マジレジェンド

登録日:2017/03/22 (水) 20:19:44
更新日:2024/04/25 Thu 19:40:00
所要時間:約 18 分で読めます





※推奨BGM:魔法戦隊マジレンジャー


Stage.31!

いけない!レジェンドパワーを使っては……!

俺たちが俺たちじゃなくなる!

兄弟である事も…

母さんの事も…

忘れる……!?


凄まじき魔神

~マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン~


大丈夫だよ。俺たちは……!






マジレジェンド!!




スーパー戦隊シリーズ第29作『魔法戦隊マジレンジャー』に登場した三号ロボ。
…といっても、本編前半の主力であるマジキングと同じく、魁たち呪文で伝説の獣に変身し、合体した姿である。
よってその都合上、マジキングと並び立つのは物理的に不可能。
呪文で分身とか生成して並ばせる発想は出なかったのだろうか?


【概要】

初登場はStage.31「凄まじき魔神~マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン~」。

前話にて嘆きの海で天空聖者スノウジェルにより伝説の力・レジェンドパワーを引き出され、レジェンドマジレンジャーへと超魔法変身するようになった小津五兄弟。

新たな力に舞い上がる五人にヒカルはある伝承を伝える。


――マジトピアを築きし五人の魔法使い、聖なる力高まりて更なる力を生まん。

大いなる赤き火の鳥四つの色獅子となり、それがひとつに交わる時、凄まじき魔神、大地を揺るがし降臨せん。

その名も、マジレジェンド――


これを聞き、レジェンドパワーを使いこなして凄まじき魔神となれるように燃え上がる小津五兄弟。
しかし、ルナジェル/リンが五人に警告する。
彼女によると、レジェンドパワーを使いすぎるとエレメントパワーが制御できず、天空聖者に変貌し、人間としての記憶が失われてしまうのだ。
そう、それは兄弟としての記憶や母との思い出すらも消えることをも意味している。

冥獣人四底王コボルトのブルラテスを媒介に起動した冥機ゴーレムはトラベリオンはおろか、マジキングですら歯が立たない。
それでも、自身を顧みず地上を守るため、魁たちはレジェンドパワーを使うことを決心する。
その勇気に応えるかのごとく、魁たちはマジレジェンドへの変身を果たし、ゴーレムの撃破に成功するのだった。


【合体前の形態】


【マジファイヤーバード】


マージ・ゴル・マジュール!!


全高:16.8m
全長:60.0m
重量:2100t
出力:1200万馬力

レジェンドマジレッドがダイヤルロッドの「3」の部分を回し発動する「マージ・ゴル・マジュール」の魔法で変化した姿。
『大いなる赤き火の鳥』と呼ばれる伝説の大いなる火の鳥で、炎の魔法を燃える翼に変えて飛翔し、
あらゆる敵の攻撃を燃やし尽くす。翼からは無数の火炎魔法弾を放ち攻撃する。


【マジライオン】


マージ・ジルマ・ゴル・ゴゴール!!


全高:33.9m
全長:52.0m
重量:7300t
出力:3800万馬力

レジェンドマジレッド以外のレジェンドマジレンジャーがダイヤルロッドの「4」の部分を回し発動する「マージ・ジルマ・ゴル・ゴゴール」の魔法で融合・変化した姿。
大いなる四つ色の獅子と呼ばれる伝説の獅子で、その姿は大地のごとく頑強を誇り、竜巻のごとく飛び上がる四肢は、水の上を駆け抜けるだけでなく、稲妻をも追い越す俊足を持つと言われている。
その四肢にはライオンクローという鋭い爪が施されており、あらゆるものを打ち砕く力を持つ。


【マジレジェンド】


マージ・ジルマ・ゴル・ジンガジン!!


全高:48.0m
全長:31.2m
胸厚:39.6m
重量:9400t
出力:5000万馬力
テーマソング:「メイク・レジェンド! マジレンジャー!!」二番(歌:水木一郎)

マジファイヤーバードとマジライオンが伝説合神することで誕生する「凄まじき魔神」。
ライオンの胸とシャーマンの似た不死鳥を模した金色の兜飾りが特徴。

マジライオンが雄叫びをあげると大地が盛り上がり合体開始、炎のレールが浮かび上がる。
そこにマジファイヤーバードが火の輪を作り出し、そこをサーカスのショーのごとく全速力で潜り抜けたマジライオンと合体、集中線と共に起き上がり、顔部が胸に移動した後、頭部がせり上がり炎の翼を生やして合体完了する。

