遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド

登録日:2016/05/30 Mon 22:10:49
更新日:2024/01/10 Wed 06:02:45
所要時間:約 15 分で読めます








交わるとき、光の王 闇の神獣を滅し、闇の王を消し去らん……


満ちし時、破壊の王 蘇らん




『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド』とは2004年8月13日に全米で公開された劇場用アニメ『Yu-Gi-Oh! The Movie』を
カードテキスト、BGM、声優を日本版アニメと同じものに変更した作品。(ちなみにこれが全米で公開された時、日本では記憶編クライマックスだった)

遊戯王デュエルモンスターズ』の映画化作品であり、同時に(日本のみちょっと違うが)テレ東版遊戯王初の映画作品である。

英語版は全米2411館という比較的大きな規模で公開され、週末興行成績は約949万ドル、興行収入は約1977万ドル。
その後、イギリスとオーストラリアでも公開され、全世界興行収入は約2917万ドルとなった。
これはなんとアメリカで放映された日本アニメ映画の中ではポケモン映画二作品に次ぐ第三位の成績である。
ちなみに日本では劇場でのロードショーはなく、特別試写会以外では2005年1月2日にテレビで放送、同年3月16日にDVDが発売されたのみである。

オリジナルの監督、脚本は後の遊戯王デュエルモンスターズGXの辻初樹、武上純希であるためか、
どことなくGXの雰囲気もあり、闇の王に対する悪しき光など、後のGX二期や三期に繋がる部分も多い。冥界の王は後に5D'sにも登場した
特に、化け物に対抗するため、デュエル外にもかかわらずデュエルディスクにカードをセットしモンスターを召喚して戦わせるという構図は、『GX』の異世界編以降の要素が強い。(アニメDM本編でも、次作『GX』開始が近づいた記憶編での海馬の行動やドーマ編が特に顕著)

内容はそれに加えて「友情」「古代エジプト」「闇のゲーム」などの遊戯王の基本テーマを盛り込んでおり、
「一時間半で初心者にもわかる遊戯王」的なエンターテインメント作品に仕上がっている。本当に遊戯王初見の人がついていけるかは不明だが
なお、日本語版、英語版、小説版で大筋は同じだが細部が異なるため、それぞれ違う印象を受ける作品となっている。


後述するが、本作はデュエルモンスターズの映画ではあるが世界観としてはパラレルワールドに位置し、
冒頭で描写される千年パズル完成のシーンからすでに原作やテレ東版とは異なる展開を歩んでいる。


ストーリー

ある日、ゲーム好きの内気な少年・武藤遊戯はパズルの最後のピースをはめて千年パズルを完成させる。
すると少年の中に「名もなきファラオ」としてのもう一人の人格が目覚める。

――同時刻、エジプトで正四角錐の形をした光のピラミッドが共鳴し、邪悪な影が永い眠りから目覚めた。


時は過ぎてバトルシティ終了後、
海馬コーポレーションでは遊戯の持つ三枚の神のカードを超えるため、
シミュレーションを行っていたが、良い結果は得られなかった。
そこで海馬は、三幻神を超える力を得るためにペガサスを尋ねる……。

そして、ある日童美野町美術館を偶然訪れた遊戯と杏子。
遊戯は美術館に展示された正四角錐のパズル「光のピラミッド」は光の王の象徴で千年パズルと対極をなすものだと知る。
さらに隣室に展示されていたミイラの棺の前で遊戯は不思議なビジョンを見て……。



登場キャラクター


武藤遊戯

ご存じデュエルキング。
バトルシティで優勝し神のカード三枚を手に入れたため、その時の映像やネットニュースを見た世界中のデュエリストたちから狙われることに。

ちなみにその動画や画像には第一話の海馬戦や王国編での海馬戦、ペガサス戦での闇のゲームでのマインドスキャンによる脳内映像、
バトルシティ編での人形戦、バトルシティ決勝での海馬戦とマリク戦、ドーマ編での三幻神VSオレイカルコスの神戦…など

……お前らいったいどこからどうやってこの映像撮影したんだ!? というか作中セリフ的にも時系列はドーマ編前だろ!?
と、ツッコミどころ満載の画像&映像となっている。
というよりアニメ版のバトルシティの海馬戦は街頭テレビの画面が吹き飛んでいたのだが録画自体は大丈夫だったのだろうか……?

