シェリー・ルブラン

登録日:2017/03/13(月) 19:17:14
更新日:2024/04/17 Wed 16:20:42
所要時間:約 10 分で読めます




シェリー・ルブランは、遊戯王5D'sの登場人物。
アニメ版と漫画版どちらにも登場するため、本項目では両者ともに記述していく。


●目次

【アニメ版概要】

CV:中川えりか

突如として遊星アキの前に現れた、壮麗な容姿の女D・ホイーラー。低めのアルトの声が特徴。
年齢は不詳だが、高くても遊星と同世代。


◆来歴

過去

元々カード産業で財を築いた富豪・ルブラン家の令嬢だが、何者かに両親を殺され、その復仇のために敵の正体を探っている。
両親の死にはモーメント・エクスプレスからの買収が関わっており、父がこれを蹴った直後に何者かに殺されてしまった、というのが真相。

シェリー自身も殺されかけたが、執事を務めていたミゾグチに助けられ難を逃れた。
しかし、モーメント・エクスプレスは執拗に二人を追撃してきたため、世界各地を転々として来た、というなかなかハードな経歴を持つ。

モーメント・エクスプレスが狙っていたのは、両親のプレゼントであるテディベアに隠されていた魔法カード「Z-ONE」であり、さらに事件の裏で糸を引いていたイリアステルの存在に気付いたことで、復讐を誓いWRGPに出場を決定。


WRGP予選

その矢先、別の企業による誘拐から脱出してきた遊星を発見し、スカウトのためにライディング・デュエルを挑む。
脅威の実力で遊星を追い込むも、連続コンボでスターダスト・ドラゴンを召喚され逆転を許す。

勝負自体は企業の妨害で水入りに終わり、遊星自身もチーム入りは断ったためその場は別れたが、何だかんだその後も注目しており、アキがDホイールの免許を取得する話でも遠くから見届けていた。

イリアステルの手のかかった者達に追われながらもイリアステルについて調査を進める中、「Z-ONE」の解析のためにセキュリティ本部へ爆弾と脅迫電話を用いて強引に侵入。
巻き込まれたブルーノを排除しようとして逆に覚醒した彼に取り押さえられるも、真実を知りたい彼女を慮ったブルーノがシェリーに協力を決意。(どう見てもデュエルターミナルな)装置にかけて解析したところ、結果はただのカードというものだった。
こんなもののために両親が殺されたという事実が受け入れられず混乱していたが、その瞬間真っ白な空間に飛ばされ、そこに浮かぶ謎の存在を目撃。
セキュリティ本部から離れた場所に転送され、難を逃れた。

大会そのものには結局ミゾグチとコンビで出場することになったが、1回戦でシェリー一人で三タテするという驚きの記録を達成している。

ちなみに、チーム5D'sの前に現れる時はイリアステルに関する情報や不穏な動向の話を持ってくることが多かったが、祝勝会の最中に乱入するなど若干空気の読めない部分が見られた(この辺りは、復讐が第一目的のシェリーと大会そのものが目的の遊星たちの温度差もある)。

痺れを切らしたプラシドによるライディングロイド集団ゴーストが乱入した時は、遊星・ミゾグチと共に応戦するも、物量に押し切られて離脱。遊星によるアクセルシンクロシューティング・スター・ドラゴンを遠目で見届ける。
プラシドが遊星に敗れた後、現れたイリアステルの三皇帝ホセルチアーノを両親の仇と見定めてリアルファイトで挑むも、人類の未来救済のために介入を続けてきたホセは「歴史の修正で消えていった者たちなど数限りない」と一蹴した。

モーメント・エクスプレス開発機構

その後、遊星達のイリアステルについて知っているであろう治安維持局副長官イェーガー捕獲作戦を経て、以前治安維持局長官のホセ達に接触していたモーメント・エクスプレス開発機構の名前を知る
モーメント・エクスプレス開発機構にダニエルブルーノと共に潜入するも、代表のクラークの妨害で時間干渉装置「インフィニティ」による異次元への放逐を受けてしまい、咄嗟に三人で近くにあったシャトルに逃げ込む……が、閉じ込められてしまった

