田中くんはいつもけだるげ

登録日:2016/04/21 (木) 01:49:30
更新日:2023/06/02 Fri 18:07:58
所要時間:約 8 分で読めます





とある高校のとある教室

寝ている人と

仁王立ちの人





け い 田
だ つ 中
る も く
げ   ん
    は







「田中くんはいつもけだるげ」はスクウェア・エニックスのWEB雑誌「ガンガンONLINE」にて連載されていたウダノゾミによる漫画。

単行本は全13巻。
さらにアンソロジーが発売中。



●概要

いつも無気力な田中とコワモテながら世話焼きな太田を中心としたゆるい学園生活を描く「ユルユルまったり、にぶにぶなインセンシティブ青春コメディ」
…所謂日常系の作品。
けだる「げ」というタイトルには曖昧さやゆるさが出るようにしているという。

アニメ版ハッシュタグにおける略称は「たなけだ」。
単行本1巻巻末のおまけでは略称として最終的に「はげ(田中くん『』いつもけだる『』)」が発案されていた。あんまりである。

物語の舞台は明確に設定されていないが、広島県広島市や三原市等の町並みを混ぜた「都会すぎないけど田舎すぎない地方都市」とのこと。
ネタは作者の体験が元になっていることが多いとか。

2016年4月よりテレビアニメが放送。
TOKYO MXやMBS等の他、作者の故郷である広島でも放送されている。
監督はのんのんびよりココロコネクトの川面真也、アニメーション製作はSILVER LINK.。

アバン+OP→CM→Aパート→CM→Bパート→CM→Cパート→ED→次回予告→CM→エンドカードという独特な構成。
各パートの長さは話によって変わり、CパートのアイキャッチからそのままEDに入ることもある。
サブタイトルは作者による直筆。
次回予告ではそれを田中が書いているが、毎回途中で寝ぼけて途切れる。しかし最終話の予告では…
話の流れが一部再構成されており、原作とはエピソードの順番が異なっている。
特に原作で日常回と個別キャラ回が入り乱れている点について、アニメでは放送話ごとに話題が統一されている。
(例:第一巻の時間軸で二巻以降の一部エピソードが組み込まれている、白石と越前の初登場エピソードの順番が逆等)
なお、製作委員会名は「製作委員会はいつもけだるげ」。…それでいいのかあんた達。



●主な登場人物
※一部の登場人物の名前はお笑い芸人からとられている。

・田中
CV:小野賢章
とある公立高校の一年生で本作の主人公…なのだが、頼られることや活躍すること、目立つことを嫌い、自分の人生で主人公をやりたくないとすら考えている。
教室では基本的に頬杖を突いているか寝ているかのどちらか、移動時は太田に抱えられることが多く、体育では準備体操の時点で休憩を挟む、理想は半径85cmで事足りる生活等、根っからのめんどくさがり。
しかし、だらけるにもこだわりやリスクがあるらしく、心置きなくだらけるために頑張るというどこか矛盾した行動も取ることも。
一方で、そのマイペースさから来る発言が時に誰かの心に響くこともある。
「三大欲求が8:1:1(8が睡眠欲)」と自称するが、誰も見抜けなかった白石の芋モードをおっぱいで見分けたりと案外むっつり。
非常に小食で、通常の男子高校生の平均摂取量一食分で過充電になりガチ寝してしまう省エネ体質。
運動神経はバドミントンの授業でスマッシュしようとしたらラケットごと投げる程壊滅的だが、ピアノやカードシャッフルがうまかったりと地味に多芸。
存在感を消す「モブ化」を習得しており、アニメでは透明化までしているが、異常なまでに影が薄い幻の6人目ではない。
赤ん坊の頃、名前を呼んではいけないあの人の凶手から生き残ったという生い立ちもない。


