅨではアリーナに続き、DQⅣ枠で宿屋のゲストに登場。
会話内容はとくに面白みは無いが、コスプレ装備コンプの際サンディに「姫に恋したり、ボスにザキしたり高望みしすぎ」と言われている。*2 

ドラゴンクエスト モンスターバトルロードでも登場したのだが技のデモが「ザラキを連発し(全て失敗)その後ザラキーマを放つ」というもの。
しかもメッセージウィンドウを踏みつけるという一種のメタ行為まで。
公式が病気である。

そして、その後発売されたドラゴンクエストヒーローズでも必殺技としてザラキーマは上記のモーション込みで続投。当然ボイス付き
相変わらず公式が病気である

もっとも、こんだけザキ推ししておいてなんだが本編ではザラキーマは使えずザラキ止まりである。
リメイク版では彼を差し置いてある人物がザラキーマを覚える。

いただきストリートシリーズにも登場しており、PS2版ではDランク(スフィアバトルでの職業は僧侶)だが、再登場したDS版以降ではCランクとなっている。

やはりザキ系についてもコメントしており、本人曰く「相手が大物だろうとどうしてもザキを試したくなってしまう」らしく、同じく文武両道型僧侶&ザキ系習得者のククールは「俺だったらそんなドジは繰り返さないな」と反応している。
言うまでもなくFFにザキは存在しないので、居合わせたケフカは「なんだ、お前らさっきからザキ、ザキって。…魔法?」とそっけない態度。

PS版攻略本のうちVジャンプの方は、最後のページにメインキャラが集合して決意表明を語るイラストが載っているのだが、なぜかクリフトだけ除外されており、彼は数ページ前の呪文一覧表の空きスペースにひっそりと追いやられている。スペース的な問題で全員を載せられなかったのだろうが、クリフトが一体何をした。

追記・修正は、ザラキを連発してからお願いします。

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最終更新:2024年04月23日 10:30

*1 当たれば相手を一撃でブチ殺せる為

*2 このときの称号も「高望み神官」だったりする