ドンキーコング(二代目)

登録日:2016/08/19 Fri 18:19:10
更新日:2024/04/23 Tue 13:54:24
所要時間:ウホッ!(約 4 分で読めます)





「こいつはクレムリンの仕業だ。よーし、島中追い回して、とられたバナナを一本残らず取り返してやる!」


ドンキーコングとは任天堂のゲームシリーズ「ドンキーコングシリーズ」に登場するキャラクターのことである。 
この項目では『スーパードンキーコング』以降の二代目ドンキーコングについて解説する。 


■概要


1981年に稼働したアーケードゲーム『ドンキーコング』に登場するドンキーコング(初代ドンキーコング)の孫息子。 
ビジュアルはイニシャルの「DK」と書かれた赤いネクタイをつけており、頭がとんがっているゴリラである。 
力持ちで優しく仲間思いの性格、仲間からの信頼も厚く、類人猿以外の動物とも仲の良い模様。しかし「ドンキー (donkey)」の名前の意味通りドジをすることも多い。大好物はバナナ 
初代ドンキーコング(以下クランキーコングと記述する)、またその息子のドンキーコングJr.が存在するが、今現在「ドンキーコング」と言うと二代目ドンキーコングのことを指すことが多い。 
声優は、アニメでは山寺宏一が、ゲーム(マリオテニスGC以降)ではガノンドロフの声も努めた長嶝高士が担当。マリパ7まではマリオ役のチャールズ・マーティネー氏がボイスを担当していた。
2023年公開のアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では原語版はセス・ローゲン、日本語吹き替え版は武田幸史が担当する。
なお、映画版では「クランキーコング(初代ドンキーコング)の息子」という設定になっており、映画公開に前後して「ドンキーコングJr.が初代ドンキーの息子、二代目が初代の孫」と解説されていた任天堂の公式ページが削除されている。
そのため、今後は映画版に合わせて「息子」設定が公式に統一されるのか動向が気になるところである。


■主な作品での活躍


初登場作品は1994年に発売された『スーパードンキーコング 
初登場作品で主人公を務め、バナナを泥棒するクレムリン軍団と戦った。 
見た目通り豪快でパワフルな攻撃を得意とし、クレムリン軍団のボスである宿敵キングクルールに立ち向かう。 
その後のシリーズではクレムリン軍団に攫われてしまうこともありながらも、何度も仲間とともにクレムリン軍団と戦っていった。 
しかしここ数年はクレムリン軍団の出番は無い模様。代わりに別の悪役が登場している。 


1996年に発売の『マリオカート64』に巨大化して登場。 
その後は「マリオファミリー」の一員となり、『マリオカート』シリーズ、『マリオパーティ』シリーズなどの常連キャラになっている。 
『マリオカート』シリーズでは重量級キャラとして『64』以降はすべてのシリーズで登場している。 
ドンキーコングがメインのコースはジャングルだったり山だったりと大自然を駆けるコースが多い。 
『マリオパーティ』シリーズでは『4』まではプレイアブルだったが、『5』以降はイベントや司会進行の役に回るようになった。『7』までは声優をチャールズ・マーティネー氏が担当。 
また、カロンによって石像にされてしまい、ステージそのものになってしまったシリーズもある。 

その後、『マリオパーティ10』で久しぶりにプレイアブルとして使用可能になった。 


1999年発売の『ドンキーコング64』では、これまでとは打って変わって「ドンキーコング以外の仲間がキングクルールに攫われる」という展開に。
この作品ではプレイアブルで続投したのは主人公のドンキーコングと相棒のディディーコングのみであり、他の3匹は新キャラとなっている。
また、これがレア社が手がける最後のドンキーコングシリーズとなった。


2002年にレア社はマイクロソフトへ買収され、ドンキーコングたちは任天堂が版権を所有することになる。 


2004年発売の『ドンキーコング ジャングルビート』では、「王の中の王」を目指すべく各国の王たるコング達を打ち破り、覇王ファイナルコングとの熾烈な闘いの末、見事ジャングルの王者となった。