操縦空間はレジェンドマジレンジャーの魔法陣を除けば、マジキングのものとほぼ同じで、五人の下半身はチェスの駒のようになっている。

格闘戦が得意で、マジライオンの特徴であるライオンクローはこの形態でも使われる。
『ジー・ゴル・ジジル』の呪文で口から召喚される長槍・『スクリューカリバー』を武器とし、背中の羽から発する炎を纏うことで威力が増す。

マジカルクライマックスはスクリューカリバーから放たれる炎の竜巻『ファイヤートルネード』某超次元サッカーは関係ない。
その威力はマジキングすら敵わなかったゴーレムを破壊し、ウルカイザーの暗黒魔導斬りすらかき消し片膝をつかせる威力を持つ。

さらに、『マージ・ジルマ・ゴル・マジカ』の呪文で胸部から火炎弾を速射し、
スクリューカリバーでトドメの一撃を打ち飛ばす『ファイヤースマッシュ』を発動する。

Vシネマ『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』では、宇宙空間でデカウイングキャノンを使用、合体技『マジファイナルバスター』を放った。




マジレジェンドの変身能力を得た小津五兄弟だが、レジェンドパワーによる天空聖者化は留まることを知らない。
あわや記憶を失い、完全に天空聖者とならんかとするその瞬間、ヒカルの手に新たなマジチケットが現れる。

ルーマ・ルジュナ・ゴルディーロ!

この魔法はレジェンドパワーを調整し、超魔法変身しても体に異変が起きる前に変身解除できるものなのだ。
こうして、マジトピアの粋な計らいで小津五兄弟は天空聖者になる危険もなくなり、心置きなくレジェンドマジレンジャーの、そしてマジレジェンドの力を振るいインフェルシアの脅威に立ち向かうのだった。





追記・修正は火の輪をくぐってお願いします。











































   *   *
 *   + うそではないです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(;´∀`)E)
  Y   Y  *




ゴーレムを倒し、冥府神の脅威を退け、そして絶対神ン・マ戦で大敗。
事実と言えば事実なのだが、これだけの活躍をしたにもかかわらず、この機体は非常に評価の低いロボである。


何故ならこのマジレジェンド、



本編中で数えるほどしか勝利していない。


その戦績は以下の通り。


Stage.31:冥機ゴーレム/〇
上述通り、初陣補正で初白星。
トラベリオンやマジキングでも勝てなかった相手なだけあって、今後の活躍に期待がかかっていたが…。


Stage.32:ウルカイザー/×
それまで苦戦続きだった強敵ウルカイザーを圧倒的な強さで一方的に叩きのめし、あと一歩のところまで追い詰めるが、
冥菌獣モールドを携えたメーミィによる姑息なカビ攻撃で地に伏してしまう。
しかし、ウルザードの『ザンガ・ウル・ウジュラ』の呪文でモールドを吸収消滅され、命を救われる。
結果として、真っ向勝負ではマジキングより強いことは描写されたものの、勝負自体は実質敗北と、販促2週目でありながらどうにもパッとしない形になってしまった。


Stage.33&34
販促期間であるにもかかわらず小津五兄弟はインフェルシアに連れて行かれ、ウルザードの正体が発覚する衝撃的展開に見舞われる。
巨大戦はStage.34で行われたが、セイントカイザーVSウルカイザーに持っていかれたためマジレジェンドの出番はなし。


Stage.35:冥府神/×
強敵感半端ない演出もあってか、地上を薙ぎ払うだけでなくマジレジェンドをも一蹴*1
ほぼイベント戦扱いな処理の仕方だった。
…にしても3話ぶりの登場なのにこの扱いはどうなのか。


Stage.36:冥府神イフリート/○
必殺のファイヤートルネードが火属性のため、同じ属性のイフリートにこの技は意味をなさず。
結局、時間切れでイフリートは神罰執行に失敗し、闇の戒律違反によりダゴンに処刑される。
本格的な戦闘にもつれ込む前にタイムリミットを迎えたため、そのまま戦っていればどうなっていたかは不明瞭*2なものの、ある意味TKOという形でのギリギリの勝利であった。


Stage.38:冥府神サイクロプス/〇
前話にあたるStage.37ではマジキングに圧勝するが、この話にてマジイエローに敗北、巨大戦に移行する。
サイクロプスは愛用の「一つ目のライフル銃」から放つ変幻自在の弾道でマジレジェンドを追い詰め、
必殺の「消滅の緋色の弾丸」で消滅させんとするが、トラベリオンの介入で弾丸をかき消され、ファイヤートルネードを受けて逆転敗北した。


