ノポン

登録日:2016/05/04 Wed 19:32:07
更新日:2024/04/14 Sun 12:04:10
所要時間:約 34 分で読めるも!




【ご挨拶ですも!】

ノポンとはゼノブレイドシリーズに登場する種族の一種だも。
他の種族と違って大抵の環境に適応できるからどんな危険な場所にもいるんですも。
世界中色んな場所で出会えるノポンは正にシリーズを象徴する存在と言えるんですも!



【ガイヨーだも!】

全部ノポン語だと書いてる方も見てる方も辛くなるから普通の言葉に戻しますも。それ、ニコニコ大百科のノポン族の記事のマネっ子も!

ノポンとはゼノブレイドシリーズに登場する種族の一種でマスコット的存在。
作品によって多少立ち位置が異なるが外見や性格など基本的な部分は大体いっしょ。
シリーズにおいて他には普通の人間に相当するホムス・スペルビア人・リベラリタス人、
頭に羽が生え高度な文明を擁し人間の五倍ほどの寿命を持つハイエンター、機械人種のマシーナ、
動物モチーフのグーラ人やインヴィディア人などシリーズには様々な種族が存在するが、
ノポンはその外見・性格からくる特徴から種族としては一際目を引く存在である。

生息地は主に各作品におけるノポンの郷里や人型種族が暮らす集落。
人里で他の種族に溶け込んで暮らしているのは、ぶっちゃけ可愛らしい外見がペット的にウケているということもあろうが、こう見えて自身の特徴を活かして社会貢献してるからだろう。




【自慢のシンタイテキトクチョーや仕草についてだも!】

マスコット的種族と記載した通り、非常に可愛らしい外見をしており、具体的には
  • 成人しても人間の膝くらいまでの体長
  • 遠目では玉ねぎのよう、近くで見ると卵のような形の胴体に申し訳程度の四肢と、ガチョウの尾羽のようにチョコンと突き出たお尻と尻尾(?)
  • 毛むくじゃらとまではいかないまでもモフモフな被毛
  • 目は殆ど黒一色の少し吊り上がった楕円形で、口はω状
  • 加齢しても外見はほとんど変わらず、声と口調にかんしては相応に年齢を重ねた感じになっていく
  • 何より特徴的な、後頭部から生える大きな羽
が挙げられる。
羽は使用しない際は体に巻き付けるようにして縮めている。虫や有翼動物のように長時間・高速で飛ぶことはできず、その場で空中浮遊するくらいしかできない。
主な用途は力仕事で、鍛えに鍛えることにより、羽で何かを掴めばどんなに押したり引いたりされてもビクともしなくなるほど。人間と同じく手は手(前脚?)で使っているが、やはり羽の方が目を引く。




【皆から好かれる性格についてだも!】}

その外見通り子供っぽく、ノリノリで子供の遊びに付き合う大人ノポンがいるなど、成人になっても幼さを残したままの者が殆ど。自分たちの可愛さを自覚してるせいか、ちゃっかり者だったり甘えん坊が多いのはご愛敬。
それ故に他人に尊大な態度を取ったり(有償とは言え)危険なことにこき使ったりする者が多いが、ごく一部を除いて悪気のある奴はいないハズである、多分。*1

だからと言って完全に頭脳は子供・体は大人なわけではなく、詳しくは後述するがちゃんと働いて社会貢献している者が殆どである。*2
また自らの可愛さに甘んじることをよしとせず、ペット的な方向性ではなく社会の構成要因として他種族の世界に入り込んでいくべしとする者達もいる。
逆に外見をコンプレックス扱いしたりせず、その可愛さを活かして他人に癒しを与えようと健全かつ前向きに周りに愛嬌を振りまく者もいる。

商売人気質で種族を通してガメつくちゃっかり者が多い。
その気質は本物で、作品によってはモンスターであふれる危険地帯でも行商をするほど。何もそんなにしてまで商売しなくても・・・(ゲーム的にそういうのがいないと困るから仕方ないとは言え)




【独特なセーカツヨーシキだも!】

外見以外では最も分かりやすい特徴として、殆どの者が冒頭文の通り語尾に「も」と付けて喋ること。ただ全員が全員そうではなく、
インテリだったり独立意識の強かったり自種族の根拠地以外出身のノポンは普通の喋り方をしている。

戦闘では羽で直接殴る格闘を基本戦術とするが、中には武器を使う者もいたり、飼いならした生物に騎乗して戦う者、果てはロボットを使う者まで色々いる。
プレイアブルキャラクターとなるリキ「カムカム」と呼ばれる噛みつき機構付きハンマーを、トラは人工ブレイドのハナと共用の武器を使って戦う。
DE版では「テッポーの実」と呼ばれるものを持ちいた銃が登場し、敵への射撃だけでなく有事のエーテル治療も可能になっている。
正直あまり強そうには見えないし戦うノポン自体もさほど多くないのだが、極まった個体はユニークモンスターにも引けを取らないなど潜在能力は非常に高い。
修行を積めば氷や炎を吐く・催眠術という「エーテルっぽい技」を使えるようにる。リキがそれらの技を使えるのは、ああ見えて修行を積んだ勇者ということだろう。
ただしそれらの現象はあくまで「エーテルっぽい」というだけでエーテルそのものではない。が、プレイヤーからはメリア皇女が魔法のように使うエーテル技とそれ以外(自然現象だったり人工的に起こしたり)はどう違うのかイマイチ分からなかったりする。ちなみに機神兵が使う火炎放射やレーザーもエーテル属性である。

生活範囲が広い理由は下記が挙げられる。
●小さな体ゆえに移動したり隠れたりするのが他の種族より容易
●モンスターの生態から小さな噂話までキャッチする調査能力・情報力を持つ
●危険な人物・種族と無闇に敵対せず出来るだけ交渉を持ちかけてビジネスの関係に持ち込もうとする
●というか極寒の雪山から灼熱の溶岩地帯でまで普通に暮らしているあたり単純に環境適応能力が高すぎる
これらをフル活用する事で、特に危険な環境が多い『クロス』でさえ「ノポンが外敵に捕まる事は珍しい」と言うまでの生存能力を見せている。

