メトロイドプライム

登録日:2017/02/22 Wed 20:30:24
更新日:2023/11/07 Tue 00:05:12
所要時間:約 16 分で読めます





目に見えるものだけを信じるな。



●目次

●概要

メトロイドプライム』(METROID PRIME)とは、メトロイドシリーズのゲームキューブ用ソフトである。開発はレトロスタジオ。

Half-Lifeなどのようなアドベンチャー・謎解き要素を取り入れたFPSであり、公称は『FPA(ファーストパーソンアドベンチャー)』としている。

プレイヤーは主人公のサムス・アランの視点(=FPS)で未知の惑星の孤独な探索に挑む。
各地でパワーアップアイテムを発見しながら行動範囲を徐々に広げて行く「メトロイド」らしさは本作も健在で、北米を中心に非常に高い評価*1を得た。

N64ではスマブラへのサムス出演に留まっており、単独タイトルは発表されなかった*2ため、実に9年ぶりの据置新作となる。
なお、日本で発売されたのは『フュージョン』より2週間遅い2003年2月28日だが、北米ではもっと早く、『フュージョン』共々2002年11月発売と、同年の年末商戦に展開された格好になっている。

後に「Wiiであそぶ」シリーズの一作として、『プライム3』の操作性でプレイできるWii版も発売されている。
そして更に時は流れ、発売から約20年経った2023年2月9日、SwitchにてHDリマスター版となる『メトロイドプライム リマスタード』がNintendo Directの場で告知され、ダウンロード版はDirect終了後即販売開始された*3単なる『プライム4』までの時間稼ぎという目的があるわけではない…はず。
4種類の操作体系が用意されており、左右のスティックで移動と照準の操作が分けられ、ジャイロ操作も追加してSplatoonライクに遊べる「デュアルスティック」、Joy-ConのジャイロでWii版のポインター操作を再現した「ジャイロ操作」、GC版の割当を再現した「クラシック」、それをもとにジャイロ視点移動を追加し、『フェデレーションフォース』に近くなった「ハイブリッド」の中から好きなものを選ぶことが可能。

今作はシリーズ初の3D作品であり、モーフボール使用時以外は主人公サムスの一人称視点でゲームが進む。
それゆえに、まるでサムスと一体となったような臨場感を楽しむことができ、ダークでシビアなメトロイドの世界に没頭することができる。
一方で従来作と比べると謎解き的要素が多く、プライムシリーズの特徴と言えるビームやバイザーの的確な使い分けが重要となる。
FPSということでしばし敬遠されることもあるが、ロックオン機能や難易度調整など、初心者でも安心。
メトロイド名物のシーケンスブレイクも健在であるため上級者も楽しめるものとなっている。


なお、メトロイド2D作品群とはある程度独立した存在の『プライムシリーズ』だが、
一応の時系列は『初代(ゼロミッション)』と『Ⅱ(リターンズ)』の間という、シリーズの中でも比較的古い時代のエピソードとなっている。




●ストーリー

初代メトロイド及びゼロミッションでサムス・アランの活躍によりスペースパイレーツの本拠地、惑星ゼーベスは陥落したが、ゼーベス軌道上では戦禍を逃れたパイレーツの部隊が居た。
生き残った部隊は2つの部隊に分かれ、一方は陥落した惑星ゼーベスの再建を目指し(その再建された惑星ゼーベスが舞台となるのが『スーパーメトロイド』)、もう一方は新たな惑星で再興すべく強力なエネルギー反応のある惑星ターロンⅣに降り立つ。
エネルギー反応が、地下に封印されている隕石から出ていることを突き止めたパイレーツはこのエネルギー物質を「フェイゾン」と名付け、フェイゾンを利用した実験を始めた。

それからしばらく経ち、ある時サムスのスターシップのレーダーがターロンⅣの軌道上に浮かんでいるスペースパイレーツのフリゲート艦「オルフェオン」から発せられる謎の救難信号をキャッチした。
調査に向かい、静まり返る船の内部に進入したサムスは、衝撃的な光景を目にすることとなった。

炎上する船内…
数多くの実験失敗のレポート…
大量のパイレーツの死体…

それらは全て、実験により暴走した突然変異体によるものだった。
調査の末に突然変異体「パラサイトクイーン」を撃破したサムスだったが、その影響でオルフェオンは崩壊を始める。
脱出しようと急ぐサムスだったが、その先では因縁の相手…

