とあるおっさんのVRMMO活動記

登録日:2016/06/02 (木曜日) 22:44:00
更新日:2024/04/18 Thu 21:23:04
所要時間:約 31 分で読めます(未書籍化部分を含めると 42 分)





ワンモア・フリーライフ・オンラインへようこそ!


【あらすじ】

新作VRMMORPG、ワンモア・フリーライフ・オンライン。その正式オープンに伴い、一人のプレイヤーが世界に降り立った。
一見モブのような顔つきの青年、名前はアース。中身は今年38歳のおっさん会社員。
これは、「もう一つの世界」と称されるこの世界で、あえて不遇とされたスキルを取得したおっさんゲーマーの、マイペースな冒険の記録である。

※当項目に使用されている画像の著作権につきましてはこちら→*1を御覧ください


【概要】

『とあるおっさんのVRMMO活動記』はweb小説投稿サイト「小説家になろう」にて掲載されていた(現在はアルファポリスのHP上で連載を継続中)web小説。
作者は椎名ほわほわ。アルファポリス「第6回ファンタジー小説大賞」優秀賞受賞作。

リアルに人が死ぬわけでもなく、別の世界に転移するわけでもない、ただゲームを楽しむだけの、俗に言う「VRMMOもの」になる。

当初は不遇とされたスキルで、いかにゲームを攻略するかに比重が置かれているが、物語が進むにつれて、人と変わらない程の意思を持つNPCとの関わりが物語の大きなウェイトを占めるようになる。
冒険だけでなく、鍛冶や料理などやりたい事を全部やるマイペースなプレイで脇道を突っ走ることで、予想外の出会いやトラブルが主人公を襲う中、様々な技や人の縁などで切り抜けていくのが見所。

アルファポリスで書籍化並びにコミカライズ化。そしてPCプラウザでゲーム化も果たしている。
書籍版の装丁・本文イラストはやまーだ。漫画版の作画は六堂秀哉。

なお、2016年6月1日、「なろう」が9月1日時点でダイジェスト化した小説の掲載を禁止。
それに伴い『とあるおっさん』も9月1日時点で「なろう」に掲載されている分は消滅した為、
現在はアルファポリスのHP上で連載を継続中であり、基本は3日に1回、書籍化による校正作業が入り多忙になる時期は不定期の連載となる。


【※以下、ネタバレを含みます。】
未書籍化の箇所は折りたたみ形式で記載(クリックにて表示されます)し、
重要なネタバレ部分と思われる箇所については書籍化済みであっても反転形式で記載(ドラッグにて表示されます)しておりますので、
該当部分は自己責任にて閲覧をお願い致します。



【世界観について】

本作はVRMMORPGである『ワンモア・フリーライフ・オンライン』のゲーム内が舞台となる。

  • その名の通り「もう一つの人生を楽しむ」ことを謳い文句としている。過ごし方はまさに『好きなように』であり、一切冒険などをせず鍛冶や調合、料理や商売を延々と続ける事もOK。
  • キャラクターの成長はスキルレベル*2制で、HP/MPはゲージとして表示されるのみに留まり、その他ステータスの数値は完全に非公開。
  • 肉体と精神の食い違いで混乱する為、性別・体格の偽りが出来ない(つまり、女性キャラの中身は必ず女性プレイヤーで、いわゆるネカマ行為は不可能。その逆も然り)。
  • PK(Player Kill、プレイヤーがプレイヤーに攻撃を仕掛けて殺す事)は不可能。PvP(Player vs Player、対人戦)なら可能。

などという特徴があるが、
最大の特徴はかなりリアルな世界が形成されているという点にある。

全てのNPCがリアルの人間と何ら変わらないレベルの思考AIを持ち、リアルの人間と同じレベルで会話や思考・行動が出来、
NPCの経営する店も、一般的なゲームとは違い在庫が無限ではなく、
NPC達は(デスペナルティ有りだが)復活出来るプレイヤーとは違い、死亡後5分以内に蘇生薬を与えられない限り、完全に消滅してしまい、二度と生き返る事は無い。
プレイヤー側としても、食べ物や飲み物を摂取しその味覚を体感する事すら出来てしまう*3

ぶっちゃけて言えば、『あくまでリアルの世界にてリアルの人間がゲームシステムを介している』という建前が有るだけで、『異世界に行っている』と同レベル(これは作中でも言及されている*4)であり、
そういう意味では上記概要欄にリンクのある有名作品と通ずる所が有ると言っても良い。

それらの作品とは異なり、全てはリアル世界のオンラインゲームと同様、普通の人間の一般的なデジタル技術によって管理・運営されているゲーム中で起こっている話である為、
上記の通り全NPCが超高性能AIを搭載しているというだけで運営には凄まじいマシンパワーと費用がかかりそうなものと思われるが、
プレイ料金は月額3000円に留まっており、ゲームのクオリティや上記の事情を考えたら不思議に思える程の良心的価格設定となっている。

それもそのはず、現状行われているのはいわゆる『テストプレイ』。
このゲームは正式名称『ONE WORLD』として、本作のリアル世界にて世界の富の大半を占める『六英雄』と呼ばれる人物達が『もう1つの世界で、もう1つの人生を送りたい』という理念の元出資して開発されている『大規模な仮想世界』であり、
彼らの大量の出資が有ってこそ、プレイヤーからの徴収は月額3000円で済んでいるのである。
その為、本来は一般向けのオンラインゲームとして用意されたモノでは無く、
開発が完了すれば『ワンモア』としてのサービスを終了させ、六英雄を含む『ごく一部の人間』のみ利用出来るようにする予定……となっているが、そこに至るまではまだしばらくかかる予定のようだ。

【登場人物】


・アース(田中大地)(CV:石川界人(アース) / 浪川大輔(田中大地))

本編の主人公。
PCキャラは黒髪黒目で、顔は美形から少々外れた、いわゆるモブ顔。本人曰く『19歳位の外見』として設定したとの事。
()内がリアルでの本名であり、アースの名も『大地』の直訳が由来。

基本的には落ち着いた性格で良識をわきまえているが、調子に乗りすぎたり横暴を働くような相手には誰であろうと断固容赦しない頑固さも持ち合わせている。
平日ではリアルでの勤務の為、あまりプレイ時間が取れない→ガチなパーティプレイには向かない、という考えの元、
他人に誘われる事無くのんびりソロプレイをするために、『弓』や『蹴り』、『風魔法』や『薬剤』等のβテスト時に『使えない』と判断されたスキルをあえて多数取得したり、
『せっかく味覚も味わえるゲームなのだから』と『料理』を、『自分で変態ロマン武器を作りたい』と『鍛冶』のスキルも取得、と、とことんマイペースを貫くプレイを決定した。