以上がシリーズを通してのノポンの特徴である。以下では各作品ごとについて説明をする。




ゼノブレイドの概要ですも】

主な生息地はマクナ原生林のサイハテ村どうぶつの森の方は無関係ですも。だが、ホムスの街やハイエンターが暮らす皇都アカモート、果ては基本的に人がいない危険地帯にも及んでおり、その生活範囲の広さはモンスターも含めた全巨神界の生物の中でトップクラスといえよう。さすがに機神界にまで定住するノポンはいないが。
ホムスのことはホムホムと呼び、ハイエンターの事は頭に生えてる翼からか鳥の人と呼ぶ。ちなみにホムホムと言ってもほむほむは関係ないも、間違えちゃダメなんだも。
他の種族が科学技術を利用するのに対しノポン族は自然の中で生き、自然物を利用して暮らす場合が多い。

サイハテ村は「村」と言っても人間の集落とは形態は大きく異なり、トンデモなく巨大な木の内部に住居や各種施設を作りその周辺環境も利用して、という「超高層生活圏」と呼ぶべきロケーション。
主食や燃料になる「花粉玉」が主力産業で、当地においてはこれの生産・加工が主な労働源。
しかも中では機械や金属の類を使うことなく工場やリフト運搬を稼働させているため、本業は技術者であるシュルクもその構造に驚いていた。
さらに言えば動力源はノポン一匹による回し車なので、正に脅威のメカニズムと言うほかない。
周囲が野性味満々なモンスター溢れるジャングルとは言え、サイハテ村自体はおとぎ話に出てくるようなメルヘンチックな景観で機神兵の襲撃に晒されるホムスの居住地よりかは安全*3なためか、他のシリーズに比べて純真かつ浮世離れした性格の個体が多い。

好奇心旺盛な種族でもあるため各地の遺跡探求について熱心で、地元のマクナだけでなく「燐光の地ザトール*4」や極寒の「ヴァラク雪山*5」にまで出向くほど。サイハテ村内にはそれらの地から持ち帰った遺物を研究する施設もある。
ホムスやハイエンターは主に実用目的で遺跡の研究を行っているが、ノポンは学術的な側面が強い分、ああ見えてアカデミックな種族と言えるかもしれない。実用性に直結しないことに熱心なのはノポンらしいと言えばらしいが。

動物使いとしての側面もあり、操ったモンスター含めた動物を家畜や使役獣として用いる。その種類は哺乳類から恐竜まで幅広いが、流石に虫や機神兵までは操ることはできない。
フットワークの軽いノポンだが、巨体のモンスターまでは連れて歩けないようで、基本現地調達している。

この手のファンタジー世界における「自然を愛する獣人(?)」としては珍しく「テクノロジーの否定」までは行っていない。
あくまで自然とともに生きるのが好きなだけで、興味・必要性があればホムスが生み出した技術も用いる。
中にはホムスの街で発明家として活動し、実用的な施設の設計を手掛ける者すらいる。
ただしハイエンターとは技術格差がありすぎるため、彼等の居住地である皇都アカモートで現地住まいしてるノポンがちゃんと働けてるかは不透明。

シリーズで唯一大人と子供で外見に違いがあり、大人に関しては上記全体の概要の通りの見た目だが、仔ノポン(大体思春期未満の年齢)は目が黒目一色のまん丸・口はかまぼこを逆さにした形で、さながら可愛らしいふなっしーといったところ。




【ゼノブレイドクロスの概要ですも】

惑星ミラの先住民として登場。
今回はノポン以外にも異星種族が複数登場するため、相対的に外見の異質感がかなり薄れている。他の種族のエイリアン感が凄いのでマスコット的かわいさのノポンは逆の意味で浮いているとも言えるが
人間から見れば異星人というという事になるので、今作に限りノポンと呼称される。
基本的には永住の地を持たず、小規模のキャラバンを組んで各地を移動しつつ商売をして暮らす。
最初から他種族に溶け込んで暮らしていた『ゼノブレイド』とは異なり地球人とは初対面、他の種族ともあまり面識なしという所から始まるので種族間のすれ違いや軋轢が起きる事もある。
他種族との接し方や距離感については未熟であり、本人に悪気は無いのだろうが図々しさやがめつさといったノポン特有のクセが悪目立ちしてしまう発言も見受けられる。
中には親切心から無償で頼みごとを聞いてくれる人に対して「タダで頼みを聞いてくれて便利」とまで言い放つノポンもいる。それも本人の目の前で。
代わりに自立した文化的異星種族という立場上、可愛いという評価は相変わらず得つつも愛玩動物的な扱いを受ける事は減った(代わりに食料扱いを受ける機会が増えた。主にタツが)。

ちなみに今回登場する人間は「地球人」であり「ホムス」ではないので、基本的にホムホムと呼ぶことはない。

上記の通りキャラバンを組んで旅する根無し草で、故郷らしい場所は特にない模様。ゲーム中では5つのキャラバンが登場する。
適応力の高さは相変わらずで、凶暴な宇宙人の根城がある溶岩まみれの地域といった超危険地帯にまでキャンプを張っている。尤も、当のノポンはその環境について「暖かい」とか「温泉に浸かれる」と語っており、さほど過酷だとは思っていない模様。
ノポン語を母語とする。*6

危険な原生生物や異星人が跋扈する惑星ミラでわざわざ散らばって暮らす理由としては、代々受け継いできたキャラバンを捨てる訳にはいかないという意地もある模様。
本心では怖い気持ちもありつつキャラバンに居続けるものもいれば、友好条約を結んだ地球人の集落に移住するものもいたりする。

『ゼノブレイド』のノポンと比べると機械技術に通じる者が多くなっており、ペロペロキャンディのような形状の携帯端末を使っていたり、地球人向けに銃などの武器を製作して販売したりもしてくれる。テントの中で頑張って内職して作っている。健気。
ノポン製の武器は全体的にヒート属性を帯び、手数で勝負する性能を持つ。
また企業説明によるとノポンの商業ルートは木の実の譲り合いから発展したものらしい。




ゼノブレイド2の概要ですも】

『ゼノブレイド』と同様、最初から人間社会になじんでいる状態で登場。今回はマクナ原生林のようなホームを持たない。
代わりに11のノポン商会がそれぞれしのぎを削っており、その中でも最大規模のアヴァリティア商会にはゲーム序盤から訪れる事ができる*7