かつて倒したはずの宿敵リドリーが飛び立とうとしていた。

その場では交戦にならず、飛び立つリドリーを見送ったサムスは再び脱出を急ぐが、爆発に巻き込まれ装備の大半を失ってしまう。
それでも何とか脱出したサムスはリドリーを追ってターロンIVへ向かうのだった。



●登場キャラ

本作の主人公で、銀河最強のバウンティハンター。
今回は依頼による任務などではないのでノーギャラである。
従来作とは微妙に違い、今回はクリア時のアイテム収集率次第で素顔を見せてくれる。

サムスの宿敵で、スペースパイレーツの最高司令官。
かつてサムスとの戦いで戦死したが、遺伝子工学と機械化により復活した。


シリーズお馴染みの宇宙規模の海賊。本作に登場するのは惑星ゼーベスの陥落から逃れた別動部隊。
ターロンⅣに新エネルギー源「フェイゾン」を発見し基地を展開。地下にあるフェイゾンの源を手に入れようと惑星を開発しまくっているが、いまいち成果は得られていないようだ。
ただし、惑星中にフェイゾンの汚染が広がっているのでフェイゾンの入手には困っていない様子。
実験で生み出した新兵器の数々でサムスを迎え撃つ。
なお、今作では「パイレーツログ」なるものを読むことができる。
日々の苦労や文句がありありと記してあり、プレイヤーの笑いを誘った。

  • 鳥人族
かつてサムスを育て上げた種族。
汚染されたターロンⅣからは姿を消しているが、サムスの来訪を予知しており、彼らの残した遺跡にはサムスが持っていたものとほぼ同じ装備があちこちに隠されている。
また、遺跡の各所で彼らの残留思念である「チョウゾゴースト」が出現する。

パイレーツがターロンⅣに持ち込み、実験対象にしている。
フェイゾンによる実験の影響で狂暴化した「ターロンメトロイド」となってサムスに襲い掛かる。
さらに進化を遂げた亜種も多数登場する。
なお、実験で生み出されたはずのターロンメトロイド達だが、ある場所でなぜか自然発生する。

  • パラサイトクイーン
チュートリアル兼オープニングステージであるフリゲートオルフェオンのボス。
小型生物であるパラサイトへのフェイゾン注入実験唯一の成功体であり、スキャンで読み取れるレポートから他の実験体は成長途上で死亡したことが語られている。
ゲームとしては最初のボス以上でも以下でもないが、オルフェオンが『スマブラ』シリーズにステージとして登場し、背景にゲスト出演していることから何気に知名度が高い。

  • フラーグラ
チョウゾルーインズのボス。
フェイゾンの影響で異常進化した巨大植物。花から突き出したカマキリのような上半身は「めしべ」。
普通の植物と同じく光合成でエネルギーを得ているが、この時酸素の代わりに毒素を排出しており、そのせいで遺跡全体を流れる水が汚染された。
倒すことで遺跡の汚染が改善され、探索しやすくなる。
ヒステリックな高音を駆使した不気味なBGMが印象的。

  • サーダス
アイスバレイのボス。
フェイゾン鉱石が意思を持って動き出した岩石生命体であり、プライム三部作にしばしば登場するフェイゾン生命体の先駆け的存在。
冷気を操る能力を持ち、パイレーツは兵器転用を試みているが暴れん坊過ぎて制御に難儀している様子。

  • オメガパイレーツ
フェイゾンマインズのボス。
スペースパイレーツが行ったフェイゾン強化兵士を生み出すDNA 実験「プロジェクトヘリックス」で生み出されたエリートパイレーツの最終形態。
サムスや他のパイレーツの数倍以上の巨体を誇り、ゆくゆくはこいつを地上部隊の主力とする事を目指していたそうな。

  • メトロイドプライム
惑星ターロンⅣのフェイゾン源・インパクトクレーターに巣食っている異常生命体。
鳥人族達に封印されてなお惑星規模の汚染を広げ続けている。
甲殻を纏ったスパイダー形態はメトロイドに似ても似つかないが、ヘッド本体はどこか面影が見られる。
先述の、ターロンメトロイド系列を自然発生させている存在もこいつであり、何かと謎が深い。
そして、こいつとサムスの因縁はこれで終わりではなかった…