Stage.39:冥府神トード/△
マジレジェンドとトラベリオンのダブルパンチで吹っ飛ばされるが、戒律違反したことがスフィンクスにバレてトードは逃亡した。


Stage.40:冥府神ゴーゴン/〇
トラベリオンのデストラクションファイヤーで無数の蛇を操る「妖しい微笑みの楯」を吸収され、憤慨したゴーゴンは蛇に変化しスクリューカリバーに巻き付くが炎の竜巻で大打撃を受け、ファイヤートルネードを受け敗北。
死の間際に「ドレイクが私の恨みを晴らしてくれる…!」と予言、翌話では闇の戒律によるものとはいえそれが実現することとなる。


Stage.41:冥府神ドレイク/×
ゴーゴンを倒され怒りを抑えきれない二極神の片割れ・ドレイクの前ではマジレジェンドとトラベリオンですら歯が立たず。
必殺のファイヤートルネードも「竜神の鱗」でできた鎧で弾き返され、火炎弾一発を受けてマジレンジャーはレジェンドパワーを失い合神を解除されてしまう。
そして久々にマジマジンに変身するマジレンジャーだが、マジドラゴンに騎乗したマジフェニックスも火炎攻撃やマジカルドラゴンシュートを放つがことごとく跳ね返され、ドレイクの火炎弾を受けて変身解除に至ってしまった。
その後、等身大サイズになるドレイクだが、天空聖者スノウジェルの介入でマルデヨーナ空間に移動されるのだった。

一応、マジマジン戦でフェニックスキックが鎧に覆われていない首の裏側に当たったことが、
翌話における等身大戦でのヒカル先生のドレイク撃破につながっている。


Stage.42:冥府神ドレイク&冥府神スレイプニル/〇
闇の戒律に背いてでも五色の魔法使いを抹殺せんとするダゴンの命により、冥府神の楯と矛たる二極神がマジレジェンドとトラベリオンに挑む。
ドレイクにはトラベリオン、スレイプニルにはマジレジェンドが戦うが、マジレジェンドの場合はバリキオンの色替え冥府馬車を駆り、長槍「オーディーンスピアー」を振るい猛スピードで追撃するスレイプニルに一方的に押され続ける。
息子たちの窮地にウルケンタウルスとなったウルザードが駆け付け、冥府馬車を撃破。ウルカイザーとなりスレイプニルは冥府に帰ることになった。
その後、マジレジェンドはドレイクと戦うトラベリオンの助太刀に入る。ファイヤートルネードで弱点の首の裏を狙って大ダメージを与え、その隙にトラベリオンがデストラクションファイヤーでトドメを刺した。
直接マジレジェンドで倒した訳ではないものの、二極神の一角の撃破に貢献しただけでも十分な大金星と言えるだろう。


Stage.43
冥府神トード戦での巨大戦では、トラベリオンにマジキングが挑んでいるが、マジキングが振るうキングカリバーの猛撃でトードはあっさり怯んで等身大サイズで逃亡。
結局マジレジェンドの出番なし。


Stage.44:冥府神トード:△
母・深雪の魂を勝手にコレクションにしたトードに本気モードでマジレジェンドに伝説合神。
怒りのスクリューカリバーで圧倒してファイヤースマッシュで退け、深雪を取り戻した…と思いきや、地面に隠れて長い舌で奪い取ったスキを突かれ、墨攻撃で怯んでしまう。
危うくトードの異空間に閉じ込められかけるが、渾身の力で脱出に成功。
しかし、海に隠れていたトードの奇襲に地に伏すが、こちらも負けじと炎の羽を迸らせトードに反撃。
分離して火炎魔法弾とライオンクローのダブル攻撃で間合いを取って再合体。
母への再会の想いを込めたスクリューカリバーでトードを圧倒、その姿にはスフィンクスの意志にゆらぎを生じさせるほどだった。
しかし、イタチの最後っ屁のごとき墨攻撃で母の魂を破壊されてしまう。
勝負自体は中断され引き分けに終わったものの、戦略的に見ればほぼ勝ち逃げの状態で逃げられた。

その後、小津五兄弟は「母さんのにおい」を頼りに「マジーロ・マジカ」の呪文で五感を研ぎ澄まさせ、ウルザードに守られた深雪の魂を見つけ出し、「ジルマ・ジルマ・ゴンガ」の呪文で再生させる。
そして、母子揃ってトードにリベンジ戦を挑み等身大のまま撃破するのだった。


Stage.45
冥府神ティターンとの巨大戦ではマジキングとトラベリオンで挑んでいる。
キングカリバーとトラベリオンのパンチをバリア「ディオネを守る壁」で弾かれ、薙刀「ウラノスとガイアの怒り」による反撃をくらい一蹴される。
「無益な殺生は好きじゃない」と冥府神らしからぬ振る舞いでティターンはその場を去り、以降は芳香とティターンの交流を重点的に描いてるため、Bパートは巨大戦なし。
マジレジェンドの出番もなかった。


