くまみこ

登録日:2016/04/29 (金曜日) 21:49:24
更新日:2024/03/25 Mon 20:48:30
所要時間:約 10 分で読めます




くまみことは、月刊コミックフラッパーにて連載されていた漫画である。
作者は吉元ますめ。全20巻、併せて公式アンソロジーとオールカラー四コマ集「くまみこちゃん」が発売中。
2015年にアニメ化が発表され、2016年春から放送開始。制作はキネマシトラス、EMTスクエアード。監督は松田清。


◆あらすじ


とある東北地方の山奥にある田舎の村、「熊出村」。そこにある「熊出神社」に巫女として仕える中学生の少女「雨宿まち」は
田舎にコンプレックスを抱き、都会の高校に進学することを決意する。
しかし神社で奉られるヒグマの「ナツ」は、まちの世間知らずっぷりを知っているため猛反対。
それでも食い下がるまちに折れたナツは、都会で生き抜くための試練を彼女に与えるのであった・・・。


◆登場人物


  • 雨宿まち
CV:花澤香菜(CM版)/日岡なつみ(アニメ版)
熊出村に住む巫女の少女。14歳の中学三年生。
アイヌ風の巫女装束に身を包んではいるが、神楽をダイエット代わりにするなど神事の活動には結構不真面目。
田舎暮らしによって田舎コンプレックスをこじらせており、都会の高校への進学に憧れている。
長年の田舎暮らしのせいか、度を越した世間知らずであり、Suicaを知らない、ユニクロに入ったことがない、電車に乗ったことがない、
果てはテレビの付け方が分からないというかなりの猛者。
さらに極度の機械オンチであり、パソコン二台、炊飯器一台をぶっ壊したことがある。パソコンはまだともかく炊飯器……
そのためご飯はいまだリアルにかまど炊き。むしろおいしそう
しかし最近はガラケーの使い方やタブレット端末でのTwitterのやり方を憶えており、少しずつではあるが改善されてきている模様。
見かけによらず怖ろしく高い身体能力を誇り、日々の薪割りで斧を振るうのはもちろん、森の木も軽く斬り倒すことができる。
さらにはブレーキが壊れて制御を失った自転車から木にぶつかる直前に脱出するという離れ業までやってのけた。
また、本人は「巫力だとかそんな胡散臭い才能は一切ない一般人」と言っているがそちらの方面の能力も高く、
幼いころはきゃりーぱみゅぱみゅの登場を予言したり、「山崩れ事件」や「埋蔵金事件」(どちらも詳細不明)を起こすなど、かなり高い才能を見せていた。
現在でも神楽に対する態度が山の天候(山神様のご機嫌)を左右するなどその片鱗を見せている。
ちなみに登場こそ予言したものの、当の本人はきゃりーぱみゅぱみゅのことは一切知らない
さらに家電こそ使えないものの家の台所を預かっていたり、巫女服のほつれを自分で直せるなど、家事能力も高い。
ナツやよしおなどにはよく笑ったりたまに取っ組み合いの喧嘩をしたりするが、それ以外の人には引っ込み思案になってしまうという内弁慶な性格。
よしおに担ぎ上げられて熊出村のご当地アイドルとしてデビューするも、仙台市民から石を投げられる悪夢を見て、都会への憧れは消えかけてしまった。しかしナツのゆるキャラとしての活躍を目の当たりにしたことで、再び都会への進学を目指す。

  • クマ井ナツ
CV:山下誠一郎(CM版)/安元洋貴(アニメ版)
熊出神社に奉られているオスのヒグマ。
何故か人間の言葉を理解し、喋ることができる。
まちとは幼少時からのつきあいで、今でも一緒に遊んだり一緒にお風呂に入ったりするほど仲が良い。うらやま死刑。
まちよりよっぽど人間社会に適応しており、パソコンやタブレットを駆使してネットショッピングやSkypeをしている。
一方手先は不器用であり、絵や毛筆の腕は壊滅的。本熊曰く「クマに多くを求めないで」。それでも少しでも上達するよう日々努力中である。
料理はそこそこできるようで、イタリアンな水かけご飯を作ったこともある。
まちの世間知らずっぷりを知っているため、都会への進学には反対。まちの世間知らずを直すために様々な試練を与えているが、本心では彼女と離れ離れになるのを恐れており、まちが村の外では生きられないようになればいいと願っている。
村の外の人間に喋っているところを見られてしまい、それが原因で「クマ井のナっちゃん」としてゆるキャラデビュー、全国区の知名度を誇る人気キャラとなった。
実家に帰ることを嫌がっており、婦人会に呼び出されることやほのかに追いかけ回されるのも苦手。
ちなみにアソコは切ってある。