●世界観

◇フェイゾン

以後のプライムシリーズでも事件の中心をなす物質。
プライム三部作がフェイゾン三部作と呼ばれているのもこれによる。
普段は鉱石の形で存在し、通常は青色、高濃度のものは赤または黒色をしている。
非常に高い硬度を持ち、「フェイゾンにはフェイゾンしか通用しない」という特性まで持っている為非常に厄介な物。
鉱石を加工したフェイザイトの他、エネルギー源としても使用が可能で、三部作では様々な形で用いられている。
強い毒性を持つ放射性物質でもあり、毒性に耐えた者をより強靭かつ狂暴に突然変異させる効果を持つ。*4
時にフェイゾンそのものが意思を持ち、「フェイゾン生命体」となることがある。

◇惑星ターロンⅣ

本作の舞台となる惑星。
ゼーベスと同じ恒星FS-176系の第5惑星。
豊かな自然が栄えるが、フェイゾンによる汚染の影響が大きく、文明は見られない。
以下のエリアに分かれている。

  • フリゲートオルフェオン
軌道上で救難信号を発していたパイレーツのフリゲート艦。
先述の通りパイレーツやら実験生物やらの死体で溢れかえっており、開幕早々メトロイドシリーズのダークさを存分に味わうことになる。
脱出後爆発して木っ端微塵になるので以後訪れることはできない。いつもの

  • ターロンオーバーワールド
最初にサムスが降り立つ熱帯雨林のエリア。
BGMは『初代』のブリンスタのアレンジであり雨天にマッチしたゆったりとした曲調が好評。
あるタイミングを境に今作オリジナルのBGMに変わるがそちらも高い人気を誇る。

  • チョウゾルーインズ
ターロンⅣに住んでいた鳥人族が遺した遺跡。
非常に広く、序盤から終盤まで様々な場所を探索することになる。

  • ラヴァケイブス
灼熱の溶岩で満たされた洞窟。パイレーツの簡易基地や地熱を利用した発電所が設けられている。
BGMは『スーパー』のノルフェア深部のアレンジであり、原曲を食いかねない程の非常に高い人気を誇る。

  • アイスバレイ
氷と雪に閉ざされた地。パイレーツの研究所を兼ねた基地が建造されている。
氷雪の景観にマッチした、ピアノを基調とした美しく儚いBGMが印象的。奥地ではBGMが少しだけ変わる。

  • フェイゾンマインズ
惑星ターロンⅣにおけるスペースパイレーツの本拠地。
拠点だけあって無数のパイレーツ達がひしめき、下層部のフェイゾン採掘エリアにはメトロイドまでが解き放たれている。

  • インパクトクレーター
フェイゾンの発生源である隕石によってできたクレーター。



●サムスの装備

3D進出に伴い、既存のものも大幅なアレンジが加えられている。

◇パワードスーツ系

  • ノーマルスーツ
初期装備。肩が寂しい
『ゼロミッション』によるとこの時点で「伝説のパワードスーツ」ではあるようだ。

  • バリアスーツ
高熱地帯のダメージを受けなくなり、被ダメージも減る。
サムスといえばこの姿、パッケージを飾るのもこのスーツ。最初はこの姿だが脱出時に失ってしまう。
『ゼロミッション』によると伝説のパワードスーツ+バリアスーツでこの形に形状が変化するとのこと。

  • グラビティスーツ
水の抵抗を無くし、視界もよくなる。被ダメージもさらに軽減される。
ピンクっぽかった『スーパー』から打って変わって青紫を基調としている。
今作ではマグマのダメージは無効化できない。

  • スペースジャンプ
二段ジャンプが可能になり、探索範囲が広がる。
2Dシリーズと違って無限ジャンプはできない。

  • フェイゾンスーツ
今作オリジナル。黒を基調とした装甲にオレンジ色のバイザーが映える。
正確に言うと、このフェイゾンスーツは「正式な装備」ではなく、スーツにフェイゾンが浸透し、適応した結果。
フェイゾンの特性により非常に高い防御力を獲得しダメージがグラビティスーツより大幅に減少。
さらに青色フェイゾンの接触ダメージを無効化できるようになる。
ただし、より高濃度である赤色フェイゾンは無効化できずダメージを受ける。
例によってマグマは無効化できない。


◇バイザー系

今作ではサムスとプレイヤーが視界を共有するため、ヘルメットの機能も扱うこととなる。
以下の4つのバイザーの使い分けが今作の醍醐味の一つである。またロックオンボタンを押すことにより相手に自動で照準し、ミサイル等もホーミングするようになる等FPS初心者にも優しい設計になっている。

  • コンバットバイザー
初期装備。通常視界にミサイルの残弾や敵の位置を表示するレーダーがあり、視界も鮮明で一番見やすい。

  • スキャンバイザー
初期装備。
ロックオンした相手を分析する。また、端末のハッキングもできる。
使用中は攻撃できないが、敵の弱点を調べるなど、何かとお世話になる。
なお、調べた情報の重要なものはログブックに登録され、クリア率にも関わってくる。

