マザロン人

登録日:2016/11/03(木) 16:09:50
更新日:2023/02/22 Wed 02:38:07
所要時間:約 8 分で読めます





大地は母なり、母は創造主なり
輝ける未来をつくる者なり
汝(なんじ)は母なり
今、汝に力を与えん
力ある子を産むのだ




マザロン人とは、『ウルトラマンA』に登場する超人である。
ここでは彼の作った超獣マザリュースに関しても記述する。書くことあんまないからね。

概要


種別:マグマ超人/異次元人
身長:45m
体重:3万5千t
出身地:異次元
CV:沢りつお

『ウルトラマンA』第24話「見よ!真夜中の大変身」に登場する異次元人。
前話で死亡した巨大ヤプールの切り札であり、ヤプールの破片が富士山脈のマグマで活性化し甦った姿、とされている。
件のエピソードに登場した「謎の老人」の真の姿*1であり、冒頭ではに消えた老人は樹海に浮いていた後にマグマにおちてマザロン人の姿に変わった。

緑色の肌とフジツボのような大きな目が特徴。必殺技は指から放つマグマレーザーで、一撃でエースをふらつかせる程の威力。
狂気を孕んだ性格ではあるが、作戦遂行中によし子の真似をして「がんばらなくっちゃ、がんばらなくっちゃ」と連呼するなどお茶目な一面もある。


ヤプールの破片から超獣マザリュースを作るために暗躍し、妊婦・よし子を神薙の要とするため、
彼女の夫(外国船の船長)にヤプールの破片を「クウェートの安産のお守り」と称して渡した(回りくどい)。
よし子の持つ「母性」を歪んだエネルギーに変え、マザリュースを作り出すモトとしていた。
このマザリュースの醜悪な姿を、洗脳されたよし子はただ只管に「可愛い我が子」と褒め称え、
長男・健太に対しても「もっと大きくなって地球を壊しなさい(笑)」などと語るなど、この回は本気で怖い

よし子をに変え、夜な夜なマザリュースを育てさせようと目論むも、豹変した母の姿を見て彼女の行方を追っていた健太少年と
通報を受けて駆け付けたTACの奮戦によりよし子が正気を取り戻してしまい、マザリュースは消滅

最早これまでと悟ったマザロン人は潜伏していた富士山を噴火させ、TACを丸ごと消し去ろうと目論む。
噴火を止めるために紅蓮地獄と化した火口に飛び込んだエースを迎え撃ち、マグマが煮えたぎる中でマザロンは猛然と殴りかかるも、
不利だとみるや火口から飛び上がり、エースも後を追う。
富士の裾野で再びくんずほぐれつの立ち技、寝技、組み技の猛襲(要するにプロレス)を行い、マグマレーザーを二度も浴びせ窮地に陥らせたが、
フラッシュハンドで肩の目玉を切り落とされると急に弱り始め、命乞いをするかの如く地に這いつくばる。
最後はメタリウム光線を受けて倒され、海を揺蕩っていた怪老人も絶叫と共に泡と化した。
そして富士山も元の霊峰の姿に戻ったのである。

脚本ではギロン人が再登場する予定だった。


マザリュース

種別:異次元超獣/地獄超獣
身長:60m
体重:無い
出身地:異空間

マザロン人が作り上げたヤプールの切り札。外見はサボテンダーに似ている(というか、サボテンダーを改造した着ぐるみ)。
鼻からは揮発性の白いガスを放つが、まだ実体化するに足るエネルギーが無かったため、
ウーヒドラなどと同じく肉体を持たない単なる霊魂である。
泣き声は赤子のようであり、はっきり言って超コワイ
完成する前によし子が正気に戻り消滅してしまったため、書くことがホントになんにもない。


予告編では「超獣マザリュースとエースの死闘!」とナレーションされていたが未対決に終わっている。

後にマザロン人共々最強超獣ジャンボキングの後半身として現世に蘇る。


怪僧マザロン

ウルトラマン超闘士激伝』に登場。
第2部前半の実質的な大ボスであり、作画担当の栗原仁も「マザロンがここまで活躍するのは『激伝』だけ!」と発言している。

ヤプール軍団の幹部であり、僧侶に扮し第2回銀河最強武闘会に参加した。
このときは瞳孔もハイライトも無い目をして古風な口調で話す。
最初は厳格な求道者のような対応を取ることで宇宙警備隊や観客の目を欺き、
「ベスト8ともなると選手の実力が高いので舞台に電磁ネットを張るべき」「危険の中でこそ、己を高められる」と発言して、
電磁光デスマッチに繋げると、ストイックで誇り高い戦士の姿も見せたが、それらは全て演技であり、
本性は残虐・卑劣・悪趣味の三拍子揃った外道。その一方で、主君のヤプールには「我らが神」と称える程に忠誠を誓っている。