当初は心無い一部のプレイヤー達にバカにされることもあったが、周りの環境の変化や、スキル同士を組み合わせた戦闘により結果を出していく事により、
『使えない』とされたスキルの隠れていた有用性と共に、自身の名も広まっていく事となる。
特にとあるイベントの締めくくりとして、トッププレイヤーすら封殺されたフェアリークィーンと戦い、全ての技を駆使し勝利した事や、
妖精国のマスコット鳥・ピカーシャに気に入られて乗せてもらった*5事により、その名が爆発的に広まってしまい、
一時期は一挙一動一足が注目されるレベルにまで有名になってしまった事も。
現在は有名ぶりは少し落ち着いてはいるものの、特に最初に料理を多くのプレイヤーに(意図せずして)披露した事により、現在でも『最初の料理人』として名が通っており、
彼が振る舞う料理は行く先々で好評を得て*6、イベント進行のキッカケとなる事多数。

とまあ、上記のように『最前線でガツガツ冒険・攻略』とは無縁の道を行く事にしているのだが、
のんびり寄り道をしてイベントに遭遇したり、NPCとの関係を深めていった結果、数々の一品物の超性能装備や、ハイリスクハイリターンな能力や技を多数取得していく事となり、
結果的にはトッププレイヤー達からも関心を集める程の万能かつ強力なプレイヤーと化している節が有る。やはりこの手の作品のお約束である

特に関係を深めたNPCは、やはりお約束というかなんというか女性の割合が多い。後述するツヴァイが『プレイヤー達のハーレム王』であれば、『ワンモア世界の住人達のハーレム王』は間違いなく彼であろう。
特にフェアリークィーンや龍姫、魔王様からは勝手に旦那認定されるレベルで惚れられており、よく振り回されている。やはりお約そk(ry
そしてクィーンと魔王様は勿論、龍姫も近々龍の国の女王と成る事が決定している為、3国のトップから惚れられているというトンデモハーレムを形成している事になる。

リアルは38歳になる工場勤務(羨ましい事にホワイト企業)の会社員。両親は居るが一人暮らし中の独身。
高校時代事故で大怪我をしており、その後遺症により幼い頃からの夢への道を絶たれ、現在でも激しい運動が出来ない体である。
結果的に何かと上手く行くワンモア世界と違い、リアルでは前述の事故等すんなりと上手く行った事は一度も無い(特に恋愛の失敗率は100%)らしく、
可愛い女性を見ても『その先の感情が湧いてこない』くらいには枯れ気味なご様子。



【能力・スキル・装備等】

全てのスキルを挙げると膨大な量になるので、主なスキルを以下に記載する。

【弓】

アースのメイン武器。
上記の通り、当初は『不遇と知りながら他人から放置される為に選択した』武器に過ぎなかったのだが、
他のスキルと組み合わせる事で当時主流の武器であった両手剣プレイヤーを対人戦で負かしたり、
上記の通りトッププレイヤーすら封殺したフェアリークィーンを倒すトドメとなった事により、『弓の先駆者』『弓使いのトップ』的な扱いを受ける事となった。
また1巻後半で風魔術と狩弓スキルを融合させたことにより(代償としてそれ以上の魔術・狩弓技習得が不可能に)、風と射撃を合わせた技が使えるようになっている。
技は矢の連射を行う『ガトリングアロー』や、風の振動を付与して威力を上げる『ソニックハウンドアロー』等。
また、彼がとある事情から特別に伝授された技として、
30秒間に7発の弓を一度も外さず射ち込む事により、隕石を呼び寄せ大ダメージを与える『7つの落星』や、
武器の消失や使用後のバッドステータス付与等と引き換えに、まさに必殺のダメージを与える『サクリファイス・ボウ』が有る。
書籍18巻時点での装備は、獣人連合から礼として授かった『伏虎(ふっこ)の弓』と蒼海鋼の弓を融合させた『蒼虎の弓(攻撃力84)』と、変身状態でのみ装備出来る『護魂の弓(攻撃力110)』。
また新たな技として、『偶像の魔王』変身時にのみ使用出来る矢とレーザーの必殺の遠距離砲『デモンズジャッジ』が使えるようになっている。


【蹴り】

アースのサブスキル。
これも『アーツ(必殺技)が無い』という理由で不遇扱いされていた為弓と同じ理由で取得したのだが、
敵の体勢を崩せたり、蹴る事以外にも歩く・走る・攻撃時の踏ん張り等足を使う事全ての効果が上がったり、進化スキルの『蹴撃』等にはアーツが存在する等の理由でこちらも有効活用されている。
技は高速のスライディング『スライディングチャージ』や、相手を空中に打ち上げる程の蹴り『ハイパワーフルシュート』等。
書籍16巻時点での装備は、鍛冶にて自作の靴と蒼海鋼を融合させた『マリン・レッグセイヴァー』(攻撃力64・防御力44)。

彼の蹴りの師匠であるエルフ族のルイからの伝授により、エルフ流の蹴術を極めていく事に。
風魔法の力で回転しつつロー・ミドル・ハイ・飛び蹴りの4連撃を行う『風華蹴』や、
風魔法の力で敵の神経を圧迫・麻痺させた所に、蹴りながら魔法陣を描き蹴りと風魔法の威力を爆発させる『風結蹴』を習得した。


【剣】

アースのサブ武器。
当初は『盾にスネークソードを仕込む』等の変態型として使用していたが、
ひょんなことから闇の魔剣スネークソード『惑』を入手した事により、剣単体として使い始める事に。
技は剣を伸ばして相手を斬る『ブラッドカット』や、敵に巻き付き一瞬で刃を元に戻す事で起きる斬撃『ブラッドメイデン』等。
また、魔剣『惑』自体の性能として、刺さった先に使用者が移動、もしくは刺さった相手をこちらに引き寄せる『惑わしの鎖』や、
陣を展開し、陣に入った敵にカウンター攻撃を仕掛ける『惑わしの円陣』の能力が有る。