アルストにおいて人々は基本的に巨神獣の上で暮らすのだが、アヴァリティア商会は風船のようにまん丸な鯨とフグの相の子っぽい巨神獣アヴァリティアに、住居も兼ねた巨大な商業船ゴルトムントを吊り下げそこで生活を営んでいる。
そのためアヴァリティア商会は土地とか国というより規格外に巨大な移動式マーケットと言う方がふさわしいかもしれない。
ゴルトムントの動力源はサイハテ村と同じくノポン力による回し車。鍵開けのフィールドスキルを駆使して動力部に入ってみたら、監視ノポンが回し車で走り続けるノポンを凝視してる様が眼に入ってくるので軽くホラー。
ちなみに動力担当ノポンは基本一人のようだ。にもかかわらずあれだけ巨大な船を稼働させられるとは、一体どんなエネルギー効率をしているのか・・・

本作の探索に必須のスキルはフィールドスキルと呼ばれ、その内一つにノポンの知識というものがあり、ノポンとの交流だけでなく物を持ち上げたり壊したりする時にも用いられる。
ゴルトムントの動力源のことも考えるとこの世界のノポンは見た目によらず物理学の権威だったりするのだろうか。
仮にそうだった場合は、物は重ければ速く落ちるとか砂は音に弱いあたりのトンデモ理論ばっかり発表してそうなイメージがあるも。

『ゼノブレイド』に比べると世界観からして大自然的なロケーションが多くない事もあり、そこまで自然派でもなくなっている。
前人未到の地や他に人がおらず商売のしようがない場所を除けばあらゆる場所で姿を見かける。
商売魂も相変わらずで、それまで人などいなかった荒地にも軍隊が駐留を始めたとみるや即座に現地に赴いて商売を始める。
またアヴァリティア商会は世界最大の商業団体のため、他のシリーズのノポン以上に経済に対する寄与度が高くそれにつれノポン商人の社会的地位も上がっており、1に比べて現実主義的で尊大さや傲慢さが目立ってしまっている。
だがノポン特有のアホらしさやファンシーさは変わっておらず、割と洒落にならない性格の悪い個体や悪事も「ノポンだから」で悪印象が和らいでる感がある。
反面トラの過去のような悲劇も悲劇性が緩和されてしまい、あまり真面目に受け取ってもらえないという弊害もあるが・・・
またコメディリリーフとして便利なためか、大半のブレイドクエストに関わってくる。

ちなみに2では「も」をつける喋り方は人間と交流しやすくするために古代ノポンが開発されたものだとされている。
つまり可愛い言葉遣いで媚びているんですかも?って言いたくなるところだし実際使われだした当初はそうだったのだが、現在のノポンにおいては完全に無意識に語尾に「も」をつけて喋るようになっており、トラはその自覚が完全になくハナに至っては「も」とつけて喋ることの理由を明かしたら自爆するレベルのトップシークレットになっている。
つまるところ古代ノポンにとっては完全にかわい子ぶるための語尾だったけど、現在(というかイーラがあった頃の500年年前から)ノポンにおいては遺伝子レベルで刻み込まれた語尾と言っていいんだも!




ゼノブレイド3の概要ですも】

人と共存しているのは過去作同様だが、今作はあらゆる場所で争いが絶えない上に人間は生まれてから10年しか生きられないという世界観なためノポンの存在はやや浮き気味。
当然ながらノポンは10年以上も生きるため余計なしがらみを抱えないためにも人間社会とは距離を置くべきと考えるノポンも多く、キャラバンを組み人間の派閥に拘らず平等に接している。

その一方で能天気、欲望に忠実、人懐っこいノポンもやはり多く、そういう個体はコロニーで気ままに暮らしている。ただ戦闘は専門外というのは共通認識であり、もっぱらメカニックや料理番など裏方の仕事に就いている。

…メタ的なことを言ってしまうと、この世界の仕組みや裏事情をある程度知っているノポンをあまり話のメインに据えることは難しく、そういう点から過去作以上にマスコット的な役割に徹している描写が多い。





【ノポンの仲間を紹介しますも!】

ゼノブレイド

●リキファミリー
今年の伝説の勇者リキとその奥さんであるオカ、そしてその11人(匹?)の子供たち。詳しくは該当項目を参照。


●ドンガ
サイハテ村の村長かつノポン族長。年齢不詳のノポンの老人。
人間の腰くらいの身長・あから様に年寄り臭い外見と、上述のノポンの特徴から大きく外れるが、その理由は作中で明かされておらず何故か疑問に思う者もいない。
リキの勇者への選出をはじめカンを「お告げ」と称し物事を決める悪癖がある。それに対してのツッコミの声はあるものの、大きな不満は出ていない。
それどころかホムス・ハイエンターによる機神界への反攻作戦に種族を挙げて協力することについて文句をいう者もおらず、それがための彼の不在を心配する者もいるなど、族長として頼りにされていると言えよう。
そもそもリキが勇者に選出されたのも借金が理由だし、カンと言ってもその判断は完全な考え無しではないのであろう。


●ノポン・センニン
名前の通りの神通力(?)の持ち主。年齢はビックリ9999歳*8。だが見た目はほぼ子供ノポンの使いまわしである(口元は引き締まっている)。
ノポンは人間とほぼ変わらない寿命なのに異常な長寿を誇ること、にもかかわらず見た目通りピンシャンしてる*9ことについては作中で明かされ(ry まぁコメディリリーフのノポンの生態に深く考察しても仕方ないも。
明確な年齢設定のあるキャラの中では最年長と言っても所詮はノポンで大人げない性格。余りにも昔の存在過ぎて実在しないものと思われたことにムキになり、自らを主張するため子供ノポンの願いを即叶えたりした(その間当然のようにシュルクらをパシらせている)。
物語の後半ではリキを2人目の真の勇者にさせるため「ユニークモンスター『連星のレゾーナ』討伐」という試練を課す。
ちなみに1人目の真の勇者とはセンニン自身のことで、上述の試練は過去に独力でレゾーナを倒したことに由来する。
クエストで接触するまではセンニンのことはほぼ忘れ去られておりいるため真の勇者とは完全に自称で、一人でレゾーナを倒した件をリキから「友達がいない寂しい人」扱いされてまた怒るなど、やっぱり子供っぽい。*10
なお年齢的にラスボスの某我様や機神界の神であるメイナス様と関係あるかとか、センニンこそ巨神・機神に対応するノポン神でないかと思えそうだけど、そんなことは(多分)ありませんも。


●バーン
CV:咲野俊介(2のチャレンジバトルのみ)
サイハテ村の青年。ペットのように扱われるノポンの境遇を改善(?)し、他種族と対等に扱われるように行動すべし、と訴える革命家的ノポン。
思想は立派かもしれないが、いかにもインテリ特有の尊大で鼻につく言動が目立ち、ユニークモンスター「伝説のエンプレス」を見たがる子ノポン・ピケを夢見がちなガキ扱いしたりもした。8歳児の可愛らしい空想を侮辱する22歳ってどうなのかも?