・太田
CV:細谷佳正
田中が依z…もとい全幅の信頼を置く一番の友人で、彼とは正反対の運動神経抜群で勤勉な人物。
身長184cmのおよそ3ゴリ(後述の妹談)のコワモテという非常に威圧感ある見た目だが、凄まじく面倒見がよく、特に田中に対しては眠る彼を担いだり、くしゃみした彼に間髪入れずティッシュ(敏感肌用)を差し出したりともはや保護者
実際周囲からも田中の保護者として認識されており、彼が全治一週間の怪我(捻挫)を負った際は誰が田中の面倒を見るのかと周囲が戦慄した
一方でいつもの冷静さが吹き飛ぶ程スイーツに目がなかったり、お化けが苦手だったりという可愛い一面も。
時折天然たらしな言動を無意識にとることがあり、主に越前を赤面させてしまう。
母子家庭ということもあってか、得意科目に体育の他に家庭科が並ぶ程家事全般が得意で、大掃除では他の人のやり残しを怖い笑顔でせっせと磨くといった凄まじいオカン技能の持ち主。女子力がファイヤー。
鉄華団の団長ではないし、マーズランキング6位でも第104期訓練生次席でもない。


・宮野
CV:高森奈津美
猪突猛進で賑やかで小柄な女子生徒。
悩みでもある身長141㎝(自己申告)のその小柄さたるや、コマからのフレームアウトが頻発し、最小サイズの浴衣すらダボダボになるレベル。
好きな人に釣り合う人間になるために、田中に勝手に弟子入りし、彼のけだるさを研究する日々を送る。
けだるさに関する研究を凄まじいページ数のレポートにまとめる程の頑張り屋で努力家であり、田中にはそれ故向いていないと言われてしまうが、同時に無理に変わらなくてもいいとも言われる。
女心に敏感でもあり、白石の田中への恋心に気付き、彼に近づけるように取り計らうなど応援している。
一度思い悩むと田中、太田から「師匠」と呼ばれるレベルまでけだるい雰囲気を醸し出し、厨二じみたポエムを呟きだし、田中すらも困惑させる。
雨が降ると髪が大ボリュームなゆるふわ天パのモンスター、モッサリーヌ・ミャーノと化してしまう。
美術部に所属するだけあり絵はうまく、田中の人物デッサンを披露している。が、感性が爆発すると…


・白石
CV:小岩井ことり
田中達のクラスの委員長。
才色兼備で親衛隊(団長は主人公と同姓で別人の田中)が存在する程の人気を誇る。
が、実は中学時代はノリが悪く流行に追い付けないぼっちの芋ガールであり、色々がむしゃらに特訓したりして高校デビューした。
今でもかなり無理をしているらしく、夕方には眼鏡にパイナポーでオールバックな髪型の、スカート丈も長い芋ガールに戻ってしまう
その姿を田中と太田に見られ、田中に芋モードを見抜かれてしまうが、広められることもなく受け入れられる。
逆に田中からいつも皆のために頑張っていることへの尊敬の念と、完璧な彼女にも弱点があったことへの安堵を告げられた。
これを機にコンタクトレンズをやめて普段も眼鏡を掛けるようになり、田中に恋愛感情を抱くようになるが、気付いてもらえていない。田中爆発しろ。
なお白石本人も非常に間が悪く、せっかく宮野達がお膳立てしてくれたフラグをボキボキに折ったりしている。
胸は宮野に死んだ魚のような目で「すごい」と評される程デカい。けだるげな田中に唯一エロい目をさせたおっぱいである。
高校デビューの過程で体得したのか、お菓子作りや裁縫が得意で、女子力がファイヤーな太田すらも尊敬する腕前。マカロンさん。
語尾に「のん」がついたり「にゃんぱすー」とか言ったりしない