  • サーモバイザー
いわゆるサーモグラフィー。熱で敵を探知する。
暗闇では非常に心強い。
ただし、体温が無い機械系の敵は見えにくい(ロックオンはできる)弱点を持つ。また、高温地帯では画面が真っ赤にフラッシュして使い物にならない。

  • Xレイバイザー
視界がレントゲン写真のようになり、壁等を透視できる。
『スーパー』のXレイスコープの一人称視点バージョン。流石に時を止めたりはしないが。
索敵能力ならば最高峰だが、使用中は視界が陰影のみのモノトーンになり、また、あまり遠くが見えないので常用はおすすめできない。


◇ビーム系

全て既存のもの。
だが、性能は従来と大きく異なるうえ前作以前ではできた複数ビームの同時撃ちができなくなっており、4種類それぞれの長所短所を理解して適宜切り替えるのが攻略のカギとなる。
使用するビームの種類はアームキャノン内部の手の握り方で制御しているのがXレイバイザーで確認できる。ビームのアイコンが手形なのはこれを示している。
  • パワービーム
従来のノーマルビーム、ロングビームに相当。初期装備。
威力は低いが最も連射性と弾速に優れる。
また、サムスの生命力を変換して撃っているという設定が追加され、霊的な敵にも有効。

  • アイスビーム
威力は最高だが、連射性と弾速は今で言うウェイ系のパリピではあるが、くっそ難しい手で握るためか最低。チャージしてもまだ遅い。
命中すれば相手は凍結するが、ゲーム性の都合で上に乗ることはできない。
凍結後ミサイルで粉砕できるのはこれまで通り。
「高周波の電磁場で負の温度化がされた電子粒のビーム」らしい。

  • ウェイブビーム
今作では従来の壁を貫通するビームではなく、電撃性のビームとなっている。
波打ちながら進む電気の弾を3発同時に放ち、チャージではそれらを1発に集束して放つ。連射性は並。
ロックオンした相手をホーミングする特性を持つが、連射版は1発がパワービームと同じ威力であるため3発とも当たらないとダメージ効率は低い。
電気エネルギーなので、停止した機械への電源供給などができ、金属を装備した敵を一定時間麻痺させることができる。
Wii版や『リマスタード』ではロックオン中に照準移動が可能なため、射撃後に軌道を変えることで壁越しの攻撃もできたりする。その様はまるでコブラのサイコガンのよう

  • プラズマビーム
こちらも性質が変わり、従来の物は敵を貫く緑色のビームだが、今作は敵を焼く赤色の高熱ビームとなっている。
パワービームに次ぐ連射性とアイスビームに次ぐ威力を併せ持ち、炎上による追加ダメージもある。超高温ビームであるため氷を溶かすこともできる。
当然寒冷地帯の敵に有効だが、高温地帯の敵も問題なく吹っ飛ばす。
性質は変わっても終盤に手に入る超強力なビームという立ち位置は変わっていないと言える。
一応射程が短いという弱点はあるが、よほど広いフロアでない限り気になる事はまずない。チャージすることでも改善される。
また、チャージビームで触手やパイレーツを吹っ飛ばすと悲鳴をあげながら 蒸発 する。恐い。

  • チャージビーム
ボタン長押しでビームを溜め、威力を上げる。
上述の通り、4つのビームはチャージによって癖が減るので従来以上に優秀。
また、チャージとミサイルの合わせ技であるチャージコンボが存在する(後述)。

  • グラップリングビーム
スーパー』や『スマブラ』でお馴染みのターザンロープ。
今作ではアームキャノンではなく左腕の発射器から出し、専用のフックがある場所でなければ使用できない。
また、使用中は攻撃できない。

  • フェイゾンビーム
フェイゾンスーツを入手した時点で一覧には表示されるが使用できず、メトロイドプライム・ヘッド形態との最終決戦でのみ使用可能な最終兵器。
プライムが生み出すフェイゾンプールの上に乗ることで使用可能になる。
チャージできず、ボタンを長押しするとフェイゾンプールがもつ限り照射し続ける。
後述のアイススプレッダーやパワーボムが全く効かないプライムが絶叫するほどの威力があり、威力は『スーパー』の「ハイパービーム」に勝るとも劣らないと思われる。


