ウルトラ怪獣擬人化計画

登録日:2016/06/06 Mon 21:17:57
更新日:2022/06/11 Sat 15:26:34
所要時間:約 7 分で読めます








怪獣少女達が再び地球を大侵略!!





●目次


■概要

『ウルトラ怪獣擬人化計画』とは円谷プロ公認のウルトラシリーズの怪獣・宇宙人を擬人化……というか、美少女化しちゃおう!という企画である。
ウルトラマン妹』とかウルトラヒロイン空想特撮少女図鑑やエイプリルフール企画とかもあるし、
公式がノリノリでとんでもない事をするのは今に始まった事じゃないが……。

因みに『ウルトラヒロイン空想特撮少女図鑑』にはメトロン星人達の擬人化フィギュアが付いていたりした。


一口に擬人化計画と言っても幾つか種類が存在し、おおまかにPOP版、KADOKAWA版、Plex版、講談社版、KAIJU MUSUME 6の五種類がある。
これは2018年時点でのもので、ここから増えるかもしれない。

この一連の企画はPOP版から始まっており、元々はフィギュア会社の、
『グリフォンエンタープライズ』がPOP氏に仕事を依頼した事が切っ掛けだという。

POP氏は仕事を引き受けたものの、デザインを一人でやっているため時間がかかってしまった。
その間に円谷プロ側がPOP氏に黙って別ラインで企画を進めた事で、三つの同名の企画が存在するいうカオスな事になってしまった。


そんな経緯で誕生してしまったためか、この3つ――、
正確にはPOP版とKADOKAWA版はお互いを言及する事がほぼなく、現在どの程度連携しているのかが不明である。

また擬人化キャラはそれぞれの媒体によってデザインが違うため、初見では混乱しがち。
一応それぞれの媒体でのデザインはその媒体のメディアミックスでしか登場しないため、そこから判断する事は可能。

それぞれのイラストレーターのセンスによってデザインが変わるため、
両方の共通点は意外と少なかったりするが、とりあえずツインテールの髪型はツインテールだった。

偶に「怪獣の擬人化といいつつ星人がいる」とツッコミが入る事もあるが、
ウルトラ怪獣と言うのは怪獣だけではなく、宇宙人ロボット・妖怪・邪神など、
ウルトラシリーズに登場した敵の総称のため、星人が擬人化されていても問題はないのだ。


ファンの間ではPOP版の擬人化された少女の事を『怪女子』、KADOKAWA版の少女の事を『怪獣娘』と呼ぶ傾向が出来つつあったようだ。




■POP版

ぱすてる世界の怪獣達――円谷プロ×POP 共同プロジェクト。


『ウルトラ擬人化計画』の始まりの企画。
他の企画との混同をさけるためか正式名称は『ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP』。略してPOP版。
様々なイラストレーターがデザインを手掛けるKADOKAWA版に比べ、こちらはその名の通りPOP氏が全部手掛けている。
そのため全て絵柄が統一されており、POP氏の絵柄が気に入ったのなら非常に満足出来るが、KADOKAWA版よりキャラの種類が少ないのが欠点。

メディアミックスも盛んで、『はいたい七葉』にゲスト出演したり、
ウルトラ怪女子(ドラマCD)』が出たり、最近ではフィギュアも出ている。

風上旬氏が描いている『ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code』という漫画版があり、コアなネタから人気が高い。

  • 擬人化キャラ
テンペラー星人
ゼットン(二種類デザインがある)
エレキング(何気にデザインが三種類ある)
メフィラス星人
レッドキング
バルタン星人
メトロン星人
ヤプール
エースキラー
ジャミラ
キングジョー
アントラー
ベムスター
サラマンドラ
ツインテール
ジェロニモン
ゴモラ
ケムール人
ピグモン




■KADOKAWA版

街を萌やしつくす怪獣達――円谷プロ×KADOKAWA×movic 共同プロジェクト。


本企画のメインであり、たいていの場合『擬人化計画』といったらこのKADOKAWA版を指す。
他の企画とは違い「ウルトラ怪獣擬人化計画」が正式名称である。
発表の媒体が『電撃G'sマガジン』など電撃関係のためファンから『電撃版』とも呼ばれる。


POP版との大きな違いは様々なイラストレーターがウルトラ怪獣を擬人化している所だろう。
ツインテールを『なのはViVid』『世界の危機はめくるめく!』でお馴染みの藤真拓哉氏。
ゼットンを『新妹魔王の契約者』等の大熊猫介氏。
ゼットン星人・マグマ星人等を『装甲悪鬼村正』『棺姫のチャイカ』のなまにくATK氏と、豪華な方々が担当している。

当初は『ニトロプラス』に所属しているイラストレーターが担当する事が多かったのだが、
最近ではそれ以外のイラストレーターの参加率が上昇している。


企画そのものはグッズ展開に重きを置いておりフィギュア等を販売していたが、
最近は漫画化・小説化・アニメ化等メディアミックスにも力を入れ始めている。


『ウルトラ怪獣水中ニーソ化計画』という古賀学とのコラボしたものがあり、
この企画は怪獣娘のコスプレをした女性が水中ニーソを身に着けるという、なんと実写メインの企画


本企画の漫画版として『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』が連載中。作画:爆天童。
こちらは『Comic code』比べシリーズネタが少なめな4コマ漫画なため、
マニアックなネタを期待するとガッカリしてしまう一面もあるものの、裏を返すとウルトラシリーズを知らない人にもお勧めできる漫画である。