惑の本名は『円花(まどか)』であり、円花に認められた事で、剣と一体化しその身に宿し、右腕から自在に具現化させる事が出来るようになった上、
頭の中でイメージするだけでどんな激しくムチャな曲がり方でも自由自在に動かせる脅威の柔軟性を得た。
拘束目当てならほぼ鞭と同様にも使える為、それまで拘束に使用されていた鞭の出番を奪ってしまった罪な存在でもある。


【隠蔽】

アースのスキルのひとつ。
これも弓や蹴り同様『コストが高く動くと効果が薄くなる不遇スキル』と知りながら敢えて取得。
だが、姿だけでなく意識や殺気も隠蔽出来る為、
その場から動かず攻撃出来る弓との相性が抜群である事を見出してからは、『隠蔽』からの『弓での不意打ち』コンボを愛用している。

【薬剤】

アースのスキルの1つ。
平たく言うなら『薬草からポーション(回復薬)を作る』スキルである。
こちらも弓や蹴りと同様の理由で『不遇と知りながら敢えて取得した』のだが、
ゲーム開始から数日後、『NPCの店にも売り切れが存在する』事が発覚した事により、薬草からポーションを自作出来るこのスキルは重要なスキルであると再評価される事となった。
更に、毒草を元に毒霧を発生させる『デスポーション』や、爆裂鉱石を元に発火する液体『強化オイル』や『ヘルマインオイル』等の攻撃に使用出来る薬剤も開発しており、
特に強化オイルは開発に成功して以降、一瞬で高火力を出せる手段として度々愛用されている。

【盗賊】

アースのスキルの1つ。
このスキルにより習得出来る『危険察知』は、レーダーのような性能でモンスターの接近を察知(遭遇済みのモンスターなら名前も表示される)出来る為、
基本がソロプレイ(集団に不意打ちでもされたらTHE END)のアースにとっては生命線とも言えるスキル。
勿論、パーティを組んだ時にも敵の接近を知れるというのは大きな利点である事には変わりなく、ある意味一番多用されているスキルかもしれない。

また、ダンジョンに潜む罠を察知、解除する技法も身につけられたり、
『義賊頭』のスキルへの進化により『悪事を働くNPCを察知・探索出来る』ようになった事で各町の無法者を積極的に裏で成敗する方針を取るようになった……等、
アースの冒険に多大な影響を与えているスキルである事は間違いない。
また、『義賊頭』へとスキルが進化した事で、小人のような手下が数十人出来た。
その小さな身体には有能さが高密度でたっぷり詰まっており、情報収集を始め何から何まできっちり良い仕事をしてくれる手下達であり、アースもそんな彼らに報酬を惜しんでいない。

【料理】

アースのスキルのひとつ。
『せっかく味覚も感じられるのだから』と取得。
リアルでの一人暮らしの経験からか、最高クラスとまでは行かないながら美味しい料理を作れるようで、
上記の通り、彼の料理は行く先々で高評価を得ており、最初の街での一件を始めとして、大勢の人々に料理を求められ意図せずして料理地獄の日々に突入する事は珍しくない。
特に食いしん坊のドラゴン族に対しては大受けで、『ドラゴンスレイヤー(胃袋限定)』なる珍称号を獲得する程である。
技は焼き・煮込みの際の時間を大幅に短縮出来る『料理促進』。是非リアルでも欲しいスキルである

【鍛冶】

アースのスキルのひとつ。
上記の通り、『自分で変態ロマン武器を作りたい』と取得。
このスキルで弓や靴、盾を自作するのが彼の基本である。
ただ、最近は他者から礼に貰った装備が強すぎて出番が減りがちだったりする。


【黄龍変身】

アースの変身能力。
龍族の中でも高位の存在である黄龍の力の一端を宿し、金の鱗と鎧を纏う金色の龍人の姿となる。
龍の試練の再挑戦に訪れた際に出会った高位の龍人・黄龍の試練を受け、窮地に追い詰められた時に龍の力を目覚めさせ修得。

数時間持つ事も多い一般的な変身に比べ、どこぞのカラータイマーの超人以上に持続時間が短い(2分)上、
変身が終われば次に変身出来るようになるまで1週間ものクールタイムを必要とするが、
攻撃力や防御力が飛躍的に上昇し、オーガ系統のような肉体自慢のモンスターをも無造作に殴り倒せるようになり、

  • 一瞬で敵との距離を詰める『虎龍脚』
  • 手から炎の渦を発生させて敵を焼く『雀龍炎』
  • 視覚と聴覚がほぼ無くなる代わりにほぼ全ての攻撃を防ぐ『武龍壁』
  • 口から雷のブレスを吐く『龍雷』

といった、いわゆる『四聖獣』をモチーフとした技や、
自分の生命力を削る事で、周囲の味方を回復・蘇生させる『黄龍玉』といった技を使用出来るようになる。
変身の回数を重ねる事で、能力の強化具合や変身の持続時間が伸ばせる(それでも最大5分まで)。

習得条件として『多くの対話を経ながら多くの龍人と深く関わる事』『龍人と共に真龍の儀式に挑む事』『龍人から直接武の指導を受ける事』という、
普通にサクサクプレイしていたのではまず満たせないし気付けない厳しい条件がある上に、
この条件を他人から聞いて知ってしまった時点で永遠に変身習得の資格を失ってしまうという罠まで存在するかなりレアな変身である。

また、習得条件がかなり手間と時間がかかって厳しい&事前知識を持ってはいけないというだけで、アース専用の変身というワケではないのだが、
再会した黄龍曰く、『気になる猛者は何人か居るがそこから先に進む者が居ない』とのことで、現状はアースのみが出来る変身となっている。

と言ったように、能力自体は素晴らしいのであるが、
激化する敵との戦いの中では、後述する『偶像の魔王』と比べて『一撃必殺』級の技が無く、短い持続時間のデメリットが大きい為、
最近では大量の雑魚敵を散らす必要がある場合や、黄龍玉による蘇生・回復の為の変身が目立つ(このゲームは蘇生手段自体が非常にレアな為、それでも大きな価値があると言える)。また黄龍玉を回復魔法が効かなくなる程に生命力が枯渇した魔族に埋める事で蘇生させたこともある。


【偶像の魔王】(魔王変身)