・越前
CV:諏訪彩花
太田の幼稚園の頃からの幼馴染で、彼や田中とは隣のクラス。
アイデンティティとまでしている長いスカートや男勝りな口調はスケバンへのリスペクト。
ヘッドバッドや目潰し、靴飛ばし等腕っ節は強く、照れスイッチオンで暴れた際は校舎が3cm歪んだ
実際は友達思いの優しい少女で、近所の人々やクラスメイトからは信頼されている模様。
自宅はシャランラ~な洋風のお屋敷で、キャラを捨ててまでして手に入れたスマホの扱いに四苦八苦したりといった面も見せる。
異性に免疫がないのか、太田や田中の何気ない一言や行動を恋愛沙汰に結びつけ、すぐに赤面してしまう。
宮野とは「みゃーの」「えっちゃん」と呼び合う親友同士で、実は宮野の言う「好きな人」も彼女のこと(曰く『宇宙における全生命体の中で一番』)。
田中達の後押し(?)もあって宮野とは晴れて両思いになり、休日にデートを楽しむ仲になった。
可愛いもの好きでひよこまんじゅうや鳩サブレも食えないタイプであり、これが原因で宮野と一悶着あったことも。


・志村
CV:興津和幸
リア充に憧れる田中のクラスメイト。
クールな頭脳派の文学青年という設定で、いつの間にか周囲を引っ張っていることが多い。
女子にモテたくて何かを始めることが多く、それが理由でサッカーを始めた際は努力の方向性を間違っていると指摘されている。
メガネがないと本人と認識されないという苗字が同じなどっかの万事屋のメガネと似た弱点も抱える。あっちはメガネが本体だが
実は波紋が使える一族の末裔という話は全く聞かない。


・加藤
CV:井口祐一
同じく田中のクラスメイト。
良くも悪くも底抜けに明るいボケ担当で、ツッコミ役の志村と一緒にいることが多い。
凄まじいアホであり、公式からも『小学生レベルの生態』と言われる始末。でも加藤だから仕方ない。
サッカーが大好きで部活もサッカー部、中3まで某強豪チームのジュニアユースにいた程の腕前を持つ。
大家族の六人妹弟(一人はお腹の中)の長男でもあり、大きな器の持ち主でもある。


・莉乃(りの)
CV:悠木碧
二階堂女子学院中等部に通う中学3年生の田中の妹。
バレー部の敏腕マネージャーでもある。
太田からはドッペルゲンガー、兄の顔を知る西園寺からは彼の女装姿と勘違いされる程そっくりな顔つきをしている。
兄同様あまり表情を変えないが、彼と違ってしっかり者で、言いにくいこともあっさり言ってしまうクールな性格。田中妹はいつもつめたげ。
兄にも辛辣な口調だが、その実バレンタインに差出人を伏せた本命チョコを鞄に入れる程のブラコン。
しかし当の兄にはその思いに全く気付かれず、兄と仲の良い太田を敵視する。
魔法少女でもガングニールの適合者でもない。


・早夜(さや)
CV:東山奈央
莉乃のクラスメイトかつ親友で太田の妹。
引っ込み思案で声が非常に小さく、田中との初対面時は莉乃の通訳が必要だった。
兄とは似ても似つかない見た目だが、166cmの長身や田中を初めて見た時のリアクションはやはり兄妹であることを伺わせる。
その長身は親友と共に所属しているバレー部で活かされている。
練習試合でシューズを忘れてしまううっかりさんだが、いざという時は決められるやればできる子。
ちなみに彼女がにっくき太田と兄妹であったことを莉乃はワックでのW兄妹集合まで知らず、その直後は何を信じたらいいのか分からず混乱していた。


・空良(そら)
莉乃に片思いする十八本松中学1年生。1年にしてバレー部レギュラー入りのハイスペック男子。
宮野の弟だが外見は似ても似つかない高長身。ただし内面は姉そっくりの猪突猛進。
田中に「顔が好きな人に似ていて話す自信がつく」という理由で(莉乃の兄とは知らずに)弟子入りする。
何度振られても告白し続けるポジティブさから、莉乃に(ペット的な意味で)気に入られる。


・西園寺
CV:村川梨衣
ワック(作中のファーストフード店)でアルバイトをする女子大生。
ワック以外にもカラオケボックスやプールの監視員なども掛け持ちしている。
怖がりな性格で思い込みが激しく、ワックに来店した田中と太田の独特な雰囲気に最初は怯えていた。
その後二人への恐怖心が解消してからは、行く先々で出会う二人のことが気になる様子。





追記・修正ってウルトラスーパー滅茶苦茶ダルい…

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最終更新:2023年06月02日 18:07