小説版も存在し、これは『電撃G'sマガジン』の付属『DENGEKI G's NOVEL』にて不定期連載している。
企画・原案は『ギルティギア』のノベライズや『がっこうぐらし!』を手掛けた海法紀光氏。
執筆は谷崎央佳氏(初回掲載分のみ森瀬繚氏)が、挿絵をハル犬氏が担当する。
こちらは漫画版とは世界観を一新して原作ネタがマシマシになっている。
2018年3月に『ウルトラ怪獣擬人化計画 始まりの物語』の題で単行本化された。


2016年秋からショートアニメ化が決定、9月27日からdアニメストアにて配信していた。
タイトルは『怪獣娘(かいじゅうがーるず) ~ウルトラ怪獣擬人化計画~

設定・原案は小説版同様に海法紀光氏が担当し、
アニメ制作を『スペランカー先生』『ぷちっとがるがんてぃあ』を手掛けたスタジオぷYUKAIが担当。

カプセル怪獣の三体が主役で、なんとアギラが主人公でセンターを飾っている。


  • 擬人化キャラ(※はウルトラシリーズ以外からの登場)
ゼットン
ゼットン星人
ゴモラ
カプセル怪獣三人組。セブンガー? 何それ?
バードン
ガッツ星人
ベムスター
改造ベムスター
メフィラス星人
メフィラス星人2代目
マグマ星人
ザンドリアス
ライブキング
ガタノゾーア
キリエロイド
シーボーズ
ブラック指令
ミズノエノリュウ
異次元列車
ベムラー
ヒッポリト星人
ルクーリオン
マガバッサー
メカギラス
コダラー
シラリー
パワードゼットン
パワードバルタン星人
エースキラー
スフィンクス
スカルゴモラ
チブル星人
ベロクロン
チブル星人
ウー
ゴドラ星人
恐竜戦車
ガーゴルゴン
メカゴモラ
ミニトータス
セブンガー
シノビラー
バギラ※
グールギラス
デバダダン※
ゴングリー※
バジャック※

……他多数。
やはり全体的に初代『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』から参戦したキャラが多い。
かつては『ウルトラマンギンガ』以降のニュージェネレーション作品からの参加はいなかったが、
2016年に『ウルトラマンオーブ』からマガバッサーが参加した。
また、2017年に入ってからは『ウルトラマンG』『パワード』といった海外作品からの参戦が目立ち、
特にパワードバルタンは(電撃版においては)初代を差し置いての参戦に驚いたファンも多い。
更にはウルトラシリーズ外からのラインナップである『電光超人グリッドマン』のシノビラーも大きな反響を呼んだ他、
2018年9月末にはアニメ版登場のグールギラスも擬人化され、初めて放送開始前且つアニメ作品からの登場となった。
また、ラインナップに含まれるかは不明だが公式のウルトラマンジード販促漫画にて、ペガッサ星人ペガが擬人化されている。

ちなみに初代ベムスターはデザインが手抜き凄過ぎて出番が減少気味。
漫画版や劇場アニメでは改造のほうが「ベムスター」と呼ばれているなど立場を取られてしまっている。




■Plex Figure Progect 版

具現化する美しき怪獣達――円谷プロ×Plex フィギュア化プロジェクト。


正式名称は『ウルトラ怪獣擬人化計画Plex Figure Progect』略してPlex版。
たまに『ウルトラ怪獣擬人化計画Figure Progect』と書いてあるサイトもあるが、公式サイトのロゴをみるにこちらが正しい。
KADOKAWA版からの姉妹企画らしく、ロゴも共通。

玩具メーカーのPlexが擬人化されたウルトラ怪獣のフィギュアなどのグッズを販売する。
それも上記の他媒体のデザインではなくPlexオリジナルのデザインで、である。
思わずさん付けで呼びたくなるような大人びたデザインが特徴。

他の企画もフィギュアを発売するようになったためか、最近は音沙汰がない。
おそらく統合されたという見方が多い。

またこちらのデザインをデフォルメした全8種類のラバーストラップも発売している。

  • 擬人化キャラ
エレキングさん
レッドキングさん
ゼットンさん
ガラモン
キングジョー
ダダ
メトロン星人
カネゴン

このうち、エレキング、レッドキング、ゼットンはフィギュア
他の5体はラバーストラップのみの販売となる。




■講談社版

もうこれ以上横に広がる事はないだろうと思われた2017年に突如として始まった新企画。
『月刊少年シリウス』にて『ウルトラジャーニー ツインテール少女とツインテールな僕』という作品が連載開始し、2018年3月に完結。(単行本最終巻は電子配信のみ)
デザインも勿論、講談社版オリジナルデザインでの物語になる。さらにキングジョーはフィギュア化も果たした。
デザインはKADOKAWA版にも参加していたまめっち氏。
現在講談社版はシリウスで連載されていたジャーニーのみのため、「シリウス版」とも言われる。

  • 擬人化キャラ
ツインテール
怪獣人プレッシャー
キングジョー
キングジョーブラック
ミクラス
ガラモン
ブースカ
アストロモンス
ローラン
マグマ星人
ダダ

キングジョーは主要人物のお嬢と量産型の2パターン。
ミクラスは主要人物であるミクの他、その父親や村人として複数パターン擬人化されており、男性もいる。
ウルトラシリーズ外からブースカとチャメゴン(非擬人化)が登場している。

また擬人化の他に、擬獣化されたウルトラ怪獣が、原生生物として描かれている。




■KAIJU MUSUME 6

なんと今度は飲食店!!
2018年1月より開店した、株式会社THINKRが運営するエンターテイメントレストラン。
Utomaruデザインの擬人化怪獣をモチーフとしたコスプレをした店員が接客を行う。

  • 擬人化キャラ
ゼットン
キングジョー
ゴモラ
ピグモン
バルタン星人
エレキング
ダダ
メフィラス星人


追記・修正はお気に入りのウルトラ怪獣が擬人化される事を期待しながらお願いします。

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最終更新:2022年06月11日 15:26