ティラノ剣山

登録日:2016/07/02 Sat 01:31:32
更新日:2022/08/07 Sun 09:03:19
所要時間:約 9 分で読めます






オレと恐竜さんの進化は青天井!

誰にも止められないザウルス!

●目次

概要

オレは遊戯王デュエルモンスターズGXに登場するキャラクター・ティラノ剣山だドン!
デュエルアカデミアにおいて、ラーイエロー生徒ザウルス。
名前通り、恐竜族のカードを使うドン。
褐色でムキムキの体に、ドレッドヘアの上に恐竜さんを模したバンダナを巻いた姿は割と世紀末かもしれないドン。

なにより特徴的なのはこの語尾かもしれないザウルス。
前例がないし、これからもカブることはないザウルス! あっても困るドン!
クロノス先生も「~ナノーネ」がかなり特徴的だし、遊戯王以外の作品にもそういったキャラはいるけど、
それもこの語尾の前には霞んじまうザウルス!
ちなみに、「魔法カード発動!」とか言うときは「魔法カード発ドン!」と言うザウルス!


オレはちっちゃいときに親と化石発掘現場に行ったが、落盤事故で足の骨が潰れてしまったんだドン。
そしてそこには恐竜さんの骨の化石を埋め込んだザウルス!
これで恐竜のDNAが組み込まれたから、興奮すると目が爬虫類のようになるザウルス!
このおかげで斎王やミスターTの精神攻撃にも強いけど、ブロンの邪心教典には支配されてしまったんだドン…

あと、オレは恐竜さんだけが好きじゃないんだドン。
虫や鳥も恐竜さんと深いつながりがある生物、決して軽視してないザウルス!

オレを負かした十代のアニキのことは誰よりも尊敬しているザウルス。
アニキをアニキと呼んでいいのはオレだけだドン!
制服の背中にアニキの顔のアップリケを入れるほど! 丸藤先輩とは尊敬の度合いが違うザウルス!



……ザウルスとかドンとかがゲシュタルト崩壊を起こしてきそうなので、本人による説明は終わらせてここからは普通の解説。
遊城十代達メインキャラの一年後輩であり、名前が象徴するように「恐竜」をフィーチャーしたキャラクター。
だからと言って 語尾がドンはまだ良いとしても「ザウルス」というのはクロノス・デ・メディチの「ナノーネ」やナポレオンの「デアール」をもはや安直を軽く通り越して異常であり 、アニメ界屈指の「変な語尾キャラクター」である。
というかメインキャラのうち4~5人が語尾持ちでそのうち女性はゼロ、半分以上が成人男性っていう時点でこのアニメはおかしい

だが、ストーリー上ではツッコミ役や苦労人役に回ることも多く、視聴者からは男子陣では一番常識人という評価も少なくない。
(女子を含めると天上院明日香という常識人不動のトップがいるため、それを超えることはまずあり得ないが)
「骨折した足に恐竜の化石を埋め込まれ恐竜DNAを獲得」「ネオスの力で本当に恐竜化して宇宙へ」 という二大ネタ要素もさることながら、
アリスにベタ惚れしてデレデレになる、怪電波の影響で言葉が恐竜語になるなどのギャグ役を担うこともしばしばあるが、
それでも周りのキャラクターが色々と奇天烈orトラブルメーカー過ぎることを考えると剣山は普通の部類。
というかおばあさんを背負って横断歩道を渡る、ゴミ掃除のボランティアに参加するなど本来は中々の好青年である。
十代の顔のアップリケを制服に縫い付けたり釣り上げた魚を調理したりと家事スキルも非常に高い。
ティラノサウルスのような粗暴なところもあるが全体的に直情的で計算高いところがなく、かと言って勝手な行動をして周りを振り回すこともないというGXには滅多にいないキャラなのも一因か。

というか、 語尾が「ザウルス」と「ドン」の元不良で、最初は自分の力を示すため子分と共に「ティラノ団」を結成してデュエルディスク狩り(グールズかよ)、恐竜の化石を足に移植されたから洗脳耐性持ちで、スペースザウルスに進化して宇宙に飛び出す奴 GX男子屈指の常識人キャラという、
およそ他のアニメでは考えられないであろうこの扱いは 「遊戯王シリーズのネタ度の高さのわかりやすい説明」 としてしばしば引用される。