Stage.46
前話に引き続き芳香とティターンの交流、そしてインフェルシアの分裂とウルザードファイヤーの誕生を重点的に描いている。
戦闘シーンはAパート・Bパート共に等身大戦で描かれているため、巨大戦はなし。
冥府神ワイバーンも巨大化する余地も与えずウルザードファイヤーに瞬殺されている。
従って、マジレジェンドを含めてロボの出番もなし。


Stage.47:冥府神スフィンクス/×
Bパート冒頭でマジレジェンドとトラベリオンが巨大戦に挑む。
復活した絶対神ン・マの存在に怯えながら、その餓えを満たすため、右腕のウィズダムカノンによる砲撃一発でマジレジェンドを瞬殺。立て続けにウィズダムカノンに仕込まれたライオニックブレイドと零距離射撃でトラベリオンを血祭りにあげた。
販促期間が終わったからってこの扱いはどうなのか。

その後、等身大サイズになりマジレンジャーを追い詰めるが、守りたいものがあるという麗の言葉を受け、不確定ながらも冥府神には持ちえない「想い」と勇気の力を受け止めながら戦線離脱。神罰執行を放棄するのだった。


Stage.48:冥府神スレイプニル:×
ン・マとの決戦に決意を新たにする中、スレイプニルが襲来。
小津五兄弟はマジレジェンドで巨大戦に挑むが、ファイヤートルネードで冥府馬車を壊されながらもスレイプニルはまったくの無傷で、跳躍と共に長剣・オーディーンソードの一閃で反撃。その後無数の斬撃でマジレジェンドを圧倒。ブーメラン攻撃で地に伏せさせる。
渾身の力で立ち上がるマジレジェンドだが、超電磁スピンフレンジー・スピアー・クラッシュを受け呆気なく合神解除。
販促期間が終わったからってこの扱いは(略)

その後、スレイプニルは魁のキャラソン「勇気はフェニックス」をBGMに立ち上がった小津五兄弟の呪文「マジ・マジュール・ゴゴール・ジンガジン」による魔法陣アタックファイブ・ファンタスティック・エアリアルを受け等身大状態のまま爆死するのだった。


Final Stage:絶対神ン・マ/×
時間をも喰らうン・マにより、荒れ果てた未来に飛ばされた小津五兄弟。
Aパートでいきなり巨大戦を挑むが、あらゆるものを喰らい尽くすン・マの餓えはファイヤートルネードをも喰らい、その触手でスクリューカリバーも砕かれ、触手攻撃に反撃すら許されず最終的に魔法力を吸い取られ、なすすべもなく敗北。
ちなみに東映公式ではこう記されている。

ついに来てしまった最終話!
暗黒の荒野、未来の地上界。そこで繰り広げられる絶対神ン・マとマジレジェンドの巨大戦は、
佛田特撮監督による渾身の演出です! んよんよ動くン・マの触手がキモ怖い!
「我が内にたぎるは虚無と飢餓……」←こんな怖いことばっか言うン・マに、対抗する手立てはあるのか!?

渾身の演出はどう見てもスポンサーへの当てつけとしか思えない。
販促期間が終わったからって(略)

その後、ン・マは等身大サイズになるが、己の勇気を見出した魁のフェイタルブレイドを受けた後、喰らった時間を取り戻して五兄弟揃って現代に帰還。
魂の花園で魂を休ませたマジエルとスフィンクスとバンキュリアの離反によるダゴンの死亡により形勢逆転。
ついに魔法家族となったマジレンジャーの合体魔法「マージ・マジ・マジェンド」の無限の勇気を受け、果てしなき飢餓を満たされながらン・マは爆散するのだった。


以上、マジレジェンド登場時の戦績は占めて5勝6敗2分、しかも、単独で勝った相手は初戦のゴーレムのみである。
ただでさえ2話構成が目立ち、構成上ロボ戦が添え物扱いになりがちなマジレンだが、どう見ても後半はその構成と冥府神のインフレじみた強さの煽りを受け、ロボ戦が弱体化してしまっている。
この戦績から「最弱伝説」という不名誉な称号が授けられてしまい、インフレの被害者といえる存在となってしまっている。