  • 雨宿良夫
CV:興津和幸
熊出村役場健康課いきいき係で働くまちのいとこ。25歳。
まちとは対照的に明るく社交的な性格で、イベントの進行や試食販売も難なくこなす。
少年時代からまちの世話を見てきたため、彼女のことは自分の子供のように見ている節があり、成長記録を撮ったり巫女装束を着せるため無理矢理服を脱がそうとするというデリカシーのない面が目立つ。おいそこ代われ。
熊出村の村おこしに情熱を捧げており、まちをアイドルデビューさせたり特産品のなめこを売り出すなど様々な手を尽くしている。
ナツのゆるキャラデビューの発案者でもあり、東京などにナツを連れていくなどマネージャーのような立場となっている。
空気が絶望的に読めない上に鈍感であり、響の好意には全く気づいていない。
まちを売り込みに仙台へ行った時には仙台市民から石を投げられた。

  • 酒田響
CV:喜多村英梨
よしおの幼なじみ。24歳。
田舎によくいる感じの金髪ヤンキーで、パチンコ店に勤務している。
見た目は怖いが根は悪い人間ではない…のだが、荒い言葉遣い、すぐに手が出るという癖のせいで、一応顔なじみであるにもかかわらずまちからは怯えられていた。
まちをバイクに乗せてしまむらに行ったことがきっかけで、彼女の「しまむらマスター」としての資質を見出した。
それ以来彼女の友人となり、シルバミアファミリーの人形を使ったボードゲームなどで遊んだ。
ナツとは本の貸し借りをしたりする、いつのまにか彼の背で寝ているなど、なんだかんだで仲は良い模様。
よしおからは「ひー子」と呼ばれており、学生時代から彼に好意を抱いているも、当の本人は全く気づいていない。
まちとナツの計画でよしおとデートさせられた時は、夜の丘で彼に告白しようとするも、まちたちが上げた打ち上げ花火の音で告白をかき消されてしまい、失敗に終わってしまった。

  • 雨宿フチ
CV:谷育子
まちとよしおの祖母。
まちとナツと3人で暮らしているが、シルエットや手足が映るのみで、全身が映ったことはない。
元巫女であり、まちに巫女としての所作などを教えた。
朝ドラ好きだが、朝に弱いためナツが結局予約している。

  • 雨宿エツ子
CV:南一恵
よしおの母でまちの叔母。
巫女装束のコンペに参加してはしゃいだりとマイペースな性格。

  • 保田清里
CV:真中琴与
熊出村役場で働く、メガネをかけた地味で暗い性格の女性。
母親も似たような性格で、目立つことを「人生ハードモードに突入する」と形容している。
とある手違いで、よしおがひびきに着てもらうために作った「熊出村作物泥棒撲滅キャンペーンガール」の衣装を持ち帰ってしまい、愛と正義の使者としてコスプレに目覚める。

  • 松さん
CV:内藤玲
村の住民。本名は小松。
釣りが趣味で、自宅で醸造したどぶろくを飲んでいるため常に酔っ払っている。ちなみに酒税法違反。
まちにセクハラまがいのことを言うデリカシーのないオッサン。

  • 将太
CV:朝井彩加
村に住む子供三人組の1人。
帽子を被った少年。
9歳になったため、かおりとたもつと一緒によしおから村の秘密を教えられた。
まちとナツのエッチなシーンを想像して鼻血を吹いたマセガキ。
イタズラをしてナツとともに村の独房に入れられたときには、恐怖のあまり気絶してしまった。

  • かおり
CV:石上静香
村に住む子供三人組の1人。
二つ結びのしっかり者の女の子。
よしおから村の秘密を教えてもらうときに、エッチな内容が含まれると知った時には「セクシュアル・ハラスメント!ドンタッチミー!!」と激しく拒絶した。
・・・・・・が、しっかり聞いていた
ちなみに中の人は2015年、セクハラどころの騒ぎではないアニメのメインヒロインを演じていた。