彼らから逃げていく内に偶然立ち寄った童美野町美術館にて展示されていた光のピラミッドと出会う。
そこで偶然出会った双六じーちゃんに光のピラミッドについての説明を受けている際に、突如光のピラミッドが光り輝き、
闇遊戯と海馬が闘い海馬が勝利した後、何かにつかまってしまうビジョンと「光満ちし時、破壊の王蘇らん」という予言を聞く。

そしてモクバに連れられてやってきた海馬ランドにて、予言通りに海馬とのデュエルが始まってしまう。
海馬とのデュエルの最中、発動した光のピラミッドによって表遊戯は光のピラミッドの迷宮に閉じ込められてしまい、
闇遊戯は一人で海馬とのデュエルを続行することになる。


冒頭ではなかなか珍しいテレ東版の彼が千年パズルを組み立て完成させるシーンがあるが、
原作・東映版やテレ東版ともつながらないオリジナルのものとなっている*1
そのとき、かっこよくモリンフェン様が登場したり、かなり珍しく凶暴性を見せているクリボーが可愛かったりと結構見どころである。


海馬瀬人

バトルシティ準決勝にて遊戯に敗北し愛人オベリスクの巨神兵をアンティで渡した後、
三幻神すべてを手に入れた遊戯に勝つためにいろいろとデッキの試行錯誤を繰り返していた。
バトルシティ後であるがアメリカには行ってないif展開となっている。

冒頭ではKC開発スタッフが作成したシミュレーションの海馬が登場し、

海馬
LP:1300
場:青眼の白龍
手札:3枚+ドローカード(内訳は青眼の白龍×2、融合、巨大化)



「破壊なくして新たな創造はない。今三幻神を破壊し、新たな歴史が作られるのだ!」


という状況から上記のセリフとともに青眼の究極竜を融合召喚。
さらに巨大化により攻撃力を二倍にするが、神二体を生け贄に発動されたソウルエナジーMAXで攻撃力∞となった
オベリスクの巨神兵のゴッド・ハンド・インパクトに返り討ちにされ敗北した。

オベリスクの効果が遊戯王Rにて相手ターンにも発動できると言われる前の作品ではあるが、*2
海馬自身がもともと持っていたオベリスクの巨神兵の効果を理解していないともとれるこのシミュレーション結果に、
海馬は「陳腐だな、くだらん」「神のカードの解析に失敗してシミュレーションなどとおこがましい」とこき下ろした。

さらに「お前たちが作り上げた茶番劇での唯一の真実、それは過去を破壊せねば未来は生まれぬということのみ」
「神のカードを越えずして未来はない」とも付け加える。原作世界観での剛三郎やアテムに対してといい世界観は違えど行動は変わらない社長

そして最終的に遊戯とのデッキパワーを埋めるために、デュエルモンスターズの生みの親であるペガサスにそのカードをもらいに行くことに。
……って、社長的にはそれでいいんだろうか? ※この後の経緯はこちらの項目も参照→『光のピラミッド(遊戯王OCG)

その際、約一分半に渡るブルーアイズジェット発進シークエンスが描かれている。ドラグナーのOPかな?


今回の映画の主軸となる遊戯とのデュエルでは三幻神をあえて召喚させて光のピラミッドで除外したり、
完全破壊-ジェノサイド・ウィルス-による進化したデッキ破壊戦術を見せたり、青眼の光龍の圧倒的制圧能力で場を支配したりと優位に立った。

なお、デュエル自体は最終的にアヌビスに邪魔されて事実上の中断となってしまったが、
青眼の光龍で光のピラミッドを破壊後にアニメ効果の異次元からの帰還を発動させていれば、
その効果で三幻神を場に並べることで遊戯に勝利できていた。

またこのデッキはデュエル開始前のシミュレーションでも遊戯に勝利している。デッキ破壊でだが。

「光のピラミッド」発動時点ではオカルトは信じないと相変わらずの社長だが、デュエル進行と共に内心オカルト方面を心の中では認めてるような場面も……。
そしてこの後のドーマ編では、「クリティウスの牙」に選ばれることでがっつりとオカルトへ適応していき…



アヌビス/冥界の王

今作の黒幕。中の人は闇の仮面や遊星に鼻毛を吹きかけた鷲頭でお馴染みの石井康嗣氏。

闇のピラミッドである千年パズルと対を成す、光のピラミッドを所有する邪悪な存在。
アテムによって一度滅ぼされていたが、遊戯が千年パズルを完成させた時を同じくして、その棺が安置されていた遺跡が発掘された事で復活した。
そのときはまだミイラだったが、千年パズルとの出会い、そして遊戯と海馬の闇のゲームのライフエナジーで徐々にデュエルマッスルを取り戻していった。
デュエルにより発生するエナジーを利用して肉体を復元していく姿は、『GX』の「ユベル」そのもの。