+ ネタバレ格納ですも
その正体は、使い方を誤ると麻薬のようにもなる「赤い花粉玉」をハイエンターの首都、皇都アカモートで売りさばく秘密クラブのボス。
部下の失態から秘密クラブはシュルクたちに潰されるのだが、その復讐で襲い掛かってくる。
このゲームのPCの最大レベルである99に対し78と後半の敵としてふさわしいレベルの高さで*11、その上ユニークモンスター扱いでもあるのでバーンと同レベル帯以下で挑む場合はかなりの強敵。
なお、戦闘前の元友人ガルダとのやりとりは当人らとしては真面目なもののお互いノポンなせいでしゃべり方と動きが非常にコミカルになってしまい、それに反するBGMの無駄な悲壮さ*12からなんともチグハグで、ある意味笑える場面になってしまっている。
撃破された後は罰としてサイハテ村の動力源である回し車で24時間走り続けさせられることに。
ノポンの改革と赤花粉玉の関連性については作中語られておらず、改革は私利私欲を肥やすための方便だったのか、非合法なやり方も辞さないほど改革の熱意が強かったのか、ゼノブレイド本編の時点では明かされることはなかった。

しかしその後、どうやって脱走したのか「DE」で追加されたストーリー「つながる未来」でなんと巨神肩に落ち延びていたことが判明。彼が登場するクエストは全てのクエスト(ノポンジャーの最終クエストを除く)をクリアした場合のみ受託出来る。
グランデルの人々の技術を盗み新たな中毒性のある飲み物「エナジーバーン」を開発して再び悪巧みをしていた。道中で受けられるクエストの一部はひそかに暗躍していたバーンが原因だったことも明らかになる。しかしそれを買い求めたグランデルの人々が中毒症状のような夢見心地になっているのを憂いたマクシムの頼みで調査に向かうと、(あの20もの落とし物集めを依頼した)ポロロによってそれらがバーンの仕業である事が明らかになる。
なおこの飲み物はノポン族にとっては普通に美味しい飲み物であったらしい(ただし試作品の段階でポロロは満足していた所、バーンがさらに手を加えた結果である)。
計画が軌道に乗ろうとしてた所を邪魔されそうになったバーンは一行の前に姿を表し「巨神肩の次期皇帝」を名乗った。
どうやらエナジーバーンで経済を牛耳るつもりだったらしい。つまり本編におけるノポンの改革はやはり単なる金儲けのための方便だったようだ。
戦闘では「逆上のバーン・リベンジ」として登場。レベルも本編と同じ78とかなり強力である。
敗北すると意外にも潔く処遇を任せてくるが、エナジーバーンの特効薬を開発したラダムが中毒性さえ改善すれば機能性飲料になる事を見出し彼やグランデルの人々の厚意でその技術を役立てるという寛大な提案を受け、大人しくそれに乗る事になった。
こうして彼もついに改心した……かと思いきや内心ではしおらしい態度を取って信用を取ろうとしていただけである事が判明。
ついでにしっかり者のネネが「それはそれとしてお仕置きは受けろ」と追求したことでキッチリとお灸は据えられた模様。
その後はグランデルの人々の目が光る所で協力させられる事になりそうである。まあ24時間回し車よりはマシだろう……

ちなみに思想は先進的だが語尾に「も」とつける。これは「非道な商売に手を付けるような奴は真の意味ではインテリではない」ということだろうか。


●グレリー、パチカ、キュリ、ピケ
グレリーは巨神脚を拠点に活動する探検家、パチカはその娘でキュリ・ピケと合わせて仲良し三人組。
そんな三人組は「伝説のエンプレス」という蜘蛛形ユニークモンスターが実在するか知りたいので、その証拠を持ってきてほしいとシュルク達にお願いするのだが・・・

+ ネタバレ格納ですも
シュルク一行はエンプレスの子供を倒しその体の一部を三人に持っていくことに。
だが子供を殺されたエンプレスが暴走したとの報せがグレリーよりもたらされ、プレイヤーとしては*13相手に非がないことは理解しつつも已む無く駆除するしかなかった。
ちなみにグレリーと話すときにリキがいると「あれが暴走するなんて信じられないも!」と言うが、エンプレスについて知ってはいたものの、まさか虫が親の情を持っているとは考えられなかったのだと思われる。
そしてグレリーからは「子供を殺されたら親は怒る、お前ならわかるだろ?」と言われ、リキも信じざるを得なくなる。
この悲劇は元を辿れば子ノポン三人組の無邪気な願いから始まったのだが、エンプレスについて楽しそうにお絵描きしたりおしゃべりしてる彼らを非難するのはあまりにも酷というものだろう。
誰も悪くなかったのだが、あえて言うならモンスターそれも虫が子供を殺されて怒ると想像できなかったシュルクたち、というかプレイヤーに問題があるか。
いずれにせよノポンというお気楽種族が中心のクエストにもかかわらず、任意クエストの中ではトップクラスにやり切れない結果になってしまったのだった・・・

話は変わるが、ピケは罰として車輪を回し続けているバーンに差し入れを持ってきてあげて、夢見がちなガキからいい奴へと認識を改めさせた。
自分の夢を本気で馬鹿にするという、子供にとっては非常に残酷な仕打ちを行った相手にも優しく接し、優しさを受けた相手も少しは改心するという、エンプレスの顛末とは正反対に心温まるエピソードであった。

●ノポンジャー
「メジャー!」「トレジャー!!」「ノポンジャー!!!」

「つながる未来」で登場する12人の測量調査隊ノポンたち。全員毛色が黄色く、赤・黄・青ののぼり旗を背負っているのが特徴。
ある目的のために巨神肩に来たものの離れ離れになってしまい、シュルク達が散らばった彼らを探す事になる。
チュートリアルを担当するウニニ以外は合流させるためにそれぞれ要求してくるクエストをクリアする必要がある。
さらに合流するとシュルクたちと共に隊列に加わり、戦闘でも協力してくれるようになる。全員仲間にするとそれはもう画面が賑やかな事に。
さらに12人全員がそれぞれ固有のボイスと固有アーツを持っている上、野太い声のおっさんノポンから厨二病ノポンまで非常に個性豊か。キノとネネがいれば画面がノポンだらけになる。
3人以上仲間にするとチェインアタックの代わりにパーティゲージを使う必殺技としても活躍。
範囲攻撃に加えて色事に追加効果があり、単体ダメージの赤、気絶とデバフの黄、味方の回復とデバフ無効の青と強力で強敵との戦いには欠かせない。

