カリギュラ(Fate)

登録日:2016/03/26 Sat 00:10:40
更新日:2023/02/21 Tue 01:25:24
所要時間:約 10 分で読めます




「ネロォオオオオ!!」


Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント
クラスはバーサーカー


ILLUST:BLACK
CV.鶴岡聡


身長:185cm
体重:80kg
出典:史実
地域:欧州
属性:混沌・悪


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
A+ B+ B+ D+ D+ C


◆スキル
【クラス別スキル】
狂化:A+
全ステータスをランクアップさせるが、理性の大半を奪われてしまう。
ネロやローマを引き合いに出して接触を図られた場合は幸運判定を行う。
成功すれば暴走停止。

【保有スキル】
加虐体質:A
戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。
これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。
狂化スキルに性質が近いため、カリギュラはこのスキルを十全には発揮できない。
自身の攻撃力を上昇させる(3ターン)が、デメリットとして防御力が減少(3ターン)する。

皇帝特権:A
本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。
様々な効果(確定でHP回復・攻撃力上昇と防御力上昇はランダム)を得る(3ターン)。

在りし日の栄光:B
名君として生きた四年間の記憶はカリギュラの狂気を和らげず。むしろ加速させる。
精神干渉系の抵抗判定にプラス補正がかかり、素手攻撃時のパラメーターが一時的に上昇するが、この効果を使用する度にカリギュラは自身にダメージを負う。
暴走する狂気が霊核を軋ませるのである。
最終再臨後のスキル強化イベントで習得。
自身のBuster性能(1ターン)を上昇するが、デメリットとしてHPが減少(500ダメージ)する。

【宝具】
我が心を食らえ、月の光(フルクティクルス・ディアーナ)
ランク:C 種別:対軍宝具


そうかァ……!

女神よ……おお、女神が見えるゥ……!

月よ、月よ……我を呪えェェッ……!

我が心を食らえ、月の光(フルクティクルス・ディアーナ)』ァァァッ!!


空から投射される月の光を通じて自身の狂気を拡散する、広範囲型精神汚染攻撃。
彼の狂気の発露は月の女神ディアーナ(オリンポス十二神のアルテミスに相当)の寵愛と加護──という伝説が昇華された宝具。
たとえば一軍を相手に使用すれば、おぞましくも惨憺たる状況が生まれるだろう。

その特性上、女神アルテミスの縁者には通用しない。
…え? 縁者どころか本人にも効いてるじゃねえかって?
アレはオリオンの枠を借りて現界してるからセーフセーフ。男性魅了も効くし。
まあそれでもオリオンはアルテミスの縁者じゃないのかって話なのだが。

また、逆にサーヴァントとして現界した後にアルテミスによる精神汚染を受けた場合、狂気が更に反転して理性が戻る可能性がある他、
自力で狂化による暴走を抑え理性的に振る舞う事もできるが、後者はその後酷い揺り戻しが襲ってくる諸刃の剣でもある。


◆真名:カリギュラ

ローマ帝国第三代皇帝であり、第五代皇帝ネロ・クラウディウスの伯父。ネロの母である小アグリッピナの兄。
ちなみにカリギュラという名前は「小さな軍靴」という意味の愛称であり、本名は「ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス」。

当初は名君として民に愛されたものの、即位してから2年後、病に倒れ、それが完治した時には別人のように変貌していたという。
病による臨死体験がカリギュラを狂わせたとも、月の女神ディアーナに愛された事で狂気に囚われたとも言われる。

それ以降のカリギュラは名君としての面影もなく暴君と成り果て、
彼が回復してくれるならば自分の命を奉げてもよいと誓った忠実な人物を呼び出し、約束を守ってもらおうと要求し崖から突き落とすなどして殺害し、妻を追放し、
義父のマルクス・シラヌスや従弟のティベリウス・ゲメッルスは自殺を強要された。
シラヌスやティベリウスに関してはカリギュラが病に臥せっている間に謀反を企てていたためとも言われているが、それはカリギュラの空想に過ぎなかったという説もある。

その暴政はローマに財政危機や飢饉をもたらし、元老院や貴族、騎士階級に対してとりわけ過酷な施政を行ったため、カッシウス・カエリアによって暗殺された。


◆キャラクタライズ

本作におけるカリギュラは、その狂気の伝説もあってバーサーカーとして召喚されている。
それもあってあまり流暢には喋れず、常に苦しげに唸り声を上げるような喋り方をする。

姪であるネロは妹である小アグリッピナと生き写しであるらしく、超溺愛している。
それこそ時には狂化スキルによる暴走を止め、レフからの命令すら拒むほどに。

ちなみにカルデアではそこら中にネロのポスターを貼って回ったりしている。
一体どこから調達してきたのか。
あのネロの事なので、自分で自分のポスターを刷りまくってたりしても全く不思議なじゃないが。