海馬を利用して闇の王である闇遊戯=アテムを抹殺し破壊の王となろうとしていたが、
海馬に余計な小言を言いまくったせいで逆に彼に光のピラミッドを破壊されそうになってしまう。
それで彼を見限り自分が出現し、彼の頭をつかんで投げ飛ばし気絶&片腕を骨折させる。

なお、光の王になることを拒否った海馬を小物と言っていたが、
プライドが高い海馬に対して最初の誘導と光のピラミッドを渡す以上に彼の行動に干渉した自分が悪い。
そのまま何も言わずにやらせておけば予知や予言通りに海馬が勝利できていたのだが……*3


日本語アニメ版は「ファラオを生み出し、ファラオを生むもの」というセリフ以外では、
正体不明の怪物、といった感じのキャラクターだが、英語版と小説版では正体について言及されており、
英語版では古代エジプトの死者の支配者であり邪悪な魔法使いだったが、世界を破滅させようとしてアテムに滅ぼされた存在。
小説版ではアクナディンの配下の神官で、アクナディンの意思を継ぎその息子であるセトの生まれかわり(つまり海馬瀬人)を王位につけるため、
山犬の臓器を移植され生きながらミイラにされて数千年間を過ごした存在となっている。その為小説版ではアクナディンに憎しみを抱いている。

双六が「光のピラミッド」について「古代エジプトを滅ぼした光」としているので、アヌビスには『GX』で登場していた「宇宙を破滅に導く光」が宿っており、アヌビスやアテム亡き後、ゾークが封印された後に破滅の光が古代エジプトを滅ぼした、という見方もできる。事実、アヌビスが言い放った「闇の王を滅ぼし、光の力で全てを破壊する」ことは破滅の光の存在理由そのもの。
この時代には、破滅の光から生命を守り正しい闇を統べる「覇王」が存在しなかったはず故に、古代エジプトはなす術なく滅んでいったのかもしれない。(あくまでアニメ版における考察であり、原作とは無関係)

本来の犬の怪物の姿に戻り、闇の力をふるってリアルファイト攻撃を始めるが、
海馬に託された「青眼の光龍」を使い闇遊戯と協力した遊戯によってついに倒された。

なお、原作漫画ではシャーディーがアヌビスの使徒を名乗っていたが、関係性は不明 というかシャーディーという存在が不明



ペガサス・J・クロフォード

アヌビスに寝室に不法侵入されただけでなく悪夢まで見せられたご存じI2社社長。
なぜかアメリカ人なのに「メルシー」とフランス語を使っていた。いた場所も決闘者の王国なのだが……。
デュエリストとしては第一線から退きながらも三幻神への対抗カードとして青眼の光龍を作成していた。三幻神や三邪神よりは味方になってくれそうだしね!

海馬に三幻神に対抗できるカードを渡すように言われるが、
「力を操るにはふさわしい心が必要、心無き力は悲劇を生みマース」と言って自身の左眼を海馬に見せる。
しかしなお食い下がらず自らの命とも言える青眼の白龍三枚をかけたアンティ勝負を挑まれ、それを承諾した。

デュエルの腕は依然として高い実力を発揮しつつも、王国時代から変わらないトゥーン戦術(ちなみに今のOCGではエラッタされてできない戦法)と、
元王者としての過剰な自信*4から、海馬からは「過去にしがみつき、進歩が無い」と一蹴されて倒された。

しかし、勝者の権利としてアンティによりカードをもらっていく海馬が青眼の光龍だけでなく、
ペガサスが用意した覚えもないイレギュラーなカードもアンティとして徴収していったことに疑問を持ち、
そのカードが闇のカードだと気づき終盤デュエルフィールドにヘリとともに駆けつけた。

ちなみになぜか一人称が「ミー」になっている。原作でもアニメでも一貫して「私」なのだが……。


城之内克也

冒頭では省略されていながらもデュエルシーンがあり、遊戯を求めてやってきたデュエリストたちに連勝していた。
デュエリストとしては二流のような扱いをされている彼だが相手が悪いだけで一般人相手には強い証拠と言える。
遊戯と海馬のデュエルを海馬ランドで観戦している際に光のピラミッドの迷宮に閉じ込められてしまう。

本田ヒロト

相変わらずの実況を当初担当していたが、城之内同様に光のピラミッドの迷宮に閉じ込められてしまう。

真崎杏子

本編では空気とか背景とか散々な言われようの彼女だが、本作では結構ヒロインしており目立つ。
闇のゲームのリアルダメージに倒れた闇遊戯を友情のデュエルのBGMとともに立ち上がらせるきっかけとなるシーンは本作の名場面の一つである。
でもそのあと、ダンサー志望の脚力でミイラの頭をふっ飛ばしたのは迷場面…かも?