全員集めて隊長のワナワナと合流すると遂に本来の目的が判明する。
伝説のゴールドキノコで一攫千金を目論み、なにげに経済事情が厳しかったノポンジャーを立て直そうとしていたのだ。
最終クエストで遂にその在処を発見するがそこにはユニークモンスター級……というか恐らくラスボスに匹敵以上する強敵「応報のドラヴルム」が現れる。Lvも80で追加ストーリー内のモンスターでは間違いなく最強格。


ゼノブレイドクロス

●タツ
CV:阪口大助
ノポン人として地球人と初めて遭遇した人物。
丸眼鏡にカールした前髪、緑の頭巾が特徴の、13歳の自称美少年。眼鏡を取ると目が「3」になっている。
バイアス人に食料として捕獲されていたところを助けられた事で主人公のチームに引き取られる事になる。
天真爛漫なリキと比べるとお調子者っぽい性格。
同チームのリンとは特に仲がよく、コンビのような間柄になる。
リンがタツを調理しようとして「タツは食べ物じゃないですも!」「ごめーん間違えちゃった☆」「絶対わざとですも!」のコントはお約束。
リンをパーティに入れているとタツも一緒についてくるようになるが、今作ではゲームシステムの都合上ノポンで戦う事はできないため、本当にただついてくるだけである。*14
任務を頑張っているチームの皆のためにお弁当を作って持っていってあげるなど仲間思いな良いノポンなんですも!


●カカ
タツの母親にしてキャラバンの1つ、ドドンガ・キャラバンの現リーダー*15
キャラバンは夜光の森の洞窟の中にある。
6人兄妹を育てつつキャラバンも運営する何気に凄い人。
食材の魚を奪ったモンスターに喧嘩をふっかけたりもする肝っ玉かーちゃん。
長兄のタツは次期リーダーという立場であり、主人公チームと同行しているのはリーダーになるための修行になるからという理由もある。


●タツの弟と妹
ジツ(12歳♂)、サツ(11歳♂)、ヨヨツ(10歳♀)、ゴツ(9歳♂)、ムムツ(9歳♀)。
父親不在のためか長兄のタツを毎回父と間違える。
ちなみに父親は死亡していると主人公チームに誤解されていたが、実際は「今年の伝説の勇者」として悪い神様を倒す旅に出ているらしい


●トラ
タツとはライバル関係にあるらしい商人見習いのノポン。
タツが主人公チームで活躍していると聞いて少々焦り気味。実際はさほど役に立っていないのだが
『2』にゲスト出演したエルマがこちらのトラに言及するシーンがあるので、未プレイでも存在だけ知っている人もいるかも。


●ヌン
立場的には一応ノポン人の長老。
とりあえず皆から慕われてはいるもののワガママで横暴なところがありリーダーとしての威厳は無いに等しく、「見習わなくていい」「いつかブチのめす」「セクハラジジー」など散々な言われよう。
いくつかのキャラバンが地球人と友好条約を結んだ際にはノポン全体の安全を重視して地球人の集落に集まるよう各地に指示を出したが大半に無視されてイジけた。ぶっちゃけ自業自得ですも
ノポン個人個人の商売権利を管理できるだけの権限はあるようだが、どうにも頼りないお方。


●ツムジ
忘却の渓谷の水場にあるドリアン・キャラバンのリーダー。
仲間想いな兄貴肌。「教養あるノポン」を自称するが、「友好条約締結」など難しい言葉がわからないあたり若干怪しい。
根っこは大半のノポンとそんなに変わらず、隙あらば金儲けを考えるがめつさと大きな商談が成立した際に声を上げて喜ぶような子供っぽさも持っている。
このキャラバンは(自称)荒くれノポンが集まっているらしく、妙に強気な人物が多い。
ただし自分より強そうな奴には逆らえない辺り、やはりノポンである。


●クピィ
白樹の大陸の泉にあるドバーン・キャラバンのリーダー。女性。
長老の気持ちを汲んであげていたり、正体不明の行き倒れにごはんをご馳走するなどかなりいい人。


●ポテポテ
黒鋼の大陸の中でも比較的安全な広場にあるドロンゴ・キャラバンのリーダー。上記のヌンの孫。
祖父に似てしまったのかワガママかつ横暴、さらに若い故に子供っぽさまで強い、割と困ったノポン。
キャラバンのメンバーを常々困らせており祖父からの評価も低いが、危険地帯でちゃんとキャラバンを運営できている辺りそういう技量はちゃんとあるのかもしれない。


●ブブ
唯一ヌンの指示に従い地球人の拠点に引っ越してきたキャラバンのリーダー。
ラナという妻がおり溺愛している。曰く「ラナは天使」。

●ラナ
ブブの妻。夫の仕事を手伝うために遠地まで商品の仕入れに向かうなど甲斐甲斐しい奥さん。
本当のところは溺愛が過ぎて鬱陶しかったブブの元から去るために別の男を強引に連れ出して駆け落ちしただけ。
新しい男の方は乗り気でなかったが「子供ができた」と見え見えな嘘をついて強引に丸め込むなど結構な悪女。


ゼノブレイド2

トラ一族
『ゼノブレイド』以来となるノポンのプレイアブルキャラにして戦闘要員のトラと、その父タテゾー博士とその祖父センゾー博士。
詳しくは該当項目を見て欲しいも。
ご主人方の成果たる、ハナのコーモクもお忘れなくですもー。


●バーン
CV:大塚明夫
アヴァリティア商会会長。
トラや前々作のドンガ以上の巨体、盛り上がった眼窩の悪人面、
体中を豪華なアクセサリーで飾り立てたいかにもな風貌に違わず、儲けるためなら悪事もやる悪徳商人。
利益が見込めるなら経費や報酬をケチったりしないなど普通の商売の範疇で見れば優秀な経営者ではある。
担当声優を見れば分かるようにノポンのイメージからかけ離れた渋くて素敵な声の持ち主。
密輸・密造・密売と三密をコンプリートした挙句悪事がバレて会長職を剥奪された。
その後は要人暗殺を企みどさくさに紛れて会長の座を取り戻そうとするも主人公達の活躍により失敗。
刑罰(?)としてアヴァリティア商会の動力室で滑車を回し続ける労働をさせられる事に。