◇ミサイル・チャージコンボ系

サムスの爆発性火器と『スーパー』でも実装されたチャージコンボ。
今作のチャージコンボはパワーボムではなく、ミサイルを消費して発動するものになっている。
また、チャージコンボは専用のアイテムを取得しなければ対応するビームを入手していても使用できない。
  • ミサイル
アームキャノンから放つお馴染みの飛び道具。
今作ではロックオンした相手をホーミングする機能が追加されており使い勝手は良好。
連射は2D版と比べて遥かに遅いが、今作(リマスター含む)に限りパワービームと交互に連打するとミサイルを連射できる裏技も。

  • スーパーミサイル
今回はパワービームのチャージコンボになった。
ミサイルを5発消費するがチャージビーム分と合わせて威力は6倍。ホーミングもする。
連射はきかないがその分強力で、爆風でパイレーツやらが吹っ飛ぶのは気分爽快。
パワービームの性質も持っている為霊的な存在も消し飛ぶ。
チャージコンボでは唯一クリアに必須。

  • アイススプレッダー
アイスビームのチャージコンボ。
ミサイルを10発消費する。
威力は最強クラス&しかもミサイルなのでホーミングまでするので、
アイスビームの欠点である当たりづらさを強力に補える優秀な装備。

  • ウェイブバスター
ウェイブビームのチャージコンボ。
ロックオンせずとも敵を自動追尾する電流を放ち続ける。
ロックオンできない相手にも食らいついて離さない。
ミサイルの消費は起動に10発、以後5発/秒。

  • フレイムスローワー
プラズマビームのチャージコンボ。火炎放射。
ウェイブバスターとほぼ同じだが、弾速も射程も極端に悪く、どう使ったらいいのかすら悩んでしまうほどの謎武器。リマスター版でも改善されず。
威力があるのかすらも実感しにくく、ぶっちゃけ空気。
ログブックによると「多数の敵に囲まれた時に有効」……らしいが、正直それも怪しい。
元になるプラズマビームそのものが強すぎるので仕方ないと言えば仕方ない。


◇モーフボール系

  • モーフボール
サムスがボール状に変形。
モーフボール使用中のみ三人称視点でゲームが進む。
パイレーツが再現を試みて失敗したというネタは今作発のもの。被験者募集中。

  • ボム/スプリングボール
今回は3発まで同時設置可能。ボムジャンプもできる。
Wii版および『リマスタード』では、ボム入手と同時にボール状態でコントローラーを振って直接ジャンプする「スプリングボール」も追加される。

  • パワーボム
大破壊兵器。
攻撃範囲は2D作品のものに劣るが、威力は輪をかけて高く、設置と同時に爆発する。
その分、所有可能弾数の最終上限値も従来よりかなり少ない。

  • ブーストボール
今作初登場。
力を溜めてから一気に加速する。
ハーフパイプと呼ばれるU字型の地形で繰り返し加速することで高所への到達が可能。
GC版ではメタリドリーが着地した隙に胸部にこれで突っ込むと一撃で第二形態へ移行させることができる。

  • スパイダーボール
『Ⅱ』の壁を上る装備が復刻。
今作では専用の磁気レールを移動する装備となっている。


いずれの装備も、入手時にはスタイリッシュなムービーが挟まれる。




●余談

シリーズ初のFPS作品として作られた今作であるが、実は当初は三人称視点、つまりTPSの予定だったという。
しかしレトロスタジオへ視察に行ったミヤホンこと宮本茂が、あまりの出来の悪さに作り直しを命じた(通称ちゃぶ台返し)ゆえに、今の形となった経緯を持つ。
モーフボール使用時だけ三人称視点になるのも当初の名残だとか。
この一件はレトロスタジオのスタッフの間で「パルパティーンデス・スター訪問」と譬えられる語り草になったそうな
尤も、そのおかげでシリーズは『4』の開発を公表できるまで続くほどの成功を収めたわけだが。



追記・修正は、バリアスーツ無しでラヴァケイブス突破を試みた方にお願いします。

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最終更新:2023年11月07日 00:05

*1 海外のレビュー収集サイト「 Metacritic 」の評価・(通称メタスコア)では97点

*2 坂本氏によれば64コントローラでサムスを動すイメージが浮かばない、スーパーと同等のものが作れるかわからない、などの理由で断念したらしい

*3 パッケージ版は3月9日発売。ある意味ダウンロード版のメリットと、マーケティング効果が大きいニンダイが合わさったからこそ出来る芸当である。

*4 スペースパイレーツは、この効果に目を付け様々な実験を行っている。