モンスターエナジー

登録日:2016/06/02 Thu 15:33:06
更新日:2024/04/14 Sun 10:32:37
所要時間:約 4 分で読めます




当記事は過度の飲用を勧める物ではありません!!

Unleash the Beast!


モンスターエナジーとは、アメリカモンスター・ビバレッジ社の主力製品である清涼飲料水(エナジードリンク)である。
通称「モンエナ」「魔剤」。日本ではアサヒ飲料が販売している。




概要

アメリカで2002年から販売されているエナジードリンク
10年遅れること、日本ではアサヒ飲料が販売している(世界ではコカ・コーラ社がモンスター・ビバレッジ社を事実上の子会社にしている)。
アメリカではタウリンが含まれるが、日本の法律ではそれを入れると医薬部外品になるためアルギニンに変更されている。
輸入雑貨店で海外のお菓子やジュースを売ってるのは珍しくないがモンスターの海外版を売っている店がないのはこのため。
ただし横田や横須賀のフレンドシップデーなど、米軍基地に入れる場合「そこは治外法権なため」、本国版のモンエナを購入可能。
撮影のポジションを争うカメラガチ勢と共に開門ダッシュを見せるという謎光景が見られることも。

例の翼を授けるCMで有名なレッドブルに比べて量の割に単価は安く、それでいて効き目は同程度(人によってはモンスターエナジーのほうが効くとも)のようらしく、愛飲者は数多い。
レッドブル派とモンエナ派の争いはきのこたけのこ戦争にも匹敵する…流石に大袈裟か。

他のエナジードリンクに比べて味わいが異なっており、それ故のファンも多い。あなたも疲れたら一度飲んでみたら、
仕事や深夜アニメもこなせるかもしれない。

特徴的な点として、三本の爪痕で構成された「m」の字のマークが容器に印刷されている。

レッドブル同様モータースポーツ大好きで、いろんなレースでロゴが見える。
有名所だとmotoGPでヤマハのワークスチームをサポートしている。
そのつながりでモンスター・ロッシも誕生した。
あとケン・ブロックのスポンサーをやっているのが有名かな?
目立ってはないけどF1のメルセデスAMGF1チームのスポンサーもやっている模様。
こちらもロッシ同様にハミルトンモデルが作られている。

日本国内におけるモンエナ


MONSTER ENERGY


MonsterEnergyの世界を体感せよ!

黒地に緑のマークの一番通常のタイプ。
世界中どこでも売ってるオーソドックスなもの(ただし各国の法律に合わせて配合は微妙に異なっている)。


ABSOLUTELY ZERO


ゼロカロリー、ゼロシュガー、沸き上がるゾクゾク感。

黒地に水色のマーク。
いわゆる「0カロリー」商品。ただ、モンエナの味わいを0カロリーで再現するのは大変だったと公式が述べている。
ここからも味わいを重視する姿勢がわかる。

なお世界中で売っているが、本家と異なりデザインが違っていたり、名前が異なったりする。
というか、アメリカでは「Lo Carb(水色のマーク)」と「Absolutely Zero(白のマーク)」の二種類がある。
しかも後述のUltraシリーズにもその手のがごろごろある。

略称は「アブゼロ」でモンスターのマークは爪痕だが、もちろん3式機龍とも水属性の融合E・HEROとも関係ない。


KHAOS


カオスが足りないあなたへ…

かつては黒地に橙のマークだった。リニューアル後は缶の色も橙に。
果汁をプラスしたまさにカオスな飲み物に仕上がっているが、人を選ぶようで賛否が分かれる傾向にある。
リニューアル前は果汁50%、リニューアル後は果汁30%と配合も変わっている。
リニューアル前後の味の変化についても賛否両論となっている。

海外では旧版のデザインがちょっと日本とは違っていたりする。


ULTRA


Unleash The Ultra Beast!

白地に銀のマーク。
甘さが今までのモンエナよりも控えめになっている。
エナジードリンク特有の甘さが少ないことでしつこくなく、そのため登場以後かなり人気を博している。

米国では「Zero Ultra」として販売している上、Ultraシリーズが
「Blue」「Red」「Sunrise」「Citron」「Black」となんかいっぱいある。


M3 - EXTRA STRENGTH


M3飲んで一発決めろ!