アヴァリティア商会を一代でアルストで最高の財閥にまで押し上げた立役者だが、そのやり口は典型的な死の商人だということが、作中のノポン商人の同行でうかがい知ることができる。
作中詳しく語られていないが、非会長派がバーンの身辺を探っていたのは単に権力争いが原因ではなく商会の健全化を図ってのことだったのかもしれない。
また強引のやり口には思うことがある者が多かったのかバーン失脚後即、非会長派のニルニーが会長代行に納まり商会は滞りなく運営されていたため*16
体制交代に当たっての根回しは前々から進められていたものと思われる。アヴァリティアが機能不全になったらゲーム的に非常に困るからは禁句だも
なおそこまでして金稼ぎに執着する動機は「やわらかキノコ食べ放題」。こんなしょうもない理由なのはノポンらしいというかなんというか…
逆にバーンが他のヒト型種族だったら、その性格の邪悪さも悪事の凶悪さもさらに酷いことになっていた可能性が高いと言えるか。

+ ネタバレ格納ですも
本編での出番は首脳会談襲撃事件が最後だが、その後しばらくしてから発生する任意クエストでまた関わることになってくる。
商会内で不正な金の流れを追うニルニーから、バーンの部屋で「どうやっても開けることのできない箱」という、いかにも怪しい物が見つかったためこれを開けてほしいと依頼される。
懲役中のバーンをなだめすかして箱の開け方を聞き、中身を見てみると大量の手紙が。裏取引の証拠になるかと思いきや、それらは母親からのバーンの安否を気遣う手紙であった。
だが全部が全部プライベートな手紙ではなく、予測通り不正な金の流れの証拠となる書類も見つかった。リベラリタス諸島のリントヴルムという小島に運び込まれたとのため、直接乗り込んでほしいとレックス一行は依頼される。
いざ現地へ到着するとバーンの部下のザダザンというノポンから待ち伏せを受ける。ザダザンが言うにはリントヴルムとは反スペルビア帝国組織の名称でもあり、レックスらの行動は逐一監視しているということだ。
ザダザンを倒しリンドブルム島の地下室に行きそこで待ち受けていた者は…


●ドーン
CV:牛山茂(チャレンジバトル参戦時のみ)
アヴァリティア商会の影の支配者リンドブルムの首領にしてバーンの父親のノポン。首領(ドン)のドーンである。
ひげ面で葉巻を咥えていていかにもマフィアのボスといった風情だが、それ以外は体格・見た目ともに普通のノポンのため正直息子より若く見える。
地下室に乗り込んできたレックスに、バーンから提供された人工ブレイドの技術を利用して作り上げた兵器(外見はアーケディアの巨大生物兵器の使いまわし)を駆り決戦を挑む*17も返り討ちに遭い、
息子ともどもお縄になり親子で仲良く回し車で走り続けるのであった…
母からバーンに宛てられた手紙は実はザダザンが代筆した偽物。本人は夫と息子に愛想を尽かし、二度と関わり合いになる気はないということがザダザンより語られる。
ところでザダザンはドーンがいた地下室で寛いでるのだが、なんでコイツは逮捕されないんだろう…


●ムイムイ
センゾー・タテゾーの元助手として働いていたノポン。
丸眼鏡をかけているので『クロス』のタツに若干似てますも。
実はバーンの部下でセンゾー殺害・タテゾー誘拐の実行犯。ムービーの時点でバレバレだけど


●ニルニー
CV:増谷康紀
アヴァリティア商会諜報局員。
担当声優を見れば分かるようにノポンのイメージからかけ離れた渋くて素敵な声のry。
商会を内偵していたため、商会の船を使用した主人公達も調査していた。
バーンの失脚後は会長代理も兼任する。
真面目で正義感が強く、公平中立な物の見方ができるというノポンには珍しいタイプだが、
・頑固なバーンにケンイを振りかざして宝箱の開け方を白状させると意気込む
・バーン母から送られた息子を案じる(代筆された偽の)手紙を見て号泣する
・懲役中のバーン親子を見て「憎み切れない」というワダツミに対し「この人大丈夫ですかも?」と馬鹿にすると同時に「ノポンは愛らしいがこいつらは極悪人」と自種族の可愛さをアピールしつつバーン親子をけなす*18
とまぁノポンらしく天真爛漫さからくる図々しさや純粋さの持ち主でもある。


●クピィタピィ
CV:櫻井孝宏
路上で弾き語りをしているナナコオリに惹かれて彼女をアイドルデビューさせようと提案してくる音楽プロデューサーノポン。長い名前のためピィと呼んでほしいと言ってくる。
グラサン姿の胡散臭い見た目で突然旨い話を持ってくる導入からしてさらに胡散臭さがマシマシだが別に他意はなく、
純粋に(アイドルとしての)実力を上げるためにナナコオリに特訓メニュー通称ナナカツを課してくる。
その特訓内容というのが非常にハードというか面倒で、鬼のような回数ナナコオリを傭兵団任務に派遣しなければならないため、とにかく手間も時間もかかるのでウンザリする。やはり味方面して近づいてくるCV櫻井を信じてはならなかったか…
が、いざナナコオリ関連のブレイドクエスト完了とともに彼女から引退し世界を救うためにレックス達と同行すると告げられた際は、快く了承した。
手塩に育てたアイドルの退職に文句を言わないどころか晴れやかに送り出してくれるという非常に懐の広い対応を取るこの聖人?っぷり、レックスたちはゲーム本編終了後にナナコオリを再び彼の事務所に所属させるべきである。
また先の特訓メニューは上手いこと派遣ブレイドを選別すればリアルタイムでは10分で終わる*19ため新人ブレイドの育成に非常に重宝するので、ナナコオリ育成中は苦行でしかなったナナカツも一転大変便利な任務になる。
人格もコウケツだし、ゲーム的にも大変有難いピィさんはやっぱり最高のノポンだも!(ノポン特有の高速掌返し)