本作が遊戯王の基本テーマを抑えたものであることから、上記三人も本作ではデュエル方面以外でかなり活躍がある。


武藤双六

元ギャンブラーのGちゃん。
光のピラミッドの存在も知っており、童美野町美術館に展示されていた光のピラミッドを見に行っていた。
孫にパズルを与えて宿命を負わせたことを悔いていたようだが、遊戯にとっては沢山の友人ができた喜びのほうが大きかったようだ。

海馬モクバ

愛する兄様が普段と違い何かにとりつかれたような態度をとっていることを不審に思いながらも、
三幻神を持つ遊戯と決着をつけたがっている海馬のために行動する。



孔雀舞

冒頭のシーンに登場。
(表)マリクがラーの翼神竜を遊戯に渡している街頭テレビの映像を見て、不機嫌そうな顔でドリンクを飲んでいた。

ダイナソー竜崎インセクター羽蛾

植木に目をつむって座っていた。寝てた?


KC社員

本作はDM時空の派生作品だが、アニメ版では「瀬人様」と言っていた彼らは「海馬様」と言っている。


その他モブ

デュエルの相手を避けた遊戯をチキンと言ったり、三幻神は全世界のデュエリストの宝とか言ったり、
先攻ターンでリリーでダイレクトアタックしたり、と出番は短いながらも濃い面々がでそろっている。
海外からわざわざ童実野町まで来たからデュエルしてもらえないことに不満を持つのもわかるが、
やりたいのならきちんとアポを取っておけばよかっ…いや、それでも迷惑か。


モンスター

青眼の光龍
デュエルに敗れてもまだあがくアヌビス――冥界の王に対し、腕を負傷して自力では召喚できない海馬が遊戯に託し、
実体化して全てを破壊せんとするアヌビスを、シャイニング・ノヴァによって焼き尽くし戦いに決着を付けた。
そしてアヌビスを倒した後、青眼の光龍自身も自らを燃やし尽くし天空へと姿を消した。

★黒の魔法神官
完全破壊-ジェノサイド・ウィルス-と青眼の究極竜という二重のピンチの際にドローされ特殊召喚されたモンスター。
ブラック・マジシャンブラック・マジシャン・ガールを生け贄に特殊召喚され、
自身の罠無効効果と攻撃力増強効果で青眼の究極竜と完全破壊-ジェノサイド・ウィルス-を破壊して形勢を逆転させた。
だが、その後現れた青眼の光龍にはその効果が通用せずに戦闘破壊されてしまった。
なお、アニメ効果には「このカードと戦闘を行うモンスターの攻撃力を、エンドフェイズまで自分の墓地の魔法使い族の数×500ポイントダウンさせる」
というものがあったが、この際デッキ破壊でかなりデッキが削られていたが墓地にあった魔法使い族はこのデュエルで使用した三枚だけだった。


三幻神

日本語に直す際に誤ってほかのカードと同じく日本語版に直されてしまったカードたち。
バトルシティ編後の時系列なので全て遊戯が所有しており、世界中のデュエリストから遊戯が挑まれることになる。

闘いの儀では重すぎるために三枚の神のカードを扱うアテムが驚かれていたが、
今回の映画では彼が三幻神全部を入れたデッキで戦えることがまるで当たり前のような扱いとなっている。

オベリスクの巨神兵
今回の映画のもう一人の主役モンスター…といってもいいと思う。
最初のシミュレーションではゴッド・ハンド・インパクトで青眼の究極竜に勝利し、
続くペガサスの夢では光のピラミッドに封印される際になんかやっちゃいけないような顔をし、
海馬とのデュエルでは強制召喚で呼び出された後*5、光のピラミッドで除外されたときピラミッドの壁に指先を触れてバチバチ弾かれる。

