王泥喜奏介

登録日:2016/07/02 (土) 16:04:16
更新日:2024/02/26 Mon 17:42:14
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この項目には『逆転裁判4』『逆転裁判6』の重大なネタバレが含まれています。未クリアの方はご注意ください。





























■概要

名前の読みは「おどろきそうすけ」。
『逆転裁判4』『逆転裁判6』の主人公・王泥喜法介(おどろきほうすけ)の実の父親にあたる人物で、
法介は物心がつく以前に父親を亡くしていた。
『4』の第4話でその父親についての話が描かれるが、それは以下の会話のみだった。



「優海さん‥‥ザック氏と結婚して、みぬきさんが生まれたワケですが。じつは、アレ。再婚だったそうでしてね。」

「さいこん‥‥?」

「なんでも、前のダンナさんも芸人さんで。ステージでイノチを落としたそうです。結婚して、1年もたたないうちの悲劇、ってゆう。」



『4』で描かれた父親の情報はこれだけであり、
名前や人柄、死亡後に法介と優海が生き別れになったのは何故なのか、
『4』ではくわしいことは何も明かされないまま物語は幕を閉じており、
続編の『逆転裁判5』でも法介の父親のことは一切触れられなかった。
しかし‥‥






ここからは『逆転裁判6』のネタバレを含んでいます。未クリアの方はブラウザバックすることをオススメします!




























■父親の真実

『逆転裁判6』では、法介の《過去》がついに明らかとなり、
第5話「逆転の大革命」で、実の父親・王泥喜奏介の話が描かれる。


法介の《育ての親》であるドゥルクによると、
奏介は、歌の上手い旅芸人‥‥いわゆる“みゅーじしゃん”で、
よく響く心地よい歌声で、酒場の客を虜にしていたという。


容姿は、ドゥルク曰く「今のお前(法介)にソックリ」とのことで、
ゲーム内ではドゥルクが20年以上探し回ってやっと見つけたという1枚の写真で、
その容姿を確認することができる。
ちなみに、その写真を見た心音は「けっこう男前」と評していた。


さて、奏介は「ステージで亡くなった」という話が上記の通り『4』でも語られているが、
『6』で、その経緯が明らかになった。


奏介は、クライン王国の酒場で出会ったドゥルク(当時の彼は王配、つまり女王の夫)と
意気投合し、そのままアマラの邸宅に招かれて演奏していたが、
ドゥルクが外出していた時に、何者かが邸宅に放火。
火災でケムリが充満している部屋の中、奏介はまだこの頃は赤ん坊だった法介とともにいたが、
犯人に頭を殴られ、殺害されてしまう。
赤ん坊の法介は炎の中に取り残されてしまうが、戻ってきたドゥルクの決死の救出により命は助かった。


この時、身元が分かる物も全て焼失してしまったため、
たまたま別行動をしていた法介の母親・優海を、ドゥルクたちは見つけることができなかった。
優海の方も、国中が混乱し警察もまともに取り合ってくれない状況だったため、
夫と息子の行方を知ることは叶わなかった。


この放火事件は《アマラ女王暗殺事件》と報じられ、
火事により証拠は何1つ残っておらず、奏介の写真やパスポートも燃えてしまい、
被害者の“顔”や“本名”がわからなかったため《御魂の託宣*1》もできず、
23年間未解決のままだった。


しかし、ドゥルクが見つけた奏介の写真により《御魂の託宣》が執り行えるようになったため、
第5話2回目の法廷パートの終盤で、この放火事件の真相を暴くこととなる。
この時の展開はBGM*2も相まって非常に熱い。霊媒で父親の登場を期待していた人にはちょっと残念だが
法廷の水鏡に映し出された《被害者の記憶》には、
最期の瞬間まで息子を救おうと手を伸ばす様子が映し出されていた。
奏介の素性・性格については『6』でもほとんど明かされなかったが、
息子を大事に想っていたことは確かだろう。


事件解決後、《成歩堂なんでも事務所》を訪れた優海は、
成歩堂の計らいで奏介の写真を手にし、23年ぶりに見る夫の姿を懐かしんでいた。
そして、優海は2人の子供に本当のことを話すことを決意した。
自分は今も生きていること、そして2人が実の兄妹であることを――。


■余談

開発スタッフによると、父親の設定については『4』で語られた内容以外なかったため、
『6』でイチからデザインされたそうで、“旅”というキーワードから、
ギター1本で各国を旅する“流しのギタリスト”という設定になったとのこと。


奏介の容姿については前述のとおり、ゲーム内で「今の法介とソックリ」だと言及されているが、
「逆転裁判6ビジュアルブック」では奏介の全身の設定画が掲載されており、
これを見る限り、たしかに法介とよく似た目や顔つきをしていることがわかる。
また、ゲーム内の写真では帽子をかぶっているため、確認しづらいが、
帽子を外した状態の設定画もあり、法介と似たような前髪が生えている。



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最終更新:2024年02月26日 17:42

*1 霊力を持つ王族が霊媒の力を使って行う儀式で、“被害者の死ぬ直前の数秒間の記憶”が水鏡に映し出されるというもの。記憶を水鏡に映し出すには、霊媒師が死者の“本名”と“顔”両方を知る必要がある。

*2 「王泥喜法介 ~新章開廷! 2016」