●ノポン・チュウセンニン
人呼んで強欲の権化
独占欲を満たすために自分自身と財宝を洞窟の奥に封印し、誰にも邪魔されない環境を作って永い間引きこもっていたノポン。
どういう訳かやたら体が小さい。子供レベルを通り越してもはや手のひらサイズである。
封印を解かれた時には一瞬怒りを露にしたが、即金儲けの話に切り替える金銭欲の塊。
超常的な力を用いた封印を施し、永い時を生き続けるあたり仙人と呼ばれるだけの能力はあるのだろうが、凄いんだかどうなんだかよくわからない。



ゼノブレイド3

●リク
CV:千本木彩花
主人公であるノアが所属するコロニー9のメカニックに従事するノポン。ぱっと見カツラみたいなツンツン頭と凛々しい眉毛が特徴的。
天真爛漫な性格が多いノポンにしては珍しく無愛想かつ斜に構えた皮肉屋。ただ趣味や好物が絡むとノポンらしく目の前のことに夢中になる一面も。
腕前は確かであり兵士の装備から鉄巨神(巨大ロボットみたいなもの)の整備もお手の物。
ノア達とは昔からの付き合いであり、迷ったときには少し背を押す兄貴肌。なんとノア達がコロニーから追われる立場になった後も「自分の助けが必要」という理由であっさり付いて来てくれる。
+ ネタバレ格納ですも
ノアの剣の真の姿でありオリジンから作られたという「魔剣ラッキーセブン」を元々所有していたり、伝説の七ノポンに数えられていたり、メリア救出時に意味深な目配せをしていたりと謎の多い彼だったが、「新たなる未来」にて遂にその出自の一端が明かされた。
そもそも「新たなる未来」の時代は3本編より遥か数世紀昔の時代なのだが、リクは全く外見に変わりなく登場している。
オフィシャルアートワークスによると、アイオニオンではノポンは流れの外にある存在であるため、寿命という概念がない。キズナグラムでも伝説の七ノポンは年齢不詳である。
さらに、リクの師匠にあたる人物はメリアであるとも明かされた。
父親はメリアと共に旅をしていたという情報から、リキかキノであるかと推測されていたが、オフィシャルアートワークスにてリキと明言された。

●マナナ
CV:洲崎綾
ミオ達が所属するコロニーガンマの炊事係。目がシイタケ
リクとは対照的…というか一般的なノポンらしいというべきか感情豊かで好奇心旺盛。初対面の人間にも臆さず敵味方の意識も希薄。
料理には並々ならぬ拘りがあり旅先で未知の味やレシピに触れるのをとても楽しんでいる。
やはりリクと同じく「美味しい食事は必要不可欠」という理由であっさり付いてくる。
リクとは旅を通じ、要所要所で力を合わせて兄妹のような関係になっていった。

●ブレブレ
ルディが軍務長を務めるケヴェス軍コロニー30所属のメカニック。
敵対するアグヌス軍コロニーイオタの軍務長ニイナ(16歳)のガチ恋勢。
+ ネタバレ格納ですも
ニイナへの独占欲から、ルディの夢であるドルークを暴走させケヴェス・アグヌス両軍に多大な迷惑をかけてしまう。
純粋なルディには手を差し伸べられるが、コロニー30から下った処分はシリーズ恒例のお仕置き回し車。
どうやら大昔から伝わっているようで、やはりというべきかブレブレは次第にお仕置きに快感を覚え始めていた。



???

●ノポン・ダイセンニン
CV:大和田仁美(2)、大塚明夫(3)
ノポン・センニンに匹敵するかそれをも上回る超高齢ノポン(自称だが「トラの1億倍は生きている」)。
見た目も言動も子供そのものだが、自分だけの異空間を作り、次元の壁を越えてシリーズの主人公格を集結させるなどある意味をも凌駕する凄まじい事をやってのけている謎の人物。
『3』で2つの世界が交わると消滅現象が発生していることを見ると、そのようなこともなく平然と2つの世界をつなげるどころか、現状全く関わりのない惑星ミラのある宇宙にも介入する*20ダイセンニンの恐ろしさたるや。
なお、その1・2・3それぞれに登場するが同一ノポンかは不明。同一ノポンだった場合とんでもない声変わりを果たしている事になるが…



現実世界?

●モノポン
ゼノブレイドシリーズのツイッター担当のリキから簒奪する形で就任した広報ノポン。
ピンクの体毛とソーセージマルメターノの串をブっ刺したような螺旋模様の円盤状の髪型がチャームポイント。
ゼノブレイドシリーズ公式ツイッター自体は必要な事以外つぶやかない非常にまじめなアカウントなのだが、キャラクター化それもノポンだったのが運のツキ。
更新頻度の低さから、まるでモノポンが仕事をしない怠け者扱いされる憂き目にあってしまった。
だがプレイヤー達はモノポンを嫌っているのではなく、一種ネタキャラとして親しんでいるので誤解なきよう。

ちなみに結婚願望を持っているようで一緒に企画会議に参加していたリキ・タツ・トラについて考えをめぐらしたところ、
リキ:既婚者だから論外、タツ:性格がちょっと…、トラ:趣味が合わなそうと3者ともお眼鏡に叶わなかった。確たる理由があるリキとトラに対し性格だけで選外にされたタツの扱いが酷い


【嬉し恥ずかしなハンショクジジョーについてですも///】

プレイヤーからはよくヒト型種族やブレイドに萌えたり欲情するトラ一族の性癖が異常であると言われるが、巨神界のノポンのホムスやハイエンターへの対応を振り返ってみると、
  • ご存じメリアちゃんに萌え萌えでカルナをセクシーと言うリキ
  • ダンバンを渋いおじ様呼ばわりするストロジャム
  • イケメンNPCにいやらしいこと考えてても許しちゃうって言ったり、寂しかったら可愛い女の子限定でギューッとしてもいいと抜かす各種モブノポン
とヒトへの見方が人間に近い。
さらにはノポンの事は「モフモフしてて可愛い」と自分だけでなく種族全体について思っており、ますます人間に近い審美眼を持っている。
巨神界とアルストのノポンの生態が完全に一致とは限らないがもしそうだとしたら、子供を作れるとは思えない他種族に性的を欲求を覚えるのは完全に生物としてアウトである。
え、作品によってはそういうのが当たり前の異種エイリアンが登場する?そんな悪知恵しか働かずヒンセーの欠片もない連中と一緒にしないでほしいも!フンゴフンゴも!
またぬいぐるみみたいと視認される自分たちにムラムラするのも現実で言えば「孔雀のメスがオスの羽に生殖欲求を刺激されつつ人間と同じく芸術的に美しいと感じる」ようなものなので、これはこれで生物として異常である。
相手が自種族にせよ異種にせよ性的欲求を抱くとすると危険な性癖の持ち主ということになってしまうので、
ファンから「ノポンはヒト以上に強い情動を持つが性欲を起点として生殖はしないのではないか」「よってキャベツ畑やコウノトリどころか何もない所から勝手に生まれるのではないか」という憶測すら立てられるありさまである。