  • たもつ
CV:三瓶由布子
村に住む子供三人組の1人。
坊主頭のはなたれ小僧。
他の2人に比べるとセリフは少ないが、まちに「クマにやられちゃったのか?」というとんでもない爆弾を投下した。
携帯を取り出す仕草が無駄にかっこいい。

  • 田村キヨ
熊出村の隣の田村村に住む婆さん。
老人ホームを抜け出して買い食いする、「田村のババア」の名で通った有名人。
熊出村のことが大嫌いで、「熊出村は獣に呪われている」と周囲に言いふらしている。

  • 別所貫一
「ベッカン刑事」の呼名を持つ刑事。
今夜の飲み会に行きたくないという理由で、事故死の事件を他殺だと疑うダメ刑事。
熊出村を怪しいと考えて捜査に踏み入るが、途中で面倒くさくなったため帰った。

  • スティーブ
ベッカンの部下の刑事。
名前も外見もまんま外人だが、れっきとした日本人。
ベッカンに余計なことをさせないよう熊出村に同行し、そこでナツの喋る姿を目撃するも、ゆるキャラという説明で納得して帰った。

  • 橋田のおじいちゃん
村に住む老人。
Twitterの使い方が分からず困り果てていたまちに、Twitterの極意を教えた。
芸能人でもなんでもないただのジジイのくせにフォロワーが3万人もいる。

  • 婦人会
クマ井の熊の婦人会。
3頭のツキノワグマで構成されている。
威厳を出すため、村人に怖く接するようによしおを通じてナツに要請していた。
ナツがゆるキャラデビューしたことで、度々ナツを呼び出してナっちゃんの公式Twitterの管理を任せるよう要請している。
巫女服コンペ直前のまちの発言から人間の「おばあちゃん方」の婦人会もあるようだが詳細は不明。

  • ほのか
ナツの幼なじみの熊。
体中に傷を持ち、武人のような言葉遣いで喋る雌熊。ツキノワグマであると思われるがヒグマであるナツ並にデカい。
昔はナツと喧嘩ばかりしていたが、ある時を境にナツがおとなしくなってしまったため、再び彼と戦うためにナツを追いかけ回す。
ナツに好意を抱いており、強い子供を残すためにアヒル口や女豹のポーズで誘惑するも、ナツからはドン引きされている。
「ムサシアブミ」という先代から与えられた名前があるため、まちから「ほのちゃん」と呼ばれるのを軟弱そうだと嫌がる。
ちなみに声は渋めの「銀河ボイス」。


◆用語


  • 熊出村
東北地方の日本海側に面するどこかにある山奥の村。
熊を神様として信仰しており、9歳になると村の熊が喋るという真実を教わる。
まち曰く「クソ村」であり、
「電波は届かない、電車は来ない」
「人がいない、猿しかいない」
「店がない、開いていない」
「コンビニが24時間やってない」
「アスファルトがない、標識もない」
「電灯がない」
「村人仲良くない」
「イベントない、地域振興やる気がない」
というレベルのクソ田舎。
携帯の電波は無慈悲なほどに入らないが、意外にもインターネット回線は使える模様でskype等も使用可能。
最近はナっちゃんの全国デビューのお陰で知名度が上がった模様。しかし観光名所がないので観光客は来ない。

  • クマ井の熊
熊出村に住む熊たちの総称。ナツはこの熊たちの代表。
かつて山神の使いの熊と生贄の娘の間に生まれたものたちの子孫であり、全員人間の言葉を話すことができる。
熊出村の人間は襲わないという契約を交わしているが、イタズラする子供はクマ井の熊の代表と一緒に独房に入れられるというお仕置きがあり、昔は響もよく入れられていた。
ナツ曰く、ほのかの語る「力こそすべて」という理念がまかり通っているらしく、人間界に溶け込んでいるナツや
貴婦人かぶれの婦人会メンバーの3匹以外はわりと野生に近い生態を持ちあわせている模様。

  • 田村村
熊出村のとなりにある村。
一応行政区分上熊出村と合併しているが、昔から村同士で仲が悪く、「どっちの方が田舎か」などの下らない理由で喧嘩をしている。
上記の「村人仲良くない」とはこのことを指している模様。ちなみにまち曰く「どっちもクソ田舎」。


こいつ・・・なれるんじゃねえか・・・?
追記・修正マスターに!!

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最終更新:2024年03月25日 20:48