ヘキサ・フレームMS

登録日:2016/11/20 (日) 23:00:00
更新日:2021/04/02 Fri 11:40:23
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ヘキサ・フレームとは?

厄祭戦中期頃に開発されたモビルスーツ(MS)用インナーフレームの一種で、ラインセンサーを三段に重ねたメインカメラが特徴。
中近距離での戦闘支援と集団戦闘を目的に開発され、厄祭戦当時はロディ・フレームに次いで多く生産されていたと言われている。
しかし後述の機体特性の影響で厄祭戦終結後には総生産数の内、数%の機体しか現存していない。
それでも民間警備会社や宇宙海賊から地球経済圏の防衛軍まで、様々な組織が主力MSとして運用できるほどの数が現存している。


特徴

ヘキサ・フレームは軽量さと高い機動性を売りにした機体であり、重力下でも安定した運用が可能となっている。
反面、機体を軽量化するために防御力を犠牲にしている。
これが原因で厄祭戦当時は実に9割以上の機体が撃墜されているが、通常他フレームでは被弾率の高い胴体中央に配されているコックピットを
胴体に依存せず頭部や背部などに配置可能な当フレーム独自の構造のおかげでパイロットの生存率を高める事が出来た。



ユーゴー


型式番号:IPP-66305
全高:19.7m
重量:29.9t

厄祭戦中期に開発された機体。デブリ宙域での活動のため、運動性能と捕縛性能を高めるコンセプトで設計されている。
膝関節の向きが通常のMSと逆向きに組まれており、脚部を手のように扱うことが出来るようになっているのが最大の特徴。
夜明けの地平線団においては三機が運用されており、団長であるサンドバル・ロイター及び双子の側近が専用機として乗り回している。
劇中では側近の機体がアンカー射出クローで敵を拘束し、サンドバルの機体が確実に止めを刺すという戦法を披露しており、ヘキサ・フレームの機体特性を活かした戦術の構築に成功している。

他の海賊の間でも運用は確認されており、テイワズの幹部であるジャスレイ・ドノミコルスが雇った部隊では非阿頼耶識のパイロットが搭乗していた。

武装

●110mmマシンガン
月のラグランジュ・ポイントに拠点を置く組織「ヘパイストス」が開発した汎用マシンガン。
サンドバル機が装備。
●190mmロングライフル
「ヘパイストス」製の大口径長砲。中距離での砲撃支援に用いられる。
双子機が装備。
●ミサイルランチャー
頭部後方左右に2門ずつ、計4門を装備。弾体は小型ながらも大きな爆炎を炸裂させられる。

●円月刀
二基一組の近接武器。
ユーゴーの正規武装の一つで、単純な質量攻撃以外にも敵の攻撃を受け流す、武器を絡めとると言った使い方を想定されている。
組み合わせることで円形のシルエットを形成する。
サンドバル機が装備。
●バスターソード
峰に持ち手が付いた大剣で、通常の大型武器に比べて取り回しに優れる。
双子機が装備。

●アンカークロー
開閉式の爪を持つワイヤーアンカー。サイドスカートが射出装置となっている。
敵機や鹵獲物資の捕縛・牽引に重宝する。

劇中の活躍

鉄華団に苦戦する戦況を見かねたサンドバルの指示で側近の双子が搭乗し、出撃。
ダンテが搭乗していた獅電の右腕をもぎ取り、シノ率いる流星隊(鉄華団実動一番隊)を後退させる。
その後、撤退する味方を逃がすためにサンドバルも搭乗して出撃。
アリアンロッド艦隊のグレイズを一撃で撃墜し、カッコ良く啖呵を切るが目の前で鉄華団とアリアンロッド艦隊の小競り合いが勃発。
その後は三機でジュリエッタのレギンレイズを撃墜寸前まで追い詰めるものの反撃されて形勢逆転。
その後は三日月とジュリエッタに追い掛け回され、双子の機体が石動とジュリエッタに撃墜される。
サンドバルの機体も三日月のガンダム・バルバトスルプスにタコ殴りにされて機能停止した。


ジルダ


型式番号:IPP-0032(一般機) / IPP-0032S(SAU仕様)
全高:19.8m
重量:29.7t

各経済圏でレストア運用が確認されている機体。
ユーゴーとは違い、コックピットはバックパックにあり、脚部膝関節も通常仕様で運用され、地上運用でも安定した性能を発揮できる汎用性の高い設計となっている。
所属勢力によってマイナーチェンジが行われており、整備性や拡張性も十分にある。

一般仕様

オセアニア連邦コロニーが独立運動の際、作業用に使われていた機体を武力行使に使用した。
胸部装甲とバックパックが首回りで一体化し、フードのようにフレーム剥き出しの頭部を覆っているのが特徴。
武装は工具類を転用したものが多く、戦闘用の機体と渡り合うのは無謀と言えよう。

SAU仕様

SAU軍で正規運用が開始されたタイプ。
一般仕様に比べると首回りがかなりスッキリとした標準的なスタイルだが、それでもバックパックが後頭部周囲にまで肥大化している。
普通なら残存数の少ないヘキサ・フレームを正規運用するのは不適切と言えるが、これは各経済圏の自前での軍備増強プランがまだ手探りの模索状態であることを表している。

武装

●頭部バルカン砲
SAU仕様に砲口の存在が確認できるが劇中未使用。
●ライフル
一見するとリボルバーのように見えるが、正確には機関部中央にドラムマガジンを装填するタイプ。
小ぶりで取り回しがいい。
●ワイヤー・ガン
携行式のワイヤーアンカー射出装置。本来は作業用の移動・運搬補助用具と思われる。
オセアニア連邦の一般仕様が使用。

●ソードクラブ
扁平な棒型の打撃武器。
SAU仕様が装備。
●クロウ・バー
先端が90度折れ曲がった釘抜きのような工具型の格闘武器。
オセアニア連邦の一般仕様が使用。

●シールド
台形をした中型のシールド。
裏面にはツインパイルクロウが備えられており、パイルバンカーとしての使用や展開したまま打撃武器としての使用ができる。
SAU仕様が使用。

劇中の活躍

SAU側の主力MSとして登場するも、ガラン・モッサのゲイレールに撃墜される。
オセアニア連邦コロニーの暴動でもヴィダールを中心としたアリアンロッドの鎮圧部隊にバッタバッタと倒されていった。


商品化

バンダイからHGIBOシリーズにてユーゴーが1/144サイズでキット化。
逆関節やセンサー、円月刀などの特徴はほぼ全て再現されており、色分けもそれなりに再現されている。
値段もそこまで高くないので一度は手に取ってみても良いかもしれない。

双子の機体もプレミアムバンダイで限定発売。
2機のセットとなり、オプションセット05のバスターソードとロングライフルが同梱されている。


余談

ユーゴーは『鉄血のオルフェンズ』二期放送以前にバルバトスルプス、レギンレイズと共にシルエットが公開されており、その当時は背中に背負った円月刀のシルエットから「スターゲイザー擬き」などと言ったあだ名が流行した。
それから細部が公開されるとセンサーの形状から「バーチャロン」、本編で登場するとパイロットの名前のせいなのか武器のせいなのか一部で「劣化サンドロック」なる不名誉なあだ名が付けられる事となった。




追記修正は白い悪魔にマラカスでタコ殴りにされてからお願いします。

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最終更新:2021年04月02日 11:40