原作通りのマグマレーザーが武器だが、自在に空中で曲げるなど威力も精度も段違いにパワーアップしており、
よし子を操った催眠術もより強化され、準々々決勝では科学特捜隊のビートルGを自滅に追い込み、
準々決勝では同郷出身の闘士バキシムを自ら提案した電磁ネットに突っ込ませて敗退させた。
(そのせいでノタニー博士や観客からは「相手のミスで勝ち進んできて天狗になっている」と思われていた)

前述の催眠術でベスト4まで勝ち残り、大会役員にバトルロイヤル方式を提案するも、
闘士ウルトラマンと戦いたいメフィラス大魔王や観客に大反対されたため、残りのベスト4であるエースキラーを催眠術で賛成させようとするが
既に催眠術を見切っていたエースキラーには通用せず、ウルトラマンとメフィラスからも催眠術を暴かれたことで、演技をやめて目つきと口調を一変させ本性を見せる。
なお、エースキラーとの試合で僅差で負けたエースは「自分があの場にいたら催眠術に気付かなかったかも」と言っていた。

戒めを解いた後はウルトラマンたちの倍近い筋骨隆々の巨躯になり、一同がマザロンの変貌に気を取られている隙に念力で電磁光を起動させ、
手始めに審判のゾフィーを電磁光の餌食にし、エースキラーを「昔の玩具」と称し一撃で押し潰して粉砕。
メフィラスの攻撃を受けてもビクともせず、ウルトラマンの放った「星の二つや三つは吹き飛ばせそう(byメフィラス)」な
スペシウム超光波を受けて電磁ネットに叩き付けられても


「こりゃ~ 油断すると死んじまいそうだなァ~… がんばらなくっちゃ! がんばらなくっちゃ!!」


と狂気を称えた笑みを浮かべ、真っ黒焦げになりながらも耐え抜いた。
流石に大ダメージは避けられなかったが、三度笠に偽装していた装鉄鋼を身にまとうことで超パワーアップ。
「ハイパーマザロン」に変貌を遂げた。
(彼らの装鉄鋼は身を守るためでなく、溢れる超パワーを抑えるために纏う。例えるならエヴァンゲリオン初号機のような感じ)
超闘士を探していると聞いたときにメフィラスが語った「生物である限り絶対に越えられない強さの壁」を遥かに超え、
パワーと耐久性重視だった筋肉態とは異なり、戦闘テクニックと俊敏さも強化され、完全にウルトラマンを凌駕。
メフィラスが助太刀に入ったことで苦戦を強いられるものの、会場に仕掛けておいた超空間時限爆弾の存在を示唆することで動きを封じた。


「舞台下に仕掛けてあるのは『超空間時限爆弾』‥‥っ!! その威力は闘技場どころかこの惑星の半分を消し飛ばすほどのものだ‥‥!!」


そのままスタジアムごとウルトラマンたちを消し飛ばそうとするが、メフィラスのハイパーエネルギーで一時的にハイパー化したウルトラマンにより、
会場諸共、遥か宇宙の彼方の無人惑星にハイパーテレポーテーションさせられてしまう。
それでも、ウルトラマンはエネルギーを大量消耗し、メフィラスもウルトラマンを庇ったことで重傷を負ったことから優位さは変わらなかったが、
トドメは刺さずに、爆弾で始末することにした。
だが、その判断によりウルトラマンに爆発のエネルギーを吸収させることになり、
ヤプールが最も危惧していた、「超闘士ウルトラマン」を誕生させてしまったのである!!!

宇宙を黄金の光で包む伝説の超闘士の覚醒に腰を抜かしたマザロンは、我先に逃げようとするも一瞬で背後を取られてしまう。


マン「知らなかったのか…ウルトラマンからは逃げられない!!」(注:こんなセリフはありません)


卑劣なマザロンに、遂にウルトラマンの怒りが大爆発。
顔面を掴まれてエイヤとばかりに投げ捨てられ、惑星を5つぶち抜いて6つ目に犬神家させられてしまう。
やっとの思いで脱出すると、来るなとばかりにハイパーマグマレーザーを浴びせるが、一発残らず叩き飛ばされ、ぶん殴られて吹き飛ばされる。
しかし、超闘士ウルトラマンのカラータイマーが点滅を開始したことから、
超闘士のパワーがウルトラマンの身体にも負荷を与えてきていることを逸早く見抜くと戦意を取り戻し、
耐久戦に切り替えるが、あと一発の攻撃で死ぬ状態にまで追い込まれる。