アースのもう1つの変身能力。
黒く刺々しい鎧を纏い、背中に4つの黒い羽を生やすという右腕や眼が疼きそうな姿となる。
変身中は弓と矢を触媒として(魔法使いキャラが使う杖のような立ち位置)として強力な属性魔法が使えるようになる上、魔法効果は敵の抵抗力をほぼ無視出来る。
最大の特徴かつ必殺技は、周囲に漂う魔力を集約し、光速の弓と極太の魔力のレーザーで敵を撃つ『デモンズジャッジ』。
完全な威力を発揮する為には指輪の中のフェアリークィーンの分身体の補助が必要であり、チャージ中はその場から動けない上に時間も2分もかかるという欠点が有るが、
撃たれた相手は漏れなく跡形もなく消し飛ばされる威力を誇り、
その火力は、恐らく現時点で作中に登場しているあらゆる攻撃の中でも最高の威力を誇ると推測される。
その強力な能力故、持続時間が20分、クールタイムが数日間、と黄龍変身に比べればマシではあるがやはり軽々には使えない変身である。

その力の正体はその名の通り『魔王の力』。
本来は『魔王の継承の儀』に行う魔王の魔力の注入を、当代の魔王がアースに行った結果習得した変身である。
正当な魔王候補である優秀な魔族ですら発狂して怪物と化す可能性のある行為だが、
それまでの冒険で何かと闇に属する人やモノに関わってきた事で『闇との親和性』が高まっていたアースはギリギリでこの行為に耐え習得。
意識の中にて初代の魔王と出会い、歴代の魔王それぞれの必殺技の総称である『デモンズジャッジ』を伝授され、
アースの場合は弓を愛用していた事により、弓とレーザー砲の完全遠距離特化型の技が発現した(当代の魔王の場合、強力な光の剣で斬りつける技となる)。
発動までに時間がかかるのも、魔王の魔力を無理矢理人族であるアースに押し込んだが為の制約である。

当代の魔王すら屈する程の力を持つ『暴走魔力』に一度敗北し、その時一番傷の浅かったアースに魔王が止む無く賭けを持ち込む事で行われたイレギュラー的な行為がきっかけとなる為、
まず他のプレイヤーが満たせぬシチュエーションであり、実質アース専用の変身と言えるだろう。

上記のように、持続時間やクールタイムのデメリットが大きい事と、どちらも非常にレア且つ強力な変身である事から、
おいそれと人前で変身してしまうと質問攻めに遭う事が確定している為、出来るだけ変身を控えがちな傾向にある。
……まあ、黄龍は教えたら教えられた側が永遠に習得不可、魔王は例え条件を知ってもまず満たしようが無い&失敗すればキャラロスト(いわゆるデータ消失)という凄まじいリスクが付いてくる為、
『知った所でどうしようもない』のが実情ではある。


【ドラゴンスケイルライトアーマー一式】
グリーン・ドラゴンの長であったエメルを単独で討伐した際に、アースの作った料理に対する報酬並びにエメルの犯した迷惑の詫びとして【???の弓】やエメルの体から取れた素材と共に渡された兜、鎧、手甲、脚甲で構成された全身鎧。
かなり強固な鎧であるにも関わらず、ドワーフ製の一品により、【軽鎧】スキルを持たずとも動きを阻害せず、更に鎧自体が生きているため装備しているアースのMPを多少吸収する事で自己修復する機能まで兼ね備えている。
しかし、ミミックダンジョンでの女浪人との戦闘で、本気を出した彼女の攻撃によって大きな亀裂を入れられたため鎧としての寿命ができ*8、アースは修復ができるドワーフを探すことも目的に加えている。

【裏魔王の外套】

その身を投げ打つ覚悟を決めてまで、人知れず魔王領内の惨劇を未然に防ぐ事に成功したアースへの報奨として*9
魔王様主導の元、本来暴走魔力との戦争に使用するはずだった資金の6割以上と、ありとあらゆる最新技術を注ぎ込んで制作した外套(マント)。
その実態は、物理・魔法問わず全ての攻撃を数十%の割合で軽減し、いかなる暑さ寒さも無効化*10し、HPとMPの自然回復効果が発生し、あらゆる妨害効果も無効化し、
破れる事はまず有り得なく、仮に破れたとしても高速で自動修復する……という、どんなゲームの世界に持っていっても間違いなく最終装備に収まるであろう程の逸品。
オマケにそんな効果を他者に見破られないようにと、一部の魔族を除いた他の者から見ると、見た目はみすぼらしく見え、能力も鑑定出来ないという擬態効果や、
強奪も無効化され、仮にそれをどうにか突破して強奪したとしても『トレード不可』『売却不可』の効果が付いてきて、
極めつけにオンラインゲームにあるまじき『アース専用装備』の効果も付いている*11
平たく言ってしまえば、月並みな言葉になるがチートである。

また、このマントの存在と意味は魔王によって一部の上級魔族に話が行っているようで、
彼らにはこのマントの存在がアースが『裏魔王』とでも呼ぶべき存在である事の証明になっている様子。

勿論、こんな性能であるからして賜ってからは遺憾なく活躍をしているのだが、
その余りにも度が過ぎる性能からして、初登場時以降の呼称は専ら『インチキマント』であり、本名で呼称されたのは今の所一度だけという点ではある意味可哀想なマントである。


【プレイヤー達】

・ツヴァイ(CV:畠中祐)

ギルド『ブルーカラー』のリーダー。荒々しい赤髪が特徴。
アースとは最初期からの知り合いで、ソロ活動の多いアースとも度々PTを組んでいる。
戦士で両手剣を扱う。実力はトップクラスなのだが、お笑い好きで、行動にオチを求めるところがある(最近は後述の特徴に隠れて鳴りを潜めているが)。
そのノリが過ぎ、アースやノーラに特製のハリセンで叩かれる(ダメージは0)のは定番である。
初期からの活動でギルドマスターとしての名も知れ渡っており、現在はギルド拡大に戦力の底上げも順調に行っている様子で、ギルドマスターとしての手腕も確かなものがある。
現在は彼のイメージにピッタリな炎の魔剣も手に入れ、更には真の主と認められて魔剣をその身に宿し、『炎の大剣二刀流』という凄まじい武装が可能となり、自身の実力も更に上昇中。