ちなみに『クロス』では結構事情が違い、上記のようにヒトに萌えたり欲情するノポンは少ない。
もしかしたらそういう性癖は、長くヒトと共存する中で出来上がっていったものなのかもしれない。
代わりにノポン同士の恋愛を描く場面が増えており、中には妊娠・出産といった描写まで登場する。(妊娠はウソ、出産はぬいぐるみを使った演技だったが)
出産(するフリ)のシーンは仔ノポン(に見立てたぬいぐるみ)を1匹ポン☆と出すというものであった。
(子供が明らかに作り物である事を除けば)その様子に特にツッコミも入らなかったので、繁殖の手順としてはこれで大体合ってるらしい。

まとめると、
●胎生である
●ある程度の妊娠期間を経たのちに出産する
●一度に産む子供の数は1匹(双子などが産まれる事もある)
と、かなり人間に近い形である事がうかがえる。親近感わいちゃいますも!



【その出自の謎に迫りますも!】

+ 核心に迫るネタバレ不可避のため格納ですも
ゼノブレイド2の終盤、ついに神・クラウスの元にたどり着いたレックス一行。
クラウスからはアルストの生物進化の樹形図を見せられるのだが、そこに見慣れたまん丸な生き物の姿は
なかった。
突然生まれたか外の世界からやってきたいずれかは不明だが、とにかくクラウスが作った世界から自然発生したわけでなく、いつの間にかアルストにいついたようだ。

またゼノブレイド無印においても巨神界の神(笑)ザンザからその存在は無視されている。
傲慢なザンザからすれば「ホムス・ハイエンターにすら及ばない垢未満、ターキンとかイグーナと同等かそれ以下」扱いなのかもしれないが、間違いなく巨神界の主要種族であるノポンを無視するのはあまりにも不自然である。
ノポンは何故か未来視のシーンで登場しないためザンザの認識の範囲外ではないかという憶測がされていたが、2の樹形図に存在しない=元は同一の存在であるクラウスの管轄外であることも合わせて考えると、その可能性は十分にあり得るのかもしれない…

また2の作中では「ノポンのドライバーは殆ど存在しない」と言われており、実際にブレイドと同調したのを確認できるのはサブクエストで出てくるモブノポン一人だけ。
ブレイドは「同調することでその生物の感情、行動を記録し天の聖杯へとフィードバックする」ことが目的であり人間以外の生物とも同調できる。
そんなシステムにノポンだけが弾かれているのも、既存の生態系からは逸脱した存在だからなのかもしれない。

3ではアイオニオンの理そのもののゼットの影響を受けていない。
アグヌス・ケヴェスに属しながら10年の寿命を逸脱しており、命の環に縛られていない。
また、瞳を利用した通信システムはなぜか使用できないため、専用の端末を用いて送受信している。


【余談ですも!】

●ゼノブレイドシリーズの広報活動においてお手製のノポンのぬいぐるみを使った茶番寸劇をすることがたま~にあるのだが、
それらが商品化されたことは2010年から続くシリーズの歴史において一度もない
そのため主要キャラクターのフィギュアやロボットのプラモが出る度にノポぐるみを出してほしいと強く要望するプレイヤーも結構いる。
製作難度はフィギュアとプラモより低そうだから薄利多売で大儲け~できそうだしなんとかなりませんかも、モノリスさん



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最終更新:2024年04月14日 12:04

*1 プレイヤーをコキ使うのはノポンに関係なくクエストを依頼してくるNPCに共通することではある。ノポンは性格的により図々しく写るかもしれないが・・・

*2 ノポンの性格的に駄目な大人が目立つのはご愛敬、それに他種族にもニート的な成人がいたりするし

*3 ホムスのコロニーにもノポンはおり、種族全体で言えば機神兵よる被害は皆無というわけではない

*4 サイハテ村から近場だが夜間には終盤クラスの雑魚敵がそこら一帯に生息し、遺跡近辺には昼夜問わずラストダンジョンより高レベルのモンスターがひしめく超危険地帯もある

*5 100越えユニークが二体もいる、ザトールを上回る作中最危険地帯

*6 おなじみの日本語に「も」をつける喋り方ではなく、異星人としてのノポンが使っている言語。惑星ミラの不可思議な力によりあらゆる言語が地球人の耳には地球言語に聞こえてしまうので、どんな発音をする言語なのかはわからない。

*7 他の10の商会の拠点もあるが、作中で実際行くことができるのはアヴァリティア商会のみ

*8 キズナグラムの数値上カンストが理由で本当は更に上の可能性もある

*9 9892歳のマシーナの女性・ナナオミが存在するが、彼女は寿命が原因で体調不良になっている。

*10 センニンの寿命を考えると友達を作っても一人取り残されてしまう可能性が高く、ボッチなのは已む無しか。

*11 ちなみにラスボスは表向きレベル不明なのだが内部データ的には80を少し超えるくらい

*12 曲名からして『悲壮な決意』であり本編ではメイナスとザンザの対決のような非常にシリアスなシーンで使われる

*13 シュルクらの心境は語られない

*14 『2』にゲスト出演した際には敵キャラとして戦う事になるので、全く戦闘ができないわけではない模様。基本攻撃は多くのノポンと同様羽でのパンチ。本人の攻撃力は低いが、デコイとしてノポポダイコンをばら撒く技を使う。ダイコンは一定時間後に何故か爆発する。

*15 キャラバンには創始者の名前がつけられる

*16 ただし稼ぎ頭の失脚により今後を不安視する者もいる

*17 地下室から外へ場が移るのだが、レックスたちは律義に移動及び兵器の準備まで待ってやっている

*18 主君を害する者は許すまじという忠誠心を、外見がかわいいというだけで薄れさせるワダツミの感性も独特ではあるが

*19 他の傭兵団任務は長ければ1時間以上かかる

*20 ただしアルストに来たエルマに関して、精神はともかく肉体は仮想現実の可能性もある