よくもまあ、スポンサーが怒らなかったものだ。

外部出演での活躍も『マジレンジャーVSデカレンジャー』ではデカウイングキャノンの砲手として一瞬出てきたのみで、その後の地上戦ではマジキングに交代となってしまった。黒星が増えなかっただけ本編よりはマシだが…
なお、『ボウケンジャーVSスーパー戦隊』に登場するバーニングレンジェンドダイボイジャーはマジレジェンドとの魔法合体を想定してデザインされたものであり、名前に「レジェンド」と付いていたり不死鳥のパーツがあるのはこの名残である。

『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ fromスーパー戦隊』ではワイルドドウサイシュリケンキングに力を与える際のイメージにマジレジェンドが登場している。


【玩具について】

放送当時、発売されたマジレジェンドの玩具は劇中通りの合体を再現するために電動ギミックが施されている。

マジファイヤーバードはマジレジェンドの後部を構成、尾部は分離してスクリューカリバーとなりマジレジェンドの右手に装備可能。
両翼の先端は補助輪となっており、そこが合体時における火の輪の状態を形成する。

マジライオンに電動歩行ギミックが内蔵されており、後部のスイッチを切り替えることで転がし遊び・電動走行・合体走行の三つの走行モードが可能となる。
ただし、合体走行時に伝説合神を再現するには付属のシートの上にマジファイヤーバードを火の輪の状態で立たせて、マジライオンのスイッチを合体走行モードに入れる必要がある。

また、走らせる際にはマジファイヤーバードの胸部とマジライオンの後部に付属する互いの磁石をしっかり合わせるようにしなければならない。
合体方向がずれる、もしくはマジファイヤーバードの角度が甘いなどの状態だと、火の輪をくぐった状態のマジライオンが走りっぱなしになってしまう。
成功した場合は、マジライオンが後ろ脚を起点に立ち上がり、マジファイヤーバードの羽も起き上がると共にたてがみの上部からマジレジェンドの頭部が展開される。
さすがにライオンクローと補助輪は手動で直さなければならないため、完全電動変形というわけではないのが残念だが。

電動走行モードの状態でマジファイヤーバードとマジライオンを合体させると、その状態のまま走行。グリフォンにも似たその形態はこれはこれで雄々しいものを感じさせる。
マジライオンにはマジキングの中核たるマジフェニックス、ウルカイザーの中核たるウルザードを乗せて走行することもできる。
一応、マジライオンの胸だけをマジキングおよびトラベリオンに付け替えることも可能。ただし、接続するジョイントの位置が異なるため逆のパターンの組み替えはできない。
これらに記述した部分は、玩具オリジナルのギミックのため、本編で見ることはできないのが残念。
胸ライオンのマジキングに関しては、
「マジレジェンドの力を持ったマジキング」いわば、レジェンドマジキングという、
クリスマス商戦に相応しい形態になれたはずだが、結局未登場だったのが非常に惜しまれる。

電動ギミックのややこしさと両足がくっついた状態、そして10,260円という値段の高さが難点だったマジレジェンドだが、ミニプラはかなり良プロモーションを誇る。
マジファイヤーバードとマジライオンの全2種で構成されており、税抜き1000円でコンプリートできる財布に優しい使用だった。
マジファイヤーバードのトサカ・炎の翼・尾(スクリューカリバー)の一部はクリアパーツで表現されており、パーツの少なさと値段に見合わない豪華さを受ける。
電動合体ギミックが搭載されていないため、マジライオンのみでマジレジェンドに変形するという芸当も可能。

両足部が開かれているので可動もしっかりしており、特に肩部・肘・二の腕も可動し、ボールジョイントで可動する足首も組み合わせることで様々なポーズを取らせることもできる。
その出来と安価さゆえ、DX玩具を買わずにミニプラで満足する大きいお友達も続出したとか。

なお、ミニプラ版にはあの金プラがふんだんに使われており、経年劣化で非常に破損しやすくなっている。

本編で冥府神の強敵感を出すことにこだわりすぎた上に高価な値段もセットも相まってか、この玩具は全然売れず、
各地で在庫の山を作り、店によってはトラベリオンと共に500円で売れ残りセールとして出されるなど、
ある意味『伝説』を創り出す結果となってしまった。

マックスマグマリボルバーマンモスともども「販売不振玩具の代表格」の烙印を押されたマジレジェンドではあるが、
もう少しスタッフがロボ戦とインフレに気を付けていれば違った結果になっていた…かもしれない。




追記・修正はマジレジェンドを持っている方がお願いします。

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最終更新:2024年04月25日 19:40

*1 というか、戦っていたのはスレイプニルのみでしかもほとんど動いていない

*2 物理攻撃がある程度効いている描写自体はあったため、水属性の攻撃がなければ詰みというわけではないと思われる。因みに等身大戦の決め手もマジランプバスター接射である