《Z-ONE》がこのシャトルの制御回路を起動するカードであったことが判明するも、シェリー自身はシャトルから放り出され次元の狭間へと消えてしまった。


アーククレイドル編

だがその後、謎の存在ことZ-ONEに救われたシェリーは、彼がやってきた未来世界での破滅とモーメントの関連を聞かされることになる。
両親の死はモーメント・エクスプレスのクラークによるものだったが、それは現在の改ざんにより未来を救うための試みの一つに過ぎず、またクラーク自身も既に存在を消されたことを知り、復讐自体が無意味であったと悟る。
それにより、過去を変えることで両親を取り戻すべく、逆刹のパラドックスの後釜として「無限騎士」の称号を名乗りイリアステルに加担。

WRGPでのアポリア敗北後に現れたアーククレイドルに潜入してきたクロウとアキの前に立ちはだかる。
シェリーが2人に分裂したと見せかけ、全てのモンスターをトークン化する《エコール・ド・ゾーン》とモンスターを破壊し互いにライフを削る《魂縛門》の二つのフィールド魔法、そして幻惑による同士討ちを狙ったバトルロイヤル戦法で二人を追い込むが、図らずも似たような境遇のクロウに喝破され、二体のシグナーの竜の前に敗北。

自身の過ちを受け入れ、ようやく正道に立ち返ることが出来たのだった。
その後チーム5D´sと行動を共にしていたが遊星対Z-ONEの決戦時にはやや浮いており、仲間がシグナー竜を託す場面でも一人何も手渡さずにいた。

なお、決戦後は相変わらずD・ホイーラーとしてハイウェイを駆け抜けており、ジャックの武者修行のニ番手になっていた。

◆デッキ

従者のミゾグチと同じく【戦士族】。
ただし中世フランスをモチ―フとするカードを使用。
エースは《フルール・ド・シュヴァリエ》。ちなみにこのカード、チューナーに《フルール・シンクロン》を指定している都合上、《クイック・シンクロン》からでも出すことができる。
その辺を踏まえた遊星との絡みも予定にあったのだろうか?

無限騎士時はフィールド魔法によるモンスター破壊を軸においた【エコール・ド・ゾーン】を使用。

◆余談

  • 十六夜アキ
初対面のアキに別れ際にウインクをしたり、十六夜アキの免許取得の話など、アキを自身のチームに加えたがるようなそぶりを見せながらも特に何もなかった。
このあたりは、中盤以降の脚本を練っていく段階で様々な案があったのかもしれない。
恐らくこの辺りの構想は漫画版に形を変えて取り入れられたと思われる。

  • リメイク
シェリーの新たな切り札をイメージしたカードとして、フルール・ド・バロネスが登場している。


【漫画版】

こちらでは設定が根本から違い、何と現役の学生、さらにアキの元クラスメイトである(つまりこっちのシェリーは16歳)。

漫画版でのアルカディアムーブメントに相当する学校「デュエル・アカデミア・サンクチュアリ」所属の女学生であり、アキと比肩するサイコ・デュエリスト。実力はここでも健在で、「女帝」の異名で恐れられている。

その能力は「手札明察(ハンド・スキャン)」、つまり相手の視覚に同調して手札を見るというどこのエセ外国人ですか? と言いたくなる反則能力であり、これに加えて名前を当てたカードを手札から捨てさせる永続魔法「名称抹消」、ドローしたカードを当てれば捨てさせてモンスターの攻撃を封じる永続罠「目殺」を軸にしたハンデスロック戦術を使う。

かつて同じ学校にいたアキがデュエル・アカデミア・クイーンズに転校してしまったのをエリートの義務からの逃げと受け取って憤慨しており、D1GPで叩き潰すべく1回戦で激突。
ハンデスコンボでアキの戦術を完全にロックしたかに見えたが、触れただけでデッキトップのカードがわかる「予見する引き札(フォレッセ・ドロー)」の能力を利用した「目を閉じたままD・ホイールを操る」という奇策によって破られ逆転負け。

何だかんだでアキとは和解したが、その後は出番なし。
もっとも、両親の死という重い過去が存在しないため、シェリーにとってはこれでよかったのかもしれない。

使用デッキは前述した通り、サイコ・デュエリスト能力を生かした【魔法妖精ハンデス】。
相手の手札が0の時に攻撃力を倍加する「魔法妖精エリート・クラレット」をエースに据えている。
積極的に手札を減らそうとする某満足さんと戦ったらどうなるのだろうか?