2006年発売の『ヨッシーアイランドDS』では恐らく二代目ドンキーコングの幼少期と思われるベビィDKが登場。 
ベビィDKを背負っている間は、蔦やロープにつかまって登ったり、下Bでタックルができたりできる。 
またタマゴを投げた時、そのタマゴが当たると爆風が起きるようになる。一方で重いためかふんばりジャンプが長く続かなくなる。 


2007年発売の『マリオvs.ドンキーコング』では二代目ドンキーコングが初めて悪役として登場することになる。 
二代目ドンキーコングがマリオと戦うことになった理由は以下の通り、 

マリオを模したアクションフィギュアの「ミニマリオ」をCMで知ったドンキーコングがそれの欲しさにオモチャ屋に行くが売り切れ、 
そこでどうしてもミニマリオが欲しくて仕方ないあまりに、ミニマリオを製造している「オモチャこうじょう」をドンキーコングは襲撃してミニマリオを強奪してしまう。 

そしてマリオが盗まれたミニマリオを取り返すためにドンキーコングと戦うことになる。 

この作品で最終的にマリオとドンキーコングは和解しているが、その後も『マリオvs.ドンキーコング』シリーズは続いており、ドンキーコングは悪役として登場する。 
しかしドンキーコングは決して悪人(悪ゴリラ)ではないため、敵になる理由は勘違いだったり、欲しいものが手に入らなかった八つ当たりだったり…… 


現在、本編シリーズはレトロスタジオによって展開されており、2010年発売の『ドンキーコングリターンズ』では久々にディディーコングとタッグを組んでの冒険となった。
2014年発売の『ドンキーコング トロピカルフリーズ』では、初めてディクシーコングやクランキーコングと共に冒険するという、ありそうでなかった展開となった。

レア社時代は名前の通り「まぬけ」な印象が強かった彼だが、現在では「頼れるリーダー」として描かれることが多い。

アニメ版ではドジな性格と不幸体質から周囲の誤解を受けたり、キングクルールの策略で何度もコンゴ・ボンゴ島を追放されたりしている。ドジな性格は、レア社時代の設定を反映していると言える(当時マイクロソフトへの買収前であったためある意味では当然か)。

■スマブラシリーズでのドンキーコング


『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにも初代から参戦。 
重量級のパワーファイターの割にある程度のスピードも兼ね備えている。 
大型キャリアーをジャンプできるほど軽々と運んだり投げ技でもファイターを運ぶ事ができたりと他のパワーファイターにはない特徴が多い。
一方で攻撃に隙が大きく発生も遅いため、的確に相手を攻撃できることが求められる。 
初代では技の前後隙と相手の攻撃に対する当たり判定の大きさ、復帰の弱さから全12体の中でも最弱を争うキャラとされる。もっとも、初代はどのキャラも対戦の土俵に立てるレベルのパワーバランスであり、強弱の関係もプレイングスキルで簡単に変動するものだが。 
通常、必殺ともにメテオ技が豊富なので崖際の攻防は相手にプレッシャーを与えやすい。
また、下アピールが煽りとして非常に有名。詳しくはこちら 


通常必殺技 ジャイアントパンチ
強烈なパンチをお見舞いする。
腕を振り回す事でパワーを溜めて最大まで溜まると頭から湯気が出る。シールドで溜めの保持も可能。
初代では最大%数(最大溜め時)の技という立ち位置でもある。
吹っ飛ばし力も申し分なく、特に初代では、掴み→崖際での前投げ→復帰阻止のMAXゴリパンだけで、相手の体重と復帰力次第だが0%からバーストできることも。
サムスのチャージショットに並ぶスマブラにおける溜め系必殺技の元祖でもある。

横必殺技 ドンキーヘッドパッド
DXから追加された必殺技。強烈な頭突きを繰り出す。
地上にいる相手は地面に埋めて空中で使用するとメテオ技になる。
for以降は蓄積ダメージが溜まるほど埋まる時間が伸びるので上手く決まればジャイアントパンチのチャンス。