……とまあ、彼の『冒険者としての実力』を評するならこんなところだろう。
しかし、彼の最大の特徴はそこではない。
では最大の特徴とは何か?
それは、

やたら女性プレイヤーにモテる

という点である。
本人は『そんなつもりじゃなかった、どうしてこうなった』と嘆いている(ハーレム建設者の常套文句である)が、
主要メンバーのミリーやエリザを始め、やたら女性プレイヤーにモテており、ほぼ常に女性プレイヤーが数人帯同している状態で、
ギルドの人数と女性比率が比例して上昇を続けていたり、数少ない男性ギルメンも『ツヴァイに憧れて加入した』*12という始末。
おかげでギルド・ブルーカラーは『ギルマスであるツヴァイの為のハーレムギルド』と揶揄される事もしょっちゅう。
上記にもある通り、このゲームはいわゆるネカマ行為は出来ない為、女性プレイヤーにモテる=リアルの女性にモテているも同然なワケである。
アースの項でも触れたが、彼がワンモア世界の住人のハーレム王なら、プレイヤーのハーレム王は間違いなくツヴァイであろう。
そんなわけで、今日も彼はプレイヤー・ワンモア世界の住人問わず『爆発しろ』『爆ぜろ』『砕け散れ』『ワンモア世界における男の敵』『PKシステムがあったら絶対襲ってる奴No.1』
等々のあたたかーいお言葉をたくさん賜っている毎日である。

……が、本命と思わしきノーラにはフラれている様子だったり、初期からの男性メンバーであるレイジとカザミネに『俺達邪魔か?』と変に気遣われて脱退されそうになったり、
初キスがゲーム中でのトラブルでオーガとだったり、やれやれ的なニュアンスでなく、本当の意味で苦労が多い模様。
更に、ミリーとエリザの中の人はある意味とんでもない人物である為、もしオフ会等で会う事があろうモノなら更なる苦労が待ち受けている事であろう……



・ミリー(CV:岡崎美保)

『ブルーカラー』の初期メンバー。青いロングヘアーが特徴の女性プレイヤーであり、アースが初めてフレンド登録したプレイヤーでもある。
主に火属性の魔法を主とする魔法使いプレイヤーであり、初期からプレイしているだけあってその実力は確か。
『○○ですね~』といった感じの間延びした口調と、ほんわかした雰囲気を漂わせるおっとりお姉さん……というのが一見した特徴であるが、
そんな彼女の実態は……


*13

……この1枚をご覧頂ければ大体察して頂けるであろう。そこがたまらないのであるが
ツヴァイにアタックをかけている1人である。



・ノーラ(CV:朝井彩加)

『ブルーカラー』の初期メンバー。栗毛のショートヘアの女性。勝ち気な性格。
その雰囲気から、後輩のギルドメンバーからは『姐さん』と呼ばれる事もあるが本人は気に召さない様子。
体型はスレンダー(つるーんぺたーんすとーん)で、指摘されるのを嫌う。ツヴァイは以前触れてえらい目にあったらしい。
あのハーレム王たるツヴァイくんの本命のようであり、彼からアタックを受け続けているが、彼女にその気はなく返事はPvPでのフルボッコである。
〈短剣〉や〈鞭〉による接近戦のほか、〈水魔術〉による回復もこなせる。


・レイジ(CV:木内太郎)

『ブルーカラー』の初期メンバー。全身を重鎧にまとった男性プレイヤー。
相手の攻撃を誘い、盾と重鎧で受け止めるタンカーで、〈片手斧〉による攻撃も行う。
同じワンモアをプレイしているリアル彼女持ち(後にその彼女もブルーカラーに加入)。
がっちり鎧兜をまとっているが、兜の中身は黒の長髪との事。

個性的なブルーカラーのメンツの中ではかなり常識人であり、その分アクが無く目立ちにくい所もあるが、
獣人連合の街での闘技大会では、トッププレイヤーの一員であるガルを破って決勝に進出する活躍を見せた*15
その際にはトドメとして短刀を使用しており、サブウェポンとして短刀を鍛えていたようである。


・カザミネ(CV:白井悠介)

『ブルーカラー』の初期メンバー。
武士然とした出で立ちと低い身長が特徴。
武器の種類に刀が無かった頃はバスタードソードを使用していたが、刀実装後は大太刀を愛用する武士キャラアタッカー。
リアルではその低身長ゆえに心無い女性から刺々しい言葉を何度も言われており嫌な思い出が強い様子。
現在の愛用武器は氷属性の魔大太刀。



・ロナ(CV:大空直美)

『ブルーカラー』の初期メンバー。僕っ娘ロリ巨乳たまらん
格闘スキル全般を駆使して闘う女武闘家アタッカー。
所々に『バトル大好き!』な雰囲気を醸し出しているが、それが原因で暴走するような事もなくきっちり仕事を熟すデキる娘である。
ちなみに、リアルでの話として進学校での話を挙げていた為、リアルは進学校の学生であると思われる。


・エリザ(CV:日高里菜)

『ブルーカラー』のメンバー。正確には『エリザヴェート』なのだが、ツヴァイ曰く『面倒』なので『エリザ』で通しているとのこと。
『お約束のような金髪ドリルロールが4本』のミニマムお嬢様。
高飛車な性格で他人をけなす発言が多いかなりの問題児。その言動でPTから外されたところ、ツヴァイに声をかけられた経緯を持つ。
その態度は温厚なアースでさえ不快に思う程だったが、ミリー中心で調教教育を行った結果、徐々に改善。
今ではクセも無く、立派な主要メンツの一員と化した。
ミリー同様ツヴァイにアタックをかけている1人でもある。
そして賭け事が大好きだが死ぬほど弱いという『下手の横好き』であり、その弱さたるや1/2を30回連続で外す(確率約0.00000009%)ある意味豪運の持ち主。

その正体は、『ワンモア』の開発出資者にして、リアル世界の大富豪6人衆である六英雄の一人、『ジェントルマン』(※コードネーム)の一人娘である。つまり、リアルでもお嬢様である。
『ジェントルマン』の会話内容から察するに、『エリザヴェート』はリアルでも本名である可能性が高い。


・カナ

『ブルーカラー』の追加メンバー。
凛々しい黒髪ロングの女武士といったスタイルで、女性としては珍しくタンカーを務めるプレイヤー。
ダークエルフの里辺りからブルーカラーに加入した新入りだが、最近はほぼ主要メンツの一員と化している。

普段はその容姿に違わず凛々しく冷静で頼りになるタンカーだが、
女性らしく可愛いものには目がないようで、獣人連合の南町で出会ったハーピー(鳥人)の子供にはメロメロになり、
彼らの餌となるバッファローを狩る際には『早く貴方達はお肉になりなさい!』と叫んだりする程であった。バッファロー達の受難はこれからだ!