遊戯王シリーズはネタキャラが多いとされるが、濃すぎるキャラクター性と語尾から同じGX勢の三沢と並んでネタ度は非常に高い。
しかし、三沢大地が意図的なネタキャラだったのに対し、剣山はいわゆるシリアスな笑い系のネタキャラ。
まぁ、存在自体を忘れられている三沢に比べればマシだし、べつにいいことだろう。



作中での活躍

・2期

本人はオベリスクブルーに入れると当然のように思っていたが、高等部からの入学組なためラーイエローからのスタートになる。
それを認めず、先述述べた通り己の強さを示すために「ティラノ団」を結成し、ほかの生徒相手にデュエルディスク狩りをおこなう。
そこで遊城十代に敗北するが、怒るどころか惚れ込んでしまった。
初代弟分の丸藤翔相手に、どちらが弟分としてふさわしいか争うことともなるが、ヤンデレ同士の戦いにしか見えなかったと一部で話題にならなかった。

十代の仲間達をマインドコントロールすべく暗躍する斎王に、タロットカード「ストレングス」(力)の象徴だと見込まれてデュエルを挑まれたことがあった。
デュエルには敗れたものの、恐竜の化石を自らの脚に埋め込んでいることが発覚。
そこから引き出した恐竜DNAの力により斎王の洗脳をはじき返した。まるで意味がわからんぞ!

修学旅行では雷丸と氷丸を相手に、そんな翔とタッグを組んでデュエルすることともなった。
だが、そのデュエルは負けてしまったり、アリスに惚れたりカレー仮面とデュエルしたりとレギュラーでありながらパッとしない存在でもあった。
翔はさておき、隼人は卒業して逃れ、明日香と万丈目と三沢大地は光の結社に入ることでそれなりに存在感を出すことに成功。
しかし、本人は気にしてなかったので、三沢のように自ら光の結社に入らなかったのはいいことだろう。

そうして迎えた2期クライマックスの十代VS斎王戦。
破滅の光に操られた斎王はレーザー衛星で物理的に世界を滅ぼそうとするが…

「スペースザウルスに進化するドン!」

とのことで精神が恐竜に。まるで意味がわからんぞ!

そしてネオスとともに宇宙に向かい、レーザー衛星を破壊するという強烈な活躍を見せた。
Dホイールと合体したり、ありふれたカード使ってるだけでブーイング受けたり、ドローするカードを創造したり、友情ごっこをやったりすることもあるこのシリーズだが、この常軌を逸した展開はなかなか超えられていない。


・3期

だが、剣山の存在はヨハンを始めとした留学生によってほかのアカデミア生徒とともに急転直下。
デスデュエル編では電磁波の影響を受けて暴走。ジムとデュエルするが負け。
最初の異世界は例によって特に活躍に恵まれず。
さらに第2の異世界では邪心教典の力によって十代を憎悪し、ほかの仲間とともに消滅してしまった。

正直な話、このころの剣山は万丈目・明日香・JOINとともに他多数になっている感が否めない。
たとえば呆然自失とする十代に喝を入れた三沢みたいになにか一つ足跡を残せればよかったのだが……


・4期

異世界から帰還後、十代が人を寄せ付けなくなったので自然と距離が生まれる。
一方で在校生の代表としてレイとともに卒業アルバムを制作したり、ペアデュエル大会を開催するなどはしていた。
そのペアデュエル大会決勝戦ではレイと組んで十代&明日香とデュエルする。
明日香は十代とギスギスしているし、レイは十代とペアを組みたかったので終始振り回されていたのだが。

終盤、童実野町に十代が向かう際、空野を見逃さないように頼まれる。
その空野はダークネスに支配されており、デュエルすることに。
恐竜の力で単純な洗脳からは逃れるが、言いがかりに近い形の洗脳攻撃を受けてしまいデュエルに負ける。
ダークネス第2の犠牲者になってしまった。