上必殺技 スピニングコング
プロペラのように全身を回転しながら飛ぶ。
横への距離は長いが上昇力は控えめなので復帰での使用は早めに。

下必殺技 ハンドスラップ
地面を叩いて衝撃を鳴らす原作でもお馴染みの技
初期は地上でしか使用できなかったが現在は空中でも使用可能でタイミング次第でメテオになる事も。
DXでは百人組み手や一部のイベント戦でお世話になった人も多いはず。

最後の切りふだ
Xから追加された要素。詳細は項目で。


■他のキャラとの関係


・クランキーコング

ドンキーコングの祖父であり村の長老。 
二代目ドンキーコングには様々なアドバイスをするが、マリオと対峙していた初代ドンキーコングであるため、その時の話を孫のドンキーコングにすることも多々ある。またタル投げを孫に伝授したのも彼。 
抜けた所のある二代目ドンキーコングを厳しく叱ることが多いが、一方で祖父として愛情を注いでいるシーンも。 
『ドンキーコング トロピカルフリーズ』で初めて共に冒険する。 
2023年のアニメ映画では前述のように「二代目ドンキーコングの父」となっている。


ディディーコング

尻尾の生えたチンパンジー、時には喧嘩もするがかなり仲が良い。 
まぬけな所があるドンキーコングよりもしっかり者であり、ドンキーコングが攫われてしまった時は率先して救出に向かっている。 
一方で『大乱闘スマッシュブラザーズX』のアドベンチャーモード「亜空の使者」ではドンキーコングが彼を庇うシーンもあり、持ちつ持たれつな関係である。互いに認め合う良き相棒である。 


・ディクシーコング

ディディーコングのガールフレンドのゴリラ。 
ドンキーコングの仲間の一人で、『ドンキーコング トロピカルフリーズ』で初めて共に冒険する。 


・キャンディーコング

ドンキーコングの一番仲の良い友達のゴリラで、ドンキーコングは彼女に好意を寄せている。今はポリーンに移っているようであるが。 
ドンキーコング64』では楽器屋を営んでいる。 


ファンキーコング

ドンキーコングの友人のゴリラでバンダナとサングラスをしている。 
『ドンキーコング64』では武器商人として登場している。 


マリオ

みなさんご存知のマリオ。 
マリオと対峙することが多かった祖父のクランキーコングの一方で、二代目ドンキーコングは時にマリオと対峙することはあっても、 
基本的には関係は良好であり、『マリオカート』シリーズなどでは良き競合相手という印象である。 
『マリオパーティ』シリーズではプレイアブルではないシリーズだとマリオ達に助け舟を出したりもする。 
ペーパーマリオ オリガミキング』ではドンキーコングの被り物が手に入り、それを使うとマリオがドンキーの真似をする。 なおオリビアやボム平にはウケなかった模様 
前述の映画版でもマリオと対決するがその腕っぷしでボコボコに痛みつけた。


・ポリーン

マリオの友人。ドンキーコングは彼女に一目惚れしており、勘違いや八つ当たりで度々ドンキーコングに連れ去られている。 
しかしドンキーコングは彼女が好きなため、飲み物やソファーを用意したりプレゼントを渡したりと優しい態度をとっている。 


キングクルール

赤いマントと王冠をつけた巨大なワニ。クレムリン軍団のボスでドンキーコング達とは度々対峙する。 
マリオにとってのクッパのように、ドンキーコングにとっての宿命のライバルである。 
最近はクレムリン軍団自体の登場がなく、別の悪役に立場を取られている。 
この度『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』への参戦が決定。参戦PV「ライバルたち」では約10年ぶりに激突するふたりが描かれる。
初期環境では手軽な使い勝手からよく使われていたが、徐々に空中スピードの低さなどの弱点が浮き彫りになって対策が進み、Ver. 2.0.0へのアップデートが致命打になって最弱クラスに転落。

追記・修正はバナナを食べながらお願いします。 

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