・コーンポタージュ

『ブルーカラー』の追加メンバー。
初期メンバーであるレイジのリアル彼女であり、火・土・闇の三属性を扱う魔法使い。
当初は他のギルドに所属していたが、そこが解散したのでブルーカラーに加入。
最近はカナ同様、追加メンバーだが主要メンツと化しつつある。

なお、webでの掲載時は当初は「こーんぽたーじゅ」と平仮名表記となっていたが、
1人だけ平仮名表記では浮くのか、最近はカタカナ表記で統一されている。
こっちはこっちでよく読んでいないと唐突の温かいスープの登場に困惑したりするが


・ガルド

ブルーカラーの追加メンバー。
長槍を使用する槍使いで、その長槍を振るう為鎧の下の筋肉はムッキムキなアタッカープレイヤー。
レイジやカザミネ同様、魔王領内でのとある強大な魔物の討伐の報酬として、炎属性の魔長槍を入手している。


・シルバー(CV:菅生隆之)

最前線トッププレイヤーの一人。重鎧に両手斧で戦う老練な戦士のアタッカーだが、そんなスタイルのイメージに反し見た目はおじいちゃん。
Webに掲載されている設定集によると、リアルの中身もおじいちゃん(68歳)。なんでも、孫たちに対しての対抗心からワンモアを始めたら、ほとんどのプレイヤーを蹴散らすトッププレイヤーになってしまったという、老いてなお盛んな方。
穏やかな物腰ながら、確かな実力と強かに戦況を読む頼れるスーパーおじいちゃんである。

かつて自身のPTメンバーでありながら、ある事がきっかけで大荒れに荒れたグラッドを止む無く追放した過去が有り、、グラッドとの間には因縁が有る。
妖精国でのイベントでは復讐に燃えるグラッドに遅れを取り彼を諫める事に失敗してしまったが、その後のチーム戦でのバトルロワイヤル大会ですぐにリベンジを果たしている。
更に獣人連合での闘技大会では、斧を利用して相手を投げるというレアな技を披露し、グラッドとの作中3度目の対決も制している。
お年寄りながら常に最先端から遅れるどころか先頭を走り続けるスーパーおじいちゃんである。
獣人連合の防衛戦後のグラッドとのやり取りを見るに、現在は互いにその実力を信頼出来るプレイヤーとして関係は改善されている様子。

・グラッド(CV:諏訪部順一

最前線トッププレイヤーの一人。片手剣に盾、重鎧のタンカータイプの、荒っぽい口調の男性プレイヤー。
実力は確かなものが有るのだが、初期の頃は実力に驕り、自惚れて他者への態度が悪化した事が原因でシルバーのPTから追放されたり、
その後の妖精国でのイベント時にはシルバーに復讐を果たすも、進化した自らの妖精であるフェアリークィーンに完敗してその天狗鼻をへし折られ、
おまけにその直後、彼より実力の劣るアースが全ての手段を駆使しクィーンに完勝した事で図らずも彼の引き立て役になってしまう等、典型的なかませキャラであった。

だが彼はそこで終わることなく、共に最強を目指す同士達と自身をリーダーとしたPTを結成。メンバーを信頼し、リーダーとして意思疎通・指揮を行う等の改善が見れるようになっただけに留まらず、
戦争イベントでは常に最前線に立ち続け、敵の大将の首を討ち取り戦争を終結させたり、
人族の3つの街や獣人連合での防衛戦イベントでも最前線で戦い続けるだけでなく、周囲の状態を把握しつつ鼓舞しながら士気を上げたり、自身が討ち取ったバッファローの王の死に様に評価するような言葉を出す等、
もはや荒れていた頃の面影は微塵も無く、名実共に『最強プレイヤー』として自身やPTメンバーだけでなくプレイヤー達を引っ張る存在に成長を遂げている。
間違いなく、内面の成長が一番見て取れる人物であろう。

アースの事は、自身の驕りを見直す事となったフェアリークィーンを倒した事と、
オーガの襲撃イベントの際の黄龍変身を目撃している事もあり、一目置いている。


・ゼラァ

グラッドPTのメンバーで、紅一点の女格闘家。
男らしく、女らしくという時代錯誤な考えを嫌う。
最強の座を目指す者同士集まったPTのの中でも特にグラッドとよく気が合い、互いによくPvPを行っている。


・ザッド

グラッドPTのタンカーの男性プレイヤー。
鎧というより最早鉄板を貼り付けまくったような重鎧&両手斧、という超重量装備を、怪力で無理やり纏っている。
兜の下の素顔はPTメンバーどころかリーダーであるグラッドでも見たことが無いらしく、書籍版の挿絵でも全く素顔は分からない。


・ガル

グラッドPTのの魔法使いの男性プレイヤー。
ミリー程多くは無いが、彼女と似て「◯◯だね~」といった感じの間延びした口調が特徴。
その気の抜けるような口調とは裏腹に、全属性の魔術を扱い、各々の魔法のレベルも高いだけでなく、
『戦場を上から見ているような視野の広さ(byアース)』を持ち、攻撃・回復・補助を同時に的確に行える、魔法使いプレイヤーとしてトップを争うであろう実力者。


・ジャグド

グラッドPTのレンジャーの男性プレイヤー。
斥候能力に特化しており、装備も身軽な動きを邪魔しない軽鎧と弓という典型的なレンジャータイプ。
戦闘特化でない分、純粋な戦闘力は他のメンバーに劣るかもしれないが、
『グラッドPTは全員がレッサードラゴン(ドラゴンの中でも下級だがそれでも普通はPTを組んで挑む相手)を単騎で倒せる』との評判が有るので、
一般的なプレイヤーと比べれば遥かに高い戦闘力を有していると推測出来る。
アースとは役割が似通っている点も有り、彼の強みをよく理解している。


・ゼッド

グラッドPTの槍使いの男性プレイヤー。
機動力を活かした槍の突きで戦うプレイヤーであり、他のメンバー同様実力は確か。
しかし熱くなると次第に見境いが無くなり、バーサーカーと化して無造作に突貫してしまう悪癖が有り、人族の街のオーガ襲来イベントではその悪癖が出た故にPTの中で唯一リタイア。
それがきっかけでアースが一時的にグラッドPTと共闘する事になったという経緯が有り、未だ彼の実力は作中で直接的には披露されていない。
一応自覚は有り、反省している様子。