小さいビンに入っている。2019年にはショート缶入りも発売された。
量は半分以下(150ml)だが濃度を三倍にしているので結構強く、量は少ないので一気に飲み干せる。
朝にぴったり。また缶を傍に置けない仕事や作業の合間に素早く摂取するのにも適する。
アメリカ以外では日本でしか売られていない、意外とレアな代物でもある。


COFFEE MONSTER


モンスターはいつだって本気だ。

海外でも売ってるコーヒータイプのモンスター。
エナジードリンク特有の炭酸などを避ける人むけ…なのだがマックスコーヒーみたいな味なので、
コーヒーと思って飲むとダル甘。流石に売れなかったらしく、現在は公式ページからも抹消されている。
日本ではもはや黒歴史だが、海外ではなんとコーヒーの品種違いでいくつも出ている。なんでだ。


ROSSI


瞬時にスピードアップすること間違いなしだ。

2017年に期間限定発売されたフレーバー。缶の色は黄色。
MotoGPチャンピオンのバレンティーノ・ロッシとコラボしたもので、2014年にMotoGPの会場で配られ、その後EU各国で販売されている「THE DOCTOR」の日本版。
果汁入りということで「カオス」似かと思いきや、果汁はレモンとオレンジが4%で爽やかな味わいとなっている。
商標対策なのか日本での商品名は「モンスター ロッシ」なのだが、缶のデザインのせいで「モンスターエナジー ザ・ドクター」としか読めない。

2021年10月12日より復刻と同時にレギュラー化。


CUBA-RIBRE


キューバに自由を!!

2018年4月24日より限定発売された新フレーバー。
黒地に赤という禍々しい配色の缶デザインが特徴。
キューバリブレとはホワイトラムをコーラで割り仕上げにライムを絞ったキューバ名物のカクテルで、
その名に違わずコーラベースにライムの風味が加わった爽やかな味わい。
コーラの香りの絶妙なチープさ加減に昔駄菓子屋で売っていたコーラ味の駄菓子を想起する人もいるとか。
全体的にコーラの風味が強く出ており癖が少なく、飲みやすいフレーバーに仕上がっている。


PIPELINE PUNCH


ハワイアンモンスター上陸!!

2019年4月23日発売のフレーバー。ピンク色のド派手なデザインの缶が目印。海外では2015年頃から「JUICE MONSTER」シリーズの一つとして販売されていた。
りんご、オレンジ、グァバ、パイナップル、パッションフルーツの果汁を16%配合。
しっかりとしたフルーツ感が楽しめ、その割に後味もスッキリしている。


ULTRA PARADISE


リフレッシュ+0カロリー

2020年6月30日発売のフレーバー。黄緑色の缶が特徴。
成分表の表記が間違っていたという事で一時期店頭に並んでいた分が回収され生産も停止していた事がある。
味はキウイとリンゴ(無果汁)。甘さよりも酸味の利いた味わいとなっており、こちらも爽やかな後味。


MONGO LOCO


最狂の果汁モンスター

2022年4月12日発売の新フレーバー。
空色の缶とオレンジ色の爪痕、そしてメキシコの「死者の日」をモチーフとした派手な骸骨が描かれているのが特徴的。
フレーバーはぶどう・マンゴー・リンゴ・グァバ・パイナップル・あんず・もも・レモン・パッションフルーツで果汁は11%。
こちらもフルーツ味が強く、特にマンゴーとリンゴの風味が前面に出ている。

REHAB MONSTER


紅茶モンスター

2022年10月に日本市場に投入された、缶製品としては久々の無炭酸モンスターでレモネードティー風味。
無炭酸なので「よく振ってお飲み下さい」と今までのモンエナでは考えられない記述がある。
味としては割りと甘酸っぱいレモンジュースに近い感じで紅茶成分に関しては控えめ。
糖分少なめでカロリーも少なめなのでエナドリ初心者にも安心設計。
ただカフェイン131mgというオリジナルに迫る量なのには変わりないので飲み過ぎには注意。
ちなみに内容量が他より若干少ない345ml入(他は355ml)なのは、振った時に中身をかき回すための隙間を設けるため。
逆に355ml入のオリジナルが「開けた瞬間溢れる」のはギチギチに入ってるせいなので、プルタブはゆっくり開けるのが吉。
色がロッシに近いので間違えないようにね。

ULTRA PEACHY KEEN


サマー・オブ・ラブ

2022年2月にアメリカ発売、2023年7月4日日本発売。缶の色はコーラルピンク。
0カロリー&0シュガーのウルトラシリーズだけあって甘味料の風味が控えめなピーチフレーバーがする。
名称は桃(peach)のフレーバーと英語で「素晴らしい」「最高に気持ちいい」といった意味のスラング「peachy-keen」を掛けたものと思われる。

ULTRA VIOLET


さあ魔法の絨毯に飛び乗ろう。

本国では2017年発売、2024年4月2日日本上陸。缶の色は深紫。
0カロリー&0シュガーのウルトラシリーズの新作。
フレーバーはグレープ風味(無果汁)だが0シュガーというだけあって甘さ控えめの傾向は相変わらず。
一方でグレープの酸味は強めに出ているという意見が多い。