死なばもろともと、自身の装鉄鋼を破壊し、全エネルギーを解放しての暴走態になり、
身体は数倍に巨大化、両腕は巨大ヤプールのようなハサミと槌に変わり、
超闘士(6万8千)をも上回る超パワーで惑星ごと超闘士ウルトラマンを叩き潰そうとする。*2
それでも耐え抜いた超闘士ウルトラマンに押し返され、キン肉マンの火事場のクソ力ばり
エネルギー数値9万5千というヤプール最終形態にも匹敵する数値を叩き込んだスペシウム超光波で跡形もなく消し飛ばされた。

しかし、超闘士ウルトラマンも時間切れで絶命してしまい、当初の目的である超闘士抹殺には成功した。
外道ではあったが、己に課せられた任務を全うした辺りは、敵ながらも見事だったといえるかもしれない。



その後はヤプール軍の本拠地であるメビウス星において、多くの超獣の亡霊と合体し、最強超獣ジャンボキングとして復活
恨みの力が最も強かった為、ジャンボキングの下半身を丸ごと乗っ取った姿で巨大化・強化されていた。
復讐相手の本命であるメフィラスが闘士ウルトラマンタロウと共に、ヤプールのいる場所に向かってしまい、
それを妨害する闘士ウルトラセブンたちを「10秒で皆殺しにする」と宣言する。

しかしヤプール大戦で力を付けたセブンたちを10秒経っても仕留めることができず、
ジャンボキングの鈍さと巨体が良い的とばかりに技を当てられ続けながらも耐え抜くと、一進一退の状態になっていた。
ジャンボキングの無限のようなエネルギーに違和感を感じたセブンは、戦闘を静観しているスフィンクスに攻撃を行った。
仮にもヤプール軍幹部で腕の立つスフィンクスが静観に徹しているのは、そうしなければならない役目があるのではないかと……。
スフィンクスがポーズを解いて攻撃をガードすると、踏みつけられていた闘士ゼットンはジャンボキングを押し戻す。

「何やってやがんだスフィンクス!!! パワーを…超獣たちの怨念をよこせよォッ!!」

マザロンの発言でスフィンクスこそがヤプール次元から無限のエネルギーをジャンボキングに与えていた仲介者であることが発覚。
マザロンは自分で自分の弱点を口を滑らせてしまうという大ポカを犯してしまった。
(この時ばかりは冷静なスフィンクスも「あのバカが!」と怒っており、半ば見限られたようである)
スフィンクスはセブンを退け、止めをジャンボキングに任せようと精神集中に戻るが
予想外の方角より、セブンからホーク・ウェポン2号を貸し出されたエースの攻撃で吹き飛ばされて、ジャンボキングに正面衝突。
ゼットンのメテオ火球、エースキラーRのキラーブレスト、セブンのウルトラアロー・マグネリウムシュートの連続攻撃で
スフィンクスがお星さまになったのを見ると絶望の声を上げながらジャンボキングは崩壊し、超獣達の首だけの怨霊へ戻った。
首だけになっても生きていたマザロンは「過去の玩具」であるはずのエースキラーに、以前のお返しとして、手で潰されて再び最期を迎えたのだった。

ちなみに、スフィンクスは最後まで生き延びてヤプール次元に帰っていった。
あと、死んだウルトラマンはその後、キングの導きと太陽神の手によって、3年後に復活した。


その他


戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITEDと漫画『ULTRAMAN』のコラボイベントには、マザロン人をモチーフにしたと思しきオリジナル異星人「ノラザム星人」(MAZARON→NORAZAM)が登場する。角や肩の発光体、同族をウルトラマンに倒された逆恨みが動機という点は共通しているが、特に北斗との因縁は無かった。

今回のゲストの岩本多代さんは円谷作品では
怪奇大作戦 第1話にゲスト出演しており、。
偶然にもこちらもA 24話も9月15日に放送されている


追記・修正がんばらなくっちゃ。

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最終更新:2023年02月22日 02:38

*1 違うとする説もある

*2 この時、ヤプール船の計測では戦闘値が4000から7万に上昇している。つまり闘士ウルトラマン+メフィラス大魔王がタッグを組んだ時の戦闘値は最低でも5000という事になる