エマ・ブロンソン

登録日:2016/06/10 Fri 22:21:38
更新日:2024/01/09 Tue 20:12:30
所要時間:約 8 分で読めます




エマ・ブロンソンは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の登場人物。
CV:ゆかな

人物

ノーマ管理委員会から派遣された女性監察官。対ドラゴン機関『アルゼナル』の職員の中ではマナを使える唯一の人物。
ほかの人間と同じくノーマに対する差別意識はあり、「ノーマは反社会的で好戦的で無教養で不潔でマナを使えない、文明社会における不用品なのよ!!」と言葉では言っているが、ミスルギ皇国の国民と違って憎悪するようなことはなく、総司令官を務めるジルとの関係も良好であることから、差別意識としては少し見下している程度である。

真面目で職務に忠実であるが故に規律に厳しく、常に目を光らせているものの、移送されて早々問題行動を起こして周囲と対立する新人のアンジュに悩まされることが多い。また、アルゼナルの上層部からの命令に翻弄されることも多いため、苦労が非常に多い。
想定外のことに弱く、パニックに陥ると気絶することがある。

上記のとおり厳しいイメージが強いエマだがやさしい一面もあり、移送されたばかりでミスルギ皇国の状況が気になるアンジュのために確認をとったり、アンジュのために密航してきたモモカ・荻野目のことを心配している。

劇中での活躍

第1話から登場。
アルゼナルに移送されたアンジュの年齢が16歳であることに少し驚きつつ特例でアンジュを教育課程へ配属させ、所持品の没収を行った。
そして斑鳩皇家の指輪を没収するもアンジュに抵抗され、「お前のような下級役人が触れていいものではない!!」の言葉に激怒して鞭でおとなしくさせようとしたが、自ら代わってアンジュの相手をしようとするジルから交代するように言われ、アンジュへの対応をジルに任せた。

アンジュへの対応をジルに任せた後、アンジュの身体検査を強行するジルから手錠で拘束するように頼まれ、マナを使ってアンジュを拘束するが、ジルが行う強引な身体検査のやり方に吐き気を催していた。

アンジュの身体検査が終わった後、教育を受けているアンジュを監視していたが、ジルから『アンジュの教育課程終了に伴いパラメイル第一中隊へ配属させる』という通達を聞いてアルゼナルに配属されたばかりのアンジュをすぐ戦わせようとすることに驚いてものの、第一中隊の訓練終了後には成績が平均値を上回っていることを評価し、ジルに報告した。

アンジュの能力を評価しつつも、自分の立場を受け入れずに皇女として振舞い続けるアンジュに苛立っており、ジルに嘆願書の提出を依頼した時に「まだ解ってないの?あなた」と呆れたり、出撃後にすぐ離脱してミスルギ皇国に帰ろうとするアンジュに激怒したほか、アンジュのせいでココ、ミランダ、ゾーラの3人が戦死したときにはアンジュを軽蔑するような目線で見ていた。

撃墜し損ねたドラゴンと再び交戦する第一中隊の動向を見守っていたが、アンジュがヴィルキスの力を存分に発揮してドラゴンを撃墜する姿に呆然としていた。しかし、アンジュがヴィルキスのメイルライダーとして頭角を現してからはエマの苦労がさらに増えることになる。


紅茶を飲んで休憩していたエマはマナの回線を使って父親と連絡を取り、監察官としての仕事を覚えたこととアルゼナルのノーマと慣れたことを話していたが、ロザリークリスの嫌がらせで切り裂かれた制服を着て堂々と歩くアンジュの姿をみて思わず紅茶を吹き出してしまった。

エマはすぐにアンジュを呼び止め、「基地内の秩序を乱すような服装は認めません!すぐに直すか、買いなさい!これは命令です!」と注意し、「はぁ」とやる気のない返事をすることに対して「『解りました。監察官殿』よ!敬礼も忘れないで!」と激怒して兵士としての自覚を持たせた。

平然としているアンジュに疑問を抱いているエマは「そんな破廉恥な格好で恥ずかしいと思わないの?」と質問するが、逆にアンジュから「監察官殿は、虫に裸を見られて恥ずかしいと思われますか?」と質問で返されてしまい、粗暴になったアンジュの姿に唖然としていた。


アルゼナルで補給物資を受領した後、ノーマ管理委員会から連絡が入り、『モモカがミスルギ皇国から密航してきた』という情報を知り、『モモカがミスルギ皇国に帰ると処刑される』ということを聞いてため息をついた。
モモカの処刑を回避させるようジルにお願いするが、「ノーマの私に、人間が決めたルールを変える力なんてありませんよ」と断られてしまう。困り果てたエマはジルから「せめて、一緒にいさせてあげようじゃありませんか。今だけは」の言葉をかけられていた。

モモカがアルゼナルを去る日が来たときエマは悲しそうにしていたが、アンジュが大金を持ってきてモモカを買うと言ってきたうえ、ジルがそれを了承したため、モモカが処刑されずにすんだが、『ノーマがマナを使える人間を買う』という前代未聞のことに混乱していた。