最後のアヌビスとの決戦ではオシリスとラーを生け贄に「ハイパーゴッドエナジー」を発揮し、
究極の鉄槌「インフィニティ・ゴッド・インパクト」でアヌビスにとどめを刺した。
ちなみにハイパーゴッドエナジーはソウルエナジーMAXと違いオシリスとゴッドフェニックス状態のラーがオベリスクの両腕に取りつく形となっており、放つのは光のエネルギー波ではなく2体の神が炎となった螺旋の槍。

オシリスの天空竜
今回の映画ではサブポジ。
2ターン目に「来た、感じるぜ」という独白とともにドロー。絵札の三銃士を生け贄に召喚された(攻撃力3000)。
サンダー・フォースでレアメタル・ドラゴンを破壊するが、次の海馬のターンで強制召喚の対象にされる。
そして出された他の三幻神とともに光のピラミッドで除外された。

ラーの翼神竜
同じく今回の映画ではサブポジ。今回はシミュレーションでも実際のデュエルでもオベリスクの巨神兵の生け贄要員。
一応デュエルで召喚される描写はあるが、今作では特に古代神官文字を言う必要はなかった。後述するスフィンクスたちと被るからだろうか?
遊戯VS海馬戦では最初は強制召喚、最後は異次元からの帰還で登場しているので実は攻撃力0。
アニメ版なのでラーとの融合とゴッドフェニックスは使えるのが幸いか。


アヌビスが使用したモンスター

アヌビス曰く「我が秘伝の古代神官文字により、裁きの神獣が召喚される」とのことで、
ラーの翼神竜同様にゴリラ語古代神官文字を詠唱することで特殊召喚できる

●アンドロ・スフィンクス
●スフィンクス・テーレイア
●スフィンクス・アンドロジュネス
の三体が登場。

スフィンクス・アンドロジュネスは劇中効果ではライフコストは1000ポイントで、
攻撃力の上昇はお互いの墓地の全てのモンスターの元々の攻撃力を加える効果だった。
だが、日本語版は光のピラミッド同様OCGのカードをそのままスキャンして使っているため、
なんで攻撃力が35000になったのかが全く分からない。説明ないし。


用語

光のピラミッド

昔から存在すると言われながらも見つかることがなかった伝説の宝。
遊戯が持つ千年パズルと似ているが、クリスタル製で逆さまなのが特徴。
光の王の象徴であり、千年パズルとは対極に位置する存在。


闇の王(ファラオ)

アヌビスが使用しているアテムの呼び名。彼に対抗するファラオを光の王と呼んでいる。
千年パズルと光のピラミッドが対の存在なのでそう呼んでいるのかもしれないが、
彼の過去があまり詳しく描かれていないことと彼くらいしかアテムを闇の王と言わないので、なぜアテムをこう呼んでいるのかは不明。

次作『GX』では、宇宙すべての生命を育む優しい正義の力が「闇」であり、その生命を消し去ろうとしている破滅の力が「光」となっているので、これに関する伏線だろうか。


デュエルディスク

バトルシティ後の時系列なので、特に変わらず次世代型デュエルディスク。
本作冒頭の城之内のデュエルではかなり久々にソリッドビジョン投影機射出シーンが流されている。

ちなみにアヌビスは空気を読まずに使わなかった。
ゾークは律儀に生やしたり、未来人や自称:常人の7倍意識高い人は使ったのに……!


【余談】

本作でも後の日本の劇場版遊戯王のようにプロモカードとして「青眼の光龍」「ワタポン」「光のピラミッド」「黒の魔法神官」が海外の劇場で配布された。
しかし公開初日に、上映予定だったカリフォルニア州の映画館にてワーナーブラザーズの社員を装った二人組の男が、
「間違って別のカードを送ってしまったので交換する」と言ってこのプロモカード全2400枚を盗んだ事件が発生したりした。
騙し方が実に大胆である。


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最終更新:2024年01月10日 06:02

*1 牛尾さん関連で気分が最悪の状態でもなく、城之内君がプールに捨てたパズルのピースも普通に所有しているため。小説版では映画と異なり、城之内がプールに落としたパズルのピースを探す場面から始まるなど、比較的原作初回を意識した展開になっている。

*2 一応バトル・シティの闇マリク戦でも相手ターンにソウルエナジーMAXを発動してはいる。

*3 一応、劇中でわかる限りの海馬の確定した勝利条件は光のピラミッドの破壊が必要なので、それがいけなかったのかもしれないが……

*4 王国編から海馬との実力差は変わっていないと心の中で言っていた

*5 このとき、ラーやオシリスを差し置いて真ん中を陣取り、さらに召喚時に唯一カードも光り輝いていた