・アヤメ(CV:内田真礼

弓使いギルド「アポロンの弓」のリーダー。
左目の下に泣きぼくろのある男装の麗人で、振る舞いも相まってタカラ○カのような印象を受ける。
ゲーム開始当初は不遇であった弓を陰ながら使っていたプレイヤーたちを誘って、ギルド『アポロンの弓』を立ち上げ、その人数はなんと200人を超える超大型ギルドと化した。
だが、そんな大型ギルドにまでなったが故にサブギルマスであるネイザーの暴走を把握しきれなかったことで、アースに迷惑をかけた事を謝罪するために現れた。
その後もアースに弓の作成を依頼したり、獣人連合の街のバッファローの襲撃イベントでは共闘もしたりと、忘れそうな頃にちょくちょく登場するお方。
大型ギルドのギルマスだけあってもちろん実力も確かであり、有力なプレイヤーとして名が挙がる事も多い。

小説版の挿絵や漫画版では上記のタカラ◯カな面がより強調されており、小説版の挿絵では何故か彼女にだけスポットライトらしき光が当たっており、
それに加え漫画版ではポーズを決めながらセリフを述べ、同伴していたメンバーが後ろで紙吹雪を撒いているという最早ギャグの領域に突入しかけている。


・ワンモアレンジャー

レッド(CV:松風雅也)、ブルー(CV:相葉裕樹)、イエロー(CV:天月)、ピンク(CV:M・A・O)、グリーン(CV:世界)、ブラック(CV:千葉繁)からなる、ワンモア内でヒーローを演じる6人組。
色違いの装備、フルフェイスの兜にスーツ、マントと無駄に凝っている。名乗りを挙げると何故か効果音が発生。
とあるダンジョンに挑む際に、当時腹痛で不参加のブラックに代わってソロのアースを誘った。その後はアースとフレンド登録をしている。

……とまあイロモノな印象を受けるが、ダテにヒーローを名乗ってはおらず全員が高い実力を有し、
サハギンの集落が危機に陥った時はアースの考案した作戦により、敵をおびき出しつつ自分達も戦うという一番厳しい役割を担い戦い抜いた。

人魚の町が危機に陥った時にも、アースからの連絡を受け共に参戦。
異常な進化を遂げ魔魚と化した敵に対し、さながら戦隊モノの合体ロボのような6人合同の変身『究極機人』を披露。
黄龍変身の黄龍玉に似た技で仲間達を回復させたり、巨大な魔魚の身体を一刀両断するトドメの一撃を放つ等大活躍を見せた。
また、魔魚のように『ある事』が原因で異様な暴走をする魔物を各地で討伐、人々を助ける活動もしていた事も判明。名実共にヒーローの道を歩んでいるようである。





【ワンモア世界の国と人々】

上記の通り、NPCでありながらもはやリアルの人間と何ら変わりない意志を持つ人々が国家を形成している。
ソロ活動が基本のアースの冒険を盛り立ててくれる人々である。



【※項目の過度な肥大化の回避の為、ごく簡易的な記述に留め、詳細は別項目にて記載しております。】

【詳細は→こちらの項目←をご覧下さい。】



【妖精国】

プレイヤーに最初に解放された他種族の国。妖精族で構成される。

・フェアリークィーン(CV:上田麗奈)

その名の通り、妖精国の女王。狐耳が特徴のドレスを着た美女。ちなみに巨乳(バスト96cm)


・ピカーシャ(CV:森永千才)

妖精国のシンボルたる神鳥。『チョ◯ボを大型化した感じ(byアース)』*17の容姿で、とってももっふもふの青い毛玉。
性別は♀であり、高い知能を持つ。が、『ぴゅい~』としか喋れない(鳴けない)。ぴゅい~。


・ゼタン(CV:小山力也

妖精国に住む熊の放浪妖精*18で、戦う時になると体毛という体毛が逆立ち一回り大きく見える程の事から『荒髪のゼタン』という異名を持つ。


【ドラゴンの里】

強大すぎる力の制御を諦め、他種族との交流を控えているドラゴンの一族が住まう国。
プレイヤーには存在も知られておらず開放もされていないが、里自体は上空に存在している。


・レッドドラゴンの王(CV:大塚芳忠

ドラゴン族を統べるレッドドラゴンの王。
ある事件を機に娘をアースに救われてから、何かと顔を合わせる機会が多い王様である。


・レッドドラゴンの王女(CV:木野日菜)

レッドドラゴンの王の娘。アースがドラゴン族達と関わる切っ掛けとなったドラゴン。
何者かによって孵化寸前のタマゴの状態で拐われてしまったが、アースに発見・保護される。


【龍の国】

プレイヤーに2番目に解放された多種族の国。
龍としての多大な力の制御に成功し、他種族と関わりを持つことを試み始めた龍人達で構成される国家。


・龍ちゃん(龍姫)

アースのもとに突如現れたNPCの少女。
和装と角を持ち、古風な喋り方をするが、性格は子供っぽくわがまま。
種族設定が違うはずのフェアリークィーンをなぜか「姉」と呼ぶ(その割には呼び方が「バカ姉」と扱いはぞんざい)。


・龍王(龍稀)

龍の国で一番偉い人…のはずだが、その軽はずみ気味な言動が故に娘の龍姫に首を絞められたり、ボコボコにされて土下座したり、
素は結構コワい妻に拷問お仕置きされたりと、アースの前ではいまひとつ威厳がない。


【ゲヘナクロス教国】

プレイヤーには存在が知らされていなかったが、フェアリークィーンの戦争の通達によってその存在が明らかとなった教国。
人族(勿論プレイヤーは除く)のみで構成されており、『我らこそが神の子。他の種族は我らに従うべし』という信念を掲げる狂信集団。


【エルフの森】

プレイヤーに3番目に解放された他種族の国。
大体のイメージ通り、森や緑に囲まれ、聖なる大樹の加護を賜り自然と共に暮らす、といったお約束を満たしている。


・エル

金髪ロングが特徴の美人の女性エルフ。本名は『エルティル』だが、堅苦しいとの理由で親しい人には専ら『エル』と呼ばせている。
快活な性格だが、年齢には触れられたくないらしく、永遠の17歳を自称している。実際の年齢はななひゃく……うわ突然矢が
ある理由でエルフの国へ里帰りをする途中アースと出会い、共に様々な冒険を経験するのだが……


・ルイ

身長150センチの、パっと見ロリっ娘な銀髪女性エルフ。本名は『ルーナ・フォレスティ』だが、常に愛称の『ルイ』で呼ばれている。
短弓と蹴りの技術に非常に優れている強者で、アースの蹴りの師匠でもある。