モモカがアルゼナルに残ることになってからもエマの苦労は絶えず、ノーマであるアンジュの世話をし続けるモモカに呆れたり、喧嘩していたアンジュとサリアを説教するときにも「これだからノーマは…!!」といって苛立ちながら反省文50枚のペナルティを与えたりしていたほか、フェスタの日にミスティ・ローゼンブルムのいる慰問船団の迎えをしなければいけないときにはさらにピリピリしており、訓練で出撃するはずのアンジュが発進しないことに激怒してメイに緊急射出を命じていた。

フェスタが始まってからはフェスタの会場の近くにある来賓用の建物にある応接室で洗礼の儀を終えたミスティに祝福の言葉をかけたが、アンジュに会いたがっているミスティからアンジュを探すように頼まれ、マナの回線を使ってモモカに連絡を入れてアンジュをミスティのもとに来させるように伝えた。

肝心なときにアンジュがなかなか来ないことに苛立ったエマはフェスタの会場に入り、単身でアンジュを夕方まで探すものの見つからず、ミスティのいる建物に戻ったが、ボディーガードが倒れているのを目撃してしまい、ミスティがアンジュにさらわれたことを知ってすぐにジルに報告し、発進デッキに向かったが時すでに遅く、ミスティの乗せられた輸送機の発進をとめることが出来ず、パニックに陥ってそのまま気絶してしまった。


アンジュとヒルダが脱走の罪で反省房送りになってから一週間がたち、サラマンディーネ率いるスクーナー級ドラゴンの群れの襲来を受け、パメラから渡された銃で戦闘態勢にうつるものの司令室に突撃してきたスクーナー級ドラゴンの咆哮で正気を失い、「悪い奴…。死んじゃえ!!!」と叫んで銃を乱射してしまうが、ジルによって制止され、再び気絶する。


ドラゴンの襲撃の後、恐怖のあまり医務室でうずくまってしまい、マギーが近づいただけで「触らないで!!」とおびえていた。その後は何とか持ち直したものの、マナの回線を使って外部に連絡を入れようとしているときにドラゴンになったヴィヴィアンと遭遇し、ヴィヴィアンの「エマ監察官だ!!」に反応して再び正気を失い、「エ、エマ監察官だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と叫んで気絶してしまった。

そして、ジュリオ・飛鳥・ミスルギ率いる艦隊の襲撃を受け、潜入部隊に「助けて!!私ノーマじゃない!!」と言って助けを求めるも、メイルライダー以外の人員の抹殺を命じられた潜入部隊には通じず、問答無用で発砲されてしまい、射殺されそうになった。


ジュリオの艦隊との戦闘後、アウローラへ向かったエマは『ノーマ管理委員会に裏切られた』という気持ちでいっぱいになり、酒に走ってしまった。アンジュの帰還後、ヒルダとタスクがジルのことについて話していたがその話を聞いたエマは「あなたにあの人の何が分かるのよ!!」と情けない姿で酔っ払いながら叫び、マナを使える人間に殺されそうになったときの怒りをぶちまけつつ、「司令ってばね、私をこの船に乗せてくれたのよ…。今までノーマにひどいことをしてきた私を…!」といってノーマをこき下ろしてきたことを悔やみつつ、ペロリーナのぬいぐるみを抱きしめながら自分を助けてくれたジルに感謝していたが、サリア率いるダイヤモンドローズ騎士団の襲撃を受けても飲酒をやめる気配はなく、ワインの瓶を抱えながら横に転がっているという姿を晒していた。

サラマンディーネ、ナーガ、カナメの3人がアウローラに合流してからはエンブリヲに操られてしまい、ヒルダ達の前に現れ、ジャスミンの番犬であるバルカンを突き飛ばしたが、サラマンディーネの咆哮でエンブリヲの支配から解放され、そのまま気絶して医務室に運ばれた。

医務室に運ばれた後は点滴での治療を受けており、同じく治療を受けていたリィザ・ランドッグから『ドラゴンの声はマナに干渉して人間を狂わせるため、ノーマでなければドラゴンを倒すことが出来ない』という事実を知り、『この世界は嘘で塗り固められた世界であり、ノーマはその嘘を暴いてしまう』という話を聞き、ノーマが差別されてアルゼナルに隔離される理由を知った。

そして、『マナを使える人間たちはノーマを本能的に憎むようにプログラムを与えられている』という事実を知った時、エマは自分自身を含めたマナを使える人間が『操り人形』であることに気付かされたが、エンブリヲの仕掛けた時空融合が始まったためにマナを使えなくなってしまった。

アンジュ、タスク、モモカが帰還した後、復活を果たしたエマはモモカに飲酒をやめたことを伝え、リベルタスに参加することを宣言し、アウローラのオペレーターとして活躍した。

リベルタス成就後、アウラの民がいる並行世界へ転移し、エンディングでは病院の建設現場でヘルメットを運んでいた。


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最終更新:2024年01月09日 20:12