卒業式では十代のことを思うあまり追い出されてしまう。
丸藤翔は異世界の経験もあってか舎弟を卒業できていたが、こちらはもう少し時間がかかりそうである。



実力

使用デッキはもちろん【恐竜族】で、《ジャイアント・レックス》、《俊足のギラザウルス》といった前作でダイナソー竜崎が使っていたカードも少し使う。
ただし、鳥獣族の《始祖鳥アーキオーニス》や機械族の《ダイナ・ベース》など、他の種族のカードも補助的に投入している。
小~中型のモンスターで場を繋ぎながら、「~進化薬」系のカードなどで一気に大型モンスターを出し攻め切るというスタンダードなビートダウン戦法を取る。
切り札は《ダークティラノ》《究極恐獣》《超伝導恐竜》《ディノインフィニティ》など。

この《ダークティラノ》はOCGにある《暗黒恐獣》とステータスは同じだが、似て非なるカード。
《暗黒恐獣》は「相手の場に守備表示モンスターしかいない場合、直接攻撃ができる」もの。
しかし、《ダークティラノ》は「相手のモンスターカードゾーンに守備表示モンスターしかいない場合、直接攻撃ができる」と完全上位互換。
早く《暗黒恐獣》にエラッタという名の救いの手が欲しいところである。

なお、GX以降の作品では非常に珍しい、 特定のテーマデッキ(遊戯王Wikiで言う「カテゴリ」)を一切使わない メインキャラでもある。
デュエル自体の少ないキャラクターならともかく、通しのデュエルだけでも7回はやっているキャラとしてはかなり異例である。
これに関しては、剣山自体が「恐竜」(恐竜族)をフィーチャーしているため、変にテーマデッキにしてしまうと「テーマ」が強調されてしまいその辺りが薄れてしまうなどの理由があるのだろう。
《大進化薬》《超進化薬・改》《究極進化薬》といった「~進化薬」カードをしばしば使用しているため、十代から「進化系デッキ」と呼ばれたことも。

また、初登場時は《ジュラシックワールド》の効果がかなり強力だったが、OCG化の際にはそれもなくなってしまった。

先述のように、デュエル回数は通して描かれたものだけで7回。
GX全体の十代へのデュエル回数の偏り、剣山自体が2期からの登場なのを加味すれば回数自体はそこそこ程度だが、レギュラーとは思えないほどに負け数が多い。
学園内ではそれなりの実力者であるはずなのだが、映像で勝利が確認された相手は2期のカレー仮面のみである。
なにがその原因かといえば、噛ませ犬として使いやすい単純明快なビートダウン戦法だろう。
翔とのデュエルではその馬鹿力を利用されて無限ループコンボを組まれてしまったくらい(一応、このときは負けない手もあったが)。
詰めもやや甘いので、氷丸&雷丸戦や空野戦では切り札でトドメを刺そうとし、反撃のカードで負けてしまっていた。
決して弱くはないが、視聴者の観点で見るとあまり強い印象は無く、それに加えて当時は恐竜族がまだ発展途上であった為にデュエルの方では優遇されているとは言い難い。
とはいえ、一度も勝てなかった初代恐竜族使いのダイナソー竜崎と比べればずいぶんマシで彼よりも恐竜族のデュエリストらしいキャラで恐竜族復権に一役買ったキャラである。



余談

  • アメリカ版
アメリカでは恐竜は子供ウケがよかったために作られたテコ入れキャラらしい。

……のだが、当のアメリカでは十代へのセリフのほとんどがカートゥーンネットワークにおける同性愛表現の規制に引っかかるというハメになってしまった。
一応彼が十代に向けている感情は純粋な尊敬であり、本人にそのケはないはずである。というかGXにはもっとヤバいものがいるのでそれに比べれば……

実質剣山デッキ。CMも剣山の声優である下崎紘史氏が担当している。
リメイク版の「ストラクチャーデッキR-恐獣の鼓動-」でも下崎氏が担当しているが両方のCMとも剣山の特徴的な語尾ではなく普通の口調。

  • 漫画版
尺の問題からか登場していない。
アニメでは二期から最後までレギュラーとして活躍していたことを考えると些か不遇。

2019年2月26日からプレイアブル化。
ただ年月が結構経っているためか、多少声に違和感がある。


追記・修正は恐竜の化石を骨に移植し、スペースザウルスになってからお願いします。

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最終更新:2022年08月07日 09:03