本場アメリカにおけるモンエナ

米国では
  • Assault(赤)
  • Übermonster
  • Import
  • Unleaded
  • Muscle Monsterシリーズ
  • Extra Strengthシリーズ
  • Java Monsterシリーズ(日本で言うCofee Monster)
  • Rehubシリーズ
  • Dubシリーズ
  • Punchシリーズ
  • Juiceシリーズ
  • Hitman Enargy Shot
  • The Doctor

などが販売されており、バリエーションが極めて多彩。

Extra Strengthは味わいのためだけに一酸化二窒素をぶち込んだとか書いてあるぶっとんだ奴。
なんと全部集めると48種類にもなる。

ってかなんでプロテインとかハーブとかいろんなものと組み合わせちゃったんだよ…。
ちなみに海外では16オンス(473ml)入ってる。

このようにアホな程の種類が存在するのにも理由がある。
海外のエナジードリンク市場は日本以上に苛烈で、特にアメリカでは「ロックスター*1」をはじめ、全然名前を知らないようなエナドリが無数に存在しており、新商品を出し続けて存在感をアピールしないとライバルの間に埋もれてしまうため。
日本で言えばお菓子やカップラーメンのような勢いで、無数のフレーバーが市場に現れては消えていくのである。

普通のジュース感覚を目指したHydro、プロテイン配合のため振らないとどうしようもないMuscle、後お茶とコーヒーとのミックスであるDragon TeaとRehabとJAVA/Caffe/Espresso辺りには炭酸が入っていないので、現地に行った際は無炭酸エナジーを楽しんでみよう。


ネットスラング『魔剤』





魔剤が魔剤って魔剤!?




魔剤(まざい)とは、主に2010年代中期の若年層で使われているネットスラングである。

1. マジ?の意
MK5やこマ?など時代によってマジを表すスラングは多く開発されてきたが、「魔剤?」もまた2010年代のそれらの系列に位置するものの一つである。
元より画数も文字数も多いじゃないか!とツッコみたいのはやまやまだが、そこらへんに関しては武者頑駄無などで無茶な当て字を体験してきたアニヲタ諸氏ならばなんとなく共感できる方もいるであろう。いるんじゃないかな。いるといいな。
そもそも本気と書いてマジと読むとか言ってる時点で本気も結構画数が多いのは密に、密に。
他のネットスラング「すこ」や「ヘッドンホホ」などのようにタイプミスから生じた、もしくは「セイク」などのようにmaziをひねって読んだ、などといった説が考えられる。

2. エナジードリンク、特にモンスターエナジー
1の用法から派生し、「魔剤」という字面そのものから連想された意味。
また某進学塾のwikiにはこちらの意味で載っていることから浪人生界隈では元からこちらの意味で使われてきた可能性がある。
ドリンク剤の効能、そして身体への負担を、「魔法」や「魔物」のように人智を超えたもののように例えている。
特に、名前やパッケージデザインがそのような意図をもっているモンスターエナジー(上述の連想そのものも主にこの影響が大きいだろう)に対し、よくこの語があてはめられる。しかしレッドブルなど他のエナジードリンクにも普通にこの語が用いられることも多い。
エナジードリンクの空き缶が建築物のごとく積み上がった様子を、太宰府天満宮ならぬ「魔剤府天満宮」と表現する使い方もある。
また一時期流行した「わかり哲也」のように、「魔剤族」「魔剤治」「魔剤テレサ」「佐賀のまざいばあちゃん」なとといったコラージュ画像も作られている。

つまり冒頭の一文を普通の言葉に訳すると「モンスターエナジーがエナドリとして有用ってのはマジ!?」ということになる。


字面からは頭が悪そうに見えるネットスラング「魔剤」であるが、「マジ?」の意味としての「魔剤ンゴ!?」は京都大学の学生サークル発祥という話もある。
また「魔剤を摂取するとスコアが良くなる」という都市伝説めいたジンクスが広まったことから、音ゲー界隈でも使われることの多い用語である。
現在ではTwitterやニュースサイトでも取り上げられることも増えてきた。

ゲームDeath Strandingはビバレッジ社とコラボしている関係で、主人公の拠点にはモンエナの缶が常備されている。主人公は仕事前に最大5本ものモンエナを飲むことができる


追記・修正はモンエナを飲みながらお願いします。

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最終更新:2024年04月14日 10:32

*1 日本ではマイナーな部類だが、海外ではモンエナのライバル