聖杯にかける願いは「狂気を消し去ること」。
かつて名君と呼ばれていた頃に、愛する妹の子であるネロを膝に抱いて物語を読み聞かせてやっていたあの頃に――――
月の女神に愛されて狂気を身に溢れさせるよりも前に―――――叶うのならば戻りたい。

◆シナリオでの活躍


◇イベント

  • 「ネロ祭~勝ち抜け熱闘コロシアム~」
偉大なるローマ」、「偉大すぎるローマ」と並んで「まあ偉大なローマ」として登場した。
「まあ」て。いや、その二人とは比べるのもアレなくらいだが、それにしても「まあ」て。


  • 「月の女神はお団子の夢を見るか?」
その偉大なるローマことDEBUUUUーーーーーーウ!と共にお団子を食い荒らしていた。ウオオ、練ロォォオオオオオ!
そして主人公に敗れた後、勝者の栄光を阻むのはよくないと袋の中身を点検しようとして、中でお団子を食べていたアルテラに両断された。
急にいい人になると大体死ぬという伯父上の有り難い教えである。


  • 「監獄塔に復讐鬼は哭く」
暴食の具現として登場。
喰らい、費やし、愛なき身に欲望を詰め込む暴食の罪。
その体現として選ばれたカリギュラだったが、それによる影響か、それとも主人公の魂が月の女神も見えぬ場所へと消えかかっているためか、一時正気を取り戻したカリギュラは語る。

悪逆の皇帝として知られるカリギュラはどちらかと言えば反英雄に近い存在である。
しかし彼は英霊として人類史に刻まれた。
彼はそれを狂気に囚われながらも胸に愛が僅かでも残っていたがためだと信じている。


「―――故にこそ」

「僅かな愛の残滓を信じるからこそ。反英雄に相応しき身で、英雄として在るからこそ」

「余は、狂気なる叫びの中にせめてもの想いを込める」

「あまりにささやかであるが…これこそが、余の、呪われし運命への抵抗である」

「この余でさえそうなのだ。ならば、愛を知るヒトが堕ちるはずがない」

「信じているぞ。歩み続ける子よ」


そう、未だ手の届かぬ場所で戦い続けるマスターへと激励を送るのだった。

ちなみにネロへの愛は狂気とは全然関係ない完全なる素である。
そして主人公とはネロ愛によって目と目で通じ合う仲。(ネロ、いいよね)。


「嗚呼、ネロ―― 我が妹アグリッピナの生き写したる愛し子よ」

「どうか、どうか。ささやかでも構わぬ、おまえだけは幸福であれ」

「狂気も怒りも余が連れてゆく。 お前の行く道が祝福の薔薇で埋め尽くされん事を」


◆ゲームユニットとして

フレンドポイントで手に入る☆2バーサーカーの片割れ。
ゲーム中での性能は攻撃特化の自己バフの鬼。
加虐体質+皇帝特権+在りし日の栄光で自身に3種類の攻撃バフを積むことが出来、
これらを備えた状態での破壊力はとても☆2とは思えず、最高レアリティの☆5のサーヴァントを超えるレベル。

例えクリティカルを取れなくてもそのBuster火力は軽く数万のダメージを叩き出し、
Busterブレイブチェインなど繰り出すことが出来ればレイドボスでもない限り大体の敵を沈めることが出来る。

宝具も妨害型ながら優秀で、スキル封印と宝具封印を付与することが出来る。

弱点は低レア故のステータスの低さと打たれ弱さ。
長く運用するには防御用のサーヴァントが必須であり、
壁役として優秀かつ味方のBuster性能を高める事ができるレオニダス一世や、
回復も出来、こちらもBuster性能を上げることが出来るナイチンゲールらと相性がいい。

また皇帝特権のバフを確実に積むためにもオジマンディアスと組むのも良いだろう。
まぁレオニダスは兎も角、他の2人は入手するのが厳しい☆5サーヴァントなのがネックだが…。


極めれば低レアとは思えない火力を叩き出すロマン砲の伯父上である。
是非とも使ってみてはどうだろうか?

2021年に開催された「聖杯戦線グレイルフロント〜ブルータスよ、おまえもか〜」でモーション改修。
マイルームでの特殊会話も追加されており、ネロ、カエサル、ロムルス、そしてアルテミスに反応する。
特にネロに関しては、各姿によって反応が異なるので必見。


◆余談


一説によるとカリギュラと妹のアグリッピナは近親相関関係にあり、ネロの本当の父親はカリギュラだったのではないかという説がある。
ただし、カリギュラの悪行には、死後に創作や誇張されたものが多分に含まれると考えられ、信憑性には大いに疑問の余地がある。
ただ、私見ではあるが、カリギュラのネロへの溺愛っぷりを見るに、Fate時空ではこの説が採用されている可能性は高いと思われる。


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最終更新:2023年02月21日 01:25