【タッグフォースシリーズ】

5からの登場で、全体的に重めのシナリオが多い。
その5ではイリアステルを調査している時期であったため、遊星ではなくコナミくんを勧誘しようとする。

が、本番は6。
4のルドガールートに比肩するレベルの超鬱シナリオであり、このルートではコナミくんも含めてみんな不幸になる。
4・5を経てシグナー勢と絆を結んだはずのコナミくんに接触。Z-ONEからの命令により、規定外の力を発揮し計画の障害となったチーム5D'sを片っ端から抹殺していくことになる。

とはいえシェリー自身も罪悪感が酷いらしく、コナミくんですら悪夢にうなされるという真っ暗状態。
しかも、最後の最後で行動を共にしてきたコナミくんをZ-ONEが危険視、これに反発した結果Z-ONEとアポリアまでも葬ってしまうことになる。

結局、制御を失って暴走したアーククレイドルをアンチノミーと共に止めることになり、コナミくんはシャトルから異次元を通じて過去へ転移。ここで5のシェリールートの冒頭に繋がる、というループ構造になる。

ちなみにこの話ではアンチノミーからの印象が最悪。
まあ彼からすれば、長年の同志であるZ-ONEとアポリア、新たな可能性を見出した遊星たちをシェリーが全員葬ってしまったのだから、仕方のないことではある。

余談だが、シェリーの行動範囲はチーム5D'sと丸被りしている。
そのためゲームシステムの都合上、彼女に会いに行くと直前の話で叩き潰したはずのメンバーが普通に行動しているという実にシュールな図が発生することになる。


一方チーム5D'sの個別シナリオでは、クロウとアキのルートのハート3イベントで敵として立ち塞がる。
クロウルートではバトルロイヤルの再現でアキと、アキルートではなぜかアンチノミーと組んでいる。
フィールド魔法がとにかく鬱陶しいため、こちらから上書きするか「フィールドバリア」で発動自体を封じてしまいたいところ。
ちなみにTF6では終始無限騎士バージョンだが、Z-ONEのシナリオで1度だけD・ホイーラーバージョンと戦える。

パートナーとする場合、他のキャラ以上にこちらのデッキに制限がかかるため、実質シェリーを想定した専用構築を目指すことになる。その場合、イリアステル繋がりでエコール・ド・ゾーンと相性の良い【Sin】を採用するのがベスト。
ライフコストはかさむが、攻撃力4000・5000のトークンがぽんぽん出て来る。


【デュエルリンクス】

2024年3月に実装。アニメをまんまなぞるデュエリストロードイベントなので、プレイアブルになっているイリアステルなどとの絡みなどは残念ながらなし。
一応原作では実現しなかったパラドックスとの対峙も可能。
掛け合いボイスは対戦開始時のものしかなく、他は全て汎用なのがちょっと寂しいところ。

他のイベントと異なり、最初のエリアをクリアするといきなりキャラゲットになる。これはデュエリストロードで再現されているのがアーククレイドル編=時系列的にもシェリーの護るエリアを最初に突破するためと思われる。

エースモンスターは当然フルール・ド・シュヴァリエで、他の面子と同じく初期スキルでデッキに投入されるのだが、過去に実装済み&低レアのカードゆえか初期デッキに既に1枚入っている。
その他の使用カードはレベルアップ報酬のほか、トレーダーなどでタッグフォースオリジナル版が、イベント中に実装されたミニパックでOCG版が入手可能。このため「花騎士団の駿馬」「聖騎士の盾持ち」「聖騎士の槍持ち」「ケンタウルミナ」は同名カードが重複するため、「オリジナル版・OCG版合わせて同名は3枚まで」「OCG版に同名ターン1制限があっても、オリジナル版の同名カードには無関係」というルールが制定された。
基本的にはOCG版を使うのが強力だが、オリジナル版の方も「花騎士団の駿馬」は「融合」がサーチできる、「ケンタウルミナ」は融合素材が名指しなので関連サポートを受けられるなど、主に融合召喚周りのサポートを受けやすい利点がある。いっそ両方投入するのも手。

キャラデッキ構築でも結構強力に組めるが、レベルアップ報酬の中にあるスキル「高貴なる白百合」を使うとあのフルール・ド・バロネスがEXデッキに追加される。ただし相手モンスターが存在し、自分の場にシュヴァリエが存在することが条件なので、OCGのように先攻制圧で使うことはできない。


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最終更新:2024年04月17日 16:20