・トイ

フードをすっぽり被ったクールな女性エルフであり、エルフの里の長老の娘。
エルフの里の開放よりかなり早くから登場しており、アースとは妖精国で出会って個人クエストのような依頼をふっかけて満足して去っていった。
種族の違うダークエルフのライナが義理の妹であるらしいが……


【ダークエルフの谷】

エルフの森と同時に、プレイヤーに開放された他種族の国。
他のRPGなどでは『ダーク』の名から邪悪な妖精として描かれる事もあるが、こちらの世界ではただ肌が褐色なだけで別段そんな面は無く友好的。
イタリアのヴェネツィアのような建物が立ち並ぶ、人工物と芸術性に重きを置いた街並みである。


・ライナ

お色気溢れるダークエルフのお姉さん。ちなみにバストは102cm。ダークエルフのエルフの長老の娘。
義理の姉であるトイ同様、ダークエルフの里の開放よりかなり早くから登場し、トイが現れた翌日にアースの前に現れた。


・闇食い

地下深くの洞窟に住む、ワームのような龍のような巨大な存在。配下にアラクネー(上半身が人で下半身が蜘蛛)を従えている。
その正体は、ダークエルフに力と加護を与えている守護者のような存在であり、その名の通り闇を食うだけでなく、闇を生み出す力も持っている。


【獣人連合】

プレイヤーに4番目に開放された他種族の国。
その名の通り、人と獣半々の見た目である『獣人』達で構成される。
基本的に肉体派が多い。


・カリーネ

狐の獣人女性。北町にて秘密裏に仕事をこなす隠蔽兵の兵長を務める。
美人なのだが、いわゆる裏の仕事をこなす役とあってか、『触れただけで猛毒に犯され死に至る美しい花(byアース)』のようなキケンな香りを放つお姉様。
しかしその実態はカレー大好き大食い魔人。


・ラウガ

獣人連合の議会にて議員を務める老齢の狐の獣人男性。
ある理由から街の現状を激しく怨み、遂にはそんな街をまるごと壊滅させる為の計画を立て、実行しようとしてしまう。


・ケティ

獣人連合の北町にて占い師をしている狐の獣人女性。
占いの腕にも優れ、更にちょっとした図書館のような数の書物を有しており非常に博識。




【その他登場人物】

・六英雄

アースこと田中大地が暮らすリアル世界にて、世界の富の半分以上を持つという大富豪達。
『ワンモア』の開発資金の殆どは自分たちが『もう一つの人生を送れるように』という目的で彼らが出資している。
稀に彼らが会合を開いている様子が描かれており、互いをコードネームで呼び合っている。

一番老齢かつまとめ役的な立場に就く『長老』、6人中唯一の女性である『紅一点』、やや荒っぽい性格の『野生児』、
見た目も口調もまさに『紳士』な『ジェントルマン』、経済を裏から動かしてきた『指揮者』、ターバンを巻いた小太りの男『中世商人』の6人で構成されている。
基本的に『ワンモア』の状況は開発者から上がってくる報告でのみ知っているが、
『紅一点』のみは初期からプレイヤーとして『ワンモア』の世界に参加している。その正体は、ブルーカラーメンバーのミリー。
また、『ジェントルマン』の娘もワンモアの世界にてプレイヤーとして参加している。書籍版でも既に名言されているが、エリザの事である。

・開発者

『ワンモア』を開発している人物たち。
『ワンモア』が妙に変な所・ダークな所までリアルな描写をされている為、
よく『開発はドS』『腹の中は真っ黒』『変なワナにかかって苦しむ姿を見て楽しんでいる』等とこき下ろされたりしている。
主要人物として、苦労が絶えず胃薬を常用している主任、『◯◯ッス』という語尾が特徴的な男性*20、AIを『子供達』と呼ぶ女性開発者の3名がちょくちょく登場している。


・Goddess-in-world

後にワンモア世界全体を導いていく『女神』となる為、
リアル世界とワンモア世界、両方の世界にてあらゆる出来事を学んでいる、最上位のAI。

アースが行ったある戦いを観察しており、興味深い映像として開発者達に質問を投げかけていた。







追記・修正は『もう一つの人生』の方でお願い致します。

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最終更新:2024年04月18日 21:23
添付ファイル

*1 当項目にて使用されている画像は、著作権侵害及び販売妨害を目的としたものではなく、よりキャラクターの魅力をダイレクトに伝えるための限定的な使用である事をここに明記致します。

*2 なお、VRゲームという事で、システム上のスキルレベルがいくら高くても、、本人の感覚や経験が洗練されていないと効果を発揮出来ず、その逆も然り。

*3 トル◯コやシ◯ンのように『満腹度』、更には『渇水度』も有り、味の良いモノほど回復量が高かったり特殊効果が付く

*4 2017/2/16の回にて

*5 もちろん、他のプレイヤーには飛行手段など存在しない時期である

*6 実際の所、彼より優れた料理人(料理に特化したプレイヤー)は何人も居るのだが、そういうプレイヤーは大手ギルドの専属と化していたり、店舗を構えて動かなかったりという理由で、幅広く振る舞われる機会が少ないという事情も有る。

*7 五感全てを封じられた状態から自力で五感全てを取り戻す物。

*8 ウェブ掲載時には、鎧自体が持っている能力で防いだ物だった

*9 アースはこの時の戦闘で2枚持っていた外套を失っており、魔王様に報酬として要求している。

*10 作中の描写を見るに、他の者であれば死ぬようなレベルでも完全に無効化している

*11 つまり、盗んだ所で全くの無意味。

*12 いったいどんな所に憧れて入ったのかはお察しである

*13 出典:原作:椎名ほわほわ 漫画:六堂秀哉「とあるおっさんのVRMMO活動記」単行本4巻より(2017年・株式会社アルファポリスより発刊)

*14 ただし漫画版では、六英雄の会合シーンにて『中世商人』に該当する人物が描かれていない等の齟齬もある為、必ずしも作者の思惑と一致しているという保証は無い。

*15 決勝でシルバーに敗北。

*16 『顔が強張ると恐れさせてしまう』というズレた気遣いにより。

*17 小説版の挿絵や漫画版では『デカいひよこ』といった外見

*18 妖精の冒険者のようなもの

*19 既に書籍版でも登場しているが、魔族のカテゴリに纏めるためこちらに記載します

*20 漫画版では女性のシルエットで描かれており、齟齬が生じている